JP2000112095A - ハロゲン化銀写真処理液用の消泡剤組成物及び該組成物を用いたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真処理液用の消泡剤組成物及び該組成物を用いたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2000112095A
JP2000112095A JP10277682A JP27768298A JP2000112095A JP 2000112095 A JP2000112095 A JP 2000112095A JP 10277682 A JP10277682 A JP 10277682A JP 27768298 A JP27768298 A JP 27768298A JP 2000112095 A JP2000112095 A JP 2000112095A
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black
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JP10277682A
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Akimitsu Haijima
章光 配島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真性能を満足し、かつ現像液中に濁りや沈
殿を生じることなく、現像液、特に反転カラー写真第一
白黒現像液で生じる泡に起因する現像ムラを低減できる
組成物を提供すること。 【解決手段】 下記の式(I)で表されるフッ素系界面
活性剤を少なくとも1種含有するハロゲン化銀写真処理
液用消泡剤組成物。 R−(A)n −B ── (I) (式中、Rは炭素数6から12のパーフルオロアルキル
基または炭素数6から12のパーフルオロアルケニル基
を表し、Aは特定の連結基、nは0または1の整数であ
るが0が好ましく、Bは−SO3 M、−COOM、−O
SO3 M、−PO( OM)2から選ばれるアニオン性基、
または−(CH2 CH2 O)q Hのエチレンオキサイド
基を表し、Mは水素原子、又は水溶性カチオンのいずれ
かを表し、qは2から50の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
(黒白及びカラー)処理液用消泡剤組成物に関するもの
であり、特に、ハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒
現像液及び/またはその現像補充液に好適に使用しえる
消泡剤組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、現
像液で生じる泡に起因する現像ムラを低減させるために
使用する消泡剤組成物、及び該組成物を用いたハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料
は、露光後、第一白黒現像、カブラセ処理、反転カラー
現像、脱銀処理され、反転カラー画像が得られる。ハロ
ゲン化銀感光材料には様々の界面活性剤が含有されてお
り、現像処理される過程で現像液中にそれら界面活性剤
が溶出し、それによって現像液が泡立ち易くなる。現像
液は、均一に現像するために窒素又は空気を下から噴出
することによって、撹拌しているが、それによって現像
液の液面上に泡がたまり、感光材料が現像液に入る際、
感光材料表面に泡が付着し泡状の現像ムラを起こす。特
に、ハロゲン化銀反転カラー写真感光材料の第一白黒現
像において、泡状の現像ムラが発生しやすく問題であっ
た。また、個々の感光材料を上下方向に固定して順次現
像する方法(以後、吊し現像と称する)においては、現
像液で発生する泡が感光材料に特に付着しやすく、改良
が望まれていた。
【0003】現像液に使用する消泡剤として、例えば、
富士写真フィルム(株)の消泡剤や、コダック社のKO
DAK Defoamer, Process E-6 がある。これらはいず
れもシロキサン系あるいはシリコン系化合物を含有して
おり、水に非常に溶けにくく、現像液表面に浮遊物を生
じたり、タンク内が汚れたりしてしまうため、水溶性の
高い消泡剤が望まれていた。また、該消泡剤は現像液に
直接添加し使用するものであり、現像補充液に添加して
使用すると、消泡剤成分が液表面に浮遊あるいはタンク
壁面に付着してしまうため、現像液に消泡剤成分が補充
されず消泡効果が見られなかった。
【0004】一方、特開平5−88326号公報に、特
定のフッ素系化合物を少なくとも一種含有し、かつ亜硫
酸イオンを実質的に含有しないカラー現像液を用いて処
理を行い、連続処理時における写真性の変動を抑制し、
処理タンク内の析出物の発生、成長を抑制する方法が開
示されている。該公報に記載のごとく、亜硫酸イオンを
実質的に含有しない(ここでいう実質的に含有しないと
は3ミリモル/リットル以下:該公報の9頁左3〜4行
目に記載)現像液では、該公報記載のフッ素化合物を含
有することによって、写真性の変動が小さくなり更にタ
ンク内に生じる析出物が著しく減少する。但し、ハロゲ
ン化銀反転カラー写真用第一白黒現像液のように亜硫酸
イオンを含有する現像液(一般には亜硫酸イオンを10
0〜200ミリモル/リットル含有する)では、該公報
に記載のフッ素系化合物を含有しても、該公報記載の効
果は全く見られない。
【0005】また、特開平8−201994号公報に、
アミノ系界面活性剤の少なくとも1種を含有する現像
液、アミノ酸系界面活性剤の少なくとも一種とアニオン
性またはフッ素系界面活性剤の少なくとも一種を含有す
る現像液が開示されている。この方法によって、手アカ
等でハロゲン化銀感光材料の表面が汚れた場合に生じる
現像ムラが低減されるが、反転カラー写真用第一白黒現
像液に上記アミノ酸系界面活性剤を用いると写真性能が
変化するため、このようなアミノ酸系界面活性剤を使用
することができなかった。また、該公報に記載のごとく
(2頁右20〜26行目)、フッ素系界面活性剤を現像
液に添加すると白濁/沈殿し、これらが感光材料表面に
付着し処理ムラを助長してしまうと考えられていた。本
発明のフッ素系界面活性剤は、反転カラー写真用第一白
黒現像液に添加しても白濁/沈殿を生じず、処理汚れも
起こさない。上記2つの公報には反転カラー写真第一白
黒現像液で生じる泡に起因する現像ムラについての記載
は一切無く、該現像ムラを低減する方法については全く
知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、写
真性能を満足し、かつ現像液中に濁りや沈殿を生じるこ
となく、現像液、特に反転カラー写真第一白黒現像液で
生じる泡に起因する現像ムラを低減できる組成物及び消
泡方法を提供することを目的とする。本発明は、又、上
記組成物を含有する現像補充液を提供することを目的と
する。本発明は、又、上記組成物の存在下で処理するこ
とを含むハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、鋭意検
討の結果、以下の手段によって達成されることを見出し
た。。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表されるフッ素系界面活性剤を少なくとも1種含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真処理液用消泡剤組成
物を提供する。 一般式(I)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Rは炭素数6から12のパーフル
オロアルキル基または炭素数6から12のパーフルオロ
アルケニル基を表し、Aは
【0011】
【化4】
【0012】から選ばれる連結基、nは0または1の整
数、mは1から6の整数、rは0〜6の整数、R1 は水
素原子または炭素数1から6のアルキル基、pは0から
3の整数、R2 はパーフルオロアルキル基またはパーフ
ルオロアルケニル基を表わす。但し、RとR2 が存在す
る場合、RとR2 の炭素数の合計が6から16であり、
RとR2 は同じでも異なってもよい。Bは−SO3 M、
−COOM、−OSO3M、−PO( OM)2から選ばれ
るアニオン性基、または−(CH2 CH2 O)qHのエ
チレンオキサイド基を表し、Mは水素原子又は水溶性カ
チオンのいずれかを表し、qは2から50の整数を表
す。) 本発明は、又、上記フッ素系界面活性剤を含有すること
を特徴とするハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現
像補充液を提供する。本発明は、又、上記フッ素系界面
活性剤によりハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現
像液の液面上に生じる泡を消泡することを特徴とする第
一白黒現像浴の消泡方法を提供する。本発明は、又、上
記フッ素系界面活性剤を含有する処理液を用いてハロゲ
ン化銀カラー写真用感光材料を処理することを特徴とす
るハロゲン化銀写真用感光材料の処理方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)で表される
フッ素系界面活性剤について詳細に説明する。一般式
(I)において、Rは炭素数6から12のパーフルオロ
アルキル基または炭素数6から12のパーフルオロアル
ケニル基を表す。好ましくは、Rは炭素数6から12の
パーフルオロアルキル基であり、特に、本発明の現像ム
ラに対して、炭素数は7以上が好ましく、8以上が特に
好ましい。また、溶解性から10以下が好ましく、8以
下が特に好ましい。両者を両立するために、Rは炭素数
8のパーフルオロオクチル基であることが最も好まし
い。
【0014】連結基Aとしては、式中、a−1、a−
3、a−5、a−6が好ましく、R1としては炭素数1
から6のアルキル基が好ましい。mは1〜3、rは0〜
3であるのが好ましく、R2 はパーフルオロアルキル基
であるのが好ましく、特に炭素数4〜8のパーフルオロ
アルキル基であるのが好ましい。又、式中の2つのpは
同一でも異なっていてもよい。一般式(1)のフッ素系
界面活性剤が連結基Aを有すると、現像液への溶解性が
向上する。しかしながら、現像ムラを改良するために、
nは0であること(連結基がないこと)が好ましい。
【0015】Bは−SO3 M、−COOM、−OSO3
M、−PO( OM)2から選ばれるアニオン性基、または
−(CH2 CH2 O) q Hのエチレンオキサイド基を表
し、Mは水素原子、Li、Na、KまたはNH4 のいず
れかを表し、qは2から50の整数を表す。本発明の現
像ムラを低減し、かつ現像液への溶解性を高めるため
に、−SO3 M、−COOMで表されるアニオン性基で
あることが好ましく、−SO3 Mであることが特に好ま
しい。Mの水溶性カチオンとしては、アルカリ金属カチ
オン、アンモニウムカチオン、有機アミンカチオンなど
があげられるが、Li、Na、K又はNH4 のカチオン
が好ましい。また、溶解性を高めるために、MはLi、
NaまたはKが好ましく、Liが最も好ましい。以下
に、本発明の一般式(I)で表されるフッ素系界面活性
剤の具体例を示すが、これらに限定されるものではな
い。
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】本発明で用いるフッ素系界面活性剤として
は、パーフルオロオクタンスルホン酸塩が特に好まし
く、パーフルオロオクタンスルホン酸リチウム(大日本
インキ化学工業株式会社の商品名:メガファックF−1
16)が最も好ましい。本発明の消泡剤組成物における
フッ素系界面活性剤の濃度は0.01〜100g/リッ
トルであるのが好ましく、より好ましくは0.1〜50
g/リットル、特に好ましくは0.5〜20g/リット
ルである。本発明のフッ素系界面活性剤を結晶/粉末で
使用することもできるが、計量精度及び作業効率から水
溶液であることが好ましい。溶解性を向上させるために
メタノール、エタノールやプロパノール等のアルコール
類を0〜50wt%程度用いてもよい。
【0019】本発明の消泡剤組成物は、一般式(I)で
表されるフッ素系化合物を水溶液として提供することが
好ましく、防菌の観点から蒸留水、イオン交換水を使用
することが好ましい。前述のフッ素系界面活性剤を主要
成分(有効成分)とした消泡剤組成物は、例えば、ポリ
エチレンやPETなどのプラスチック容器やガラス容器
などの包装体に収容しておくのが好ましい。また、特開
昭62−288838号公報に記載のカルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンを低減させる方法、特開昭57
−8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベ
ンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の
塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、特開平8
−262268号の8頁右5〜15行目に記載の殺菌剤
を用いることもできる。
【0020】一般式(I)で表されるフッ素系化合物の
ハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現像液またはそ
の現像補充液への添加量は、現像液または現像補充液1
リットル当たり0.001〜50ミリリットル/リット
ルであるのが好ましく、より好ましくは0.01〜10
ミリリットル/リットル、特に好ましくは0.05〜5
ミリリットルである。ハロゲン化銀反転カラー写真用第
一白黒現像補充液中の、一般式(I)で表されるフッ素
系界面活性剤の濃度は0.0001〜0.1g/リット
ルであるのが好ましく、より好ましくは0.0002〜
0.05g/リットル、特に好ましくは0.0005〜
0.02g/リットルである。本発明の消泡剤組成物の
添加量は、本発明のフッ素系界面活性剤の濃度が該濃度
になるように添加する。
【0021】ハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現
像補充液は、一般にはその濃縮液を水で希釈(3〜20
倍)して調液される。一般式(I)で表されるフッ素系
化合物を含有する現像補充濃縮液から補充液を調液し使
用しても、同様に本発明の効果が得られる。以下に、本
発明の第一白黒現像液/補充液について詳細に述べる。
本発明の第一白黒現像液/補充液には公知の現像主薬を
用いることができる。現像主薬としては、ジヒドロキシ
ベンゼン類(例えば、ハイドロキノン、ハイドロキノン
モノスルホン酸塩)、3−ピラゾリドン類(例えば、1
−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノール
類、アスコルビン酸及び米国特許第4,067,872
号に記載の1,2,3,4−テトラヒドロキノリン環と
インドレン環とが縮合したような複素環化合物などを単
独もしくは組み合わせて用いることができ、好ましい現
像主薬はハイドロキノンモノスルホン酸カリウムまたは
ハイドロキノンモノスルホン酸ナトリウムである。本発
明の第一白黒現像液/補充液に用いられる保恒剤は、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩などが好ましく、該現像液中の亜硫
酸濃度として0.01〜10モル/リットルであり、好
ましくは0.1〜1モル/リットルである。また、特開
昭3−144446号公報の一般式(I)のヒドロキシ
ルアミン類を使用することもできる。
【0022】本発明は、第一白黒現像液/補充液がハイ
ドロキノンモノスルホン酸塩と、亜硫酸塩または重亜硫
酸塩を含有すると、特に効果が顕著に見られる。この現
象は、現像液で発生する泡に、現像主薬の酸化劣化物が
含まれることが関係するものと推測される。その他、本
発明の第一白黒現像液/補充液には、緩衝剤(例えば炭
酸塩、硼酸塩、アルカノールアミン、スルホサリチル
酸)、水酸化物(例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム)、溶解助剤(例えば、ポリエチレングリコール
類)、増感剤(例えば四級アンモニウム塩)、ハロゲン
化銀溶剤(例えば、KSCN、NaSCN)、現像促進
剤、界面活性剤、硬膜剤などを使用することができる。
本発明の第一白黒現像液/補充液のpH値は8.0〜1
1.0であるのが好ましく、より好ましくは9.0〜1
0.5であり、特に好ましくは9.5〜10.0であ
る。このpH値のとき、本発明のフッ素系界面活性剤に
よる現像ムラ改良効果が著しい。
【0023】本発明の第一白黒現像液の標準的処理時間
は6分であり、該処理時間を適宜に変更することによ
り、増減感処理をすることができる。通常は3分〜18
分の間で処理時間を変更する。本発明の泡に起因する現
像ムラは、増減感処理が可能な反転カラー写真感光材料
において、特に生じやすい。
【0024】本発明の第一白黒現像液への補充量は、一
般に処理する感光材料1平方メートル当たり2〜2.5
リットルであり、近年廃液量を低減するために0.5〜
1.5リットルで処理することも行われている。本発明
の泡に起因する現像ムラは、補充量が少ないほど感光材
料から溶出する界面活性剤の蓄積濃度が増大するため悪
化し、本発明のフッ素系界面活性剤を含有する添加剤に
よる現像ムラ改良効果は、補充量が少ないほど顕著に見
られる。
【0025】処理液タンク及び補充液タンクでの液と空
気の接触面積は小さいほど酸化劣化が防げるため好まし
く、詳しくは特開昭8−262668号公報の7頁左1
6〜32行目に記載されている。第一白黒現像後に用い
られるカブラセ浴については、特開昭8−262668
号の7頁左33〜48行目に記載されている。反転カラ
ー現像液については、同公報の4頁右44行目〜6頁右
12行目に記載されている。また、漂白能を有する液に
ついては、同特許の7頁左49行目〜8頁左38行目に
記載され、水洗/安定液については、同特許の8頁左3
9行目〜9頁右9行目に記載されている。特に、乾燥時
に生じるムラを改良するために以下に示すような界面活
性剤を安定液に含有することが好ましい。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】また、米国特許5523195号に記載の
コンディショニング液(前漂白液)を使用しても良く、
米国特許5645980号に記載のリンス液(安定液)
を使用しても良い。上記フッ素系界面活性剤によりハロ
ゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現像液の液面上に生
じる泡を消泡する本発明の消泡方法は、上述したよう
に、一般式(I)で表されるフッ素系界面活性剤を予め
含有する第一白黒現像液及び/又はその補充液を用いる
ことによって行うことができるが、第一白黒現像処理中
に泡が発生した時点で、添加剤として一般式(I)で表
されるフッ素系界面活性剤を溶解した水溶液を第一白黒
現像浴、好ましくはその補充液に添加するのがよい。
又、上記フッ素系界面活性剤を含有する処理液を用いて
ハロゲン化銀写真用感光材料を処理することを特徴とす
る本発明のハロゲン化銀写真用感光材料の処理方法にお
いては、ハロゲン化銀反転カラー写真感光材料の処理工
程のみならず、通常のハロゲン化銀(黒白及びカラー)
写真感光材料の処理工程において、泡が発生した時点
で、添加剤として一般式(I)で表されるフッ素系界面
活性剤を溶解した水溶液を該工程における処理浴、好ま
しくはその補充液に添加することによって行うことがで
きる。この際、発泡が予想される処理液に予め一般式
(I)で表されるフッ素系界面活性剤を溶解しておいて
もよい。
【0032】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。これ
に加えて、より具体的には、例えば、本発明のハロゲン
化銀写真乳剤が適用できるカラー写真感光材料に用いる
ことができる技術および無機・有機素材については、欧
州特許第436,938A2号の下記の箇所及び下記に
引用の特許に記載されている。
【0033】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第149 頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第421 ,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432, 804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435, 334A2号の第113頁39行目〜第123頁37 行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149頁 39行目〜45行目 8)その他の機能性 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 カプラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目
【0034】 10) ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11) その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421, 453A1号の第75頁21行目〜第84頁56行目 、第27頁40行目〜第37頁40行目 12) 分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目 14) 膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15) 発色現像・黒白 第150頁50行目〜第151頁47行目;欧州特許 現像・かぶらせ 第442,323A2号の第34頁11行目〜54行 工程 目、第35頁14行目〜22行目 16) 脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17) 自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18) 水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目。
【0035】
【発明の効果】本発明により、写真性能を満足し、かつ
現像液中に濁りや沈殿を生じることなく、現像液で生じ
る泡に起因する現像ムラを低減させることができる。本
発明は、感光材料としては、カラー撮影感光材料、特
に、カラー反転を現像処理する場合の泡の発生の抑制に
有効である。また、現像処理工程としては、どの工程に
も用いることはできるが、特に、第一工程に生じる泡の
発生の抑制に有効である。
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するがこれに限定されるものではない。
【0036】実施例1 試料101の作製 下塗りを施した厚み127μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感
光材料を作製し、試料101とした。数字はm 2 当りの
添加量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した
用途に限らない。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.10g ゼラチン 2.20g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.15g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g 染料D−8 2.5mg 染料D−4 1.0mg
【0037】 第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 紫外線吸収剤U−6 8.0mg 化合物Cpd−C 0.5mg 化合物Cpd−J 1.5mg 化合物Cpd−K 4.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 10mg 高沸点有機溶媒Oil−4 20mg 高沸点有機溶媒Oil−5 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−7 2.0mg 高沸点有機溶媒Oil−8 5.0mg 染料D−7 2.5mg
【0038】 第3層:中間層 表面及び内部をかぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.0
6μm、変動係 数18%、AgI含量1モル%) 銀量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.030g ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−M 15mg 高沸点有機溶媒Oil−3 20mg 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.20g 乳剤B 銀量 0.20g 乳剤C 0.15g ゼラチン 0.70g カプラーC−1 0.10g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.050g カプラーC−9 10mg カプラーC−11 0.050g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−I 20mg 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 添加物P−1 0.10g
【0039】 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤C 銀量 0.25g 乳剤D 銀量 0.25g ゼラチン 0.70g カプラーC−1 0.15g カプラーC−2 0.050g カプラーC−3 0.20g カプラーC−11 0.070g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 添加物P−1 0.10g 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.20g 乳剤F 0.25g ゼラチン 1.20g カプラーC−1 0.10g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.50g カプラーC−11 0.15g 化合物Cpd−K 2.0mg 添加物P−1 0.10g
【0040】 第7層:中間層 ゼラチン 0.60g 添加物P−2 0.30g 混色防止剤Cpd−I 2.6mg 染料D−5 0.020g 染料D−6 0.010g 化合物Cpd−M 0.040g 化合物Cpd−O 3.0mg 化合物Cpd−P 2.5mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.050g 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動係数16 %、AgI含量0.3モル%) 銀量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.030g ゼラチン 0.60g 添加物P−1 0.20g 混色防止剤Cpd−A 0.10g 化合物Cpd−M 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.10g
【0041】 第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.25g 乳剤H 銀量 0.30g 乳剤I 銀量 0.25g ゼラチン 0.80g カプラーC−4 0.050g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.12g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−G 2.5mg 化合物Cpd−K 2.0mg 化合物Cpd−L 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g
【0042】 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.20g 乳剤J 銀量 0.20g ゼラチン 0.60g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.050g カプラーC−8 0.050g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 化合物Cpd−G 2.0mg 化合物Cpd−L 0.010g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.010g
【0043】 第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤K 銀量 0.55g ゼラチン 0.70g カプラーC−4 0.25g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.050g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.020g 第12層:中間層 ゼラチン 0.30g 化合物Cpd−M 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.025g 高沸点有機溶媒Oil−6 0.025g
【0044】 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 5.0mg ゼラチン 1.0g 混色防止剤Cpd−C 0.010g 化合物Cpd−L 0.010g 化合物Cpd−M 0.030g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.010g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.030g 染料E−3の微結晶固体分散物 0.020g 第14層:中間層 ゼラチン 0.40g
【0045】 第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.20g 乳剤M 銀量 0.20g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.10g 化合物Cpd−I 0.010g 化合物Cpd−M 0.010g 第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.20g 内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μ、 変動係数15%、AgI含量0.5モル%) 0.050g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.10g 化合物Cpd−K 2.0mg 化合物Cpd−N 2.0mg
【0046】 第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤O 銀量 0.20g 乳剤P 銀量 0.25g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.10g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.80g 化合物Cpd−N 5.0mg ホルマリンスカベンジャーCpd−Q 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g 化合物Cpd−O 5.0mg ホルマリンスカベンジャーCpd−H 0.20g 染料D−1 0.15g 染料D−2 0.050g 染料D−3 0.10g
【0047】 第19層:第2保護層 黄色コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.60g 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.80g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μ) 0.10g メチルメタクリレートとメタクリル酸の6:4の共重合体 (平均粒径1.5μ) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤WW−1 3.0mg 界面活性剤WW−2 0.030g
【0048】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−10を添加した。さらに各層には
上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳
化用界面活性剤WW−3、WW−4、WW−5、WW−
6を添加した。更に防腐、防黴剤としてフェノール、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノ
キシエタノール、フェネチルアルコール、p−ヒドロキ
シ安息香酸ブチルエステルを添加した。 有機固体分散染料の分散物の調整 染料E−1を以下の方法で分散した。すなわち、メタノ
ールを30%含む染料のウェットケーキ1430gに水
およびBASF社製 Pluronic F88(エチレンオキシ
ド−プロピレンオキシド ブロック共重合体)200g
を加えて攪拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次
に、アイメックス(株)製ウルトラビスコミル(UVM
−2)に平均粒径0.5mmのジルコニアビースを1700
ml充填し、スラリーを通して周速約10m/sec 、吐出
量0.51/min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除
き、水を加えて染料濃度3%に希釈した後、安定化のた
めに90℃で10時間加熱した。得られた染料微粒子の
平均粒径は0.60μmであり、粒径の分布の広さ(粒径
標準偏差×100/平均粒径)は18%であった。同様
にして、染料E−2、E−3の固体分散物を得た。平均
粒径は0.54μmおよび0.56μmであった。
【0049】
【表1】 表1 試料101に用いた沃臭化銀乳剤は下
記の通りである。 球相当 変動係数 AgI 含率 乳剤 特 徴 平均粒径 (μm) (%) (%) A 単分散14面体粒子 0.13 10 4.0 B 単分散立方体内部潜像型粒子 0.25 10 4.8 C 単分散平板状粒子 0.30 15 3.8 平均アスペクト比2.0 D 単分散平板状粒子 0.35 18 4.8 平均アスペクト比3.0 E 単分散平板状粒子 0.40 15 2.0 平均アスペクト比3.0 F 単分散平板状粒子 0.50 12 1.8 平均アスペクト比4.5 G 単分散立方状粒子 0.15 9 3.5 H 単分散立方体内部潜像型粒子 0.24 12 3.5 I 単分散平板状粒子 0.30 17 3.5 平均アスペクト比4.0 J 単分散平板状粒子 0.45 16 3.0 平均アスペクト比5.0 K 単分散平板状粒子 0.60 13 3.3 平均アスペクト比5.5 L 単分散14面体粒子 0.33 10 4.5 M 単分散立方体粒子 0.33 9 4.5 N 単分散平板状粒子 0.43 10 2.5 平均アスペクト比3.0 O 単分散平板状粒子 0.75 9 2.0 平均アスペクト比6.0 P 単分散平板状粒子 0.90 8 1.8 平均アスペクト比6.0
【0050】
【表2】 表2 乳剤A〜Pの分光増感 乳剤名 添加した増感色素 ハロゲン化銀1mol あたりの添加量(g) A S−1 0.010 S−2 0.25 S−3 0.010 S−13 0.025 B S−2 0.25 S−8 0.015 S−13 0.025 C S−2 0.020 S−8 0.030 S−13 0.025 D S−1 0.030 S−2 0.15 S−3 0.020 S−13 0.10 E S−1 0.020 S−2 0.15 S−8 0.020 S−13 0.10 F S−1 0.020 S−2 0.15 S−8 0.10 S−13 0.025 G S−4 0.30 S−5 0.10 S−12 0.10
【0051】
【表3】 表2 (続き) H S−4 0.20 S−12 0.10 I S−4 0.25 S−5 0.10 S−12 0.15 J S−4 0.40 S−9 0.10 S−12 0.15 K S−4 0.25 S−5 0.050 S−9 0.050 S−12 0.15 L S−6 0.25 S−7 0.15 S−10 0.050 M S−6 0.10 S−10 0.15 S−11 0.25 N S−10 0.25 S−11 0.25 O S−6 0.10 S−10 0.20 S−11 0.25 P S−6 0.050 S−7 0.050 S−10 0.20 S−11 0.25
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】
【化19】
【0060】
【化20】
【0061】
【化21】
【0062】
【化22】
【0063】
【化23】
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】
【化26】
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】得られた試料101について、素ガラスの
ウエッジで約0.7のグレイ濃度が得られるように露光
した。露光は、カメラGX 680(富士写真フイルム
(株)製)にて、グレー板を撮影することによって行っ
た。露光後の試料は、下記の処理工程によりカラー反転
処理を施した。処理は試料をハンガーに掛けて搬送する
方式(吊るし現像)で行った。
【0074】 (処理1) 処理工程 時 間 温 度 タンク容量 補充量 第一白黒現像 6分 38℃ 12L 2200mL/m2 第一水洗 2分 38℃ 4L 7500mL/m2 反 転 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 発色現像 6分 38℃ 12L 2200mL/m2 前漂白 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 漂 白 6分 38℃ 2L 220mL/m2 定 着 4分 38℃ 8L 1100mL/m2 第二水洗 4分 38℃ 8L 7500mL/m2 最終リンス 1分 25℃ 2L 1100mL/m2
【0075】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一白黒現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N-トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリ ウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 20g 炭酸カリウム 15g 20g 重炭酸ナトリウム 12g 15g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ メチル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.0g 臭化カリウム 2.5g 1.4g チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg − ジエチレングリコール 13g 15g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0076】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N-トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 3.0g タンク液に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g プロピオン酸 15mL 水を加えて 1000mL pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0077】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N-トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 36g 臭化ナトリウム 0.7g − ヨウ化カリウム 40mg − 水酸化ナトリウム 3.0g 3.0g シトラジン酸 0.5g 0.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド エチル)−3−メチル−4−アミノアニリン ・3/2硫酸・1水塩 11g 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 1.0g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0078】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩 ・2水塩 8.0g 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 8.0g 1−チオグリセロール 0.4g 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム 付加物 20g 25g メタノール 2g 2g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0079】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩 ・2水塩 2.0g 4.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモ ニウム・2水塩 120g 240g 臭化カリウム 100g 200g 硝酸アンモニウム 10g 20g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0080】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0g 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1000mL pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0081】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g タンク液に同じ ジプロピレングリコール 0.3g 有機シリコン界面活性剤 0.2g ポリオキシエチレン−ドデカンエーテル (平均重合度10) 0.2g 水を加えて 1000mL pH 7.0
【0082】ハーフ露光した試料101で、第一白黒現
像液が2ラウンドになるまでランニングを実施した後、
試料101を100本処理し、泡状のムラが見られる試
料の本数を数え、ムラの発生比率(%)として評価し
た。第一白黒現像液の攪拌は、2秒発泡/8秒停止のサ
イクルで窒素発泡により行った。また、ハンガーに掛け
られた試料が空中を移動する間(約30秒)は発泡が停
止するようにセットした。ムラのテストを行う前に、1
時間上記サイクル条件で発泡させた、タンクの液表面に
泡が溜まるようにした。
【0083】次に、第一白黒現像補充液に、表3に示す
本発明のフッ素系界面活性剤の0.1%(1.0g/リ
ットル)水溶液を、表3に示す量を添加した以外は全く
同様にして、ムラの発生比率(%)を評価した。また、
同様にして、以下の比較化合物についても第一白黒現像
補充液に添加し、ムラの発生率を評価した。
【0084】
【化33】
【0085】また、試料101にグレーの像様露光を実
施した試料を2ラウンドランニングを実施した後処理
し、写真性能を評価した。処理後、イエロー濃度を測定
し、イエロー濃度0.5が得られる露光量の逆数(S0.
5 )を求め、本発明のフッ素系界面活性剤を含有しない
第一白黒現像補充液で処理したものに対しての差とし
て、表3に示した。差が小さいほど、写真性への影響が
小さく好ましい。更に、第一白黒現像補充液について、
浮遊物/沈殿について目視で確認した。
【0086】
【表4】 表3 実験 消泡剤 添加量 ムラ発生 写真性 浮遊物/ 備考 No (0.1%水溶液) ml/L 率(%) ΔS0.5 沈殿 01 ナシ 25 基準 ナシ 比較例 02 Ex−1 5.0 23 -0.10 アリ 比較例 03 Ex−2 5.0 22 -0.15 ナシ 比較例 04 Ex−3 5.0 25 0.00 ナシ 比較例 05 Ex−4 5.0 20 -0.05 アリ 比較例 06 I−1 5.0 0 0.00 ナシ 本発明 07 I−3 5.0 5 0.00 ナシ 本発明 08 I−4 5.0 2 0.00 ナシ 本発明 09 I−5 5.0 2 0.00 ナシ 本発明 10 I−7 5.0 3 0.00 ナシ 本発明 11 I−8 5.0 5 0.00 ナシ 本発明
【0087】この結果から、本発明のフッ素系界面活性
剤を含有する水溶液を、第一白黒現像補充液に添加し、
ランニングを継続すると、泡ムラが著しく低減すること
が分かる。また、写真性能については、本発明のフッ素
系界面活性剤を含有する水溶液を添加しても全く変化す
ることが無く、現像液中に浮遊物/沈殿も発生しなかっ
た。
【0088】実施例2 実施例1の処理1の代りに以下の処理2を実施し、全く
同様にテストした。 (処理2) 処理工程 時 間 温 度 タンク容量 補充量 第一白黒現像 6分 38℃ 12L 1100mL/m2 第一水洗 2分 38℃ 4L 4000mL/m2 反 転 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 発色現像 6分 38℃ 12L 1100mL/m2 前漂白 2分 38℃ 4L 1100mL/m2 漂 白 6分 38℃ 2L 220mL/m2 定 着 4分 38℃ 8L 1100mL/m2 第二水洗 4分 38℃ 8L 4000mL/m2 最終リンス 1分 25℃ 2L 1100mL/m2。 各処理液の組成は以下の通りであった。但し、第一白黒
現像液、発色現像液、前漂白液、安定液以外は、実施例
1の処理1と同じ液を使用した。
【0089】 〔第一白黒現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N-トリメチレンホスホン 酸・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリ ウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g 32g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 22g 炭酸カリウム 15g 20g 重炭酸ナトリウム 12g 15g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ メチル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.3g 臭化カリウム 2.5g − チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg − ジエチレングリコール 13g 18g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0090】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 亜硫酸ナトリウム 7.0g 8.0g 5−スルホサリチル酸二水和物 30g 30g 臭化ナトリウム 1.2g − ヨウ化カリウム 80mg − 水酸化ナトリウム 20g 20g シトラジン酸 0.5g 0.6g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド エチル)−3−メチル−4−アミノアニリン ・3/2硫酸・1水塩 11g 12g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 1.0g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 11.90 12.30 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0091】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩 ・2水塩 8.0g 8.0g 亜硫酸ナトリウム 6.0g 8.0g スルホエタンチオール 0.4g 0.4g 水を加えて 1000mL 1000mL pH 7.00 7.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0092】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g タンク液と同じ ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェ ニルエーテル(平均重合度10) 0.3g 1−ヒドロキシルメチル− 1,2,4−トリアゾール 6.0g 水を加えて 1000mL pH 7.0 得られた結果を表4に示す。この結果から、第一白黒現
像液の補充量が低い処理でより顕著な効果が見られた。
【0093】
【表5】 表4 実験 消泡剤 添加量 ムラ発生 写真性 浮遊物/ 備考 No ml/L 率(%) ΔS0.5 沈殿 12 ナシ 38 基準 ナシ 比較例 13 Ex−3 5.0 36 0.00 ナシ 比較例 14 Ex−4 5.0 35 -0.06 アリ 比較例 15 I−1 5.0 0 0.00 ナシ 本発明 16 I−2 5.0 1 0.00 ナシ 本発明 17 I−9 5.0 7 -0.02 ナシ 本発明 18 I−10 5.0 8 -0.02 ナシ 本発明
【0094】実施例3 実施例1で本発明の消泡剤組成物を添加しテストを行っ
た代りに、本発明のフッ素系界面活性剤を直接第一白黒
現像補充液に添加し、全く同様の効果があることを確認
した。
【0095】実施例4 本発明の消泡剤組成物(本発明のフッ素系界面活性剤I
−1の0.1%水溶液)をカラーネガ現像液(CN−1
6L富士写真フイルム(株)製)、カラーペーパー現像
液(CP−47L富士写真フイルム(株)製)のランニ
ング液に、それぞれ10ml/リットル添加すると消泡
効果が見られた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるフッ素系界
    面活性剤を少なくとも1種含有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真処理液用消泡剤組成物。一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数6から12のパーフルオロアルキル
    基または炭素数6から12のパーフルオロアルケニル基
    を表し、Aは 【化2】 から選ばれる連結基、nは0または1の整数、mは1か
    ら6の整数、rは0〜6の整数、R1 は水素原子または
    炭素数1から6のアルキル基、pは0から3の整数、R
    2 はパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケ
    ニル基を表わす。但し、RとR2 が存在する場合、Rと
    2 の炭素数の合計が6から16であり、RとR2 は同
    じでも異なってもよい。Bは−SO3 M、−COOM、
    −OSO3M、−PO( OM)2から選ばれるアニオン性
    基、または−(CH2 CH2 O)qHのエチレンオキサ
    イド基を表し、Mは水素原子、又は水溶性カチオンのい
    ずれかを表し、qは2から50の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 包装体に収容されてなる請求項1記載の
    ハロゲン化銀写真処理液用消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀反転カラー写真用の第一白
    黒現像液に用いるたその請求項1又は2記載のハロゲン
    化銀写真処理液用消泡剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフッ素系界面活性剤を
    含有することを特徴とするハロゲン化銀反転カラー写真
    用第一白黒現像補充液。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のフッ素系界面活性剤に
    よりハロゲン化銀反転カラー写真用第一白黒現像液の液
    面上に生じる泡を消泡することを特徴とする第一白黒現
    像浴の消泡方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフッ素系界面活性剤を
    含有する処理液を用いてハロゲン化銀カラー写真用感光
    材料を処理することを特徴とするハロゲン化銀写真用感
    光材料の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1193544A1 (en) * 2000-09-27 2002-04-03 Eastman Kodak Company Photoprocessing photographic elements comprising water soluble hydrophilic polymers
JP2002341497A (ja) * 2001-03-14 2002-11-27 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真処理液用の消泡剤組成物及び該組成物を用いたハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
US6682881B2 (en) 2001-03-14 2004-01-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Antifoaming agent composition for a silver halide photographic processing solution and process for processing a silver halide photographic material using same

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