JP2000115965A - 線材束の保持具 - Google Patents

線材束の保持具

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JP2000115965A
JP2000115965A JP10281634A JP28163498A JP2000115965A JP 2000115965 A JP2000115965 A JP 2000115965A JP 10281634 A JP10281634 A JP 10281634A JP 28163498 A JP28163498 A JP 28163498A JP 2000115965 A JP2000115965 A JP 2000115965A
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JP
Japan
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panel
movable piece
wire harness
piece
band
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Application number
JP10281634A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sakakura
隆之 坂倉
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、重量のある線材束をパネル部材に
確実に支持することができる一方、バンド部材に保持さ
れた線材束をパネル部材から簡単に取り外すことができ
るようにして、線材束とパネル部材の解体作業の作業性
を向上させることができるとともに、パネル部材のリサ
イクル率を大幅に向上させることができる材束の保持具
を提供するものである。 【解決手段】 パネル19の開口部19aに抜け止め係止さ
れる逆止係止体16を固定片17a、17bおよび可動片18か
ら構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材束の保持具に
関し、詳しくは、車体や電気機器等のパネル部材の所定
位置にワイヤハーネス等の長尺な線材束を束ねて固定す
ることができる線材束の保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体や電気機器等のパネルの所
定位置にワイヤハーネス等の線材束を固定するために保
持具として結束バンドを用いることが知られており、こ
の結束バンドとしては、例えば、図6〜8に示すような
ものがある。図6〜8において、1は結束バンドであ
り、この結束バンド1は、ワイヤハーネス2に巻回され
るとともに延在方向に鋸状凹凸部3aが形成されたバン
ド部材3と、車体や電子機器等のパネル4に形成された
開口部4aに挿入され、開口部4aの周縁に可動片5
a、5bが当接することにより、パネル4に抜け止め係
止される逆止係止体5と、この逆止係止体5を取り囲む
ようにしてバンド部材3の先端部から突出し、所定の弾
発力を有する皿状部材6と、バンド部材3の基端部に形
成され、バンド部材3の先端部から挿通可能な挿通孔7
aおよびバンド部材3が挿通孔7aに挿通されたときに
鋸状凹凸部3aに係合される係合爪7bを有するロック
部材7と、から構成されている。
【0003】このような結束バンド1にあっては、ワイ
ヤハーネス2にバンド部材3を巻回して、バンド部材3
の先端部を挿通孔7aに挿通してワイヤハーネス2の径
と略一致した時点で鋸状凹凸部3aを係合爪7bに係合
させることにより、ワイヤハーネス2の径を吸収しつつ
ワイヤハーネス2を強固に保持する。次いで、ワイヤハ
ーネス2をパネル4に取付ける際には、逆止係止体5を
パネル4の開口部4aに挿入して可動片5a、5bの先
端部をパネル4の一側面の開口部4a周縁に当接させ
る。このとき、皿状部材6がパネル4の他側面に逆止係
止体5を引っ張ることにより、パネル4の厚みを吸収し
て、逆止係止体5の当接力がばらつくことが防止され
る。このようにして結束バンド1によってワイヤハーネ
ス2がパネル4に取付けられる。
【0004】なお、逆止係止体5はワイヤハーネス2が
パネル4から脱落しないように、通常10〜15kg程度の保
持力を付与されるように設計されている。また、ワイヤ
ハーネス2は長尺であり、ワイヤハーネス2が車体パネ
ル等に取付けられる場合には、図9に示すように、多数
の箇所で結束バンド1が車体に取付けられ、ワイヤハー
ネス2の数が多い場合には、100〜200個の結束バンド1
が必要になる場合がある。なお、図9において、8はワ
イヤハーネス2に取付けられたコネクターであり、結束
バンド1の矢印で示す向きが結束バンド1が取付けられ
る方向を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の結束バンド1にあっては、結束バンド1をパ
ネル4に取付けたときに逆止係止体5が高い保持力でパ
ネル4に抜け止め係止されるため、結束バンド1をパネ
ル4から簡単に取り外すことができないという問題があ
り、このように簡単に結束バンド1を取り出すことがで
きないと、以下に示すような不具合が発生してしまう。
【0006】近時のように、種々の製品材料のリサイク
ルを行なうような環境下にあっては、例えば、車両のリ
サイクルを行なう場合に、車体(パネル)を構成する鉄
の純度を上げるためには、車体に装着された不要な金属
を車体から取り外す必要がある。このとき、主に銅を使
用しているワイヤハーネスが車体に装着されたままであ
ると、当然のことながら鉄の純度が低下してしまい、リ
サイクルに不都合なものとなる。
【0007】したがって、従来のように結束バンド1を
パネル4から容易に取り出すことができないと、ワイヤ
ハーネス2がパネル4に装着されたままとなり、車体の
純度を上げることができない大きな要因となってしま
う。一方、クリップをパネルから容易に取り外し可能な
ものとしては、例えば、特開昭64ー38308号公報
に記載されたようなものがある。このものは、支持基板
からヒンジを介して屈曲された係止羽根を有し、この係
止羽根をパネルの開口部に挿通してパネルに片持ちで一
側面に係止させるように構成された片羽状クリップであ
って、羽根状クリップをパネルから取り外す際に係止羽
根をヒンジを介して支持部材側に撓ませることにより、
パネルからの係止を解除する。
【0008】しかしながら、このような羽根状クリップ
にあっては、係止羽根が片持ちでパネルに係止されるた
め、ワイヤハーネス等のような重量のある線材束をパネ
ルに支持することが困難であるとともに、係止羽根をヒ
ンジを介して支持部材側に撓ませることにより、係止羽
根をパネルからの取り外す必要があるため、係止羽根を
1つずつパネルから取り外す作業が必要となってしまっ
た。
【0009】そこで本発明は、重量のある線材束をパネ
ル部材に確実に支持することができる一方、バンド部材
に保持された線材束をパネル部材から簡単に取り外すこ
とができるようにして、線材束とパネル部材の解体作業
の作業性を向上させることができるとともに、パネル部
材のリサイクル率を大幅に向上させることができる材束
の保持具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、複数の線材からなる線材束
を保持して該線材束をパネル部材に取付けるようにした
線材束の保持具であって、一端部から他端部に向かって
延在するとともに延在方向に鋸状凹凸部が形成され、線
材束を保持可能なバンド部材と、該バンド部材に設けら
れ、パネル部材の開口部に挿通されたときに、該パネル
部材の一側面に抜け止め係止される一対の係止片を有す
る逆止係止体とを備え、前記係止片の一方を固定片から
構成するとともに、他方を可撓性の可動片から構成した
ことを特徴としている。
【0011】その場合、線材束をバンド部材で保持して
パネル部材に取付ける際に、固定片および可撓性の可動
片をパネル部材に抜け止め係止させることにより、重量
のある線材束をパネル部材に支持したときに、固定片お
よび可撓性がパネル部材から離脱するのを防止して線材
束を確実にパネル部材に取付けることができる。一方、
パネル部材と線材束の解体時に線材束をパネル部材から
取り外す際には、可動片を撓ませることにより固定片を
パネルから離隔させることができ、逆止係止体をパネル
部材から取り外すことができる。この結果、線材束とパ
ネル部材の解体作業の作業性を向上させることができる
とともに、パネル部材のリサイクル率を大幅に向上させ
ることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記線材束に
本保持具が複数個取付けられたときに、前記固定片と可
動片の向きが同じになるようにしたことを特徴としてい
る。その場合、線材束を可動片が撓む方向に移動させる
ことにより、複数の逆止係止体をパネル部材から簡単に
取り外すことができるため、保持具を一括してパネル部
材から取り外して線材束とパネル部材の解体作業の作業
性をより一層向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜4は本発明に係る線材束の保
持具の一実施形態を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1〜3において、11は樹脂材料等から構成された
結束バンド(保持具)であり、この結束バンド11は基端
部(一端部)から先端部(他端部)に向かって延在する
とともに延在方向に鋸状凹凸部13aが形成され、ワイヤ
ハーネス(線材束)12を保持可能なバンド部材13を有し
ている。
【0014】また、バンド部材13の基端部には本体部材
14が設けられており、この本体部材14には、バンド部材
13の先端部から挿通可能な挿通孔15aと、バンド部材13
が挿通孔15aに挿通されたときに鋸状凹凸部13aに係合
される係合爪15bを有するロック部材(係合部)15とが
形成されている。一方、本体部材14には逆止係止体16が
突出されており、この逆止係止体16は、図3に示すよう
に車体のパネル(パネル部材)19に形成された開口部19
aに挿入され、開口部19aの周縁に当接する固定片17
a、17bおよび可動片18を有し、この固定片17a、17b
および可動片18がパネル19の一側面に当接することによ
り、パネル19に抜け止め係止されるようになっている。
固定片17a、17bおよび可動片18は係止片を構成してお
り、可動片18は撓み易くするために延在方向の中央部が
肉抜きされている。
【0015】また、本体部材14には皿状部材20が形成さ
れており、この皿状部部材20は逆止係止体16を取り囲む
ようにして本体部材14から突出し、所定の弾発力を有し
ている。次に、作用を説明する。まず、ワイヤハーネス
12に結束バンド11を取付けるには、ワイヤハーネス12に
バンド部材13を巻回して、バンド部材13の先端部を挿通
孔15aに挿通してワイヤハーネス12の径と略一致した時
点で鋸状凹凸部13aを係合爪15bに係合させることによ
り、ワイヤハーネス12の径を吸収しつつワイヤハーネス
12を強固に保持する。
【0016】このようにして複数の結束バンド11をワイ
ヤハーネス12の延在方向に沿ってワイヤハーネス12の任
意の位置に取付ける。次いで、ワイヤハーネス12をパネ
ル19に取付けるには、逆止係止体16をパネル19の開口部
19aに挿入して固定片17a、17bおよび可動片18の先端
部をパネル19の一側面の開口部19aの周縁に当接させ
る。このとき、皿状部材20がパネル19の他側面に固定片
17a、17bおよび可動片18を引っ張ることにより、パネ
ル19の厚みを吸収して、固定片17a、17bおよび可動片
18の当接力がばらつくことが防止される。このようにし
て複数の結束バンド11によってワイヤハーネス12がパネ
ル19に取付けられる。
【0017】この状態が図3(a)であり、同図では1
つの結束バンド11を図示しているが、図示しない他の結
束バンドも図示する結束バンド11と同様に固定片17a、
17bおよび可動片18の向きは同一方向、すなわち、固定
片17a、17bが図3(a)中、左側に位置し、可動片18
が図3(a)中、右側に位置している。なお、逆止係止
体16はワイヤハーネス12がパネル19から脱落しないよう
に、図4に示すようにX、Y、Z方向に10〜15kg程度の
保持力を付与されるように設計されている。
【0018】一方、車両の解体時にパネル17からワイヤ
ハーネス12を取り外すには、ワイヤハーネス12を可動片
18側(図3(b)中、矢印a方向)に引っ張ると、可動
片18が撓んで固定片17a、17bがパネル19の一側面から
離隔する。次いで、結束バンド11を下方側に引く方向に
ワイヤハーネス12を移動させて結束バンド11をパネル19
から取り外すことにより、ワイヤハーネス12をパネル19
から取り外すことができる。
【0019】このように本実施形態では、逆止係止体16
を固定片17a、17bおよび可動片18から構成したため、
ワイヤハーネス12をバンド部材13で保持してパネル19に
取付ける際に、固定片17a、17bおよび可動片18をパネ
ル19に抜け止め係止させることにより、重量のあるワイ
ヤハーネス12をパネル19に支持したときに、固定片17
a、17bおよび可動片18がパネル19から離脱するのを防
止してワイヤハーネス12を確実にパネル19に取付けるこ
とができる。
【0020】一方、パネル19とワイヤハーネス12の解体
時にワイヤハーネス12をパネル19から取り外す際には、
可動片18を撓ませることにより固定片17a、17bをパネ
ル19から離隔させることができ、逆止係止体16をパネル
19から取り外すことができる。この結果、ワイヤハーネ
ス12とパネル19の解体作業の作業性を向上させることが
できるとともに、パネル19のリサイクル率を大幅に向上
させることができる。
【0021】また、結束バンド11がワイヤハーネス12に
複数個取付けられたときに、固定片17a、17bおよび可
動片18が向きが同じになるように構成されているため、
ワイヤハーネス12を可動片18が撓む方向に移動させるこ
とにより、複数の逆止係止体18をパネル19から簡単に取
り外すことができるため、結束バンド11を一括してパネ
ル19から取り外してワイヤハーネス12とパネル19の解体
作業の作業性をより一層向上させることができる。
【0022】なお、本実施形態では、開口部19aが丸穴
の場合に、この丸穴対応型の結束バンド11を示している
が、これに限らず、開口部が角穴であれば、図5に示す
ような逆止係止体を有する結束バンドを使用すれば良
い。すなわち、本体部材14からブロック部材21を突出さ
せ、このブロック部材21に固定片22および可動片23を形
成すれば良い。このようにしても本実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、線材束を
バンド部材で保持してパネル部材に取付ける際に、固定
片および可撓性の可動片をパネル部材に抜け止め係止さ
せることにより、重量のある線材束をパネル部材に支持
したときに、固定片および可撓性がパネル部材から離脱
するのを防止して線材束を確実にパネル部材に取付ける
ことができる。
【0024】一方、パネル部材と線材束の解体時に線材
束をパネル部材から取り外す際には、可動片を撓ませる
ことにより固定片をパネルから離隔させることができ、
逆止係止体をパネル部材から取り外すことができる。こ
の結果、線材束とパネル部材の解体作業の作業性を向上
させることができるとともに、パネル部材のリサイクル
率を大幅に向上させることができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、線材束を可
動片が撓む方向に移動させることにより、複数の逆止係
止体をパネル部材から簡単に取り外すことができるた
め、保持具を一括してパネル部材から取り外して線材束
とパネル部材の解体作業の作業性をより一層向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持具の一実施形態を示す図であ
り、その斜視図である。
【図2】(a)は図1のA方向矢視図、(b)は図1の
B方向矢視図、(c)は図1のc方向矢視図である。
【図3】(a)は一実施形態のワイヤハーネスをパネル
に取付け状態を示す図であり、(b)はワイヤハーネス
をパネルから取り外す状態を示す図である。
【図4】図3(a)のD−D断面図である。
【図5】逆止係止体の他の態様を示す図である。
【図6】従来の結束バンドを示す図である。
【図7】従来の結束バンドの要部を示す図であり、
(a)は図6のE方向矢視図、(b)は図6のF方向矢
視図、(c)は図6のG−G断面図である。
【図8】従来の結束バンドでワイヤハーネスをパネルに
取付け状態を示す図である。
【図9】ワイヤハーネスを車両に取付けたときの配線状
態の概略図である。
【符号の説明】
11 結束バンド(保持具) 12 ワイヤハーネス(線材束) 13 バンド部材 16 逆止係止体 17a、17b、22 固定片 18、23 可動片 19 パネル(パネル部材) 19a 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の線材からなる線材束を保持して該線
    材束をパネル部材に取付けるようにした線材束の保持具
    であって、 一端部から他端部に向かって延在するとともに延在方向
    に鋸状凹凸部が形成され、線材束を保持可能なバンド部
    材と、 該バンド部材に設けられ、パネル部材の開口部に挿通さ
    れたときに、該パネル部材の一側面に抜け止め係止され
    る一対の係止片を有する逆止係止体とを備え、 前記係止片の一方を固定片から構成するとともに、他方
    を可撓性の可動片から構成したことを特徴とする線材束
    の保持具。
  2. 【請求項2】前記線材束に本保持具が複数個取付けられ
    たときに、前記固定片と可動片の向きが同じになるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の線材束の保持
    具。
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