JP2000113256A - 自動料金収受システム - Google Patents

自動料金収受システム

Info

Publication number
JP2000113256A
JP2000113256A JP28368898A JP28368898A JP2000113256A JP 2000113256 A JP2000113256 A JP 2000113256A JP 28368898 A JP28368898 A JP 28368898A JP 28368898 A JP28368898 A JP 28368898A JP 2000113256 A JP2000113256 A JP 2000113256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
vehicle
output
reception
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28368898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3075268B2 (ja
Inventor
Shinichiro Ueno
進一郎 植野
Kenichi Maeda
憲一 前田
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28368898A priority Critical patent/JP3075268B2/ja
Publication of JP2000113256A publication Critical patent/JP2000113256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3075268B2 publication Critical patent/JP3075268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 料金所で車両を停止させずに自動的に料金を
収受する自動料金収受システムにおいて、送受信周波数
の選定精度が向上した小型の車載機を有する自動料金収
受システムの実現を目的とする。 【解決手段】 車載機は予め知り得ている路側機が使用
できる2種類の送受信周波数のうち、第1の送受信周波
数に応じてローカル信号発生器27の周波数を設定した
時に取得したAGC制御電圧発生部28の出力値と、第
2の送受信周波数に応じてローカル信号発生器27の周
波数を設定した時に取得したAGC制御電圧発生部28
の出力値を、車載機CPU部14で比較する事で、結果
としてこれから進入しようとする通行レーン上の路側機
が使用している送受信周波数を選定する事が可能とな
り、新たに路側機からの受信電力レベルを検出する回路
構成を車載機に追加することなく、小型な車載機が実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路あるいは
有料道路または駐車場、あるいはガソリンスタンドなど
車両の通行や駐車などにより料金が発生する既存または
新規の場所において、料金収受を行う例えば料金所を通
過するあるいは停止する際に、走行する車両を停止させ
る事なくあるいは硬貨や紙幣を運転者と収受員との間で
交わさずに自動的に収受する自動料金収受システムに関
わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動料金収受システムは、特開平
8−287308号に記載された電波を使ったものが知
られている。
【0003】図15に従来の自動料金収受システムを有
料道路の料金所に適用した場合の、自動料金収受システ
ムの概要を示す。図15において、60は料金所車線上
に設置された路側機、61は料金所を通過する車両、6
2は車両61に搭載された無線装置である車載機、63
は路側機60に接続された中央演算装置である。料金所
の各車線上に設置された複数の路側機60間の干渉など
による混信を低減させるため、各車線の路側機60が用
いる電波の送受信周波数は、隣接する車線において交互
に異なった複数の周波数、例えば2種類の周波数が設定
されている。従って、路側機60の使用する周波数は事
前に設定されているため、路側機60と車載機62との
通信では、料金所の通行レーンに進入する車載機62が
当該車線の路側機60が使用する周波数を瞬時に選定し
無線による通信を行なっている。
【0004】以上のような構成で、以下従来技術の動作
を説明する。料金所に進入してきた車両61に搭載され
た車載機62は、路側機60が継続して送信する応答要
求信号を復号し、応答要求信号内に書き込まれている当
該路側機60が使用している周波数チャンネルデータを
得る。車載機62はこのデータを使う事によりこれから
進入しようとする通行レーン上の路側機60が使用する
送受信周波数を判断し、路側機との間で無線による双方
向通信を行い通行料金の収受を自動的に行なう。
【0005】具体的には、車載機62から運転者保有の
銀行口座等の情報を路側機60を介して取得し、通行料
金を当該口座から引き落としたり、あるいは予め決めら
れた形式のICカードに金銭情報を保持しておき、車載
機62にこのICカードの情報を読み書きできる機能を
付加させる事で、路側機60から車載機62に送られて
きた料金情報に応じ、ICカードから所定の金額を減額
する電子的な支払い手続きにより可能となる。
【0006】なお、走行距離依存型有料道路の場合、入
口側料金所にて、路側機60は車載機62に入口情報を
送り記憶させ、出口側料金所の路側機60は車載機62
からこの入口情報を受け取ることで走行距離や経路を判
断し、通行料金を電子的に決済する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】路側機と車載機との無
線通信法の特徴は、限定された空間的範囲内を移動する
車載機とだけ路側機は無線通信を行なう事にある。自動
料金収受システムの場合、概ね3×4mの範囲を通信領
域とし、道路面から4〜5m上方に設置された路側機ア
ンテナの送受信ビームを所望の形状に成形する事で実現
している。また、別な特徴としては、基地局は一定の時
間間隔、例えば数ミリ秒〜数十ミリ秒間隔で繰り返し応
答要求信号を送信し続け、車両に搭載された車載機は通
信領域内に進入してきた時、この応答要求信号を受信し
路側機に所定の応答信号を送信することで、一連の双方
向通信が開始されるものである。また、路側機は送受信
周波数の異なる複数の周波数チャンネルを有している。
【0008】しかしながら、路側機アンテナの設置状況
や別な大型車両の通行などにより、別な路側機からの送
信電波が一時的に車載機の受信感度を上回る場合があ
り、別な路側機からの応答要求信号を復調して異なった
周波数チャンネルデータを得、結果として車載機が進入
しようとする料金所の路側機が使用している送受信周波
数と異なった周波数を選定してしまい正常な通信ができ
なくなる場合がある。これを防ぐため、別な回路構成を
付加し受信レベルを検知する事が考えられるが、車載機
は車両に搭載する無線機であるため小型軽量化が要求さ
れ、この路側機の送受信周波数を選定する回路構成も可
能な限り小型にする必要がある。
【0009】本発明は、路側機アンテナが生成する限定
された通信領域に進入した後、短時間に路側機が送信す
る応答要求信号を受信復調し周波数チャンネルデータを
得ると共に、車載機の受信復調部に搭載したAGCアン
プの制御電圧を検出する回路構成を設け、新たに路側機
からの応答要求信号の受信電力レベルを検出する回路構
成を新たに追加することなく受信電力レベルを併せて検
出することで送受信周波数の選定精度を向上させた小型
な車載機とそれを用いた自動料金収受システムを実現す
る事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、車載機の受信ダイナミックレンジを確保す
るための必須回路構成であるAGC(オートゲインコン
トロール)アンプの制御電圧が、車載機での受信電力レ
ベルに依存する事に着目し、車載機の受信復調部がアン
テナ手段に接続されたLNAと、LNAに接続された第
1のBPFと、第1のBPFに接続されたミキサと、ミ
キサに接続された第2のBPFと、第2のBPFに接続
されたAGCアンプと、AGCアンプに接続された検波
回路と、検波回路と車載機CPU部に接続された復調部
と、検波回路に接続されその出力をAGCアンプに接続
されたAGC制御電圧発生部と、AGC制御電圧発生部
の出力をデジタル変換し車載機CPU部に出力するAD
変換器と、ミキサに接続されたローカル信号発生器を設
けた構成にする事で受信復調部から受信電力レベルを推
定できるようにしたものである。
【0011】これにより、車載機は予め知り得ている路
側機が使用できる複数の送受信周波数、例えば2種類の
送受信周波数の内、第1の送受信周波数に応じてローカ
ル信号発生器の周波数を設定した時のAGC制御電圧発
生部の出力値と、第2の送受信周波数に応じてローカル
信号発生器の周波数を設定した時のAGC制御電圧発生
部の出力値を取得し、車載機CPU部はこの2つのデジ
タル値を比較する事で受信電力レベルの高い方を判断で
き、復調信号より得た路側機の周波数チャンネルデータ
を併せて、これから進入しようとする通行レーン上の路
側機が使用している送受信周波数を高精度に選定する事
を可能となる。即ち、新たに路側機からの応答要求信号
の受信電力レベルを検出する回路構成を車載機に追加す
ることなく小型な車載機が実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、車両の通行あるいは駐車などにより料金が発生する
場所の入口料金所と出口料金所の両方または片方の料金
所の複数の通行レーン毎に設置された路側機と、前記路
側機と無線により必要情報を双方向に通信する車両に搭
載された車載機とを用いて料金を自動的に収受する自動
料金収受システムにおいて、前記車載機が、前記路側機
と無線信号を送受信するアンテナ手段と、前記アンテナ
手段に送信信号を送出する送信変調部と、前記アンテナ
手段からの受信信号を復調する受信復調部と、前記送信
変調部と前記受信復調部に接続された車載機CPU部
と、前記車載機CPU部に接続され料金収受を電子的に
行うための情報を入出力する情報入出力部とを備え、前
記受信復調部が、前記アンテナ手段に接続されたLNA
(ローノイズアンプ)と、前記LNAに接続された第1
のBPF(バンドパスフィルタ)と、前記第1のBPF
に接続されたミキサと、前記ミキサに接続された第2の
BPFと、前記第2のBPFに接続されたAGC(オー
トゲインコントロール)アンプと、前記AGCアンプに
接続された検波回路と、前記検波回路に接続され復調信
号を前記車載機CPU部に出力する復調部と、前記検波
回路に接続されその出力を前記AGCアンプに接続され
たAGC制御電圧発生部と、前記AGC制御電圧発生部
の出力をデジタル変換するAD変換器と、前記ミキサに
接続されたローカル信号発生器とを備え、前記車載機C
PU部に、前記AD変換器の出力であるデジタルデータ
を比較する出力データ比較手段と、送受信周波数を選定
する周波数選定手段とを設けた自動料金収受システムで
あり、ローカル信号発生器の周波数に応じたAGCアン
プのゲインを制御するAGC制御電圧値をデジタル変換
し、その電圧レベルを比較することで路側機の送受信周
波数の選定精度を高めることができ、新たな回路構成を
追加することなく受信レベル検出と共に周波数選定精度
を高めた小型な車載機が実現できるという作用を有す
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、受信復調部が、
アンテナ手段に接続されたLNAと、前記LNAに接続
された第1のBPFと、前記第1のBPFに接続された
ミキサと、前記ミキサに接続された第2のBPFと、前
記第2のBPFに接続されたAGCアンプと、前記AG
Cアンプに接続された検波回路と、前記検波回路に接続
され復調信号を前記車載機CPU部に出力する復調部
と、前記検波回路に接続されその出力を前記AGCアン
プに接続されたAGC制御電圧発生部と、前記AGC制
御電圧発生部の出力をデジタル変換するAD変換器と、
前記検波回路に接続され検波回路の出力をデジタル変換
する第2のAD変換器と、前記ミキサに接続されたロー
カル信号発生器とを設け、前記車載機CPU部に、前記
AD変換器の出力を上位ビット群に、前記第2のAD変
換器の出力を下位ビット群に割り当てた複数のデジタル
データを比較する出力データ比較手段と、送受信周波数
を選定する周波数選定手段とを設けた請求項1記載の自
動料金収受システムであり、AGC制御電圧値の差が検
出できない場合でも、検波回路の出力を比較する事で路
側機の送受信周波数を選定する事を可能となり、また、
2つのAD変換器の出力を出力データ比較手段に接続す
る時、各々デジタル値を上位ビット群及び下位ビット群
に割り当てる事で一度のオペレーションで両AD変換器
のデータを比較する事が可能となり、車載機CPU部は
短いステップ数で両データの比較が可能となり、短時間
に送受信周波数を高精度に選定する小型な車載機が実現
できるという作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、車両の通行ある
いは駐車などにより料金が発生する場所の入口料金所と
出口料金所の両方または片方の料金所の複数の通行レー
ン毎に設置された路側機と、前記路側機と無線により必
要情報を双方向に通信する車両に搭載された車載機とを
用いて料金を自動的に収受する自動料金収受システムに
おいて、前記車載機が、前記路側機と無線信号を送受信
するアンテナ手段と、前記アンテナ手段に送信信号を送
出する送信変調部と、前記アンテナ手段からの受信信号
を復調する受信復調部と、前記送信変調部と前記受信復
調部に接続された車載機CPU部と、前記車載機CPU
部に接続され料金収受を電子的に行うための情報を入出
力する情報入出力部とを備え、受信復調部が、前記アン
テナ手段に接続されたLNAと、前記LNAに接続され
た第1のBPFと、前記第1のBPFに接続されたミキ
サと、前記ミキサに接続された第2のBPFと、前記第
2のBPFに接続されたAGCアンプと、前記AGCア
ンプに接続された検波回路と、前記検波回路に接続され
復調信号を前記車載機CPU部に出力する復調部と、前
記検波回路に接続されその出力を前記AGCアンプに接
続されたAGC制御電圧発生部と、前記AGC制御電圧
発生部の出力と前記検波回路の出力とを前記車載器CP
U部の制御により切り替えるスイッチと、前記スイッチ
に接続されスイッチの出力をデジタル変換するAD変換
器と、前記AD変換器に接続され前記車載器CPU部の
信号によりデータを保持されるラッチと、前記ミキサに
接続されたローカル信号発生器とを備え、前記ラッチ
が、前記AD変換器の出力データを入力する下位バイト
ラッチと、前記下位バイトラッチの出力データを入力す
る上位バイトラッチとを備え、前記車載機CPU部に、
前記下位バイトラッチと上位バイトラッチの出力データ
を比較する出力データ比較手段と、送受信周波数を選定
する周波数選定手段とを設けた自動料金収受システムで
あり、AGC制御電圧値の差が検出できない時でも検波
回路の出力を比較する事を1つのAD変換器で実現で
き、また、ラッチによりAGC制御電圧と検波回路の出
力値を上位ビット群と下位ビット群に揃えて車載機CP
U部に出力する事が可能となり、車載機CPU部は一度
のオペレーションで両AD変換器のデータを比較する事
が可能となり、短時間に送受信周波数を高精度に選定す
る小型な車載機が実現できるという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、車両の通行ある
いは駐車などにより料金が発生する場所の入口料金所と
出口料金所の両方または片方の料金所の複数の通行レー
ン毎に設置された路側機と、前記路側機と無線により必
要情報を双方向に通信する車両に搭載された車載機とを
用いて料金を自動的に収受する自動料金収受システムに
おいて、前記車載機が、前記路側機と無線信号を送受信
するアンテナ手段と、前記アンテナ手段に送信信号を送
出する送信変調部と、前記アンテナ手段からの受信信号
を復調する受信復調部と、前記送信変調部と前記受信復
調部に接続された車載機CPU部とを備え、前記受信復
調部が、前記アンテナ手段に接続されたLNAと、前記
LNAに接続された第1のBPFと、前記第1のBPF
に接続されたミキサと、前記ミキサに接続された第2の
BPFと、前記第2のBPFに接続されたAGCアンプ
と、前記AGCアンプに接続された検波回路と、前記検
波回路に接続され復調信号を前記車載機CPU部に出力
する復調部と、前記検波回路に接続されその出力を前記
AGCアンプに接続されたAGC制御電圧発生部と、前
記AGC制御電圧発生部の出力をデジタル変換するAD
変換器と、前記AD変換器の出力値をアドレスに入力し
予め設定してあるデータに変換するROMと、前記ミキ
サに接続されたローカル信号発生器とを備え、前記車載
機CPU部に、前記ROMの出力データを比較する出力
データ比較手段と、送受信周波数を選定する周波数選定
手段とを設けた自動料金収受システムであり、AGC制
御電圧発生部が出力する電圧とAGCアンプのゲインと
の関係に非線形特性を有する場合でも、この非線型特性
を加味したデータを予め書き込んだROMのアドレス入
力にAD変換器の出力を用いる事で、車載機CPU部の
出力データ比較手段はAGCアンプのゲインに依存する
値、即ち受信電力レベルと線形的な関係にある値を取り
込む事が可能となり、新たな回路構成を追加することな
く、路側機の送受信周波数を高精度に選定する事を可能
となり、小型な車載機が実現できるという作用を有す
る。
【0016】請求項5に記載の発明は、ROMが、車載
機CPU部により出力を制御されるバスドライバで構成
され、前記バスドライバ入力の上位ビット群に接続され
たデータ設定部を設け、前記バスドライバ入力の下位ビ
ット群にAD変換器の出力を接続した請求項4記載の自
動料金収受システムであり、データ設定部で予め設定さ
れた固定データを上位ビット群に持つAD変換機の出力
を、車載機CPU部の出力データ比較手段は一度に取り
込む事ができ、車載機CPU内で前記AD変換器出力デ
ータを所望のデータに変換する際のデータ変換テーブル
のアドレス値として直接用いる事が可能になり、短いス
テップ数でのソフト処理を可能とし、小型な車載機でか
つ高速な周波数選定動作が実現できるという作用を有す
る。
【0017】請求項6に記載の発明は、アンテナ手段
が、路側機と無線信号を送受信する車載機アンテナと、
前記車載機アンテナに接続された信号分離器とを有し、
送信変調部は前記信号分離器を介して前記車載機アンテ
ナに送信信号を送出し、受信復調部は前記信号分離器を
介して前記車載機アンテナからの受信信号を復調する請
求項1から5のいずれかに記載の自動料金収受システム
であり、簡易な構成で通信の信頼性を高めた車載機を実
現できるという作用を有する。
【0018】請求項7に記載の発明は、アンテナ手段
が、路側機に無線信号を送信する車載機送信アンテナ
と、路側機からの無線信号を受信する車載機受信アンテ
ナとを有し、送信変調部は前記車載機送信アンテナに接
続されて送信信号を送出し、受信復調部は前記車載機受
信アンテナに接続されて受信信号を復調する請求項1か
ら5のいずれかに記載の自動料金収受システムであり、
車載機アンテナで送受信のアイソレーションを確保でき
通信の信頼性を高めた車載機を実現できるという作用を
有する。
【0019】請求項8に記載の発明は、車両の通行ある
いは駐車などにより料金が発生する場所の入口料金所と
出口料金所の両方または片方の料金所の複数の通行レー
ン毎に設置された路側機と、前記路側機と無線により必
要情報を双方向に通信する車両に搭載された車載機とを
用いて料金を自動的に収受する自動料金収受システムに
おいて、路側機の受信復調部が、請求項1から7のいず
れかに記載の車載機の受信復調部と同じ構成である自動
料金収受システムであり、小型な構成で路側機が通信領
域を移動する車載機が使用している送受信周波数を検出
する事ができるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は自動料金収受システムを有料道
路の料金所に適用した場合の、料金所近傍を上から見た
場合の模式図である。図1において1は路側機で、例え
ば車幅方向3m及び進行方向4m程度の通信領域2を移
動する車両3に搭載された車載機4との間で、通行料金
収受手続きに関わる情報のやり取りを、双方向に無線を
使い行なうものであり、各通行レーン上数mの高さに、
例えばガントリ5を使い設置してある。6は路側機1に
接続され、車載機4との双方向通信に得られた情報から
車両3の走行に伴う料金収受の手続きを行なう中央演算
装置である。7は予告アンテナ装置で、予告アンテナ通
信領域8内を移動する車載機4との双方向通信を行なう
ものである。
【0021】図2は、車載機4の概略構成図である。図
2において、10は車載機アンテナ、11は車載機アン
テナに接続されたスイッチやサーキュレータで構成され
た信号分離器、12は車載機アンテナ10に送信信号を
送出する送信変調部である。13は車載機アンテナ10
で受波した路側機1からの受信信号を復調する受信復調
部で、14は送信変調部12と受信復調部13に接続さ
れた車載機CPU部、141は車載機CPU部14内に
あり受信復調部13の出力である受信レベルに関わるデ
ジタルデータを比較する出力データ比較手段、142は
出力データ比較手段の結果と受信復調部13の出力であ
る復調信号から路側機の送受信周波数を選定する周波数
選定手段であり、出力データ比較手段141と周波数選
定手段142は車載機CPU部14でのソフトウェア処
理で実現される。15はICカードリーダライタで、I
Cカード16を抜き差し可能な構造になっており、IC
カード16挿入時に、車載機CPU部14とICカード
16とを電気的に接続する共に、車載機CPU部14の
指示により、ICカード16内の情報を読み込んだり、
書き換えたりするものである。
【0022】図3は、受信復調部13の構成を詳細に示
した構成図である。図3において20は信号分離器11
に接続されたLNAで車載機アンテナ10で受波した信
号を所定のレベルに増幅するものである。21は第1の
BPF部で所定の周波数帯域外の信号を除去するバンド
パスフィルタで構成されており、少なくとも路側機1の
第1の送受信周波数と第2の送受信周波数帯は通過させ
る。22はミキサでローカル信号発生器27の信号に応
じLNA20出力である受信信号の周波数帯を所定の周
波数帯にダウンコンバートさせるものである。
【0023】23は第2のBPFで所定の周波数帯域外
の信号を除去し、24はAGCアンプでAGC電圧発生
部28の出力であるAGC制御電圧に応じゲインを変化
させるいわゆるオートゲインコントロールアンプであ
る。25は検波回路で、26は検波回路の出力を路側機
1の送信信号に使用した変調方式で復調する復調部であ
る。29はAGC制御電圧発生部28の出力であるAG
C制御電圧をデジタル変換するAD変換器である。AD
変換器29の出力は車載機CPU部14内の出力データ
比較手段141に入力され、また復調部26の出力は周
波数選定手段142に入力される。なお、路側機1も、
車載機4と同じように送信変調部、受信復調部を有する
無線装置で、概ね図2や図3に示した構成である。但
し、路側機1は、電子的に通行料金を支払うための電子
財布として用いるICカードやクレジットカードとの情
報をやり取りするカードリーダライタ部は設けてない。
【0024】以上のような構成で、以下その実施の一形
態を説明する。予告アンテナ通信領域8に進入してきた
車両3は、まず予告アンテナ装置7と車両3に搭載して
いる車載機4との間で双方向の通信を行なう。即ち、車
載機4は車載機アンテナ10、信号分離器11、受信復
調部13、車載機CPU部14を介して予告アンテナ装
置7からの送信データを取得し、逆に車載機CPU部1
4、送信変調部12、信号分離器11、車載機アンテナ
10を介し車載機4からの情報を予告アンテナ装置7に
送信する。
【0025】車載機4と無線通信を行なう予告アンテナ
装置7の主な機能は、予告アンテナ装置7の応答要求信
号による、車載機4の動作開始と、車載機4の適正な応
答による車載機4の異常診断と、車載機4に接続された
ディスプレイまたはスピーカを通じた画像またはテキス
ト表示あるいは音声による車両3の運転者への自動料金
収受が可能な事の通知である。
【0026】一般的に料金所は複数の通行レーンからな
るが、車両3を運転する運転者は予告アンテナ装置7か
らの指示により、自動料金収受が可能な事を知らされ、
車両3を所定の通行レーン、図1の場合、通行レーンA
から通行レーンDのいずれかを走行させる必要がある。
【0027】次に、図1に示した通行レーンAから通行
レーンDまでのいずれかを車両3が走行する間に、車載
機4は通信領域2内で路側機1と無線による双方向通信
を行なう。通信領域2は、路側機1の送受信アンテナの
ビーム形状を成形する事により、概ね車幅方向3m及び
進行方向4m程度の領域に、車載機4が受信可能なレベ
ル以上の受信電力を満足する強さの電波を照射する。
【0028】限定された通信領域2内を移動する車載機
4と通信できるように路側機1のアンテナによる送受信
ビーム形状を成形するためには、高性能なアンテナが必
要になりアンテナの形状が大型化する。また、周囲の壁
や屋根などの固定的な障害物の影響以外に、隣接レーン
を走行する大型車両などの動的な障害物により路側機1
の送受信ビームは複雑に干渉し、通信領域2内での路側
機1と車載機4との通信を他の路側機1の送信ビームが
阻害するなどの要因が存在する。従って、自動料金収受
システムの路側機1では、予め設定された2種類の周波
数を送受信周波数として使用している。例えば、図1の
通行レーンAと通行レーンCが第1の周波数f1を、通
行レーンBと通行レーンDが第2の周波数f2を使用す
る。
【0029】図4に路側機1と車載機4とが自動的に料
金を収受するために使用する、無線通信法の信号形態の
模式図を示す。図4において、30はスロットで、1ス
ロット当たり数百ビットのシリアルなデジタルデータ列
から構成されている。路側機1と車載機4との通信は、
複数のスロット30でフレーム34を構成し、このフレ
ーム34を繰り返し送受信することで所定の情報のやり
取りを行なう。
【0030】最初のスロットは、路側機1から送信する
応答要求信号を含むFCM(フレームコントロールメッ
セージ)スロット31で、最後のスロットは車載機4か
ら送信する応答信号を含むACK(アック)スロット3
3であり、残りの複数のスロットは路側機1と車載機4
との双方向通信データを含むMDC(メッセージデータ
チャネル)スロット32である。なお、FCMスロット
31内には路側機1が使用している送受信周波数の情報
である数ビットから構成された周波数チャンネルデータ
を含んでいる。また、ACKスロット33は、状況に応
じMDCスロット32に変更される場合もある。
【0031】例えば、各スロットが800ビットから構
成され、フレーム34が4つのスロット30から構成さ
れ、1ビットの伝送速度を1Mbpsとすれば、フレー
ム34は約3.2ミリ秒の時間構成になる。各フレーム
34の間隔が0秒の場合、応答要求信号は、3.2ミリ
秒間隔で通信領域2に照射される。なお、予告アンテナ
装置7と車載機4との通信もフレーム34を構成するス
ロット30の数や各スロット30を構成するビット構成
が意味する内容が異なるだけで、通信法はほぼ同じであ
る。
【0032】出口側料金所での路側機1と車載機4との
通信内容は、まず、車載機4から車両3が有料道路に進
入した料金所を示す入口情報を路側機1に送信する。路
側機1は取得した入口情報から、車両3の走行距離と走
行金額を算出し車載機4に送信する。走行料金情報を受
けた車載機4は、ICカード16からこの走行料金に応
じた金額を車載機CPU部14とICカードリーダライ
タ15により引き落とし処理する事で、通行料金の収受
手続きが終了する。なお、入口情報は、入口側の料金所
を車載機4が移動する時に路側機1から取得し記憶して
いる。なお、均一料金形態の有料道路では、入口側また
は出口側の1ヶ所で所定の通行料金の収受をするだけで
良い。
【0033】前記のように路側機1は干渉による混信な
どを低減させるために複数の送受信周波数、例えば2種
類の送受信周波数を使用している。通信領域2を移動す
る車載機4は、この通信領域2を形成する路側機1が使
用する送受信周波数を予め知り得ていない。従って、車
載機4は、通信領域2に進入した時、当該路側機1の使
用している送受信周波数を短時間に判断する必要があ
る。
【0034】路側機1が使用している2種類の送受信周
波数をf1とf2とする。最初に、車載機4は路側機1
の送受信周波数f1に対応した設定を行う。例えばミキ
サ22出力である中間周波数をf3とするならば、ロー
カル信号発生器27を(f1−f3)の周波数かまたは
(f1+f3)の周波数になるような設定を行なう。路
側機1はフレーム34の周期で、応答要求信号であるF
CMスロット31を継続して送信している。車載機アン
テナ10で受信した応答要求信号は信号分離器11を通
りLNA20で所定の電圧に増幅された後、ミキサ22
で中間周波数f3帯の信号にダウンコンバートされ、f
3にダウンコンバートされた信号は、第2のBPF23
を介し、AGCアンプ24で増幅された後、検波回路2
5で検波される。路側機1の送受信周波数がf1の場合
は、検波回路25の出力である受信信号は復調部26で
復調され車載機CPU部14に出力される。車載機CP
U部14は、FCMスロット31の復調信号から路側機
1の周波数チャンネルデータを得る。なお、f1とf2
との周波数差をΔfとするならば、第2のBPF部23
は通過周波数帯域の中心周波数をf3とし、f3に対し
±Δfの周波数帯を通過させない特性を有するものとす
る事で、隣接チャンネルの周波数帯の通過を制限する事
ができる。従って、路側機1の送受信周波数がf2の場
合は、復調部26で復調できず、周波数チャンネルデー
タを得ることはできない。
【0035】検波回路25で検波された信号の大きさに
応じ、AGC制御電圧発生部28はAGC制御電圧をA
GCアンプ24に出力する。これにより、復調部26で
十分に精度良く復調できるような信号レベルの受信信号
を検波回路25や復調部26に入力させる事が可能とな
る。即ち、車載機アンテナ10で受信した受信信号レベ
ルが低い時はAGCアンプ24のゲインが高くなるよう
に、逆に、車載機アンテナ10で受信した受信信号レベ
ルが高い時はAGCアンプ24のゲインが低くような制
御電圧を出力する事で、結果として受信回路のダイナミ
ックレンジを拡大する事ができ、高精度な受信系を構成
できる。
【0036】車載機CPU部14はFCMスロット31
を検出したらAD変換器29にデジタル変換させるため
のAD変換タイミング信号を出力し、デジタル変換した
AGC制御電圧発生部28の出力でAGC制御電圧値を
取得し出力データ比較手段141に記憶する。即ち、当
該路側機1の送受信周波数がf1であるならば、AGC
アンプ24は受信電力レベルに応じたゲインが設定さ
れ、またその時のAGC制御電圧値を車載機CPU部1
4は取得する。当該路側機1の送受信周波数がf1でな
い場合は、第2のBPF部2の特性により受信信号はA
GCアンプ24に入力されず、例えばAGCアンプ24
は最大ゲインが設定されその時のAGC制御電圧値を車
載機CPU部14は取得することになる。
【0037】ある時間が経過した後、車載機CPU部1
4は、路側機1の送受信周波数f2に応じた設定をロー
カル信号発生器27に行なう。前記時間の設定により、
車載機4は、即ち、ローカル信号発生器27を(f2−
f3)の周波数かまたは(f2+f3)の周波数になる
ような設定を行なう。そして、車載機CPU部14は、
前記と同じような処理により、FCMスロット31より
路側機1の使用している周波数チャンネルデータとAG
C制御電圧値を取得する。なお、ある時間とはFCMス
ロット31が少なくとも1回受信できる期間で、最小
で、フレーム34+1スロット30の期間が必要とな
る。
【0038】次に、車載機CPU部14での送受信周波
数選定動作について説明する。車載機CPU部14の周
波数選定手段142は、記憶したFCMスロット31か
ら得た周波数チャンネルデータから路側機1の送受信周
波数を選定する。通信領域2内では車載機4は、路側機
1の路側機アンテナの指向特性より隣接路側機1からの
送信電波は車載機4の受信感度より低く、復調する事が
できない。従って、記憶されている周波数チャンネルデ
ータはf1またはf2のどちらか一つであり、この記憶
されている周波数チャンネルデータに応じ周波数選定手
段142は送受信周波数を選定する。
【0039】しかしながら、周囲の壁や屋根などの固定
的な障害物の影響以外に、隣接レーンを走行する大型車
両などの動的な障害物により複数の路側機1の送受信ビ
ームは複雑に干渉し、一時的に、f1とf2の周波数チ
ャンネルデータが得られる場合がある。この場合、周波
数選定手段142は、出力データ比較手段141によ
り、取得した2つのAGC制御電圧値を比較すること
で、送受信周波数の選定をする。具体的には、AGCア
ンプ24の設定ゲインが低い時のローカル信号発生器2
7の設定周波数を検出する事で、路側機1が使用してい
る送受信周波数を推定する事ができる。路側機1の送受
信周波数を選定したら、車載機CPU部14は、この周
波数に応じたローカル信号発生器27の設定を行い、路
側機1と車載機4との間で通行料金手続きに必要な情報
の双方向通信を行なう。
【0040】以上より、AGCアンプ24のゲインを制
御するAGC制御電圧発生部28の出力をデジタル変換
し車載機CPU部14に取り込む事ができ、受信レベル
を検出するための回路構成を復調回路とは別に新たに設
ける事なく受信レベル検出と共に周波数選定精度を高め
た小型な車載機及びそれを用いた自動料金収受システム
が実現できる。また、中間周波数帯にダウンコンバート
するミキサ22が1つの構成を示したが、複数のミキサ
22によりダウンコンバートする受信方式でも構わな
い。また、AGC制御ループ内にミキサ22が含まれて
いる構成でも構わない。また、通信領域2内に車載機4
が進入したかどうかの判断は、図示していないが、一般
的なキャリアセンス回路を車載機4に設けることで可能
となる。
【0041】また、図3の受信復調部13はデジタル振
幅変復調を想定して記載したが、変復調方式に応じて図
5に示すような構成でも構わない。
【0042】(実施の形態2)図6は本実施の形態での
車載機4の受信復調部13の概略構成図である。図6に
おいて40は検波回路25に接続された第2のAD変換
器である。AD変換器29と第2のAD変換器40の出
力を車載機CPU部14のデータバスに接続する時、A
D変換器29の出力を車載機CPU部14のバスの上位
ビット群に、第2のAD変換器40の出力を下位ビット
群に接続させた構成である。その他の構成と機能は図3
に示した受信復調部13と同じである。
【0043】また、自動料金収受システムと車載機の構
成は、それぞれ図1、図2と同様である。
【0044】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。車載機4を搭載した車両3が通信領域2に移動し
て来た時、(実施の形態1)で説明した方法で車載機C
PU部14は、2種類のAGC制御電圧発生部28の出
力であるAGC制御電圧値を取得するが、その時合わせ
て検波回路25の出力レベルも取得し記憶する。
【0045】通信領域2に車両3が進入してきた時、即
ち路側機1から離れた通信領域2端での車載機4での受
信信号レベルは極めて小さい事が予想される。従って、
ローカル信号発生器27を切り替えて取得した2つのA
GC制御電圧値が共にAGCアンプ24を最大ゲインで
動作させる電圧値である場合もあり、AGC制御電圧値
はほぼ同じになる。
【0046】車載機CPU部14の出力データ比較手段
141は、AD変換器29の2つの出力に差が無い時、
第2のAD変換器40の出力を比較する。この値、即ち
受信レベルが大きい方を路側機1が使用している送受信
周波数と推定する。そして、車載機CPU部14は、こ
の周波数に応じたローカル信号発生器27の設定を行
い、路側機1と車載機4との間で通行料金手続きに必要
な情報の双方向通信を行なう。
【0047】なお、路側機1と車載機4は、極めて限ら
れた領域である通信領域2内と車両3が走行する間に、
必要な情報を双方向通信する必要があり、車載機CPU
部14でのソフトウェア処理は可能な限り高速に行なう
必要がある。AD変換器29と第2のAD変換器40と
車載機CPU部14のデータバスとの接続は、AD変換
器29の出力を車載機CPU部14のバスの上位ビット
群に、第2のAD変換器40の出力を下位ビット群に接
続しているため、車載機CPU部14の出力データ比較
手段141は、一度の入力操作で1つのレジスタまたは
メモリにAD変換器29と第2のAD変換器40の出力
を格納する事ができる。
【0048】例えば、AD変換器29と第2のAD変換
器40の量子化精度を8ビットとし、また車載機CPU
部14のデータバスを16ビット構成とすれば、AD変
換器29の出力を上位バイトに第2のAD変換器40の
出力を下位バイトに接続する事で、AD変換器29と第
2のAD変換器40の出力を16ビット構成に合成した
データとして車載機CPU部14は取り込みまた取り扱
う事ができる。データの比較では、単純にこの16ビッ
ト構成のデータを減算するだけで良く、車載機CPU部
14の出力データ比較手段141は、短いステップ数で
両データの比較が可能となる。通行料金収受の手続きや
周波数選定手段142での処理法に関しては、(実施の
形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0049】以上のように、車載機CPU部14の出力
データ比較手段141は、短いステップ数で両データの
比較が可能となり、受信レベルを検出するための回路構
成を復調回路とは別に新たな回路構成を設ける事なく受
信レベル検出を可能とする共に周波数選定精度を高めた
小型な車載機及びそれを用いた自動料金収受システムが
実現できる。
【0050】(実施の形態3)図7は本実施の形態での
車載機4の受信復調部13の概略構成図である。図7に
おいて41はAGC制御電圧発生部28と検波回路25
に接続され各々の出力を車載機CPU部14の指示によ
り切り替えてAD変換器29に出力するスイッチ、42
はAD変換器29に接続されたラッチである。その他の
構成と機能は図3に示した受信復調部13と同じであ
る。
【0051】また、自動料金収受システムと車載機の構
成は、それぞれ図1、図2と同様である。
【0052】図8は、スイッチ41とAD変換器29と
ラッチ42の接続構成をより詳しく示した図で、その一
実施の形態としてAD変換器29の量子化精度を8ビッ
ト、車載機CPU部14のバスを16ビット構成で示し
ている。ラッチ42は、上位バイトラッチ43と下位バ
イトラッチ44に分離されており、AD変換器29の8
ビットの出力は下位バイトラッチ44の入力に接続さ
れ、下位バイトラッチ44の出力は上位バイトラッチ4
3の入力と車載機CPU部14のバスの下位バイトに接
続されている。また、上位バイトラッチ43の出力は、
車載機CPU部14のバスの上位バイトに接続されてい
る。
【0053】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。車載機4を搭載した車両3が通信領域2に移動し
て来た時、(実施の形態2)で説明した方法と同じよう
に、車載機CPU部14は、路側機1の送受信周波数を
推定し、路側機1と車載機4との間で通行料金手続きに
必要な情報の双方向通信を行なう。
【0054】通信領域2に車載機4が移動したら、車載
機CPU部14は、ローカル信号発生器27を路側機1
の送受信周波数f1に応じた設定を行なう。次に、車載
機CPU部14はラッチ42のラッチイネーブル信号を
制御しラッチ機能が動作するようにする。具体的にはラ
ッチ42の特性に応じて、例えばデジタル信号の「Hi
gh」レベルか「Low」レベルを出力する。
【0055】次にスイッチ41がAGC制御電圧発生部
28の出力であるAGC制御電圧を出力するようにスイ
ッチ制御信号を出力する。具体的にはスイッチ41の特
性に応じて、例えばデジタル信号の「High」レベル
か「Low」レベルを出力する。
【0056】次に車載機CPU部14は、AD変換器2
9に入力データをデジタル変換させるためのAD変換タ
イミング信号を出力する。具体的にはAD変換器29の
特性に応じた信号であるが、例えば、パルス信号を出力
する。AD変換器29は、例えば、パルス信号の立ち下
がりで変換を開始し、規定の変換時間の後デジタル変換
が終了する。この変換時間より後にパルスの立ち上げ
る。このAD変換タイミング信号は、ラッチ42の上位
バイトラッチ43と下位バイトラッチ44のラッチクロ
ックに入力され、例えば、立ち上がりで入力をラッチす
る。従って、下位バイトラッチ44は、この立ち上がり
に同期してAD変換器29の出力であるAGC制御電圧
データを出力にラッチする。
【0057】次に車載機CPU部14は、スイッチ制御
信号を切り替えて検波回路25の出力がAD変換器29
に入力されるようにし、再びAD変換タイミング信号を
出力し検波回路出力をデジタル変換する。この2回目の
ラッチの立ち下がりに同期して、上位バイトラッチ43
は下位バイトラッチ44の出力であったAGC制御電圧
データが、また下位バイトラッチ44はAD変換器29
の出力である検波回路出力データが保持されている。
【0058】次に車載機CPU部14は、ラッチ42の
出力を読み込みレジスタまたはメモリに格納し、ラッチ
イネーブル信号を制御する。例えば、ラッチ出力をハイ
インピーダンス状態にする事で、車載機CPU部14の
バスからラッチ42を電気的に外す。車載機CPU部1
4での出力データ比較手段141の処理は、AD変換器
29と検波回路25の出力を16ビット構成に合成した
データとして一度に取り込みまた取り扱う事ができるた
め、単純にこの16ビット構成のデータを減算するだけ
で良い。すなわち車載機CPU部14は短いステップ数
で両データの比較が可能となる。通行料金収受の手続き
や周波数選定手段142での処理法に関しては、(実施
の形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0059】以上のように、車載機CPU部14は短い
ステップ数で両データの比較が可能となり、受信レベル
を検出するための回路構成を復調回路とは別に新たな回
路構成を設ける事なく受信レベル検出を可能とする共に
周波数選定精度を高めた小型な車載機及びそれを用いた
自動料金収受システムが実現できる。
【0060】(実施の形態4)図9は本実施の形態での
車載機4の受信復調部13の概略構成図である。図9に
おいて45はAD変換器29と車載機CPU部14に接
続されたリードオンリメモリで構成されたROMで、R
OM45のアドレスはAD変換器29の出力に接続さ
れ、ROM45のデータ出力は車載機CPU部14に接
続されている。その他の構成と機能は図3に示した受信
復調部13の構成と同じである。
【0061】また、自動料金収受用路側システムの一応
用例として、有料道路の料金所に適用した場合の料金所
近傍を上から見た場合の模式図は、図1と同様であり、
それに用いる車載機の構成は、図2と同様である。
【0062】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。AGCアンプ24での入力を一定にした場合のA
GC制御電圧発生部28が出力するAGC制御電圧と出
力レベルとの関係は、一般的に非線形性を示す。例え
ば、図10に示すようにAGC制御電圧が高くなるに対
しAGCアンプ24の出力レベルも大きくなるものの、
その増幅率は小さくなり、例えば図10に示すようにA
GC制御電圧が3Vに近づくにつれAGCアンプの出力
レベルは飽和傾向を示す。即ち、AGC制御電圧値と出
力レベルとの関係は線形な関係にない。
【0063】車載機4が通信領域2に進入した後の路側
機1との双方向通信や路側機1の送受信周波数選定方法
については、例えば(実施の形態1)で説明した方法で
実施する。AD変換器29の入出力の関係は一般的に線
形であり、AD変換器29にてAGC制御電圧発生部2
8の出力は線形にデジタル変換される。このデジタル化
されたAGC制御電圧発生部28の出力はROM45の
アドレスに入力される。ROM45は予め記憶されてい
るデータをこのアドレス値に応じて出力する。
【0064】ROM45には上記AGC制御電圧とAG
Cアンプ24の非線形な関係を補完するデータを予め記
憶させる。例えば、図11に示すようにAGCアンプ2
4の出力レベルを一定間隔のΔVで分割し、この値に応
じた範囲であるAGC制御電圧をアドレス値として、新
たなデータを対応させる。例えば、図11に示したよう
に出力レベルを8分割する場合、AGC制御電圧の範囲
がAではAGC制御電圧のデジタル値、即ちROM45
のアドレス入力値に対し「000」と言う2進数で3ビ
ット構成のデータを割り当てる。同様にAGC制御電圧
の範囲がBでは「001」を、 AGC制御電圧の範囲
がCでは「010」を順次割り当て、AGC制御電圧の
範囲がHでは「111」を割り当てることで、AD変換
器29の出力であるAGC制御電圧のデジタル値は、R
OM45にてAGCアンプ24の出力レベルと線形な関
係のデータに変換され車載機CPU部14に出力され
る。
【0065】このデータを取得した車載機CPU部14
の出力データ比較手段141の処理では、非線形特性を
有するAGCアンプ24の出力をROM45で変換する
事で、受信電力レベルに線形な値を得る事ができ、より
高度な比較処理が可能となる。通行料金収受の手続きや
周波数選定手段142での処理法に関しては、(実施の
形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0066】以上のように、車載機CPU部14は高精
度に両データの比較が可能となり、受信レベルを検出す
るための回路構成を復調回路とは別に新たな回路構成を
設ける事なく受信レベル検出を可能とする共に周波数選
定精度を高めた小型な車載機及びそれを用いた自動料金
収受システムが実現できる。
【0067】(実施の形態5)図12は本実施の形態で
の車載機4の受信復調部13の概略構成図である。図1
2において47はAD変換器29とデータ設定部46に
接続されたバスドライバであり、バスドライバ47の下
位ビット群がAD変換器28の出力にまた上位ビット群
がデータ設定部46に接続されている。その他の構成と
機能は図9に示した受信復調部13と同じである。
【0068】また、自動料金収受システムと車載機の構
成は、それぞれ図1、図2と同様である。
【0069】AD変換器29の出力であるAGC制御電
圧発生部28の出力であるデジタルデータは、(実施の
形態4)で詳細に説明したように、AGCアンプ24の
非線形特性を反映したものである。出力データ比較手段
141は、取得した前記AGC制御電圧発生部28の出
力値を使い、非線形特性に基づきソフト的にデータを変
換する。具体的には、図11に示した入出力特性の関係
をデータテーブルとして予め保有し、AGC制御電圧発
生部28の出力値に応じ、このテーブルを参照する事で
換算する。
【0070】図13は、AD変換器29とデータ設定部
46とバスドライバ47の接続構成をより詳しく示した
図で、その一実施の形態としてAD変換器29の量子化
精度を8ビット、車載機CPU部14のデータバスを1
6ビット構成で示している。バスドライバ47は、上位
バイトバスドライバ48と下位バイトバスドライバ49
に分離されており、AD変換器29の8ビットの出力は
下位バイトバスドライバ49の入力に接続され、またデ
ータ設定部46の出力は上位バイトバスドライバ48に
接続されている。また、データ設定部46は各ビットの
デジタル的な状態を個別に「High」または「Lo
w」に設定可能な、例えば、8個のスイッチから構成さ
れている。
【0071】以上の構成で、以下、本実施の形態を説明
する。車載機CPU部14でのAGC制御電圧値の取り
込みは、まず、通信領域2に車載機4が移動したら、車
載機CPU部14は、バスドライバ47のバスドライバ
イネーブル信号を出力しバスドライバ47の出力と車載
機CPU部14のバスを電気的に接続させる。具体的に
はバスドライバ47の特性に応じて、例えばデジタル信
号の「High」レベルか「Low」レベルを出力す
る。
【0072】次に車載機CPU部14は、AD変換器2
9に入力データをデジタル変換させるためのAD変換タ
イミング信号を出力し、デジタル変換されたデータをバ
スドライバ47を介し読み込む。次に、車載機CPU部
14は、このデータに基づき予めメモリ上に格納してい
るデータテーブルを参照する事でデータの換算を行う。
データテーブルの容量は、AD変換器29の量子化精度
に依存し、例えば8ビットの場合最大256種の換算デ
ータを予め保有すれば良い。
【0073】このデータ換算用テーブルを、AD変換器
29の出力データに合わせ「00000000」から
「11111111」まで順次メモリ空間に並べる。こ
のメモリ空間の上位バイトアドレス値をデータ設定部4
6で設定しておくことで、車載機CPU部14の出力デ
ータ比較手段141での処理では、バスドライバ47か
ら取得した16ビットデータをそのままデータテーブル
参照用のメモリ空間指定アドレスとして使用する事が可
能となる。例えば、前記データテーブルを16進数で、
「0xA000H」から「0xA0FFH」まで配置
し、データ設定部46のスイッチを、図13に示すよう
に各ビットをデジタル的な「High」を示す電源電圧
とデジタル的な「Low」を示すグランドに接地させる
事で、バスドライバ47の出力値の上位バイトは16進
数で「0x0AH」に固定される。通行料金収受の手続
きや周波数選定手段142での処理法に関しては、(実
施の形態1)で詳細に説明した方式で実施する。
【0074】以上のように車載機CPU部14は、バス
ドライバ47の出力を用い非常に短いステップ数でデー
タの換算が可能となり、受信レベルを検出するための回
路構成を復調回路とは別に新たな回路構成を設ける事な
く受信レベル検出を可能とする共に周波数選定精度を高
めた小型な車載機及びそれを用いた自動料金収受システ
ムが実現できる。
【0075】(実施の形態6)図14は本実施の形態で
の車載機4の概略構成図である。図14において、35
は車載機受信アンテナ、36は車載機送信アンテナ、1
2は車載機送信アンテナ36に送信信号を送出する送信
変調部、13は車載機受信アンテナ35で受波した路側
機1からの受信信号を復調する受信復調部で、14は送
信変調部12と受信復調部13に接続された車載機CP
U部、141は車載機CPU部14内にあり受信復調部
13の出力である受信レベルに関わるデジタルデータを
比較する出力データ比較手段、142は出力データ比較
手段の結果と受信復調部13の出力である復調信号から
路側機の送受信周波数を選定する周波数選定手段であ
り、出力データ比較手段141と周波数選定手段142
は車載機CPU部14でのソフトウェア処理で実現され
る。15はICカードリーダライタで、ICカード16
を抜き差し可能な構造になっており、ICカード16挿
入時に、車載機CPU部14とICカード16とを電気
的に接続する共に、車載機CPU部14の指示により、
ICカード16内の情報を読み込んだり、書き換えたり
するものである。
【0076】以上のような構成で、以下、本実施の形態
を説明する。車載機アンテナを車載機受信アンテナ3
5、車載機送信アンテナ36に分離することで、送受信
のアイソレーションを確保すると共に、送信ビーム形状
と受信ビーム形状を個別に成形することが可能となり、
車載機4と路側機1との通信信頼性を高める事ができ
る。通行料金収受の手続きや周波数選定手段142での
処理法に関しては、(実施の形態1)で詳細に説明した
方式で実施する。
【0077】以上のように車載機4と路側機1との通信
信頼性を高める事ができ、受信レベルを検出するための
回路構成を復調回路とは別に新たな回路構成を設ける事
なく受信レベル検出を可能とする共に周波数選定精度を
高めた小型な車載機及びそれを用いた自動料金収受シス
テムが実現できる。
【0078】(実施の形態7)前記、(実施の形態1)
から(実施の形態6)まで説明した受信復調部13の構
成を、路側機1の受信復調部に用いる事で、車載機4の
送信周波数を選定する構成を持つ小型でかつ高速な周波
数選定動作が可能な路側機1を実現できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、路側機が
使用できる第1の送受信周波数にローカル信号発生器の
周波数を設定した時のAGC制御電圧発生部の出力値と
第2の送受信周波数にローカル信号発生器の周波数を設
定した時のAGC制御電圧発生部の出力値を車載機CP
U部は取得し、この2つのデジタル値を比較する事でこ
れから進入しようとする通行レーン上の路側機が使用し
ている送受信周波数の選定を、新たに路側機からの応答
要求信号の受信電力レベルを検出する回路構成を追加す
ることなく受信レベル検出を可能とする共に周波数選定
精度を高めた小型な車載機が実現できるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による料金所近傍の自動
料金収受システムを上から見た場合の模式図
【図2】本発明の一実施の形態による車載機の概略構成
【図3】本発明の一実施の形態による車載機の受信復調
部の概略構成図
【図4】本発明の一実施の形態による路側機と車載機と
の通信フォーマットを示す図
【図5】本発明の一実施の形態による車載機の受信復調
部の概略構成図
【図6】本発明の一実施の形態による車載機の受信復調
部の概略構成図
【図7】本発明の一実施の形態による車載機の受信復調
部の概略構成図
【図8】本発明の一実施の形態によるスイッチとAD変
換器とラッチの接続状態を示した図
【図9】本発明の一実施の形態による車載機の受信復調
部の概略構成図
【図10】本発明の一実施の形態によるAGCアンプの
特性を示す模式図
【図11】本発明の一実施の形態によるAGCアンプの
特性と予め記憶させるROMデータとの関係を示す模式
【図12】本発明の一実施の形態による車載機の受信復
調部の概略構成図
【図13】本発明の一実施の形態によるAD変換器とデ
ータ設定部とバスドライバの接続構成を示した図
【図14】本発明の一実施の形態による車載機の概略構
成図
【図15】従来の自動料金収受システムの模式図
【符号の説明】
1 路側機 2 通信領域 3 車両 4 車載機 5 ガントリ 6 中央演算装置 7 予告アンテナ装置 8 予告アンテナ通信領域 10 車載機アンテナ 11 信号分離器 12 送信変調部 13 受信復調部 14 車載機CPU部 15 ICカードリーダライタ 16 ICカード 20 LNA 21 第1のBPF部 22 ミキサ 23 第2のBPF 24 AGCアンプ 25 検波回路 26 復調部 27 ローカル信号発生器27 28 AGC電圧発生部 29 AD変換器 30 スロット 31 FCMスロット 32 MDCスロット 33 ACKスロット 34 フレーム 35 車載機受信アンテナ 36 車載機送信アンテナ 40 第2のAD変換器 41 スイッチ 42 ラッチ 43 上位バイトラッチ 44 下位バイトラッチ 45 ROM 46 データ設定部 47 バスドライバ 48 上位バイトバスドライバ 49 下位バイトバスドライバ 60 路側機 61 車両 62 車載機 141 出力データ比較手段 142 周波数選定手段
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 誠 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 3E027 EA01 EA03 EB02 EC07 EC08 EC10 5B058 KA40 YA20 5H180 AA01 BB04 CC12 DD02 EE10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の通行あるいは駐車などにより料金
    が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方または
    片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
    と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信す
    る車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収
    受する自動料金収受システムにおいて、前記車載機が、
    前記路側機と無線信号を送受信するアンテナ手段と、前
    記アンテナ手段に送信信号を送出する送信変調部と、前
    記アンテナ手段からの受信信号を復調する受信復調部
    と、前記送信変調部と前記受信復調部に接続された車載
    機CPU部と、前記車載機CPU部に接続され料金収受
    を電子的に行うための情報を入出力する情報入出力部と
    を備え、前記受信復調部が、前記アンテナ手段に接続さ
    れたLNA(ローノイズアンプ)と、前記LNAに接続
    された第1のBPF(バンドパスフィルタ)と、前記第
    1のBPFに接続されたミキサと、前記ミキサに接続さ
    れた第2のBPFと、前記第2のBPFに接続されたA
    GC(オートゲインコントロール)アンプと、前記AG
    Cアンプに接続された検波回路と、前記検波回路に接続
    され復調信号を前記車載機CPU部に出力する復調部
    と、前記検波回路に接続されその出力を前記AGCアン
    プに接続されたAGC制御電圧発生部と、前記AGC制
    御電圧発生部の出力をデジタル変換するAD変換器と、
    前記ミキサに接続されたローカル信号発生器とを備え、
    前記車載機CPU部に、前記AD変換器の出力であるデ
    ジタルデータを比較する出力データ比較手段と、送受信
    周波数を選定する周波数選定手段とを設けた自動料金収
    受システム。
  2. 【請求項2】 受信復調部が、アンテナ手段に接続され
    たLNAと、前記LNAに接続された第1のBPFと、
    前記第1のBPFに接続されたミキサと、前記ミキサに
    接続された第2のBPFと、前記第2のBPFに接続さ
    れたAGCアンプと、前記AGCアンプに接続された検
    波回路と、前記検波回路に接続され復調信号を前記車載
    機CPU部に出力する復調部と、前記検波回路に接続さ
    れその出力を前記AGCアンプに接続されたAGC制御
    電圧発生部と、前記AGC制御電圧発生部の出力をデジ
    タル変換するAD変換器と、前記検波回路に接続され検
    波回路の出力をデジタル変換する第2のAD変換器と、
    前記ミキサに接続されたローカル信号発生器とを設け、
    前記車載機CPU部に、前記AD変換器の出力を上位ビ
    ット群に、前記第2のAD変換器の出力を下位ビット群
    に割り当てた複数のデジタルデータを比較する出力デー
    タ比較手段と、送受信周波数を選定する周波数選定手段
    とを設けた請求項1記載の自動料金収受システム。
  3. 【請求項3】 車両の通行あるいは駐車などにより料金
    が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方または
    片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
    と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信す
    る車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収
    受する自動料金収受システムにおいて、前記車載機が、
    前記路側機と無線信号を送受信するアンテナ手段と、前
    記アンテナ手段に送信信号を送出する送信変調部と、前
    記アンテナ手段からの受信信号を復調する受信復調部
    と、前記送信変調部と前記受信復調部に接続された車載
    機CPU部と、前記車載機CPU部に接続され料金収受
    を電子的に行うための情報を入出力する情報入出力部と
    を備え、受信復調部が、前記アンテナ手段に接続された
    LNAと、前記LNAに接続された第1のBPFと、前
    記第1のBPFに接続されたミキサと、前記ミキサに接
    続された第2のBPFと、前記第2のBPFに接続され
    たAGCアンプと、前記AGCアンプに接続された検波
    回路と、前記検波回路に接続され復調信号を前記車載機
    CPU部に出力する復調部と、前記検波回路に接続され
    その出力を前記AGCアンプに接続されたAGC制御電
    圧発生部と、前記AGC制御電圧発生部の出力と前記検
    波回路の出力とを前記車載器CPU部の制御により切り
    替えるスイッチと、前記スイッチに接続されスイッチの
    出力をデジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器
    に接続され前記車載器CPU部の信号によりデータを保
    持されるラッチと、前記ミキサに接続されたローカル信
    号発生器とを備え、前記ラッチが、前記AD変換器の出
    力データを入力する下位バイトラッチと、前記下位バイ
    トラッチの出力データを入力する上位バイトラッチとを
    備え、前記車載機CPU部に、前記下位バイトラッチと
    上位バイトラッチの出力データを比較する出力データ比
    較手段と、送受信周波数を選定する周波数選定手段とを
    設けた自動料金収受システム。
  4. 【請求項4】 車両の通行あるいは駐車などにより料金
    が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方または
    片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
    と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信す
    る車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収
    受する自動料金収受システムにおいて、前記車載機が、
    前記路側機と無線信号を送受信するアンテナ手段と、前
    記アンテナ手段に送信信号を送出する送信変調部と、前
    記アンテナ手段からの受信信号を復調する受信復調部
    と、前記送信変調部と前記受信復調部に接続された車載
    機CPU部とを備え、前記受信復調部が、前記アンテナ
    手段に接続されたLNAと、前記LNAに接続された第
    1のBPFと、前記第1のBPFに接続されたミキサ
    と、前記ミキサに接続された第2のBPFと、前記第2
    のBPFに接続されたAGCアンプと、前記AGCアン
    プに接続された検波回路と、前記検波回路に接続され復
    調信号を前記車載機CPU部に出力する復調部と、前記
    検波回路に接続されその出力を前記AGCアンプに接続
    されたAGC制御電圧発生部と、前記AGC制御電圧発
    生部の出力をデジタル変換するAD変換器と、前記AD
    変換器の出力値をアドレスに入力し予め設定してあるデ
    ータに変換するROMと、前記ミキサに接続されたロー
    カル信号発生器とを備え、前記車載機CPU部に、前記
    ROMの出力データを比較する出力データ比較手段と、
    送受信周波数を選定する周波数選定手段とを設けた自動
    料金収受システム。
  5. 【請求項5】 ROMが、車載機CPU部により出力を
    制御されるバスドライバで構成され、前記バスドライバ
    入力の上位ビット群に接続されたデータ設定部を設け、
    前記バスドライバ入力の下位ビット群にAD変換器の出
    力を接続した請求項4記載の自動料金収受システム。
  6. 【請求項6】 アンテナ手段が、路側機と無線信号を送
    受信する車載機アンテナと、前記車載機アンテナに接続
    された信号分離器とを有し、送信変調部は前記信号分離
    器を介して前記車載機アンテナに送信信号を送出し、受
    信復調部は前記信号分離器を介して前記車載機アンテナ
    からの受信信号を復調する請求項1から5のいずれかに
    記載の自動料金収受システム。
  7. 【請求項7】 アンテナ手段が、路側機に無線信号を送
    信する車載機送信アンテナと、路側機からの無線信号を
    受信する車載機受信アンテナとを有し、送信変調部は前
    記車載機送信アンテナに接続されて送信信号を送出し、
    受信復調部は前記車載機受信アンテナに接続されて受信
    信号を復調する請求項1から5のいずれかに記載の自動
    料金収受システム。
  8. 【請求項8】 車両の通行あるいは駐車などにより料金
    が発生する場所の入口料金所と出口料金所の両方または
    片方の料金所の複数の通行レーン毎に設置された路側機
    と、前記路側機と無線により必要情報を双方向に通信す
    る車両に搭載された車載機とを用いて料金を自動的に収
    受する自動料金収受システムにおいて、路側機の受信復
    調部が、請求項1から7のいずれかに記載の車載機の受
    信復調部と同じ構成である自動料金収受システム。
JP28368898A 1998-10-06 1998-10-06 自動料金収受システム Expired - Fee Related JP3075268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28368898A JP3075268B2 (ja) 1998-10-06 1998-10-06 自動料金収受システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28368898A JP3075268B2 (ja) 1998-10-06 1998-10-06 自動料金収受システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000113256A true JP2000113256A (ja) 2000-04-21
JP3075268B2 JP3075268B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=17668797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28368898A Expired - Fee Related JP3075268B2 (ja) 1998-10-06 1998-10-06 自動料金収受システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3075268B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684156B2 (en) 2001-07-24 2004-01-27 Nissan Motor Co., Ltd. Charging area display apparatus for vehicle and charging area display method for vehicle
CN104766378A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 一种自增益控制的二阶滤波etc传感系统
CN104766380A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 一种etc传感系统
CN104766381A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 基于二阶滤波电路的etc传感系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684156B2 (en) 2001-07-24 2004-01-27 Nissan Motor Co., Ltd. Charging area display apparatus for vehicle and charging area display method for vehicle
CN104766378A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 一种自增益控制的二阶滤波etc传感系统
CN104766380A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 一种etc传感系统
CN104766381A (zh) * 2015-02-11 2015-07-08 四川蜀路通机电设备安装有限公司 基于二阶滤波电路的etc传感系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3075268B2 (ja) 2000-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69831096T2 (de) Verfahren zum automatischen abbuchen von mautgebühren für fahrzeuge
JP3075268B2 (ja) 自動料金収受システム
JP2002015347A (ja) 路側機、車載機及び料金収受システム
JP2001312755A (ja) 料金徴収システム及びその管理局及びその無線通信端末
JP3405223B2 (ja) 自動料金収受用路側システム
JP3089170B2 (ja) 無線式料金収受システム
JP3405186B2 (ja) 有料道路自動料金収受システム
JPH07294617A (ja) 路車間通信システム
JPH08221622A (ja) 無線icカードシステム
JP3525844B2 (ja) 料金収受システム及びこれに用いる路側機
JP3656359B2 (ja) 車載機
JP3051647B2 (ja) 非接触icカード及びシステム
JP3501047B2 (ja) ノンストップ自動料金収受(etc)システム用車載器およびこれを用いた車両走行軌跡管理システム
JP3405187B2 (ja) 有料道路自動料金収受システム
JP3670304B2 (ja) 情報通信システム
JP2865978B2 (ja) 非接触icカードシステム
JP2002314479A (ja) 車載無線装置
JPH0815422A (ja) 識別装置
JPH08180222A (ja) 無線料金収受システム
JPH11242759A (ja) 車載器
JPH11219457A (ja) 料金収受システム
JPH09326057A (ja) 料金所と車両との間の情報伝送方法
JP2005346427A (ja) 自動料金収受システム用車載装置
JP2000268212A (ja) 車両情報通信システム
KR20010074253A (ko) 스마트카드와 차량 번호판 인식 시스템에 의한 유료 도로논스톱 요금 징수 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080609

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees