JPH1025138A - 硬化性無機質組成物 - Google Patents

硬化性無機質組成物

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JPH1025138A
JPH1025138A JP27803596A JP27803596A JPH1025138A JP H1025138 A JPH1025138 A JP H1025138A JP 27803596 A JP27803596 A JP 27803596A JP 27803596 A JP27803596 A JP 27803596A JP H1025138 A JPH1025138 A JP H1025138A
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inorganic powder
powder
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composition
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JP27803596A
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Tatsutoshi Nakano
龍俊 中野
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化反応性に優れ、得られる無機質硬化体の
強度、耐水性及び常温硬化性に優れた硬化性無機質組成
物を提供する。 【解決手段】 反応性無機質粉体(I)、アルカリ金属
珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機質組成物であっ
て、前記反応性無機質粉体(I)が、下水汚泥を100
0〜2000℃で溶融し、急冷することにより得られる
溶融スラグからなるものである硬化性無機質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築等の分
野において好適に用いられる無機質硬化体を得ることが
できる硬化性無機質組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリの存在下で熱により硬化する硬
化性無機質組成物は、土木、建築等の用途に好適な無機
質硬化体を形成することができるので有用である。この
ような硬化性無機質組成物としては、硬化反応性に優
れ、また、得られる無機質硬化体の強度や耐水性等が優
れていることが求められる。
【0003】硬化性無機質組成物としては、各種のもの
が知られており、例えば、特開平4−59648号公報
には、アルカリ金属珪酸塩水溶液とメタカオリン、コラ
ンダム、ムライトの製造時に発生する集塵装置の灰、フ
ライアッシュ等の無機固体成分とを配合し、更に、充填
材、有機ベントナイト等を添加した硬化性無機質組成物
が開示されている。また、特開平4−6138号公報に
は、アルカリ金属珪酸塩水溶液、上述の無機固体成分及
び充填材を混練後型内に注入し加熱硬化させた成形体が
開示されている。
【0004】しかし、このような硬化性無機質組成物に
使用される上述の無機固体成分のうち、安定かつ安価に
供給可能であるカオリンやフライアッシュについて検討
したところ、カオリンは、結晶性が高いのでアルカリと
ほとんど反応せず、充分な性能を有する無機質硬化体を
得ることができない。また、フライアッシュは、産出す
る発電所により反応性のバラツキがあり、反応速度が非
常に遅く、硬化反応性に劣る。
【0005】ところで、下水道の整備拡充に伴い、発生
する下水汚泥の量は年々増加している。このような下水
汚泥は、焼却灰化により減量化、安定化した後、処分さ
れている。しかしながら、その発生量の増大とともに、
処分地の確保が深刻な問題となっている。このため、下
水汚泥の有効利用の観点から、このような焼成下水汚泥
の再資源化への取組が積極的に推進されており、例え
ば、透水性レンガ、結晶化ガラス等への焼成下水汚泥の
利用等の再資源化技術の開発が進んでいる。
【0006】しかし、このような再資源化技術は、製品
化に高温での焼成工程を必要とするので、大がかりな設
備投資を必要とする。また、土木、建築材料として一般
的なセメント製品等は、焼成工程を必要としないので、
これらに比べると、用途的に限定される。従って、焼成
下水汚泥の更なる有効利用を図るために、汎用性の高い
再資源化技術が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、下水汚泥の有効利用を可能とし、硬化反応性に優
れ、得られる無機質硬化体の強度、耐水性及び常温硬化
性に優れた硬化性無機質組成物を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応性無機質
粉体(I)、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなる硬
化性無機質組成物であって、上記反応性無機質粉体
(I)が、下水汚泥を1000〜2000℃で溶融し、
急冷することにより得られる溶融スラグからなるもので
ある硬化性無機質組成物である。以下に本発明を詳述す
る。
【0009】本発明の硬化性無機質組成物は、反応性無
機質粉体(I)、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からな
る。上記反応性無機質粉体(I)は、下水汚泥を100
0〜2000℃で溶融し、急冷することにより得られる
溶融スラグからなる。
【0010】上記溶融スラグは、下水処理場等から一般
的に発生する下水汚泥を、消石灰、有機高分子凝集剤等
を用いて脱水した後、溶融し、それを冷却、固化するこ
とにより得られる。
【0011】上記溶融の温度は、1000〜2000℃
である。1000℃未満であると、得られる溶融スラグ
の反応性が乏しく、2000℃を超えると、スラグ化す
るのに必要なコストが大きいので、上記範囲に限定され
る。好ましくは、1000〜1600℃である。
【0012】上記溶融に際しては、脱水された上記下水
汚泥を、直接燃焼させることにより溶融してもよく、脱
水された上記下水汚泥を、1000℃以下の温度で焼成
して下水汚泥焼却灰とした後、溶融してもよい。
【0013】上記溶融スラグは、平均粒径0.1μm〜
10mmのものが好ましい。0.1μm未満であると、
粉砕コストが大きくなり、10mmを超えると、反応性
が乏しくなる。より好ましくは、0.1〜500μmで
ある。
【0014】上記溶融スラグとしては、SiO2 の含有
量が10〜80重量%のものが好ましい。10重量%未
満であると、反応性が乏しくなり、80重量%を超える
と、反応性が乏しくなる。より好ましくは、15〜60
重量%である。また、Al23 の含有量が5〜80重
量%のものが好ましい。5重量%未満であると、反応性
が乏しくなり、80重量%を超えると、反応が速すぎて
急結する場合がある。より好ましくは、10〜60重量
%である。また、Fe2 3 、CaO、P2 5 、Mg
O等を含有するものであってもよい。
【0015】本発明においては、上記反応性無機質粉体
(I)にさらに、SiO2 −Al23 系非晶質無機質
粉体が添加されたものを好適に用いることができる。上
記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体を上記溶融
スラグに添加することにより、上記溶融スラグの硬化反
応性が更に向上する。
【0016】上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質
粉体としては、SiO2 及びAl23 を主成分とし、
SiO2 の含有量が10〜90重量%、Al2 3 の含
有量が90〜10重量%のものが好ましい。このような
ものとしては特に限定されず、例えば、フライアッシ
ュ、メタカオリン、ガラス粉、ムライト等のアルミナ系
研磨剤の製造時に発生するダスト、焼成ボーキサイト、
フライアッシュ、及び、粘土等を溶射することにより得
られる無機質粉体等が挙げられる。好ましくは、これら
のものに機械的エネルギーを作用させることにより活性
化したものである。
【0017】また、上記SiO2 −Al2 3 系非晶質
無機質粉体は、結晶質の無機質粉体に機械的エネルギー
を作用させて活性化することにより得ることができる。
上記結晶質の無機質粉体としては特に限定されず、例え
ば、カオリン;アルミナ(各変態を含む);ダイアスポ
ア(α−Al2 3 ・H2 O)、ベーマイト(γ−Al
2 3 ・H2 O)、ハイドラルジライト(γ−Al2
3 ・3H2 O)等の水和アルミナ;ボーキサイト;ばん
土頁岩;水酸化アルミニウム;シリマナイト、カイアナ
イト、アンダリュサイト等のシリマナイト族鉱物(Al
2 SiO5 );ムライト(3Al2 3 ・2Si
2 );黄玉、ズニ石、デュモルチーライト等のOHの
他にF、Cl、B等の揮発成分を含んだアルミナ珪酸
塩;その他の結晶性の高い各種産業廃棄物等が挙げられ
る。
【0018】機械的エネルギーを作用させる上記SiO
2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体及び上記結晶質の無
機質粉体としては、機械的エネルギーの利用効率の観点
から、平均粒径0.1μm〜1mmのものが好ましい。
より好ましくは、0.1〜100μmのものである。
【0019】上記機械的エネルギーとしては特に限定さ
れず、例えば、圧縮力、せん断力、衝撃力等によるエネ
ルギーが挙げられる。上記機械的エネルギーを作用させ
る方法としては特に限定されず、例えば、粉砕を目的と
して一般的に使用されている粉砕装置を用いて行うこと
ができる。このような粉砕装置としては特に限定され
ず、例えば、ボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体攪
拌型ミル等の衝撃、摩擦、圧縮、せん断等が複合したボ
ール媒体型ミル;ローラーミル;乳鉢等が挙げられる。
また、衝撃、摩砕が主であるジェット粉砕装置等を使用
することも可能である。これらのうち、機構的に処理粉
体に有効に機械的エネルギーを付与することが可能であ
るので、ボール媒体型ミルが好ましい。
【0020】上記機械的エネルギーを作用させるに際し
ては、セメントクリンカー、珪砂、石灰石等の粉砕時に
通常使用される粉砕助材を使用してもよい。上記粉砕助
材としては特に限定されず、例えば、メチルアルコール
等のアルコール類、トリエタノールアミン等のエタノー
ルアミン類等の液体系のもの;ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カルシウム等の固体系のもの;アセト
ン蒸気等の気体系のもの等が挙げられる。
【0021】上記機械的エネルギーは、0.1〜30k
Wh/kgが好ましい。0.1kWh/kg未満である
と、硬化反応性向上の効果が小さく、30kWh/kg
を超えると、粉砕装置への過大な負荷、媒体としてのボ
ールや容器の激しい磨耗による処理粉体のコンタミネー
ション、コスト等の生産性の面での不利等の不都合があ
る。より好ましくは、0.2〜15kWh/kgであ
る。上記機械的エネルギーは、処理粉体を投入して上記
粉砕装置を運転する際に、上記粉砕装置に供給した電力
を処理粉体単位重量で表したものである。
【0022】上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質
粉体は、平均粒径0.1〜300μmのものが好まし
い。0.1μm未満であると、作成コストが大きくな
り、300μmを超えると、反応性が乏しくなる。より
好ましくは、0.1〜50μmである。
【0023】上記反応性無機質粉体(I)として上記S
iO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体が配合されたも
のを用いる場合においては、上記反応性無機質粉体
(I)中の上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉
体の含有量は、1重量%以上が好ましい。1重量%未満
であると、上記溶融スラグの硬化反応性を向上させるこ
とができない。より好ましくは、1〜60重量%であ
り、更に好ましくは、1〜40重量%である。
【0024】本発明において用いられる上記アルカリ金
属珪酸塩は、一般式 M2 O・nSiO2 (式中、Mは、Li、K及びNaからなる群から選択さ
れた少なくとも1種を表す、nは、0又は正の整数を表
す)で表されるものである。上記一般式において、nが
0のときは、アルカリ金属酸化物となり、水に溶解して
結果的にアルカリ金属水酸化物を生じるが、本発明にお
いては、この場合をも含むことができる。本発明におい
ては、これらのうち、nが8以下のものが好ましい。8
を超えると、水と混合してアルカリ金属珪酸塩水溶液と
した場合に、ゲル化を起こしやすく粘度が急激に上昇
し、粉体との混合が困難になる。より好ましくは、nが
0.5〜3.0である。
【0025】上記アルカリ金属珪酸塩の添加量は、反応
性無機質粉体(I)100重量部に対して3〜300重
量部が好ましい。3重量部未満であっても、300重量
部を超えても、得られる硬化性無機質組成物の硬化反応
性性が不充分となる。より好ましくは、10〜200重
量部である。
【0026】上記アルカリ金属珪酸塩は、予め水溶液と
してから添加することが、上記アルカリ金属珪酸塩の分
散性が向上するので、好ましい。この場合において、上
記水溶液の濃度は、1〜70重量%が好ましい。1重量
%未満であると、得られる硬化性無機質組成物の硬化反
応性が不充分となり、70重量%を超えると、得られる
硬化性無機質組成物の粘度が高くなり、成形が困難にな
る。より好ましくは、30〜60重量%である。
【0027】本発明において用いられる上記水の添加量
は、反応性無機質粉体(I)100重量部に対して10
〜300重量部が好ましい。10重量部未満であると、
得られる硬化性無機質組成物の成形が困難になり、30
0重量部を超えると、得られる硬化性無機質組成物を硬
化させて得られる無機質硬化体の強度が低下する。より
好ましくは、20〜200重量部である。
【0028】本発明においては、上記反応性無機質粉体
(I)、上記アルカリ金属珪酸塩、及び、上記水に加え
て、更に必要に応じて、補強繊維、無機質充填材、軽量
骨材等を添加してもよい。
【0029】上記補強繊維としては、得られる無機質硬
化体に付与すべき性能に応じて適宜のものを使用するこ
とができる。このようなものとしては特に限定されず、
例えば、ビニロン、ポリプロピレン、アクリル、レーヨ
ン、アラミド等の合成繊維;ガラス繊維、チタン酸カリ
ウム、ロックウール等の無機繊維;カーボン繊維;鋼繊
維等の一般にセメント等の無機硬化材料に使用されてい
るもの等が挙げられる。これらのものは、メッシュ状で
使用することもでき、長繊維又は短繊維のものを使用す
ることもできる。
【0030】上記補強繊維として短繊維のものを使用す
る場合においては、細すぎると混合時に再凝集し、交絡
によりファイバーボールが形成されやすくなるので、得
られる無機質硬化体の強度が充分でなく、また、得られ
る無機質硬化体の表面の凹凸が激しくなり良好な外観の
ものが得られず、太すぎたり短すぎると、補強効果が不
充分になるので、繊維径1〜500μm、繊維長1〜1
5mmのものが好ましい。
【0031】上記補強繊維の添加量は、反応性無機質粉
体(I)100重量部に対して10重量部以下が好まし
い。10重量部を超えると、上記補強繊維の分散性、得
られる無機質硬化体の耐熱性等に問題が生じる場合があ
る。
【0032】上記無機質充填材は、硬化時及び乾燥時の
収縮低減、スラリーの流動性向上等を図るものである。
このようなものとしては特に限定されず、例えば、珪
砂、珪石粉、フライアッシュ、スラグ、マイカ、シリカ
ヒューム、タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウム、
粘土等が挙げられる。
【0033】上記無機質充填材は、平均粒径0.01μ
m〜1mmのものが好ましい。0.01μm未満である
と、硬化時及び乾燥時の収縮低減効果が不充分であり、
1mmを超えると、得られる硬化性無機質組成物の流動
性が悪化し、得られる無機質硬化体の表面の凹凸が大き
くなる。
【0034】上記無機質充填材の添加量は、反応性無機
質粉体(I)100重量部に対して800重量部以下が
好ましい。800重量部を超えると、上記反応性無機質
粉体(I)の割合が低くなるので、硬化反応性が不充分
となる。より好ましくは、100〜500重量部であ
る。
【0035】上記軽量骨材は、得られる無機質硬化体の
軽量化を図るものである。このようなものとしては特に
限定されず、例えば、スチレン、塩化ビニリデン系、フ
ェノール、ウレタン、エチレン等の合成樹脂発泡体;ガ
ラスバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルー
ン、シリカバルーン、パーライト等の無機質発泡体等が
挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を併用する
ことができる。
【0036】上記軽量骨材の比重は、0.01〜1が好
ましい。0.01未満であると、得られる無機質硬化体
の機械的強度が低下し、1を超えると、軽量化の効果が
得られない。上記軽量骨材の添加量は、反応性無機質粉
体(I)100重量部に対して0.1〜100重量部が
好ましい。0.1重量部未満であると、軽量化の効果が
得られず、100重量部を超えると、得られる無機質硬
化体の機械的強度が低下する。
【0037】本発明の硬化性無機質組成物の調製方法と
しては特に限定されず、例えば、セメント組成物を調製
する際に通常使用される、オムニミキサー、アイリッヒ
ミキサー、万能ミキサー、ライカイ機等に、上記反応性
無機質粉体(I)、予め調製した上記アルカリ金属珪酸
塩の水溶液、及び、所望により添加される上記補強繊
維、無機質充填材、軽量骨材等を供給し、混合する方法
等を採用することができる。
【0038】本発明の硬化性無機質組成物から無機質硬
化体を得る方法としては特に限定されず、例えば、注入
法、プレス法、押し出し法等により所望の形状に賦形し
た後、硬化させる方法等を採用することができる。
【0039】上記硬化の温度は、常温でもよいが、1〜
300℃が好ましい。1℃未満であると、硬化速度が低
下し、300℃を超えると、硬化時の収縮が大きくな
り、得られる無機質硬化体にクラック等が発生する。よ
り好ましくは、10〜150℃である。
【0040】本発明2は、反応性無機質粉体(II)、
アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機質組
成物である。
【0041】本発明2の硬化性無機質組成物は、上記反
応性無機質粉体(I)の代わりに、反応性無機質粉体
(II)を配合してなるものである。上記反応性無機質
粉体(II)は、平均粒径が0.1μm〜1mmである
火山ガラス質粉体と、SiO2 −Al2 3 系非晶質無
機質粉体とからなる。本発明2においては、上記平均粒
径が0.1μm〜1mmである火山ガラス質粉体及び上
記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体を併用する
ことにより、所望の硬化反応性を有する硬化性無機質組
成物とする。
【0042】上記火山ガラス質粉体は、火山活動によっ
て発生した火山軽石、火山岩、凝灰岩、火山灰等のガラ
ス質を含有する固体火山噴出物を、解砕、粉砕、分級等
により加工することにより得ることができる。このよう
なもののうち、白土又はシラスと呼ばれる火山ガラス質
粉体を好適に用いることができる。
【0043】上記火山ガラス質粉体の平均粒径は、0.
1μm〜1mmである。0.1μm未満であると、火山
ガラス質粉体を作製することが困難であり、1mmを超
えると、反応性が低すぎて使用することができないの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、0.1〜10
0μmである。
【0044】上記火山ガラス質粉体としては、SiO2
及びAl2 3 の合計含有量が70重量%以上のものが
好ましい。70重量%未満であると、反応性が乏しくな
る。より好ましくは、70〜100重量%である。
【0045】上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質
粉体としては、上述のSiO2 −Al2 3 系非晶質無
機質粉体として例示したもの等が挙げられる。
【0046】上記反応性無機質粉体(II)中のSiO
2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体の含有量は、1重量
%以上が好ましい。1重量%未満であると、上記火山ガ
ラス質粉体の硬化反応性を向上させることができない。
より好ましくは、1〜60重量%であり、更に好ましく
は、1〜40重量%である。
【0047】本発明2においては、上記反応性無機質粉
体(II)として、上記平均粒径が0.1μm〜1mm
である火山ガラス質粉体及び上記SiO2 −Al2 3
系非晶質無機質粉体に、更に、セメント、石灰、スラグ
からなる群より選択される少なくとも1種のカルシウム
系無機質粉体を配合したものを好適に用いることができ
る。
【0048】上記カルシウム系無機質粉体は、アルカリ
の存在下でカルシウム成分を溶出し、上記火山ガラス質
粉体及び上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体
からの溶出成分、並びに、上記アルカリ金属珪酸塩と良
好な反応性を発揮する。
【0049】上記カルシウム系無機質粉体としては、カ
ルシウムの含有量が、30重量%以上のものが好まし
い。30重量%未満であると、反応性が乏しくなる。よ
り好ましくは、30〜100重量%である。
【0050】上記カルシウム系無機質粉体は、セメン
ト、石灰、スラグからなる群より選択される少なくとも
1種のカルシウム系無機質粉体である。上記セメント
は、水と反応し硬化する性質を有する無機質材料であ
る。このようなものとしては特に限定されず、例えば、
各種ポルトランドセメント;高炉セメント、シリカセメ
ント、フライアッシュセメント等の混合セメント;アル
ミナセメント、膨張セメント、超速硬セメント等の特殊
セメント等が挙げられる。上記石灰は、酸化カルシウ
ム、水酸化カルシウム(消石灰)のことである。上記ス
ラグは、製鉄工場で銑鉄を製造する際に発生する無機質
材料、汚泥等の加熱急冷処理時に発生する無機質材料等
である。
【0051】上記カルシウム系無機質粉体は、平均粒径
0.1〜500μmのものが好ましい。0.1μm未満
であると、作成コストが高くなり、500μmを超える
と、反応性が乏しくなる。より好ましくは、0.1〜1
00μmである。
【0052】上記反応性無機質粉体(II)として上記
カルシウム系無機質粉体が更に配合されたものを用いる
場合においては、上記反応性無機質粉体(II)中の上
記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体及び上記カ
ルシウム系無機質粉体の合計含有量は、1重量%以上が
好ましい。1重量%未満であると、上記火山ガラス質粉
体の硬化反応性を向上させることができない。より好ま
しくは、1〜60重量%であり、更に好ましくは、1〜
40重量%である。
【0053】本発明1及び本発明2においては、上記S
iO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体中のAl2 3
成分を20重量%以上含有するものを好適に用いること
ができる。上記Al2 3 成分を20重量%以上含有す
る無機質粉体を上記溶融スラグに添加し、更に、機械的
エネルギーを作用させることにより、上記溶融スラグの
硬化反応性が向上する。
【0054】上記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質
粉体中のAl2 3 成分の含有量が20重量%未満であ
ると、反応性が低く、添加しても良好な硬化体を得るこ
とができず、上記Al2 3 成分の含有量は、100重
量%であってもよい。
【0055】上記Al2 3 成分を20重量%以上含有
する無機質粉体としては特に限定されず、例えば、上記
SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体として例示し
たもの、上記結晶質の無機質粉体として例示したもの等
が挙げられる。
【0056】上記Al2 3 成分を20重量%以上含有
する無機質粉体としては、機械的エネルギーの利用効率
の観点から、平均粒径0.1μm〜1mmのものが好ま
しい。より好ましくは、0.1〜100μmのものであ
る。
【0057】上記溶融スラグと、上記Al2 3 成分を
20重量%以上含有する無機質粉体とからなる混合材料
中の上記Al2 3 成分を20重量%以上含有する無機
質粉体の含有量は、0.5〜50重量%が好ましい。
0.5重量%未満であると、上記溶融スラグの硬化反応
性を向上させることができず、50重量%を超えると、
反応が速すぎて可使時間が非常に少なくなる場合があ
る。より好ましくは、1〜30重量%である。
【0058】本発明1及び本発明2においては、上記S
iO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体中のAl2 3
成分が0.5〜30kWh/kgの機械的エネルギーを
作用させて得られるものを好適に用いることができる。
上記機械的エネルギーは0.5〜30kWh/kgであ
る。0.5kWh/kg未満であると混合粉体の反応性
の向上レベルが小さく、30kWh/kgを超えると粉
砕装置への過大な負荷、媒体としてのボールや容器の激
しい摩耗による処理粉体のコンタミネーション、コスト
等の生産性面での不利等の不都合があるため上記範囲に
限定される。
【0059】本発明3は、反応性無機質粉体(II
I)、アルカリ金属珪酸塩、及び、水からなる硬化性無
機質組成物である。
【0060】本発明3の硬化性無機質組成物は、上記反
応性無機質粉体(I)の代わりに、反応性無機質粉体
(III)を配合してなるものである。上記反応性無機
質粉体(III)は、Al2 3 成分を20重量%以上
含有する無機質粉体に0.5〜30kWh/kgの機械
的エネルギーを作用させることにより得られるSiO2
−Al2 3 系非晶質無機質粉体と、セメント、石灰、
スラグからなる群より選択される少なくとも1種のカル
シウム系無機質粉体とからなる。
【0061】上記Al2 3 を20重量%以上含有する
SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体は、Al2
3 の含有量が20重量%未満であると、アルカリ珪酸塩
との反応性が低く、強度、耐水性の高い硬化体を得るこ
とができないので、上記範囲に限定される。上記Al2
3 の含有量は、好ましくは、20〜95重量%であ
り、より好ましくは25〜80重量%である。このよう
なものとしては特に限定されず、例えば、上記SiO2
−Al2 3系非晶質無機質粉体として例示したもの、
上記結晶質の無機質粉体として例示したものに機械的エ
ネルギーを作用させて活性化することにより得られるも
の等が挙げられる。また、これら無機質粉体とシリカヒ
ューム、珪藻土、白土、アエロジル、珪砂等のSiO2
を主成分とする粉体と混合した混合粉体等が挙げられ
る。
【0062】上記機械的エネルギーとしては、上述の機
械的エネルギーと同じものを用いることができる。
【0063】上記反応性無機質粉体(III)中の上記
Al2 3 を20重量%以上含有するSiO2 −Al2
3 系非晶質無機質粉体の含有量は、1重量%以上が好
ましい。1重量%未満であると、強度、耐久性に乏しく
なる。より好ましくは、1〜80重量%であり、更に好
ましくは、5〜40重量%である。
【0064】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0065】実施例1〜5下水汚泥処理粉体の作製 (溶融スラグ(A)、溶融スラグ(B)の作製)場所の
異なる下水処理場において発生した2種の下水汚泥を、
1400℃で溶融後、冷却することにより得られたスラ
グ塊を粉砕し、溶融スラグ(A)及び溶融スラグ(B)
を作製した。
【0066】(下水汚泥焼却灰(a)、下水汚泥焼却灰
(b)の作製)溶融スラグ(A)及び溶融スラグ(B)
を作製する際に用いた2種の下水汚泥を、800℃で焼
成し、下水汚泥焼却灰(a)及び下水汚泥焼却灰(b)
を作製した。
【0067】溶融スラグ(A)、溶融スラグ(B)、下
水汚泥焼却灰(a)及び下水汚泥焼却灰(b)の組成を
蛍光X線により、平均粒径をレーザー回折法により、結
晶構造をX線により評価した。結果を表1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】表2に示す配合の組成物をオムニミキサー
により5分間混合した。得られた混合物を、幅150m
m、長さ150mm、厚さ10mmの型枠内に注入し、
オーブン内で、表2に示す温度及び時間で硬化させ、無
機質硬化体を得た。なお、珪石粉として住友セメント社
製のもの(ブレーン比表面積9000cm2 /g)を、
ワラストナイトとしてWolkem社製ケモリットA−
60を、フライアッシュとして関東電化工業社製のもの
(平均粒径20μm)を、ビニロン繊維としてクラレ社
製RM182(繊維長6mm、繊維径14μm)を用い
た。
【0070】得られた無機質硬化体を切断して、幅15
0mm、長さ50mm、厚さ10mmの試験片を作製
し、曲げ強度及び熱水試験後の強度維持率について、下
記方法により評価した。結果を表2に示した。
【0071】評価方法 1.曲げ強度 85℃で硬化された試験片は、50℃で10時間乾燥さ
せ、更に、気乾状態で24時間放置後、JIS A 1
408に準拠して測定した。常温(25℃)で硬化され
た試験片は、気乾状態で24時間放置後、JISA 1
408に準拠して測定した。
【0072】2.熱水試験後の強度維持率 試験片を98℃の熱水中に2時間浸漬し、24時間乾燥
させた後、上記曲げ強度の評価方法により曲げ強度を測
定し、浸漬前の曲げ強度と浸漬後の曲げ強度とから強度
維持率を求めた。
【0073】
【表2】
【0074】実施例6〜10SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体の調製 (非晶質無機質粉体(1))カオリン(AAカオリン、
平均粒径4.5μm、山陽クレー社製)に、三菱重工社
製ウルトラファインミルAT−20(ジルコニアボール
10mmφ使用、ボール投入量44kg、カオリン投入
量2kg、粉砕助剤としてトリエタノール25重量%及
びエタノール75重量%の混合物を10g添加)を用い
て、4.0kWh/kgの機械的エネルギーを作用さ
せ、SiO2 −Al2 3 系非晶質無機質粉体を調製し
た。このものを、非晶質無機質粉体(1)とした。
【0075】(非晶質無機質粉体(2))カオリン(A
Aカオリン、平均粒径4.5μm、山陽クレー社製)4
6重量%と水酸化アルミニウム(CL−310、平均粒
径10μm、住友化学工業社製)54重量%とからなる
混合粉体に、三菱重工社製ウルトラファインミルAT−
20(ジルコニアボール10mmφ使用、ボール投入量
44kg、混合粉体投入量2kg、粉砕助剤としてトリ
エタノール25重量%及びエタノール75重量%の混合
物を10g添加)を用いて、4.0kWh/kgの機械
的エネルギーを作用させて、SiO2 −Al2 3 系非
晶質無機質粉体を調製した。このものを、非晶質無機質
粉体(2)とした。
【0076】(非晶質無機質粉体(3))SiO2 −A
2 3 系非晶質無機質粉体であるメタカオリン(SA
TENTONE SP33、エンゲルハード社製)を、
非晶質無機質粉体(3)とした。
【0077】(非晶質無機質粉体(4))フライアッシ
ュ(JIS A 6201に準拠、平均粒径20μm、
関東電化工業社製)を、分級機(TC−15、日清エン
ジニアリング社製)を用いて分級し、SiO2 −Al2
3 系非晶質無機質粉体を調製した。このものを、非晶
質無機質粉体(4)とした。
【0078】(非晶質無機質粉体(5))作用させる機
械的エネルギーを10.0kWh/kgとしたこと以外
は、非晶質無機質粉体(1)として非晶質無機質粉体を
調製した。このものを、非晶質無機質粉体(5)とし
た。
【0079】(無機質粉体(6))作用させる機械的エ
ネルギーを0.05kWh/kgとしたこと以外は、非
晶質無機質粉体(1)として無機質粉体を調製した。こ
のものを、無機質粉体(6)とした。
【0080】非晶質無機質粉体(1)〜(5)及び無機
質粉体(6)の組成を蛍光X線により、平均粒径をレー
ザー回折法により、結晶構造をX線により評価した。結
果を表3に示した。
【0081】
【表3】
【0082】表4に示す配合及び硬化条件としたこと以
外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価し
た。結果を表4に示した。
【0083】
【表4】
【0084】実施例11〜15Al2 3 を20重量%以上含有する無機質粉体 (Al2 3 含有無機質粉体(1))Al2 3 を20
重量%以上含有する無機質粉体であるカオリン(AAカ
オリン、平均粒径4.5μm、山陽クレー社製)を、A
2 3 含有無機質粉体(1)とした。
【0085】(Al2 3 含有無機質粉体(2))Al
2 3 を20重量%以上含有する無機質粉体である水酸
化アルミニウム(CL−310、平均粒径10μm、住
友化学工業社製)を、Al2 3 含有無機質粉体(2)
とした。
【0086】(Al2 3 含有無機質粉体(3))Al
2 3 を20重量%以上含有する無機質粉体であるメタ
カオリン(SATENTONE SP33、エンゲルハ
ード社製)を、Al2 3 含有無機質粉体(3)とし
た。
【0087】反応性無機質粉体の調製 表5に示す組成の混合粉体に、三菱重工社製ウルトラフ
ァインミルAT−20(ジルコニアボール10mmφ使
用、ボール投入量44kg、混合粉体投入量2kg、粉
砕助剤としてトリエタノール25重量%及びエタノール
75重量%の混合物を10g添加)を用いて、表5に示
す機械的エネルギーを作用させて、反応性無機質粉体
(I)〜(IV)を調製した。反応性無機質粉体(I)
〜(IV)の組成比を蛍光X線により、平均粒径をレー
ザー回折法により評価した。結果を表5に示した。
【0088】
【表5】
【0089】表6に示す配合及び硬化条件としたこと以
外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価し
た。結果を表6に示した。
【0090】
【表6】
【0091】比較例1、2 表7に示す配合及び硬化条件としたこと以外は、実施例
1と同様にして試験片を作製し、評価した。結果を表7
に示した。
【0092】
【表7】
【0093】実施例16〜20火山ガラス質粉体 (火山ガラス質粉体(A))北海道で産出する白土を、
火山ガラス質粉体(A)とした。 (火山ガラス質粉体(B))福島県で産出する白土を、
火山ガラス質粉体(B)とした。 (火山ガラス質粉体(C)、火山ガラス質粉体(D))
鹿児島県で産出するシラスを、火山ガラス質粉体(C)
及び火山ガラス質粉体(D)とした。
【0094】火山ガラス質粉体(A)〜(D)の組成を
蛍光X線により、平均粒径をレーザー回折法により、結
晶構造をX線により評価した。結果を表8に示した。
【0095】
【表8】
【0096】表9に示す配合及び硬化条件としたこと以
外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価し
た。結果を表9に示した。
【0097】
【表9】
【0098】実施例21〜25カルシウム系無機質粉体 (カルシウム系無機質粉体(I))白色セメント(秩父
小野田セメント社製)を、カルシウム系無機質粉体
(I)とした。 (カルシウム系無機質粉体(II))スラグ(エスメン
ト、新日鉄化学社製)を、カルシウム系無機質粉体(I
I)とした。
【0099】(カルシウム系無機質粉体(III))消
石灰(河合石灰社製)を、カルシウム系無機質粉体(I
II)とした。 (カルシウム系無機質粉体(IV))普通ポルトランド
セメント(秩父小野田セメント社製)を、カルシウム系
無機質粉体(IV)とした。 (カルシウム系無機質粉体(V))消石灰(河合石灰社
製)を、カルシウム系無機質粉体(V)とした。 カルシウム系無機質粉体(I)〜(V)の組成を蛍光X
線により、平均粒径をレーザー回折法により評価した。
結果を表10に示した。
【0100】
【表10】
【0101】表11に示す配合及び硬化条件としたこと
以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価し
た。結果を表11に示した。
【0102】
【表11】
【0103】比較例3、4 表12に示す配合及び硬化条件としたこと以外は、実施
例1と同様にして試験片を作製し、評価した。結果を表
12に示した。
【0104】
【表12】
【0105】実施例26〜30 表13に示す配合及び硬化条件としたこと以外は、実施
例1と同様にして試験片を作製し、評価した。結果を表
13に示した。
【0106】
【表13】
【0107】比較例5〜6 表14に示す配合及び硬化条件としたこと以外は、実施
例1と同様にして試験片を作製し、評価した。結果を表
14に示した。
【0108】
【表14】
【0109】
【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、硬
化反応性に優れ、強度、耐水性及び常温硬化性に優れた
無機質硬化体を得ることができ、土木、建築等の各種の
分野において好適に用いることができる。また、再資源
化の要望が高い下水汚泥や火山噴出物等を有効に活用す
ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性無機質粉体(I)、アルカリ金属
    珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機質組成物であっ
    て、 前記反応性無機質粉体(I)が、 下水汚泥を1000〜2000℃で溶融し、急冷するこ
    とにより得られる溶融スラグからなるものであることを
    特徴とする硬化性無機質組成物。
  2. 【請求項2】 前記反応性無機質粉体(I)にさらに、
    SiO2 −Al2 3系非晶質無機質粉体が添加されて
    なる請求項1記載の硬化性無機質組成物。
  3. 【請求項3】 反応性無機質粉体(II)、アルカリ金
    属珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機質組成物であっ
    て、 前記反応性無機質粉体(II)が、 平均粒径が0.1μm〜1mmである火山ガラス質粉体
    と、SiO2 −Al23 系非晶質無機質粉体からなる
    ことを特徴とする硬化性無機質組成物。
  4. 【請求項4】 前記反応性無機質粉体(II)にさら
    に、セメント、石灰、スラグからなる群より選択される
    少なくとも1種以上のカルシウム系無機質粉体が添加さ
    れてなる請求項3記載の硬化性無機質組成物。
  5. 【請求項5】 前記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機
    質粉体中のAl2 3成分が20重量%以上含有するも
    のである請求項2、3又は4記載の硬化性無機質組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記SiO2 −Al2 3 系非晶質無機
    質粉体中のAl2 3成分が0.5〜30kWh/kg
    の機械的エネルギーを作用させて得られるものである請
    求項2、3、4又は5記載の硬化性無機質組成物。
  7. 【請求項7】 反応性無機質粉体(III)、アルカリ
    金属珪酸塩、及び、水からなる硬化性無機質組成物であ
    って、 前記反応性無機質粉体(III)が、 Al2 3 成分を20重量%以上含有する無機質粉体
    に、0.5〜30kWh/kgの機械的エネルギーを作
    用させて得られるSiO2 −Al2 3 系非晶質無機質
    粉体と、セメント、石灰、スラグからなる群より選択さ
    れる少なくとも1種以上のカルシウム系無機質粉体から
    なることを特徴とする硬化性無機質組成物。
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