JP2000111764A - 発光素子モジュール - Google Patents

発光素子モジュール

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JP2000111764A
JP2000111764A JP10278443A JP27844398A JP2000111764A JP 2000111764 A JP2000111764 A JP 2000111764A JP 10278443 A JP10278443 A JP 10278443A JP 27844398 A JP27844398 A JP 27844398A JP 2000111764 A JP2000111764 A JP 2000111764A
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emitting element
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optical fiber
insertion hole
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Toshio Takagi
敏男 高木
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱効率の高い発光素子モジュールを提供す
る。 【解決手段】 発光素子モジュール10は、半導体発光
素子14と、回折格子が内蔵された光ファイバ14とを
備えて構成されている。半導体発光素子12は、台座2
2を介して支持基板24に固定されており、支持基板2
4の下部には、ペルチェ素子28が設けられている。光
ファイバ14の先端部分にはフェルール32が設けら
れ、フェルール32が挿入孔34aに挿入された下部リ
ング34を支持基板24に固定することで、半導体発光
素子14に対する光ファイバ14の先端の位置決めが行
われる。ここで、下部リング34の挿入孔34aの壁面
と、挿入孔34aに挿入されたフェルール32の外壁と
の間隙には、空気と比較して熱伝導率の大きい熱伝導物
質である半田40が注入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子と、回折
格子が内蔵された光ファイバとを備えて構成され、発光
素子と回折格子との間で共振器を構成する発光素子モジ
ュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】発光素子と、回折格子が内蔵された光フ
ァイバとを備えて構成される発光素子モジュールは、例
えば、光通信分野における信号用光源や光ファイバ増幅
器の励起用光源として広く用いられている。
【0003】かかる発光素子モジュールは、例えば特開
平9−246645号公報に記載されているように、半
導体発光素子の一方の端面(光出射端面)に、回折格子
が内蔵された光ファイバの先端を対向させて配置した構
成となっており、半導体発光素子の他方の端面と光ファ
イバ内の回折格子との間で共振器を構成し、レーザ光を
発するものである。
【0004】また、上記半導体発光素子の光出射端面と
光ファイバの先端とを対向させるには、例えば米国特許
4865410号公報に記載されているような構成が採
用される。すなわち、半導体発光素子をハウジング内に
設けられた台座上に固定するとともに、光ファイバの先
端部分に設けられたフェルールをワッシャに挿入して固
定し、当該ワッシャをハウジングに固定することで、半
導体発光素子に対する光ファイバ先端の位置決めが行わ
れる。尚、フェルールとハウジングとを直接固定しない
のは、半導体発光素子に対する光ファイバ先端の位置の
微調整を可能とするためで、フェルールとワッシャ、及
び、ワッシャとハウジングとは、数点をスポット溶接す
ることによって固定される。
【0005】また、上記発光素子モジュールにおいて
は、半導体発光素子と光ファイバ内のの回折格子との間
でレーザ光を発振させるため、当該光ファイバの先端部
分の発熱が大きく、この発熱によってフェルールの温度
も上昇する。そこで、これらの温度上昇を効果的に防止
すべく、ハウジングに接して冷却素子が設けられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記発光
素子モジュールは、半導体発光素子に対する光ファイバ
先端の位置の微調整を可能とするため、スポット溶接に
よりフェルールをワッシャに固定し、また、ワッシャを
ハウジングに固定している。従って、ワッシャとフェル
ールとの間、より具体的には、ワッシャのフェルール挿
入孔の壁面と、ワッシャに挿入されたフェルールの外壁
との間には空隙が生じていた。
【0007】ここで、低出力のレーザ発振の場合であれ
ば、当該空隙に熱が放散し、あるいは冷却素子に熱が吸
収され、効果的な放熱が可能であるが、発光素子モジュ
ールのさらなる高出力化を考慮した場合は、放熱効率の
より一層の向上が望まれる。すなわち、回折格子の間
隔、光ファイバのコアの屈折率等の熱による変動を防止
して、実効共振器長や発振周波数の変動を回避する必要
がある。
【0008】そこで、本発明は、放熱効率の高い発光素
子モジュールを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発光素子モジュールは、発光素子と、回折
格子が内蔵された光ファイバとを備えて構成され、発光
素子と回折格子との間で共振器を構成する発光素子モジ
ュールであって、発光素子を支持する支持部材と、光フ
ァイバの先端部分に設けられたフェルールと、フェルー
ルが挿入される挿入孔を有するとともに、支持部材に固
定することによって発光素子に対する光ファイバの先端
の位置決めを行う位置決め部材とを備え、挿入孔の壁面
と挿入孔に挿入されたフェルールの外壁との間隙に、空
気と比較して熱伝導率の大きい熱伝導物質が設けられて
いることを特徴としている。
【0010】挿入孔の壁面と挿入孔に挿入されたフェル
ールの外壁との間隙に、空気と比較して熱伝導率の大き
い熱伝導物質を設けることで、光ファイバの先端部分で
発生し、フェルールに伝導した熱が、当該熱伝導物質を
介して効率よく位置決め部材、支持部材に伝導する。従
って、光ファイバの先端部分で発生した熱が、当該光フ
ァイバの先端部分あるいはフェルールの内部に蓄積され
ることが防止される。
【0011】本発明の発光素子モジュールにおいては、
位置決め部材が平板形状となっていることを特徴として
も良い。
【0012】位置決め部材を単純な平板形状とすること
で、位置決め操作が容易になるとともに、当該位置決め
部材の支持部材への固定も容易となる。
【0013】本発明の発光素子モジュールにおいては、
位置決め部材が筒形状となっていることを特徴としても
よい。
【0014】位置決め部材を筒形状とすることで、挿入
孔の壁面(筒形状の内壁)とフェルールの外壁とが重な
る部分の面積、すなわち熱伝導物質が設けられる部分の
面積が大きくなるため、光ファイバの先端部分で発生
し、フェルールに伝導した熱を、より効率よく、位置決
め部材、支持部材に伝導させることができる。
【0015】本発明の発光素子モジュールは、支持部材
に接して冷却素子が設けられていることを特徴としても
よい。
【0016】支持部材に接して冷却素子を設けること
で、位置決め部材、支持部材からの自然放熱のみなら
ず、冷却素子に熱を吸収させることができる。従って、
上記熱伝導物質と冷却素子との協働により、光ファイバ
の先端部分で発生し、フェルールに伝導した熱を、効率
よく除去することができる。
【0017】本発明の発光素子モジュールは、熱伝導物
質が半田であることを特徴としてもよい。
【0018】熱伝導物質として半田を用いることで、安
価に熱伝導物質を設けることができる。
【0019】本発明の発光素子モジュールは、熱伝導物
質が樹脂であることを特徴としてもよい。
【0020】熱伝導物質として樹脂を用いることによっ
ても、安価に熱伝導物質を設けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る発光素子
モジュールについて、図面を参照して説明する。まず、
本実施形態に係る発光素子モジュールの構成について説
明する。図1は、本実施形態に係る発光素子モジュール
の一部切り欠き斜視図、図2は本実施形態に係る発光素
子モジュールの内部構造の断面図である。
【0022】発光素子モジュール10は、ハウジング1
1の内部に、半導体発光素子14と、回折格子が内蔵さ
れた光ファイバ14の一部とを内包して構成されてい
る。
【0023】ハウジング11はコバールによって形成さ
れており、直方体形状の本体部16と、円筒形状の筒状
部18とを接続することによって構成されている。ハウ
ジング11の内部には、内包される半導体発光素子14
その他の部品の酸化を防止すべく、不活性ガス(例えば
窒素ガス)が封入されている。また、ハウジング11の
本体部16の両側部には、半導体発光素子14への駆動
電流の供給、後述のフォトダイオードの受光信号の取り
出し、などに用いられる外部リード20が複数本設けら
れている。
【0024】ハウジング11内に内包される半導体発光
素子12は、InGaAsPからなる活性層をInPか
らなるクラッド層で挟み込んで構成され、当該活性層に
電流を供給して反転分布を形成することで、誘導放出光
を発生させる発光素子である。ここで特に、半導体発光
素子12においては、上記活性層の端部を含む両端面の
うち一方の端面(以下、光出射端面という)には反射率
を0.1〜1%程度とする低反射膜が形成され、他方の
端面(以下、光反射端面という)には、反射率を85%
程度とする高反射膜が形成されている。
【0025】半導体発光素子12は、台座22上に固定
されており、当該台座22は、互いに垂直な第1の平板
部24aと第2の平板部24bとからなるL型形状の支
持基板(支持部材)24の当該第1の平板部24a上に
固定されている。従って、半導体発光素子12は、台座
22を介して支持基板24に支持されている。ここで、
台座22はCuW、支持基板24はコバールから形成さ
れており、半導体発光素子12において発生した熱を効
果的に放出させることができるようになっている。
【0026】支持基板24の第2の平板部24b内であ
って、半導体発光素子12の光出射端面に対向する部分
には、半導体発光素子12の光出射端面から出射された
光を光ファイバ14に導くための孔部24cが設けられ
ている。また、半導体発光素子12の光反射端面の後方
には、半導体発光素子12によって発生した光の強度を
検出するフォトダイオード26が、支持基板24に固定
されて設けられている。フォトダイオード26によって
検出された光の強度を半導体発光素子12の駆動電流に
フィードバックすることで、半導体発光素子12から発
する光の強度を一定にすることが可能となる。
【0027】支持基板24の下部には、ペルチェ素子
(冷却素子)28が設けられており、支持基板24の第
1の平板部24bは、当該ペルチェ素子28に接して固
定されている。ここで、ペルチェ素子とは、ペルチェ効
果による冷却能力を有する素子であり、ペルチェ素子2
8によって、半導体発光素子12あるいは光ファイバ1
4から発する熱が効果的に除去される。また、ペルチェ
素子28は、ハウジング11の本体部16の内壁に固定
されており、その結果、半導体発光素子12、台座2
2、支持基板24、フォトダイオード26、ペルチェ素
子28の各部品はハウジング11に対して固定される。
【0028】光ファイバ14は、ハウジング11の筒状
部18に挿通され、略球状に研磨された先端を半導体発
光素子12の光出射端面に対向させて設けられている。
光ファイバ14の先端から後退した位置の内部(特にコ
アの部分)には、所定間隔を保って複数の回折格子30
が形成されている。尚、回折格子30の間隔は、出力さ
せるレーザ光の波長に応じて定められる。すなわち、出
力させるレーザ光の波長をλ、光ファイバ14のコアの
屈折率をn、回折格子30の間隔をdとすると、 2nd = mλ (mは任意の整数) (1) を満たすように回折格子30の間隔dが決定される。回
折格子30を上記構成とすることで、半導体発光素子1
2の光反射端面と回折格子30との間で共振器が構成さ
れ、波長λのレーザ光が発生する。
【0029】光ファイバ14の先端部分には、光ファイ
バ14の当該先端部分を保護するためのフェルール32
が設けられている。フェルール32は、ステンレススチ
ール製の円筒形状容器であり、フェルール32の内部に
光ファイバ14の先端部分を挿入、固定することで、当
該光ファイバ14の先端部分が衝撃等から保護される。
【0030】フェルール32の先端部(光ファイバ14
の先端に近い方の端部)には、ドーナツ形状の下部リン
グ(位置決め部材)34が設けられ、フェルール32の
後端部には、同じくドーナツ形状の上部リング36が設
けられ、さらに、下部リング34と上部リング36との
間には、フェルール32を覆う円筒状のカップ38が設
けられている。
【0031】下部リング34は、ステンレススチールか
ら形成され、円盤形状(平板形状)を有している。該円
盤形状の中央部には、フェルール32の外径よりもわず
かに大きい径を有する挿入孔34aが形成されており、
フェルール32の先端部が下部リング34の挿入孔34
aに挿入されている。また、フェルール32と下部リン
グ34とは、複数点(例えば2点)をYAGレーザ等を
用いてスポット溶接することによって固定されている。
さらに、上記各溶接点間の間隙、及び、下部リング34
の挿入孔34aの壁面と挿入孔34aに挿入されたフェ
ルール32の外壁との間隙には、空気(熱伝導率=26
×10-3W/m・K)と比較して熱伝導率の大きい熱伝
導物質である半田40(SnPb;熱伝導率=49.8
W/m・K)が注入されている。ここで、半田40とし
ては低融点の半田を用いており、融点が183℃と比較
的低い。従って、挿入孔34aに挿入されたフェルール
32の外壁との間隙に半田40を注入する際は、フェル
ール32と下部リング34とをスポット溶接により固定
した後、当該間隙に溶融した半田40を流し込めばよ
い。また、溶融した半田40の流し込みを容易にすべ
く、下部リング34の挿入孔34aの一方の縁部(半田
40を注入する方の縁部)には、溝部34bが形成され
ている。
【0032】上部リング36は、ステンレススチールか
ら形成され、下部リング34と同様、円盤形状を有して
いる。該円盤形状の中央部には、フェルール32の外径
よりもわずかに大きい径を有する挿入孔36aが形成さ
れており、フェルール32の後端部が上部リング36の
挿入孔36aに挿入されている。フェルール32と上部
リング36とは、複数点をスポット溶接することによっ
て固定されている。
【0033】カップ38は、ステンレススチールから形
成され、その開口部と下部リング34の縁部とは、複数
点をスポット溶接することによって固定されている。ま
た、カップ38の底部には、フェルール32を挿通させ
る孔部が38aが形成されており、カップ38の底部と
上部リング36の縁部とは、複数点をスポット溶接する
ことによって固定されている。
【0034】下部リング34は、光ファイバ14の先端
と半導体発光素子12の光出射端面とが対向するように
位置決めされた状態で、複数点をスポット溶接すること
により、支持基板24の第2の平板部24bに固定され
る。
【0035】尚、半導体発光素子12の光出射端面に対
する光ファイバ14の先端の位置決めは、より具体的に
は図3に示すような方法で行われる。すなわち、まず、
図3(a)に示すように、光ファイバ14の先端部分に
設けられたフェルール32の先端部を支持基板24の孔
部24cに挿入する。
【0036】続いて、フェルール32の先端部に下部リ
ング34をはめ、半導体発光素子12の光出射端面に対
する光ファイバ14の先端のおおまかな位置決めを行っ
たあと、図3(b)に示す如く、フェルール32と下部
リング34、下部リング34と支持基板24とを、それ
ぞれ図3(b)中のS1,S2の箇所で、順次スポット
溶接により固定する。
【0037】その後、カップ38、上部リング36をフ
ェルール32にかぶせてカップ38の開口部と下部リン
グ34とを固定した後、フェルール32と下部リング3
4との固定点を支点としてフェルール32を動かすこと
で、半導体発光素子12の光出射端面に対する光ファイ
バ14の先端位置の微調整を行う。微調整が完了した
後、図3(c)に示すように、フェルール32と上部リ
ング36、上部リング36とカップ38とを、それぞれ
図3(c)中のS3,S4の箇所で、順次スポット溶接
により固定する。かかる方法により、半導体発光素子1
2の光出射端面に対する光ファイバ14の先端の位置決
めが精度良く行われる。
【0038】続いて、本実施形態に係る発光素子モジュ
ールの作用及び効果について説明する。本実施形態に係
る発光素子モジュール10の如く、半導体発光素子12
と、回折格子30を内蔵した光ファイバ14とを備え、
半導体発光素子12の光反射端面と光ファイバ14の内
部の回折格子30との間の共振作用によりレーザ光を発
する発光素子モジュールにおいては、共振が発生する光
ファイバ14の先端部分での発熱量が大きいため、この
熱を除去する必要がある。
【0039】ここで、本実施形態に係る発光素子モジュ
ール10は、下部リング34の挿入孔34aの壁面と、
挿入孔34aに挿入されたフェルール32の外壁との間
隙に半田40を注入している。ここで、上述の如く、半
田40の熱伝導率は空気の熱伝導率と比較して極めて大
きい(約2000倍)。従って、下部リング34の挿入
孔34aの壁面と、挿入孔34aに挿入されたフェルー
ル32の外壁との間が空隙となっている場合と比較し
て、光ファイバ14の先端部分で発生し、フェルール3
2に伝導した熱は、半田40を介して効率よく下部リン
グ34、支持基板24に伝導する。従って、光ファイバ
14の先端部分で発生した熱が、当該光ファイバ14の
先端部分あるいはフェルール32の内部に蓄積されるこ
とが防止される。その結果、本実施形態に係る発光素子
モジュール10は、極めて放熱効率が高くなる。また、
支持基板24に接してペルチェ素子28を設けること
で、半田40とペルチェ素子28との協働により、より
放熱効率が高くなる。
【0040】また、下部リング34の挿入孔34aの壁
面と、挿入孔34aに挿入されたフェルール32の外壁
との間隙に注入する熱伝導物質としては、空気よりも熱
伝導率の大きい物質であればよく、半田の他に、ガスを
放出しない接着剤(樹脂)などを用いても良い。ただ
し、特に、半田40を用いることで、極めて安価に、下
部リング34の挿入孔34aの壁面と、挿入孔34aに
挿入されたフェルール32の外壁との間隙を熱伝導物質
で埋めることが可能となる。
【0041】また、本実施形態に係る発光素子モジュー
ル10においては、下部リング34の挿入孔34aの一
方の縁部に溝部34bが形成されているため、溶融した
半田40の流し込みが容易となる。
【0042】さらに、本実施形態に係る発光素子モジュ
ール10においては、下部リング34が単純な円盤形状
になっている。従って、下部リング34の位置決め操
作、あるいは、支持基板24への固定等が極めて容易と
なる。
【0043】続いて、上記実施形態に係る発光素子モジ
ュールの変形例について説明する。図4は、本変形例に
係る発光素子モジュールの内部構造の断面図である。本
変形例に係る発光素子モジュールが、上記実施形態に係
る発光素子モジュール10と異なる点は、上記実施形態
に係る発光素子モジュール10においては下部リング3
4が円盤形状をしていたのに対して、本変形例に係る発
光素子モジュールにおいては、下部リング34が円筒形
状(筒形状)となっている点である。
【0044】下部リング34を円筒形状として当該円筒
の内部(挿入孔)にフェルール32を挿入し、当該円筒
の内壁と円筒の内部に挿入されたフェルール32の外壁
との間隙に半田40を注入することで、半田40が設け
られる部分の面積が大きくなる。従って、光ファイバ1
4の先端部分で発生し、フェルール32に伝導した熱
を、より効率よく、下部リング34、支持基板24に伝
導させることができる。その結果、放熱効率の極めて高
い発光素子モジュールが実現する。
【0045】
【発明の効果】本発明の発光素子モジュールは、挿入孔
の壁面と挿入孔に挿入されたフェルールの外壁との間隙
に、空気と比較して熱伝導率の大きい熱伝導物質を設け
ることで、光ファイバの先端部分で発生し、フェルール
に伝導した熱を、当該熱伝導物質を介して効率よく位置
決め部材、支持部材に伝導させ、放出させることが可能
となる。その結果、放熱効率の高い発光素子モジュール
が実現する。
【0046】また、本発明の発光素子モジュールにおい
ては、位置決め部材を単純な平板形状とすることで、位
置決め操作、支持部材への固定を極めて容易に行うこと
ができる。
【0047】本発明の発光素子モジュールにおいては、
位置決め部材を筒形状とすることで、熱伝導物質が設け
られる部分の面積を大きくし、放熱効率をさらに高める
ことが可能となる。
【0048】また、本発明の発光素子モジュールにおい
ては、支持部材に接して冷却素子を設けることで、位置
決め部材、支持部材からの自然放熱のみならず、冷却素
子に熱を吸収させることができる。従って、上記熱伝導
物質と当該冷却素子との協働により、極めて放熱効率の
高い発光素子モジュールが実現する。
【0049】さらに、本発明の発光素子モジュールにお
いては、熱伝導物質として半田を用いることで、極めて
安価に構成することがができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発光素子モジュールの一部切り欠き斜視図であ
る。
【図2】発光素子モジュールの内部構造の断面図であ
る。
【図3】半導体発光素子の光出射端面に対する光ファイ
バの先端の位置決め方法を示す説明図である。
【図4】発光素子モジュールの内部構造の断面図であ
る。
【符号の説明】
10…発光素子モジュール、11…ハウジング、12…
半導体発光素子、14…光ファイバ、16…本体部、1
8…筒状部、20…外部リード、22…台座、24…支
持基板、26…フォトダイオード、28…ペルチェ素
子、30…回折格子、32…フェルール、34…下部リ
ング、36…上部リング、38…カップ、40…半田

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、回折格子が内蔵された光フ
    ァイバとを備えて構成され、前記発光素子と前記回折格
    子との間で共振器を構成する発光素子モジュールにおい
    て、 前記発光素子を支持する支持部材と、 前記光ファイバの先端部分に設けられたフェルールと、 前記フェルールが挿入される挿入孔を有するとともに、
    前記支持部材に固定することによって前記発光素子に対
    する前記光ファイバの先端の位置決めを行う位置決め部
    材とを備え、 前記挿入孔の壁面と該挿入孔に挿入された前記フェルー
    ルの外壁との間隙に、空気と比較して熱伝導率の大きい
    熱伝導物質が設けられていることを特徴とする発光素子
    モジュール。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部材は、平板形状となって
    いることを特徴とする請求項1に記載の発光素子モジュ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部材は、筒形状となってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の発光素子モジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記支持部材に接して、冷却素子が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の発光素子モジュール。
  5. 【請求項5】 前記熱伝導物質は、半田であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光素子
    モジュール。
  6. 【請求項6】 前記熱伝導物質は、樹脂であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光素子
    モジュール。
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