JP2000116969A - 調理玩具 - Google Patents

調理玩具

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JP2000116969A
JP2000116969A JP10316836A JP31683698A JP2000116969A JP 2000116969 A JP2000116969 A JP 2000116969A JP 10316836 A JP10316836 A JP 10316836A JP 31683698 A JP31683698 A JP 31683698A JP 2000116969 A JP2000116969 A JP 2000116969A
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seasoning
food
simulated food
container
reversible thermochromic
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JP10316836A
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Tadashi Aoki
忠司 青木
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 模擬食品と調味料容器と調味料塗り付け具か
らなる、遊戯性と変化性を付与した幼児向けの玩具とし
て好適な調理玩具を提供する。 【解決手段】 模擬食品2と、調味料容器3と、調味料
塗り付け具4とからなり、前記模擬食品2は可逆熱変色
性を示す食品であり、前記調味料塗り付け具4は多孔質
含水体42を設けてなり、前記調味料容器3内に充填し
た温水又は冷水を調味料塗り付け具4の多孔質体42に
吸収させた後、模擬食品2に付着させて該模擬食品を変
色させ、調味料が付着する前後の様相を可逆的に視覚さ
せるよう構成した調理玩具1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調理玩具に関する。
更に詳細には、模擬食品に調味料が付着する前後の様相
を色変化により可逆的に視覚可能に構成した調理玩具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、調理前の食品の外観を模した成形
体表面に、温度変化により変色する可逆熱変色層を設け
てなる模擬食品玩具が開示されている(実公平1−22
720号公報)。又、模擬食品玩具と、温水又は冷水を
充填した調味料容器の組み合わせからなる調理玩具が開
示されている(特開平9−276560号公報)。前記
模擬食品玩具は、加温又は冷却することにより調理前の
食品が調理後の状態、例えば、エビフライを油で揚げる
際、衣が黄白色から黄褐色に変色する状態となり、再び
加温又は冷却する前の温度に戻すと、調理前の食品の様
相に復するものである。即ち、焼く、煮る、揚げる等の
調理方法による熱処理前後の食品の様相を模擬的に示す
ことができるものである。また、前記調理玩具は、模擬
食品に調味料を付着させた状態を模擬的に示すことので
きる玩具である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱処理を要
さない模擬食品、又は熱処理前後或いは熱処理中の模擬
食品に温水又は冷水を適用する際、調味料容器に充填し
た温水又は冷水を模擬食品に付着させる調味料塗り付け
具を有するものであり、例えば、調味料容器内の水をバ
ターナイフ形態の調味料塗り付け具に付着させた後、パ
ンの形態の玩具に塗ってバターを付着させた状態を示す
ことのできるものであり、調味料が付着する前後の様相
を可逆的に視覚させる調理玩具に新たな遊戯性と変化性
を付与し、玩具性を高めようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、模擬食品と、
模擬食品を調味する調味料容器と、該調味料容器内の調
味料を模擬食品に付着させる調味料塗り付け具とからな
る調理玩具であって、前記模擬食品は可逆熱変色性材料
を造形材料に一体的にブレンドした食品或いは可逆熱変
色層を設けた食品であり、前記調味料塗り付け具は本体
表面或いは表面に一部が突出した状態で本体内部に多孔
質体を取り付けてなり、前記調味料容器内に充填した温
水又は冷水を調味料塗り付け具の多孔質体に吸収させて
模擬食品に付着させることにより、調味料が付着する前
後の様相を可逆的に視覚させるよう構成した調理玩具を
要件とする。更には、前記模擬食品は、色調及び変色温
度の異なる複数の可逆熱変色性材料を造形材料に一体的
にブレンドした食品、或いは、色調及び変色温度の異な
る複数の可逆熱変色層を設けた食品であり、且つ、調味
料容器は複数の独立した収容体を有する容器或いは複数
の容器からなること、前記調味料塗り付け具の片面に多
孔質体を取り付けてなること、前記多孔質体を調味料塗
り付け具内に収容可能に構成してなること、前記多孔質
体が可逆熱変色性材料を含む熱変色性多孔質体であるこ
と等を要件とする。
【0005】前記調味料塗り付け具は、調味料容器内に
充填した温水又は冷水を付着させ、前記付着した水を模
擬食品に塗り付けて変色させるものである。前記調味料
塗り付け具の形態としてはバターナイフ、ヘラ、刷毛、
スプーン等の形態が挙げられ、材質としてはゴム、金
属、木、プラスチック等を例示でき、好適にはプラスチ
ックが用いられる。
【0006】前記各種形態に成形した調味料塗り付け具
は、スポンジ等のプラスチック発泡体やフェルト等の多
孔質体を本体の表面又は表面に一部が突出した状態で本
体の内部に取り付けてなる。特に多孔質体を本体の表面
に取り付ける系にあっては、調味料塗り付け具表面を多
孔質体で覆うと塗り付け具自体の形状が判別し難く、調
理玩具としての遊戯性を損なうため、片面に設けて他面
からは調味料塗り付け具の形状が視覚されるように構成
することが好ましい。前記構成により、模擬食品に調味
料塗り付け具を用いて調味料を塗り付ける過程における
塗り付け具の形状を明確に視認することができ、遊戯性
に富む調理玩具を得ることができると共に、前記多孔質
体が模擬食品に接触することによる適度な弾性感が、あ
たかも調味料を塗り付けているような感触を有するた
め、現実性に富む調理玩具が得られる。
【0007】更に、前記調味料塗り付け具に設けられる
多孔質体は、塗り付け具内に収容可能に構成することも
できる。前記多孔質体を収容する方法としては、多孔質
体をスライド或いは回転可能にして本体内に収容する方
法、或いは、本体に設けたカバー部材により前記多孔質
体を覆う方法等が挙げられる。
【0008】また、前記多孔質体を可逆熱変色性材料に
より彩色した熱変色性多孔質体の適用により、模擬性を
高め、より現実性に富む調理玩具を得ることができる。
即ち、調味料容器内に収容される調味料の色調及び模擬
食品が呈する色調と同一の色調を呈するように構成した
熱変色性多孔質体を適用する系では、前記調味料容器に
収容した温水又は冷水の含浸により変色するため、あた
かも調味料が塗り付け具に付着したような様相を与え
る。更には、前記塗り付け具を模擬食品に接触させる
と、模擬食品が変色すると共に前記熱変色性多孔質体も
温水又は冷水の放出により加温状態或いは冷却状態から
開放されて元の色調に戻るため、あたかも調味料が塗り
付けられたような様相を与えることができる。
【0009】前記調味料容器としては、バター、ジャ
ム、ピザソース等が充填される容器或いはその形状を模
したものであって、特に形状及び材質が限定されるもの
ではない。また、前記容器は複数であってもよいし、容
器内を分割して独立した収容体を形成し、前記各々の収
容体に温度の異なる媒体を充填することもできる。更
に、複数の容器を連結可能に構成することもできる。前
記調味料容器に充填される温水又は冷水と可逆熱変色材
料の変色温度との好適な組み合わせは、前記した温水又
は冷水の温度及び可逆熱変色材料の変色温度との相関に
おいて目的に応じて設定される。
【0010】前記模擬食品は、粘土や合成紙等、種々の
材料を食品形態に造形したものが用いられるが、好適に
はゴム或いはプラスチック成形体が耐久性の面で好適で
ある。又、前記模擬食品の形態としては、パン、ケー
キ、ピザ等の加工食品の形態が挙げられる。尚、前記模
擬食品を実物に近似させるためには、従来より汎用され
ている着色手段により予め加飾されたものが好適であ
る。
【0011】前記模擬食品に調味料が付着した様相を表
すために用いられる可逆熱変色性材料は、電子供与性呈
色性有機化合物と、電子受容性化合物と、前記両者の呈
色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を
含む可逆熱変色性組成物が用いられる。具体的には、特
公昭51−35414号公報、特公昭51−44706
号公報、、特公昭51−44708号、特公昭52−7
764号、特公平1−29398号公報、特開平7−1
86540号公報等に記載のものが挙げられる。前記は
所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変
化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか
存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発
現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持
されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で
呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度
について小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色す
るタイプである。
【0012】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色
点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高
温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持でき
る特徴を有する可逆熱変色性組成物も有効である。
【0013】前記した可逆熱変色性組成物は、そのまま
の適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包して
使用するのが好ましい。即ち、種々の使用条件において
可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用
効果を奏することができるからである。前記マイクロカ
プセルに内包させることにより、化学的、物理的に安定
なマイクロカプセル顔料を構成でき、粒子径0.1〜1
00μm、好ましくは1〜50μm、より好ましくは2
〜30μmの範囲が実用性を満たす。尚、マイクロカプ
セル化は、従来より公知の界面重合法、in Situ
重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機
溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆
法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜
選択される。更にマイクロカプセルの表面には、目的に
応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させ
たり、表面特性を改質させて実用に供することもでき
る。
【0014】前記可逆熱変色性組成物又はそれを内包し
たマイクロカプセル顔料は、膜形成材料であるバインダ
ーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗料などの色材
として適用され、可逆熱変色層を形成できる。前記にお
ける可逆熱変色性材料又はそれを内包したマイクロカプ
セル顔料は、バインダー中に0.5〜40重量%、好ま
しくは1〜30重量%含有させることができる。0.5
重量%未満の配合量では鮮明な熱変色効果を視覚させ難
いし、40重量%を越えると、過剰であり、消色状態に
あって残色がみられる。
【0015】又、前記可逆熱変色性材料を塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂や、ピペリジン誘導体から選ばれ
るヒンダードアミン系化合物、塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリ
デン共重合体等がブレンドされた塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂母体中に分散状態に固着して可逆熱変色層
を形成したり、前記可逆熱変色性材料を飽和共重合ポリ
エステル樹脂母体中に、微粒子化して分散して可逆熱変
色層を形成することもできる。
【0016】尚、前記可逆熱変色層は、二層以上を積層
してもよく、各層が同一温度で変色する層、或いは互い
に異なる変色温度の層でもよい。また、可逆熱変色層中
に色調や変色温度の異なる可逆熱変色性材料を含有させ
ることもできる。前記可逆熱変色層は、従来より公知の
方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラ
ビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、
刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗
り、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段により模擬食品表
面に形成することができる。
【0017】前記した可逆熱変色層には、非熱変色性有
色染顔料の適宜量を混在させて熱変色層の色変化を多様
に構成することもできる。又、可逆熱変色層の下層に
は、前記非熱変色性有色染顔料により、図柄等の像を配
し、これらの像を隠顕させる構成となしてもよい。
【0018】更に、可逆熱変色性材料を成形材料にブレ
ンドして成形し、模擬食品を得ることもできる。例え
ば、温度変化により赤色から無色に変色する可逆熱変色
性材料をブレンドした白色プラスチック樹脂を成形して
得た模擬パンは、部分的に温水又は冷水を付着させるこ
とより、前記可逆熱変色性材料が発色して、あたかもパ
ンにジャムを付着させたような様相を与えることができ
る。尚、成形材料にブレンドする可逆熱変色性材料は、
色調や変色温度の異なる複数種の可逆熱変色性材料をブ
レンドすることもできる。前記した色調及び変色温度の
異なる複数の可逆熱変色性材料を造形材料に一体的にブ
レンドした模擬食品或いは色調及び変色温度の異なる複
数の可逆熱変色層を設けた模擬食品を用いる場合、調味
料容器は容器内を分割して独立した収容体を形成した容
器、或いは、複数の調味料容器を用いることが好まし
い。
【0019】前記した模擬食品の構成において、模擬食
品を形成する成形材料、或いは模擬食品表面に設けた可
逆熱変色層に光安定剤を添加したり、或いは上層に光安
定剤層を設けることもできる。具体的には、前記光安定
剤層は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項
酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン
消光剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光
安定剤を分散状態に固着した層である。更には老化防止
剤、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤等
を必要に応じて添加して耐久性等の機能を向上させるこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、調味料容器内に冷水又
は温水を充填した後、前記容器内の冷水又は温水を調味
料塗り付け具の多孔質体に含浸させ、模擬食品に前記多
孔質体を接触させることにより、模擬食品を変色させる
ものである。
【0021】
【実施例】実施例1(図1、2参照) 白色プラスチック成形体により形成したパンの表面に、
感温変色性色彩記憶性熱変色性材料〔赤色←→無色(着
色温度15℃、消色温度30℃)〕をエチレン−酢酸ビ
ニル系共重合樹脂エマルジョンに分散させた熱変色性イ
ンキを塗装して可逆熱変色層を形成して模擬食品2を得
た。
【0022】有底筒状のプラスチック成形体の表面にイ
チゴの図柄を印刷して調味料容器3を得た。
【0023】バターナイフの形状のプラスチック成形体
(本体41)先端部の片面に、多孔質体42としてスポ
ンジを貼着して調味料塗り付け具4を得た。
【0024】前記模擬食品2、調味料容器3、及び、調
味料塗り付け具4からなる調理玩具1の、前記模擬食品
2を30℃以上に加温すると全面が白色を呈し、調味料
が付着していない状態(図1)となり、前記模擬食品の
様相は15℃を越える温度で保持される。
【0025】前記調味料容器3に10℃の冷水を充填
し、調味料塗り付け具4の多孔質体42を冷水中に浸漬
させ、更に、前記多孔質体42を模擬食品2に接触させ
ると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層が無色から赤
色に発色して、パンにジャムが付着した様相(図2)を
視覚することができ、前記模擬食品の様相は30℃未満
の温度で保持される。
【0026】前記模擬食品は再び30℃以上に加温する
と全面が白色を呈し、調味料が付着していない状態とな
り、繰り返し使用できる。
【0027】実施例2(図3参照) 白色プラスチック成形体により形成したパンの表面に、
感温変色性色彩記憶性熱変色性材料〔黄色←→無色(着
色温度15℃、消色温度30℃)〕をエチレン−酢酸ビ
ニル系共重合樹脂エマルジョンに分散させた熱変色性イ
ンキを塗装して可逆熱変色層を形成して模擬食品を得
た。
【0028】有底筒状のプラスチック成形体の表面にウ
シの図柄を印刷して調味料容器を得た。
【0029】バターナイフの形状のプラスチック成形体
(本体41)先端部の内部に多孔質体42としてスポン
ジを介在させ、前記多孔質体42の一端が前記プラスチ
ック成形体から突出するよう構成して調味料塗り付け具
4を得た(図3)。
【0030】前記模擬食品、調味料容器、及び、調味料
塗り付け具4からなる調理玩具の、前記模擬食品を30
℃以上に加温すると全面が白色を呈し、調味料が付着し
ていない状態となり、前記模擬食品の様相は15℃を越
える温度で保持される。
【0031】前記調味料容器に10℃の冷水を充填し、
調味料塗り付け具の多孔質体を冷水中に浸漬させ、更
に、前記多孔質体を模擬食品に接触させると、前記模擬
食品に設けた可逆熱変色層が無色から黄色に発色して、
パンにバターが付着した様相を視覚することができ、前
記模擬食品の様相は30℃未満の温度で保持される(図
示せず)。
【0032】前記模擬食品は再び30℃以上に加温する
と全面が白色を呈し、調味料が付着していない状態とな
り、繰り返し使用できる。
【0033】実施例3(図4、5、6参照) 内部を中空に形成した有底筒状の把持部411の開口部
に、該把持部411と連接する塗り付け部412を設け
たバターナイフの形状のプラスチック成形体(本体4
1)に、多孔質体42を貼着した固定部材43を前記把
持部411内にスライドして収容可能に設け、把持部4
11の後端に蓋体44を固着して調味料塗り付け具4を
得た(図4)。なお、前記固定部材43の一端に設けた
突起431は把持部411に設けたスリットから突出し
てなり、前記突起431を移動させることにより多孔質
体42を塗り付け部412側に移動させたり(図5)、
把持部411内に収容することができる(図6)。
【0034】前記調味料塗り付け具の塗り付け部を、実
施例1で得た調味料容器内の冷水中に浸漬させた状態で
多孔質体を把持部内から塗り付け部側に移動させ、多孔
質体に冷水を含浸させた後、再び把持部内に収容した。
次に、実施例1で得た模擬食品の近傍に塗り付け部を位
置させ、多孔質体を塗り付け部側に移動させて模擬食品
に接触させると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層が
無色から赤色に発色して、パンにジャムが付着した様相
を視覚することができ、前記模擬食品の様相は30℃未
満の温度で保持される(図示せず)。また、前記模擬食
品を変色させた段階で多孔質体を再び把持部内に収容す
ることにより、多孔質体が視覚されることなく変色する
ため、マジック性も付与した調理玩具が得られる。
【0035】実施例4(図7、8、9参照) 内部を中空に形成した有底筒状の把持部411の開口部
に、該把持部411と連接する塗り付け部412を設け
たバターナイフの形状のプラスチック成形体(本体4
1)に、多孔質体42を貼着した固定部材43を前記塗
り付け部412の位置で回転するようにして調味料塗り
付け具4を得た(図7)。なお、前記固定部材43の一
端の突起431は把持部411に設けたスリットから突
出してなり、前記突起431を移動させることにより多
孔質体42及び固定部材43が回転して、外表面に多孔
質体42が露出したり(図8)、或いは、固定部材43
が露出するように構成されてなる(図9)。
【0036】前記調味料塗り付け具の塗り付け部を、実
施例2で得た調味料容器内の冷水中に浸漬させた状態で
多孔質体及び固定部材を回転させて外面に多孔質体が露
出するようにして、前記多孔質体に冷水を含浸させた
後、再び回転させて固定部材が外面に露出するようにし
た。次に、実施例2で得た模擬食品の近傍に塗り付け部
を位置させ、多孔質体を外面に露出させて模擬食品に接
触させると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層が無色
から黄色に発色して、パンにバターが付着した様相を視
覚することができ、前記模擬食品の様相は30℃未満の
温度で保持される(図示せず)。また、前記模擬食品を
変色させた段階で固定部材が再び外面に露出するように
回転させることにより、多孔質体が視覚されることなく
変色するため、マジック性も付与した調理玩具が得られ
る。
【0037】実施例5 白色プラスチック成形体により形成したパンの表面に、
可逆熱変色性材料〔茶色←→無色(15℃未満で茶色、
15℃以上で無色〕をエチレン−酢酸ビニル系共重合樹
脂エマルジョンに分散させた熱変色性インキを塗装して
可逆熱変色層を形成して模擬食品を得た。
【0038】有底筒状のプラスチック成形体の表面にチ
ョコレートの図柄を印刷して調味料容器を得た。
【0039】バターナイフの形状のプラスチック成形体
(本体)先端部の片面に、前記と同様の可逆熱変色性材
料をブレンドして成形した発泡ウレタンを貼着して調味
料塗り付け具を得た。
【0040】前記模擬食品、調味料容器、及び、調味料
塗り付け具からなる調理玩具の、前記模擬食品は室温下
(25℃)では全面が白色を呈し、調味料が付着してい
ない状態を示す。
【0041】前記調味料容器に5℃の冷水を充填し、調
味料塗り付け具の多孔質体を冷水中に浸漬させると、前
記多孔質体は茶色に変色してチョコレートクリームが付
着したような様相を示し、更に、前記多孔質体を模擬食
品に接触させると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層
が無色から茶色に発色して、パンにチョコレートクリー
ムが付着した様相を視覚することができた。前記模擬食
品の様相は室温下で暫くその状態を示していたが、15
℃以上になると再び元の白色に戻った。なお、前記模擬
食品に接触させた多孔質体は、15℃以上の温度になる
と再び茶色から無色になるため、調味料塗り付け具に付
着したチョコレートクリームがパンに塗り付けられたよ
うに視覚され、より現実性に富む調理玩具が得られる。
【0042】実施例6 白色プラスチック成形体により形成したパンの表面に、
可逆熱変色性材料〔茶色←→無色(5℃以下で茶色、2
0℃以上で無色〕及び可逆熱変色性材料〔黄色←→無色
(15℃以下で黄色、20℃以上で無色〕をエチレン−
酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョンに分散させた熱変
色性インキを塗装して可逆熱変色層を形成して模擬食品
を得た。
【0043】有底筒状のプラスチック成形体の表面にチ
ョコレートの図柄を印刷し、且つ、内面に可逆熱変色性
材料〔茶色←→無色(5℃以下で茶色、20℃以上で無
色〕を含む熱変色性インキを塗布した調味料容器Aと、
有底筒状のプラスチック成形体の表面にウシの図柄を印
刷し、且つ、内面に可逆熱変色性材料〔黄色←→無色
(以下15℃以下で黄色、20℃以上で無色〕を含む熱
変色性インキを塗布した調味料容器Bを得た。
【0044】バターナイフの形状のプラスチック成形体
先端部の片面に、多孔質体としてスポンジを貼着して調
味料塗り付け具を得た。
【0045】前記模擬食品、調味料容器A,B、及び、
調味料塗り付け具からなる調理玩具の、前記模擬食品は
室温下(25℃)では全面が白色を呈し、調味料が付着
していない状態を示す。
【0046】前記調味料容器Aに3℃の冷水を充填する
と、容器内面が茶色に変色してチョコレートクリームが
充填された様相を示す。また、前記調味料容器Bに10
℃の冷水を充填すると、容器内面が黄色に変色してバタ
ーが充填された様相を示す。
【0047】前記調味料容器Aの冷水中に調味料塗り付
け具の多孔質体を浸漬させ、更に、前記多孔質体を模擬
食品に接触させると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色
層が無色から茶色に発色して、パンにチョコレートクリ
ームが付着した様相を視覚することができ、前記模擬食
品の様相は室温下で放置すると元の状態に戻る。また、
調味料容器Bの冷水中に調味料塗り付け具の多孔質体を
浸漬させ、更に、前記多孔質体を模擬食品に接触させる
と、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層が黄色に発色し
て、パンにバターが付着した様相を視覚することがで
き、前記模擬食品の様相は室温下で放置すると元の状態
に戻る。
【0048】実施例7 白色プラスチック成形体により形成したパンの表面に、
可逆熱変色性材料〔茶色←→無色(5℃以下で茶色、2
0℃以上で無色〕及び可逆熱変色性材料〔黄色←→無色
(15℃以下で黄色、20℃以上で無色〕をエチレン−
酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョンに分散させた熱変
色性インキを塗装して可逆熱変色層を形成して模擬食品
を得た。
【0049】有底筒状のプラスチック成形体の内面をプ
ラスチック製板状体により仕切って2つの収容体を形成
し、一方の収容体を設けた容器表面にチョコレートの図
柄を印刷し、他方の収容体を設けた容器表面にオレンジ
の図柄を印刷して調味料容器を得た。
【0050】バターナイフの形状のプラスチック成形体
先端部の片面に、多孔質体としてスポンジを貼着して調
味料塗り付け具を得た。
【0051】前記模擬食品、調味料容器、及び、調味料
塗り付け具からなる調理玩具の、前記模擬食品は室温下
(25℃)では全面が白色を呈し、調味料が付着してい
ない状態を示す。
【0052】前記調味料容器のチョコレートの図柄を印
刷した側の収容体に3℃の冷水を充填し、オレンジの図
柄を印刷した側の収容体に10℃の冷水を充填した。
【0053】前記調味料容器内の3℃の冷水中に調味料
塗り付け具の多孔質体を浸漬させ、更に、前記多孔質体
を模擬食品に接触させると、前記模擬食品に設けた可逆
熱変色層が無色から茶色に発色して、パンにチョコレー
トクリームが付着した様相を視覚することができ、前記
模擬食品の様相は室温下で放置すると元の状態に戻る。
また、調味料容器内の10℃の冷水中に調味料塗り付け
具の多孔質体を浸漬させ、更に、前記多孔質体を模擬食
品に接触させると、前記模擬食品に設けた可逆熱変色層
が黄色に発色して、パンにマーマレードが付着した様相
を視覚することができ、前記模擬食品の様相は室温下で
放置すると元の状態に戻る。
【0054】
【発明の効果】本発明は、熱変色性を有する模擬食品と
調味料容器と調味料塗り付け具がセットになっており、
調味料容器内に充填した冷水又は温水を、調味料塗り付
け具の多孔質体に含浸させ、更に前記調味料塗り付け具
を模擬食品に適用することにより、調味料が付着する前
後の様相を色変化により視覚させ、繰り返しそれらの様
相変化を楽しむことができ、新たな遊戯性と変化性を付
与した幼児向けの玩具として好適な調理玩具を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明調理玩具の一実施例の、模擬食品に調味
料が付着する前の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明調理玩具の一実施例の、模擬食品に調味
料が付着した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明調理玩具の他の実施例の調味料塗り付け
具を示す図である。
【図4】本発明調理玩具の他の実施例の調味料塗り付け
具を示す図である。
【図5】図4の調味料塗り付け具の、多孔質体が表面に
露出した状態を示す縦断面図である。
【図6】図4の調味料塗り付け具の、多孔質体を本体内
に収容した状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明調理玩具の他の実施例の調味料塗り付け
具を示す図である。
【図8】図7の調味料塗り付け具の、多孔質体が表面に
露出した状態を示す縦断面図である。
【図9】図7の調味料塗り付け具の、多孔質体を本体内
に収容した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 調理玩具 2 模擬食品 21 可逆熱変色層 3 調味料容器 4 調味料塗り付け具 41 本体 411 把持部 412 塗り付け部 42 多孔質体 43 固定部材 431 突起 44 蓋体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模擬食品と、模擬食品を調味する調味料
    容器と、該調味料容器内の調味料を模擬食品に付着させ
    る調味料塗り付け具とからなる調理玩具であって、前記
    模擬食品は可逆熱変色性材料を造形材料に一体的にブレ
    ンドした食品或いは可逆熱変色層を設けた食品であり、
    前記調味料塗り付け具は本体表面或いは表面に一部が突
    出した状態で本体内部に多孔質体を取り付けてなり、前
    記調味料容器内に充填した温水又は冷水を調味料塗り付
    け具の多孔質含水体に吸収させて模擬食品に付着させる
    ことにより、調味料が付着する前後の様相を可逆的に視
    覚させるよう構成した調理玩具。
  2. 【請求項2】 前記模擬食品は、色調及び変色温度の異
    なる複数の可逆熱変色性材料を造形材料に一体的にブレ
    ンドした食品或いは色調及び変色温度の異なる複数の可
    逆熱変色層を設けた食品であり、且つ、調味料容器は複
    数の独立した収容体を有する容器或いは複数の容器から
    なる請求項1記載の調理玩具。
  3. 【請求項3】 前記調味料塗り付け具の片面に多孔質体
    を取り付けてなる請求項1記載の調理玩具。
  4. 【請求項4】 前記多孔質体を調味料塗り付け具内に収
    容可能に構成してなる請求項1又は3記載の調理玩具。
  5. 【請求項5】 前記多孔質含水体が可逆熱変色性材料を
    含む熱変色性多孔質含水体である請求項1、3又は4記
    載のいずれかの調理玩具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101243623B1 (ko) 2011-10-31 2013-03-13 김다원 일회용 잼 용기
US9364765B2 (en) 2010-08-18 2016-06-14 Mattel, Inc. Toy assembly with blower and color changing features

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US9364765B2 (en) 2010-08-18 2016-06-14 Mattel, Inc. Toy assembly with blower and color changing features
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