JPH09208211A - 反応性無機質粉体及び硬化性無機質組成物 - Google Patents

反応性無機質粉体及び硬化性無機質組成物

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JPH09208211A
JPH09208211A JP2002596A JP2002596A JPH09208211A JP H09208211 A JPH09208211 A JP H09208211A JP 2002596 A JP2002596 A JP 2002596A JP 2002596 A JP2002596 A JP 2002596A JP H09208211 A JPH09208211 A JP H09208211A
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Application number
JP2002596A
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English (en)
Inventor
Tatsutoshi Nakano
龍俊 中野
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムやケイ素の溶出性に優れ、アル
カリ金属珪酸塩水溶液及びセメントスラリーに対して高
反応性を有する反応性無機質粉体、並びに、強度、外観
に優れた無機成形体を得ることができる硬化性無機質組
成物を提供する。 【解決手段】 27Al MAS NMR法によるピーク
を20〜50ppmに有するアルミニウムを含有し、微
分熱重量測定において50〜300℃に脱水ピークが観
測されるシリカ−アルミナ系の反応性無機質粉体、及
び、これを使用した硬化性無機質組成物、並びに、アル
カリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物からな
る群より選択される少なくとも1種の水酸化物、非晶質
アルミノシリケート粉体、並びに、水からなる混合物
に、0.5〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作
用させて得られる反応性無機質スラリーを使用した硬化
性無機質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築材料等
に使用される無機成形体の原料として好適に使用するこ
とができる反応性無機質粉体及び硬化性無機質組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】無機成形体は、不燃性、無発煙性の建築
資材等として有用である。このようなものとして、例え
ば、アルカリの存在下で熱により硬化する無機成形体が
提案されている。特開平4−59648号公報には、ア
ルカリ金属珪酸塩水溶液に、メタカオリン、コランダ
ム、ムライト製造時に発生する集塵装置の灰、フライア
ッシュ等の無機固体成分を配合し、更に、充填材、有機
ベントナイト等の混和材を混入することにより、建築資
材として有用な無機成形体を製造する技術が提案されて
いる。特開平4−6138号公報には、アルカリ金属珪
酸塩水溶液と上述の無機固体成分及び充填材とを混練
後、型内に注入し、加熱硬化させた無機成形体が提案さ
れている。
【0003】しかし、無機成形体等に使用されるこのよ
うな無機固体成分のうち、コランダム、ムライト製造時
に発生する集塵装置の灰、フライアッシュ等は、工業副
産物であるので、反応性等の品質にバラツキがあり、更
に、フライアッシュの場合には、常温での反応速度が非
常に遅く、得られる無機成形体の強度、外観に問題があ
った。
【0004】上記フライアッシュ等は、セメントスラリ
ーから得られる無機成形体の強度を増進させるための反
応性骨材としても使用されており、例えば、フライアッ
シュ、スラグ、シリカヒューム等のポラゾンがセメント
スラリーと混合して使用される。しかしながら、これら
の反応性骨材は、得られる無機成形体の長期強度の増進
には寄与するが、短期強度の増進には充分な効果を発揮
することができない。
【0005】無機成形体においては、無機固体成分が、
反応性のアルミニウムやケイ素を溶出することにより反
応性を発揮することができるものであると考えられてい
る。しかしながら、上述の無機固体成分は、アルミニウ
ムやケイ素の充分な溶出性を有さず、反応性が不充分で
あり、アルカリ金属珪酸塩水溶液やセメントスラリーと
混合した際に、多量のアルミニウムやケイ素を溶出し、
安定して高い反応性を示す無機質材料が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、アルミニウムやケイ素の溶出性に優れ、アルカリ金
属珪酸塩水溶液及びセメントスラリーに対して高反応性
を有する反応性無機質粉体、並びに、強度、外観に優れ
た無機成形体を得ることができる硬化性無機質組成物を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、27Al
MAS NMR法によるピークを20〜50ppmに
有するアルミニウムを含有し、微分熱重量測定において
50〜300℃に脱水ピークが観測されることを特徴と
するシリカ−アルミナ系の反応性無機質粉体そのものに
存する。本発明の要旨は、また、上記反応性無機質粉
体、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機
質組成物(以下、このものを「硬化性無機質組成物
(I)」という)そのもの、並びに、上記反応性無機質
粉体、水硬性無機物質、及び、水からなる硬化性無機質
組成物(以下、このものを「硬化性無機質組成物(I
I)」という)そのものにも存する。
【0008】更に、本発明の要旨は、アルカリ金属水酸
化物及びアルカリ土類金属水酸化物からなる群より選択
される少なくとも1種の水酸化物、非晶質アルミノシリ
ケート粉体、並びに、水からなる混合物に、0.5〜3
0kwh/kgの機械的エネルギーを作用させて得られ
る反応性無機質スラリーと、アルカリ金属珪酸塩とを混
合してなる硬化性無機質組成物(以下、このものを「硬
化性無機質組成物(III)」という)そのもの、並び
に、上記反応性無機質スラリーと、水硬性無機物質とを
混合してなる硬化性無機質組成物(以下、このものを
「硬化性無機質組成物(IV)」という)そのものにも
存する。以下、本発明を詳述する。
【0009】本発明のシリカ−アルミナ系の反応性無機
質粉体は、27Al MAS NMR法によるケミカルシ
フトのピークを20〜50ppmに有するアルミニウム
を含有し、微分熱重量測定において50〜300℃に脱
水ピークが観測されるものである。このようなものは、
その構造中に特定の不安定局所構造を有しているので、
アルカリ金属珪酸塩水溶液又はセメントスラリーと混合
した際に、多量のアルミニウムを溶出する。このため、
アルカリ金属珪酸塩水溶液又はセメントスラリーに対し
て高い反応性を示す。27Al MAS NMR法による
ケミカルシフトのピークを20〜50ppmに有さない
もの、又は、微分熱重量測定において600℃に脱水ピ
ークを有するカオリンや650℃に脱水ピークを有する
パイロフィライトのように、50〜300℃に脱水ピー
クが観測されないものは、構造的に比較的安定なため、
充分なアルミニウム溶出特性を示さないので、本発明の
反応性無機質粉体には該当しない。
【0010】上記微分熱重量測定は、同一試料によるT
G−DTAの同時測定の手法を採用している市販の熱分
析装置によって、得られる熱重量曲線(TG曲線)を温
度に関して1次微分することにより測定することができ
る。
【0011】上記反応性無機質粉体は、水酸基を有する
アルミニウム含有粉体に、0.5〜30kwh/kgの
機械的エネルギーを作用させることにより得ることがで
きる。上記水酸基を有するアルミニウム含有粉体として
は特に限定されず、例えば、水酸化アルミニウム等の水
酸化物;カオリン鉱物、パイロフィライト、雲母粘土鉱
物、緑泥岩、バーミキュライト、スメクタイト、アロフ
ェン、イモゴライト等の粘土鉱物等が挙げられる。ま
た、上記水酸基を有するアルミニウム含有粉体に機械的
エネルギーを作用させる際には、上記水酸基を有するア
ルミニウム含有粉体以外に、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム等の水酸化物;タルク、蛇紋岩等の粘土鉱
物;無機質酸化物粉体等を添加し、混合粉体として処理
することもできる。上記無機質酸化物粉体としては、水
酸基を含まないものであれば特に限定されず、例えば、
フライアッシュ、シリカヒューム、アエロジル、珪石
粉、シラス、珪藻土、ウォラストナイト、セメント、ア
ルミナ、ムライト、ガラス粉等の無機質建材や耐火材等
として使用される無機粉体等が挙げられる。
【0012】上記水酸基を有するアルミニウム含有粉体
の平均粒径は、機械的エネルギーの有効利用の観点か
ら、0.1〜500μmが好ましく、0.1〜100μ
mがより好ましい。
【0013】上記機械的エネルギーとしては、例えば、
圧縮力、せん断力、衝撃力等によるエネルギーが挙げら
れる。上記機械的エネルギーを作用させる方法としては
特に限定されず、粉砕を目的として一般的に使用される
粉砕装置を用いて行うことができる。このような粉砕装
置としては、例えば、衝撃、摩擦、圧縮、せん断等が複
合したボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体攪拌型ミ
ル等のボール媒体ミル;ローラーミル;乳鉢等が挙げら
れる。また、衝撃、摩砕が主であるジェット粉砕機を使
用することも可能である。これらのうち、機構的に上記
水酸基を有するアルミニウム含有粉体に有効に機械的エ
ネルギーを付与することが可能であるので、ボール媒体
型のミルが好ましい。上記粉砕に際しては、セメントク
リンカー、珪砂、石灰石等の粉砕時に通常使用される粉
砕助材を使用することもできる。上記粉砕助材としては
特に限定されず、例えば、メチルアルコール等のアルコ
ール類、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類
等の液体系のもの;ステアリン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カルシウム等の固体系のもの;アセトン蒸気等の気
体系のもの等が挙げられる。
【0014】上記機械的エネルギーは、粉砕装置に投入
した電力を、処理原料の単位重量当たりで表して、0.
5〜30kwh/kgである。0.5kwh/kg未満
であると、結晶構造の変性が不充分であるのでアルカリ
との反応性がほとんどなく、30kwh/kgを超える
と、粉砕装置への過大負荷、媒体としてのボールや容器
の過度の磨耗、処理粉体中への不純物の混入、コスト等
の生産性等の問題が生じるので、上記範囲に限定され
る。好ましくは0.5〜20kwh/kgであり、より
好ましくは0.5〜10kwh/kgである。
【0015】本発明においては、上記反応性無機質粉体
に、アルカリ金属珪酸塩、及び、水を配合して硬化性無
機質組成物(I)とする。上記反応性無機質粉体は、上
述のように、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対する反応性
が高いので、上記硬化性無機質組成物(I)は、常温で
の硬化性に優れ、また、得られる無機成形体は、強度、
外観に優れたものとなる。
【0016】上記アルカリ金属珪酸塩は、一般式 M2 O・nSiO2 (式中、Mは、Li、K又はNaを表す。nは、0又は
正の整数を表す)で表されるものである。上記式中、n
は、8以下が好ましい。nが8を超えると、水と混合し
てアルカリ金属珪酸塩水溶液とした場合、ゲル化を起こ
し易く粘度が急激に上昇するので、上記反応性無機質粉
体との混合が困難になる。
【0017】上記アルカリ金属珪酸塩の配合量は、反応
性無機質粉体100重量部に対して3〜300重量部が
好ましい。3重量部未満であっても、300重量部を超
えても、得られる硬化性無機質組成物(I)の硬化性が
不充分となる。より好ましくは10〜200重量部であ
る。上記アルカリ金属珪酸塩は、単独で用いてもよく、
混合して用いてもよい。
【0018】上記水の配合量は、反応性無機質粉体10
0重量部に対して、10〜300重量部が好ましい。1
0重量部未満であると、得られる硬化性無機質組成物
(I)の成形が困難になり、300重量部を超えると、
得られる無機成形体の強度が低下する。より好ましくは
15〜200重量部である。
【0019】上記硬化性無機質組成物(I)の調製に際
しては、上記アルカリ金属珪酸塩は、アルカリ金属珪酸
塩の分散性の観点から、予め水溶液にして添加すること
が好ましい。この場合において、アルカリ金属珪酸塩水
溶液の濃度は、1〜70重量%が好ましい。1重量%未
満であると、得られる硬化性無機質組成物(I)が硬化
せず、70重量%を超えると、得られる硬化性無機質組
成物(I)の粘度が高くなり、成形が困難となる。より
好ましくは30〜60重量%である。
【0020】本発明においては、また、上記反応性無機
質粉体に、水硬性無機物質、及び、水を配合して硬化性
無機質組成物(II)とする。上記反応性無機質粉体
は、上述のように、セメントスラリーに対する反応性が
高いので、上記硬化性無機質組成物(II)より得られ
る無機成形体は、強度、外観に優れたものとなる。
【0021】上記水硬性無機物質としては特に限定され
ず、例えば、普通ポルトランドセメント、特殊ポルトラ
ンドセメント、アルミナセメント、ローマンセメント等
の単味セメント;耐酸性セメント、耐火セメント、水ガ
ラスセメント等の特殊セメント;石膏、石灰、マグネシ
アセメント等の気硬性セメント等が挙げらる。これらの
うち、コスト、耐久性等の観点より、単味セメントが好
ましい。
【0022】上記硬化性無機質組成物(II)におい
て、上記反応性無機質粉体の配合量は、水硬性無機物質
100重量部に対して1〜1000重量部が好ましい。
1重量部未満であると、配合しても効果がなく、100
0重量部を超えると、主結合成分であるセメントの配合
量が少なくなり、得られる無機成形体の強度が低下す
る。より好ましくは3〜300重量部である。
【0023】上記硬化性無機質組成物(II)におい
て、上記水の配合量は、水硬性無機物質100重量部に
対して、10〜1000重量部が好ましい。10重量部
未満であると、得られる硬化性無機質組成物(II)の
成形が困難であるとともに硬化せず、1000重量部を
超えると、得られる無機成形体の強度が低下する。より
好ましくは20〜300重量部である。
【0024】上記硬化性無機質組成物(I)及び上記硬
化性無機質組成物(II)中には、必要に応じて、更
に、補強繊維、無機質充填材、軽量骨材等を添加しても
よい。上記補強繊維としては、得られる無機成形体に付
与すべき性能に応じて適宜のものを使用でき、例えば、
ビニロン、ポリプロピレン、アクリル、レーヨン、アラ
ミド等の合成繊維;ガラス繊維;チタン酸カリウム、ロ
ックウール等の無機繊維;カーボン繊維;鋼繊維等の一
般にセメント等の無機硬化材料に使用されている材料を
使用できる。これらの繊維は、メッシュ状で使用するこ
ともでき、長繊維又は短繊維のものを使用することもで
きる。短繊維を使用する場合においては、細すぎると混
合時に再凝集し、交絡によりファイバーボールが形成さ
れ易くなるので、得られる無機成形体の強度が充分でな
く、また、無機成形体の表面の凹凸が激しくなり良好な
外観のものが得られず、太すぎたり短すぎると、補強効
果が不充分になるので、繊維径1〜500μmが好まし
く、更に好ましくは繊維長1〜15mmである。上記硬
化性無機質組成物(I)及び上記硬化性無機質組成物
(II)において、上記補強繊維の添加量は、反応性無
機質粉体100重量部に対して10重量部以下が好まし
い。10重量部を超えると、繊維の分散性、得られる無
機成形体の耐熱性等に問題が生じる。
【0025】上記無機質充填材は、硬化及び乾燥時の収
縮低減、スラリーの流動性向上を図ることができる。上
記無機質充填材としては特に限定されず、例えば、珪
砂、珪石粉、フライアッシュ、スラグ、シリカヒュー
ム、マイカ、タルク、ウォラストナイト、炭酸カルシウ
ム、粘土等が挙げられる。上記無機質充填材の平均粒径
は、0.01μm〜1mmが好ましい。0.01μm未
満であると、硬化及び乾燥時の収縮低減効果が不充分で
あり、1mmを超えると、得られる硬化性無機質組成物
(I)、(II)の流動性が悪化し、得られる無機成形
体の表面の凹凸が大となる。上記硬化性無機質組成物
(I)及び上記硬化性無機質組成物(II)において、
上記無機質充填材の添加量は、反応性無機質粉体100
重量部に対して800重量部以下が好ましい。800重
量部を超えると、反応性無機質粉体の割合が小さくなる
ため硬化性不充分となる。より好ましくは100〜50
0重量部である。
【0026】上記軽量骨材は、得られる無機成形体の軽
量化を図ることができる。上記軽量骨材としては特に限
定されず、例えば、スチレン系、塩化ビニリデン系、フ
ェノール系、ウレタン系、エチレン系等の各種合成樹脂
発泡体;ガラスバルーン、シラスバルーン、フライアッ
シュバルーン、シリカバルーン、パーライト等の無機質
発泡体等が挙げらる。これらは、単独で用いてもよく、
混合して用いてもよい。上記発泡体の比重は、0.01
〜1が好ましい。0.01未満であると、得られる無機
成形体の強度が低下し、1を超えると、軽量化の効果が
得られない。上記硬化性無機質組成物(I)及び上記硬
化性無機質組成物(II)において、上記軽量骨材の添
加量は、反応性無機質粉体100重量部に対して0.1
〜100重量部が好ましい。0.1重量部未満である
と、軽量化の効果が得られず、100重量部を超える
と、得られる無機成形体の強度が低下する。
【0027】上記硬化性無機質組成物(I)及び上記硬
化性無機質組成物(II)中には、更にまた、必要に応
じて、一般に押出成形等で使用されるメチルセルロース
等の増粘剤、抄造成形等で使用される凝集剤等の成形助
剤を添加してもよい。上記硬化性無機質組成物(I)及
び上記硬化性無機質組成物(II)において、上記成形
助剤の添加量は、反応性無機質粉体100重量部に対し
て0.01〜10重量部が好ましい。
【0028】本発明の硬化性無機質組成物(I)及び硬
化性無機質組成物(II)の製造方法は特に限定され
ず、例えば、セメント組成物を製造する際に通常使用さ
れるオムニミキサー、アイリッヒミキサー、万能ミキサ
ー、ライカイ機等を使用して、予め調製したアルカリ金
属珪酸塩水溶液、又は、水硬性無機物質と、反応性無機
質粉体、補強繊維、無機質充填材、軽量骨材等を配合
し、混合する方法等を採用することができる。
【0029】上記硬化性無機質組成物(I)又は上記硬
化性無機質組成物(II)から無機成形体を得る方法と
しては特に限定されず、例えば、注入法、プレス法、押
し出し法等の一般的な方法等を採用することができる。
【0030】上記硬化性無機質組成物(I)又は上記硬
化性無機質組成物(II)から無機成形体を得るに際し
ての硬化温度は、常温に限らず加熱しても良いが、0〜
500℃が好ましい。0℃未満であると、硬化反応速度
が著しく低下し、500℃を超えると、硬化時の収縮が
大きくなり、得られる無機成形体にクラック等が生じ
る。より好ましくは1〜300℃である。
【0031】本発明の他の態様においては、非晶質アル
ミノシリケート粉体に、アルカリ金属水酸化物及びアル
カリ土類金属水酸化物からなる群より選択される少なく
とも1種の水酸化物、並びに、水を配合してなる混合物
に機械的エネルギーを作用させて、反応性無機質スラリ
ーを得、得られた反応性無機質スラリーにアルカリ金属
珪酸塩を混合して硬化性無機質組成物(III)とす
る。
【0032】上記非晶質アルミノシリケート粉体として
は、Al2 3 及びSiO2 の組成の和が30%以上で
あり、かつ、X線的に非晶質が観測される粉体であれば
特に限定されない。このようなものとしては、例えば、
フライアッシュ、スラグ、シラス、ガラス粉、メタカオ
リン等が挙げられる。上記非晶質アルミノシリケート粉
体の平均粒径は、0.01μm〜10mmが好ましい。
より好ましくは0.1μm〜1mmである。上記非晶質
アルミノシリケート粉体の添加量は、上記混合物中5〜
70重量%が好ましい。5重量%未満であると、反応性
が乏しく、70重量%を超えると、固形分濃度が高くな
り混合物の流動性が乏しくなるため、機械的エネルギー
を良好に作用させることが困難となる。
【0033】上記アルカリ金属水酸化物としては、周期
表1A族に属する元素の水酸化物であり、例えば、Li
OH、NaOH、KOH等が挙げられる。上記アルカリ
土類金属水酸化物としては、周期表2A族に属する元素
の水酸化物であり、例えば、Mg(OH)2 、Ca(O
H)2 等が挙げられる。上記アルカリ金属水酸化物及び
上記アルカリ土類金属水酸は、単独で用いてもよく、混
合して用いてもよい。上記水酸化物の添加量は、上記混
合物中0.1〜50重量%が好ましい。0.1重量%未
満であると、得られるスラリーの反応性が小さく、50
重量%を超えると、アルカリが強すぎるため、機械的エ
ネルギーを作用する際に使用する装置の耐久性が劣化す
る。上記水の添加量は、上記混合物中30〜95重量%
が好ましい。30重量%未満であると、固形分濃度が高
すぎてスラリーが得られず、95重量%を超えると、固
形分が少なすぎて反応性が低下する。
【0034】上記水酸化物を上記非晶質アルミノシリケ
ート粉体と混合する際には、粉体として混合してもよい
が、上記水酸化物は、水に溶解する際に発熱し、処理装
置の故障を招くおそれがあるので、予め、混合する水に
溶解させ、水溶液として添加することが好ましい。
【0035】本発明においては、上記各成分の混合物に
機械的エネルギーを作用させることにより、反応性無機
質スラリーを得る。上記機械的エネルギーとしては、例
えば、圧縮力、せん断力、衝撃力等によるエネルギーが
挙げられる。上記機械的エネルギーを作用させる方法と
しては特に限定されず、粉砕を目的として一般的に使用
される粉砕装置を用いて行うことができる。このような
粉砕装置としては、例えば、衝撃、摩擦、圧縮、せん断
等が複合したボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体攪
拌型ミル等のボール媒体ミル等が挙げられる。この場合
において、バッチ的に処理しても連続的に処理してもよ
い。
【0036】上記機械的エネルギーは、粉砕装置に投入
した電力を処理原料の単位重量当たりで表して、0.5
〜30kwh/kgである。0.5kwh/kg未満で
あると、活性化が不充分であるので、アルカリとの反応
性がほとんどなく、30kwh/kgを超えると、粉砕
装置への過大負荷、媒体としてのボールや容器の過度の
磨耗、処理混合物中への不純物の混入、コスト等の生産
性等の問題が生じるので、上記範囲に限定される。好ま
しくは0.5〜20kwh/kgであり、より好ましく
は0.5〜10kwh/kgである。
【0037】上記反応性無機質スラリーは、上記機械的
エネルギーを作用させることにより、上記非晶質アルミ
ノシリケート粉体が活性化されると同時に、アルカリに
よって溶解反応が進展し、上記反応性無機質スラリー中
に反応活性なアルミニウム及びケイ素が溶出する。従っ
て、アルカリ金属珪酸塩水溶液及びセメントスラリーに
対して高い反応性を示す。
【0038】上記反応性無機質スラリーは、上述のよう
に、溶出した状態のアルミニウム及びケイ素を含有して
いるので、アルカリ金属珪酸塩水溶液及びセメントスラ
リーに対する反応性が高い。
【0039】本発明においては、上記反応性無機質スラ
リーに、アルカリ金属珪酸塩を配合して硬化性無機質組
成物(III)とする。
【0040】上記アルカリ金属珪酸塩としては、上記硬
化性無機質組成物(I)において使用できるものを、好
適に使用することができる。上記アルカリ金属珪酸塩の
配合量は、反応性無機質スラリー100重量部に対して
3〜300重量部が好ましい。3重量部未満であって
も、300重量部を超えても、得られる硬化性無機質組
成物(III)の硬化性が不充分となる。より好ましく
は10〜200重量部である。
【0041】上記硬化性無機質組成物(III)には、
所望により水を配合することができる。上記水の配合量
は、反応性無機質スラリー100重量部に対して0〜3
00重量部が好ましい。300重量部を超えると、得ら
れる無機成形体の強度が低下する。より好ましくは0〜
200重量部である。
【0042】上記硬化性無機質組成物(III)の調製
は、上記硬化性熱硬化性無機質組成物(I)と同様の方
法によって行うことができる。
【0043】本発明においては、また、上記反応性無機
質スラリーに、水硬性無機物質を配合して硬化性無機質
組成物(IV)とする。
【0044】上記水硬性無機物質としては、上記硬化性
無機質組成物(II)において使用できるものを、好適
に使用することができる。
【0045】上記硬化性無機質組成物(IV)におい
て、上記反応性無機質スラリーの配合量は、水硬性無機
物質100重量部に対して1〜1000重量部が好まし
い。1重量部未満であると、配合しても効果がなく、1
000重量部を超えると、主結合成分であるセメントの
配合量が少なくなり、得られる無機成形体の強度が低下
する。より好ましくは3〜300重量部である。
【0046】上記硬化性無機質組成物(IV)には、所
望により水を配合することができる。上記水の配合量
は、水硬性無機物質100重量部に対して0〜1000
重量部が好ましい。1000重量部を超えると、得られ
る無機成形体の強度が低下する。より好ましくは20〜
300重量部である。
【0047】上記硬化性無機質組成物(III)及び上
記硬化性無機質組成物(IV)中には、必要に応じて、
更に、補強繊維、無機質充填材、軽量骨材、成形助剤等
を添加してもよい。上記補強繊維、上記無機質充填材、
上記軽量骨材、上記成形助剤としては、上記硬化性無機
質組成物(I)、(II)において使用することができ
るものを好適に使用することができる。
【0048】上記硬化性無機質組成物(III)及び上
記硬化性無機質組成物(IV)の製造方法としては、上
記硬化性無機質組成物(I)、(II)の製造方法と同
様の方法を採用することができる。
【0049】上記硬化性無機質組成物(III)又は上
記硬化性無機質組成物(IV)から無機成形体を得る方
法としては、上記硬化性無機質組成物(I)、(II)
において採用することができる方法を採用することがで
きる。
【0050】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0051】実施例1 表1に示す割合で配合されたパイロフィライト(OSク
レー、平均粒径5μm、山陽クレー社製)と水酸化アル
ミニウム(CL−310、平均粒径10μm、住友化学
工業社製)の混合粉体2kgに、粉砕助剤としてトリエ
タノールアミン25%エタノール75%の混合物10g
を添加し、ウルトラファインミルAT−20(ジルコニ
アボール10mmφ使用、ボール投入量44kg、三菱
重工業社製)を使用し、表1に示す機械的エネルギーを
作用させることにより活性化処理して反応性無機質粉体
Aを調製した。得られた反応性無機質粉体Aの特性を下
記の方法で評価した。結果を表1に示した。なお、粒度
分布は、レーザー回折法により評価した。
【0052】評価方法 1.27Al MAS NMR法によるケミカルシフトの
観察27 Al MAS NMR法によりケミカルシフト20〜
50ppmの間にピークが観察されるか否かを評価し、
ピークが観測された場合を本発明のアルミニウムが存在
すると判断した。27Al MAS NMRスペクトルの
測定は、観測周波数104.216ppm、試料回転速
度12kHz、ケミカルシフトの基準物質[Al(H2
O)6 3+とし、プロトンデカップリング法により行っ
た。 2.50〜300℃での脱水ピークの有無 熱重量示差熱測定装置(セイコー電子工業社製)を使用
し、測定温度範囲30〜1000℃、昇温速度10℃/
分、窒素雰囲気にて測定を行うことにより、熱重量曲線
を記録し、温度に関して1次微分して微分熱重量曲線を
求め、50〜300℃でのピークの有無を確認した。 3.Alの溶出量 7.75規定KOH水溶液:反応性無機質粉体=1:5
0の重量比で5分間混合後、溶出液と残渣粉体に分離
し、溶出液について、ICPによりAlの溶出量を測定
した。
【0053】実施例2 表1に示す割合で配合された水酸化アルミニウム(CL
−310、平均粒径10μm、住友化学工業社製)とシ
リカヒューム(平均粒径0.1μm、カキウチ社製)の
混合粉体を用い、表1に示す機械的エネルギーを作用さ
せたこと以外は、実施例1と同様にして反応性無機質粉
体Bを得た。得られた反応性無機質粉体Bについて、実
施例1と同様にして評価した。結果を表1に示した。
【0054】実施例3 表1に示す割合で配合された水酸化アルミニウム(CL
−310、平均粒径10μm、住友化学工業社製)とシ
ラス(平均粒径20μm)の混合粉体を用い、表1に示
す機械的エネルギーを作用させたこと以外は、実施例1
と同様にして反応性無機質粉体Cを得た。得られた反応
性無機質粉体Cについて、実施例1と同様にして評価し
た。結果を表1に示した。
【0055】実施例4 表1に示す割合で配合されたカオリン(AAカオリン、
平均粒径4μm、山陽クレー社製)とフライアッシュ
(平均粒径20μm、関電化工社製)の混合粉体を用
い、表1に示す機械的エネルギーを作用させたこと以外
は、実施例1と同様にして反応性無機質粉体Dを得た。
得られた反応性無機質粉体Dについて、実施例1と同様
にして評価した。結果を表1に示した。
【0056】比較例1 活性化処理を行っていないカオリン(AAカオリン、平
均粒径4μm、山陽クレー社製)を反応性無機質粉体a
とし、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示
した。
【0057】比較例2 活性化処理を行っていないカオリン(AAカオリン、平
均粒径4μm、山陽クレー社製)を750℃で6時間焼
成することにより得られたメタカオリン(平均粒径4μ
m)を反応性無機質粉体bとし、実施例1と同様にして
評価した。結果を表1に示した。
【0058】実施例5〜9、比較例3〜6 表2示す配合により、組成物をオムニミキサーにて5分
間混合して、硬化性無機質組成物を得た。得られた組成
物を幅50mm、長さ150mm、厚さ10mmの型枠
内に注入し、表2に示す硬化条件で硬化させて、無機成
形体を得た。得られた無機成形体を気乾状態で24時間
放置後、外観、曲げ強度を下記の方法で評価した。結果
を表2に示した。なお、珪砂として8号珪砂を、ビニロ
ン繊維としてクラレ社製RM182(繊維長さ6mm、
繊維径14μm)を用いた。
【0059】評価方法 1.外観 目視により判定した。割れ、クラック等の異常がない場
合を○とし、割れ、クラック等の異常がある場合を×と
した。但し、所定時間加熱しても未硬化の場合、そのま
ま「未硬化」と記した。 2.曲げ強度 JIS A 1408の方法に準じて測定した。
【0060】実施例10〜12、比較例7〜11 表3示す配合により、組成物をオムニミキサーにて5分
間混合して、硬化性無機質組成物を得た。得られた組成
物を幅50mm、長さ150mm、厚さ10mmの型枠
内に注入し、蒸気養生により表3に示す硬化条件で硬化
させて、無機成形体を得た。得られた無機成形体を常温
で5日間風乾後、実施例5と同様にして評価した。結果
を表3に示した。なお、成形助剤として、増粘剤である
メチルセルロース(20℃における2%水溶液の粘度が
30000cpsのもの)を用いた。
【0061】実施例13、14 表3に示す配合により、組成物をアイリッヒミキサーに
て5分間混合及び混練し、硬化性無機質組成物を得た。
得られた組成物を押出成形機(MV−100、宮崎鉄工
所社製)で押し出し、幅300mm、厚さ10mmの無
機成形体を得た。得られた無機成形体を表3に示す養生
及び乾燥を行った後、幅50mm、長さ150mm、厚
さ10mmの寸法に切断し、実施例5と同様にして評価
した。結果を表3に示した。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】実施例15 表4に示す割合で配合されたフライアッシュ(平均粒径
20μm、関電化工社製)、KOH、水を、ウルトラフ
ァインミルAT−20(ジルコニアボール10mmφ使
用、ボール投入量44kg、三菱重工業社製)により、
表4に示す機械的エネルギーを作用させることにより活
性化処理を行い、スラリーである反応性無機質材料Eを
調製した。得られた反応性無機質材料E中のAl及びS
iの溶出量を下記の方法で評価した。結果を表4に示し
た。
【0066】評価方法 反応性無機質材料中のAl及びSiの溶出量は、得られ
た反応性無機質材料を固形分と溶液分に分離し、溶液分
についてICPにより測定した。
【0067】実施例16 表4に示す割合で配合されたシラス(平均粒径20μ
m)、NaOH、水を用い、表4に示す機械的エネルギ
ーを作用させたこと以外は、実施例15と同様にしてス
ラリーである反応性無機質材料Fを得た。得られた反応
性無機質材料Fについて、実施例15と同様にして評価
した。結果を表4に示した。
【0068】実施例17 表4に示す割合で配合されたメタカオリン(AAカオリ
ンを750℃で6時間焼成することにより得られたも
の、平均粒径4μm)、KOH、水を用い、表4に示す
機械的エネルギーを作用させたこと以外は、実施例15
と同様にしてスラリーである反応性無機質材料Gを得
た。得られた反応性無機質材料Gについて、実施例15
と同様にして評価した。結果を表4に示した。
【0069】実施例18 表4に示す割合で配合されたフライアッシュ(平均粒径
20μm、関電化工社製)、Ca(OH)2 、水を用
い、表4に示す機械的エネルギーを作用させたこと以外
は、実施例15と同様にしてスラリーである反応性無機
質材料Hを得た。得られた反応性無機質材料Hについ
て、実施例15と同様にして評価した。結果を表4に示
した。
【0070】比較例12 表4に示す割合で配合されたシラス(平均粒径20μ
m)、Ca(OH)2 、水を用い、表4に示す機械的エ
ネルギーを作用させたこと以外は、実施例15と同様に
してスラリーである反応性無機質材料cを得た。得られ
た反応性無機質材料cについて、実施例15と同様にし
て評価した。結果を表4に示した。
【0071】比較例13 表4に示す割合で配合されたフライアッシュ(平均粒径
20μm、関電化工社製)、Ca(OH)2 、水を用
い、表4に示す機械的エネルギーを作用させたこと以外
は、実施例15と同様にしてスラリーである反応性無機
質材料dを得た。得られた反応性無機質材料dについ
て、実施例15と同様にして評価した。結果を表4に示
した。
【0072】実施例19〜23、比較例14〜17 表5示す配合としたこと以外は、実施例5と同様にして
無機成形体を得、評価した。結果を表5に示した。
【0073】実施例24〜26、比較例18〜22 表6示す配合としたこと以外は、実施例10と同様にし
て無機成形体を得、評価した。結果を表6に示した。
【0074】実施例27、28 表6に示す配合としたこと以外は、実施例13と同様に
して無機成形体を得、評価した。結果を表6に示した。
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】
【発明の効果】本発明は、上述の構成により、アルミニ
ウムやケイ素の溶出性に優れ、アルカリ金属珪酸塩水溶
液及びセメントスラリーに対して高反応性を有する反応
性無機質粉体、並びに、強度、外観に優れた無機成形体
を得ることができる硬化性無機質組成物を得ることがで
き、土木、建築材料等の用途に好適に使用することがで
きる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 27Al MAS NMR法によるピーク
    を20〜50ppmに有するアルミニウムを含有し、微
    分熱重量測定において50〜300℃に脱水ピークが観
    測されることを特徴とするシリカ−アルミナ系の反応性
    無機質粉体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反応性無機質粉体、アル
    カリ金属珪酸塩、及び、水からなることを特徴とする硬
    化性無機質組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反応性無機質粉体、水硬
    性無機物質、及び、水からなることを特徴とする硬化性
    無機質組成物。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類
    金属水酸化物からなる群より選択される少なくとも1種
    の水酸化物、非晶質アルミノシリケート粉体、並びに、
    水からなる混合物に、0.5〜30kwh/kgの機械
    的エネルギーを作用させて得られる反応性無機質スラリ
    ーと、アルカリ金属珪酸塩とを混合してなることを特徴
    とする硬化性無機質組成物。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類
    金属水酸化物からなる群より選択される少なくとも1種
    の水酸化物、非晶質アルミノシリケート粉体、並びに、
    水からなる混合物に、0.5〜30kwh/kgの機械
    的エネルギーを作用させて得られる反応性無機質スラリ
    ーと、水硬性無機物質とを混合してなることを特徴とす
    る硬化性無機質組成物。
JP2002596A 1996-02-06 1996-02-06 反応性無機質粉体及び硬化性無機質組成物 Withdrawn JPH09208211A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021138567A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 太平洋マテリアル株式会社 セメント組成物及び超高強度・低収縮モルタル組成物

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