JP2000118245A - 自動車用ウインドガラスカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用ウインドガラスカバーを、このウイ
ンドガラスカバーがウインドガラスを適切に覆った状態
でその取外しを不能状態にして車体に取付ける。 【解決手段】 折りたたみおよび展開を可能にする複数
の曲げ部４を有し、ウインドガラスＧに車外側から重ね
合わされる覆いシート１と、この覆いシート１の両側縁
に結合され、ドアＤの開放時に開口部Ｂ内に差し込まれ
てドアＤの閉止時にドアＤによって抜け止めされて車内
に保持される一対の抜け止め部材５を設けた取付け部２
とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のウイン
ドガラスを雪よけ、霜よけ、日よけ等の目的で覆うとき
に適用される自動車用ウインドガラスカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車のウインドガラスに雪や霜
の付着を防止する場合、あるいは日光等を遮断する場合
には、ウインドガラスに適応する大きさのシート体がウ
インドガラスに被せられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】自動車のウインドガラ
スをシート体で覆う場合、シート体を車内側に配置した
ときは、日光を遮断する日よけ効果を発揮することはで
きるが、雪や霜を遮断することができないので、ウイン
ドガラス外面に付着した雪や霜を除去する作業が煩雑と
なり、とくに、寒冷地ではウインドガラスに付着した凍
結物の除去が困難な問題点がある。また、シート体をウ
インドガラスの車外側から覆った場合には、シート体が
風でめくれる不都合や、場合によっては盗られる問題点
がある。

【０００４】そこで、本発明の課題は、自動車のウイン
ドガラスを雪や霜から確実に防護することができ、ま
た、盗難を防ぐことができる自動車用ウインドガラスカ
バーを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の自動車
用ウインドガラスカバーは、折りたたみおよび展開が可
能な構造を有し、自動車のウインドガラスに車外側から
重ね合わされる覆いシートと、車外から取外す操作が不
能となった状態で車内に装入されて車内に保持される取
付け部とを設けた構成を有する。

【０００６】請求項１に記載の発明では、覆いシートを
車外側からウインドガラスに重ね合わせ、取付け部を車
内を装入して車内に保持すると、覆いシートがウインド
ガラスを車外から覆ってウインドガラスを防護した状態
でウインドガラスカバーが車体に取付けられ、ウインド
ガラスカバーを車体から取外す操作が不能となる。ウイ
ンドガラスカバーは、乗用車、バス、トラック等の各車
種の自動車のウインドガラス覆いとして適用される。

【０００７】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の自動車用ウインドガラスカバーにおいて、取付け部に
は、車体の開口部を開閉する開閉部材の開放時に前記開
口部内に差し込まれ、前記開閉部材の閉止時に前記開閉
部材によって抜け止めされて前記開口部内に保持される
抜け止め部材を設けた構成を有する。

【０００８】請求項２に記載の発明では、覆いシートを
ウインドガラスに重ね合わせ、取付け部の抜け止め部材
を車体の開口部内に差し込んだ状態で、前記開口部を開
閉部材で閉止すると、抜け止め部材が開閉部材によって
抜け止めされて開口部内に保持され、ウインドガラスカ
バーが、その取外しが不能となった状態で車体に取付け
られる。

【０００９】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の自動車用ウインドガラスカバーにおいて、取付け部に
は、覆いシートの両側縁にそれぞれ結合され、かつ連結
および解離が可能で伸縮性を有する一対の引張り紐体
（以下、単に紐体ともいう。）を形成し、この両引張り
紐体がウインドガラスに重ね合わされた覆いシートの両
側縁を接近方向へ引き寄せた状態で、前記両引張り紐体
が連結されて車内に張架されるように構成したことを特
徴とする。

【００１０】請求項３に記載の発明では、覆いシートを
ウインドガラスに重ね合わせ、取付け部に設けた一対の
引張り紐体を車内に装入して連結すると、両紐体が車内
に張架されて覆いシートの両側縁が両紐体によって接近
方向へ引き寄せられ、覆いシートがウインドガラスの曲
面形状に沿って合わされて湾曲した形態となって覆いシ
ートがウインドガラスに重ね合わされる。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の第１の実施の形態
について図１〜図３にしたがって説明する。自動車用の
ウインドガラスカバーＡは、自動車のウインドガラスＧ
に被せられてウインドガラスＧを雪、霜、日光等から防
護する雪よけ、霜よけ、日よけ等として適用される。

【００１２】ウインドガラスカバーＡは、乗用車、バ
ス、トラック等の各車種の車体のウインドガラスＧを覆
うウインドガラス覆いと適用され、この実施の形態では
ウインドガラスカバーＡは、ワゴン車型車両のフロント
ウインドウ覆いとして用いられる。

【００１３】ウインドガラスカバーＡは、ウインドガラ
スＧに車外側から重ね合わされて雪、霜、日光等を遮断
する覆いシート１と、この覆いシート１の両側縁にそれ
ぞれ結合され、車外から取外す操作が不能となった状態
で車内に装入される取付け部２とを備えている。

【００１４】覆いシート１は、雪、霜、日光等を遮断す
る機能を有し、横方向へ並んだ複数個の遮断部３と、隣
合う両遮断部３間にそれぞれ設置されて覆いシート１を
ジグザグ状に折りたたみ可能にする曲げ部４とが交互に
配列された構造で、折りたたみ形態と展開形態とに変換
が可能に形成されている。

【００１５】ウインドガラスカバーＡの使用時には、覆
いシート１をウインドガラスＧの曲面形状に合わせて湾
曲した形態に変形させて展開することができ、また、不
使用時には、覆いシート１をジグザグ状に折り曲げた形
態に変形させて折りたたむことができる。

【００１６】覆いシート１の遮断部３は、例えば２枚の
表皮の間に発泡体シート等の断熱材３Ａを挟み込んで形
成され、覆いシート１には断熱性が付与されている。

【００１７】覆いシート１の横幅は、例えばフロントウ
インドウや、リヤウインドウの大きさに合わせて設定さ
れるか、フロントウインドウ若しくはリヤウインドウと
両側のサイドウインドウの大きさとに合わせた長さに設
定される。

【００１８】この実施の形態では、覆いシート１の横幅
は、フロントウインドウのウインドガラスＧの横幅と、
前部の両サイドウインドウのウインドガラスＧ１の横幅
とを加えた長さに設定されている。

【００１９】取付け部２は、この実施の形態では、ドア
（開閉部材）Ｄの開放時に車体の開口部Ｂを通じて車内
に差し込まれ、閉止状態のドアＤによって抜け止めされ
て車内に保持される一対の棒状の抜け止め部材５によっ
て形成されている。

【００２０】ウインドガラスカバーＡを自動車にセット
する場合は、例えば、取付け部２のうちの一方の抜け止
め部材５を一方の開口部Ｂを通じてこの開口部Ｂ内に差
し込み、この状態で差込んだ側のドアＤを閉止して一方
の抜け止め部材５を一方のドアＤによって抜け止めして
車内に保持する（図３参照）。

【００２１】次に、覆いシート１を車外側からウインド
ガラスＧに重ね合わせてから、取付け部２の他方の抜け
止め部材５を他方の開口部Ｂ内に差し込み、この状態
で、他方のドアＤを閉止すると、差し込んだ他方の抜け
止め部材５がドアＤによって抜け止めされて開口部Ｂ内
に保持され、ウインドガラスカバーＡが自動車の車体に
取付けられる（図３参照）。

【００２２】ウインドガラスカバーＡは、覆いシート１
が車外からウインドガラスＧに被せられ、取付け部２の
両抜け止め部材５が車内に装入されてドアＤによって抜
け止めされた状態で、車体に取付けられ、ドアＤを開放
しない限り、ウインドガラスカバーＡを車体から取外す
取外し操作が不能となる。

【００２３】上記した実施の形態によれば、覆いシート
１を各種自動車のウインドガラスＧの曲面形状に合わせ
た形状に展開させた状態でウインドガラスＧを覆いシー
ト１によって適切に覆い、日除けとすることができる。
また、覆いシート１で覆った状態で覆いシート１上に付
着した雪や霜は覆いシート１を外すことで簡単に除去で
き、ウインドガラスＧを雪、霜、日光等から確実に防護
することができる。

【００２４】従って、降雪時に駐車車両のウインドガラ
スに凍結した雪を除去する煩雑な除去作業を解消するこ
とができる。

【００２５】このウインドガラスカバーＡは取付け部２
が車内に保持されていて、風でめくれることがなく、ま
た、取付け部２を車外から取外すことができないので、
ウインドガラスカバーＡの盗難を防ぐことができる。

【００２６】また、ウインドガラスカバーＡの抜け止め
状の取付けはドアＤの開閉を利用して行なうので、簡単
に取付け得る。

【００２７】次に、図４・図１の仮想線部分６に示す本
発明の第２の実施の形態について説明する。この実施の
形態では、ウインドガラスカバーＡの取付け部２Ａは、
基端部が覆いシート１Ａの両側縁に、それぞれ連接され
た状態で覆いシート１Ａに結合されて伸縮性を有する１
対のゴム帯等の引張り紐体６によって形成されている外
は、第１の実施の形態のウインドガラスカバーＡと同様
に構成されている。

【００２８】図４において、取付け部２Ａの両紐体６の
先端には両紐体６を解離可能に連結する面ファスナー
（マジックテープ）７がそれぞれ取付けられ、覆いシー
ト１ＡをウインドガラスＧに車外側から重ね合わせた状
態で、両紐体６を車内に装入して両面ファスナー７を結
合すると、覆いシート１Ａの両側縁が接近方向へ引き寄
せられた状態両紐体６が解離可能に連結されて車内に張
架される。

【００２９】第２の実施の形態によれば、取付け部２Ａ
の両紐体６を連結して車内に張架した状態では、覆いシ
ート１Ａの両側縁が互に引き寄せられて覆いシート１Ａ
がウインドガラスＧに押しつけられるので、覆いシート
１ＡをウインドガラスＧの曲面形状に適応する湾曲形状
に変形させてウインドガラスＧを覆いシート１Ａによっ
て効果的に覆うことができ、覆いシート１Ａによって
雪、霜、日光等を遮断する遮断効果を高めることができ
る。

【００３０】次に、図５、図６に示す本発明の第３の実
施の形態について説明する。この実施の形態では、ウイ
ンドガラスカバーＡは、自動車のリヤウインドウのウイ
ンドガラスＧを覆うリヤウインドウ用のウインドガラス
覆いとして適用される。

【００３１】図５において、ウインドガラスカバーＡの
覆いシート１Ｂは、横方向へ交互に配列された複数個の
遮断部３Ｂおよび曲げ部４Ｂを備え、幅方向の両端部に
は取付け部２Ａが形成されている。取付け部２Ａの外側
端部には抜け止め部材５が設けられている。使用時に
は、図６に示すように、リヤウインドのウインドガラス
Ｇの曲面形状に沿わせた湾曲形状に展開され、また、不
使用時には曲げ部４Ｂを介してジクザク状に折りたたま
れる。また、図５に示すように覆いシート１Ｂの上部の
適所には車体側に吸着させる吸盤９が取付けられてい
る。

【００３２】前記覆いシート１Ｂの遮断部３Ｂの下端に
は、車体の開口部（トランクルーム）Ｂを開閉するトラ
ンク（開閉部材）Ｄの開放時に開口部Ｂ内に差し込ま
れ、トランクＤの閉止時にトランクＤによって抜け止め
される抜け止め部材８が形成されている。なお、図５に
示す覆いシート１Ｂの遮断部３Ｂにおいては抜け止め部
材８を省略した部分がある。

【００３３】この第３の実施形態のウインドガラスカバ
ーＡは、たとえば、図６に示すように使用される。すな
わち、車体のトランクＤの開放状態において、リヤウイ
ンドのウインドガラスＧの車外側の全面には、展開した
ウインドガラスカバーＡが配置され、各抜け止め部材８
がウインドガラスＧ下方のトランクＤ内に挿入される。
次いで各吸盤９をウイドガラスＧの上方の車体外面に吸
着する。しかる後、トランクＤを閉じる。次いでドアＤ
を開き、取付け部２ＡをドアＤの開口部Ｂ内に装入しド
アＤを閉じ、抜け止め部材５により抜け止めする。かく
して、このウインドガラスカバーＡがリヤウインドに取
り付けられ、リヤウインドの雪よけ，霜よけ，日よけを
なし得る。

【００３４】第２の実施の形態および第３の実施の形態
のウインドガラスカバーＡのその他の作用と効果につい
ては第１の実施の形態のウインドガラスカバーの作用と
効果とほぼ同様であるため、その説明を省略する。

【００３５】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、覆いシ
ートを自動車のウインドガラスの曲面形状に合わせた形
状に展開させた状態でウインドガラスを覆いシートによ
って適切に覆うことができ、ウインドガラスを雪、霜、
日光等から防護することができる。

【００３６】従って、降雪時にウインドガラスを覆った
覆いシートに雪や霜が付着した場合は、ウインドガラス
カバーを外せば雪や霜も除去できるため、従来とは異な
り、ウインドガラスに直接凍結した雪を除去する煩雑な
除去作業を要しない。

【００３７】また、取付け部が車内に保持されて取付け
部を車外から取外しできないので、ウインドガラスカバ
ーの盗難を防ぐことができる。

【００３８】請求項２に記載の発明によれば、取付け部
の抜け止め部材により、ウインドガラスカバーの取外し
が一層できなくなる。

【００３９】請求項３に記載の発明によれば、取付け部
の両引張り紐体を連結して車内に張架した状態では、覆
いシートの両側縁が互に引き寄せられて覆いシートがウ
インドガラスに押しつけられるので、覆いシートをウイ
ンドガラスの曲面形状に適応する湾曲形状に変形させて
ウインドガラスを覆いシートによって効果的に覆うこと
ができ、覆いシートによって雪、霜、日光等を遮断する
遮断効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示すもので、展開
状態のウインドガラスカバーの平面図である。

【図２】同じく、使用状態のウインドガラスカバーを示
す斜視図である。

【図３】同じく、使用状態のウインドガラスカバーの横
断面である。

【図４】本発明の第２の実施の形態を示すもので、使用
状態のウインドガラスカバーの横断面図である。

【図５】本発明の第３の実施の形態を示すもので、展開
状態のウインドガラスの平面図である。

【図６】同じく、使用状態のウインドガラスカバーを示
す一部破側面図である。

【符号の説明】

１，１Ａ，１Ｂ 覆いシート ２，２Ａ，２Ｂ 取付け部 ４，４Ｂ 折曲げ部 ５，８ 抜け止め部材 ６ 引張り紐体 Ａ ウインドガラスカバー Ｂ 開口部 Ｄ 開閉部材 Ｇ ウインドガラス

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 折りたたみおよび展開が可能な構造を有
   し、自動車のウインドガラスに車外側から重ね合わされ
   る覆いシートと、車外から取外す操作が不能となった状
   態で車内に装入されて車内に保持される取付け部とを設
   けた自動車用ウインドガラスカバー。
2. 【請求項２】 取付け部には、車体の開口部を開閉する
   開閉部材の開放時に前記開口部内に差し込まれ、前記開
   閉部材の閉止時に前記開閉部材によって抜け止めされて
   前記開口部内に保持される抜け止め部材を設けた請求項
   １に記載の自動車用ウインドガラスカバー。
3. 【請求項３】 取付け部には、覆いシートの両側縁にそ
   れぞれ結合され、かつ連結および解離が可能で伸縮性を
   有する一対の引張り紐体によって形成し、この両紐体が
   ウインドガラスに重ね合わされた覆いシートの両側縁を
   接近方向へ引き寄せた状態で、連結されて車内に張架さ
   れるように構成した請求項１に記載の自動車用ウインド
   ガラスカバー。