JPH11319334A - 玩具用変色具 - Google Patents
玩具用変色具Info
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- JPH11319334A JPH11319334A JP15197398A JP15197398A JPH11319334A JP H11319334 A JPH11319334 A JP H11319334A JP 15197398 A JP15197398 A JP 15197398A JP 15197398 A JP15197398 A JP 15197398A JP H11319334 A JPH11319334 A JP H11319334A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 様々な材質及び形状の熱変色性玩具を変色さ
せることができ、しかも、繰り返し使用しても破損し難
い玩具用変色具を提供する。 【解決手段】 容器2の凹部に伸縮性膜部材4を設け、
容器2内に前記伸縮性膜部材4と接する冷熱又は熱媒体
5を充填してなり、前記容器2は内部を加圧できる可撓
性部材により構成されてなる玩具用変色具1。
せることができ、しかも、繰り返し使用しても破損し難
い玩具用変色具を提供する。 【解決手段】 容器2の凹部に伸縮性膜部材4を設け、
容器2内に前記伸縮性膜部材4と接する冷熱又は熱媒体
5を充填してなり、前記容器2は内部を加圧できる可撓
性部材により構成されてなる玩具用変色具1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は玩具用変色具に関す
る。さらに詳細には、容器に設けた伸縮性膜材を内部か
ら加圧して伸長させ、伸長した部分を熱変色性玩具に接
触させて前記熱変色性玩具を変色させる玩具用変色具に
関する。
る。さらに詳細には、容器に設けた伸縮性膜材を内部か
ら加圧して伸長させ、伸長した部分を熱変色性玩具に接
触させて前記熱変色性玩具を変色させる玩具用変色具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、加熱又は冷熱媒体を収容し、
前記媒体の熱又は冷熱を柔軟性部材を介して熱変色性玩
具に伝導させる玩具用変色具として、氷片を可撓性の合
成樹脂皮膜で覆った冷熱ペン(実開平2−106299
号公報)、或いは、容器内に加熱又は冷熱媒体を収容
し、容器底面に設けた膜状体を熱変色性玩具に接触させ
る玩具用変色具(実開平6−36695号公報)が開示
されている。前記した従来の冷熱ペン又は玩具用変色具
は構造が簡易であり、しかも、様々な形状の熱変色性玩
具に熱又は冷熱を伝導させることができるとしても、不
使用時にも柔軟性部材が外部にさらされているため傷が
付き易く、従って、柔軟性部材に亀裂を生じて熱又は冷
熱媒体が漏れ出したり、場合によっては使用時に破裂す
る恐れがある。又、熱変色性玩具を変色させることがで
きるとしても、前記冷熱ペンでは変色する部位が大き過
ぎたり、前記玩具用変色具では所望の変色部位のみ変色
させることができ難い等、所望する部位の変色によって
は使用し難いといった不具合を生じる。
前記媒体の熱又は冷熱を柔軟性部材を介して熱変色性玩
具に伝導させる玩具用変色具として、氷片を可撓性の合
成樹脂皮膜で覆った冷熱ペン(実開平2−106299
号公報)、或いは、容器内に加熱又は冷熱媒体を収容
し、容器底面に設けた膜状体を熱変色性玩具に接触させ
る玩具用変色具(実開平6−36695号公報)が開示
されている。前記した従来の冷熱ペン又は玩具用変色具
は構造が簡易であり、しかも、様々な形状の熱変色性玩
具に熱又は冷熱を伝導させることができるとしても、不
使用時にも柔軟性部材が外部にさらされているため傷が
付き易く、従って、柔軟性部材に亀裂を生じて熱又は冷
熱媒体が漏れ出したり、場合によっては使用時に破裂す
る恐れがある。又、熱変色性玩具を変色させることがで
きるとしても、前記冷熱ペンでは変色する部位が大き過
ぎたり、前記玩具用変色具では所望の変色部位のみ変色
させることができ難い等、所望する部位の変色によって
は使用し難いといった不具合を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性と耐
久性に優れ、しかも、熱変色性玩具の形状や変色部位の
大きさが異なるものであっても簡易に対応することので
きる玩具用変色具を提供しようとするものである。
久性に優れ、しかも、熱変色性玩具の形状や変色部位の
大きさが異なるものであっても簡易に対応することので
きる玩具用変色具を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器の一部に
柔軟性部材を設け、容器内に前記柔軟性部材と接する冷
熱又は熱媒体を充填してなり、前記柔軟性部材を熱変色
性玩具に接触させて該熱変色性玩具を変色させる玩具用
変色具であって、前記柔軟性部材は容器の凹部に設けら
れた伸縮性膜部材であり、且つ、前記容器は内部を加圧
できる可撓性部材により構成されてなる玩具用変色具、
或いは、容器の一部に柔軟性部材を設け、容器内に前記
柔軟性部材と接する冷熱又は熱媒体を充填してなり、前
記柔軟性部材を熱変色性玩具に接触させて該熱変色性玩
具を変色させる玩具用変色具であって、前記柔軟性部材
は容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材であり、且つ、
前記容器には内部加圧手段を設けてなる玩具用変色具を
要件とする。
柔軟性部材を設け、容器内に前記柔軟性部材と接する冷
熱又は熱媒体を充填してなり、前記柔軟性部材を熱変色
性玩具に接触させて該熱変色性玩具を変色させる玩具用
変色具であって、前記柔軟性部材は容器の凹部に設けら
れた伸縮性膜部材であり、且つ、前記容器は内部を加圧
できる可撓性部材により構成されてなる玩具用変色具、
或いは、容器の一部に柔軟性部材を設け、容器内に前記
柔軟性部材と接する冷熱又は熱媒体を充填してなり、前
記柔軟性部材を熱変色性玩具に接触させて該熱変色性玩
具を変色させる玩具用変色具であって、前記柔軟性部材
は容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材であり、且つ、
前記容器には内部加圧手段を設けてなる玩具用変色具を
要件とする。
【0005】本発明を更に詳しく説明すると、容器には
内部と連通し、且つ、外面と接することのない凹部を設
けてなり、前記凹部には伸縮性膜部材が設けられてい
る。前記伸縮性膜部材は直接或いは接続部材を介して容
器に固着されてなり、前記伸縮性膜部材と容器の間は空
気と媒体が漏れ出さないように密封されてなる。前記容
器内に温水、冷水、或いは、水及び氷片等の熱又は冷熱
媒体を収容した後、密閉して内部から媒体や空気が漏れ
出さないように構成する。前記のように構成した容器
は、内部が加圧されると凹部に設けた伸縮性膜部材が容
器外面方向に伸長する。よって、加圧した状態で伸長し
た伸縮性膜部材内に媒体が存在すると、前記伸縮性膜部
材を熱変色性玩具に接触させることにより、変色させる
ことができる。尚、前記加圧手段としては、容器を柔軟
性部材で形成して、外部より押圧変形させて容器内部を
加圧状態にする他、ピストンを設けて容器内部を加圧状
態にする方法、或いは、容器外部から媒体や空気を注入
して加圧状態にする方法等が挙げられる。
内部と連通し、且つ、外面と接することのない凹部を設
けてなり、前記凹部には伸縮性膜部材が設けられてい
る。前記伸縮性膜部材は直接或いは接続部材を介して容
器に固着されてなり、前記伸縮性膜部材と容器の間は空
気と媒体が漏れ出さないように密封されてなる。前記容
器内に温水、冷水、或いは、水及び氷片等の熱又は冷熱
媒体を収容した後、密閉して内部から媒体や空気が漏れ
出さないように構成する。前記のように構成した容器
は、内部が加圧されると凹部に設けた伸縮性膜部材が容
器外面方向に伸長する。よって、加圧した状態で伸長し
た伸縮性膜部材内に媒体が存在すると、前記伸縮性膜部
材を熱変色性玩具に接触させることにより、変色させる
ことができる。尚、前記加圧手段としては、容器を柔軟
性部材で形成して、外部より押圧変形させて容器内部を
加圧状態にする他、ピストンを設けて容器内部を加圧状
態にする方法、或いは、容器外部から媒体や空気を注入
して加圧状態にする方法等が挙げられる。
【0006】前記容器の材質としては、プラスチック、
ゴム、金属等が挙げられる。尚、前記したように加圧手
段として容器を柔軟性部材で形成する場合は、ゴムや可
撓性プラスチックが好適に用いられる。
ゴム、金属等が挙げられる。尚、前記したように加圧手
段として容器を柔軟性部材で形成する場合は、ゴムや可
撓性プラスチックが好適に用いられる。
【0007】前記容器の凹部に設けられる伸縮性膜部材
は、ゴム、各種エラストマー等からなる膜状部材であ
り、容器内部の加圧により弾性変形して容器外部に伸長
して凸状に変形し、圧力の開放により復元可能な弾性を
備えたものである。前記伸縮性膜部材は、容器凹部に媒
体漏れ及び空気漏れがないように接着、嵌合、その他の
手段により取り付けられる。
は、ゴム、各種エラストマー等からなる膜状部材であ
り、容器内部の加圧により弾性変形して容器外部に伸長
して凸状に変形し、圧力の開放により復元可能な弾性を
備えたものである。前記伸縮性膜部材は、容器凹部に媒
体漏れ及び空気漏れがないように接着、嵌合、その他の
手段により取り付けられる。
【0008】前記容器内に収容する媒体は、温水、冷水
の他、氷片又は蓄冷体と水等の液体を併用して収容する
こともできる。又、前記容器に媒体を収容する収容口
は、前記伸縮性膜部材を設けた部分とは別の位置に設け
てもよいし、前記伸縮性膜部材をとりはずし自在に構成
する場合は、伸縮性膜部材をとりはずした部分から媒体
を収容することもできる。
の他、氷片又は蓄冷体と水等の液体を併用して収容する
こともできる。又、前記容器に媒体を収容する収容口
は、前記伸縮性膜部材を設けた部分とは別の位置に設け
てもよいし、前記伸縮性膜部材をとりはずし自在に構成
する場合は、伸縮性膜部材をとりはずした部分から媒体
を収容することもできる。
【0009】前記伸縮性膜部材の容器への取り付け構造
としては、容器の凹部に取り付けられる構造であれば特
に限定されるものではないが、例えば、容器開口部に螺
合或いは圧入によって取り付けられる、孔を有する固定
部材を設け、前記容器開口部と固定部材の間に前記伸縮
性膜部材を挟み込む構造、或いは、容器開口部の内面か
ら前記伸縮性膜部材を接着剤等により固着する構造等が
挙げられる。尚、容器の凹部は円形の他、三角形、四角
形等の多角形、星形、花形等、様々な形状にすることが
でき、加圧により伸長した部分の伸縮性膜部材を前記凹
部と同様の形状に変化させて熱変色性玩具に所望の印像
を形成することもできる。
としては、容器の凹部に取り付けられる構造であれば特
に限定されるものではないが、例えば、容器開口部に螺
合或いは圧入によって取り付けられる、孔を有する固定
部材を設け、前記容器開口部と固定部材の間に前記伸縮
性膜部材を挟み込む構造、或いは、容器開口部の内面か
ら前記伸縮性膜部材を接着剤等により固着する構造等が
挙げられる。尚、容器の凹部は円形の他、三角形、四角
形等の多角形、星形、花形等、様々な形状にすることが
でき、加圧により伸長した部分の伸縮性膜部材を前記凹
部と同様の形状に変化させて熱変色性玩具に所望の印像
を形成することもできる。
【0010】前記容器内に収容する媒体は、伸縮性膜部
材が着脱自在の場合は伸縮性膜部材が取り付けられる容
器開口部から充填することができるが、伸縮性膜部材を
固着する場合は別の開口部を設ける必要があり、例え
ば、容器に孔を設け、前記孔を螺合や圧入により閉塞す
る蓋体を設ける方法等が挙げられる。
材が着脱自在の場合は伸縮性膜部材が取り付けられる容
器開口部から充填することができるが、伸縮性膜部材を
固着する場合は別の開口部を設ける必要があり、例え
ば、容器に孔を設け、前記孔を螺合や圧入により閉塞す
る蓋体を設ける方法等が挙げられる。
【0011】前記のようにして形成される玩具用変色具
を適用する熱変色性玩具は、その形態及び材質が特に限
定されるものではないが、例えば、人形又は動物形象玩
具、人形の家や家具、衣類、帽子、かばん、靴等の人形
用付属品、アクセサリー玩具、ぬいぐるみ、作画玩具、
玩具用絵本、ジグソーパズル等のパズル玩具、積木玩
具、粘土玩具、こま、たこ、楽器玩具、鉄砲玩具、背景
玩具、船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、三
輪車、電車等の形態を模した乗物玩具等の形態が挙げら
れる。又、材質としては、プラスチック、ゴム、ガラ
ス、金属、石材、木材、紙、布帛等が挙げられる。
を適用する熱変色性玩具は、その形態及び材質が特に限
定されるものではないが、例えば、人形又は動物形象玩
具、人形の家や家具、衣類、帽子、かばん、靴等の人形
用付属品、アクセサリー玩具、ぬいぐるみ、作画玩具、
玩具用絵本、ジグソーパズル等のパズル玩具、積木玩
具、粘土玩具、こま、たこ、楽器玩具、鉄砲玩具、背景
玩具、船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、三
輪車、電車等の形態を模した乗物玩具等の形態が挙げら
れる。又、材質としては、プラスチック、ゴム、ガラ
ス、金属、石材、木材、紙、布帛等が挙げられる。
【0012】前記熱変色性玩具は、温度変化により可逆
的に変色する可逆熱変色性組成物を熱硬化性樹脂又は熱
可塑性樹脂中にブレンドして成形した成形体、或いは、
玩具表面に前記可逆熱変色性組成物を含む可逆熱変色層
を設けたものが挙げられる。前記可逆熱変色性組成物と
しては、例えば、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、及び、(ハ)前記両者の呈色
反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を含
む可逆熱変色性組成物、液晶、Ag2 HgI4 、Cu2
HgI4 等が用いられる。前記電子供与性呈色性有機化
合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させ
る有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物と
しては、具体的には、特公昭51−35414号公報、
特公昭51−44706号公報、、特公昭51−447
08号公報、特公昭52−7764号公報、特公平1−
29398号公報、特開平7−186540号公報等に
記載のものが挙げられる。前記は所定の温度(変色点)
を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち
常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、
もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又
は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は
冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所
謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステ
リシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。
的に変色する可逆熱変色性組成物を熱硬化性樹脂又は熱
可塑性樹脂中にブレンドして成形した成形体、或いは、
玩具表面に前記可逆熱変色性組成物を含む可逆熱変色層
を設けたものが挙げられる。前記可逆熱変色性組成物と
しては、例えば、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、及び、(ハ)前記両者の呈色
反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を含
む可逆熱変色性組成物、液晶、Ag2 HgI4 、Cu2
HgI4 等が用いられる。前記電子供与性呈色性有機化
合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させ
る有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物と
しては、具体的には、特公昭51−35414号公報、
特公昭51−44706号公報、、特公昭51−447
08号公報、特公昭52−7764号公報、特公平1−
29398号公報、特開平7−186540号公報等に
記載のものが挙げられる。前記は所定の温度(変色点)
を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち
常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、
もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又
は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は
冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所
謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステ
リシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。
【0013】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプであり、低温側変色点と高温側変色点の間の
常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色
点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる特徴を
有する可逆熱変色性組成物も有効である。
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプであり、低温側変色点と高温側変色点の間の
常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色
点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる特徴を
有する可逆熱変色性組成物も有効である。
【0014】前記した電子供与性呈色性有機化合物と電
子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化
合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物は、そのま
まの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包し
て使用するのが好ましい。即ち、種々の使用条件におい
て可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作
用効果を奏することができるからである。前記マイクロ
カプセルに内包させることにより、化学的、物理的に安
定な顔料を構成でき、粒子径0.1〜100μm、好ま
しくは1〜50μm、より好ましくは2〜30μmの範
囲が実用性を満たす。尚、マイクロカプセル化は、従来
より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬
化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分
離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードラ
イング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更に
マイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的
な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を
改質させて実用に供することもできる。
子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化
合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物は、そのま
まの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包し
て使用するのが好ましい。即ち、種々の使用条件におい
て可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作
用効果を奏することができるからである。前記マイクロ
カプセルに内包させることにより、化学的、物理的に安
定な顔料を構成でき、粒子径0.1〜100μm、好ま
しくは1〜50μm、より好ましくは2〜30μmの範
囲が実用性を満たす。尚、マイクロカプセル化は、従来
より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬
化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分
離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードラ
イング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更に
マイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的
な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を
改質させて実用に供することもできる。
【0015】又、前記可逆熱変色性組成物を塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂や、ピペリジン誘導体から選ば
れるヒンダードアミン系化合物、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体等がブレンドされた塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂母体中に分散状態に固着して可逆熱変色
層を形成したり、前記可逆熱変色性組成物を飽和共重合
ポリエステル樹脂母体中に、微粒子化して分散して可逆
熱変色層を形成することもできる。
−酢酸ビニル共重合樹脂や、ピペリジン誘導体から選ば
れるヒンダードアミン系化合物、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体等がブレンドされた塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂母体中に分散状態に固着して可逆熱変色
層を形成したり、前記可逆熱変色性組成物を飽和共重合
ポリエステル樹脂母体中に、微粒子化して分散して可逆
熱変色層を形成することもできる。
【0016】更に、前記成形体又は可逆熱変色層中に
は、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を添加したり、一般染料、顔料を添加し
て色変化を多様にすることもできる。
は、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を添加したり、一般染料、顔料を添加し
て色変化を多様にすることもできる。
【0017】前記可逆熱変色層は、従来より公知の方
法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビ
ヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷
毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗
り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手段により形成する
ことができる。
法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビ
ヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷
毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗
り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手段により形成する
ことができる。
【0018】更に、前記熱変色性玩具には、必要によっ
て、一般染料、顔料を含む非変色性インキを塗布して非
変色層を設けたり、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を含むインキを塗布して金属光沢層を設
けることもできる。又、保護層や光安定剤層を適宜設け
ることもできる。具体的には、前記光安定剤層は紫外線
吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、
スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消色剤、可視
光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光安定剤を分散
状態に固着した層である。尚、帯電防止剤、極性付与
剤、揺変性付与剤、消泡剤等を必要に応じ、可逆熱変色
層に添加して機能を向上させることもできる。
て、一般染料、顔料を含む非変色性インキを塗布して非
変色層を設けたり、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を含むインキを塗布して金属光沢層を設
けることもできる。又、保護層や光安定剤層を適宜設け
ることもできる。具体的には、前記光安定剤層は紫外線
吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、
スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消色剤、可視
光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光安定剤を分散
状態に固着した層である。尚、帯電防止剤、極性付与
剤、揺変性付与剤、消泡剤等を必要に応じ、可逆熱変色
層に添加して機能を向上させることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の玩具用変色具は、容器内
に冷熱又は熱媒体を充填した後、前記容器内を加圧する
ことにより、容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材を弾
性変形させて容器外部に伸長して凸状に変形させ、前記
変形した部分を所望の熱変色性玩具に接触させることに
より、玩具を変色させる。又、不使用時には容器内の加
圧を解除することにより、前記伸縮性膜部材の変形した
部分が元の状態に戻る。
に冷熱又は熱媒体を充填した後、前記容器内を加圧する
ことにより、容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材を弾
性変形させて容器外部に伸長して凸状に変形させ、前記
変形した部分を所望の熱変色性玩具に接触させることに
より、玩具を変色させる。又、不使用時には容器内の加
圧を解除することにより、前記伸縮性膜部材の変形した
部分が元の状態に戻る。
【0020】
【実施例】本発明玩具用変色具の具体的な実施例を以下
に示す。 実施例1(図1、図2参照) 可撓性を有するプラスチックを用いて、一端に開口部を
有する中空の円筒形容器2を得た。又、前記容器2の開
口部近傍の外表面には、雄ねじを設けてなる。前記容器
2とは別に、容器2に設けた雄ねじと螺合する雌ねじを
内面に設け、且つ、中央部に孔31を設けた円盤形蓋体
3を得た。又、伸縮性膜部材4として、前記開口部を被
覆する大きさのゴム製膜体を得た。前記容器2の開口部
から、媒体5として10℃の冷水を充填し、前記伸縮性
膜部材4を開口部に被せた後、円盤形蓋体3を取り付け
て容器2内を密閉構造にして玩具用変色具1を得た(図
1)。前記のようにして得られる玩具用変色具1は、容
器2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けられた孔31の
やや内方に伸縮性膜部材4が位置してなる。尚、媒体5
を充填する箇所と伸縮性膜部材4を設ける箇所が同一で
あるため構造及び組み付けが簡易であり、部品数も少な
いことから低コストで作成できる。又、伸縮性膜部材4
が容器2内を密閉する機能も有することから、別途シー
ル部材等を必要とすることなく、前記と同様に構造が簡
易であり、低コストで作成できる。
に示す。 実施例1(図1、図2参照) 可撓性を有するプラスチックを用いて、一端に開口部を
有する中空の円筒形容器2を得た。又、前記容器2の開
口部近傍の外表面には、雄ねじを設けてなる。前記容器
2とは別に、容器2に設けた雄ねじと螺合する雌ねじを
内面に設け、且つ、中央部に孔31を設けた円盤形蓋体
3を得た。又、伸縮性膜部材4として、前記開口部を被
覆する大きさのゴム製膜体を得た。前記容器2の開口部
から、媒体5として10℃の冷水を充填し、前記伸縮性
膜部材4を開口部に被せた後、円盤形蓋体3を取り付け
て容器2内を密閉構造にして玩具用変色具1を得た(図
1)。前記のようにして得られる玩具用変色具1は、容
器2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けられた孔31の
やや内方に伸縮性膜部材4が位置してなる。尚、媒体5
を充填する箇所と伸縮性膜部材4を設ける箇所が同一で
あるため構造及び組み付けが簡易であり、部品数も少な
いことから低コストで作成できる。又、伸縮性膜部材4
が容器2内を密閉する機能も有することから、別途シー
ル部材等を必要とすることなく、前記と同様に構造が簡
易であり、低コストで作成できる。
【0021】前記のようにして得た玩具用変色具1の側
面を手で押圧すると、容器2が可撓性を有するため変形
して内部が加圧され、前記伸縮性膜部材4は弾性変形し
て円盤形蓋体3に設けた孔31を通して外部に伸長して
凸状に変形する(図2)。
面を手で押圧すると、容器2が可撓性を有するため変形
して内部が加圧され、前記伸縮性膜部材4は弾性変形し
て円盤形蓋体3に設けた孔31を通して外部に伸長して
凸状に変形する(図2)。
【0022】前記凸状に変形した伸縮性膜部材4内面に
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(15℃未満で紫
色、15℃以上でピンク色を呈するプラスチック成形
体;図示せず)に接触させると、冷熱により前記玩具が
ピンク色から紫色に変色する。前記玩具用変色具1の押
圧を解除すると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び
平面形状に戻り容器外面と直接的に接触することはなか
った。再び側面を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変
形し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲で
ある限り、繰り返し使用することができた。
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(15℃未満で紫
色、15℃以上でピンク色を呈するプラスチック成形
体;図示せず)に接触させると、冷熱により前記玩具が
ピンク色から紫色に変色する。前記玩具用変色具1の押
圧を解除すると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び
平面形状に戻り容器外面と直接的に接触することはなか
った。再び側面を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変
形し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲で
ある限り、繰り返し使用することができた。
【0023】実施例2(図3参照) 可撓性を有するプラスチックを用いて、両端に開口部を
有する中空の円筒形容器2を得た。又、前記容器2の両
端の開口部近傍の外表面には、雄ねじを設けてなる。前
記容器2とは別に、容器2に設けた雄ねじと螺合する雌
ねじを内面に設け、且つ、中央部に孔31を設けた円盤
形蓋体3を得た。又、伸縮性膜部材4として、前記開口
部を被覆する大きさのゴム製膜体を得た。前記容器2の
一端の開口部に伸縮性膜部材4を被せた後、前記円盤形
蓋体3を取り付け、他端の開口部から媒体5として5℃
の冷水を充填した後、蓋体6を取り付けて容器2内を密
閉構造にして玩具用変色具1を得た。前記のようにして
得られる玩具用変色具1は、容器2の凹部、即ち、円盤
形蓋体3に設けられた孔31のやや内方に伸縮性膜部材
4が位置してなる。尚、媒体5を充填する箇所と伸縮性
膜部材4を設ける箇所が別であるため媒体5の交換が容
易となる。
有する中空の円筒形容器2を得た。又、前記容器2の両
端の開口部近傍の外表面には、雄ねじを設けてなる。前
記容器2とは別に、容器2に設けた雄ねじと螺合する雌
ねじを内面に設け、且つ、中央部に孔31を設けた円盤
形蓋体3を得た。又、伸縮性膜部材4として、前記開口
部を被覆する大きさのゴム製膜体を得た。前記容器2の
一端の開口部に伸縮性膜部材4を被せた後、前記円盤形
蓋体3を取り付け、他端の開口部から媒体5として5℃
の冷水を充填した後、蓋体6を取り付けて容器2内を密
閉構造にして玩具用変色具1を得た。前記のようにして
得られる玩具用変色具1は、容器2の凹部、即ち、円盤
形蓋体3に設けられた孔31のやや内方に伸縮性膜部材
4が位置してなる。尚、媒体5を充填する箇所と伸縮性
膜部材4を設ける箇所が別であるため媒体5の交換が容
易となる。
【0024】前記のようにして得た玩具用変色具1の側
面を手で押圧すると、容器2が可撓性を有するため変形
して内部が加圧され、前記伸縮性膜部材4は弾性変形し
て円盤形蓋体3に設けた孔31を通して外部に伸長して
凸状に変形する。
面を手で押圧すると、容器2が可撓性を有するため変形
して内部が加圧され、前記伸縮性膜部材4は弾性変形し
て円盤形蓋体3に設けた孔31を通して外部に伸長して
凸状に変形する。
【0025】前記凸状に変形した伸縮性膜部材4内面に
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(10℃未満で紫
色、10℃以上で青色を呈するプラスチック成形体;図
示せず)に接触させると、冷熱により前記玩具が青色か
ら紫色に変色する。前記玩具用変色具1の押圧を解除す
ると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状に
戻り容器2外面と直接的に接触することはなかった。再
び側面を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変形し、媒
体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲である限
り、繰り返し使用することができた。
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(10℃未満で紫
色、10℃以上で青色を呈するプラスチック成形体;図
示せず)に接触させると、冷熱により前記玩具が青色か
ら紫色に変色する。前記玩具用変色具1の押圧を解除す
ると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状に
戻り容器2外面と直接的に接触することはなかった。再
び側面を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変形し、媒
体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲である限
り、繰り返し使用することができた。
【0026】実施例3(図4参照) 両端に開口部を有する中空の円筒形プラスチック容器2
を得た。又、前記容器2の両端の開口部近傍の外表面に
は、雄ねじを設けてなる。前記容器2とは別に、容器2
に設けた雄ねじと螺合する雌ねじを内面に設け、且つ、
中央部に星形の孔31を設けた円盤形蓋体3を得た。
又、伸縮性膜部材4として、前記開口部を被覆する大き
さのゴム製膜体を得た。前記容器2の一端の開口部に伸
縮性膜部材4を被せた後、前記円盤形蓋体3を取り付
け、他端の開口部から媒体5として5℃の冷水を充填し
た後、ジャバラ状のポンプ部材7を設けた蓋体6を取り
付けて容器2内を密閉構造にして玩具用変色具1を得
た。前記のようにして得られる玩具用変色具1は、容器
2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けられた星形の孔3
1のやや内方に伸縮性膜部材が位置してなる。尚、媒体
5を充填する箇所と伸縮性膜部材4を設ける箇所が別で
あるため媒体5の交換が容易となる。
を得た。又、前記容器2の両端の開口部近傍の外表面に
は、雄ねじを設けてなる。前記容器2とは別に、容器2
に設けた雄ねじと螺合する雌ねじを内面に設け、且つ、
中央部に星形の孔31を設けた円盤形蓋体3を得た。
又、伸縮性膜部材4として、前記開口部を被覆する大き
さのゴム製膜体を得た。前記容器2の一端の開口部に伸
縮性膜部材4を被せた後、前記円盤形蓋体3を取り付
け、他端の開口部から媒体5として5℃の冷水を充填し
た後、ジャバラ状のポンプ部材7を設けた蓋体6を取り
付けて容器2内を密閉構造にして玩具用変色具1を得
た。前記のようにして得られる玩具用変色具1は、容器
2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けられた星形の孔3
1のやや内方に伸縮性膜部材が位置してなる。尚、媒体
5を充填する箇所と伸縮性膜部材4を設ける箇所が別で
あるため媒体5の交換が容易となる。
【0027】前記のようにして得た玩具用変色具1のポ
ンプ部材7を押圧すると内部が加圧され、前記伸縮性膜
部材4は弾性変形して円盤形蓋体3に設けた孔31を通
して外部に伸長して凸状に変形する。尚、前記凸状に変
形した伸縮性膜部材4は、円盤形蓋体3に設けられた孔
3により星形となる。
ンプ部材7を押圧すると内部が加圧され、前記伸縮性膜
部材4は弾性変形して円盤形蓋体3に設けた孔31を通
して外部に伸長して凸状に変形する。尚、前記凸状に変
形した伸縮性膜部材4は、円盤形蓋体3に設けられた孔
3により星形となる。
【0028】前記凸状に変形した伸縮性膜部材4内面に
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(白色プラスチッ
ク成形体表面に10℃未満でピンク色、10以上で無色
を呈する可逆熱変色性材料を塗装した玩具;図示せず)
に接触させると、冷熱により前記玩具にピンク色の星形
の印像を形成できる。前記玩具用変色具1の押圧を解除
すると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状
に戻り容器2外面と直接的に接触することはなかった。
再びポンプ部材7を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に
変形し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲
である限り、繰り返し使用することができた。
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(白色プラスチッ
ク成形体表面に10℃未満でピンク色、10以上で無色
を呈する可逆熱変色性材料を塗装した玩具;図示せず)
に接触させると、冷熱により前記玩具にピンク色の星形
の印像を形成できる。前記玩具用変色具1の押圧を解除
すると、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状
に戻り容器2外面と直接的に接触することはなかった。
再びポンプ部材7を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に
変形し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲
である限り、繰り返し使用することができた。
【0029】実施例4(図5参照) 両端に開口部を有する中空の円筒形プラスチック容器2
を得た。又、前記容器2の一端の開口部近傍の内面に
は、雌ねじを設けてなる。前記容器内に、Oリング8を
表面に設けたピストン部材9とバネ10を収容した後、
容器2に設けた雌ねじと螺合する雄ねじを表面に設けた
円筒形固定部材11を取り付けた。前記固定部材11は
収容したバネ10を付勢し、バネ10はピストン部材9
を付勢してなるが、前記ピストン部材9は段部91が容
器2の一端に設けた環状突起21と係止して容器2内で
移動可能に構成されてなる。前記固定部材11の他端か
ら媒体5として40℃の温水を充填した後、伸縮性膜部
材4として前記固定部材11の開口部を被覆する大きさ
のゴム製膜体を被せ、更に、固定部材11表面に設けた
雄ねじと螺合する雌ねじを内面に設け、且つ、中央部に
孔31を設けた円盤形蓋体3を取り付けて玩具用変色具
1を得た(図5)。前記のようにして得られる玩具用変
色具1は、容器2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けら
れた孔31のやや内方に伸縮性膜部材4が位置してな
る。
を得た。又、前記容器2の一端の開口部近傍の内面に
は、雌ねじを設けてなる。前記容器内に、Oリング8を
表面に設けたピストン部材9とバネ10を収容した後、
容器2に設けた雌ねじと螺合する雄ねじを表面に設けた
円筒形固定部材11を取り付けた。前記固定部材11は
収容したバネ10を付勢し、バネ10はピストン部材9
を付勢してなるが、前記ピストン部材9は段部91が容
器2の一端に設けた環状突起21と係止して容器2内で
移動可能に構成されてなる。前記固定部材11の他端か
ら媒体5として40℃の温水を充填した後、伸縮性膜部
材4として前記固定部材11の開口部を被覆する大きさ
のゴム製膜体を被せ、更に、固定部材11表面に設けた
雄ねじと螺合する雌ねじを内面に設け、且つ、中央部に
孔31を設けた円盤形蓋体3を取り付けて玩具用変色具
1を得た(図5)。前記のようにして得られる玩具用変
色具1は、容器2の凹部、即ち、円盤形蓋体3に設けら
れた孔31のやや内方に伸縮性膜部材4が位置してな
る。
【0030】前記のようにして得た玩具用変色具1のピ
ストン部材9を押圧すると内部が加圧され、前記伸縮性
膜部材4は弾性変形して円盤形蓋体3に設けた孔31を
通して外部に伸長して凸状に変形する。
ストン部材9を押圧すると内部が加圧され、前記伸縮性
膜部材4は弾性変形して円盤形蓋体3に設けた孔31を
通して外部に伸長して凸状に変形する。
【0031】前記凸状に変形した伸縮性膜部材4内面に
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(白色プラスチッ
ク成形体表面に35℃未満でピンク色、35℃以上で無
色を呈する可逆熱変色性材料を塗装した玩具;図示せ
ず)に接触させると、熱により前記玩具がピンク色から
白色に変色する。前記ピストン部材9の押圧を解除する
と、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状に戻
り容器外面と直接的に接触することはなかった。再びピ
ストン部材9を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変形
し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲であ
る限り、繰り返し使用することができた。
媒体5が接した状態で、熱変色性玩具(白色プラスチッ
ク成形体表面に35℃未満でピンク色、35℃以上で無
色を呈する可逆熱変色性材料を塗装した玩具;図示せ
ず)に接触させると、熱により前記玩具がピンク色から
白色に変色する。前記ピストン部材9の押圧を解除する
と、凸状に変形した伸縮性膜部材4は再び平面形状に戻
り容器外面と直接的に接触することはなかった。再びピ
ストン部材9を押圧すると伸縮性膜部材4は凸状に変形
し、媒体5が熱変色性玩具を変色させ得る温度範囲であ
る限り、繰り返し使用することができた。
【0032】
【発明の効果】本発明玩具用変色具は、冷水、温水等の
媒体を用いて簡便に変色具を構成でき、様々な材質及び
形状の熱変色性玩具に、所望の大きさでムラのない変色
を可能とし、且つ、玩具表面が非平面状態であっても伸
縮性部材が弾性変形して適正に密接して変色させること
ができる。この際、前記伸縮性部材は使用時に限り容器
表面から突出して実用に供され、不使用時には容器の凹
部に格納されるため傷が付き難く、伸縮機能の耐久性に
優れることから、繰り返し使用しても破損し難い玩具用
変色具を提供できる。
媒体を用いて簡便に変色具を構成でき、様々な材質及び
形状の熱変色性玩具に、所望の大きさでムラのない変色
を可能とし、且つ、玩具表面が非平面状態であっても伸
縮性部材が弾性変形して適正に密接して変色させること
ができる。この際、前記伸縮性部材は使用時に限り容器
表面から突出して実用に供され、不使用時には容器の凹
部に格納されるため傷が付き難く、伸縮機能の耐久性に
優れることから、繰り返し使用しても破損し難い玩具用
変色具を提供できる。
【図1】本発明玩具用変色具の一実施例の縦断面図であ
る。
る。
【図2】図1の玩具用変色具の押圧状態を示す縦断面図
である。
である。
【図3】本発明玩具用変色具の他の実施例の縦断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明玩具用変色具の他の実施例の縦断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明玩具用変色具の他の実施例の縦断面図で
ある。
ある。
1 玩具用変色具 2 容器 21 環状突起 3 円盤形蓋体 31 孔 4 伸縮性膜部材 5 媒体 6 蓋体 7 ポンプ部材 8 Oリング 9 ピストン部材 91 段部 10 バネ 11 固定部材
Claims (2)
- 【請求項1】 容器の一部に柔軟性部材を設け、容器内
に前記柔軟性部材と接する冷熱又は熱媒体を充填してな
り、前記柔軟性部材を熱変色性玩具に接触させて該熱変
色性玩具を変色させる玩具用変色具であって、前記柔軟
性部材は容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材であり、
且つ、前記容器は内部を加圧できる可撓性部材により構
成されてなる玩具用変色具。 - 【請求項2】 容器の一部に柔軟性部材を設け、容器内
に前記柔軟性部材と接する冷熱又は熱媒体を充填してな
り、前記柔軟性部材を熱変色性玩具に接触させて該熱変
色性玩具を変色させる玩具用変色具であって、前記柔軟
性部材は容器の凹部に設けられた伸縮性膜部材であり、
且つ、前記容器には内部加圧手段を設けてなる玩具用変
色具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15197398A JPH11319334A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 玩具用変色具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15197398A JPH11319334A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 玩具用変色具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11319334A true JPH11319334A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15530280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15197398A Pending JPH11319334A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 玩具用変色具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11319334A (ja) |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP15197398A patent/JPH11319334A/ja active Pending
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