JP2000114717A - 多層プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents
多層プリント配線板及びその製造方法Info
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- JP2000114717A JP2000114717A JP28093098A JP28093098A JP2000114717A JP 2000114717 A JP2000114717 A JP 2000114717A JP 28093098 A JP28093098 A JP 28093098A JP 28093098 A JP28093098 A JP 28093098A JP 2000114717 A JP2000114717 A JP 2000114717A
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Abstract
イアホール部の接続性に優れた多層プリント配線板を得
る。 【解決手段】 基板1と下層導体回路2と層間樹脂絶縁
層10と上層導体回路15,16とを備えている多層プ
リント配線板23を提供する。この多層プリント配線板
23では、基板1上に下層導体回路2が設けられてお
り、下層導体回路2の表面に粗化層8が設けられてお
り、合金粗化層8上にスズ層9が設けられており、スズ
層9の表面が1.0以下の光沢度を有しており、スズ層
9上に層間樹脂絶縁層10が設けられており、層間樹脂
絶縁層10上に上層導体回路15,16が設けられてい
る。
Description
路と層間樹脂絶縁層と上層導体回路とを備えている多層
プリント配線板に関する。
ては、特開平9−130050号公報に開示されている
ような方法が知られている。
回路と絶縁樹脂との密着性を改善するため、銅−ニッケ
ル−リン(Cu−Ni−P)からなる針状合金を無電解
めっきにより析出させて、合金粗化層を形成する。この
合金層の表面には、層間絶縁樹脂を塗布し、露光、現像
し、層間導通のためのバイアホール開口部を形成し、U
Vキュア、本硬化を経て、層間樹脂絶縁層を形成する。
更に、その層間樹脂絶縁層の表面を粗化処理し、この粗
化面にパラジウム等の触媒を付けて、薄い無電解めっき
膜を形成する。その後、その膜上にドライフィルムにて
パターンを形成し、電解めっきで膜を厚付けした後、ア
ルカリでドライフィルムを剥離除去し、エッチングし
て、導体回路を作製する。かかる操作を繰り返すことに
より、ビルドアップ多層配線板を得ることができる。
析出させた後、その合金層に銅−スズ(Cu−Sn)置
換反応を施し、スズ層(Sn層)を形成することで、導
体回路と層間絶縁樹脂との密着性を高めることができ
る。
うにして形成されるSn層と層間樹脂絶縁層とは、長期
間の使用により剥離することがある。特に、かかる剥離
は、バイアホールの周辺において、層間絶縁樹脂をSn
層から浮かせてしまい、配線の断線を引き起こすことが
ある。
剥離せず、バイアホール部の接続性に優れた多層プリン
ト配線板を得ることにある。
体回路と樹脂絶縁層とを備えている多層プリント配線板
において、前記基板上に前記下層導体回路が設けられて
おり、前記下層導体回路の表面に粗化層が設けられてお
り、前記粗化層上にスズ層が設けられており、前記スズ
層の表面が0.3〜1.0の光沢度を有しており、前記
スズ層上に前記樹脂絶縁層が設けられている、多層プリ
ント配線板及びかかる多層プリント配線板の製造方法に
係るものである。
の剥離を防止するため、種々のプリント配線板を試作し
検討した。
後、Sn層を、その表面に存在する不純物を除去するた
めに、エアーバブリングを用いて湯洗すると、Sn層表
面が著しく酸化されることを見出した。
層が酸化され、Sn層が着色すると、絶縁樹脂を塗布し
た後、バイアホール用開口を形成するために絶縁樹脂を
露光する際、光がSn層に吸収されて、その反射角度が
変わり、バイアホール部にアンダーカットが発生するこ
とを突き止めた。
ール部では、開口した層間樹脂絶縁層の表面を粗化し
て、層間樹脂絶縁層上に薄い無電解めっき層を形成する
際、アンダーカット部分にめっきが回り込み、バイアホ
ール周辺の層間絶縁樹脂が浮かしいてしまい、配線の断
線を引き起こすことがわかった。
れると、Sn層が脆くなり、クロム酸等によって酸処理
すると、バイアホール開口部に露出したSn層を通し
て、導体回路が溶解し、バイアホール底部で断線が引き
起こされることを突き止めた。
絶縁樹脂との間の剥がれを詳細に検討したところ、粗化
層上に、1.0以下の光沢度を有するSn層を設けるこ
とによって、Sn層と絶縁樹脂との間の剥がれを防止で
きることを突き止め、本発明を完成させた。
は、Sn層と絶縁樹脂との間に剥がれを起こすことがな
く、樹脂絶縁層を露光する際にも、バイアホール部にア
ンダーカットを発生させることがない。
の酸化が抑制されており、Sn層と絶縁樹脂との間の剥
がれを防止することができる。また、本発明の多層プリ
ント配線板では、絶縁樹脂にバイアホール用開口を形成
する際、バイアホール部にアンダーカットを発生させな
いので、バイアホール底部で断線を引き起こすことがな
い。
の剥がれや、バイアホール周辺部におけるSn層と絶縁
樹脂との間の剥がれを防止でき、バイアホール部の接続
信頼性に優れた多層プリント配線板が得られる。
〜1.0の光沢度を有する。光沢度が1.0を超える
と、Sn層の色彩が黒っぽくなるため、絶縁樹脂を露光
して除去し、開口部を設ける際に、Sn層が光を吸収し
てしまい、バイアホール形成部にアンダーカットを引き
起こす。光沢度が0.3未満だと、Sn層の光の反射が
強くなり、露光によって絶縁樹脂に開口部を設けても、
設定した開口部よりも大きくなってしまう。
えると、バイアホール部にアンダーカットが生じる以外
に、Sn層自体が脆くなり、クロム酸等の酸化処理によ
って粗化する工程で、バイアホール部で露出しているS
n層が溶解したりする。
〜0.9であるのが好ましい。銅−ニッケル−リンの粗
化層上にSn層を形成させる場合、0.6未満の光沢度
を得るのは難しく、0.5未満の光沢度は更に難しい。
OMETER(グラフィックアーツマニュファクチャリングカ
ンパニー社製)を用いて測定することができる。かかる
装置の場合、最初に、光沢度の原点測定を行う。その
際、備え付けの白いサンプルと黒いサンプルを交互に測
定して、測定値を補正した後、Sn層表面の光沢度を測
定することができる。
々の方法を用いて粗化層上に設けることができる。かか
る方法としては、置換めっき、無電解めっき、電解めっ
き、スパッタ、真空蒸着等を挙げることができる。
n層自体は、Cu−Sn置換反応を用いた無電解置換め
っきによって、粗化層上に設けることができる。このよ
うにして得られるSn層の表面には、不純物が残存する
場合があり、かかる不純物を除去するために、Sn層
を、バブリングを用いて湯洗するのが好ましい。
極度に酸化することがある。このため、湯洗を用いて
1.0以下の光沢度のSn層を得る場合、湯洗の際の、
Sn層の浸漬時間、バブリング流量及び湯洗の温度の因
子を調節するのが好ましい。
5分とし、バブリング流速を1気圧に換算して50L/
分以内、好ましくは10〜50L/分にして、30〜6
0℃の湯洗温度で、洗浄するのがよい。かかる範囲内の
浸漬時間、バブリング流速及び温度で湯洗すれば、Sn
層の洗浄効果を保った上で、Sn層の光沢度を1.0以
下に抑えることができる。
酸素、窒素及び希ガスからなる群より選ばれる少なくと
も1種がよい。Sn層の酸化を抑制するには、窒素や希
ガス等の不活性な気体を用いるのが好ましい。
ついて、例示しながら詳述する。 (1)まず、コア基板の表面に内層銅パターンを形成す
ることで、下層導体回路を得る。コア基板上に銅パター
ンを形成するには、銅張積層板をエッチングするか、又
はガラスエポキシ基板、ポリイミド基板、銅張り積層
板、セラミック基板、金属基板等の基板上に、無電解め
っき用接着剤層を形成し、かかる接着剤層の表面を粗化
して粗化面とし、この粗化面に無電解めっきを施す方法
がある。
れる下層導体回路の表面に合金粗化層を形成する。かか
る粗化層を形成するには、無電解めっきを施したり、酸
化(黒化)−還元処理等のエッチングやソフトエッチン
グする方法を用いることができる。無電解めっきによっ
て形成される粗化層には、針状合金からなる合金粗化
層、多孔質の合金粗化層、これらの形状が組み合わされ
た合金粗化層、針状合金からなる合金粗化層と多孔質の
合金粗化層とが混在している合金粗化層等のCu−Ni
−Pからなる合金粗化層等が含まれる。形成された粗化
層には、適切な流体を吹き付けて、粗化層上のゴミや残
留物を除去するのがよい。
からなる合金層によって導体回路表面が覆われており、
かかる合金層の表面に微孔が形成されている合金粗化層
をいう。微孔は、直径が0.1〜10μmで、数が3,
000,000〜300,000,000個/cm2 の
範囲で形成されるのが好ましい。
され、このスルーホールを介して表面と裏面の配線層を
電気的に接続することができる。また、スルーホール及
びコア基板の導体回路間には、樹脂を充填し、平滑性を
確保してもよい。
に、1.0以下の光沢度を有するSn層を設ける。
を形成する。層間樹脂絶縁層の形成には、Sn層上に層
間樹脂絶縁材を塗布すればよい。層間樹脂絶縁材として
は、無電解めっき用接着剤を用いるのが望ましい。
乾燥した後、必要に応じて、バイアホール形成用開口を
設けることができる。かかる接着剤層が感光性樹脂の場
合は、露光、現像してから熱硬化することにより、ま
た、かかる接着剤層が熱硬化性樹脂の場合は、熱硬化し
た後、レーザー加工することにより、かかる接着剤層に
バイアホール形成用の開口部を設けることができる。
粗化処理することができる。この粗化処理は、接着剤層
に予め混入させておいたエポキシ樹脂粒子を、酸又は酸
化剤によって溶解除去することにより、行うことができ
る。
等の無機酸、又は蟻酸や酢酸等の有機酸を用いることが
できる。特に、有機酸を用いることが望ましい。粗化処
理した場合、バイアホールから露出する金属導体層を腐
食させ難いからである。酸化剤としては、クロム酸、過
マンガン酸塩(過マンガン酸カリウム等)を用いること
が望ましい。
基板には、触媒核を付与することができる。触媒核の付
与には、貴金属イオンや貴金属コロイド等を用いるのが
望ましい。一般的には、塩化パラジウムやパラジウムコ
ロイドを使用する。なお、触媒核を固定するために、加
熱処理を行うことが望ましい。かかる加熱処理に適切な
触媒核には、パラジウムを挙げることができる。
無電解めっきを施し、粗化面全面に無電解めっき膜を形
成することができる。無電解めっき膜の厚みは、0.5
〜5μmが適切である。
きレジストを形成し、めっきレジスト非形成部に5〜2
0μmの厚みの電解めっきを施し、上層導体回路及びバ
イアホールを形成することができる。ここで、電解めっ
きとしては、銅めっきを用いるのが望ましい。
後、硫酸と過酸化水素との混合液や過硫酸ナトリウム、
過硫酸アンモニウム等のエッチング液で無電解めっき膜
を溶解除去して、独立した導体回路を形成することがで
きる。
ホールの表面に、(2)と同様に、粗化層を形成するこ
とができる。
層として、(3)と同様にして、Sn層を設け、(4)
と同様にして、無電解めっき用接着剤層を形成すること
ができる。
繰り返して更に上層の導体回路を設けて、片面が3層で
両面が6層の多層プリント配線板を得ることができる。
層プリント配線板の表面に、粗化層を形成するこができ
る。この粗化層には、前述したように流体を吹きつけ
て、粗化層からゴミ等を除去するのがよい。
ルダーレジスト層を設けることができる。ソルダーレジ
スト層としては、ノボラック型エポキシ樹脂からなる樹
脂組成物が望ましい。Pbのマイグレーションを防止で
きるからである。
樹脂組成物は、靱性が低く、クラックが発生し易い。こ
のため、ソルダーレジスト層を設ける前に、基板表面の
導体回路の粗化層上にSn層を設け、このSn層の表面
を0.3〜1.0の光沢度にすることができる。このよ
うにすると、粗化層とソルダーレジスト層との密着性が
向上し、Sn層とソルダーレジスト層との間の剥がれが
防止され、特に有利である。
れる方法により形成した例である。本発明では、無電解
めっき用接着剤層を粗化した後、触媒核を付与し、めっ
きレジストを設け、無電解めっきを行い導体回路を形成
する、いわゆるフルアディティブ法も使用することが可
能である。
比較例に基づいて、詳細に説明する。図1は、本発明に
かかる一例の配線板の縦断面図である。図2は、本発明
にかかるSn層を示す部分的な拡大図である。実施例 A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物(上層用
接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80重
量%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部
と、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315
)3.15重量部と、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5
重量部と、NMP 3.6重量部とを攪拌混合して得た。
(PES)12重量部と、エポキシ樹脂粒子(三洋化成
製、ポリマーポール)の平均粒径 1.0μmのもの 7.2重
量部と、平均粒径 0.5μmのものを3.09重量部とを混合
した後、更に、NMP30重量部を添加し、ビーズミルで
攪拌混合して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部と、光開始剤(チバ
ガイギー製、イルガキュア I−907 )2重量部と、光
増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部と、NMP
1.5重量部とを攪拌混合して得た。
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80重
量%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部
と、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315
)4重量部と、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5
重量部と、NMP 3.6重量部とを攪拌混合して得た。
(PES)12重量部と、エポキシ樹脂粒子(三洋化成
製、ポリマーポール)の平均粒径 0.5μmのもの 14.49
重量部とを混合した後、更に、NMP30重量部を添加
し、ビーズミルで攪拌混合して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部と、光開始剤(チバ
ガイギー製、イルガキュア I−907 )2重量部と、光
増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部と、NMP1.
5 重量部とを攪拌混合して得た。
(油化シェル製、分子量310 、YL983U)100重量部と、
表面にシランカップリング剤がコーティングされた平均
粒径 1.6μmのSiO2 球状粒子(アドマテック製、CRS
1101−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅
パターンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部と、
レベリング剤(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重
量部とを攪拌混合することにより、その混合物の粘度を
23±1℃で45,000〜49,000cps に調整して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)6.5 重量部。
はBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板
1の両面に18μmの銅箔がラミネートされている銅張積
層板を出発材料とした。まず、この銅張積層板をドリル
削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチ
ングすることにより、基板の両面に内層銅パターン(導
体回路)2とスルーホール3とを形成した。
した基板を水洗し、乾燥した後、酸化浴(黒化浴)とし
て、NaOH(10g/L),NaClO2 (40g/L), Na3P
O4(6g/L)、還元浴として、NaOH(10g/L),Na
BH4 (6g/L)を用いた酸化−還元処理により、導体
回路2及びスルーホール3の表面に粗化面4,5を設け
た。
混合混練して樹脂充填剤を得た。 (4) 前記(3) で得た樹脂充填剤を、調製後24時間以内に
基板の両面にロールコータを用いて塗布することによ
り、導体回路2間及びスルーホール3内に充填して、70
℃,20分間で乾燥させ、他方の面についても同様にし
て、樹脂充填剤を導体回路2間及びスルーホール3内に
充填し、70℃,20分間で加熱乾燥させた。
を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベ
ルトサンダー研磨により、導体回路2の表面やスルーホ
ール3のランド表面に樹脂充填剤が残らないように研磨
し、次いで、このベルトサンダー研磨による傷を取り除
くために、バフ研磨した。かかる一連の研磨を基板の他
方の面についても同様に行った。
間、 150℃で1時間、 180℃で7時間の加熱処理を行っ
て樹脂充填剤を硬化した。このようにして、スルーホー
ル等に充填された樹脂充填剤の表層部及び導体回路2上
面の粗化面を除去して、基板両面を平滑化し、樹脂層6
が導体回路2の側面と粗化面4を介して強固に密着して
おり、樹脂層7がスルーホール3の内壁面と粗化面5を
介して強固に密着している配線板を得た。即ち、この工
程により、樹脂層の表面と導体回路の表面とが同一平面
となる。
プリント配線板を、アルカリ脱脂して、ソフトエッチン
グした。次に、塩化パラジウムと有機酸からなる触媒溶
液で処理して、Pd触媒を付与し、この触媒を活性化し
た。その一方、硫酸銅3.2×10-2モル/L、硫酸ニ
ッケル3.9×10-3モル/L、クエン酸ナトリウム
5.4×10-2モル/L、次亜リン酸ナトリウム3.3
×10-1モル/L、界面活性剤(日信化学工業製、サー
フィール465)1.1×10-4モル/L、PH=9か
らなる無電解めっき液を調製した。
電解めっき液に浸漬した。浸漬1分後に、4秒当たり1
回に割合で縦振動させて、銅導体回路2及びスルーホー
ル3のランドの表面をCu−Ni−Pからなる針状合金
で被覆して、粗化層8を設けた。
0.1モル/L、チオ尿素1.0モル/L、温度35
℃、pH=1.2の条件でCu−Sn置換反応させ、図
2に示すように、粗化層8上に厚さ0.3μmのSn層
9を形成した。
した。湯洗には、30L/分の流量の空気によるバブリ
ングを用い、0.5分の浸漬時間で、湯洗槽を2段にし
て、Sn残さを除去した。Sn層9の表面の光沢度は、
GAMMODEL 144 DEMSITOMETERで測定した結果、0.78
であった。
物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶
縁剤(下層用)を得た。次いで、Aの無電解めっき用接
着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに
調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層用)を得た。
得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)を
調製後24時間以内にロールコータで塗布し、水平状態で
20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベーク)
を行い、次いで、前記(7) で得られた粘度7Pa・sの感
光性の接着剤溶液(上層用)を調製後24時間以内に塗布
し、水平状態で20分間放置してから、60℃で30分乾燥
(プリベーク)し、厚さ35μmの層間樹脂絶縁層10を
形成した。
した基板の両面に、85μmφの黒円が印刷されたフォト
マスクフィルムを密着させ、超高圧水銀灯により 500mJ
/cm 2 で露光した。これをDMTG溶液でスプレー現像
し、さらに、この基板を超高圧水銀灯により3000mJ/cm
2 で露光し、100 ℃で1時間、120 ℃で1時間、その後
150℃で3時間の加熱処理(ポストベーク)をすること
により、層間樹脂絶縁層9に、フォトマスクフィルムに
相当する寸法精度に優れた85μmφの開口11(バイア
ホール形成用開口)を開けた。なお、バイアホールとな
る開口11には、スズめっき層9を部分的に露出させ
た。
酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層10の表面に存在す
るエポキシ樹脂粒子を溶解除去することで、この層間樹
脂絶縁層10の表面を粗化面12とし、その後、中和溶
液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした。
この基板の表面に、パラジウム触媒(アトテック製)を
付与することにより、層間樹脂絶縁層10の表面および
バイアホール用開口11の内壁面に触媒核を付けた。
液中に基板を浸漬して、粗化面12の全体に厚さ0.6 μ
mの無電解銅めっき膜を形成した。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 150 g/L 硫酸銅 20 g/L HCHO 30 mL/L NaOH 40 g/L α、α’−ビピリジル 80 mg/L PEG 0.1 g/L 〔無電解めっき条件〕 70℃の液温度で30分
上に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マスクを
載置して、100 mJ/cm2 で露光し、0.8 %炭酸ナトリウ
ムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジストを設け
た。
条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき
膜を形成した。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 180 g/L 硫酸銅 80 g/L 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドGL) 1 mL/L 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 30分 温度 室温
去した後、そのめっきレジスト下の無電解めっき膜を硫
酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶解除去
し、無電解銅めっき膜13と電解銅めっき膜14からな
る厚さ18μmの導体回路15(バイアホール16を含
む)を形成した。
−Pからなる粗化層17を形成し、さらにその表面にS
n置換を行った。(16)図示してはいないが、前記(7) 〜
(15)の工程を繰り返すことで、さらに上層の導体回路を
形成し、多層配線板を得た。但し、Sn置換は行わなかっ
た。
のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)
のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴ
マー(分子量4000)を 46.67gと、メチルエチルケトン
に溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹
脂(油化シェル製、エピコート1001)15.0gと、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)1.6 gと、感光
性モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、
R604 )3gと、同じく多価アクリルモノマー(共栄社
化学製、DPE6A ) 1.5gと、分散系消泡剤(サンノプコ
社製、S−65)0.71gとを混合し、更に、この混合物に
対して、光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学
製)を2gと、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東
化学製) 0.2gとを加えて、粘度を25℃で 2.0Pa・sに
調整したソルダーレジスト用組成物を得た。なお、粘度
測定は、B型粘度計(東京計器、 DVL-B型)で 60rpmの
場合はローターNo.4、6rpm の場合はローターNo.3によ
った。
に、上記ソルダーレジスト用組成物を20μmの厚さで塗
布した。次いで、70℃で20分間、70℃で30分間の乾燥処
理を行った後、円パターン(マスクパターン)が描画さ
れた厚さ5mmのフォトマスクフィルムを密着させて載置
し、1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DMTG現像処理し
た。そして、更に、80℃で1時間、 100℃で1時間、 1
20℃で1時間、 150℃で3時間の条件で加熱処理し、は
んだパッド部分18(バイアホールとそのランド部分を
含む)を開口した(開口径 200μm)ソルダーレジスト
層19(厚み20μm)を形成した。
した基板を、塩化ニッケル30g/L、次亜リン酸ナトリ
ウム10g/L、クエン酸ナトリウム10g/Lからなるp
H=5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開
口部に厚さ5μmのニッケルめっき層19を形成した。
更に、その基板を、シアン化金カリウム2g/L、塩化
アンモニウム75g/L、クエン酸ナトリウム50g/L、
次亜リン酸ナトリウム10g/Lからなる無電解金めっき
液に93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層2
0上に厚さ0.03μmの金めっき層21を形成した。
口部18に、はんだペーストを印刷して 200℃でリフロ
ーすることにより、はんだバンプ22(はんだ体)を形
成し、はんだバンプを有するプリント配線板23を製造
した。
分、バブリング流速を100L/分で行った。
ント配線板について、Sn層表面の光沢度、バイアホー
ルの銅溶解の有無、無電解めっき後のバイアホールのデ
ラミネーションの有無を比較した。結果を表1に示す。
光沢度が0.78に抑えられ、デラミネーション及び銅
の溶解は発生しなかった。
層の酸化が抑制されており、Sn層と絶縁樹脂との間の
剥がれが防止されている。また、本発明の多層プリント
配線板では、絶縁樹脂にバイアホール用開口を形成する
際、バイアホール部にアンダーカットを発生させないの
で、バイアホール底部で断線を引き起こすことがない。
の剥がれや、バイアホール周辺部におけるSn層と絶縁
樹脂との間の剥がれを有効に防止でき、バイアホール部
の接続信頼性に優れた多層プリント配線板が得られる。
図である。
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 基板と下層導体回路と樹脂絶縁層とを備
えている多層プリント配線板において、 前記基板上に前記下層導体回路が設けられており、前記
下層導体回路の表面に粗化層が設けられており、前記粗
化層上にスズ層が設けられており、前記スズ層の表面が
0.3〜1.0の光沢度を有しており、前記スズ層上に
前記樹脂絶縁層が設けられていることを特徴とする多層
プリント配線板。 - 【請求項2】 前記樹脂絶縁層上に上層導体回路が設け
られており、前記下層導体回路と前記上層導体回路と
が、バイアホールによって電気的に接続されていること
を特徴とする、請求項1記載の多層プリント配線板。 - 【請求項3】 基板と下層導体回路と樹脂絶縁層とを備
えている多層プリント配線板を得るにあたり、 前記基板上に前記下層導体回路を設け、前記下層導体回
路の表面に粗化層を設け、前記粗化層上に0.3〜1.
0の光沢度を有するスズ層を設け、前記スズ層上に前記
樹脂絶縁層を設けることを特徴とする多層プリント配線
板の製造方法。 - 【請求項4】 前記スズ層の表面を、バブリングを用い
て湯洗し、前記スズ層の表面に、1.0以下の光沢度を
与えることを特徴とする、請求項3記載の多層プリント
配線板の製造方法。 - 【請求項5】 前記バブリングにおいて、空気、酸素、
窒素及び希ガスからなる群より選ばれる少なくとも1種
の気体を発生させることを特徴とする、請求項4記載の
多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項6】 前記バブリングにおいて、1気圧に換算
して10〜50L/分の流速の気体を発生させることを
特徴とする、請求項4又は5記載の多層プリント配線板
の製造方法。 - 【請求項7】 前記スズ層の表面を、30〜60℃の温
度の温水によって湯洗することを特徴とする、請求項4
〜6のいずれか一項記載の多層プリント配線板の製造方
法。 - 【請求項8】 前記スズ層の表面を、0.1〜5分間湯
洗することを特徴とする、請求項4〜7のいずれか一項
記載の多層プリント配線基板の製造方法。 - 【請求項9】 前記粗化層を、無電解めっき又は前記導
体回路の表面をエッチングすることによって形成するこ
とを特徴とする、請求項3〜8のいずれか一項記載の多
層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項10】 前記樹脂絶縁層上に上層導体回路を設
け、前記下層導体回路と前記上層導体回路とを、バイア
ホールによって電気的に接続することを特徴とする、請
求項3〜9のいずれか一項記載の多層プリント配線板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28093098A JP2000114717A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28093098A JP2000114717A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000114717A true JP2000114717A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17631920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28093098A Pending JP2000114717A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000114717A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005075767A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | フォトレジスト基材及びその精製方法、並びにフォトレジスト組成物 |
-
1998
- 1998-10-02 JP JP28093098A patent/JP2000114717A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005075767A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | フォトレジスト基材及びその精製方法、並びにフォトレジスト組成物 |
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