JPH08165175A - 発泡性無機質組成物 - Google Patents

発泡性無機質組成物

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JPH08165175A
JPH08165175A JP30481394A JP30481394A JPH08165175A JP H08165175 A JPH08165175 A JP H08165175A JP 30481394 A JP30481394 A JP 30481394A JP 30481394 A JP30481394 A JP 30481394A JP H08165175 A JPH08165175 A JP H08165175A
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JP
Japan
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weight
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inorganic powder
powder
foam
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Application number
JP30481394A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Sakamoto
正勝 坂本
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B14/00Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B14/02Granular materials, e.g. microballoons
    • C04B14/04Silica-rich materials; Silicates
    • C04B14/10Clay
    • C04B14/106Kaolin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
    • C04B28/26Silicates of the alkali metals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価であり且つ発泡開始時間および発泡終了時
間を制御することにより作業性、生産性に優れた発泡性
無機質組成物を提供する。 【構成】(A)1)メタカオリン、2)カオリン鉱物ま
たはメタカオリンを溶融し気体中に粉霧することによっ
て得られる粉体、3)カオリン鉱物またはメタカオリン
に0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作用
させることによって得られる粉体、4)カオリン鉱物ま
たはメタカオリンに0.1〜30kw/kgの機械的エ
ネルギーを作用させることによって得られる粉体をさら
に、100〜750℃で加熱して得られる粉体よりなる
群から選ばれる少なくとも1種の反応性無機質粉体10
0重量部、 (B)アルカリ金属珪酸塩0.2〜450重量部、 (C)フライアッシュ5〜800重量部 (D)過酸化水素0.01〜15重量部、 (E)水35〜1500重量部、および (F)キレ−ト化合物0.05〜200重量部とからな
る発泡性無機質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性無機質組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリの存在下で熱により硬
化、発泡する無機質組成物については、幾つか提案され
ている。たとえば、(1)発泡剤を用いることなく加熱
下において水蒸気の発生をもって発泡体を得る方法、
(2)金属粉体または過酸化水素等を加えてガスを発生
させ発泡体を得る方法などが知られていた。たとえば
(2)の方法としては、特開平4−292484号公報
には(a)水可溶性アルカリ珪酸塩、(b)金属系発泡
剤または過酸化水素水(c)無機固体成分、(d)充填
材、(e)水を有効成分としてなる発泡性を有する無機
質組成物が記載されている。しかし、上記の組成物を用
いて得られた発泡体では材料が高コストである他、発泡
開始時間および発泡終了時間の制御が困難であり、作業
性および生産性とういう点で工業的に使用するには問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決し、安価であり且つ発泡開始時間および発泡終了時
間を制御することにより作業性、生産性に優れた発泡性
無機質組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に使用される反応
性無機質粉体(A)は、1)メタカオリン、2)カオリ
ン鉱物またはメタカオリンを溶融し気体中に粉霧するこ
とによって得られる粉体、3)カオリン鉱物またはメタ
カオリンに0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギ
ーを作用させることによって得られる粉体、4)カオリ
ン鉱物またはメタカオリンに0.1〜30kw/kgの
機械的エネルギーを作用させることによって得られる粉
体をさらに、100〜750℃で加熱して得られる粉体
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の粉体である。
【0005】上記メタカオリン1)とは、カオリン鉱物
の脱水型であって、Al2 Si2 7 の化学式で示され
る。このような鉱物はカオリン鉱物を600〜800℃
に加熱したときにみられる。
【0006】上記カオリン鉱物とはアルミニウムの含水
珪酸塩鉱物であって、たとえばカオリナイト、デイッカ
イト、ナクライト、アナウキサイト、エンデライトなど
があげられる。
【0007】上記カオリン鉱物またはメタカオリンを溶
融し気体中に粉霧する方法2)としては、セラミックコ
ーティングに適用される溶射技術が応用される。その溶
射技術は、好ましくは材料粉末が2000〜16000
℃の温度で溶融され、30〜800m/秒の速度で噴霧
されるものであり、プラズマ溶射法、高エネルギーガス
溶射法、アーク溶射法等が可能である。得られた粉体の
比表面積は、0.1〜100m2 /gが好ましく、さら
に好ましくは0.1〜60m2 /gである。
【0008】上記カオリン鉱物またはメタカオリンに
0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作用さ
せる方法3)における機械的エネルギーとは、圧縮力、
剪断力、衝撃力等を指し、これらは単独で作用させても
良いし、2種以上複合させても良い。たとえばボールミ
ル、振動ミル、遊星ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミ
ル、乳鉢、ジェット粉砕機等による粉砕等が挙げられ
る。上記機械的エネルギーは小さくなるとアルカリ金属
珪酸塩との反応性が低下し、大きくなると粉砕装置等へ
の負荷が大きくなり、装置の摩耗が増大し、無機質粉体
への不純物の混入等の問題が発生するので、0.1〜3
0kwh/kgに限定され、好ましくは1.0〜26k
wh/kgである。
【0009】本発明において、機械的エネルギーを作用
させるに際には、必要に応じて粉砕助剤が添加されても
良い。粉砕助剤とは機械的エネルギーを作用させる際に
粉体の装置内部への付着、著しい凝集を防ぐもので、例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコ
ール、トリエタノールアミン等のアルコールアミン。ス
テアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の金
属石鹸、アセトン蒸気等が挙げられる。これらは単独で
使用されても良いし、2種以上併用されても良い。
【0010】上記カオリン鉱物またはメタカオリンに機
械的エネルギーを作用させることによって得られる粉体
をさらに、100〜750℃で加熱する方法4)として
は、特に限定されるものではなく、たとえば熱風加熱
炉、ロータリーキルンなど従来公知の任意の加熱装置が
使用される。
【0011】加熱温度は低くなると硬化体の強度を上げ
る効果が乏しく、高くなると反応性無機質粉体の結晶化
が促進され、反応性が低下するので100〜750℃に
限定され、好ましくは200〜600℃である。加熱時
間は短くなると硬化体の強度上げる効果が乏しく、長く
なるとエネルギーコストが増大するので1分〜5時間が
好ましい。
【0012】本発明に使用されるアルカリ金属珪酸塩
(B)とはM2 O・nSiO2 (M=K,Na,Liか
ら選ばれる1種以上の金属)で表される塩であって、n
の値は小さくなると緻密な発泡体が得られず、大きくな
ると水溶液の粘度が上昇し混合が困難になるので0.0
5〜8が好ましく、さらに好ましくは0.5〜2.5で
ある。
【0013】アルカリ金属珪酸塩(B)は水溶液で添加
されるのが好ましく、水溶液濃度は特に限定されない
が、薄くなると無機質粉体との反応性が低下し、濃くな
ると固形分が生じやすくなるので10〜60重量%が好
ましい。
【0014】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液はアルカリ
金属珪酸塩(B)をそのまま加圧、加熱下で水に溶解し
てもよいが、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪石
粉などのSiO2 成分をnが所定の量となるように加
圧、加熱下で溶解してもよい。上記アルカリ金属珪酸塩
(D)の量は、少なくなると硬化が十分になされず、多
くなると得られる発泡体の耐水性が低下するので上記反
応性無機質粉体(A)100重量部に対して0.2〜4
50重量部に限定され、好ましくは10〜350重量
部、さらに好ましくは20〜250重量部である。
【0015】本発明に使用されるフライアッシュ(C)
とはJIS A 6201に規定される、微粉炭燃焼ボ
イラーから集塵器で採取する微小な灰の粒子をいい、シ
リカ45%以上、湿分1%以下、強熱減量5%以下、比
重1.95以上、比表面積2700cm2 /g以上、4
4μm標準篩を75%以上が通過するものであり、添加
量は少なくなると発泡終了時間短縮に対しても効果が得
られない他、コスト面の改善も十分に行われず、多くな
ると硬化後の発泡体の強度が得られない他、発泡開始時
間が遅くなりすぎるためキレ−ト化合物による発泡開始
時間の制御が困難になるため、上記反応性無機質粉体
(A)100重量部に対して5〜800重量部に限定さ
れる。
【0016】上記フライアッシュは、必要に応じて焼成
されたものでもよい。焼成温度は、低いとフライアッシ
ュの黒色が残り、顔料などを添加することにより硬化体
に着色することが困難となるため400℃以上であるこ
とが好ましい。
【0017】本発明に使用される過酸化水素(D)は上
記アルカリ金属珪酸塩と反応して酸素を発生するもの
で、添加量は少なくなると低密度の発泡体が得られず、
また発泡時に温度があがらないので硬化が遅くなりやす
く、多くなると破泡が発生しやすくなるので、上記反応
性無機質粉体(A)100重量部に対して0.01〜1
5重量部に限定され、好ましくは1〜10重量部であ
る。また過酸化水素は水溶液で添加されるのが好まし
く、水溶液濃度は1〜35重量%が好ましい。
【0018】本発明に使用される水(E)は上記アルカ
リ金属珪酸塩水溶液として添加されてもよいし、単独で
添加されてもよい。添加量は少なくなると、発泡体が十
分に硬化せず、また、破泡が発生しやすくなり、多くな
ると得られる発泡体の強度が低下しやすくなるので上記
反応性無機質粉体(A)100重量部に対して35〜1
500重量部に限定され、好ましくは45〜1000重
量部、さらに好ましくは50〜500重量部である。
【0019】本発明に使用されるキレ−ト化合物(F)
とは、二座以上の多座配位子が配位した化合物をいい、
たとえば、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、
N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(HE
DTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTP
A)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、トリエチレンテト
ラミンヘキサ酢酸(TTHA)、シクロヘキサン−1,
2−ジアミンテトラ酢酸(CyDTA)、エチレンジア
ミンテトラプロピオン酸(EDTP)、グルコン酸およ
びこれらのナトリウム塩等の塩などがあげられる。
【0020】上記キレ−ト化合物(F)の量は、少なく
なると発泡開始時間遅延に対して十分な効果が得られ
ず、多くなると発泡体の硬化を阻害するため、上記反応
性無機質粉体(A)100重量部に対して0.05〜2
00重量部に限定される。
【0021】本発明において必要に応じて、フライアッ
シュ以外の無機質充填材を添加されてもよい。無機質充
填材は、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対して活性が低い
ものが好ましく、たとえば珪砂、ジルコンサンド、結晶
質アルミナ、岩石粉末、火山灰(シラス、抗火石等)、
珪灰石、炭酸カルシウム、珪石粉、珪藻土、雲母、タル
ク、ワラストナイト、シリカヒュームなどがあげられ
る。
【0022】上記無機質充填剤の量は、少なくなると乾
燥収縮、熱収縮の改善ができなくなり、多くなると、発
泡体の機械的強度が低下するので、上記反応性無機質粉
体(A)100重量部に対して、20〜800重量部が
好ましく、さらに好ましくは30〜600重量部であ
る。。
【0023】本発明においてさらに必要に応じて発泡助
剤が添加されてもよい。発泡助剤は発泡を均一に生じさ
せるものなら特に限定されず、たとえばステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等の脂
肪酸金属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミ
ナ粉末等の多孔質粉体などがあげられる。これらは単独
で使用されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
【0024】発泡助剤の量は多くなると組成物の粘度が
上昇し、安定な発泡体が得られないので破泡が発生しや
すくなるので上記反応性無機質粉体(A)100重量部
に対して10重量部以下が好ましい。
【0025】本発明においてさらに必要に応じて補強繊
維が添加されてもよい。補強繊維は、成形体に付与した
い性能に応じ任意のものが使用でき、たとえば、ビニロ
ン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロ
ピレン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維、鋼繊維などが使用できる。
上記補強繊維の繊維径は、細くなると混合時に再凝集
し、交絡によりファイバーボールが形成されやすくな
り、最終的に得られる発泡体の強度はそれ以上改善され
ず、太くなるか又は短くなると引張強度向上などの補強
効果が小さく、又、長くなると繊維の分散性及び配向性
が低下するので、繊維径1〜500μm、繊維長1〜1
5mmが好ましい。上記補強繊維の添加量は多くなると
繊維の分散性が低下するので、上記反応性無機質粉体
(A)100重量部に対して、10重量部以下が好まし
い。
【0026】さらに発泡体の軽量化を図る目的でシリカ
バルーン、パーライト、フライアッシュバルーン、シラ
スバルーン、ガラスバルーン、発泡焼生粘土等の無機質
天然発泡体、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチ
レン、塩化ビニリデン等の有機質合成発泡体などがあげ
られる。これらは単独で添加されてもよいし、2種類以
上併用されてもよい。
【0027】本発明においてさらに必要に応じて水ガラ
スの硬化剤が添加されてもよい。水ガラスの硬化剤して
はたとえば、珪フッ化ナトリウム、珪フッ化カルシウム
等の金属珪フッ化物、水酸化カルシウム、水酸化アルミ
ニウム等の金属水酸化物、ポルトランドセメント、アル
ミナセメント等の水硬性無機物質、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カルシウム等のアルミン酸金属塩、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の金属酸化
物、燐酸、炭酸アルミニウム、硝酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸亜鉛等の無機酸およびその塩などがあ
げられる。これらは単独で添加されてもよいし、2種類
以上併用されてもよい。
【0028】本発明の発泡性無機質組成物から発泡体を
得るには、まず上記アルカリ金属珪酸塩(B)を加圧、
加熱下で少なくとも一部の水(E)に溶解し、上記反応
性無機質粉末(A)、フライアッシュ(C)及びキレ−
ト化合物(F)、必要に応じて残部の水(E)、充填
材、発泡助剤、補強繊維等を混合し、ペースト状とした
後、過酸化水素(D)水溶液を添加し、注型、押圧成
形、押出成形など従来公知の方法により所望の形に発泡
させて賦形し、硬化させるなどの方法が使用できる。
【0029】硬化温度および時間は50〜110℃で3
0分間〜8時間が好ましいが、常温硬化させることも可
能である。
【0030】
【実施例】本発明を実施例をもってさらに詳しく説明す
る。
【0031】反応性無機質粉体1:メタカオリン(エン
ゲルハード社製 SATINTONE SP 33、平
均粒径3.3μm、比表面積13.9m2 /g)
【0032】反応性無機質粉体2の作製 カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al2 3
8.3% 平均粒径:8μm BET比表面積5.8m
2 /g)の粉末を2500℃で溶融し、噴射粒子速度5
0m/秒で気体中に粉霧し、無機質粉体2(組成:Si
O2 49.7%、Al2 3 47.0% 平均粒径:1
4.8μm BET比表面積1.96m2/g)を得
た。
【0033】反応性無機質粉体3の作製 上記カオリン95重量部とクォーツ(住友セメント社製
商品名:ソフトシリカ)5重量部及びトリエタノール
アミン25重量%とエタノール75重量%の混合溶液
0.5重量部をウルトラファインミルAT−20(三菱
重工業社製、ジルコニアボール10mmを使用、ボール
充填率85体積%)に供給し25kwh/kgの機械的
エネルギーを作用させ、反応性無機質粉体3を得た。な
お、作用させた機械的エネルギーはボールミルに供給し
た電力を処理粉体単位重量当たりで表した。
【0034】反応性無機質粉体4の作製 上記反応無機質粉体3を熱風乾燥機で300℃3時間加
熱することにより反応性無機質粉体4を得た。
【0035】反応性無機質粉体5の作製 メタカオリン(反応性無機質粉体1)100重量部及び
トリエタノールアミン25重量%とエタノール75重量
%の混合溶液0.5重量部をウルトラファインミルAT
−20(三菱重工業社製、ジルコニアボール10mmを
使用、ボール充填率85体積%)に供給し10kwh/
Kgの機械的エネルギーを作用させ、無機質粉体5を得
た。尚、作用させた機械的エネルギーはボールミルに供
給した電力を処理粉体単位重量当たりで表した。なお、
粒径はレーザー回折式分布計(セイシン社製、型式;P
RO700S)で測定した。
【0036】実施例1 SiO2 /Na2 Oのモル比が1.5のアルカリ金属珪
酸塩75重量部をオートクレーブ中において130℃、
7kg/cm2 で95重量部の水に溶解し、反応性無機
質粉体1:100重量部、フライアッシュ(JISA−
6201相当品)50重量部、ビニロン繊維(クラレ社
製、品番;RM182×3)0.5重量部、ステアリン
酸亜鉛1重量部を添加してハンドミキサーに供給して3
分間混合した。得られた混合物にジエチレントリアミン
ペンタ酢酸−5ナトリウム塩(表中DTPA−5Naと
記す)を添加すると共に、35重量%の過酸化水素水
7.5重量部を添加して20秒間攪拌し、発泡体を得る
とともに、この撹拌終了から発泡が開始するまでの時間
および発泡が終了するまでの時間を測定した。ここでい
う発泡が開始するまでの時間とは、攪拌終了から混合物
の体積が増加し始めるまでの時間をいい、発泡が終了す
るまでの時間とは、攪拌終了から混合物の体積の増加が
停止するまでの時間をいう。
【0037】実施例2〜8 組成物の配合比を表1に示したとおりにした以外は実施
例1と同様にして発泡体を得た。
【0038】実施例9 キレート化合物としてエチレンジアミンテトラ酢酸−4
ナトリウム塩(表中EDTA−4Naと記す)を使用し
た以外は実施例4と同様にして発泡体を得た。
【0039】実施例10 キレート化合物としてニトリロトリ酢酸−5ナトリウム
塩(表中NTA−5Naと記す)を使用した以外は実施
例4と同様にして発泡体を得た。
【0040】実施例11 反応性無機粉体として反応性無機粉体2を使用した以外
は実施例4と同様にして発泡体を得た。
【0041】実施例12 反応性無機粉体として反応性無機粉体2を使用した以外
は実施例8と同様にして発泡体を得た。
【0042】実施例13 反応性無機粉体として反応性無機粉体3を使用し、キレ
ート化合物の添加量を1重量部とした以外は実施例1と
同様にして発泡体を得た。
【0043】実施例14 反応性無機粉体として反応性無機粉体3を使用した以外
は実施例7と同様にして発泡体を得た。
【0044】実施例15 反応性無機粉体として反応性無機粉体4を使用し、キレ
ート化合物の添加量を1.5重量部とした以外は実施例
1と同様にして発泡体を得た。
【0045】実施例16 反応性無機粉体として反応性無機粉体4を使用し、キレ
ート化合物の添加量を3重量部とした以外は実施例2と
同様にして発泡体を得た。
【0046】実施例17 反応性無機粉体として反応性無機粉体5を使用した以外
は実施例13と同様にして発泡体を得た。
【0047】実施例18 反応性無機粉体として反応性無機粉体5を使用し、フラ
イアッシュの添加量を50重量部とし、キレート化合物
の添加量を3重量部とした以外は実施例2と同様にして
発泡体を得た。
【0048】実施例19 反応性無機粉体として反応性無機粉体5を使用し、キレ
ート化合物の添加量を15重量部とした以外は実施例4
と同様にして発泡体を得た。
【0049】実施例20 反応性無機粉体として反応性無機粉体5を使用し、キレ
ート化合物の添加量を25重量部とした以外は実施例2
と同様にして発泡体を得た。
【0050】比較例1 フライアッシュ及びキレ−ト化合物を添加しなかったこ
と、水の添加量を90重量部としたこと以外は実施例1
と同様にして発泡体を得た。
【0051】比較例2 反応性無機粉体として反応性無機粉体2を使用した以外
は比較例1と同様にして発泡体を得た。
【0052】比較例3 反応性無機粉体として反応性無機粉体3を使用した以外
は比較例1と同様にして発泡体を得た。
【0053】比較例4 反応性無機粉体として反応性無機粉体4を使用した以外
は比較例1と同様にして発泡体を得た。
【0054】比較例5 反応性無機粉体として反応性無機粉体5を使用した以外
は比較例1と同様にして発泡体を得た。
【0055】比較例6 フライアッシュを添加しなかったこと、キレート化合物
の添加量を5重量部とした以外は水の添加量を90重量
部としたこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得
た。
【0056】比較例7 キレ−ト化合物を添加しなかったこと、水の添加量を9
5重量部としたこと以外は実施例2と同様にして発泡体
を得た。
【0057】比較例8 キレ−ト化合物を添加しなかったこと以外は実施例6と
同様にして発泡体を得た。
【0058】比較例9 キレ−ト化合物を添加しなかったこと以外は実施例11
と同様にして発泡体を得た。
【0059】比較例10 キレ−ト化合物を添加しなかったこと以外は実施例12
と同様にして発泡体を得た。
【0060】比較例11 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体3を使用した
以外は比較例9と同様にして発泡体を得た。
【0061】比較例12 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体3を使用した
以外は比較例10と同様にして発泡体を得た。
【0062】比較例13 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体4を使用した
以外は比較例9と同様にして発泡体を得た。
【0063】比較例14 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体4を使用した
以外は比較例10と同様にして発泡体を得た。
【0064】比較例15 キレ−ト化合物を添加しなかったこと、過酸化水素水の
添加量を10重量部とした以外は実施例12と同様にし
て発泡体を得た。
【0065】比較例16 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体5を使用した
以外は比較例9と同様にして発泡体を得た。
【0066】比較例17 反応性無機質粉体として反応性無機質粉体5を使用した
以外は比較例10と同様にして発泡体を得た。 以上の結果を表1〜7に併せ示した。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【発明の効果】本発明の発泡性無機質組成物の構成は上
述の通りであり、安価で且つ発泡開始時間および発泡終
了時間の制御が行えることにより作業性、生産性に優れ
ており、均一な無機発泡体を安定して得ることができる
ようになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1)メタカオリン、2)カオリン
    鉱物またはメタカオリンを溶融し気体中に粉霧すること
    によって得られる粉体、3)カオリン鉱物またはメタカ
    オリンに0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギー
    を作用させることによって得られる粉体、4)カオリン
    鉱物またはメタカオリンに0.1〜30kw/kgの機
    械的エネルギーを作用させることによって得られる粉体
    をさらに、100〜750℃で加熱して得られる粉体よ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種の反応性無機質粉
    体100重量部、 (B)アルカリ金属珪酸塩0.2〜450重量部、 (C)フライアッシュ5〜800重量部 (D)過酸化水素0.01〜15重量部、 (E)水35〜1500重量部、および (F)キレ−ト化合物0.05〜200重量部とからな
    ることを特徴とする発泡性無機質組成物。
JP30481394A 1994-12-08 1994-12-08 発泡性無機質組成物 Pending JPH08165175A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1183217A1 (en) * 1999-04-12 2002-03-06 Engelhard Corporation Improved cement-based compositions
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CN115806405A (zh) * 2022-07-01 2023-03-17 新疆圣福合瑞新型建材有限公司 生产发泡砼的复合高强掺合骨料

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