JP2000113855A - 高圧放電ランプ装置 - Google Patents

高圧放電ランプ装置

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JP2000113855A
JP2000113855A JP28311598A JP28311598A JP2000113855A JP 2000113855 A JP2000113855 A JP 2000113855A JP 28311598 A JP28311598 A JP 28311598A JP 28311598 A JP28311598 A JP 28311598A JP 2000113855 A JP2000113855 A JP 2000113855A
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light emitting
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久司 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光部およびケース部のサイズを最適化して点
灯回路の温度上昇を抑制した高圧放電ランプ装置を提供
する。 【解決手段】高圧放電ランプを収容した発光部と、点灯
回路を収容するとともに受電手段を備えたケース部とを
具備し、発光部の容積VLとケース部の容積VCとの比
VL/VCを1.0未満、好適には0.6未満に構成す
る。さらに好適には、加えて発光部の単位容積当たりの
定格消費電力P/VL(W/cc)を0.35以上に構
成する。または高圧放電ランプ装置の全長Lと発光部の
長さL1との比L/L1を2.5以上に構成する。また
は発光部の長さL1とケース部の長さL2との比L1/
L2を0.85以下に構成する。そうして、相対的に発
光部を小さくすると、熱源の大きさが小さくなることに
より、対流および伝導により発光部からケース部への熱
の移動が著しく低減して、点灯回路の温度上昇が少なく
なるために、回路部品の熱破壊を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧放電ランプ、点
灯回路および受電手段を備えた高圧放電ランプ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】小形の蛍光ランプ、その点灯回路および
口金を一体的に組み合わせた蛍光ランプ装置すなわち電
球形蛍光ランプが広く用いられている。この電球形蛍光
ランプは、その定格消費電力が13〜23W程度のもの
が多い。
【0003】しかし、さらに小形で高い発光効率を備え
た光源が求められている。
【0004】ところが、蛍光ランプの場合、ランプ電力
の増加に伴い点灯回路が熱的に問題となる。すなわち、
蛍光ランプは、発熱部が大きくなるために、対流および
伝導による熱の点灯回路への移動が多くなり、これに伴
い点灯回路の温度上昇が激しくなる。このため、点灯回
路を大きくしなければならず、必然的に電球形蛍光ラン
プ全体が大形化し、実用性が失われてしまう。しかも、
蛍光ランプは、発光体部分すなわち発光管の表面積が大
きいので、反射鏡と組み合わせても指向性を付与するこ
とが困難であるとともに、発生熱の移動のうち対流が占
める割合が本質的に多い。
【0005】これに対して、高圧放電ランプは、蛍光ラ
ンプに比較して小形で発光効率が高いので、これを用い
ることによって、小形で高い発光効率を備えた光源に対
する要求に応えることができるものと期待できる。ま
た、高圧放電ランプは、発光体部分すなわち発光管が小
さく高輝度なので、反射鏡と組み合わせて用いることに
より、指向性を備えた装置を得る場合に好都合であると
ともに、発生熱の移動に占める放射の割合が多い。
【0006】従来、高圧放電ランプを透光性グローブ内
にセットしてなる発光部と、その点灯回路を収納し、さ
らに口金を備えてなるケース部とを一体化した高圧放電
ランプ装置いわゆる電球形高圧放電ランプが出現したこ
とがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電球
形高圧放電ランプは、点灯回路の温度上昇が大きくて、
半導体デバイスが熱破壊するために、実用性に問題があ
り、解決されるに至らなかった。
【0008】本発明者らによる調査の結果、従来の電球
形高圧放電ランプは、その発光部およびケース部の大き
さに問題のあることが分かった。すなわち、発光部の容
積は、電球形蛍光ランプのそれに比較すると、明らかに
小さいもののまだ大きく、またケース部の容積の約1.
3倍であった。
【0009】発光部は、高圧放電ランプの発光により発
熱する熱源であり、最も実用的ないわゆるベースアップ
点灯状態では、発光部が大きいと対流および伝導による
熱の移動が著しく増加し、その結果ケース部の受熱量が
多くなる。
【0010】一方、ケース部は、小さいほど受熱による
温度上昇が大きくなる。
【0011】従来の高圧放電ランプ装置においては、上
述のように発光部の容積がケース部の容積より大きいた
め、ケース部の発光部からの受熱量が多くなり、これに
伴う温度上昇が大きくなるのである。
【0012】本発明者は、以上の知見に基づいてさらに
研究の結果、本発明をなすに至った。
【0013】本発明は、発光部およびケース部のサイズ
を熱的に最適化して点灯回路の温度上昇を抑制した高圧
放電ランプ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプ装置は、高圧放電ランプと;高圧放電ランプを
収容するとともに容積がVLの発光部と;高圧放電ラン
プを点灯させる点灯回路と;点灯回路を収容するととも
に受電部を備え、容積がVCのケース部と;を具備し、
容積比VL/VCが下記数式を満足することを特徴とし
ている。
【0015】VL/VC<1.0 本発明および以下の各発明において、特に指定しない限
り用語の定義および技術的意味は次による。
【0016】<高圧放電ランプについて>本発明におい
て、高圧放電ランプは、透光性放電容器、給電導体、電
極およびイオン化媒体を具備している。
【0017】(透光性放電容器について)透光性放電容
器は、石英ガラスまたは透光性セラミックスなどからな
り、内部に放電空間が形成されている。なお、ここで
「透光性」とは、放電による発光を透過して外部に導出
できる程度に透過すればよく、透明ばかりでなく、光拡
散性を備えているものであってもよい。
【0018】透光性セラミックスとしては、単結晶の金
属酸化物たとえばサファイヤと、多結晶の金属酸化物た
とえば半透明の気密性アルミニウム酸化物、イットリウ
ム−アルミニウム−ガーネット(YAG)、イットリウ
ム酸化物(YOX)と、多結晶非酸化物たとえばアルミ
ニウム窒化物(AlN)のような光透過性および耐熱性
を備えた材料を意味する。
【0019】(給電導体について)「給電導体」とは、
電源から限流インピーダンスを介して透光性セラミック
ス放電容器を気密に貫通して内部の電極間に電圧を印加
して、高圧放電ランプを始動し、電流を導入して点灯
し、さらには場合により電極を支持するために機能する
ものである。
【0020】給電導体は、透光性放電容器が石英ガラス
および透光性セラミックスのいずれを用いる場合であっ
ても、少なくとも封着性部分を備えている。
【0021】封着性部分は、主として透光性放電容器に
封着されることにより、透光性放電容器を封止し、要す
れば併せて給電導体を固定する。
【0022】また、封着性部分の先端には、耐熱性部材
を備えているか、または電極軸を直接接続して用いる。
【0023】耐熱性部材としては、タングステン、モリ
ブデンまたはこれらの金属を主成分とする合金からな
り、その基端を封着性部分の先端に接続する。そして、
耐熱性部材の先端に電極を配設する。
【0024】ところで、封着性部分において透光性放電
容器を封止するには、透光性放電容器の構成材料に応じ
て異なる手段によるのが一般的である。たとえば、透光
性放電容器が石英ガラスからなる場合には、封着性部分
をモリブデンなどの金属箔によって構成し、透光性放電
容器の端部に封着性部分を挟み、かつ当該端部を加熱軟
化させてからピンチシールすることにより封止する。
【0025】これに対して、透光性セラミックスを封止
する場合には、封着性部分を、一般に透光性セラミック
スおよびセラミックス封止用コンパウンドのシールと熱
膨張係数が近いニオブなどの封着性金属の無空棒または
中空パイプなどを用いて構成し、透光性セラミックス放
電容器の小径筒部内にセラミックス封止用コンパウンド
のシールを形成することにより気密に封止する。
【0026】(電極について)電極は、給電導体の先端
に配設されて透光性放電容器の内部に位置するが、電極
を給電導体と別体に形成して、給電導体の先端に固着す
ることができる。しかし、給電導体と一体に形成しても
よい。
【0027】電極を給電導体と一体に形成する場合の好
適例は、給電導体の耐熱性部材をタングステンまたはタ
ングステンを主成分とする合金を中空パイプにして透光
性セラミックス放電容器の膨出部内に突出させる構造で
ある。そうすれば、給電導体の先端がそのまま筒状に湾
曲された板を主体とする電極を構成することになる。
【0028】電極を板を主体として構成したことによ
り、電極の表面積が増大し、グロー・アーク転移におい
てグロー放電モードでスパッタリングの割合を決定する
要因の一つである電極表面電流密度(A/cm2)が低
下し、これに伴い陰極降下電圧が低下するので、スパッ
タリングが軽減する。また、電極の熱容量を小さくでき
るので、グロー・アーク転移時間が短縮する。さらに、
電極が板を主体として構成されていることによる板の端
面のエッジ効果で電子放射性能が著しく向上し、始動電
圧が低下する。
【0029】電極を給電導体と一体に形成する場合の他
の好適例は、給電導体の耐熱性部材を0.2mm程度以
下の直径に形成することである。前述したように耐熱性
部材の封着性部分に隣接する領域にシールが付着しても
クラックが生じなくなるのに加えて、電極としての機能
にも問題がない。
【0030】いずれの好適例においても、給電導体の先
端をそのまま、またはさらにコイルを巻回して付加する
だけで、電極として作用させることができるので、構造
が簡単になり、小形の高圧放電ランプに甚だ好都合であ
る。
【0031】ところで、交流点灯形においては一対の電
極を給電導体の先端部側と一体に形成することができる
が、直流点灯形においては陰極は一体に形成してもよい
が、陽極は別に形成することができる。
【0032】(イオン化媒体について)イオン化媒体
は、イオン化媒体の放電により発光する物質であれば、
特に制限されない。たとえば、イオン化媒体としてナト
リウムアマルガムを用いることにより、高圧ナトリウム
ランプとして作動させることができる。また、発光金属
のハロゲン化物を用いることにより、メタルハライドラ
ンプとして作動させるのでもよい。さらに、水銀を発光
金属として用いることにより、水銀ランプとして作動さ
せるのでもよい。
【0033】上記のいずれにしても、緩衝媒体として希
ガスまたはおよび水銀を必要に応じて添加することがで
きる。
【0034】(その他の構成について)透光性放電容器
から外部に露出する外部リード線を耐酸化性導電体で構
成することにより、高圧放電ランプを大気中で点灯させ
ることができる。
【0035】<発光部について>発光部は、高圧放電ラ
ンプをその内部に収容して、配光を制御したり高圧放電
ランプを保護するとともに、熱的には熱源を構成してい
る。
【0036】配光を制御する発光部としては、たとえば
反射鏡や光拡散形グローブなどが該当する。
【0037】また、高圧放電ランプを保護する発光部と
しては、たとえばグローブや反射鏡および前面保護板の
組合せ体などが該当する。この場合、グローブは、透明
性、光拡散性および集光性などであることを許容する。
【0038】さらに、発光部は、後述するケース部の容
積との対比において相対的にその容積を小さく設定する
ことが本発明における特徴的構成である。そして、この
容積は、熱的関係において意義があるので、発光部の外
周を基準にして計測するものとする。また、後述するケ
ース部との境界については、次によるものとする。すな
わち、発光部とケース部とが分離した部品として構成さ
れている場合には、当該部品の外周で計測する。発光部
とケース部とがたとえば一体に形成されている場合に
は、発光部とケース部との間の仕切り壁の部分を発光部
に含めて計測するものとする。
【0039】さらにまた、発光部の内部は、外気に対し
て気密にすることもできるが、特に気密にしなくてもよ
い。
【0040】次に、発光部を反射鏡を主体として構成す
る場合について説明する。
【0041】反射鏡は、その内面を高反射率面に形成す
ることが好ましい。たとえば、アルミニウム蒸着面、赤
外線透過・可視光反射性能を備えた多層干渉膜などを用
いた高反射率面が実際的である。
【0042】また、反射鏡の基体としては、金属、ガラ
ス、セラミックスなどを用いることができる。
【0043】さらに、反射面の形状は、回転放物面、回
転楕円面などの回転2次曲面またはこれらの補正曲面な
どであることを許容する。
【0044】さらにまた、反射鏡に対する高圧放電ラン
プの配設は、反射鏡の光軸に対する高圧放電ランプの軸
の向きについて基本的に二つの態様があり得る。すなわ
ち、反射鏡の光軸と高圧放電ランプの軸を一致させる態
様と、ほぼ直角に配置する態様とに分かれる。しかし、
いずれの態様においても反射鏡の焦点に高圧放電ランプ
の電極間を配置する。
【0045】さらにまた、反射鏡の投光開口をガラスな
どの耐熱性透光部材によって閉塞することが万一の高圧
放電ランプの破裂の際の破片の飛散に対して保護できる
ので、好ましいが本質的には開放していてもよい。
【0046】次に、発光部をグローブを主体として構成
する場合について説明する。
【0047】グローブは、ガラス、透光性セラミックス
などの材料にて形成することができる。
【0048】また、グローブの一部に反射膜が形成され
ていてもよい。
【0049】<点灯回路について>点灯回路は、高圧放
電ランプを点灯することができれば、回路方式は問わな
い。したがって、低周波点灯回路および高周波点灯回路
のいずれであってもよい。
【0050】また、限流インピーダンスは、誘導性、容
量性および抵抗性のいずれであってもよいが、誘導性イ
ンピーダンスが総合的に有利である。誘導性インピーダ
ンスは動作周波数が高いほど小形化できるので、高周波
点灯回路が好適である。
【0051】高周波点灯回路としては、高周波インバー
タを用いることにより、小形、軽量化することができ
る。
【0052】<ケース部について>ケース部は、点灯回
路をその内部に収納するケースと、受電手段とを備えて
いる。
【0053】まず、受電手段について説明する。
【0054】受電手段は、高圧放電ランプ装置内に電源
を導入するための手段であれば、どのような構成であっ
てもよい。たとえば、口金、引掛シーリングキャップ構
造および筒状部や電源導入孔の中から導電線が導出され
るか、反対に外部から中へ導電線が導入されるような構
成などであることを許容する。
【0055】口金は、E形、EZ形、BA形、P形、B
形、GX形、GZ形など既知の各種口金構造を適宜採用
することができる。
【0056】また、引掛シーリングキャップ構造は、天
井などに設置された引掛シーリングボディに着脱自在に
装着されて、機械的支持と電気的接続とを同時に行う。
【0057】さらに、筒状部や電源導入孔の中から導電
線が導出されるか、反対に外部から中へ導電線が導入さ
れるような構成は、筒状部や電源導入孔を形成している
部材によって機械的に支持され、導電線によって電気的
に接続される受電手段である。この態様は、高圧放電ラ
ンプ装置をコードペンダントやパイプペンダント構造、
天井直付け構造などにより支持する場合に好適である。
【0058】次に、ケースについて説明する。
【0059】ケースは、点灯回路を機械的に保護すると
ともに、受電手段を支持ないし形成するために寄与する
ので、機械的に所要の強度を備えているものとする。
【0060】また、点灯回路からの発熱もあるし、発光
部からの熱の移動もあり、比較的高温になるので、これ
らの温度に対する耐熱性があるとともに、熱伝導係数の
なるべく大きい材料で構成されていることが好ましい。
たとえば、セラミックス、耐熱性合成樹脂(PBTな
ど)およびガラスなどの材料を用いることができる。
【0061】さらに、ケースは、点灯回路をその内部に
収納できるならば、どのような形状であってもよい。意
匠的外観および使い勝手を考慮して適当な形状に設定す
ることができる。なお、点灯回路の一部は、受電手段の
内部に延在して収納されていてもよい。
【0062】ところで、ケース部は、その容積が発光部
の容積に比較して相対的に大きく設定されていることが
本発明においては、特徴的構成である。なお、ケース部
の容積は、発光部と同様にケース部の外周で計測するも
のとし、さらに受電手段をも含める。
【0063】すなわち、発光部の容積をVLとし、ケー
ス部の容積をVCとしたとき、容積比VL/VCが1.
0未満に設定されていなければならない。
【0064】<本発明の作用について>高圧放電ランプ
を内部に収容する発光部の容積VLと、点灯回路を内部
に収容するケース部の容積VCとの容積比VL/VCが
小さくなるにしたがって発光部内で発生して発光部から
外部に移動する熱の移動形態のうち放射の割合が増加す
るのに対して、対流および伝導の割合が逆に低下する。
【0065】対流および伝導による熱移動は、受電手段
を上にした状態での点灯時にケース部を温度上昇させる
要因になるので、これらの熱移動が少なくなれば、ケー
ス部に収容されている点灯回路を構成する回路部品の温
度上昇を少なくすることができる。
【0066】特に対流は、発光部の表面からケース部の
表面に沿って生じ、多量の熱を移動させ得るので、対流
が点灯回路の温度上昇に与える影響は大きい。
【0067】これに対して、伝導は、発光部に接触して
いるケース部の構成部材を熱が伝わって移動する形態で
あるので、発光部とケース部との間の熱抵抗を大きくす
ることにより、伝導による熱の移動を少なくすることが
できる。熱抵抗を大きくするには、発光部のケース部側
に熱反射体を配設したり、発光部とケース部との間に断
熱層たとえば空気層を配設するなどにより、実現するこ
とができる。
【0068】そうして、上記容積比VL/VCが1.0
未満であれば、点灯回路の温度上昇が許容範囲内に納ま
り、半導体デバイスを始め回路部品の熱破壊を実用的範
囲内で回避できる。しかし、容積比VL/VCが1.0
以上になると、熱破壊が発生する確率が実用性の範囲を
逸脱して大きくなるので、不可である。
【0069】請求項2の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1記載の高圧放電ランプ装置において、容積比V
L/VCが下記数式を満足することを特徴としている。
【0070】VL/VC<0.6 本発明は、発光部とケース部との容積比の好適な範囲を
規定している。本発明においては、受電手段を上にした
状態での点灯時に、発光部からケース部に移動する熱量
を一層少なくして、点灯回路の温度上昇をさらに低減す
る最適な構成を規定している。
【0071】すなわち、発光部を本発明の要件を満足す
るように相対的に一層小形化すると、高圧放電ランプの
点灯時の発生熱のうち発光部から外部へ移動する熱量に
占める放射の割合が顕著に増加し、反対に対流および伝
導の割合が顕著に減少する。これに伴いケース部に移動
する熱量が激減することになり、したがって点灯回路の
受熱量が著しく減少するので、温度上昇が少なくなる。
【0072】また、発光部の小形化によって高圧放電ラ
ンプ装置の全体を小形化することができる。
【0073】請求項3の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1または2記載の高圧放電ランプ装置において、
発光部の単位容積当たりの定格消費電力P/VL(W/
cc)が下記数式を満足することを特徴としている。
【0074】P/VL≧0.35 本発明は、高圧放電ランプ装置に投入される電力を発光
部の単位容積当たり0.35W以上に規定したことで、
小形でありながら高出力の高圧放電ランプ装置を構成し
て、しかも点灯回路の温度上昇を抑制して回路部品の熱
破壊を防止しているものである。
【0075】請求項4の発明の高圧放電ランプ装置は、
高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容するとともに
長さがL1の発光部と;高圧放電ランプを点灯させる点
灯回路と;点灯回路を収容するとともに受電部を備える
ケース部と;を具備し、全長をLとしたときに長さ比L
/L1が下記数式を満足することを特徴としている。
【0076】L/L1≧2.5 発光部の長さは、発光部の境界を明確にすることで把握
できるが、発光部の境界は請求項1と同様である。ま
た、高圧放電ランプの全長は、発光部およびケース部の
位置関係およびそれらの長さに関係するが、発光部の先
端から高圧放電ランプ装置の後端までとする。一般的に
は、発光部の先端から受電手段の端部までによって全長
が規定される。
【0077】また、本発明は、発光部とケース部とがほ
ぼ前後関係に位置している場合に適用される。
【0078】そうして、本発明は、発光部およびケース
部の容積比に代えて、発光部および高圧放電ランプ装置
の長さを規定することで、発光部からケース部への発生
熱の移動による点灯回路の温度上昇を許容範囲内に規制
するものである。
【0079】また、本発明においては、発光部の長さを
小さくすることで高圧放電ランプ装置の全長を小さくす
ることができる。
【0080】さらに、本発明においては、発光部のケー
ス部側の部分に熱反射体を備えている場合に、熱反射体
の熱反射効果が有効に作用して、点灯回路の温度上昇防
止に寄与する。
【0081】請求項5の発明の高圧放電ランプ装置は、
高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容するとともに
長さがL1の発光部と;高圧放電ランプを点灯させる点
灯回路と;点灯回路を収容するとともに受電部を備え、
長さがL2のケース部と;を具備し、全長をLとしたと
きに長さ比L1/L2が下記数式下式を満足することを
特徴としている。
【0082】L1/L2≦0.85 本発明においては、発光部およびケース部の相互の位置
に関係なく規定されるものであり、したがって発光部お
よびケース部がたとえば軸に沿って平行関係に位置して
いる態様であってもよい。
【0083】そうして、本発明は、発光部およびケース
部の容積比を規定するのに代えて発光部およびケース部
の長さを規定することにより、点灯回路の温度上昇を抑
制するものである。
【0084】請求項6の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1ないし5のいずれか一記載の高圧放電ランプ装
置において、発光部は、高圧放電ランプと点灯回路との
間に位置する熱反射体を備えていることを特徴としてい
る。
【0085】熱反射体は、高圧放電ランプからの発生熱
が点灯回路側へ向かう熱放射を反射する部材である。高
圧放電ランプの発光を集光して配光に指向性を付与する
ために反射鏡を用いる場合、当該反射鏡は本発明におけ
る熱反射体を兼ねることができる。すなわち、アルミニ
ウム蒸着膜により反射膜が形成されている反射鏡におい
ては、可視光を反射するのみでなく、結果として赤外線
を含む熱線を反射する作用があるからである。
【0086】また、熱反射体として、赤外線を選択的に
反射する赤外線反射多層干渉膜を用いることができる。
【0087】そうして、高圧放電ランプの発生熱が発光
部の点灯回路側の部分に放射されると、当該部分が熱を
吸収して温度上昇する。当該部分と点灯回路との間の温
度差が高くなるほど、その間に熱の移動が多く生じる。
そして、熱の移動は伝導または2次輻射により行われ
る。
【0088】これに対して、本発明においては、発光部
が熱反射体を上記の位置に備えていることにより、発光
部の点灯回路側の部分の温度上昇が抑制されるので、点
灯回路側への熱移動が少なくなり、それに伴い点灯回路
の発光部の発生熱による温度上昇が低減する。
【0089】請求項7の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1ないし6のいずれか一記載の高圧放電ランプ装
置において、発光部は、反射鏡および反射鏡の投光開口
に配設された前面保護板を備えていることを特徴として
いる。
【0090】反射鏡の投光開口に前面保護板が配設され
ていることにより、高圧放電ランプが万一破裂した際に
破片が飛散するのを前面保護板によって防止することが
できる。
【0091】また、前面保護板を反射鏡の投光開口に配
設するには、前面保護板を耐熱性接着剤により接着する
ことができる。この場合には、反射鏡の内部を気密にす
る必要がない。しかし、要すれば前面保護板を反射鏡の
投光開口に溶着などにより気密に封着し、内部を排気し
て真空または不活性雰囲気にすることもできる。
【0092】請求項8の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1ないし7のいずれか一記載の高圧放電ランプ装
置において、発光部は、グローブおよびグローブの開口
端側に配設された熱反射体を備えていることを特徴とし
ている。
【0093】まず、グローブについて説明する。本発明
において、グローブは、透明性および光拡散性のいずれ
であってもよい。
【0094】透明性のグローブにあっては、いわゆるク
リヤーのまま、またはプリズム状の凹凸やレンズを形成
することもできる。
【0095】また、光拡散性のグローブにあっては、乳
白質の透光性材料を用いるか、透明性のガラスなどの外
面または内面に光拡散性の塗膜を形成するか、サンドブ
ラスト処理などを施すかにより、光拡散性に形成するこ
とができる。
【0096】さらに、全体の一部を光拡散性にするか、
反射膜を形成することもできる。
【0097】さらにまた、グローブの内部は、外部と連
通して高圧放電ランプが大気中で点灯するように構成し
てもよいし、気密に構成して、さらに内部を排気して真
空にするか、不活性ガスを封入することもできる。
【0098】次に、熱反射体について説明する。
【0099】熱反射体は、高圧放電ランプの発生熱の点
灯回路への伝導による移動を抑制して温度上昇をなるべ
く少なくするために用いる。すなわち、高圧放電ランプ
の点灯時に発生する熱のグローブ開口端側への放射を反
射して吸収しないように作用するものである。
【0100】また、熱反射体は、赤外線反射多層干渉膜
または金属反射面により形成することができる。金属反
射面の場合は、可視光に対する反射作用もあるので、可
視光反射が所望の配光に与える影響を考慮する必要があ
る。金属反射面において、所望の可視光反射を行わせる
ために、必要に応じて熱反射体を所望の曲面形状に成形
したものを用いることができる。
【0101】さらに、熱反射体の基体には、金属、ガラ
スまたはセラミックスなどの耐熱性材料を用いることが
できる。要すれば、発光部とケース部との仕切り壁に赤
外線反射多層干渉膜または反射性金属膜を蒸着などによ
り形成して熱反射体を構成することもできる。
【0102】さらにまた、熱反射体と上記仕切り壁との
間に空隙を形成して断熱するように構成することができ
る。
【0103】そうして、本発明においては、熱反射体を
グローブの開口端側に配設したことにより、発光部から
点灯回路側への伝導や2次輻射による熱移動を抑制する
ことができ、これに伴って回路部品の温度上昇を低減す
ることができる。
【0104】また、グローブの構成によって指向性のな
い配光や指向性を有する配光など所望の配光特性を得る
ことができる。
【0105】請求項9の発明の高圧放電ランプ装置は、
請求項1ないし3および5ないし7のいずれか一記載の
高圧放電ランプ装置において、発光部は、凹形の反射鏡
を備えており;ケース部は、環状をなして反射鏡を包囲
するように配設されている;ことを特徴としている。
【0106】本発明は、発光部に対してケース部の形状
および位置を改良して、薄形で天井などに直付けするの
に好適な高圧放電ランプ装置を規定している。しかし、
本発明においては、天井直付けだけでなく、ペンダント
など種々の取り付けに対応させることができる。また、
受電手段として、口金や引掛シーリングキャップ構造を
用いることにより、薄形の高圧放電ランプ装置でありな
がら、着脱が容易にすることもできる。
【0107】本発明において、反射鏡は、可視光を反射
して所望の指向性を有する配光になるように制御する
が、これと同時に凹形の熱反射体を構成している。した
がって、反射鏡の背面側への高圧放電ランプの発生熱の
移動は、反射鏡により抑制されるので、反射鏡を包囲す
るようにケース部を配設することが熱的に問題なく可能
になる。
【0108】また、発光部は、ケース部に対して着脱自
在にすることにより、高圧放電ランプが寿命になった際
に、発光部のみを交換することができ、交換部品を安価
にすることができる。
【0109】そうして、本発明においては、高圧放電ラ
ンプ装置の径がそれなりに大きくなるものの、光軸方向
への長さを反射鏡のそれより若干大きくなる程度まで大
幅に短縮することができる。したがって、薄形のスポッ
トライトを得ることができる。
【0110】請求項10に発明の高圧放電ランプ装置
は、請求項1ないし9のいずれか一記載の高圧放電ラン
プ装置において、高圧放電ランプは、放電空間を包囲す
る膨出部および膨出部の両端に連通して配置され膨出部
より内径が小さい小径筒部を備えた透光性セラミックス
放電容器、封着性部分を備え、透光性セラミックス放電
容器の小径筒部内に挿入されて小径筒部の内面との間に
わずかな隙間を形成しながら延在する給電導体、給電導
体の先端に配設されて透光性セラミックス放電容器の膨
出部内に位置している電極、透光性セラミックス放電容
器の小径筒部および給電導体の主として封着性部分の間
を封止しているセラミックス封止用コンパウンドのシー
ル、ならびに透光性放電容器内に封入されたイオン化媒
体を備えていることを特徴としている。
【0111】本発明は、高圧放電ランプが透光性セラミ
ックス放電容器を備えている構成を規定している。透光
性セラミックス放電容器は、石英ガラスに較べて耐熱性
および耐食性に優れていることから、点灯時の動作温度
を高めて高発光効率および高演色性を実現できるととも
に、優れた寿命特性を有する。
【0112】(透光性セラミックス放電容器について)
透光性セラミックス放電容器を製作するには、中央の膨
出部と膨出部の両端の小径筒部とを最初から一体に成形
することができる。
【0113】しかし、たとえば膨出部を画成する円筒
と、円筒の両端面に嵌合して閉鎖する一対の端板と、端
板の中央孔に嵌合して小径筒部を画成する小径筒体と
を、それぞれ仮焼結してから所要に組み立てて、さらに
全体を焼結することにより、一体の透光性セラミックス
放電容器を形成することもできる。
【0114】また、透光性セラミックスの円筒体の両端
に中心に貫通孔を備えたセラミックスの一対の小径円筒
体を嵌合して、透光性セラミックスの円筒体の中央部に
膨出部を、また両端の小径円筒体により小径筒部を、そ
れぞれ形成し、膨出部によって放電空間を包囲する透光
性放電容器を形成することもできる。この場合、透光性
セラミックスの円筒体と、小径円筒体との間は、焼結に
よって気密に一体化してもよいし、セラミックス封止用
コンパウンドのシールによって給電導体と小径円筒体と
の間を封止するのと同時に上記シールを透光性セラミッ
クス円筒体および小径円筒体の間を封止してもよい。
【0115】(給電導体について)給電導体は、封着性
部分を備えるが、封着性部分の先端に耐熱性部分を接続
するか、電極軸を直接接続するように構成されている。
耐熱性部分には、モリブデン、タングステンまたはこれ
らを主成分とする合金を用いることができる。
【0116】耐熱性部分や電極軸は、その熱膨張係数が
封着性部分よりさらに小さいにもかかわらず、セラミッ
クス封止用コンパウンドのシールによって封止する際
に、封着性部分の全体をシールで包囲する関係で、耐熱
性部分や電極軸の封着性部分に隣接する領域にもシール
が付着する。シールが付着したことにより、その界面で
のクラックを生じないようにするための配慮が要求され
る。たとえば、耐熱性部分や電極軸を肉厚10ないし0
0μmの薄肉の中空パイプにするか、直径0.2mm程
度以下の無空棒を用いる。これらの配慮は、セラミック
ス放電容器の内容積が0.04cc以下、全長30mm
以下または定格ランプ電力20W以下の小形の高圧放電
ランプにおいて特に効果的である。
【0117】前者の配慮においては、透光性セラミック
ス放電容器およびセラミックス封止用コンパウンドのシ
ールとの熱膨張差により生じる応力を中空部材が吸収す
るので、クラックは生じない。
【0118】後者の配慮においては、耐熱性部分や電極
軸の断面積が著しく小さくなるために、熱伝導抵抗が大
きくなり、発熱源の電極からの伝熱量が少なくて封着性
部分に隣接する領域の温度上昇が少なくなるので、熱応
力の発生量も少なくなる。
【0119】(セラミックス封止用コンパウンドのシー
ルについて)セラミックス封止用コンパウンドのシール
は、透光性セラミックス放電容器の小径筒部の端部領域
において、封着性部分および小径筒部の内面の間を封着
性部分を包囲して形成される。これにより透光性セラミ
ックス放電容器は封止されるとともに、給電導体が所定
の位置に固定される。
【0120】また、封着性部分を肉厚10ないし100
μmの薄肉のモリブデン製の中空パイプによって構成す
ることが許容されるが、本発明の高圧放電ランプ装置を
構成するには、装置の小形化を図るために、高圧放電ラ
ンプを大気中に暴露して用いるのが一般的であるから、
封着性部分はたとえ当該部分が薄肉のモリブデンによっ
て構成されていたしても、外部に露出しないようにシー
ルで被覆する。この場合、封着性部分に耐酸化性導電体
たとえば白金からなる外部リード線を接続して、外部リ
ード線をシールを貫通して外部に導出することができ
る。
【0121】ところで、セラミックス封止用コンパウン
ドのシールを所定の位置に形成するには、封止予定部を
上にして透光性セラミックス放電容器を固定し、封止予
定部の外側に固形のセラミックス封止用コンパウンドを
施与して加熱する。すると、セラミックス封止用コンパ
ウンドは、加熱により溶融して小径筒部と封着性部分と
の間に進入し、さらに溶融したセラミックス封止用コン
パウンドの先端が耐熱性部材の中間部の所定位置まで進
入したところで冷却する。
【0122】そうして、セラミックス封止用コンパウン
ドのシールが形成される。
【0123】(わずかな隙間について)透光性放電容器
の小径筒部の内面と給電導体との間に形成されるわずか
な隙間の幅寸法は、本発明において特段制限されない
が、比較的小形の高圧放電ランプにおいては、0.21
mm以上であることが好ましい。
【0124】本発明者らの研究によると、小形の高圧放
電ランプにおいては、従来技術を比例的に縮小して適用
しても、良好なものを得ることができないことが分かっ
た。すなわち、ランプ電力が小さくなった場合、発光効
率を確保するためには、適正な最冷部温度を確保する必
要があり、これには透光性放電容器全体の熱容量の減少
が不可欠である。この際、ランプ電力が比較的大きい場
合の考え方で、透光性放電容器の形状および電極寸法な
どを単純に比例的に減少させると、点灯後短時間で封止
部分にリークが発生する。これは、透光性放電容器を小
さくすると、放電プラズマを始めとする発熱体からの封
止部分への熱伝達形態、すなわち熱伝導、対流、輻射の
バランスが崩れるからであると考えられる。
【0125】(イオン化媒体について)イオン化媒体に
は、発光金属の金属ハロゲン化物を含んで構成すること
ができる。
【0126】金属ハロゲン化物を構成するハロゲンとし
ては、よう素、臭素、塩素またはフッ素のいずれか一種
または複数種を用いることができる。
【0127】発光金属の金属ハロゲン化物は、発光色、
平均演色評価数Raおよび発光効率などについて所望の
発光特性を備えた放射を得るため、さらには透光性セラ
ミックス放電容器のサイズおよび入力電力に応じて、既
知の金属ハロゲン化物の中から任意所望に選択すること
ができる。たとえば、ナトリウムNa、リチウムLi、
スカンジウムSc、および希土類金属からなるグループ
の中から選択された一種または複数種のハロゲン化物を
用いることができる。
【0128】また、緩衝金属として適量の水銀を封入す
ることができる。水銀に代えて蒸気圧が比較的高くて可
視光領域における発光が少ないか、発光しない金属たと
えばアルミニウムなどのハロゲン化物を封入することも
できる。
【0129】希ガスとしては、アルゴン、キセノン、ネ
オンなどを用いることができる。
【0130】そうして、本発明においては、イオン化媒
体に発光金属のハロゲン化物を含んでいるので、高圧放
電ランプはいわゆるメタルハライドランプとして作動す
る。
【0131】請求項11の発明の高圧放電ランプ装置
は、請求項1ないし10のいずれか一記載の高圧放電ラ
ンプ装置において、高圧放電ランプは、定格消費電力が
70W以下であることを特徴としている。
【0132】イオン化媒体として発光金属のハロゲン化
物を封入した高圧放電ランプは、高演色性であるととも
に、高い発光効率が得られるから、高圧放電ランプ装置
を屋内照明特に店舗照明に用いる場合には、70W以下
の定格消費電力が好適である。
【0133】屋内照明特に店舗照明に高圧放電ランプ装
置を用いる場合、スポットライトやダウンライトとして
用いることが中心になるので、本発明によれば、配光が
シャープで、高演色性であるから、これらの照明に最適
である。
【0134】また、本発明の高圧放電ランプ装置におい
ては、たとえば定格消費電力25Wで120W白熱電球
相当の光束が得られる。同様に20Wで85W相当、1
7Wで75W相当、さらに7Wで20W相当の光束を得
ることが可能である。
【0135】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0136】図1は、本発明の高圧放電ランプ装置の第
1の実施形態を示す正面図である。
【0137】図2は、同じく縦断面図である。
【0138】図3は、同じく高圧放電ランプを拡大して
示す拡大正面図である。
【0139】図4は、同じく高圧放電ランプの封着部分
を示す要部拡大縦断面図である。
【0140】ズ5は、同じく給電導体の封着性部分を示
す拡大斜視図である。
【0141】各図において、HDは高圧放電ランプ、L
Pは発光部、OCは点灯回路、CPはケース部である。
【0142】<高圧放電ランプ1について>高圧放電ラ
ンプHDは、透光性セラミックス放電容器1、給電導体
2、外部リード線3、電極4およびシール5を備えてい
る。
【0143】透光性セラミックス放電容器1は、膨出部
1aおよび小径筒部1b、1bを備えている。
【0144】膨出部1aは、両端が連続的な曲面によっ
て絞られている中空のほぼ楕円球状をなしている。
【0145】小径筒部1bは、膨出部1aと連続した曲
面によってつながり一体成形によって透光性セラミック
ス放電容器2を形成している。
【0146】給電導体2は、封着性部分2aおよび耐ハ
ロゲン化物部分2bからなる。
【0147】封着性部分2aは、給電導体2と小径筒部
1bとの間で透光性セラミックス放電容器1を封止する
際に機能する。そして、封着性部分2aは、図3および
図4に示すように、封着金属製の中空パイプからなり、
その先端部近傍において側面に開口2a1、2a1を備
えている。
【0148】また、封着性部分2aは、封着金属の板を
筒状に湾曲させて合わせ目にわずかな隙間があるととも
に、軸と平行な接合線2a2を備えている。
【0149】耐ハロゲン化物部分2bは、耐ハロゲン化
物性の金属製のパイプからなり、封着性部分2aの先端
に挿入されて接続するとともに、先端が透光性セラミッ
クス放電容器1の膨出部1a内に延在して電極を構成し
ている。
【0150】また、耐ハロゲン化物部分2bは、耐ハロ
ゲン化物性の金属の薄板を筒状に湾曲させて合わせ目に
わずかな隙間があるとともに、軸と平行な接合線2b1
を備えている。
【0151】外部リード線3は、白金製の無空棒にから
なり、封着性部分2aの基端に先端が挿入されて接続し
ていて、後述するセラミックス封止用コンパウンドのシ
ール5から外部に突出している。
【0152】電極4は、前述したように耐ハロゲン化物
部分2bの先端部によって構成されているので、円筒状
をなしている。
【0153】そうして、給電導体2は、透光性セラミッ
クス放電容器1の小径筒部1bの内面と、耐ハロゲン化
物部分2bの外面との間にわずかな隙間gを形成するよ
うに透光性セラミックス放電容器1の小径筒部1bから
内部に挿入される。
【0154】シール4は、透光性セラミックス放電容器
1の小径筒部1bおよび封着性部分2aおよび耐ハロゲ
ン化物部分2bの間に形成されたわずかな隙間gにおい
て、先端が耐ハロゲン化物部分2bの基端部まで達して
いて封着性部分2aの全体を包囲している。 また、セ
ラミックス封止用コンパウンドは、溶融状態のときに封
着性部分2aの一対の開口2a1、2a1からパイプの
中に流入して、耐ハロゲン化物部分2bの封着性部分2
aとの接続部分をも包囲しているシールの膜5aを形成
する。これにより、シールの膜5aのある位置の横断面
において透光性セラミックス放電容器1、封着性部分2
aおよびシール5による気密断面を形成している。
【0155】透光性セラミックス放電容器1内には、希
ガス雰囲気中で封止の前工程で発光金属の金属ハロゲン
化物を導入している。
【0156】<発光部LPについて>発光部LPは、反
射鏡11、前面保護板12、支持台13、外側保護手段
14、接続導体15を備えている。
【0157】反射鏡11は、基体11a、反射面11
b、挿通孔11cおよび支持部11dからなる。
【0158】基体11aは、耐火性物質を成形して凹形
をなし、内面に回転放物面を形成している。
【0159】反射面11bは、基体11aの内面の回転
放物面状に形成されている。
【0160】挿通孔11cは、反射鏡11の焦点位置に
おいて光軸と直角な直線を中心として反射鏡11の両側
面に形成されており、高圧放電ランプHDの透光性セラ
ミックス放電容器1の小径筒部1bの端部近傍が挿通す
るためのものである。
【0161】高圧放電ランプHDは、反射鏡11にその
焦点が電極間に位置するように配設される。この状態で
高圧放電ランプHDの両端の小径筒部1b、1bおよび
外部リード線3が挿通孔11cを貫通して反射鏡11の
外側に露出する。
【0162】支持部11dは、基体1aの背面に一体成
形されていて、反射鏡11を支持する際に用いられる。
【0163】前面保護板12は、透光性耐熱部材からな
り、反射鏡11の投光開口に耐熱性接着剤によって接着
されて、投光開口を閉塞している。
【0164】支持台13は、耐熱物質からなり、盤状を
なしているとともに、前面中央に反射鏡11の支持部1
1dを受け入れる支持溝13aおよび一対の導体挿通孔
13b、13bを備えている。そして、支持溝13aに
嵌合された反射鏡11の支持部11dは、無機接着剤B
によって固着される。
【0165】外側保護手段14は、耐熱物質からなり、
支持台13の外周から一体に起立して筒状に形成されて
いる。そして、外側保護手段14は、反射鏡11および
高圧放電ランプHDの外側への露出部を包囲する。
【0166】接続導体15は、先端が高圧放電ランプH
Dの外部リード線3に接続し、支持台13の導体挿通孔
13bを貫通して支持台13の裏面側へ導出されてい
る。
【0167】<点灯回路OCについて>点灯回路OC
は、発光部LPの背面側に配設され、その入力端は後述
する受電手段に接続し、出力端は発光部LPの接続導体
15に接続している。
【0168】また、点灯回路OCは、配線基板21に実
装された高周波インバータを主体として構成されてい
る。
【0169】<ケース部CPについて>ケース部CP
は、ケース31、受電手段32からなる。
【0170】ケース31は、耐熱物質を筒状に成形して
形成され、下端に支持台13により閉塞される開口31
a、上端に受電手段装着部31bを備えている。また、
ケース31の内部には、点灯回路OCを収納するととも
に、これを定置している。
【0171】受電手段32は、口金からなり、ケース3
1の受電手段装着部31bに装着されている。
【0172】
【実施例1】<高圧放電ランプHD>図3ないし図5に
示す高圧放電ランプであって、以下の仕様である。
【0173】透光性セラミックス放電容器1:透光性の
酸化アルミニウムからなり、膨出部1aの最大外径約
5.5mm、小径筒部1bの外径1.7mm、全長30
mm、内容積は0.03ccである。
【0174】給電導体2:封着性部分2aが外径0.6
8mm、肉厚0.18mm、全長3.5mmのニオブ製
の中空パイプからなる。耐ハロゲン化物部分2bが内径
0.29mm、肉厚約50μm、全長8mmのタングス
テン製の中空パイプからなる。封着性部分2a、耐ハロ
ゲン化物部分2bは、いずれも平均約2μmのわずかな
隙間のある接合線2a2、2b1を備えている。
【0175】外部リード線3:白金からなり、外径約
0.29mmである。
【0176】電極:耐ハロゲン化物部分2bの先端によ
って構成されている。
【0177】そうして、透光性セラミックス放電容器1
の小径筒部1bの内面と、耐ハロゲン化物部分2bの外
面との間に形成されるわずかな隙間gは0.21mmで
ある。
【0178】シール5:Al23−SiO2−Dy23
系の固形のセラミックス封止用コンパウンドを用いてい
る。
【0179】イオン化媒体:NaI、InI、TlI、
DyI3および水銀を適量透光性セラミックス放電容器
1内に封入し、さらにアルゴンガスを約13300Pa
封入した。
【0180】得られた高圧放電ランプは、定格ランプ電
力20Wである。 <発光部LP> 反射鏡11:ガラス製、開口径48mm、反射面はアル
ミニウム蒸着 前面保護板12:透明ガラス 支持台13:ステアタイト製 外側保護手段14:ステアタイト製 発光部の容積:56cc 発光部の長さ:36mm <ケース部CP> ケース31:ステアタイト 受電手段32:E26形ねじ口金 ケース部の容積:71cc ケース部の長さ:69mm <高圧放電ランプ装置全体> 外径×長さ:48mm×105mm 定格消費電力:22W 図6は、本発明の高圧放電ランプ装置の第1の実施形態
における高圧放電ランプの変形例を示す拡大縦断面図で
ある。
【0181】図において、図3と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0182】本変形例においては、透光性セラミックス
放電容器1に代えて石英ガラス放電容器1’を備えてい
る。そして、これに伴い給電導体2’が異なっている。
【0183】すなわち、封着性部分2a’がモリブデン
箔からなる。石英ガラス放電容器1’の両端部を封着性
部分2a’の部分でピンチシールして石英ガラス放電容
器1’を封止するとともに、給電導体2’を固定してい
る。
【0184】図7は、本発明の高圧放電ランプ装置の第
2の実施形態を示す正面図である。
【0185】図8は、同じく縦断面図である。
【0186】各図において、図1および図2と同一部分
については同一符号を付して説明は省略する。
【0187】本実施形態は、投光開口径の小さい反射鏡
11’を用いている点で異なる。
【0188】
【実施例2】実施例1と異なる部分を中心に示す。
【0189】<発光部LP> 反射鏡11’:開口径35mm 発光部の容積:39cc 発光部の長さ:27mm <ケース部CP> ケース部の容積:71cc ケース部の長さ:69mm <高圧放電ランプ装置全体> 外径×長さ:48mm×96mm 定格消費電力:22W 図9は、本発明の高圧放電ランプ装置の第3の実施形態
を示す中央断面正面図である。
【0190】図において、図1および図2と同一部分に
ついては同一符号を付して説明は省略する。
【0191】本実施形態は、高圧放電ランプHDの軸を
反射鏡の光軸に一致させて配設している点で異なる。
【0192】すなわち、反射鏡11”は、その頂部に筒
状部に形成された頂部開口11eを備えており、高圧放
電ランプの両端の外部リード線3、3に先端を接続した
接続導体15a、15bの基端側を頂部開口11eに挿
通させ、無機接着剤11fで固定している。なお、一方
の接続導体15aには、絶縁スリーブ15cを装着して
他方の接続導体15bとの間の絶縁沿面距離を大きくし
ている。
【0193】
【実施例3】実施例1と異なる部分を中心に示す。
【0194】<発光部LP> 発光部LPの容積:40cc 発光部の長さ:39mm <ケース部CP> ケース部の容積:42cc ケース部の長さ:50mm <高圧放電ランプ装置全体> 外径×長さ:50mm×88mm 定格消費電力:22W 図10は、本発明の高圧放電ランプ装置の第4の実施形
態を示す正面図である。
【0195】図11は、同じく平面図である。
【0196】図12は、同じく底面図である。
【0197】図13は、同じく縦断面図である。
【0198】各図において、図7および図8と同一部分
については同一符号を付して説明を省略する。
【0199】本実施形態は、ケース部CPが環状をなし
ていて、発光部の背面側を包囲して配設されている点で
異なる。
【0200】発光部LPの支持台13’は、凸部13c
および鍔部13dを備えている。
【0201】ケース部CPは、ケース31’が円盤状の
基板31aおよび環状の蓋体31bから構成されてい
る。
【0202】基板31aは、中央に受電孔31a1、周
囲に一対の取付孔31a2、31a2が形成され、周縁
が立ち下がり縁31a3を備えている。取付孔31a2
は、大径孔およびこれに連続する円弧孔からなる。
【0203】取付面から導出した電源線(図示しな
い。)を受電孔3a1を経由してケース部CP内に導入
して点灯回路OCの入力端に接続する。したがって、受
電孔31a1および受電孔31a1から導入される電源
線が受電手段を構成する。
【0204】本実施形態の高圧放電ランプ装置を取付面
に取り付けるには、天井などの取付面に所定間隔で一対
のねじを予め緩くねじ込んでおいてから、基板31aを
取付面に押し当て、ねじの頭に取付孔31a2の大径孔
を挿通してから、次に基板31aを回動させて円弧孔の
部分にねじが位置する状態にして、ねじを締め付けるこ
とにより、基板31aを取り付けることができる。
【0205】蓋体31bは、中央に大径孔31b1が形
成され、周縁に立ち上がり縁31b2を備えている。そ
して、蓋体31bは、その立ち上がり縁31b2が基板
31aの立ち下がり縁31a3に嵌合した状態で基板3
1aに着脱自在に取り付けられる。
【0206】一方、点灯回路OCの配線基板21’は、
中央に嵌合孔21aが形成されていることで環状をなし
ていて、ケース部CP内に浮いた状態で装着されてい
る。
【0207】そうして、発光部LPは、支持台13’の
凸部13aを配線基板21’の嵌合孔21aに嵌合した
状態で、接続導体15をはんだ付けすることにより、点
灯回路OCに固定されている。そして、発光部LPの反
射鏡11が蓋体31bの大径孔31b1から外部に露出
している。
【0208】
【実施例4】実施例2と異なる部分を中心に示す。
【0209】<発光部LP> 発光部LPの容積:32cc 発光部の長さ:27mm <ケース部CP> ケース部の容積:165cc ケース部の長さ:34mm <高圧放電ランプ装置全体> 外径×長さ:87mm×36mm 定格消費電力:22W 図14は、本発明の高圧放電ランプ装置の第5の実施形
態を示す縦断面図である。
【0210】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0211】本実施形態は、発光部LPが反射鏡に代え
てグローブ16を用いている。
【0212】すなわち、グローブ16は、透明部材製で
ほぼ半球状をなし、その開口端が支持台13”の周縁に
形成した周溝13eに係合し、かつ耐熱性接着剤によっ
て固着されている。
【0213】また、支持台13”と高圧放電ランプHD
との間に熱反射体17および空気断熱層18が配設され
ている。
【0214】空気断熱層18は、熱反射体17の背面に
接して支持台13”の凹窪部を形成することにより、支
持台13”と熱反射体17との間に形成されている。
【0215】
【実施例5】実施例1と異なる部分を中心に示す。
【0216】<発光部LP> グローブ16:透明ガラス製 熱反射体:アルミニウム円板 発光部LPの容積:42cc 発光部の長さ:40mm <ケース部CP> ケース部の容積:71cc ケース部の長さ:67mm <高圧放電ランプ装置全体> 外径×長さ:48mm×107mm 定格消費電力:22W
【0217】
【発明の効果】請求項1ないし11の各発明によれば、
高圧放電ランプを収容する発光部を相対的に小形化し
て、発光部と、高圧放電ランプの点灯回路を収容すると
ともに受電手段を備えるケース部との容積比またはこれ
に代えて長さ比あるいは発光部と全体との長さ比を所定
範囲内に入るように規定したことにより、点灯回路の温
度上昇が少なくて、回路部品の熱破壊を防止した高圧放
電ランプ装置を提供することができる。
【0218】請求項1の発明によれば、加えて発光部の
容積VLと、ケース部の容積VCとの容積比VL/VC
が下記数式を満足することにより、発光部からケース部
への熱の移動を少なくするために、点灯回路の温度上昇
が少なくて、回路部品の熱破壊を防止した高圧放電ラン
プ装置を提供することができる。
【0219】VL/VC<1.0 請求項2の発明によれば、容積比VL/VCが下記数式
を満足することにより、発光部をさらに相対的に小形化
して、発光部からケース部への熱の移動を一層少なくす
るために、点灯回路の温度上昇が少なくて、回路部品の
熱破壊を防止した高圧放電ランプ装置を提供することが
できる。
【0220】VL/VC<0.6 請求項3の発明によれば、発光部の単位容積当たりの定
格消費電力P/VL(W/cc)が下記数式を満足する
ことにより、小形でありながら高出力で、しかも点灯回
路の温度上昇を抑制して回路部品の熱破壊を防止した高
圧放電ランプ装置を提供することができる。
【0221】P/VL≧0.35 請求項4の発明によれば、発光部の長さL1に対する全
長Lの比L/L1が下記数式を満足することにより、発
光部からケース部への熱の移動を少なくするために、点
灯回路の温度上昇が少なくて、回路部品の熱破壊を防止
した高圧放電ランプ装置を提供することができる。
【0222】L/L1≧2.5 請求項5の発明によれば、発光部の長さL1とケース部
の長さL2の比L1/L2が下記数式を満足することに
より、全長に関係なく発光部からケース部への熱の移動
を少なくするために、点灯回路の温度上昇が少なくて、
回路部品の熱破壊を防止した高圧放電ランプ装置を提供
することができる。
【0223】L1/L2≧0.85 請求項6の発明によれば、発光部が高圧放電ランプと点
灯回路との間に位置する熱反射体を備えていることによ
り、高圧放電ランプから点灯回路に向かう熱を反射して
点灯回路の温度上昇を抑制する高圧放電ランプ装置を提
供することができる。
【0224】請求項7の発明によれば、加えて反射鏡の
投光開口に前面保護板を配設していることにより、万一
高圧放電ランプが破裂しても破片の被照面に対する飛散
を防止する高圧放電ランプ装置を提供することができ
る。
【0225】請求項8の発明によれば、発光部がグロー
ブおよびグローブの開口端側に配設された熱反射体を備
えていることにより、発光部から点灯回路側への熱移動
を抑制して回路部品の温度上昇を防止するとともに、グ
ローブの構成によって指向性のない配光や指向性のある
配光など所望の配光特性を有する高圧放電ランプ装置を
提供することができる。
【0226】請求項9の発明によれば、発光部が凹形の
反射鏡を備えるとともに、ケース部が環状をなして反射
鏡の背後を包囲するように配設されていることにより、
極めて薄形でありながら、発光部からケース部への熱の
移動を少なくするために、点灯回路の温度上昇が少なく
て、回路部品の熱破壊を防止した高圧放電ランプ装置を
提供することができる。
【0227】請求項10の発明によれば、加えて高圧放
電ランプが透光性セラミックス放電容器を備えているこ
とにより、高演色性、高発光効率および長寿命の高圧放
電ランプ装置を提供することができる。
【0228】請求項11の発明によれば、加えて定格消
費電力が70W以下であることにより、屋内特に店舗用
として好適な高圧放電ランプ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧放電ランプ装置の第1の実施形態
を示す正面図
【図2】同じく縦断面図
【図3】同じく高圧放電ランプを拡大して示す拡大正面
【図4】同じく高圧放電ランプの封着性部分を示す要部
拡大縦断面図
【図5】同じく給電導体の封着性部分を示す拡大斜視図
【図6】本発明の高圧放電ランプ装置の第1の実施形態
における高圧放電ランプの変形例を示す拡大縦断面図
【図7】本発明の高圧放電ランプ装置の第2の実施形態
を示す正面図
【図8】同じく縦断面図
【図9】本発明の高圧放電ランプ装置の第3の実施形態
を示す中央断面正面図
【図10】本発明の高圧放電ランプ装置の第4の実施形
態を示す正面図
【図11】同じく平面図
【図12】同じく底面図
【図13】同じく縦断面図
【図14】本発明の高圧放電ランプ装置の第5の実施形
態を示す縦断面図
【符号の説明】
1…透光性セラミックス放電容器 1a…膨出部 1b…小径筒部 2…給電導体 4…電極 11…反射鏡 11a…基体 11b…反射面 11c…挿通孔 11d…支持部 12…前面保護板 13…支持台 13a…支持溝 13b…導体挿通孔 14…外側保護手段 15…接続導体 21…配線基板 31…ケース 31a…開口 31b…受電手段装着部 32…受電手段 B…無機接着剤 CP…ケース部 HD…高圧放電ランプ LP…発光部 OC…点灯回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容
    するとともに容積がVLの発光部と;高圧放電ランプを
    点灯させる点灯回路と;点灯回路を収容するとともに受
    電部を備え、容積がVCのケース部と;を具備し、容積
    比VL/VCが下記数式を満足することを特徴とする高
    圧放電ランプ装置。 VL/VC<1.0
  2. 【請求項2】容積比VL/VCが下記数式を満足するこ
    とを特徴とする請求項1記載の高圧放電ランプ装置。 VL/VC<0.6
  3. 【請求項3】発光部の単位容積当たりの定格消費電力P
    /VL(W/cc)が下記数式を満足することを特徴と
    する請求項1または2記載の高圧放電ランプ装置。 P/VL≧0.35
  4. 【請求項4】高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容
    するとともに長さがL1の発光部と;高圧放電ランプを
    点灯させる点灯回路と;点灯回路を収容するとともに受
    電部を備えるケース部と;を具備し、全長をLとしたと
    きに長さ比L/L1が下記数式を満足することを特徴と
    する高圧放電ランプ装置。 L/L1≧2.5
  5. 【請求項5】高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容
    するとともに長さがL1の発光部と;高圧放電ランプを
    点灯させる点灯回路と;点灯回路を収容するとともに受
    電部を備え、長さがL2のケース部と;を具備し、全長
    をLとしたときに長さ比L1/L2が下記数式下式を満
    足することを特徴とする高圧放電ランプ装置。 L1/L2≦0.85
  6. 【請求項6】発光部は、高圧放電ランプと点灯回路との
    間に位置する熱反射体を備えていることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか一記載の高圧放電ランプ装
    置。
  7. 【請求項7】発光部は、反射鏡および反射鏡の投光開口
    に配設された前面保護板を備えていることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれか一記載の高圧放電ランプ装
    置。
  8. 【請求項8】発光部は、グローブおよびグローブの開口
    端側に配設された熱反射体を備えていることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれか一記載の高圧放電ランプ
    装置。
  9. 【請求項9】発光部は、凹形の反射鏡を備えており;ケ
    ース部は、環状をなして反射鏡を包囲するように配設さ
    れている;ことを特徴とする請求項1ないし3および5
    ないし7のいずれか一記載の高圧放電ランプ装置。
  10. 【請求項10】高圧放電ランプは、放電空間を包囲する
    膨出部および膨出部の両端に連通して配置され膨出部よ
    り内径が小さい小径筒部を備えた透光性セラミックス放
    電容器、封着性部分を備え、透光性セラミックス放電容
    器の小径筒部内に挿入されて小径筒部の内面との間にわ
    ずかな隙間を形成しながら延在する給電導体、給電導体
    の先端に配設されて透光性セラミックス放電容器の膨出
    部内に位置している電極、透光性セラミックス放電容器
    の小径筒部および給電導体の主として封着性部分の間を
    封止しているセラミックス封止用コンパウンドのシー
    ル、ならびに透光性放電容器内に封入されたイオン化媒
    体を備えていることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれか一記載の高圧放電ランプ装置。
  11. 【請求項11】高圧放電ランプは、定格消費電力が70
    W以下であることを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれか一記載の高圧放電ランプ装置。
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