JP2000114119A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

Info

Publication number
JP2000114119A
JP2000114119A JP10280322A JP28032298A JP2000114119A JP 2000114119 A JP2000114119 A JP 2000114119A JP 10280322 A JP10280322 A JP 10280322A JP 28032298 A JP28032298 A JP 28032298A JP 2000114119 A JP2000114119 A JP 2000114119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic capacitor
resin plate
resin
elastic body
metal case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10280322A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozaburo Okubo
公三郎 大久保
Masaru Hosono
勝 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP10280322A priority Critical patent/JP2000114119A/ja
Publication of JP2000114119A publication Critical patent/JP2000114119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解コンデンサの駆動用電解液の揮散を抑え
ることができ、基板実装時に基板配線を短絡させること
なく、かつ基板洗浄後の洗浄液が残存することのない構
造を有する封口体を提供する。 【解決手段】 コンデンサ素子2を、円筒状金属ケース
1に収納し、ガス透過性の小さい樹脂板5を弾性体3に
添付してなる封口体にて開口部を封止した電解コンデン
サにおいて、上記樹脂板に凸部を設け、該凸部を円筒状
金属ケースの上締め部上端面より高くしたことを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサの
封口体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高温下で長寿命を要求される電解コンデ
ンサの弾性封口体には、駆動用電解液(以下電解液とい
う)の揮散を抑え信頼性を高めるために、弾性体にガス
透過性の小さい樹脂板を貼付した封口体が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記封口体
は、樹脂板が平面であるため電解コンデンサを基板に取
り付けたときに基板とケースが密着する。この場合に、
絶縁性の樹脂チューブにより表面が覆われていない金属
ケースはもとより、絶縁性樹脂を積層した金属ケースで
あっても、封口部の上締め部上端面の一部に金属部分の
露出が発生したとき、基板上の配線と金属ケースが直接
接触し短絡が発生する可能性があった。また、基板とケ
ースが密着しているために基板洗浄を行うときに洗浄液
が基板と弾性封口体の間に付着すると、洗浄液が乾燥し
難いという問題があった。
【0004】また、この問題を解決するため、弾性封口
体を成形する時にその表面に弾性体による凸部を設けた
ものも使用されているが、電解液の揮散を抑えるガス透
過性の小さい樹脂板が配置されていないため、高温下で
電解液が揮散しやすく、その結果、静電容量の減少、損
失角の正接の増大が早期に発生するという問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するため、凸部を設けたガス透過性の小さい樹脂板
を弾性体に配置した封口体を用いた電解コンデンサであ
る。
【0006】すなわち、コンデンサ素子2を、円筒状金
属ケース1に収納し、ガス透過性の小さい樹脂板5を弾
性体3に貼付してなる封口体にて開口部を封止した電解
コンデンサにおいて、上記樹脂板に凸部を設け、該凸部
を円筒状金属ケースの上締め部上端面より高くしたこと
を特徴とする電解コンデンサである。
【0007】また上記の弾性体に貼付する樹脂板の凸部
を円筒状金属ケースの上締め部上端面より0.1〜2.
0mm高くしたことを特徴とする電解コンデンサであ
る。
【0008】また、上記の弾性体面に該弾性体よりガス
透過性の小さい樹脂板を貼付したことを特徴とする電解
コンデンサである。
【0009】さらに、上記の弾性体を分割し、その間に
該弾性体よりガス透過性の小さい樹脂板を積層配置した
ことを特徴とする電解コンデンサである。
【0010】そして、上記の樹脂板にふっ化エチレン系
樹脂を用いたことを特徴とする電解コンデンサである。
【0011】さらに、上記の電解コンデンサにおいて、
金属ケースが、その外面に絶縁性樹脂を備えていること
を特徴とする電解コンデンサである。
【0012】また、上記の絶縁性樹脂がポリアミド樹脂
であることを特徴とする電解コンデンサである。
【0013】
【発明の実施の形態】弾性封口体のケース開口部側外面
にガス透過性の小さい樹脂板を貼付する。さらに、ガス
透過性の小さい他の樹脂板を弾性封口体の素子側の面に
貼付したり、または分割した弾性体の間に積層配置する
こともできる。樹脂板の材質は、弾性体よりもガス透過
性の小さいもので、耐熱性、耐薬品性に優れた強度の高
いものが望ましく、特にふっ化エチレン系樹脂が適して
いる。凸部の高さは、ケースの外周部より、0.1〜
2.0mm高くしておくと、基板に取り付けたとき、基
板とケースとの間隔を十分にあけることができ、基板と
ケースとの接触による短絡や、洗浄液の残存を防ぐこと
ができる。凸部の形状は円形、鼓形、多角形等何れの形
状であってもよい。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。
【0015】(実施例1)図1は本発明の実施例によ
る、弾性体のケース開口部側外面に凸部を施したガス透
過性の小さい樹脂板5を貼付してなる封口体にて開口部
を封止した電解コンデンサの断面図である。コンデンサ
素子より導出した引出しリード4は、上記の封口体に設
けたリード穴を貫通し、外部に引出される。ここで上記
封口体は、直径7.2mm、凸部の部分の厚みをのぞい
た厚み3mm、樹脂板表面に成形された凸部は高さ0.
6mmの鼓形であり、樹脂板にはポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE、テフロン)樹脂、弾性体にはイソブ
チレン・インプレンゴム(ブチルゴム)を用い、厚みは
0.5mmとした。この封口体を使用して、外径8m
m、長さ11.5mmで定格50V−68μFのアルミ
ニウム電解コンデンサを作製した。
【0016】(実施例2)図2は本発明の実施例によ
る、弾性体のケース開口部側外面に凸部を施したガス透
過性の小さい樹脂板5を貼付し、弾性体の素子側の面に
もガス透過性の小さい平板の樹脂板5aを貼付してなる
封口体を用いた電解コンデンサの断面図である。該封口
体の寸法は、実施例1と同一とし、樹脂板および弾性体
の材質も実施例と同一とした。樹脂板5、5aの厚みは
何れも0.5mmとした。この封口体を使用して、実施
例1と同様の仕様、方法で電解コンデンサを作製した。
【0017】(実施例3)図3は本発明の実施例によ
る、弾性体のケース開口部側外面に凸部を施したガス透
過性の小さい樹脂板5を貼付し、弾性体を分割し、その
間にガス透過性の小さい樹脂板5bを積層配置してなる
封口体を用いた電解コンデンサの断面図である。該封口
体の寸法は実施例1と同一とし、樹脂板および弾性体の
材質も実施例と同一とした。樹脂板5、5bの厚みは何
れも0.5mmである。また、この封口体を使用して、
実施例1と同様の仕様、方法で電解コンデンサを作製し
た。
【0018】(従来例1)図4は従来例による、弾性体
のケース開口部側外面に平板のガス透過性の小さい樹脂
板5を貼付してなる封口体を用いた電解コンデンサの断
面図である。樹脂板の厚みは、実施例1と同様の0.5
mmであり、凸部を除くその他の寸法も、実施例1と同
一である。樹脂板および弾性体の材質も実施例と同一と
した。この封口体を使用して、実施例1と同様の仕様、
方法で電解コンデンサを作製した。
【0019】(従来例2)図5は従来例による、樹脂板
を配置せずに、弾性体3により凸部を施した電解コンデ
ンサの断面図である。弾性体の材質、形状、寸法は実施
例1と同じである。この封口体を使用して、実施例1と
同様の仕様、方法で電解コンデンサを作製した。
【0020】高温下での信頼性を比較するため、実施例
1、2、3、従来例1、2のアルミニウム電解コンデン
サを105℃中で定格電圧を印加し、5000h後の静
電容量(Cap)、損失角の正接(Tanδ)の変化、
及び重量変化による電解液の揮散量を比較した。その結
果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】上記の表1から明らかなように、樹脂板を
配置した実施例1、2、3のアルミニウム電解コンデン
サは、樹脂板を貼付した従来例1と同等の製品特性、重
量変化であり、樹脂板を貼付しない従来例2よりも著し
く優れていることが分かる。なお、上記実施例ではふっ
化エチレンとしてポリテトラフルオロエチレン(テフロ
ン)樹脂を用いたが、その他にもポリヘキサフルオロエ
チレン(PHFE)その他のふっ化エチレン系樹脂を用
いることができる。さらに、上記の実施例において、絶
縁性を向上させるためにポリアミド樹脂等の絶縁性樹脂
を金属ケースの外面全体に積層してもよい。上記の樹脂
を積層した金属ケースを使用し、樹脂板の凸部を円筒状
金属ケースの上締め部上端面より0.1mm高くした電
解コンデンサにおいて、5000h後の短絡は皆無とす
ることができた。
【0023】さらに、実施例1、2、3および従来例
1、2による電解コンデンサを各50個作製し、基板実
装後、洗浄し、封口体と基板との間に洗浄液の残存度合
を調査した。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2より、封口体に凸部を形成した構造に
よるものは、洗浄液の残存度は皆無であることが分か
る。
【0026】
【発明の効果】この結果から明らかなように、本発明に
よる電解コンデンサは、従来の平板の樹脂板を配置した
弾性封口体を用いた場合と同等の信頼性を有し、電解液
の揮散を防止することができ、なおかつ封口体に設けた
樹脂板凸部により、基板実装時に、金属ケースと基板が
密着することがないので、金属ケースと基板上の配線の
接触を防止し、基板洗浄後に基板と封口体の間に残存し
た洗浄剤の乾燥を妨げることがない。さらに、樹脂板に
テフロン等のポリふっ化エチレン系樹脂を用いることに
より、封口体の耐熱性、耐薬品性を改善することがで
き、強度を向上させることもできる。よって、本発明に
よる電解コンデンサを基板実装して使用する場合には、
上記の効果がすべて複合されるので、従来にない長期信
頼性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示し、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示し、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図4】従来例を示し、(a)は平面図、(b)は断面
図である。
【図5】他の従来例を示し、(a)は平面図、(b)は
断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 コンデンサ素子 3 弾性体 4 リード 5 樹脂板 5a 樹脂板 5b 樹脂板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ素子(2)を、円筒状金属ケ
    ース(1)に収納し、ガス透過性の小さい樹脂板(5)
    を弾性体(3)に貼付してなる封口体にて開口部を封止
    した電解コンデンサにおいて、上記樹脂板に凸部を設
    け、該凸部を円筒状金属ケースの上締め部上端面より高
    くしたことを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性体に貼付する樹脂板
    の凸部を円筒状金属ケースの上締め部上端面より0.1
    〜2.0mm高くしたことを特徴とする電解コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の弾性体面に該弾性体
    よりガス透過性の小さい樹脂板を貼付したことを特徴と
    する電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載の弾性体を分割し、そ
    の間に該弾性体よりガス透過性の小さい樹脂板を積層配
    置したことを特徴とする電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の樹脂板にふっ化エチ
    レン系樹脂を用いたことを特徴とする電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の電解コンデンサにおい
    て、金属ケースが、その外面に絶縁性樹脂を備えている
    ことを特徴とする電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】 請求項6の絶縁性樹脂がポリアミド樹脂
    であることを特徴とする電解コンデンサ。
JP10280322A 1998-10-01 1998-10-01 電解コンデンサ Pending JP2000114119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10280322A JP2000114119A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10280322A JP2000114119A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000114119A true JP2000114119A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17623393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10280322A Pending JP2000114119A (ja) 1998-10-01 1998-10-01 電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000114119A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008049189A1 (de) * 2008-09-26 2010-04-01 Epcos Ag Kondensator mit einem Kondensatorhalter sowie Montageanordnung
JP2012094854A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Nippon Chemicon Corp コンデンサ及びコンデンサの製造方法
WO2022070595A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 日本ケミコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008049189A1 (de) * 2008-09-26 2010-04-01 Epcos Ag Kondensator mit einem Kondensatorhalter sowie Montageanordnung
EP2169695B1 (de) * 2008-09-26 2018-01-03 Epcos Ag Kondensator mit einem kondensatorhalter sowie montageanordnung
JP2012094854A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Nippon Chemicon Corp コンデンサ及びコンデンサの製造方法
WO2022070595A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 日本ケミコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3828227A (en) Solid tantalum capacitor with end cap terminals
KR0154111B1 (ko) 알루미늄 합금 반도체 패키지
US2744217A (en) Electrical apparatus
JP2000114119A (ja) 電解コンデンサ
JP4864182B2 (ja) チップ形コンデンサ
JPH06338438A (ja) アルミニウム電解コンデンサ
US3277349A (en) Electrolytic capacitor seal
JP5004756B2 (ja) 電解コンデンサ
JPS6031248Y2 (ja) 電解コンデンサの封口端子板
JP2001102239A (ja) チップ型コンデンサ
JPH02194614A (ja) チップ型コンデンサおよびその製造方法
JPH0521273A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2001167987A (ja) アルミ電解コンデンサ
JP2001102237A (ja) チップ形コンデンサ
JPS60144930A (ja) 電解コンデンサ
JP2902423B2 (ja) 電解コンデンサ
JPS5940522A (ja) 電解コンデンサ
JPH0658871B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JPS58164217A (ja) 電子部品
JPS60201620A (ja) 電子部品
JPS6025898Y2 (ja) 電解コンデンサ
JPH02194613A (ja) コンデンサ
JPH0786102A (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JPS5943726Y2 (ja) 電解コンデンサ
JPH0635463Y2 (ja) チップ部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070625