JPH10114513A - 無機質粉体及び硬化性無機質組成物 - Google Patents

無機質粉体及び硬化性無機質組成物

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JPH10114513A
JPH10114513A JP26600996A JP26600996A JPH10114513A JP H10114513 A JPH10114513 A JP H10114513A JP 26600996 A JP26600996 A JP 26600996A JP 26600996 A JP26600996 A JP 26600996A JP H10114513 A JPH10114513 A JP H10114513A
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JP
Japan
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inorganic
powder
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sio
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JP26600996A
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Tatsutoshi Nakano
龍俊 中野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ、特に、アルカリ金属珪酸塩水溶液
に対して高い反応性を有する無機質粉体、並びに、硬化
性に優れ、かつ、強度及び耐水性に優れた無機質硬化体
を得ることができる硬化性無機質組成物を提供する。 【解決手段】 化学組成としてAl2 3 を10重量%
以上含有するAl2 3−SiO2 系無機質粉体であっ
て、常温において、25重量%水酸化ナトリウム水溶液
50gに該粉体1gを浸漬させたときに、Al溶解量
が、500ppm/1g以上であるAl2 3 −SiO
2 系無機質粉体、並びに、上記Al2 3 −SiO2
無機質粉体、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなる硬
化性無機質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築材料等
に使用される無機質硬化体の原料として好適に用いるこ
とができる無機質粉体及び硬化性無機質組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無機質硬化体は、不燃性、無発煙性の建
築材料等として有用である。このようなものとしては、
例えば、アルカリの存在下で熱により硬化する無機質硬
化体が提案されている。特開平4−59648号公報に
は、アルカリ金属珪酸塩水溶液と、メタカオリン、コラ
ンダム又はムライトの製造時に発生する集塵装置の灰、
フライアッシュ等のアルカリ反応性無機固体成分とを配
合し、更に、充填材、有機ベントナイト等の混和材を混
入することにより、建築材料として有用な無機質硬化体
を製造する技術が開示されている。また、特開平4−6
138号公報には、アルカリ金属珪酸塩水溶液と上述の
アルカリ反応性無機固体成分と充填材とを混練後、型内
に注入し、加熱硬化させた無機質硬化体が開示されてい
る。
【0003】しかし、このようなアルカリ反応性無機固
体成分のうち、安定的かつ安価に供給可能なカオリンや
フライアッシュについて検討したところ、カオリンは、
結晶性が高いためアルカリとの反応性が不充分であり、
良好な無機質硬化体を得ることができない。フライアッ
シュは、産生する発電所により反応性にバラツキがあ
り、また、反応速度が非常に遅い等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、アルカリ、特に、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対し
て高い反応性を有する無機質粉体、並びに、硬化性に優
れ、かつ、強度及び耐水性に優れた無機質硬化体を得る
ことができる硬化性無機質組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、化学組成とし
てAl2 3 を10重量%以上含有するAl2 3 −S
iO2 系無機質粉体であって、常温において、25重量
%水酸化ナトリウム水溶液50gに該粉体1gを浸漬さ
せたときに、Al溶解量が、500ppm/1g以上で
あるAl2 3 −SiO2 系無機質粉体である。以下に
本発明を詳述する。
【0006】本発明のAl2 3 −SiO2 系無機質粉
体は、化学組成としてAl2 3 を10重量%以上含有
する。10重量%未満であると、アルカリ金属珪酸塩水
溶液との反応に寄与するAl量が少ないため硬化が充分
に進行しないので、上記範囲に限定される。好ましく
は、Al2 3 が20〜90重量%であり、かつ、Si
2 が10〜80重量%であり、より好ましくは、Al
2 3 が30〜80重量%であり、かつ、SiO2 が2
0〜70重量%である。
【0007】本発明においては、常温において、25重
量%水酸化ナトリウム水溶液50gに該粉体1gを浸漬
させたときに、Al溶解量が、500ppm/1g以上
である。500ppm/1g未満であると、反応性が低
いため、常温において硬化体を作成するのが困難であ
り、また、加熱した場合においても硬化体を作成するの
に時間がかかるので、上記範囲に限定される。好ましく
は、1000〜100000ppm/1gである。
【0008】上記粉体の浸漬は、常温において、25重
量%水酸化ナトリウム水溶液50gと本発明のAl2
3 −SiO2 系無機質粉体1gとを5分間混合する方法
等を用いることができる。上記粉体の浸漬後、濾過した
濾液中に存在するAl量を測定することにより、上記A
l溶解量を特定することができる。本発明においては、
Alだけでなく、Siも溶解すると反応性が更に向上す
るので、Si溶解量は、100〜100000ppm/
1gが好ましい。上記Si溶解量は、上記Al溶解量と
同様にして特定することができる。
【0009】本発明のAl2 3 −SiO2 系無機質粉
体は、化学組成としてAl2 3 を10重量%以上含有
する無機質粉体に、0.1〜30kwh/kgの機械的
エネルギーを作用させることによって製造することがで
きる。
【0010】上記化学組成としてAl2 3 を10重量
%以上含有する無機質粉体(以下「原料粉体」という)
としては特に限定されず、例えば、カオリン;パイロフ
ィライト;雲母等のAlを含有する粘土鉱物;各変態の
アルミナ;ダイアスポア(α−Al2 3 ・H2 O)、
ベーマイト(γ−Al2 3 ・H2 O)、ハイドラルジ
ライト(γ−Al2 3 ・3H2 O)等の水和アルミ
ナ;ボーキサイト;ばん土頁岩;水酸化アルミニウム;
シリマナイト、カイアナイト、アンダリュサイト等のシ
リマナイト族鉱物(Al2 SiO5 );ムライト(3A
2 3 ・2SiO2 );フライアッシュ;メタカオリ
ン;ガラス粉;アルミナ系研磨剤の製造時に発生するダ
スト;焼成ボーキサイト等のAl含有粉体等が挙げられ
る。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上の混
合粉体として用いてもよい。
【0011】上記原料粉体は、シリカヒューム、珪藻
土、アエロジル、白土、シラス、火山ガラス等のSiO
2 含有非晶質無機粉体との混合粉体として使用してもよ
い。この場合、この混合粉体の平均組成において、Al
2 3 を10重量%以上含有していることが必要であ
る。
【0012】上記原料粉体の平均粒径は特に限定されな
いが、機械的エネルギーの有効利用の観点から、0.0
01nm〜1mmが好ましい。より好ましくは、0.0
01nm〜100μmである。
【0013】上記機械的エネルギーとしては特に限定さ
れず、例えば、圧縮力、せん断力、衝撃力等によるエネ
ルギーが挙げられる。上記機械的エネルギーを作用させ
る方法としては特に限定されず、粉砕を目的として一般
的に使用されている粉砕機を用いて行うことができる。
このような粉砕機としては、例えば、衝撃、摩擦、圧
縮、せん断等が複合したボールミル、振動ミル、遊星ミ
ル、媒体攪拌型ミル等のボール媒体ミル;ローラーミ
ル;乳鉢等が挙げられる。また、衝撃、摩砕が主である
ジェット粉砕機を使用することも可能である。これらの
うち、機構的に上記原料粉体に有効に機械的エネルギー
を付与することが可能であるので、ボール媒体ミルが好
ましい。
【0014】上記粉砕に際しては、セメントクリンカ
ー、珪砂、石灰石等の粉砕時に通常使用される粉砕助材
を使用することもできる。上記粉砕助材としては、例え
ば、メチルアルコール等のアルコール類;トリエタノー
ルアミン等のエタノールアミン類等の液体系のもの;ス
テアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の固
体系のもの;アセトン蒸気等の気体系のもの等が挙げら
れる。
【0015】上記機械的エネルギーは、粉砕装置に投入
した電力を処理原料の単位重量当たりで表して、0.1
〜30kwh/kgが好ましい。0.1kwh/kg未
満であると、得られるAl2 3 −SiO2 系無機質粉
体の反応性の向上が不充分となり、30kwh/kgを
超えると、粉砕装置への過大負荷、媒体としてのボール
や容器の過度の磨耗、処理粉体中への不純物の混入、コ
スト等の生産性等の各種問題が生じる。上記機械的エネ
ルギーにより得られるAl2 3 −SiO2 系無機質粉
体の平均粒径は、0.1〜300μmが好ましい。より
好ましくは、0.1〜50μmである。
【0016】本発明のAl2 3 −SiO2 系無機質粉
体が、アルカリ金属珪酸塩水溶液との反応性が高い理由
については詳細は不明であるが、Al2 3 −SiO2
系無機質粉体から溶出するAlを主体とする溶出物が、
アルカリ金属珪酸塩水溶液中のSi成分と反応し、重合
度の高いネットワークを形成しているのではないかと推
定される。
【0017】本発明2は、本発明のAl2 3 −SiO
2 系無機質粉体、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からな
る硬化性無機質組成物である。上記アルカリ金属珪酸塩
は、一般式 M2 O・nSiO2 (式中、Mは、Li、K又はNaを表す。nは、0又は
正の整数を表す。)で表されるものである。上記式中、
nは、8以下が好ましい。8を超えると、水と混合して
アルカリ金属珪酸塩水溶液とした場合にゲル化を起こし
やすく、粘度が急激に上昇して本発明のAl2 3 −S
iO2 系無機質粉体との混合が困難になる。上記アルカ
リ金属珪酸塩は、単独で用いてもよいし、2種類以上を
併用してもよい。
【0018】上記アルカリ金属珪酸塩の配合量は、上記
Al2 3 −SiO2 系無機質粉体100重量部に対し
て3〜300重量部が好ましい。3重量部未満であって
も、300重量部を超えても、得られる硬化性無機質組
成物の硬化性が不充分となる。より好ましくは、10〜
200重量部である。
【0019】上記水の配合量は、上記Al2 3 −Si
2 系無機質粉体100重量部に対して10〜300重
量部が好ましい。10重量部未満であると、得られる硬
化性無機質組成物の成形が困難となり、300重量部を
超えると、得られる硬化性無機質組成物を硬化させるこ
とにより得られる無機質硬化体の強度が低下する。より
好ましくは、15〜200重量部である。
【0020】本発明2の硬化性無機質組成物を調製する
に際しては、上記アルカリ金属珪酸塩の分散性の観点か
ら、予め上記アルカリ金属珪酸塩を水と混合し、アルカ
リ金属珪酸塩水溶液としてから添加することが好まし
い。この場合において、上記アルカリ金属珪酸塩水溶液
の濃度は、1〜70重量%が好ましい。1重量%未満で
あると、得られる硬化性無機質組成物が硬化しないこと
があり、70重量%を超えると、得られる硬化性無機質
組成物の粘度が高くなり成形が困難となる。より好まし
くは、30〜60重量%である。
【0021】本発明2の硬化性無機質組成物中には、必
要に応じて、補強繊維、無機質充填材、軽量骨材等を添
加することができる。上記補強繊維は、形成される無機
質硬化体に付与すべき性能に応じて適宜選択される。こ
のような補強繊維としては一般にセメント等の無機質硬
化体に使用されているものであれば特に限定されず、例
えば、ビニロン、ポリプロピレン、アクリル、レーヨ
ン、アラミド等の合成繊維;ガラス繊維;チタン酸カリ
ウム、ロックウール等の無機繊維;カーボン繊維;鋼繊
維等が挙げられる。
【0022】上記補強繊維は、長繊維又は短繊維のいず
れであってもよく、また、メッシュ状で使用することも
できる。短繊維を使用する場合は、その繊維径は1〜5
00μm、その繊維長は1〜15mmであることが好ま
しい。細すぎると、混合時に再凝集しやすく、交絡によ
りファイバーボールが形成されやすいので、得られる無
機質硬化体の強度が不充分となり、また、表面の凸凹が
激しくなり良好な外観のものが得られない。また、太す
ぎたり短すぎたりすると、補強効果が不充分になる。
【0023】上記補強繊維の添加量は、上記Al2 3
−SiO2 系無機質粉体100重量部に対して10重量
部以下が好ましい。10重量部を超えると、上記補強繊
維の分散性、得られる無機質硬化体の耐熱性等に問題が
生じる。
【0024】上記無機質充填材は、硬化及び乾燥時にお
ける無機質硬化体の収縮の低減、スラリーの流動性向上
のために添加するものである。上記無機質充填材として
は特に限定されず、例えば、珪砂、珪石粉、フライアッ
シュ、スラグ、シリカヒューム、マイカ、タルク、ワラ
ストナイト、炭酸カルシウム、粘土等が挙げられる。
【0025】上記無機質充填材の平均粒径は、0.01
μm〜1mmが好ましい。0.01μm未満であると、
硬化及び乾燥時における収縮の低減効果が不充分であ
り、1mmを超えると、流動性が悪化し、得られる無機
質硬化体の表面の凸凹が大きくなる。上記無機質充填材
の添加量は、上記Al2 3 −SiO2 系無機質粉体1
00重量部に対して800重量部以下が好ましい。80
0重量部を超えると、上記Al2 3 −SiO2 系無機
質粉体の割合が小さくなるために硬化性が不充分とな
る。より好ましくは、100〜500重量部である。
【0026】上記軽量骨材は、得られる無機質硬化体の
軽量化のために添加するものである。上記軽量骨材とし
ては特に限定されず、有機質のものであっても、無機質
のものであってもよく、例えば、スチレン系、塩化ビニ
リデン系、フェノール系、ウレタン系、エチレン系等の
各種合成樹脂発泡体;ガラスバルーン、シラスバルー
ン、フライアッシュバルーン、シリカバルーン、パーラ
イト等の無機質発泡体等が挙げらる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】上記発泡体の比重は、0.01〜1が好ま
しい。0.01未満であると、得られる無機質硬化体の
強度が低下し、1を超えると、軽量化の効果が得られな
い。上記軽量骨材の添加量は、上記Al2 3 −SiO
2 系無機質粉体100重量部に対して0.1〜100重
量部が好ましい。0.1重量部未満であると、軽量化の
効果が得られず、100重量部を超えると、得られる無
機質硬化体の強度が低下する。
【0028】本発明2の硬化性無機質組成物の製造方法
としては特に限定されず、例えば、セメント組成物を製
造する際に通常使用されるオムニミキサー、アイリッヒ
ミキサー、万能ミキサー、ライカイ機等を使用して、予
め調製したアルカリ金属珪酸塩水溶液、本発明のAl2
3 −SiO2 系無機質粉体、充填材等を配合し、混合
する方法等が挙げられる。
【0029】本発明2の硬化性無機質組成物は、一般的
な方法により硬化して無機質硬化体とすることができ
る。上記方法としては、例えば、注入法、プレス法、押
し出し法等が挙げられる。
【0030】本発明2の硬化性無機質組成物を硬化させ
る温度は、1〜300℃が好ましい。1℃未満である
と、硬化反応速度が低下することがあり、300℃を超
えると、硬化時の収縮が大きくなり、得られる無機質硬
化体にクラック等が発生することがある。より好ましく
は、10〜150℃である。
【0031】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0032】実施例1〜3及び比較例1〜4 ウルトラファインミルAT−20(三菱重工業社製、1
0mmφジルコニアボール44kgを使用)に、表1に
示す出発原料2kg、及び、粉砕助剤としてトリエタノ
ールアミン25%とエタノール75%との混合物10g
を投入し、表1に示す条件で、無機質粉体を調製した。
【0033】上記出発原料として、シラス(平均粒径1
0μm、化学組成Al2 3 :16%、SiO2 :76
%)、水酸化アルミニウム(平均粒径52μm、化学組
成Al2 3 :67%、SiO2 :0%)、シリカヒュ
ーム(平均粒径12nm、化学組成Al2 3 :0%、
SiO2 :100%)、カオリン(平均粒径2.4μ
m、化学組成Al2 3 :42%、SiO2 :37
%)、フライアッシュ(平均粒径20μm、化学組成A
2 3 :25%、SiO2 :60%)及びメタカオリ
ン(平均粒径2.5μm、化学組成Al2 3 :44
%、SiO2 :52%)を用いた。上記出発原料の平均
粒径は、レーザー回折を用いて測定し、化学組成は、蛍
光X線を用いて測定した。
【0034】
【表1】
【0035】得られた無機質粉体の特性を下記の方法で
評価した。結果を表2に示した。評価方法 (1)Al2 3 含有量 得られた無機質粉体におけるAl2 3 の含有量(重量
%)を、蛍光X線を用いて測定した。
【0036】(2)溶解量 25℃で、25重量%水酸化ナトリウム水溶液50gと
得られた無機質粉体1gとを5分間混合後、遠心分離機
及び濾紙により残さと濾液とに分離し、濾液中に存在す
るAl溶解量及びSi溶解量を、誘導結合プラズマ(I
CP)を用いた分光分析により測定した。
【0037】(3)アルカリ金属珪酸塩水溶液との反応
性 無機質粉体100gとアルカリ金属珪酸塩水溶液(Si
2 :21%、Na2O:15%、水64%)200g
とを2分間混合後、13℃環境下でスラリーが固化する
時間を測定した。固化が観測された時は、その時間を記
載し、12時間以上経っても固化が観測されない場合
は、×とした。
【0038】
【表2】
【0039】表2に示すように、実施例1〜3において
調製された無機質粉体をそれぞれ種類A〜Cとし、比較
例1〜4において調製された無機質粉体をそれぞれ種類
a〜dとして、以下の実施例及び比較例に用いた。
【0040】実施例4〜8及び比較例5〜9 表3及び表4に示す配合の組成物をオムニミキサーにて
5分間混合して硬化性無機質組成物を得た。得られた硬
化性無機質組成物を幅50mm、長さ150mm、厚さ
10mmの型枠内に注入し、常温下3時間型枠内で硬化
後脱型し、無機質硬化体を得た。
【0041】得られた無機質硬化体を下記の方法で評価
した。結果を表3及び表4に示した。なお、表3及び表
4中、珪石粉は、住友セメント社製、ブレーン比表面積
9000cm2 /gを、ワラストナイトは、ケモリット
A−60(Wolkem社製)を、ビニロン繊維は、R
M182(繊維長6mm、繊維径14μm、クラレ社
製)をそれぞれ表す。
【0042】評価方法 (1)曲げ強度 得られた無機質硬化体を、気乾状態で24時間放置し、
JIS A 1408の方法に準じて曲げ強度を測定し
た。 (2)熱水試験(耐水性促進試験) 得られた無機質硬化体を、98℃の熱水中に2時間浸漬
した後、24時間乾燥し、上記方法で曲げ強度を測定
し、強度維持率を測定した。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明のAl2 3 −SiO2 系無機質
粉体は、上述の通りであるので、アルカリ金属珪酸塩水
溶液との反応性が非常に高い。また、本発明のAl2
3 −SiO2 系無機質粉体を用いた硬化性無機質組成物
は、硬化反応性が高く、かつ、強度及び耐水性に優れた
無機質硬化体を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成としてAl2 3 を10重量%
    以上含有するAl2 3 −SiO2 系無機質粉体であっ
    て、常温において、25重量%水酸化ナトリウム水溶液
    50gに該粉体1gを浸漬させたときに、Al溶解量
    が、500ppm/1g以上であることを特徴とするA
    2 3 −SiO2 系無機質粉体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAl2 3 −SiO2
    無機質粉体、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなるこ
    とを特徴とする硬化性無機質組成物。
JP26600996A 1996-10-07 1996-10-07 無機質粉体及び硬化性無機質組成物 Withdrawn JPH10114513A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519829A (ja) * 2007-04-03 2009-05-21 ピンスー・インダストリアル・エルティーディー 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519829A (ja) * 2007-04-03 2009-05-21 ピンスー・インダストリアル・エルティーディー 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法

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