JP2000084263A - 変色具 - Google Patents

変色具

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JP2000084263A
JP2000084263A JP10276508A JP27650898A JP2000084263A JP 2000084263 A JP2000084263 A JP 2000084263A JP 10276508 A JP10276508 A JP 10276508A JP 27650898 A JP27650898 A JP 27650898A JP 2000084263 A JP2000084263 A JP 2000084263A
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Kyoji Aoyama
京二 青山
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可逆熱変色性玩具の凹凸や曲面部分に対する
接触性に優れ明瞭な可逆熱変色性印像を形成できる加熱
又は冷熱変色具を提供する。 【構成】 複数の独立した印像形成体(2)を端部の同
一面に突出させて互いに分離状態に配置してなり、印像
形成体(2)は印像形成時の押圧方向に対して弾性変位
自在の支持体(3)に保持されてなる、温度変化により
変色する可逆熱変色性玩具(7)に印像を形成するため
の変色具(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変色具に関する。更
に詳細には、凹凸や曲面を有する可逆熱変色性玩具に好
適に用いられる変色具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可逆熱変色性玩具に加熱又は冷熱
を適用して所望の像を形成する変色具としては、文字、
図柄、模様等の像が形成されたスタンプ形態を有する玩
具用加熱、冷却具が開示されている(実開平5−441
96号公報)。前記した従来の加熱、冷却変色具は、加
熱又は冷熱手段であるスタンプの適用により、可逆熱変
色層を変色させて所望の印像を形成することが開示され
ている。しかしながら、前記加熱又は冷熱手段は印像形
成体が平面状の硬質部材により形成されているため、可
逆熱変色性玩具の表面が平坦である場合は前記印像形成
体が接触し易く、所望の印像を形成することができると
しても、凹凸或いは曲面を有する玩具に適用する場合
は、前記印像形成体全体が玩具表面に接触し難く、従っ
て、明瞭な可逆熱変色像を形成し難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の問題点を解消するものであって、即ち、凹凸や曲面
を有する可逆熱変色性玩具にも明瞭な可逆熱変色性印像
を形成できる変色具を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、加熱、冷却
変色具の印像形成部分が複数の独立片からなり、前記独
立片がそれぞれ押圧方向に変位することによって可逆熱
変色性玩具の形態に左右されることなく、常に明確な印
像を形成できることを見出して本発明を完成させた。即
ち、本発明は、温度変化により変色する可逆熱変色性玩
具に印像(71)を形成する加熱又は冷熱変色具(1)
であって、前記変色具(1)は複数の独立した印像形成
体(2)を端部の同一面に突出させて互いに分離状態に
配置してなり、前記印像形成体(2)は印像形成時の押
圧方向に対して弾性変位自在の支持体(3)に保持され
てなる変色具(1)を要件とする。更には、前記支持体
(3)がプラスチック多孔体、プラスチック弾性体、ゴ
ムから選ばれる支持体であること、前記支持体(3)が
プラスチック中空体であること、前記印像形成体(2)
が金属部材であること、前記変色具(1)の熱源が、温
水、冷水、或いは、氷片であること等を要件とする。
【0005】前記変色具を図面に沿って説明する。本発
明の変色具(1)は、可逆熱変色性玩具(7)に対して
押圧により印像(71)を形成する、所謂、スタンプ形
態の変色具(1)である。前記可逆熱変色性玩具(7)
と接触して当該玩具に像を形成させる、変色具(1)に
設けた印像形成体(2)は、複数の互いに分離した印像
形成体(2)から構成されてなり、前記個々の形成体は
各々が独立した単一像を形成したものでもよいし、各々
の形成体の集合によって単一像を形成するもの、例えば
花柄等を形成するものであってもよい。前記複数の印像
形成体(2)は、変色具(1)の端部、好ましくは先端
部の同一面に設けられると共に前記変色具(1)から突
出して配置され、可逆熱変色性玩具(7)表面と当接し
易く構成されてなる。なお、前記印像形成体(2)の材
質は特に限定されるものではないが、伝熱性に優れ、蓄
熱量の大きな金属部材が好適であり、前記金属の材質と
しては、アルミニウム、銅、鉄等、或いは、真鍮等の合
金が挙げられる。
【0006】前記各々の印像形成体(2)は、玩具
(7)と当接した際、前記玩具(7)の表面形状にそれ
ぞれが追従して変位し、相互の密着性を向上させるた
め、前記印像形成体(2)は印像形成時の押圧方向に対
して弾性変位する支持体(3)に保持される。即ち、玩
具(7)表面の凹凸や曲面等の非平面性を前記支持体
(3)が吸収することから、各々の印像形成体(2)の
印像形成面は常に玩具(7)と密接に接触できる。前記
支持体(3)に印像形成体(2)を保持させる方法とし
ては、支持体(3)に印像形成体(2)を接着したり、
支持体(3)に印像形成体(2)の端部を埋設したり、
或いは、支持体(3)と印像形成体(2)を接触させた
状態で、別部材により固定する方法等が挙げられる。
【0007】前記支持体(3)とは、例えば、ゴム、フ
ェルト、或いは、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレ
ン、発泡スチロール等のプラスチック多孔体、金属製板
バネやプラスチック製板バネ等の弾性体の他、内部に気
体や液体を封入した軟質樹脂部材からなる中空体が挙げ
られ、変色具(1)の把持部(4)とは別体に構成して
もよい。又、把持部自体が前記弾性変位する支持体
(3)であってもよい。
【0008】即ち、変色具(1)の把持する部分と支持
体(3)を別体に構成する系の場合は、前記変色具
(1)を玩具(7)表面に当接させて所望の印像(7
1)を形成するには、前記変色具(1)を把持して玩具
(7)に当接させ、押圧する必要がある。特に凹凸や曲
面の著しい玩具に印像(71)を形成させるためには押
圧に要する力は強くなるため、把持部(4)は硬質部材
により構成されることが好ましい。よって、前記把持部
(4)をプラスチック、金属、木等の硬質部材により形
成し、支持体(3)を介して把持部(4)に印像形成体
(2)を設ける。なお、前記印像形成体(2)と支持体
(3)は別体に限らず、プラスチックにより一体成形し
たものを用いてもよい。又、把持部(4)自体が前記弾
性変位する支持体である系の場合、前記把持部(4)自
体を弾性変位するゴムや多孔質発泡体により形成し、前
記把持部(4)に印像形成体(2)を設けるため部品点
数が少なく、安価で作製することができる。
【0009】前記変色具(1)を加熱又は冷却する手段
としては、抵抗発熱体やPTC素子を内蔵して印像形成
体(2)を加熱したり、ペルチエ素子を内蔵して印像形
成体(2)を冷却する方法が挙げられるが、温水、冷
水、或いは、氷片を適用する構造の簡易なものが好適で
ある。
【0010】前記変色具(1)により所望の像が形成さ
れる可逆熱変色性玩具(7)は、玩具の全面或いは部分
的に可逆熱変色層が形成されたもの、或いは、玩具自体
が可逆熱変色性を有するものが挙げられ、これらを具体
的に説明すると、前記玩具(7)に形成される可逆熱変
色層は、温度変化により可逆的に変色する可逆熱変色性
組成物を樹脂分散に固着させた層である。
【0011】前記可逆熱変色層中に含まれる可逆熱変色
性組成物としては、電子供与性呈色性有機化合物、前記
化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起させる媒
体となる化合物の3成分を含む熱変色性組成物(例え
ば、特公昭51−35414号公報、特公昭51−44
706号公報、特公昭52−7764号公報、特公平1
−29398号公報等)を挙げることができる。前記は
所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変
化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか
存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発
現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持
されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で
呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度
曲線について小さいヒステリシス幅を示して変色するタ
イプである。
【0012】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下
降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色す
るタイプの組成物であり、低温側変色点と高温側変色点
の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温
側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる
特徴を有する可逆熱変色性組成物も有効である。前記感
温変色性色彩記憶性組成物は、ヒステリシス幅が5乃至
50℃の組成物が好適に用いられ、前記組成物の発色状
態或いは消色状態を環境温度で保持し易いことから、所
望の文字や図柄等の印像(71)を玩具(7)に記憶保
持させることができる。
【0013】前記した可逆熱変色性組成物はマイクロカ
プセルに内包して使用することが好ましい。即ち、種々
の使用条件において可逆熱変色性材料は同一の組成に保
たれ、同一の作用効果を奏することができるからであ
る。前記マイクロカプセルに内包させることにより、化
学的、物理的に安定な顔料を構成でき、粒子径0.1〜
100μm、好ましくは1〜50μm、より好ましくは
2〜30μmの範囲が実用性を満たす。尚、マイクロカ
プセル化は、従来より公知の界面重合法、in Sit
u重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有
機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆
法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜
選択される。更にマイクロカプセルの表面には、目的に
応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させ
たり、表面特性を改質させて実用に供することもでき
る。
【0014】前記可逆熱変色性組成物又はそれを内包し
たマイクロカプセル顔料は、樹脂を含むバインダー中に
分散されて、インキ、塗料などの可逆熱変色性材料とし
て適用される。
【0015】又、前記可逆熱変色性組成物を、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体等の樹脂母体中に分散状態に固着した可逆熱
変色材料を用いたり、前記可逆熱変色性組成物を飽和共
重合ポリエステル樹脂母体中に、微粒子化して分散した
可逆熱変色性材料を用いることもできる。
【0016】前記可逆熱変色性材料中には、一般染料又
は顔料、蛍光染料又は顔料等の着色剤を添加して色変化
を多様にすることもできる。
【0017】前記した可逆熱変色性材料を、公知の方
法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビ
ヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷
毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗
り、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段により玩具表面に
可逆熱変色層を形成し、可逆熱変色性玩具(7)が得ら
れる。
【0018】更に、可逆熱変色層の下層又は上層に非変
色層を設けたり、金属光沢層、保護層、光安定剤層を適
宜設けることもできる。具体的には、前記非変色層に含
まれる着色剤としては、従来より汎用の一般有色染料又
は顔料、蛍光染料又は顔料が用いられ、所望によりパー
ル顔料、金属粉顔料、蓄光性顔料、二酸化チタン等の白
色顔料等を用いることもできる。前記着色剤は、樹脂等
を含むバインダー中に分散されて、インキ、塗料などの
色材として適用され、非変色層を形成できる。前記非変
色層の形状としては、全面に設ける他、ドット状、格子
模様、網目状、文字、図形等の適宜図柄であってもよ
い。前記金属光沢層は、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄
−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、
絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマ
ス等の金属光沢顔料を含む層であり金属光沢性を付与で
きる。又、可逆熱変色層の上層に設けると可逆熱変色性
組成物の耐光性を向上させる効果も有する。前記保護層
は、防水、表面保護、光沢性付与等の目的で形成され
る。前記光安定剤層は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化
防止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン
消光剤、オゾン消色剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤
から選ばれる光安定剤を分散状態に固着した層である。
尚、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤等
を必要に応じて添加して機能を向上させることもでき
る。
【0019】玩具(7)自体が可逆熱変色性を有するも
のとしては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂中に前記可逆
熱変色性組成物又はそれを内包したマイクロカプセル顔
料を分散した後、成形した成形体であり、各種形態の立
体物やフィルムを形成できる。又、前記成形体中に一般
染料又は顔料、蛍光染料又は顔料等の着色剤を添加して
色変化を多様にすることもできる。更に、特開昭60−
179371号公報、特開昭60−225369号公報
に記載の熱変色性繊維を用いて可逆熱変色性玩具(7)
を形成することもできる。
【0020】前記可逆熱変色性玩具(7)の形態として
は、人形、人形の家や家具等の背景玩具、鞄や靴等の人
形用付属品、動物形象玩具、植物や果物を模した玩具、
積木、パズル、こま、楽器玩具、鉄砲玩具、建物玩具、
模擬飲食品玩具、月、星、太陽等の天体を模した玩具、
或いは、船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、
三輪車、電車等の乗物玩具が挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の変色具(1)は、内部に
加熱又は冷却装置を有する場合は、前記装置により印像
形成体(2)を加熱又は冷却した後、可逆熱変色性玩具
(7)に当接させて当該玩具に所望の印像(71)を形
成できる。又、加熱又は冷却手段として温風、冷風、温
水、冷水、或いは、氷片を用いる場合は、印像形成体
(2)に温風や冷風を吹きつけたり、温水や冷水を付着
させたり、氷片に接触させて印像形成体(2)を加熱又
は冷却した後、前記と同様に可逆熱変色性玩具(7)に
所望の印像(71)を形成できる。尚、前記温水、冷
水、氷片を金属性容器等に収容し、前記容器に印像形成
体(2)を接触させる方法を用いることもできる。
【0022】
【実施例】実施例1(図1、2参照) 変色具の作製 大径の円板の軸心に立設した小径の円柱を備えたプラス
チック製把持部(4)の円板の端部に、支持体(3)と
して発泡ウレタン樹脂製板体を接着し、更に前記支持体
(3)上に4枚の星形状のアルミニウム製印像形成体
(2)をそれぞれ接着し、変色具(1)を得た。
【0023】可逆熱変色性玩具の作製 ミニチュアカーの形態の白色プラスチック成形体上に、
可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料
(15度未満で青色、15℃以上で無色)をビヒクルに
分散した可逆熱変色性塗料をスプレー塗装して可逆熱変
色層を設け、可逆熱変色性玩具(7)を得た。
【0024】前記変色具(1)の印像形成体(2)を5
℃の冷水に浸漬して冷却した後、25℃の室温下で前記
印像形成体(2)を可逆熱変色性玩具(7)表面の目的
部位に当接させて押圧すると、4つの青色の星形の熱変
色性印像(71)が現出した。なお、前記印像(71)
を形成した部分は曲面であるにもかかわらず、明瞭な4
つの星形の熱変色像を形成することができた。前記印像
(71)は室温下で放置すると消色して再び元の白色の
ミニチュアーカーに戻った。前記様相変化は繰り返し行
なうことができた。
【0025】実施例2(図3参照) 変色具の作製 実施例1と同形状のプラスチック製把持部(4)の円板
の端部に、支持体(3)としてフェルトを載置し、更に
前記支持体(3)上に、台盤(21)の上部にハート形
状の凸部(22)を連接させた真鍮製印像形成体(2)
を載置した後、有底筒体の底部に前記凸部と同形状のハ
ート形をくり抜いた固定部材(4)を嵌合して変色具
(1)を得た。
【0026】可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカ
プセル顔料(10度未満でピンク色、10℃以上で無
色)と成形樹脂をブレンドし、射出成形を行なってミニ
チュアカー形態の可逆熱変色性玩具を得た。
【0027】前記変色具(1)の印像形成体(2)を氷
片に当接させて冷却した後、25℃の室温下で前記印像
形成体(2)を前記可逆熱変色性玩具表面の目的部位に
当接させて押圧すると、4つのピンク色のハート形状の
熱変色性印像が現出した(図示せず)。なお、前記印像
を形成した部分は曲面であるにもかかわらず、明瞭な4
つのハート形の熱変色像を形成することができた。前記
印像は室温下で放置すると消色して再び元の白色のミニ
チュアカーに戻った。前記様相変化は繰り返し行なうこ
とができた。
【0028】実施例3(図4参照) 変色具の作製 円柱形状のプラスチック製把持部(4)の端部に、支持
体(3)として軟質ゴムを接着し、更に前記支持体
(3)に6枚の花びらの形状のアルミニウム製印像形成
体(2)をそれぞれ埋設し、変色具(1)を得た。
【0029】可逆熱変色性玩具の作製 飛行機の形態のピンク色プラスチック成形体上に、可逆
熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料(30
度未満で青色、30℃以上で無色)をビヒクルに分散し
た可逆熱変色性塗料を刷毛塗りして可逆熱変色層を設
け、可逆熱変色性玩具を得た。前記可逆熱変色性玩具は
30℃未満の室温下では成形体のピンク色と可逆熱変色
層の青色が混色となった紫色を呈する。
【0030】前記変色具(1)の印像形成体(2)を4
0℃の温水に浸漬して加温した後、25℃の室温下で前
記印像形成体(2)を前記可逆熱変色性玩具表面の目的
部位に当接させて押圧すると、可逆熱変色層が消色して
紫地にピンク色の花柄の熱変色性印像が現出した(図示
せず)。なお、前記印像を形成した部分は曲面であるに
もかかわらず、鮮明な花柄の熱変色像を形成することが
できた。前記印像は室温下で放置すると発色して再び元
の紫色の飛行機に戻った。前記様相変化は繰り返し行な
うことができた。
【0031】実施例4(図5参照) 変色具の作製 大径の円柱の先端部に小径の円柱を突設した形状のプラ
スチック製把持部(4)の該小径の円柱から4本の板バ
ネ〔支持体(3)〕を放射状に突出して設け、更に前記
支持体(3)上にそれぞれ真鍮製の碇形状のアルミニウ
ム製印像形成体(2)をそれぞれ接着し、変色具(1)
を得た。
【0032】可逆熱変色性玩具の作製 船の形態の白色プラスチック成形体上に、青色非変色性
塗料をスプレー塗装して非変色層を設けた後、前記非変
色層上に可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセ
ル顔料(20度未満でピンク色、20℃以上で無色)を
ビヒクルに分散した可逆熱変色性塗料をスプレー塗装し
て可逆熱変色層を設け、可逆熱変色性玩具を得た。
【0033】前記変色具(1)の印像形成体を20℃の
水に浸漬した後、25℃の室温下で前記印像形成体
(2)を可逆熱変色性玩具表面の目的部位に当接させて
押圧すると、青地に非変色層の青色と可逆熱変色層のピ
ンク色が混色となった紫色の4つの碇形の熱変色性印像
が現出した(図示せず)。なお、前記印像を形成した部
分は曲面であるにもかかわらず、明瞭な4つの碇形の熱
変色像を形成することができた。前記印像は室温下で放
置すると消色して再び元の青色の船に戻った。前記様相
変化は繰り返し行なうことができた。
【0034】実施例5(図6参照) 変色具の作製 実施例1と同形状のプラスチック製把持部(4)の円板
の側面に、柱形状の支持体(3)と花びらの形状の印像
形成体(2)を一体成形した部材を6本設けて変色具
(1)を得た。
【0035】前記変色具(1)の印像形成体(2)を氷
片に当接させて冷却した後、25℃の室温下で前記印像
形成体(2)を実施例1と同様の可逆熱変色性玩具表面
に当接させて押圧すると、花柄の熱変色性印像が現出し
た(図示せず)。なお、前記印像を形成した部分は曲面
であるにもかかわらず、明瞭な花柄の熱変色像を形成す
ることができた。前記印像は室温下で放置すると消色し
て再び元の白色のミニチュアーカーに戻った。前記様相
変化は繰り返し行なうことができた。
【0036】実施例6(図7参照) 変色具の作製 実施例1と同様の形状に成形した発泡ポリエチレン製支
持体(3)の円板の端部に4枚の星形状のアルミニウム
製印像形成体(2)をそれぞれ接着し、変色具(1)を
得た。
【0037】前記変色具(1)の印像形成体(2)を5
℃の冷水に浸漬して冷却した後、25℃の室温下で前記
印像形成体(2)を実施例1と同様の可逆熱変色性玩具
に当接させて押圧すると、4つの青色の星形の熱変色性
印像が現出した(図示せず)。なお、前記印像を形成し
た部分は曲面であるにもかかわらず、明瞭な4つの星形
の熱変色像を形成することができた。前記印像は室温下
で放置すると消色して再び元の白色のミニチュアーカー
に戻った。前記様相変化は繰り返し行なうことができ
た。
【0038】実施例6(図8参照) 変色具の作製 円筒形状のプラスチック製把持部(4)の一端の開口部
に、半球中空形状のゴム製支持体(3)を固定部材
(5)により液密状態に固着してなり、前記支持体
(3)の先端部には4枚の星形状の銅製印像形成体
(2)をそれぞれ接着した。前記把持部(4)の一端の
開口部には、着脱自在の蓋体(5)を設けてなり、前記
蓋体(5)は中央から内部に突出する棒状体(51)を
一体に成形してなり、前記棒状体(51)の先端部は
支持体(3)内面の近傍まで突出してなる。前記棒状体
(51)は、変色具(1)を可逆熱変色性玩具に当接さ
せて押圧する際、印像形成体(2)の過度の沈み込みを
防止するために設けてなる。前記のようにして得た変色
具1の後端開口部から5℃の冷水を注入した後、蓋体5
を嵌め込み、25℃の室温下で前記印像形成体2を実施
例1と同様の可逆熱変色性玩具に当接させて押圧する
と、4つの青色の星形の熱変色性印像が現出した(図示
せず)。なお、前記印像を形成した部分は曲面であるに
もかかわらず、明瞭な4つの星形の熱変色像を形成する
ことができた。前記印像は室温下で放置すると消色して
再び元の白色のミニチュアーカーに戻った。前記様相変
化は繰り返し行なうことができた。
【0039】
【発明の効果】本発明は、凹凸や曲面を有する非平面性
の可逆熱変色性玩具に所望の印像を形成する変色具の印
像形成部分が複数の独立片からなり、前記各独立片がそ
れぞれ押圧方向に変位する構成とするため、印像形成体
が凹凸や曲面に追従、順応して、密接性に優れ明瞭な可
逆熱変色性印像を形成できる軽便な変色具を提供でき
る。又、加熱又は冷熱変色具の熱源が、温水、冷水、或
いは、氷片であることにより、幼児等が繰り返して変色
遊びに供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明変色具の一実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例の変色具を可逆熱変色性玩具
に適用した図である。
【図3】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【図4】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【図5】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【図6】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【図7】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【図8】本発明変色具の他の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 変色具 2 印像形成体 21 台盤 22 凸部 3 支持体 4 把持部 5 固定部材 6 蓋体 61 棒状体 7 可逆熱変色性玩具 71 印像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化により変色する可逆熱変色性玩
    具(7)に印像(71)を形成する加熱又は冷熱変色具
    (1)であって、前記変色具(1)は複数の独立した印
    像形成体(2)を端部の同一面に突出させて互いに分離
    状態に配置してなり、前記印像形成体(2)は印像形成
    時の押圧方向に対して弾性変位自在の支持体(3)に保
    持されてなることを特徴とする変色具(1)。
  2. 【請求項2】 前記支持体(3)がプラスチック多孔
    体、プラスチック弾性体、ゴムから選ばれる支持体であ
    る請求項1記載の変色具(1)。
  3. 【請求項3】 前記支持体(3)がプラスチック中空体
    である請求項1記載の変色具(1)。
  4. 【請求項4】 前記印像形成体(2)が金属部材である
    請求項1乃至3記載のいずれかの変色具(1)。
  5. 【請求項5】 前記変色具(1)の熱源が、温水、冷
    水、或いは、氷片である請求項1乃至4記載のいずれか
    の変色具(1)。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245084A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Pilot Ink Co Ltd 玩具用毛髪

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JP2012245084A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Pilot Ink Co Ltd 玩具用毛髪

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