JP2000117814A - 超高分子量ポリエチレンパイプ、及びその製造方法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレンパイプ、及びその製造方法

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JP2000117814A JP10290915A JP29091598A JP2000117814A JP 2000117814 A JP2000117814 A JP 2000117814A JP 10290915 A JP10290915 A JP 10290915A JP 29091598 A JP29091598 A JP 29091598A JP 2000117814 A JP2000117814 A JP 2000117814A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱により容易に外径が膨張することができ
る超高分子量ポリエチレンパイプ及び、このような超高
分子量ポリエチレンパイプを効率よく製造することがで
きる製造方法を提供する。 【解決手段】粘度高分子量が100万以上の超高分子量
ポリエチレンからなり、140℃のエアオーブン中にお
いて1時間加熱後、23℃の温度で24時間経過後の、
式 外径膨張率(%)=(加熱後の外径−加熱前の外径)/
(加熱前の外径)×100 で定義される外径膨張率が10%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超高分子量ポリエチ
レンパイプ、及びその製造方法に関し、より詳細には、
耐磨耗性、非粘着性、自己湿潤性、耐薬品性に優れ、各
種のロール、パイプ、鋼管等の内面被覆用パイプとして
好適に使用することができる超高分子量ポリエチレンパ
イプ、及び、このような 超高分子量ポリエチレンパイ
プを効率よく製造することができる製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高分子量ポリエチレンパイプは
耐磨耗性、非粘着性、自己湿潤性、耐薬品性に優れてい
るので、例えば、鉱石、石炭、穀物等の粉粒体の輸送管
や岩石を含む泥水や生コンクリート等を輸送するスラリ
ー管、或いは液体食品の輸送管等の内面被覆層として好
適に使用されている。
【0003】このような超高分子量ポリエチレンパイプ
の製造は、従来は圧縮成形による方法や超高分子量ポリ
エチレンの丸棒を機械切削する方法等により行われてい
る。しかしながら、このような手段によっては薄肉で不
定長のものが得られず、又、コストがかかり、経済的に
製造することが困難であった。
【0004】例えば、特開平4−312841号公報に
記載されているように、超高分子量ポリエチレンをスク
リュウ軸を備えた押出機により溶融混練し、スクリュウ
軸の回転に伴って回転するインナーダイが設けられたダ
イから押し出して円筒状の粗成形体とし、粗成形体をイ
ンナーダイに連結されたテーパーコアにより拡径し、更
にテーパーコアに連設された円筒状部で冷却固化させな
がら押出速度の3倍以下の引取速度で引き取ることによ
り超高分子量ポリエチレンパイプを製造する方法が知ら
れている。
【0005】又、本発明者等も超高分子量ポリエチレン
パイプを製造する方法として、常温、常圧で気体状態の
非反応性ガスを超高分子量ポリエチレンに高圧下で溶解
させて比較的容易に成形できる状態とし、この比較的容
易に成形できる状態の超高分子量ポリエチレンを押出機
により溶融混練し、次いで押出機の先端に設けた金型か
ら樹脂の降温時の結晶化ピーク温度以下まで冷却してパ
イプ状に押し出すことにより超高分子量ポリエチレンパ
イプを製造する方法について発明し、特願平10−11
5325号として出願した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の2方法によって製造された超高分子量ポリエチレ
ンパイプにおいては、加熱により外径が大して膨張する
ことがないので、このような超高分子量ポリエチレンパ
イプを鉱石等の粉粒体の輸送管等の内面被覆材として使
用する場合には、超高分子量ポリエチレンパイプを加熱
し加圧空気により膨張させて輸送管等の内面に密接さ
せ、更に冷却による超高分子量ポリエチレンパイプの収
縮を防止するために輸送管等の内面に予め接着性樹脂層
を塗布しておくことが必要であった。
【0007】従って、従来の超高分子量ポリエチレンパ
イプを輸送管等の内面被覆材として使用する場合には、
加圧空気による膨張工程及び接着性樹脂層塗布工程が必
要となり、大規模設備が必要であってコスト高となる欠
点があった。又、膨張工程において、内部空気を密封す
る必要があるために、製造が間欠的となり、生産速度が
低下し、生産性の向上を図ることができない欠点があっ
た。
【0008】本発明は、従来の超高分子量ポリエチレン
パイプにおける、このような問題点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、上記の問題を解
決し、加熱により容易に外径が膨張することができる超
高分子量ポリエチレンパイプ及び、このような超高分子
量ポリエチレンパイプを効率よく製造することができる
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明に係る超高分子量ポリエチレ
ンパイプは、粘度平均分子量が100万以上の超高分子
量ポリエチレンからなり、140℃のエアオーブン中に
おいて1時間加熱後、23℃の温度で24時間経過後
の、式 外径膨張率(%)=(加熱後の外径−加熱前の外径)/
(加熱前の外径)×100 で定義される外径膨張率が10%以上であることを特徴
とするものである。
【0010】又、請求項2記載の本発明に係る超高分子
量ポリエチレンパイプの製造方法は、常温、常圧で気体
状態の非反応性ガスを超高分子量ポリエチレンに高圧下
で溶解させて比較的容易に成形できる状態とし、この比
較的容易に成形できる状態の超高分子量ポリエチレンを
押出機により溶融混練し、次いで押出機の先端に設けた
金型からパイプ状に押し出す超高分子量ポリエチレンパ
イプの製造方法であって、金型には樹脂流路の上流側か
ら樹脂流路の下流側にかけて樹脂流路の断面積及び外径
が次第に縮小される流路縮小部が設けられ、流路縮小部
の入口の流路断面積S1と出口の流路断面積S2の比
(S1/S2)が2以上であり、且つ、入口の流路外径
D1と出口の流路外径D2との比(D1/D2)が1.
2以上であり、この流路縮小部の出口では融点以下とな
るように超高分子量ポリエチレンを冷却した後、更に超
高分子量ポリエチレンを降温時の結晶化ピーク温度以下
まで冷却して金型出口から押出成形することを特徴とす
るものである。
【0011】又、請求項3の本発明に係る超高分子量ポ
リエチレンパイプの製造方法は、請求項2記載の超高分
子量ポリエチレンパイプの製造方法において、非反応性
ガスが二酸化炭素であることを特徴とするものである。
【0012】請求項1記載の本発明において、粘度平均
分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレンからな
るものであり、粘度平均分子量が100万未満のポリエ
チレンは耐磨耗性、非粘着性、自己湿潤性、耐薬品性に
優れていない。
【0013】又、140℃のエアオーブン中において1
時間加熱後、23℃の温度で24時間経過後の、式 外径膨張率(%)=(加熱後の外径−加熱前の外径)/
(加熱前の外径)×100 で定義される外径膨張率が10%以上であり、特に、本
発明の超高分子量ポリエチレンパイプを輸送管等の内面
被覆材として使用する場合には、輸送管等に対する被覆
応力を大きくするためには、外径膨張率は20〜100
%のものが一層好ましい。外径膨張率が100%を越え
ると被覆時に長手方向の収縮が過大となり被覆効率が低
下する恐れが生じる。又、外径膨張率が10%未満の場
合には、輸送管等に対する被覆応力が小さくなり、輸送
管等に対する密着性が低下するため好ましくない。
【0014】又、本発明の超高分子量ポリエチレンパイ
プの外径、厚みの寸法については、特に限定されない
が、好ましくは外径10mm以上、厚みは0.2mm以
上であり、高生産性が得られ経済的に製造できる範囲と
して更に好ましくは、外径15〜200mm、厚み0.
3〜8mm程度である。又、通常の外径/厚みの比とし
ては、10〜300程度であり、剛性の良好なものとし
ては15〜200程度である。
【0015】請求項2記載の本発明において、常温、常
圧で気体状態の非反応性ガスとしては、常温、常圧で気
体である有機ないしは無機物質であって、超高分子量ポ
リエチレンを劣化させる恐れのないものであればよいも
のであって、特に限定されないが、例えば、二酸化炭
素、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、酸素等の無機
ガスやフロンガス、低分子量の炭化水素等の有機ガスが
使用できる。環境に与える影響が少なく、ガスの回収を
必要としない点で無機ガスが好ましい。超高分子量ポリ
エチレンに対する溶解度が高く、超高分子量ポリエチレ
ンの溶融粘度の低下が大きいという観点から、二酸化炭
素を使用するのが好ましい。尚、このような非反応性ガ
スは1種類のものを単独で使用してもよく、2種類のも
のを併用するようにしてもよい。
【0016】非反応性ガスを超高分子量ポリエチレンに
高圧下で溶解させる手段としては、非反応性ガスを溶融
状態の超高分子量ポリエチレンに溶解させる方法によっ
てもよく、固体状態の超高分子量ポリエチレンに溶解さ
せる方法によってもよく、両者の方法を併用してもよ
い。
【0017】非反応性ガスを溶融状態の超高分子量ポリ
エチレンに溶解させる方法としては、例えば、ベントタ
イプスクリュウを備えた押出機を使用し、シリンダーの
途中からベント部分に非反応性ガスを混入する方法や、
タンデム押出機を使用し、第1押出機内又は第2押出機
への樹脂流入部付近において非反応性ガスを圧入させ、
第2押出機において充分に溶解混練する方法等が採用で
きる。
【0018】又、非反応性ガスを固体状態の超高分子量
ポリエチレンに溶解させる方法としては、例えば、予め
高圧容器等でペレット又はパウダー状態の超高分子量ポ
リエチレンに非反応性ガスを溶解させる方法や押出機の
固体輸送部において非反応性ガスを超高分子量ポリエチ
レン中に溶解させる方法が採用できる。
【0019】前者の方法を採用する場合には、非反応性
ガスを溶解させた超高分子量ポリエチレンの押出機への
供給は、超高分子量ポリエチレンに溶解した非反応性ガ
スが拡散によって大気中に抜けるのを防止するためにで
きるだけ速やかに行うのことが好ましい。
【0020】後者の方法を採用する場合には、非反応性
ガスが押出機外へ揮散しないように押出機のスクリュウ
軸の駆動軸及びホッパーに耐圧シール構造を組み入れる
ことが好ましい。
【0021】非反応性ガスの供給は、ガスボンベから直
接行ってもよく、プランジャーポンプ等を使用して加圧
供給するようにしてもよい。
【0022】超高分子量ポリエチレンに対する非反応性
ガスの溶解量は、溶解によって超高分子量ポリエチレン
の溶融粘度が成形に適したものとなればよいものであっ
て、特に限定されるものではなく、超高分子量ポリエチ
レンの分子量、非反応性ガスの種類によって適宜選択で
きる。
【0023】超高分子量ポリエチレンを金型の流路縮小
部の出口では融点以下となるように冷却するものである
が、この場合、非反応性ガスを超高分子量ポリエチレン
中に溶解することにより超高分子量ポリエチレンが可塑
化されているので、超高分子量ポリエチレンが流路縮小
部を通過する際の発生圧力が低減し、流路縮小部におい
て超高分子量ポリエチレンを融点以下まで冷却すること
が可能となる。この際、非反応性ガスを超高分子量ポリ
エチレン中に溶解していない場合には、融点付近におい
て圧力が急激に上昇することになり、押出機の耐圧不足
やトルクオーバーとなり易く、押出が困難となる。
【0024】金型の流路縮小部の入口の流路断面積S1
と出口の流路断面積S2の比(S1/S2)が2未満の
場合、或いは、入口の流路外径D1と出口の流路外径D
2との比(D1/D2)が1.2未満の場合には、得ら
れる超高分子量ポリエチレンの外径膨張率が小さく、輸
送管等への被覆応力が小さくなり好ましくない。この場
合、S1/S2の好ましい範囲は3〜60程度であり、
60を越えると圧力が過大となり、押出が困難となる恐
れが生じる。又、D1/D2の好ましい範囲は1.2〜
3.0程度であり、3.0を越えると圧力が過大とな
り、押出が困難となる恐れが生じ、長手方向の収縮率が
大きく、被覆効率が低下する恐れが生じる。
【0025】超高分子量ポリエチレンを流路縮小部の中
途部を通過させる際の超高分子量ポリエチレンの温度の
好ましい範囲は、(降温時の結晶化ピーク温度−20
℃)〜(融点+20℃)であり、更に好ましくは(降温
時の結晶化ピーク温度)〜(融点+10℃)である。超
高分子量ポリエチレンを流路縮小部の出口を通過させる
際の温度は融点以下とする。出口を通過させる際の温度
が融点を越える場合には、超高分子量ポリエチレンパイ
プの外径膨張率が小さく、輸送管等への被覆応力が小さ
くなり好ましくない。
【0026】超高分子量ポリエチレンを(降温時の結晶
化ピーク温度−20℃)未満の温度で流路縮小部の中途
部を通過させると超高分子量ポリエチレンの圧力が過大
となり押出困難となる恐れが生じる。又、(融点+20
℃)を越える温度で流路縮小部の中途部を通過させると
冷却が不充分となり融点以下の温度で流路縮小部の出口
を通過させることが困難となる。
【0027】ここで、得られる超高分子量ポリエチレン
パイプの外径膨張率は流路縮小部を通過する超高分子量
ポリエチレンが融点以下となる位置及び流路縮小部の出
口の超高分子量ポリエチレンの温度により調整すること
が可能であり、例えば、超高分子量ポリエチレンが融点
以下となる位置が流路縮小部の入口に接近する程、又、
流路縮小部の出口側での超高分子量ポリエチレンの温度
が低い程、得られる超高分子量ポリエチレンパイプの外
径膨張率は大きくなる。
【0028】又、超高分子量ポリエチレンを金型の出口
から押し出す際の温度が降温時の結晶化ピーク温度を越
える温度では超高分子量ポリエチレン中に溶解している
非反応性ガスにより発泡して発泡体となり、得られる超
高分子量ポリエチレンパイプの外径膨張率は小さくなり
好ましくない。
【0029】尚、「降温時の結晶化ピーク温度」とは、
溶融状態の超高分子量ポリエチレンが降温して結晶化す
る際の結晶化ピーク温度を意味し、より詳細には、この
ような降温の際に超高分子量ポリエチレンが発熱する熱
量が最大となる温度を意味する。このような温度は大気
圧下で示差走査型熱量計(DSC)により測定される。
又、「結晶化ピーク温度」はJIS K 7121の
9.2にその求め方等詳細が記載されている。
【0030】非反応性ガスとして、二酸化炭素を使用す
る場合には、超高分子量ポリエチレンに対する二酸化炭
素の溶解量は、1〜30重量%の範囲が好ましく、3〜
20重量%の範囲がより好ましい。1重量%未満の場合
には、超高分子量ポリエチレンの粘度が充分に低下しな
いため押出が困難となる恐れが生じる。又、30重量%
を越える場合には、大規模設備を使用して溶解時の圧力
を極端に高くする必要のある場合があり、生産効率上有
利ではない。
【0031】二酸化炭素の溶解量を叙上のように1〜3
0重量%の範囲とするためには、二酸化炭素の圧力を
0.5〜50MPaとすることが好ましく、1.5〜3
5MPaとすることがより好ましい。
【0032】〔作用〕請求項1記載の本発明に係る超高
分子量ポリエチレンパイプにおいては、粘度平均分子量
が100万以上の超高分子量ポリエチレンからなり、1
40℃のエアオーブン中において1時間加熱後、23℃
の温度で24時間経過後の、式 外径膨張率(%)=(加熱後の外径−加熱前の外径)/
(加熱前の外径)×100 で定義される外径膨張率が10%以上であるので、加熱
により容易に外径が膨張し、輸送管等への被覆応力が大
きく、輸送管等の内面に密着する。
【0033】又、請求項2記載の本発明に係る超高分子
量ポリエチレンパイプの製造方法においては、金型には
樹脂流路の上流側から樹脂流路の下流側にかけて樹脂流
路の断面積及び外径が次第に縮小される流路縮小部が設
けられ、流路縮小部の入口の流路断面積S1と出口の流
路断面積S2の比(S1/S2)が2以上であり、且
つ、入口の流路外径D1と出口の流路外径D2との比
(D1/D2)が1.2以上であり、この流路縮小部の
出口では融点以下となるように超高分子量ポリエチレン
を冷却するものであるから、得られる超高分子量ポリエ
チレンパイプの外径膨張率が10%以上となり、輸送管
等への被覆応力が大きく、輸送管等の内面に密着するも
のとなる。
【0034】更に、超高分子量ポリエチレンを降温時の
結晶化ピーク温度以下まで冷却して金型出口から押出成
形するものであるから、超高分子量ポリエチレン中に溶
解している非反応性ガスによる発泡を抑制することがで
き内部に欠陥となる気泡を含まないパイプを製造するこ
とができる。
【0035】又、請求項3の本発明に係る超高分子量ポ
リエチレンパイプの製造方法においては、非反応性ガス
が二酸化炭素であるので、超高分子量ポリエチレンに対
する溶解度が高く、可塑化効果が大きいため、超高分子
量ポリエチレンを容易に成形することができる状態とす
ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明に係る超高分子
量ポリエチレンパイプの製造方法に使用する押出機等を
示す説明図、図2は図1のII−II線における断面
図、図3は図1のIII−III線における断面図であ
る。図1において、1は単軸押出機、11は単軸押出機
1のシリンダー、12はシリンダー11内に設けられて
いるスクリュウ軸、13はシリンダー11の基部に設け
られた耐圧ホッパー、14はシリンダー11の基部付近
の固体輸送部111に設けられた第1のガス供給口、1
5はシリンダー11の中途部の溶融物輸送部112に設
けられた第1のガス供給口である。
【0037】2はシリンダー11の先端に設けられたパ
イプ成形用の金型であり、金型2には樹脂流路の上流側
から樹脂流路の下流側にかけて樹脂流路の断面積及び外
径が次第に縮小される流路縮小部21が設けられ、流路
縮小部21の入口22の流路断面積S1と出口23の流
路断面積S2の比(S1/S2)が2以上であり、且
つ、入口22の流路外径D1と出口23の流路外径D2
との比(D1/D2)が1.2以上である。24はイン
ナーダイであり、インナーダイ24はスクリュウ軸12
の先端に一体的に接続されている。
【0038】3は第1のガスボンベであり、第1のガス
ボンベ3から配管31により第1のガス供給口14に非
反応性ガスとして二酸化炭素が供給されるようになって
いる。32は配管31に設けられた加圧ポンプである。
【0039】4は第2のガスボンベであり、第2のガス
ボンベ4から配管41により第2のガス供給口15に非
反応性ガスとして二酸化炭素が供給されるようになって
いる。42は配管41に設けられた加圧ポンプである。
【0040】押出機1のホッパー13から粘度平均分子
量が100万以上の超高分子量ポリエチレンをシリンダ
ー11内に供給すると、超高分子量ポリエチレンは図示
しない加熱装置により加熱溶融されながら、固体輸送部
111において第1のガス供給口から供給される高圧状
態の二酸化炭素に曝され、超高分子量ポリエチレンに二
酸化炭素が溶解し、超高分子量ポリエチレンの粘度が低
下する。
【0041】更にスクリュウ軸12の回転によりシリン
ダー11中を進行する超高分子量ポリエチレンは図示し
ない加熱装置により完全に溶融し、溶融物輸送部112
において、第2のガス供給口15から供給される高圧状
態の二酸化炭素に曝され、超高分子量ポリエチレンに二
酸化炭素が更に溶解し、超高分子量ポリエチレンの粘度
が更に低下し、超高分子量ポリエチレンは容易に成形で
きる状態となる。
【0042】このように容易に成形できる状態となった
超高分子量ポリエチレンをスクリュウ軸12の回転によ
り充分に溶融混練し、金型2に導入し、流路縮小部21
を通過させながら融点以下まで冷却し、降温時の結晶化
ピーク温度以下の温度で金型2から押し出して超高分子
量ポリエチレンパイプを製造する。
【0043】叙上の製造方法によれば、超高分子量ポリ
エチレンを、流路縮小部21の入口22の流路断面積S
1と出口23の流路断面積S2の比(S1/S2)が2
以上であり、且つ、入口22の流路外径D1と出口23
の流路外径D2との比(D1/D2)が1.2以上であ
る流路縮小部21を通過させながら融点以下に冷却し、
降温時の結晶化ピーク温度以下の温度で金型2から押し
出すことにより外径膨張率が10%以上の超高分子量ポ
リエチレンパイプを製造することができる。
【0044】二酸化炭素は自然に放散するため、人為的
に除去する装置等は必要としない。又、二酸化炭素は有
機物質と比較して環境に与える悪影響は著しく低く、大
気中に放散させても特別の害は生じない。
【0045】このような外径膨張率が10%以上の超高
分子量ポリエチレンパイプは、輸送管の内部に挿入した
後、電熱ヒーター等により加熱して膨張させることによ
り輸送管の内面を被覆することができる。
【0046】次に本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕超高分子量ポリエチレン(三井石油化学工
業株式会社製商品名「ハイゼックス・ミリオン240
M」粘度平均分子量230万、融点136℃、降温時の
結晶化ピーク温度118℃)を図1に示す押出機1(ス
クリュウ軸12の径40mm、L/D=30)のホッパ
ー13からシリンダー11内に供給した。非反応ガスと
して、二酸化炭素を使用し、二酸化炭素を第1及び第2
のガス供給口14、15から15MPaの圧力で圧入し
た。
【0047】この圧力で超高分子量ポリエチレンに対す
る二酸化炭素の溶解量は、約10重量%であった。尚、
この時、スクリュウ軸12の駆動軸の高圧軸シール機構
と耐圧ホッパー構造及び溶融状態の超高分子量ポリエチ
レンにより押出機1内の二酸化炭素を高圧状態に保持し
た。
【0048】次いで、押出機1に供給された超高分子量
ポリエチレンは押出量2kg/h、スクリュウ軸12の
回転数10rpm、シリンダー11の設定温度200℃
の条件で充分に溶融し混練された。
【0049】次いで、金型2(流路縮小部21の入口2
2の外径D1=40mm、内径33mm、出口23の外
径D2=26mm、内径24mm、S1/S2=5.
1、D1/D2=1.5)の温度を120℃に保持する
ことにより、流路縮小部21を通過する超高分子量ポリ
エチレンの温度が入口22で140℃、出口23で12
0℃とし、更に金型2の先端温度を105℃に保持する
ことにより、金型2の先端から押し出される超高分子量
ポリエチレンの温度を105℃としてパイプ状に押し出
し、超高分子量ポリエチレンパイプを製造した。このよ
うにして得られた超高分子量ポリエチレンパイプの外径
膨張率は20%であった。
【0050】〔比較例1〕二酸化炭素を溶解させないこ
と以外は実施例1同様の条件で製造しようとしたが、超
高分子量ポリエチレンの圧力が押出機1の耐圧100M
Paを越えてしまい、製造不能となった。
【0051】〔比較例2〕金型2の流路縮小部21の温
度を140℃に保持することにより、流路縮小部21を
通過する超高分子量ポリエチレンの温度が入口22で1
65℃、出口23で140℃とすること以外は実施例1
と同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレンパイ
プを製造した。得られた超高分子量ポリエチレンパイプ
の外径膨張率は3%に過ぎなかった。
【0052】〔比較例3〕金型2の先端温度を125℃
に保持することにより、金型2の先端を通過する超高分
子量ポリエチレンの温度を125℃とすること以外は実
施例1と同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレ
ンパイプを製造した。得られた超高分子量ポリエチレン
パイプは充分に発泡した状態となり、外観が悪く所望の
超高分子量ポリエチレンパイプは得られなかった。
【0053】〔比較例4〕二酸化炭素を溶解させない
で、金型2の流路縮小部21の温度を140℃に保持す
ることにより、流路縮小部21を通過する超高分子量ポ
リエチレンの温度が入口22で165℃、出口23で1
40℃とし、更に金型2の先端温度を140℃に保持す
ることにより、金型2の先端を通過する超高分子量ポリ
エチレンの温度を140℃とすること以外は実施例1と
同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレンパイプ
を製造した。得られた超高分子量ポリエチレンパイプの
外径膨張率は5%に過ぎなかった。
【0054】〔実施例2〕金型2の流路縮小部21の入
口22の外径D1=40mm、内径33mm、出口23
の外径D2=20mm、内径18mm、S1/S2=
6.7、D1/D2=2.0とすること以外は実施例1
と同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレンパイ
プを製造した。得られた超高分子量ポリエチレンパイプ
の外径膨張率は38%であった。
【0055】〔比較例5〕金型2の流路縮小部21の入
口22の外径D1=40mm、内径33mm、出口23
の外径D2=26mm、内径19mm、S1/S2=
1.6、D1/D2=1.5とすること以外は実施例1
と同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレンパイ
プを製造した。得られた超高分子量ポリエチレンパイプ
の外径膨張率は4%に過ぎなかった。
【0056】〔比較例6〕金型2の流路縮小部21の入
口22の外径D1=40mm、内径33mm、出口23
の外径D2=36mm、内径34mm、S1/S2=
3.7、D1/D2=1.1とすること以外は実施例1
と同様の条件で押し出し、超高分子量ポリエチレンパイ
プを製造した。得られた超高分子量ポリエチレンパイプ
の外径膨張率は2%に過ぎなかった。
【0057】以上、本発明の実施の形態を図により説明
したが、本発明の具体的な構成は図示の実施の形態に限
定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲の
設計変更は本発明に含まれる。
【0058】図に示す本発明の実施の形態のように、2
個のガス供給口14、15を併用する代わりに、いずれ
か一方のガス供給口のみを使用するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る超高分子量
ポリエチレンパイプにおいては、加熱により容易に外径
が膨張し、輸送管等への被覆応力が大きく、輸送管等の
内面に密着するものであるから、従来のように、加圧空
気による膨張工程及び接着性樹脂層塗布工程が不要とな
り、大規模設備が不要であってコストの低減化を図るこ
とができる。
【0060】又、請求項2記載の本発明に係る超高分子
量ポリエチレンパイプの製造方法においては、得られる
超高分子量ポリエチレンパイプの外径膨張率が10%以
上となり、輸送管等への被覆応力が大きく、輸送管等の
内面に密着するものとなるため、従来のように、膨張工
程において内部空気を密封する必要がなく、生産性の向
上を図ることができる。
【0061】更に、超高分子量ポリエチレン中に溶解し
ている非反応性ガスによる発泡を抑制することができ内
部に欠陥となる気泡を含まないパイプを製造することが
できるので、超高分子量ポリエチレンパイプを効率よく
製造することができる。
【0062】又、請求項3の本発明に係る超高分子量ポ
リエチレンパイプの製造方法においては、超高分子量ポ
リエチレンを容易に成形することができる状態とするこ
とができるので、超高分子量ポリエチレンパイプを一層
効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超高分子量ポリエチレンパイプの
製造方法に使用する押出機等を示す説明図。
【図2】図1のII−II線における断面図。
【図3】図1のIII−III線における断面図。
【符号の説明】
1 押出機 11 シリンダー 12 スクリュウ軸 13 ホッパー 14 第1のガス供給口 15 第2のガス供給口 2 金型 21 流路縮小部 22 入口 23 出口 24 インナーダイ 25 切り込み部 3 第1のガスボンベ 31 配管 32 加圧ポンプ 4 第2のガスボンベ 41 配管 42 加圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA06 AG08 AH01 AH43 AM30 KA01 KA17 KK45 KK48 KL62 KL83 KL91 4F213 AA06 AG08 AH01 AH43 AM30 WA06 WA84 WE02 WE07 WF01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘度平均分子量が100万以上の超高分子
    量ポリエチレンからなり、140℃のエアオーブン中に
    おいて1時間加熱後、23℃の温度で24時間経過後
    の、式 外径膨張率(%)=(加熱後の外径−加熱前の外径)/
    (加熱前の外径)×100 で定義される外径膨張率が10%以上であることを特徴
    とする超高分子量ポリエチレンパイプ。
  2. 【請求項2】常温、常圧で気体状態の非反応性ガスを超
    高分子量ポリエチレンに高圧下で溶解させて比較的容易
    に成形できる状態とし、この比較的容易に成形できる状
    態の超高分子量ポリエチレンを押出機により溶融混練
    し、次いで押出機の先端に設けた金型からパイプ状に押
    し出す超高分子量ポリエチレンパイプの製造方法であっ
    て、金型には樹脂流路の上流側から樹脂流路の下流側に
    かけて樹脂流路の断面積及び外径が次第に縮小される流
    路縮小部が設けられ、流路縮小部の入口の流路断面積S
    1と出口の流路断面積S2の比(S1/S2)が2以上
    であり、且つ、入口の流路外径D1と出口の流路外径D
    2との比(D1/D2)が1.2以上であり、この流路
    縮小部の出口では融点以下となるように超高分子量ポリ
    エチレンを冷却した後、更に超高分子量ポリエチレンを
    降温時の結晶化ピーク温度以下まで冷却して金型出口か
    ら押出成形することを特徴とする超高分子量ポリエチレ
    ンパイプの製造方法。
  3. 【請求項3】非反応性ガスが二酸化炭素であることを特
    徴とする請求項2記載の超高分子量ポリエチレンパイプ
    の製造方法。
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