JP2000115779A - 画像処理装置および同装置に適用される動画像符号化方法 - Google Patents

画像処理装置および同装置に適用される動画像符号化方法

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JP2000115779A
JP2000115779A JP28013198A JP28013198A JP2000115779A JP 2000115779 A JP2000115779 A JP 2000115779A JP 28013198 A JP28013198 A JP 28013198A JP 28013198 A JP28013198 A JP 28013198A JP 2000115779 A JP2000115779 A JP 2000115779A
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Takeshi Nagai
剛 永井
Yoshihiro Omori
善啓 大盛
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Toshiba Corp
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの操作に連動してI_Pictureの
挿入位置を動的に制御できるようにし、符号化効率が高
く、且つ自由度の高いランダムアクセスを実現する。 【解決手段】ユーザが表示部102に画面表示された動
画像を見ながらランダムアクセスポイント設定のための
所定の入力操作を入力部103から行うと、そのユーザ
入力に連動して画像符号化部104の符号化モードが自
動的にフレーム間符号化モードからフレーム内符号化モ
ードに切り替えられる。このようにユーザ操作に連動し
てI_Pictureの挿入位置を動的に制御すること
により、ユーザが途中再生を開始したい希望のフレーム
をI_Pictureで符号化することが可能となり、
検索やランダムアクセスといった操作でのユーザの利便
性を向上でき、また符号化効率の向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
同装置に適用される動画像符号化方法に関し、特に任意
の位置からの再生が可能な符号化データを生成するため
の画像処理装置および同装置に適用される動画像符号化
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、動画像符号化においては、大き
く分けて2通りの符号化モードが用いられている。これ
は、画面内の情報のみを用いて符号化を行うフレーム内
符号化モード(INTRA_Picture、またはI
_Picture)と、前の画像との差分のみを符号化
するフレーム間符号化モード(INTER_Pictu
re、またはP_Picture)である。ここで述べ
るフレームとは、動画を連続する1枚毎の静止画と考え
た場合の、夫々の静止画のことである。
【0003】従来の動画像符号化方式では、この2種類
のモードの切り替えは、一定のアルゴリズムにより制御
されていた。以下に、典型的な幾つかの例を示す。 (1)先頭のフレームのみI_Pictureで符号化
し、その後のフレームは全てP_Pictureで符号
化する。
【0004】(2)n秒やmフレーム毎といった固定間
隔毎にI_Pictureで符号化し、その間のフレー
ムをP_Pictureで符号化する。図16はその例
であり、N(Nは正の整数)フレームの固定間隔でI_
Pictureを挿入している。この場合の符号化アル
ゴリズムを図17に示す。
【0005】符号化処理が開始されると、まず、フレー
ム番号を表す変数nを0で初期化する処理が実行される
(ステップS1202,S1202)。フレーム番号n
をI_Pictureのフレーム挿入間隔Nで除算した
余り(n%N)が0の場合(ステップS1203のYE
S)、符号化モードをI_Pictureに設定し(ス
テップ1204)、それ以外の場合は符号化モードをP
_Pictureに設定する(ステップ1205)。ス
テップ1204または1205で設定した符号化モード
を用いて入力フレームの符号化を行う(ステップ120
6)。最後に終了判定を行い(ステップ1207)、終
了でない場合は、フレーム番号nを+1増加させ(ステ
ップ1208)、ステップ1204へ戻り次のフレーム
を処理する。最後のフレームの符号化が完了すると、符
号化処理を終了する(ステップ1207)。
【0006】(3)シーン切り替えの場合にI_Pic
tureで符号化し、それ以外をP_Pictureで
符号化する。ここでいうシーン切り替えとは、フレーム
内の情報が前のフレームと大きく変更があった場合のこ
とをいう。大きな変更というのは例えば、動画像符号化
の場合は現フレームと前フレームとで動き検出を行い、
動き補償を行った後に差分を計算するので、この時の差
分が一定値よりも大きい場合である。このときにシーン
切り替えであると決定する。
【0007】符号化された画像の場合、P_Pictu
reモードで符号化されたフレームから再生することは
不可能であり、まずI_Pictureモードで符号化
されたフレームを復号し、そこから順に復号していくこ
とで希望のフレームの復号が可能になる。そのため、画
像の最初からだけでなく、途中からの再生(以後ランダ
ムアクセスと呼ぶ)に対応するためには、上記方式の
(2)のように一定間隔毎にI_Pictureモード
で符号化するフレームを設ける必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記方式の(2)の方
式では、常にある固定間隔でI_Pictureモード
のフレームが挿入されてしまい、途中再生が必要ないフ
レームでもI_Pictureモードで符号化されるこ
とになる。I_Pictureモードで符号化されたフ
レームの符号量は、P_Pictureモードで符号化
されたフレームの符号量に比較し、かなり多くなる傾向
になる。そのため、不必要なフレームをI_Pictu
reで符号化することになり、符号化効率の低下につな
がる。しかし、一般にどこから再生するかわからない画
像においてはこのような方法を取らざるをえない。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、ユーザの操作に連動してI_Picture
の挿入位置を動的に制御できるようにし、符号化効率が
高く、且つ自由度の高いランダムアクセスを実現するこ
とが可能な画像処理装置および同装置に適用される動画
像符号化方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の画像処理装置は、フレーム内符号化モード
およびフレーム間符号化モードを有し、それらフレーム
内符号化モードおよびフレーム間符号化モードを選択的
に用いて入力動画像データを符号化する符号化手段と、
前記入力動画像データを画面表示する手段と、ユーザか
らの各種情報を入力するための入力手段と、この入力手
段を介して入力された所定のユーザ入力に連動して、前
記符号化手段の符号化モードをフレーム間符号化モード
からフレーム内符号化モードに切り替える符号化モード
切り替え手段とを具備することを特徴とする。
【0011】この画像処理装置においては、ユーザが画
面表示された動画像を見ながらランダムアクセスポイン
ト設定のための所定の入力操作を行うと、そのユーザ入
力に連動して自動的に符号化モードがフレーム間符号化
モードからフレーム内符号化モードに切り替えられる。
このようにユーザ操作に連動してI_Pictureの
挿入位置を動的に制御することにより、ユーザが途中再
生を開始したい希望のフレームをI_Pictureで
符号化することが可能となり、検索やランダムアクセス
といった操作でのユーザの利便性を向上でき、符号化効
率が高く、且つ自由度の高いランダムアクセスを実現す
ることが可能となる。
【0012】特に、ユーザが動画像データをカメラ等か
ら取り込み、その画像を画面で確認しながら画像に対し
て注釈情報を書き込むようなシステムにおいては、符号
化モードを直接ユーザが切り替えるのではなく、注釈情
報の書き込み操作などのユーザの行った間接的な操作に
連動して符号化モードを切り替えることにより、後の再
生時に注釈情報が付加されたフレームからの途中再生が
可能となる。
【0013】また、前記符号化モード切り替え手段によ
る符号化モードの切り替えによって前記入力動画像デー
タ内の所定フレームがフレーム内符号化モードで符号化
されたとき、後続する所定フレーム期間は前記符号化モ
ード切り替え手段による符号化モードの切り替えを禁止
する手段をさらに具備することが好ましい。これによ
り、I_Pictureで符号化した後は、所定フレー
ム期間は前述のユーザ操作が行われてもI_Pictu
reで符号化しないように制御することができ、発生符
号量の過度の増大を抑制することが可能となる。
【0014】また、前記符号化手段の入力段に設けら
れ、前記入力動画像データを保持するバッファをさらに
具備し、前記符号化モード切り替え手段は、前記ユーザ
入力が行われたフレームよりも時間的に過去のフレーム
の符号化モードをフレーム間符号化モードからフレーム
内符号化モードに切り替えることが好ましい。ユーザは
画面を確認してからデータ入力操作を行うので、データ
入力操作の実行タイミングは実際に途中再生を希望する
フレームよりも遅れる。よって、ユーザ入力が行われた
フレームよりも時間的に過去のフレームの符号化モード
をフレーム内符号化モードに切り替えることにより、途
中再生を希望する希望するフレームをI_Pictur
eで符号化することが可能となる。
【0015】また、前記符号化手段によって符号化され
た動画像データを固定レートで外部出力するための送信
バッファの蓄積データ量が所定のしきい値以上であるか
否かを判別する手段と、前記送信バッファの蓄積データ
量が所定のしきい値以上であるとき、前記符号化モード
切り替え手段による符号化モードの切り替えを禁止する
手段とをさらに具備することにより、バッファのオーバ
ーフローを防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1には、本
発明の一実施形態に係る画像処理装置の基本構成が示さ
れている。ここでは、各種データ処理や画像を用いた通
信処理などの機能を有する携帯情報端末として実現した
場合を例示してその構成を説明する。
【0017】データ入力部101に入力された動画像デ
ータ131は、表示部102において画面表示される。
表示部102には透明タブレットなどの座標入力装置か
らなる入力部103が設けられており、入力部103で
ペン操作によるユーザからの入力が受け付けられる。デ
ータ入力部101から入力された動画像データ131は
表示部102に表示される他、動画像データ132とし
て画像符号化部104に入力される。
【0018】画像符号化部104は、画面内の情報のみ
を用いて符号化を行うフレーム内符号化モード(INT
RA_Picture、またはI_Picture)
と、前の画像との差分のみを符号化するフレーム間符号
化モード(INTER_Picture、またはP_P
icture)との2種類の符号化モードを有してお
り、それら符号化モードを選択的に使用して動画像デー
タ132を圧縮符号化する。この場合、画像符号化部1
04では入力された画像データ132を、入力部103
によりユーザから入力された情報133に基づいて符号
化を行う。画像符号化部104により符号化された符号
化データ134は、画像データ出力部106に送られ、
外部へ出力される。また、入力部103で入力された情
報133も注釈データ出力部105に送られ外部へ出力
される。
【0019】データ入力部101への入力は、カメラや
記録メディア、VCR、ネットワーク等があげられる。
また、画像データ出力部106および注釈データ出力部
105の出力先としては、記録装置やネットワーク等が
あげられる。
【0020】ここでは、データ入力部101から動画像
データが入力され、それを表示部102で見ながらユー
ザが入力部103により画像上に注釈情報(コメント)
を付加していくという利用形態を想定している。注釈情
報としては、画像上の所定のオブジェクトに対するマー
キングや、コメント文の書き込みなどがあげられる。こ
の場合、ユーザ入力された注釈情報は、フレーム番号な
どを利用することにより、それが付加された画像と時間
的に関連づけられた状態で管理される。
【0021】入力部103からユーザが注釈情報を入力
した場合、画像符号化部104は、図2に示すように、
注釈が付加されたフレームをI_Pictureモード
で符号化し、それ以外のフレームをP_Picture
モードで符号化する。図2においては、まず先頭フレー
ムf0がI_Pictureモードで符号化された後、
フレームf3でユーザによる注釈情報の入力が行われ、
そのフレームf3がI_Pictureモードで符号化
された場合が示されている。このようにユーザ入力に連
動して符号化モードの切り替えを行うための画像符号化
部104の動作手順を図3のフローチャートに示す。
【0022】符号化処理が開始されると、まず、最初の
フレームの符号化モードをI_Pictureにする
(ステップ301,302)。その後、各フレーム毎に
ユーザ入力(USER入力)があったかどうかを検出し
(ステップ303)、USER入力があった場合は、符
号化モードをI_Pictureに設定する(ステップ
304)。USER入力がない場合は、P_Pictu
reモードに設定する(ステップ305)。その後、ス
テップ306において、前記ステップ304または30
5で設定した符号化モードに従い、フレームを符号化す
る。最後に終了判定を行い(ステップ307)、終了で
ない場合はステップ303へ戻り次のフレームへ処理を
移す。最後のフレームの符号化が完了すると、符号化処
理を終了する(ステップ308)。
【0023】(第1実施形態の効果)本実施形態によれ
ば、ユーザ入力に連動してI_Pictureモードと
P_Pictureモードを自動的に切り替えることが
可能になる。これにより、ユーザが途中再生を開始した
い希望のフレームをI_Pictureで符号化するこ
とが可能になり、検索やランダムアクセスといった操作
でのユーザの利便性が向上する。また、従来のような固
定間隔にI_Pictureを挿入するのに比べ、不必
要にI_Pictureモードで符号化し符号化効率を
低下させることがなくなる。これにより、従来に比べ符
号化効率が上がり、同じビットレートでより高画質な画
像を提供できるか、または同容量の記録媒体に対し従来
に比較し長時間の画像を記録することが可能になる。
【0024】(第1実施形態の変形例)ここでUSER
入力というのは、例えばペンによって一筆書きされた注
釈情報のうち一番最初に書き込みが行われたフレームに
対して発生するものとする。これは、人間の書き込みの
速度は動画の1フレームの時間に比較するとはるかに長
いことから、書き込みが行われている間、ずっとI_P
ictureモードで各フレームを符号化することがな
いようにするためである。もちろん、書き込みが行われ
ている間のすべてのフレームをI_Pictureモー
ドで符号化することも可能である。
【0025】図4は第1実施形態に対し、I_Pict
ureモードで符号化した後、ある固定区間Nフレーム
(Nは正の整数)はユーザの入力があっても、I_Pi
ctureモードで符号化しないようにした例である。
これにより、I_Pictureモードで符号化したフ
レームが短い間隔で発生しないようにでき、符号量が爆
発的に増加しないように調整することが可能である。再
生時には、ユーザの入力があってもP_Picture
モードで符号化されたフレーム(f5)へのアクセスに
ついては、その直前のI_Pictureモードで符号
化されたフレーム(f3)から再生を行い、該当フレー
ム(f5)まで復号することにより実現する。ユーザの
入力があってもP_Pictureモードで符号化され
たフレームについては、直前のNフレーム以内にI_P
ictureモードで符号化されたフレームが必ず存在
することから、それほどの冗長な処理にはならず該当フ
レームを再生することができる。本変形例のフローチャ
ートを図5に示す。
【0026】符号化処理が開始されると、まず、Nフレ
ーム間隔をダウンカウントによって計数するための変数
n(次にI_Pictureモードでの符号化が可能に
なるフレームに達するまでの残りフレーム枚数を示す)
を定義しそれを0で初期化する(ステップ501,50
2)。
【0027】次に符号化モードをI_Pictureに
設定する(ステップ503)。ステップ504では、変
数nの値を調べる。変数nが0以下の場合USER入力
があるかどうかの判定へ進み(ステップ505)、変数
nが0より大きい場合は、USER入力の有無に関係な
く、符号化モードをP_Pictureモードに設定す
る(ステップ508)。USER入力判定(ステップ5
05)でUSER入力があると判定された場合は、ステ
ップ506で符号化モードをI_Pictureモード
に設定し、さらに変数nをNに設定する(ステップ50
7)。次に、ステップ506またはステップ508にお
いて設定された符号化モードで符号化を行う(ステップ
509)。最後に終了判定を行い(ステップ510)、
終了でなければ、ステップ511で変数nの値を1減ら
した後、ステップ504へ戻り次のフレームの符号化を
行う。最後のフレームの符号化が完了すると、符号化処
理を終了する(ステップ512)。
【0028】図6は、画像をいったんバッファ604に
格納し、ある程度遅延させてから符号化するようにした
変形例のブロック図である。第1実施形態との違いは、
画像符号化部104の入力段にバッファ部604を有
し、画像符号化部605への画像データの入力を一定時
間遅らせることにより、ユーザからの入力データ133
に対応するフレームを実際に入力されたフレームよりも
前に対応させる点である。このシステムを用いることに
より、図7のようにUSER入力があったフレームから
Mフレーム分時間的に過去に戻ったフレームをI_Pi
ctureモードで符号化することが可能となる。
【0029】ユーザが画像を視認して、実際にデータを
書き込むまでには、当然ある程度の遅延が生じる。その
ため、ユーザがデータを書き込んだフレームをI_Pi
ctureモードで符号化しても、実際にユーザが見た
いフレームから数フレーム遅れている可能性がある。そ
こで本システムにより、ユーザの入力があったフレーム
から数フレーム前をI_Pictureモードで符号化
することで、前述の問題点を解消することが可能にな
る。また、逆にユーザ入力があった時点から、Mフレー
ム分後のフレームをI_Pictureモードで符号化
するようにすることも可能である。
【0030】また、前記変形例において、何フレーム前
に戻すかを、固定フレーム前に戻すのではなく、例えば
シーン切り替えのあったところまで戻してI_Pict
ureモードにすることも可能である。これは、ユーザ
入力があった時点から、バッファ部606から読み出さ
れたフレーム毎に前フレームとの動き補償を行った後の
差分量を調べ、その差分量が一定値よりも大きくなるフ
レームの符号化モードをI_Pictureモードに変
更することによって実現できる。
【0031】さらに図8に示すように、ユーザが付加し
たデータが指し示すオブジェクトが初めて出現したフレ
ームを検出し、そこをI_Pictureモードで符号
化することも可能である。図8は、ユーザがペン入力に
よってフレームf5内の「初日の出」のオブジェクトを
指定した場合の例であり、ユーザ入力があった後にバッ
ファ部606から読み出されたフレームの中で最初に
「初日の出」のオブジェクトが出現するフレームf3が
I_Pictureモードで符号化される。これは、例
えば、ユーザが指定したオブジェクトの情報をユーザ入
力情報133として受け取り、それに基づいてバッファ
部604から対応するオブジェクトが出現するフレーム
をブロックマッチングなどの方法を用いて決定すること
によって実現することができる。
【0032】図9は第1実施形態とバッファ制御を組み
合わせた場合の例である。符号化データをネットワーク
等で伝送したり、ある媒体に規定容量分だけ記録したい
場合には指定ビットレートにするためのバッファ制御が
必要になる。本第1実施形態を単独で利用すると、符号
化された動画像データを固定レートで外部出力するため
に設けられた送信バッファのオーバーフローなどの問題
を招く場合も考えられ、送信バッファに制約が存在する
場合にはバッファ制御と組み合わせて用いる必要があ
る。そこで、送信バッファの蓄積データ量を調べ、バッ
ファ量がある基準値Tを上回っている場合にはUSER
入力があってもI_Pictureモードでの符号化は
行わず、P_Pictureモードで符号化するように
することで前述の問題を解決する。図10に本変形例の
フローチャートを示す。
【0033】符号化処理が開始されると、まず、符号化
モードをI_Pictureに設定する(ステップ11
01,1102)。次いで、USER入力の有無、さら
にはバッファの蓄積データ量が基準値Tよりも少ないか
否かが調べられる(ステップ1103,1104)。バ
ッファの蓄積データ量が基準値T以上の場合は、USE
R入力の有無に関係なく、符号化モードをP_Pict
ureモードに設定する(ステップ1106)。一方、
USER入力があり、その時のバッファの蓄積データ量
が基準値Tよりも小さい場合には、ステップ1105で
符号化モードをI_Pictureモードに設定する。
次に、ステップ1105またはステップ1106におい
て設定された符号化モードで符号化を行う(ステップ1
107)。最後に終了判定を行い(ステップ110
8)、ステップ1103へ戻り次のフレームの符号化を
行う。最後のフレームの符号化が完了すると、符号化処
理を終了する(ステップ1109)。
【0034】このように本フローチャートの特徴は、ス
テップ1104でバッファ量が基準値Tを超えていない
かをチェックし、超えている場合はUSER入力があっ
た場合でも符号化モードをP_Pictureに設定す
ることにある。
【0035】また、本第1実施形態では図1の表示部1
02、および入力部103でユーザの入力を行うことを
例として示したが、特に本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、ランダムアクセスポイント設定位置
をユーザが明示的に指定したり、あるいはユーザの視線
の動きにより、より注目しているフレームを検出し、そ
れをユーザ入力と置き換えて、I_Pictureモー
ドで符号化する条件にすることも可能である。また、ペ
ンで画面上に記入する以外にも、ユーザがボタンを押
す、音声を入力する等の操作を、I_Pictureモ
ードへの符号化モード切り替えを指定するランダムアク
セスポイント設定のためのユーザ入力として使用するこ
とも可能である。
【0036】また、データ入力部101から入力される
画像データは生の画像データである必要はない。例え
ば、一度圧縮されたデータでも同様のことが可能であ
る。その場合の構成例を図11に示す。
【0037】データ入力部101から入力された符号化
データ1431は、一度画像復号化部1402で復号さ
れ、元の画像1432に復元される。復元された画像1
432は、その後、表示部102でユーザに表示される
と共に、画像符号化器105に画像データ1433とし
て入力される。ユーザ入力部103からの入力情報を基
に画像符号化器105で再符号化を行う。このユーザ入
力に基づいて切り替え器1406の切り替えも行う。
【0038】例えば、図12に示すようにユーザからの
入力がなければ、その間にデータ入力部101から入力
された符号化データ(f0,f1,f2,f3,f4)
をそのまま画像データ出力部106に出力するが、ユー
ザ入力があった場合、該当するフレーム(f5)をI_
Pictureモードで再符号化するといった動作を行
うことになる。その後のフレームは、次にI_Pict
ureモードで符号化されたフレームが入力されるま
で、フレーム(f5)を最初の参照画像として使用して
再符号化を繰り返す。ただし、I_Pictureで符
号化した場合と、P_Pictureのままのデータに
よる再生画像のミスマッチの問題を考慮する必要がない
システムの場合、図13に示すように該当するフレーム
(f5)のみをI_Pictureモードで再符号化す
るだけで、その後のフレームはデータ入力部101から
入力された符号化データをそのまま出力するような簡易
システムも考えられる。このようにして作成された画像
データは画像データ出力部106から出力され、ユーザ
情報(注釈情報)は注釈データ出力部105から出力さ
れる。このようにすることで、すでに符号化されている
データをランダムアクセス可能な形態へ変更することが
可能になる。
【0039】また、同様に図14に示すように、もとも
とI_Pictureが固定化間隔で挿入された符号化
データに対し、注釈が付加されたフレームのみをI_P
ictureにし、それ以外をP_Pictureで再
符号化することも可能である。
【0040】(第2実施形態)図15は、第1実施形態
を画像検索システムに適用した場合の構成例である。第
1実施形態との違いは、画像データ出力部106から出
力される符号化画像データ1336を記録部1308に
記録すると共に、注釈データ出力部105から出力され
る注釈データ1335を記録部1307に記録すること
にある。記録部1307においては、注釈データ133
5は、それが付加されたフレームのフレーム番号に対応
付けられて管理される。記録部1308に記録された符
号化画像データに対し、ユーザは希望する個所から再生
するよう指示1340を検索情報入力部1310より出
す。この情報をここでは検索情報と呼ぶ。検索情報とし
ては、フレーム番号を明示的に示すデータを用いること
もできるが、符号化画像データ1336の中からI_P
ictureだけを取り出してその画像をインデックス
として画面表示しておき、その画面上から再生開始した
いI_Pictureをユーザに選択させるようにして
もよい。
【0041】検索情報入力部1310から入力されたデ
ータ1340に基づき、記録部1308から対応する符
号化画像データを出力する。また、記録部1307から
は記録部1308から読み出されたフレーム画像に対応
する注釈情報1338が出力される。画像復号化部13
09では符号化画像データ1337を指定された個所か
ら復号し、表示部1302に出力する。この場合、表示
部1302では、対応する注釈情報1338も合わせて
表示される。
【0042】このようなシステムを組むことで、画像を
取り込み記録し、後でその画像を再生しながら確認をす
ることができる。しかも、本発明を用いることにより、
ユーザの入力に応じてI_Pictureを挿入するこ
とが可能となり、ランダムアクセス時にユーザの希望す
るフレームから再生することが可能となる。
【0043】なお、上述の各実施形態では、ユーザの入
力として、ペン入力等を用い、画像上にコメントを書く
ようなシステムを用いて説明を行った。しかし、本発明
は、このシステムに限定するものではなく、例えば、ネ
ットワークを介してサーバから多数のユーザに対して同
一の符号化動画像データを配信するというサービスにも
応用できる。この場合、本発明の第1実施形態の構成は
サーバに適用される。すなわち、サーバでは、入力動画
像を符号化しながらその符号化動画像データの符号化お
よび伝送を行うが、ユーザが参加要請をサーバへ送信す
る情報を上記第1実施形態でのユーザ入力情報と置き換
えることにより、サービスへの参加要請がある毎に、サ
ーバ上で実行されている符号化処理の符号化モードをI
_Pictureモードに切り替えることが可能とな
る。これにより、符号化動画像データの配信サービスに
新たに加わる利用者が現れる度に動的に符号化モードを
I_Pictureモードに切り替えることが出来、リ
アルタイムで動画をサーバが送出していながら途中参加
が可能なシステムを構成することが可能になる。
【0044】また、本発明の符号化処理の方法はソフト
ウェアによって実現することもでき、この場合には第1
実施形態で説明した手順を含むコンピュータプログラム
を記録媒体を介してコンピュータに導入するだけで、同
様の効果を得ることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザが符号化された画像を再生する際、希望する個所
から再生を開始できるように符号化することが可能なシ
ステムを提供することができる。また、不必要な個所で
I_Pictureを挿入することがなくなり、従来に
比較し効率のよい圧縮を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図。
【図2】同第1実施形態の画像処理装置における符号化
処理動作を示す図。
【図3】同第1実施形態の画像処理装置における符号化
処理の手順を示すフローチャート。
【図4】同第1実施形態の画像処理装置における符号化
処理動作の第2の例を示す図。
【図5】同第1実施形態の画像処理装置における符号化
処理の手順の第2の例を示すフローチャート。
【図6】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の他
の構成例を示すブロック図。
【図7】図6の画像処理装置における符号化処理動作を
示す図。
【図8】図6の画像処理装置における符号化処理動作の
他の例を示す図。
【図9】図6の画像処理装置における符号化処理動作の
さらに他の例を示す図。
【図10】図9の動作を実現するための符号化処理の手
順示すフローチャート。
【図11】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の
さらに他の構成例を示すブロック図。
【図12】図11の画像処理装置における符号化処理動
作の第1の例を示す図。
【図13】図11の画像処理装置における符号化処理動
作の第2の例を示す図。
【図14】図11の画像処理装置における符号化処理動
作の第3の例を示す図。
【図15】本発明の第2実施形態に係る画像処理の構成
を示すブロック図。
【図16】従来の符号化処理動作を示す図。
【図17】従来の符号化処理の手順を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
101…データ入力部 102…表示部 103…ユーザデータ入力部 104…画像符号化部 105…注釈データ出力部 106…画像データ出力部 132…バッファ部 1402…画像復号化部 1406…切り替え部 1307…記録部 1308…記録部 1310…検索情報入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA27 GB21 GB30 KA04 LA01 LA11 LA14 5C059 KK00 MA05 PP05 PP06 SS10 SS11 SS16 TA18 TB04 TC47 TD12 UA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化モードおよびフレーム
    間符号化モードを有し、それらフレーム内符号化モード
    およびフレーム間符号化モードを選択的に用いて入力動
    画像データを符号化する符号化手段と、 前記入力動画像データを画面表示する手段と、 ユーザからの各種情報を入力するための入力手段と、 この入力手段を介して入力された所定のユーザ入力に連
    動して、前記符号化手段の符号化モードをフレーム間符
    号化モードからフレーム内符号化モードに切り替える符
    号化モード切り替え手段とを具備することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化モード切り替え手段は、前記
    入力動画像データに付加すべき注釈情報が前記入力手段
    を介してユーザから入力されたとき、それに連動して符
    号化モードをフレーム間符号化モードからフレーム内符
    号化モードに切り替えることを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化モード切り替え手段による符
    号化モードの切り替えによって前記入力動画像データ内
    の所定フレームがフレーム内符号化モードで符号化され
    たとき、後続する所定フレーム期間は前記符号化モード
    切り替え手段による符号化モードの切り替えを禁止する
    手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化手段の入力段に設けられ、前
    記入力動画像データを保持するバッファをさらに具備
    し、 前記符号化モード切り替え手段は、前記ユーザ入力が行
    われたフレームよりも時間的に過去のフレームの符号化
    モードをフレーム間符号化モードからフレーム内符号化
    モードに切り替えることを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段によって符号化された動
    画像データを固定レートで外部出力するための送信バッ
    ファの蓄積データ量が所定のしきい値以上であるか否か
    を判別する手段と、 前記送信バッファの蓄積データ量が所定のしきい値以上
    であるとき、前記符号化モード切り替え手段による符号
    化モードの切り替えを禁止する手段とをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 フレーム内符号化モードおよびフレーム
    間符号化モードを有し、それらフレーム内符号化モード
    およびフレーム間符号化モードを選択的に用いて入力動
    画像データを符号化する符号化手段を有する画像処理装
    置に適用される動画像符号化方法であって、 前記入力動画像データを前記画像処理装置の表示装置に
    画面表示しながら、前記入力動画像データを前記符号化
    手段によって符号化し、 前記画像処理装置に設けられた入力装置からの所定のユ
    ーザ入力に連動して、前記符号化手段の符号化モードを
    フレーム間符号化モードからフレーム内符号化モードに
    切り替えることを特徴とする動画像符号化方法。
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