JP2002252420A - 半導体レーザ素子、半導体レーザモジュールおよびその製造方法ならびに光ファイバ増幅器 - Google Patents

半導体レーザ素子、半導体レーザモジュールおよびその製造方法ならびに光ファイバ増幅器

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JP2002252420A
JP2002252420A JP2001382233A JP2001382233A JP2002252420A JP 2002252420 A JP2002252420 A JP 2002252420A JP 2001382233 A JP2001382233 A JP 2001382233A JP 2001382233 A JP2001382233 A JP 2001382233A JP 2002252420 A JP2002252420 A JP 2002252420A
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laser light
polarization
light
lens
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Naoki Tsukiji
直樹 築地
Toshio Kimura
俊雄 木村
Takeshi Aikiyo
武 愛清
Takeo Shimizu
健男 清水
Sadayoshi Kanamaru
貞義 金丸
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Furukawa Electric Co Ltd
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    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/40Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
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    • H01S5/40Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
    • H01S5/4012Beam combining, e.g. by the use of fibres, gratings, polarisers, prisms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ素子の位置決め時間及びレンズ
の調芯時間を短くするとともに、半導体レーザモジュー
ルから出力されるレーザ光の光強度及び偏光度の安定化
を図ること。 【解決手段】 間隔を隔てて形成された第1のストライ
プ9及び第2のストライプ10を有し、第1のストライ
プ9及び第2のストライプ10の端面からそれぞれ第1
のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2を出射する半導
体レーザ素子2と、半導体レーザ素子2から出射された
第1のレーザ光K1と第2のレーザ光K2との間隔を広
げるように分離させる第1レンズ4と、第1のレーザ光
K1の偏波面を90度回転させる半波長板6と、入射さ
れた第1のレーザ光K1と第2のレーザ光K2とが合波
されて出射される偏波合成部材7と、偏波合成部材7か
ら出射されるレーザ光を受光し外部に送出する光ファイ
バ8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザ素
子、半導体レーザモジュールおよびその製造方法ならび
にその半導体レーザモジュールを用いた光ファイバ増幅
器に関し、特に、2つのレーザ光を出射させる2つのス
トライプ構造を備えた半導体レーザ素子、半導体レーザ
モジュールおよびその製造方法ならびに光ファイバ増幅
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における高密度波長分割多重伝送方
式による光通信の進展に伴い、光ファイバ増幅器に使用
される励起光源に対する高出力化の要求が益々高まって
いる。
【0003】また、最近では、光ファイバ増幅器として
従来から使用されてきたエルビウムドープ光ファイバ増
幅器よりも、更に広帯域の光を増幅する手段としてラマ
ン増幅器に対する期待が高まっている。ラマン増幅は、
光ファイバに励起光を入射したときに発生する誘導ラマ
ン散乱によって、励起光波長から約13THz低周波側
に利得が現れ、このように励起された状態の光ファイバ
に、上記利得を有する波長帯域の信号光を入力すると、
その信号光が増幅されるという現象を利用した光信号の
増幅方法である。
【0004】ラマン増幅においては、信号光と励起光
(ポンプ光)の偏波方向が一致している状態で信号光が
増幅されるので、信号光と励起光との偏波面のずれの影
響を極力小さくする必要がある。そのため、励起光の偏
波を解消(非偏光化:デポラライズ)して、偏光度(DO
P:Degree Of Polarization)を低減させることが行われ
ている。
【0005】このように、励起光源の高出力化および無
偏光化を同時に実現する方法として、たとえば米国特許
第5589684号公報に開示されているように、同一
波長で発振する2つの半導体レーザモジュールから出力
されたレーザ光を偏波合成カプラによって偏波合成する
方法が知られている。
【0006】図21は、米国特許第5589684号公
報に開示された半導体レーザ装置を説明するための説明
図である。図21に示すように、従来の半導体レーザ装
置は、同一波長で互いに直交する方向にレーザ光を出射
する第1の半導体レーザ素子60および第2の半導体レ
ーザ素子61と、第1の半導体レーザ素子60から出射
されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ62と、
第2の半導体レーザ素子61から出射されたレーザ光を
平行にする第1の平行レンズ63と、第1の平行レンズ
62および第2の平行レンズ63によって平行になった
レーザ光を直交偏波合成する偏波合成カプラ64と、偏
波合成カプラ64によって偏波合成されたレーザ光を集
光する集光レンズ65と、集光レンズ65によって集光
されたレーザ光が入射され外部に送出するファイバグレ
ーティング66付き光ファイバ67とを有する。
【0007】従来の半導体レーザ装置によれば、第1の
半導体レーザ素子60および第2の半導体レーザ素子6
1から互いに直交する方向に出射されたレーザ光が偏波
合成カプラ64によって偏波合成されるので、光ファイ
バ67からは偏光度の小さいレーザ光を出力することが
できる。また、光ファイバ67にファイバグレーティン
グ66が形成されているので、半導体レーザ素子60,
61の発振波長が同一波長に固定され、光ファイバ67
から波長が固定されたレーザ光を出力することができ
る。
【0008】従って、上記の従来の半導体レーザ装置
は、高い光出力が要求される光ファイバ増幅器の励起光
源、とりわけ低偏波依存性および波長安定性が要求され
るラマン増幅器の励起光源として適用することが可能で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
レーザ装置では、2個の半導体レーザ素子60,61を
それぞれ取り付けた2個のチップキャリアを基台上に半
田付けして配置する必要がある。このとき、2個の半導
体レーザ素子60,61から出射されるレーザ光が互い
に直交するように位置決めする必要があるため、半導体
レーザ素子の位置決め時間が長くなる。その結果、半導
体レーザモジュールの製造時間が長くなる。
【0010】また、各半導体レーザ素子60,61から
の出射光が互いに全く異方向に出力されるため、高温状
態において、各方向において生じるパッケージの反り等
の影響によって、光ファイバから出力される光の光強度
および偏光度を安定化させることが困難である。
【0011】この発明は、上述した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、2つのレーザ光を出射させる2つのス
トライプを備えた半導体レーザ素子を用い、半導体レー
ザ素子の位置決め時間およびレンズの調芯時間を短くす
るとともに、半導体レーザモジュールから出力されるレ
ーザ光の光強度および偏光度の安定化を図ることができ
る半導体レーザ素子、半導体レーザモジュールおよびそ
の製造方法ならびに光ファイバ増幅器を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる半導体レーザ素子は、半導体基板
の一部領域上に積層された第1の活性層を有し、第1の
レーザ光を出射する第1のストライプと、前記半導体基
板の他の領域上に積層された第2の活性層を有し、第2
のレーザ光を出射する第2のストライプとを備え、前記
第1のストライプと前記第2のストライプとの中心線間
距離は10〜100μmであることを特徴とする。
【0013】また、請求項2にかかる半導体レーザ素子
は、上記の発明において、前記第1のストライプと前記
第2のストライプとは、互いに平行に延びて形成されて
いることを特徴とする。
【0014】また、請求項3にかかる半導体レーザ素子
は、上記の発明において、前記第1のストライプと前記
第2のストライプとの内側側面間距離は、5μm以上で
あることを特徴とする。
【0015】また、請求項4にかかる半導体レーザ素子
は、上記の発明において、前記第1の活性層および前記
第2の活性層の上部に形成された第1の電極と、前記半
導体基板の下部に形成された第2の電極と、少なくとも
一部がCVDダイヤモンドによって形成されたヒートシ
ンクとを備え、前記第1の電極あるいは前記第2の電極
は、前記ヒートシンクの前記CVDダイヤモンドに接合
されることを特徴とする。
【0016】また、請求項5にかかる半導体レーザ素子
は、上記の発明において、前記第1のレーザ光および前
記第2のレーザ光の波長は、略1200nm〜略160
0nmであることを特徴とする。
【0017】また、請求項6にかかる半導体レーザモジ
ュールは、請求項1〜5のいずれか一つに記載された半
導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出射され
た前記第1のレーザ光と第2のレーザ光とが入射され、
前記第1のレーザ光と第2のレーザ光との間隔を広げる
ように分離させる第1レンズと、前記第1レンズを通過
した前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光のいずれ
か一方のみが入射され、入射されたレーザ光の偏波面を
所定の角度回転させる偏光回転手段と、前記第1レンズ
または偏光回転手段からの前記第1のレーザ光が入射さ
れる第1のポートと、前記偏光回転手段または第1レン
ズからの前記第2のレーザ光が入射される第2のポート
と、前記第1のポートから入射される第1のレーザ光と
前記第2ポートから入射される第2のレーザ光とが合波
されて出射される第3のポートとを有する偏波合成手段
と、前記偏波合成手段の前記第3のポートから出射され
るレーザ光を受光し、外部に送出する光ファイバとを備
えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項7にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記の発明において、前記第1レンズは、前
記第1のストライプから出射された第1のレーザ光の光
軸と前記第2のストライプから出射された第2のレーザ
光の光軸とが、前記第1レンズの中心軸を挟んで略対称
になるように位置決めされることを特徴とする。
【0019】また、請求項8にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記の発明において、前記偏波合成手段は、
前記第1のポートから入射した第1のレーザ光と前記第
2のポートから入射した第2のレーザ光のいずれか一方
を常光線として前記第3のポートに伝搬させるととも
に、他方を異常光線として前記第3のポートに伝搬させ
る複屈折素子であることを特徴とする。
【0020】また、請求項9にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記の発明において、前記常光線が光ファイ
バの軸線方向に伝搬するように、前記偏波合成手段の第
1のポートと第2のポートが形成されている各々の面が
傾斜して形成されていることを特徴とする。
【0021】また、請求項10にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記常光線が光ファ
イバの軸線方向に伝搬するように、前記半導体レーザ素
子および第1レンズは、前記軸線方向に対して所定角度
傾斜して配置されることを特徴とする。
【0022】また、請求項11にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記偏光回転手段お
よび偏波合成手段は、同一のホルダ部材に固定されてい
ることを特徴とする。
【0023】また、請求項12にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記第1レンズと前
記偏波合成手段との間には、第1のレーザ光および第2
のレーザ光を入射し、互いの光軸を略平行にして出射す
るプリズムが配設されていることを特徴とする。
【0024】また、請求項13にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記プリズム、前記
偏光回転手段および偏波合成手段は、同一のホルダ部材
に固定されていることを特徴とする。
【0025】また、請求項14にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記偏波合成手段と
前記光ファイバとの間に配置され、前記偏波合成手段の
第3のポートから出射されるレーザ光を前記光ファイバ
に光結合させる第2レンズを有することを特徴とする。
【0026】また、請求項15にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記第1のレーザ光
および第2のレーザ光が、前記第1レンズと前記第2レ
ンズとの間で焦点を結ぶように前記第1レンズが位置決
めされていることを特徴とする。
【0027】また、請求項16にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、所定の波長の光を半
導体レーザ素子に帰還させる光反射部が設けられている
ことを特徴とする。
【0028】また、請求項17にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記光反射部は、前
記光ファイバに形成されたファイバグレーティングであ
ることを特徴とする。
【0029】また、請求項18にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記半導体レーザ素
子を冷却する冷却装置と、前記冷却装置上に固定され、
前記半導体レーザ素子を載置する基台とを有し、前記第
1レンズ、前記偏光回転手段および偏波合成手段は、前
記基台上に固定されていることを特徴とする。
【0030】また、請求項19にかかる半導体レーザモ
ジュールは、上記の発明において、前記基台は、前記半
導体レーザ素子を固定する第1の基台と、前記第1の基
台上に固定され、前記第1レンズ、前記偏光回転手段お
よび偏光合成手段を固定する第2の基台とからなること
を特徴とする。
【0031】また、請求項20にかかる半導体レーザモ
ジュールの製造方法は、請求項6に記載された半導体レ
ーザモジュールの製造方法において、前記半導体レーザ
素子を基台上に固定する第1の工程と、前記半導体レー
ザ素子からレーザ光を出射した状態で、前記第1レンズ
を調芯して前記基台上に固定する第2の工程と、前記半
導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、前記偏
光回転手段を調芯して前記基台上に固定する第3の工程
と、前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態
で、前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定する
第4の工程と、前記半導体レーザ素子からレーザ光を出
射した状態で、前記光ファイバを調芯して固定する第5
の工程とを含むことを特徴とする。
【0032】また、請求項21にかかる半導体レーザモ
ジュールの製造方法は、上記の発明において、前記偏光
回転手段および偏波合成手段は、同一のホルダ部材に固
定されており、前記ホルダ部材を調芯することによっ
て、前記第3の工程と前記第4の工程とを同時に行うこ
とを特徴とする。
【0033】また、請求項22にかかる半導体レーザモ
ジュールの製造方法は、上記の発明において、前記第1
レンズと前記偏波合成手段との間には、第1のレーザ光
および第2のレーザ光を入射し、互いの光軸を略平行に
して出射するプリズムが配設され、前記プリズム、前記
偏光回転手段および偏波合成手段は、同一のホルダ部材
に固定されており、前記ホルダ部材を調芯することによ
って、前記第3の工程と前記第4の工程とを同時に行う
ことを特徴とする。
【0034】また、請求項23にかかる半導体レーザモ
ジュールの製造方法は、上記の発明において、前記ホル
ダ部材の調芯は、前記半導体レーザ素子の第1のストラ
イプおよび第2のストライプの双方からレーザ光を出射
させる工程と、前記第1のストライプから出射される第
1のレーザ光を前記偏波合成手段の第1のポートに入射
させるとともに前記第2のストライプから出射される第
2のレーザ光を前記偏波合成手段の第2のポートに入射
させる工程と、前記ホルダ部材を中心軸の周りに回転さ
せて前記第1のポートに入射した前記第1のレーザ光と
第2のポートに入射した第2のレーザ光とがともに第3
のポートから出射されるように位置調整する工程と、前
記位置調整する工程後に前記ホルダ部材の前記中心軸周
りの位置を固定する工程とを含むことを特徴とする。
【0035】また、請求項24にかかる光ファイバ増幅
器は、請求項6〜19のいずれか一つに記載の半導体レ
ーザモジュールと、信号光が伝送される光ファイバとを
有し、前記半導体レーザモジュールから出射される励起
光と前記光ファイバに伝送される信号光とを合波して前
記信号光に利得を与えることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
にかかる半導体レーザ素子、半導体レーザモジュールお
よびその製造方法ならびに光ファイバ増幅器の好適な実
施の形態について説明する。
【0037】(実施の形態1)まず、この発明の実施の
形態1について説明する。図1は、実施の形態5にかか
る半導体レーザモジュールの構成を示す断面図であり、
図2はこの発明の実施の形態1にかかる半導体レーザモ
ジュールの構成を模式化して示す説明図である。
【0038】図1に示すように、この実施の形態1にか
かる半導体レーザモジュールM1は、内部を気密封止し
たパッケージ1と、そのパッケージ1内に設けられ、レ
ーザ光を出射する半導体レーザ素子2と、フォトダイオ
ード3と、第1レンズ4と、プリズム5と、半波長板
(偏光回転手段)6と、偏波合成部材(PBC:Polari
zation Beam Combiner)7と、光ファイバ8とを有す
る。
【0039】半導体レーザ素子2は、図2に示すよう
に、間隔を隔てて長手方向に互いに同一平面上に平行に
形成された第1のストライプ9及び第2のストライプ1
0を有し、第1のストライプ9及び第2のストライプ1
0の端面からそれぞれ第1のレーザ光K1及び第2のレ
ーザ光K2を出射する。図2中に示すK1,K2は、そ
れぞれ第1のストライプ9及び第2のストライプ10か
ら出射されるビームの中心の軌跡を示す。ビームは、図
2に破線で示すように、この中心のまわりに、ある広が
りをもって伝搬する。第1のストライプ9と第2のスト
ライプ10との間隔は、例えば約40μm程度である。
【0040】半導体レーザ素子2はチップキャリア11
上に固定して取り付けられる。なお、半導体レーザ素子
2は、ヒートシンク(図示せず)上に固定して取り付け
られ、そのヒートシンクがチップキャリア11上に固定
して取り付けられていてもよい。
【0041】フォトダイオード3は、半導体レーザ素子
2の後側(図1では左側)端面2bから出射されたモニ
タ用のレーザ光を受光する。フォトダイオード3は、フ
ォトダイオードキャリア12に固定して取り付けられて
いる。
【0042】第1レンズ4は、半導体レーザ素子2の前
側(図1では右側)端面2aから出射された第1のレー
ザ光K1と第2のレーザ光K2とが入射され、第1のレ
ーザ光K1と第2のレーザ光K2との間隔を広げるよう
に、それぞれの光を異なる焦点位置(F1,F2)に集
光させる作用をもつ。
【0043】第1レンズ4は、第1のレンズ保持部材1
3によって保持されている。第1レンズ4は、第1のス
トライプ9から出射された第1のレーザ光K1の光軸と
第2のストライプ10から出射された第2のレーザ光K
2の光軸とが、第1レンズ4の中心軸を挟んで略対称に
なるように位置決めされるのが好ましい。これによっ
て、第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2が、と
もに収差の小さい領域である第1レンズ4の中心軸近傍
を通過するため、レーザ光の波面の乱れがなくなり、光
ファイバ8との光結合効率が高くなる。その結果、より
高出力の半導体レーザモジュールM1が得られる。な
お、球面収差の影響を抑えるためには、第1レンズ4
は、球面収差が小さく光ファイバ8との結合効率が高く
なる非球面レンズを用いるのが好ましい。
【0044】プリズム5は、第1レンズ4と偏波合成部
材7との間に配設され、入射された第1のレーザ光K1
及び第2のレーザ光K2を、互いの光軸を略平行にして
出射する。プリズム5は、BX7(ホウケイ酸クラウン
ガラス)等の光学ガラスで作られている。第1レンズ4
から非平行に伝搬する第1及び第2のレーザ光K1,K
2の光軸が、プリズム5の屈折により、平行とされるた
め、このプリズム5の後方に配置される偏波合成部材7
の作製が容易になるとともに、偏波合成部材7を小型化
し半導体レーザモジュールM1を小型にすることが可能
となる。
【0045】図3(A)はプリズム5の構成を示す側面
図であり、図3(B)はその平面図である。図3に示す
ように、プリズム5は、平坦状に形成された入射面5a
と、所定角度θに傾斜した出射面5bとを有する。たと
えば、プリズム5がBK7で作製され、半導体レーザ素
子2の各ストライプ9,10間の間隔が40μmで、焦
点距離0.7mmの第1レンズ4を使用する場合には、
プリズム5の全長L1は約1.0mmとなり、所定角度
θは3.2±0.1°となる。
【0046】半波長板6は、プリズム5を通過した第1
のレーザ光K1と第2のレーザ光K2のうち、第1のレ
ーザ光K1のみが入射され、入射された第1のレーザ光
K1の偏波面を90度回転させる。
【0047】偏波合成部材7は、第1のレーザ光K1が
入射される第1のポート7aと、第2のレーザ光K2が
入射される第2のポート7bと、第1のポート7aから
入射される第1のレーザ光K1と第2のポート7bから
入射される第2のレーザ光K2とが合波されて出射され
る第3のポート7cとを有する。偏波合成部材7は、例
えば、第1のレーザ光K1を常光線として第3のポート
7cに伝搬させるとともに、第2のレーザ光K2を異常
光線として第3のポート7cに伝搬させる複屈折素子で
ある。偏波合成部材7が複屈折素子の場合、複屈折率性
が高くレーザ光間の分離幅を大きくとれるように、例え
ばTiO2(ルチル)で作られる。
【0048】この実施の形態1においてはプリズム5、
半波長板6及び偏波合成部材7は、同一のホルダ部材1
4に固定されている。図4(A)はプリズム5、半波長
板6及び偏波合成部材7を固定するホルダ部材14を示
す平面図であり、図4(B)はその側面断面図であり、
図4(C)はその正面図である。図4に示すように、ホ
ルダ部材14は、YAGレーザ溶接が可能な材料(例え
ばSUS403,304等)で作られ、その全長L2は
約7.0mmであり、全体が略円柱状に形成されてい
る。ホルダ部材14の内部に収容部14aが形成され、
その収容部14aにプリズム5,半波長板6及び偏波合
成部材7がそれぞれ固定される。ホルダ部材14の上部
は開口され、その下部は平坦状に形成されている。
【0049】これによって、偏波合成部材7の第1のポ
ート7aから入射する第1のレーザ光K1及び第2のポ
ート7bから入射する第2のレーザ光K2をともに第3
のポート7cから出射するように、プリズム5、偏波合
成部材7の中心軸C1周りの位置を調整することが非常
に容易になる。
【0050】光ファイバ8は、偏波合成部材7の第3の
ポート7cから出射されるレーザ光を受光し外部に送出
する。光ファイバ8には、図2に示すように、所定の波
長帯の光を反射するファイバグレーティングからなる光
反射部15が設けられている。この光反射部15によっ
て、所定波長の光が半導体レーザ素子2に帰還され、半
導体レーザ素子2の発振波長が固定されるとともに、発
振スペクトル幅を狭くすることができる。従って、この
半導体レーザモジュールM1からの出力光を、波長合成
カプラ(WDM)により合波して、エルビウムドープ光
ファイバ増幅器やラマン増幅器の励起光源として用いた
場合には、波長合成カプラの損失を低く抑えて高出力の
合波光を得ることができるとともに、ラマン増幅器に使
用した場合には、ラマン増幅の利得変動を抑えることが
できる。光反射部15は、例えばフェーズマスクを介し
て干渉縞となった紫外光を光ファイバ8のコア部に照射
することによって周期的に屈折率の変化を生じさせて形
成される。
【0051】偏波合成部材7と光ファイバ8との間に
は、偏波合成部材7の第3のポート7cから出射される
レーザ光を光ファイバ8に光結合させる第2レンズ16
が配設されている。第1のレーザ光K1及び第2のレー
ザ光K2は、第1レンズ4と第2レンズ16との間で焦
点(F1,F2)を結ぶように第1レンズ4が位置合わ
せされている。これによって、第1レンズ4と焦点(F
1,F2)間におけるレーザ光のスポットサイズが小さ
くなって、両レーザ光の重なりが防止されるので、第1
のレーザ光K1の光路上にのみ、半波長板6を挿入でき
るために十分な第1のレーザ光K1と第2のレーザ光K
2との分離幅D’を得るために必要な伝搬距離Lが短く
なる。このため、半導体レーザモジュールM1の光軸方
向の長さを短くすることができる。その結果、例えば高
温環境下における半導体レーザ素子2と光ファイバ8と
の光結合の経時安定性が優れた、信頼性の高い半導体レ
ーザモジュールM1を提供できる。
【0052】半導体レーザ素子2を固定したチップキャ
リア11と、フォトダイオード3を固定したフォトダイ
オードキャリア12とは、断面略L字形状の第1の基台
17上に半田付けして固定される。第1の基台17は、
半導体レーザ素子2の発熱に対する放熱性を高めるため
にCuW系合金等で作られているのが好ましい。
【0053】第1レンズ4を固定した第1のレンズ保持
部材13と、プリズム5、半波長板6及び偏波合成部材
7を固定したホルダ部材14とは、第2の基台18上に
それぞれ第1の支持部材19a及び第2の支持部材19
bを介してYAGレーザ溶接により、固定される。この
ため、第2の基台18は、溶接性の良好なステンレス鋼
等で作られているのが好ましい。また、第2の基台18
は、第1の基台17の平坦部17a上に銀ろう付けして
固定される。
【0054】第1の基台17の下部にはペルチェ素子か
らなる冷却装置20が設けられている。半導体レーザ素
子2からの発熱による温度上昇はチップキャリア11上
に設けられたサーミスタ20aによって検出され、サー
ミスタ20aより、検出された温度が一定温度になるよ
うに、冷却装置20が制御される。これによって、半導
体レーザ素子2のレーザ出力を高出力化かつ安定化させ
ることができる。
【0055】パッケージ1の側部に形成されたフランジ
部1aの内部には、偏波合成部材7を通過した光が入射
する窓部1bが設けられ、フランジ部1aの端面には中
間部材1dが固定されている。中間部材1d内にはレー
ザ光を集光する第2レンズ16を保持する第2のレンズ
保持部材21がYAGレーザ溶接により固定されてい
る。第2のレンズ保持部材21の端部には金属製のスラ
イドリング22がYAGレーザ溶接により固定される。
【0056】光ファイバ8はフェルール23によって保
持され、そのフェルール23は、スライドリング22の
内部にYAGレーザ溶接により固定されている。
【0057】次に、実施の形態1にかかる半導体レーザ
モジュールM1の動作について説明する。半導体レーザ
素子2の第1のストライプ9及び第2のストライプ10
の前側端面2aからそれぞれ出射された第1のレーザ光
K1及び第2のレーザ光K2は、第1レンズ4を通過
し、交差した後、間隔が広がりプリズム5に入射され
る。プリズム5に入射した時の第1のレーザ光K1と第
2のレーザ光K2との間隔(D)は約460μmであ
る。プリズム5によって第1のレーザ光K1と第2のレ
ーザ光K2は略平行となって出射し(両者の間隔は約5
00μmになる)、第1のレーザ光K1は半波長板6に
入射され、偏波面を90度回転させた後、偏波合成部材
7の第1のポート7aに入射され、第2のレーザ光K2
は偏波合成部材7の第2のポート7bに入射される。
【0058】偏波合成部材7では、第1のポート7aか
ら入射される第1のレーザ光K1と第2のポート7bか
ら入射される第2のレーザ光K2とが合波されて第3の
ポート7cから出射される。
【0059】偏波合成部材7から出射されたレーザ光
は、第2レンズ16によって集光され、フェルール23
によって保持された光ファイバ8の端面に入射され外部
に送出される。また。光ファイバ8の光反射部15によ
ってレーザ光の一部が反射され、反射された光は、半導
体レーザ素子2に帰還され、半導体レーザ素子2と光反
射部15との間で外部共振器が構成されるので、光反射
部15によって決定される波長帯でのレーザ発振が可能
となる。
【0060】一方、半導体レーザ素子2の後側端面2b
から出射されたモニタ用のレーザ光は、フォトダイオー
ド3によって受光され、フォトダイオード3の受光量等
を算出することにより半導体レーザ素子2の光出力等を
調整する。
【0061】この実施の形態1にかかる半導体レーザモ
ジュールM1によれば、半導体レーザ素子2から第1の
レーザ光K1及び第2のレーザ光K2が出射され、半波
長板6によって第1のレーザ光K1の偏光面が90度回
転し、偏波合波部材7によって第1のレーザ光K1と第
2のレーザ光K2が偏波合成されるので、光ファイバ8
からは高出力で、かつ偏光度の小さいレーザ光を出力す
ることができる。また、光ファイバ8にファイバグレー
ティングからなる光反射部15が形成されているので、
光ファイバ8から波長が固定されたレーザ光を出力する
ことができる。従って、上記の半導体レーザモジュール
M1を、高出力が要求されるエルビウムドープ光ファイ
バ増幅器や、さらに低偏波依存性及び波長安定性が要求
されるラマン増幅器の励起光源として適用することがで
きる。
【0062】また、2つのレーザ光を出射させる2つの
ストライプを備えた1個の半導体レーザ素子2だけを用
いているので、半導体レーザ素子2の位置決め時間が短
くなる。その結果、半導体レーザモジュールM1の製造
時間を短縮化できる。
【0063】また、従来は2つの半導体レーザ素子から
それぞれ全く異なる軸方向に光が出射されるため、その
それぞれの軸方向でのパッケージの反り等を考慮して半
導体レーザモジュールを設計しなければ、環境温度の変
化等によって生じたパッケージの反りによる光出力変動
を抑制できなかったが、この実施の形態1の構成によれ
ば、1個の半導体レーザ素子から出力される2つの光は
ほぼ同じ方向に伝搬されるため、パッケージの反りの影
響を1方向においてのみ抑制することにより、光ファイ
バ8から出力される光の強度の安定化を図ることができ
る。
【0064】また、1個の半導体レーザ素子から2つの
光を出力することにより、これら2つの光はパッケージ
の反り等に対して、光ファイバ8との結合効率が同じ傾
向で変動する。従って、温度変動等があった場合でも光
ファイバ8から出力される光の偏光度が安定化する。
【0065】次に、この発明の実施の形態1にかかる半
導体レーザモジュールM1の製造方法について説明す
る。まず、第1の基台17の平坦部17a上に第2の基
台18を銀ろう付けして固定する。
【0066】その後、半導体レーザ素子2を固定したチ
ップキャリア11と、フォトダイオード3を固定したフ
ォトダイオードキャリア12を第1の基台17上に半田
付けして固定する。
【0067】その後、第2の基台18上に第1レンズ4
を調芯して固定する。この第1レンズ4の調芯工程で
は、半導体レーザ素子2に電流を供給して第1のレーザ
光K1及び第2のレーザ光K2を半導体レーザ素子2の
第1のストライプ9及び第2のストライプ10の双方か
ら出射させ、その出射方向を基準方向として設定した
後、第1レンズ4を挿入し、XYZ軸方向の位置を決め
る。
【0068】図5は、第1レンズの調芯工程を説明する
ための説明図である。X軸方向については、図5(A)
に示すように、上記のようにして設定された基準方向
(中心軸C2)と第1のレーザ光K1との角度θ1と、
中心軸C2と第2のレーザ光K2との角度θ2とが等し
くなる位置で決める。Y軸方向については、図5(B)
に示すように、第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光
K2が第1レンズ4の中心を通る位置で決める。Z軸に
ついては、半導体レーザ素子2からの規定の距離で、レ
ーザ光のスポット径が最小となる位置で決める。以上の
調芯工程で決まった位置で第1レンズ4を保持する第1
のレンズ保持部材13を、第2の基台18上に第1の支
持部材19aを介してYAGレーザ溶接して固定する。
【0069】その後、第2の基台18上に、プリズム
5、半波長板6、偏波合成部材7を一体化したホルダ部
材14を調芯して固定する。このホルダ部材14の調芯
工程では、位置合わせ用光ファイバコリメータを用い
て、そのファイバに結合する光強度が最大になるよう
に、ホルダ部材14の中心軸C1(図4参照)回りθ、
XYZ軸方向の位置を決める。ホルダ部材14の中心軸
C1回りの位置決めでは、ホルダ部材14を中心軸C1
の周りに回転させて第1のポート7aに入射した第1の
レーザ光K1と第2のポート7bに入射した第2のレー
ザ光K2がともに第3のポート7cから出射されるよう
に位置調整する。以上の調芯工程で決まった位置でホル
ダ部材14を第2の基台18上に第2の支持部材19b
を介してYAGレーザ溶接して固定する。
【0070】その後、第1の基台17を、予めパッケー
ジ1の底板上に固定された冷却装置20上に半田付けし
て固定する。
【0071】その後、半導体レーザ素子2およびモニタ
用のフォトダイオード3は、金ワイヤ(図示せず)を介
してパッケージ1のリード(図示せず)と電気的に接続
される。
【0072】その後、不活性ガス(例えばN2,Xe)
雰囲気においてパッケージ1上部に蓋1cを被せて、そ
の周縁部を抵抗溶接することにより気密封止する。
【0073】その後、パッケージ1のフランジ部1aに
対し、第2レンズ16をXY面内およびZ軸方向で調芯
して固定する。この工程では、第2レンズ16の出射光
がパッケージ1のフランジ部1aの中心軸と平行となる
位置でYAGレーザ溶接により固定する。
【0074】最後に、光ファイバ8を調芯して固定す
る。この工程では、第2のレンズ保持部材21の端部に
金属製のスライドリング22を固定する。スライドリン
グ22は、第2のレンズ保持部材21の端面において、
光ファイバ8の光軸と垂直な面内(XY平面)で位置調
整後、両者の境界部においてYAGレーザ溶接して固定
される。光ファイバ8を保持するフェルール23は、光
ファイバ8の出力が最大となる位置で、スライドリング
22の内部にYAGレーザ溶接により固定される。これ
により、光ファイバ8の光軸方向(Z軸方向)の位置が
固定される。
【0075】ここで、この実施の形態1の半導体レーザ
モジュールに使用される半導体レーザ素子2について説
明する。図6は、この発明の実施の形態1である半導体
レーザモジュールに使用される半導体レーザ素子2の構
成を説明するための説明図である。なお、図6(B)
は、図6(A)のa−a線断面図である。
【0076】図6(A)に示すように、半導体レーザ素
子2は、例えば有機金属気相成長法、液相法、分子線エ
ピタキシャル成長法、ガスソース分子線エピタキシャル
成長法等の公知のエピタキシャル成長法により、所定の
半導体からなる基板24の上に、所定の半導体のエピタ
キシャル結晶成長を行って、後述する積層構造25を形
成した後、基板24の底面に下部電極26、積層構造2
5の上面に上部電極27を形成し、劈開を行って所定の
共振器長L3とし、さらに一方の劈開面(前端面2a)
に低反射膜28を成膜し、他方の劈開面(後端面2b)
に高反射膜29を成膜した構造となっている。
【0077】図6(B)に示すように、基板24上の積
層構造25は、例えば埋め込み型BH(Buried Heteros
tructure)構造になっていて、例えばn−InPから成
る基板24の上に、例えばn−InPから成る下部クラ
ッド層31、例えばGaInAsPの多層膜からなるG
RIN−SCH−MQW(Graded Index Separate Conf
inement Hetero structure Multi Quantum Well)構造
を有する活性層32、例えばp−InPからなる上部ク
ラッド層33が順次積層されており、さらに、上部クラ
ッド層33の上に、例えばp−InPからなる上部埋め
込み層34、例えばp−GaInAsPからなるキャッ
プ層35が積層されている。そして、このキャップ層3
5の上に上部電極27が形成され、また基板24の底面
には下部電極26が形成されている。
【0078】そして、上記した下部クラッド層31、活
性層32、上部クラッド層33は、40〜60μmの間
隔を介して互いに平行に並んだ2本のストライプ(第1
のストライプ9および第2のストライプ10)状に加工
され、その側面に例えばp−InP層36とn−InP
層37をこの順序で積層することにより、活性層32へ
の電流注入用の狭窄部が形成されている。
【0079】上記した活性層32としては、例えば、基
板24に対する格子不整合率が0.5%以上1.5%以
下となるような圧縮歪み量子井戸構造を採用し、かつ井
戸数が5個程度の多重量子井戸構造を使用するのが、高
出力化の観点から有利である。また、歪み量子井戸構造
として、その障壁層を井戸層の歪みと反対の引っ張り歪
みを導入してなる歪み補償構造とすれば、等価的に格子
整合条件を満たすことができるため、井戸層の格子不整
合度に関しては上限を設けることは必要でない。また、
上記ストライプ状に形成される活性層32の幅は、電気
抵抗を下げ、かつ横シングルモードで発振させるという
観点から、2.5〜3μm程度とした。また、横高次モ
ードをカットオフし、シングルモードをカットオフする
活性層の幅は、導波路の設計によって変化するが、高出
力化の観点からは、カットオフ幅に比してやや小さい値
のストライプ幅を形成するのが好ましい。
【0080】次に、上記の構造の半導体レーザ素子2の
製造方法について説明する。まず、有機金属気相成長
法、液相法、分子線エピタキシャル成長法、ガスソース
分子線エピタキシャル成長法等の公知のエピタキシャル
成長法により、基板24上に、下部クラッド層31、G
RIN−SCH−MQW構造を有する活性層32、上部
クラッド層33の順に積層する。
【0081】その後、40〜60μmの間隔を介して互
いに平行に並んだ2本のマスクを上記上部クラッド層3
3上に形成してから、所定のエッチャントを用いて上部
クラッド層33、活性層32、及び下部クラッド層31
の一部を溶解し、上記ストライプ側部にさらに、p−I
nP層36とn−InP層37をこの順序で積層するこ
とによって、活性層32への電流注入用の狭窄部を形成
する。
【0082】その後、p−InPから成る上部埋め込み
層34とp−InGaAsPからなるキャップ層35を
エピタキシャル成長させて積層する。
【0083】その後、キャップ層35の上面に上部電極
27を形成し、基板24の底面に下部電極26を形成す
る。
【0084】その後、劈開を行って所定の共振器長L3
とし、さらに一方の劈開面(前端面2a)に低反射膜2
8を成膜し、他方の劈開面(後端面2b)に高反射膜2
9を成膜する。
【0085】このようにして作製された半導体レーザ素
子2は、上部電極27側を、図示しないヒートシンクに
AuSn半田等によって接着される。そして、2つのス
トライプは、上部電極27(この実施の形態1では、p
側)および下部電極26(この実施の形態1では、n
側)を通して外部より、供給される電流により、同時に
レーザ発振し、低反射膜28からの2つの出力光が前述
した偏波合成部材7によって合波されて所望の用途に供
される。
【0086】ここで、2つのストライプ9,10の特性
が全く同じであるとすると、この実施の形態1にかかる
半導体レーザ素子2のしきい値電流は、ストライプ1本
のしきい値電流の2倍、全出力は、ストライプ1本の光
出力の2倍となる。すなわち、半導体レーザ素子2全体
としては、ストライプ1本当たりの駆動電流の約2倍の
駆動電流で、約2倍の光出力が得られ、半導体レーザ素
子2のスロープ効率は1本のストライプを有する半導体
レーザ素子2と変わらない。しかも、各ストライプ9,
10のレーザ光は、横シングルモードで発振しているた
め、後述の光学系を用いてシングルモードファイバへの
高い結合効率を得ることができる。
【0087】たとえば、図7は、2つのストライプ9,
10を用いたWストライプ構造の半導体レーザ素子2
と、ストライプ9,10と同じ1つのストライプを用い
た半導体レーザ素子に対する駆動電流に対する光出力と
駆動電圧との関係を示した図である。図7において、1
つのストライプを用いた半導体レーザ素子による駆動電
流に対する光出力特性Lsは、駆動電流が1000mA
近傍で飽和しているが、Wストライプ構造の半導体レー
ザ素子2による駆動電流に対する光出力特性Lwは、駆
動電流が2000mA近傍で飽和し、1つのストライプ
を用いた駆動電流に対する光出力特性Lsのスロープと
ほぼ同じスロープを有する。この結果、Wストライプ構
造の半導体レーザ素子2は、1つのストライプを用いた
半導体レーザ素子に比して2倍の光出力を得ることがで
きる。Wストライプの半導体レーザ素子を用いた半導体
レーザモジュールにおいては、駆動電流2400mAに
おいて約570mWのファイバ端光出力を、ラマン増幅
器で用いられる波長1430nm帯において、得ること
ができた。なお、波長約1200nm〜約1600nm
帯において、約500mW程度のファイバ端光出力を得
ることが可能である。
【0088】ここで、Wストライプの半導体レーザ素子
2の駆動電流に対する駆動電圧の変化Vwと、1つのス
トライプを用いた半導体レーザ素子の駆動電流に対する
駆動電圧の変化Vsとを比較すると、Wストライプの駆
動電圧の変化Vwは、1つのストライプの駆動電圧の変
化Vsのほぼ半分になっている。これは、Wストライプ
の場合、駆動電流が注入される領域が2倍になるからで
ある。この結果、半導体レーザ素子の駆動電力すなわち
駆動電流×駆動電圧に対する光出力の変換効率は、Wス
トライプの場合、シングルストライプに比して向上す
る。
【0089】また、Wストライプの場合、ストライプ1
本当たりの駆動電流は、全電流の1/2である。40〜
60μmというストライプ間隔を選ぶことによって、両
ストライプ間の熱の影響は十分小さく抑えられ、シング
ルストライプの場合に近い活性層温度が得られる。
【0090】レーザ光の発振波長の電流依存性は、主に
無効電力による活性層の発熱とこれに伴う屈折率の変化
で決まっており、上述したことから、例えば、Wストラ
イプの半導体レーザ素子の駆動電流を100mAから1
000mAまで上昇させた時の波長変化Lλwの値は、
シングルストライプの半導体レーザ素子の駆動電流を5
0mAから500mAまで上昇させた時の波長変化Lλ
sの値とほぼ同じになり、図8に示すように波長安定性
が約2倍向上することになる。
【0091】なお、上記した例では、2つのストライプ
が同時に駆動される構造を示したが、例えば図9に示す
ように、2つのストライプの間に上部電極27から活性
層32下部の深さにまで及ぶ分離溝38を形成し、その
分離溝38表面を絶縁膜39で被覆することにより、2
つのストライプを電気的に分離することができる。この
ような半導体レーザ素子2の下部電極26側を、図示し
ないヒートシンクにAuSn半田等により接着すれば、
2つのストライプに供給する駆動電流を独立に制御する
ことも可能となり、光ファイバ8から出力されるレーザ
光の偏波面をランダム化することが容易となる。
【0092】また、上部電極27側を、図示しないヒー
トシンクに接着して使用する場合には、ヒートシンク側
に、上部電極27に対応した電極パターンを形成してお
くことにより、これら2つのストライプを独立に駆動す
ることができる。
【0093】また、上記した例では、半導体レーザ素子
2は、InP系の埋め込み型BH構造のものを説明した
が、例えば図7に示すようなGaAs系のリッジ導波路
型の半導体レーザ素子2であってもよい。図10に示す
ように、この半導体レーザ素子2は、n−GaAsから
なる基板40上に、n型下部クラッド層41、活性層4
2、p型上部クラッド層43、絶縁層44、p−GaA
s層45を積層し、2つのリッジ部が形成されている。
絶縁層44及びp−GaAs層45上には上部電極(p
電極)46が形成され、基板40の底面には下部電極
(n電極)47が形成されている。
【0094】ここで、ヒートシンクとしてCVDダイヤ
モンドを用いた構成について説明する。図11は、半導
体レーザ素子2の近傍を示す斜視図である。図11にお
いて、半導体レーザ素子2およびサーミスタ20aは、
CVDダイヤモンド11a上に接着される。さらに、こ
のCVDダイヤモンド11aの下部は、AlNによって
形成されたヒートシンク11bに結合される。さらに、
ヒートシンク11bの下部には、第1の基台17に対応
し、CuWによって形成されたマウント17aが接着さ
れる。CVDダイヤモンド11aおよびヒートシンク1
1bは、チップキャリア11に相当し、2段のヒートシ
ンクを形成する。CVDダイヤモンド11aは、高い熱
伝導性と絶縁性とを有するため、半導体レーザ素子2に
発生した熱を効率よく逃がすことができる。
【0095】図12は、2段のヒートシンクのうち、上
部ヒートシンクをCVDダイヤモンド11aおよびAl
Nとした各場合についてサーミスタ21aの温度を25
℃とした場合の活性層32およびマウント17a上部の
温度を比較した図である。図12において、上部ヒート
シンクをCVDダイヤモンドとした場合の半導体レーザ
素子「A」の方が、上部ヒートシンクをAlNとした場
合の半導体レーザ素子「B」に比して、活性層の温度が
約十数度低くなっている。この場合、上述したように、
活性層の温度変化小さい場合、これに伴う屈折率変化が
小さくなるため、CVDダイヤモンド11aを用いた半
導体レーザ素子「A」は、高い波長安定性を呈すること
になる。
【0096】ここで、第1のストライプ9と第2のスト
ライプ10との間隔について検討する。図13は、図6
(B)と同様に、図6(A)に示した半導体レーザ素子
2のa−a線断面図である。図13において、活性層3
2の中心線間の距離を「Wc」とし、活性層32の横方
向の線幅を「Wa」とし、活性層32の内側側面間の距
離を「Ws」とする。ここで、線幅Waは、2.5〜3
μmであり、距離Wcは、10〜100μmとしてい
る。したがって、距離Wcが10μmの場合、距離Ws
は7〜7.5μmとなる。また、この関係は、線幅Wa
との関連において、距離Wcに対する距離Wsの比が
0.7〜0.97であることを示し、線幅Waに対する
距離Wcの比が、2〜40の範囲であることを示してい
る。
【0097】距離Wcを10〜100μmとしたのは、
距離Wcを大きくし過ぎると、半導体レーザ素子4の各
ストライプ9,10の中心軸と第1レンズ4と間の距離
が大きくなり、第1レンズ4の周縁においてレーザ光が
けられることにより、第1レンズ4との結合効率が低下
するからである。また、第1レンズ4の周縁部にレーザ
光が入射すると、レンズの収差の影響が大きくなり、こ
れによっても結合効率が低下するからである。
【0098】一方、距離Wcを小さくし過ぎると、活性
層32を含む各ストライプ9,10の形成が現段階の微
細加工技術では困難であり、各ストライプ9,10の所
望のリッジ化や埋め込み成長化が困難になるからであ
る。また、各ストライプ9,10から出力されたレーザ
光が互いに干渉してしまうことになるからである。さら
に、各ストライプ9,10の近接によって、活性層32
の発熱が大きくなるからである。
【0099】たとえば、図14は、CVDダイヤモンド
11aを用いた半導体レーザ素子2の間隔Wcの変化に
伴う活性層32の温度変化を示す図である。図14に示
すように、間隔Wcが小さい程、活性層32の温度上昇
が大きく、間隔Wcが40〜60μm近傍からほぼ一定
した温度、すなわち38℃近傍に収束している。なお、
図14に示した結果は、周囲温度25℃、マウント17
aの底面部温度を25℃に制御している場合である。
【0100】さらに、距離Wcを小さくし過ぎると、半
導体レーザモジュールM1のモジュールの長さが大きく
なる。これは、第1レンズ4によって各ストライプ9,
10からのレーザ光を分離するための光路長が長くなっ
てしまうからである。図15は、半導体レーザモジュー
ルM1の外観図を示している。図15に示す形状をもっ
た半導体レーザモジュールのモジュールサイズを図15
に示すように蓋の長手方向の長さ「Lm」として定義す
ると、距離Wcの変化によって、モジュールサイズLm
は、図16に示すように変化する。図16において、距
離Wcが5μm,10μm,40μm,60μmと大き
くなる従って、モジュールサイズLmは、80mm,4
0mm,25mm,20mmとなり、距離Wcが20μ
mになると、急激にモジュールサイズLmが小さくな
り、距離Wcが40μm〜60μm近傍でモジュールサ
イズLmが20μm近傍に収束する。
【0101】したがって、図14に示した活性層温度の
距離Wc依存性および図16に示したモジュールサイズ
の距離Wc依存性から、距離Wcは、40μm〜60μ
mが好ましい。
【0102】また、活性層32の内側側面間の距離Ws
は、5μm以上とすることが好ましい。2つのストライ
プ間の距離Wsが小さすぎると、活性層32からの分布
漏れした横モード発振のレーザ光が互いに干渉してしま
うからである。
【0103】なお、この実施の形態1では、ファブリ・
ペロー型の半導体レーザ素子2を説明したが、活性層3
2に沿ってまたは活性層32の近傍に形成された部分的
回折格子を含む回折格子等の波長選択手段を備えた半導
体レーザ素子2を用いてもよい。このような半導体レー
ザ素子2を使用すれば、ファイバグレーティング付きの
光ファイバ8を使用しなくても、発振波長の安定化され
た光出力を得ることが可能となる。
【0104】(実施の形態2)つぎに、この発明の実施
の形態2について説明する。図17は、この発明の実施
の形態2にかかる半導体レーザモジュールM2の構成を
模式化して示す説明図である。図17に示すように、こ
の実施の形態2では、常光線である第1のレーザ光K1
が光ファイバ8の軸線方向に伝搬するように、偏波合成
部材7の第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2の
入射面が楔形に傾斜して形成されている。この実施の形
態2によれば、常光線である第1のレーザ光K1が光フ
ァイバ8の軸線方向に伝搬するので、半波長板6と第1
レンズ4との間にプリズム5を配設する必要がなくな
り、構成を簡単にすることができる。
【0105】また、半導体レーザモジュールM2の光軸
方向の長さを短くできるので、高温状態における光出力
特性に対するパッケージの反りの影響を低減できる。
【0106】なお、この実施の形態2においても、中心
軸周りの角度調整を容易にするため、半波長板6と偏波
合成部材7とが同一のホルダ部材14に固定されている
のが好ましい。
【0107】(実施の形態3)つぎに、この発明の実施
の形態3について説明する。図18は、この発明の実施
の形態3にかかる半導体レーザモジュールM3の構成を
模式化して示す説明図である。この実施の形態3では、
常光線である第1のレーザ光K1が光ファイバ8の軸線
方向に伝搬するように、半導体レーザ素子2および第1
レンズ4は、軸線方向に対して所定角度傾斜して配置さ
れている。この実施の形態3によれば、常光線である第
1のレーザ光K1が光ファイバ8の軸線方向に伝搬する
ので、半波長板6と第1レンズ4との間にプリズム5を
配設する必要がなくなり、構成を簡単にすることができ
る。また、偏波合成部材7の研磨を片方だけ行えばよい
ので、実施の形態2に比べ、研磨の簡略化が可能とな
る。
【0108】また、半導体レーザモジュールM3の光軸
方向の長さを短くできるので、高温状態における光出力
特性に対するパッケージの反りの影響を低減できる。
【0109】なお、この実施の形態3においても、中心
軸周りの角度調整を容易にするため、半波長板6と偏波
合成部材7とが同一のホルダ部材14に固定されている
のが好ましい。
【0110】上述した実施の形態1〜3に示した半導体
レーザモジュールM1〜M3は、高出力で偏光度が小さ
く、波長が安定したレーザ光を出力することができるの
で、エルビウムドープ光ファイバ増幅器やラマン増幅器
の励起光源として用いることが可能である。
【0111】(実施の形態4)つぎに、この発明の実施
の形態4について説明する。図19は、この発明の実施
の形態4にかかる光ファイバ増幅器の構成を示すブロッ
ク図である。図19に示すように、この発明の実施の形
態4にかかる光ファイバ増幅器48は、信号光が入力さ
れる入力部49と、信号光が出力される出力部50と、
入力部49と出力部50の間で信号光を伝送する光ファ
イバ(増幅用ファイバ)51と、励起光を発生させる励
起光発生部52と、励起光発生部52によって発生され
た励起光と光ファイバ(増幅用ファイバ)51に伝送さ
れる信号光とを合波するWDMカプラ53とを有する。
入力部49とWDMカプラ53との間及び出力部50と
WDMカプラ53との間には、入力部49から出力部5
0への方向の信号光だけを透過させる光アイソレータ5
4がそれぞれ設けられている。
【0112】励起光発生部52は、互いに波長帯の異な
るレーザ光を出射するこの発明の実施の形態1〜3にか
かる複数の半導体レーザモジュールMと、半導体レーザ
モジュールMから出射されたレーザ光を合成するWDM
カプラ55とを有する。
【0113】半導体レーザモジュールMから出射された
励起光は、WDMカプラ55によって合成され、励起光
発生部52の出力光となる。
【0114】励起光発生部52で発生した励起光は、W
DMカプラ53により、光ファイバ51に結合され、一
方、入力部49から入力された信号光は、光ファイバ5
1で励起光と合波されて増幅され、WDMカプラ53を
通過し、出力部50から出力される。
【0115】この発明は、上述した実施の形態1〜4に
限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。例
えば、上述した半導体レーザ素子2の第1のストライプ
9と第2のストライプ10は、互いに長手方向に平行し
て延びて形成されているが、これに限らず、例えば図2
0に示すように傾斜して形成されていてもよい。この場
合、2本のストライプ9,10から出射される2本のレ
ーザ光は、半導体レーザ素子2から短距離で交差するの
で、第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2が第1
レンズ4を通過後、第1のレーザ光K1の光路上にの
み、半波長板6を挿入できる程度に十分分離する(図2
においてD’が十分大きくなることをいう)ために必要
な伝搬距離(図2におけるL)が短くなるため、半導体
レーザモジュールMの光軸方向の長さを短くすることが
できる。この場合、各ストライプ9,10間の距離Wc
は、最大値と最小値とを有するが、いずれの値も10〜
100μm程度とすることが好ましい。
【0116】また、上述した実施の形態1〜4にかかる
半導体レーザモジュールMでは、半導体レーザ素子2と
ホルダ部材14とは同一の冷却装置20によって冷却さ
れているが、別個の冷却装置を用いて、半導体レーザ素
子2とホルダ部材14とを独立に温度制御してもよい。
【0117】また、偏光回転手段としては、半波長板6
を用いることを示したが、例えばファラデー素子を用い
て偏光面を回転させてもよい。この場合、ファラデー素
子をコイルの内部に配置し、ファラデー素子に印加する
磁界強度をコイルに流す電流の大きさによって可変にす
れば、レーザの波長のばらつきや、温度のばらつきによ
る偏光面の回転角のばらつきを、コイルに流す電流の大
きさを調整することによって個々に補償することが可能
となる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、半導体基板の一部領域上に積層された第1の活性層
を有し、第1のレーザ光を出射する第1のストライプ
と、前記半導体基板の他の領域上に積層された第2の活
性層を有し、第2のレーザ光を出射する第2のストライ
プとを備えているので、1つのストライプを有する半導
体レーザ素子に比して、略2倍の光出力が得られる光出
力特性が得られ、直列抵抗が略1/2になることから、
熱発生が抑えられ、活性層の屈折率変化が抑えられ、略
2倍の波長安定性を得ることができる。また、駆動電圧
を低減できるため、1つのストライプすなわちシングル
ストライプ型に比して、光出力当たりの消費電力を低減
できるとともに、最大光出力を約2倍に向上できる。こ
の際、第1のストライプと第2のストライプとの中心線
間距離を100μm以下とすることによって、第1レン
ズの周縁におけるレーザ光のけられによる結合効率の低
下や、レンズの収差の影響による結合効率の低下を抑え
ることができる。さらに、この中心間距離を10μm以
上とすることによって、活性層の温度上昇が抑えられる
ので、波長安定性の低下が抑えられ、また、半導体レー
ザモジュールのサイズの大型化を抑えることができる。
また、各ストライプの内側側面間距離を5μm以上とす
ることによって、各ストライプ間から分布漏れしたレー
ザ光の干渉を防ぐことができる。
【0119】また、少なくとも一部がダイヤモンドによ
って形成されたヒートシンク上に半導体レーザ素子を固
定することによって、半導体レーザ素子が発生する熱を
効率よく逃がすことができ、熱発生による波長安定性の
低下を抑えることができる。
【0120】さらに、この発明によれば、半導体レーザ
素子から第1のレーザ光及び第2のレーザ光が出射さ
れ、偏光回転手段によって一方のレーザ光の偏光面が所
定角度回転され、偏波合成手段によって第1のレーザ光
と第2のレーザ光が偏波合成されるので、光ファイバか
らは偏光度の小さい高強度のレーザ光を出力することが
できる。また、光ファイバにファイバグレーティングな
どの光反射部が形成されていれば、光ファイバから波長
が固定されたレーザ光を出力することができる。従っ
て、上記の半導体レーザモジュールを、高出力特性、低
偏波依存性および波長安定性が要求されるエルビウムド
ープ光ファイバ増幅器やラマン増幅器の励起光源として
適用することができる。
【0121】また、2つのレーザ光を出射させる2つの
ストライプを備えた1個の半導体レーザ素子および1個
の第1レンズだけを用いているので、半導体レーザ素子
および第1レンズの位置決め時間が短くなる。その結
果、半導体レーザモジュールの製造時間を短縮化でき
る。
【0122】また、従来は2つの半導体レーザ素子から
それぞれ全く異なる軸方向に光が出射されるため、その
それぞれの軸方向でのパッケージの反り等を考慮して半
導体レーザモジュールを設計しなければ、環境温度の変
化等によって生じたパッケージの反りによる光出力変動
を抑制できなかったが、この発明によれば、1個の半導
体レーザ素子から出力される2つの光は略同じ方向に伝
搬されるため、パッケージの反りの影響を1方向におい
てのみ抑制することにより、光ファイバから出力される
光の強度の安定化を図ることができる。
【0123】また、1個の半導体レーザ素子から2つの
光を出力することにより、これら2つの光はパッケージ
の反りに対して、光ファイバとの結合効率が同じ傾向で
変動する。従って、温度変動等があった場合でも光ファ
イバから出力される光の偏光度が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる半導体レーザ
モジュールの構成を示す側面断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1にかかる半導体レーザ
モジュールの構成を模式化して示す説明図である。
【図3】(A)は、プリズムの構成を示す側面図であ
り、(B)は、その平面図である。
【図4】(A)は、プリズム、半波長板および偏波合成
部材を固定するホルダを示す平面図であり、(B)は、
その側面断面図であり、(C)は、その正面図である。
【図5】(A)および(B)は、第1レンズの調芯工程
を説明するための説明図である。
【図6】(A)および(B)は、半導体レーザ素子の構
成を説明するための説明図である。
【図7】図6に示したWストライプ構造の半導体レーザ
素子と1つのストライプ構造の半導体レーザ素子との駆
動電流に対する光出力特性および駆動電圧特性とを示す
図である。
【図8】図6に示したWストライプ構造の半導体レーザ
素子と1つのストライプ構造の半導体レーザ素子との駆
動電流に対する波長変化特性を示す図である。
【図9】半導体レーザ素子の他の構成を示す断面図であ
る。
【図10】半導体レーザ素子の他の構成を示す断面図で
ある。
【図11】CVDダイヤモンドをヒートシンクとして用
いた場合における半導体レーザ素子近傍の構成を示す斜
視図である。
【図12】CVDダイヤモンドを用いた場合と用いない
場合とにおける活性層温度の違いを示す図である。
【図13】第1のストライプと第2のストライプとの距
離関係を示す説明図である。
【図14】活性層間の距離に対する活性層の温度変化を
示す図である。
【図15】半導体レーザモジュールの外観とモジュール
サイズを説明する図である。
【図16】活性層間の距離に対するモジュールサイズの
変化を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態2にかかる半導体レー
ザモジュールの構成を模式化して示す説明図である。
【図18】この発明の実施の形態3にかかる半導体レー
ザモジュールの構成を模式化して示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態4にかかる光ファイバ
増幅器の構成を示すブロック図である。
【図20】半導体レーザ素子の2本のストライプが互い
に傾斜して形成された場合を示す図である。
【図21】米国特許第5589684号公報に開示され
た半導体レーザ装置を説明するための説明図である。
【符号の説明】
K1 第1のレーザ光 K2 第2のレーザ光 M,M1,M2,M3 半導体レーザモジュール 1 パッケージ 1a フランジ部 1b 窓部 1c 蓋 1d 中間部材 2 半導体レーザ素子 3 フォトダイオード 4 第1レンズ 5 プリズム 6 半波長板(偏光回転手段) 7 偏波合成部材 7a 第1のポート 7b 第2のポート 7c 第3のポート 8 光ファイバ 9 第1のストライプ 10 第2のストライプ 11 チップキャリア 12 フォトダイオードキャリア 13 第1のレンズ保持部材 14 ホルダ部材 15 光反射部 16 第2レンズ 17 第1の基台 18 第2の基台 19a 第1の支持部材 19b 第2の支持部材 20 冷却装置 20a サーミスタ 21 第2のレンズ保持部材 22 スライドリング 23 フェルール 24 基板 25 積層構造 26 下部電極 27 上部電極 28 低反射膜 29 高反射膜 31 下部クラッド層 32 活性層 33 上部クラッド層 34 上部埋め込み層 35 キャップ層 36 p−InP層 37 n−InP層 38 分離溝 39 絶縁膜 40 基板 41 n型下部クラッド層 42 活性層 43 p型上部クラッド層 44 絶縁層 45 p−GaAs層 46 上部電極 47 下部電極 49 入力部 50 出力部 51 光ファイバ 52 励起光発生部 53 WDMカプラ 54 光アイソレータ 55 WDMカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 3/10 H01S 3/30 Z 3/30 5/022 5/022 5/227 5/227 3/094 S (72)発明者 愛清 武 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 清水 健男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 金丸 貞義 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H037 BA03 CA05 DA18 DA36 DA38 2H042 CA06 CA17 2H099 AA02 BA17 CA05 CA08 5F072 AB09 AB13 AK06 KK07 MM07 PP07 QQ07 YY15 5F073 AA09 AA11 AA22 AA46 AA74 AB05 AB27 AB28 BA02 EA03 EA24 FA15 FA23

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一部領域上に積層された第
    1の活性層を有し、第1のレーザ光を出射する第1のス
    トライプと、 前記半導体基板の他の領域上に積層された第2の活性層
    を有し、第2のレーザ光を出射する第2のストライプ
    と、 を備え、前記第1のストライプと前記第2のストライプ
    との中心線間距離は10〜100μmであることを特徴
    とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記第1のストライプと前記第2のスト
    ライプとは、互いに平行に延びて形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記第1のストライプと前記第2のスト
    ライプとの内側側面間距離は、5μm以上であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素
    子。
  4. 【請求項4】 前記第1の活性層および前記第2の活性
    層の上部に形成された第1の電極と、 前記半導体基板の下部に形成された第2の電極と、 少なくとも一部がダイヤモンドによって形成されたヒー
    トシンクと、 を備え、前記第1の電極あるいは前記第2の電極は、前
    記ヒートシンクの前記ダイヤモンドに接合されることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体
    レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記第1のレーザ光および前記第2のレ
    ーザ光の波長は、略1200nm〜略1600nmであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載
    の半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載され
    た半導体レーザ素子と、 前記半導体レーザ素子から出射された前記第1のレーザ
    光と第2のレーザ光とが入射され、前記第1のレーザ光
    と第2のレーザ光との間隔を広げるように分離させる第
    1レンズと、 前記第1レンズを通過した前記第1のレーザ光と前記第
    2のレーザ光のいずれか一方のみが入射され、入射され
    たレーザ光の偏波面を所定の角度回転させる偏光回転手
    段と、 前記第1レンズまたは偏光回転手段からの前記第1のレ
    ーザ光が入射される第1のポートと、前記偏光回転手段
    または第1レンズからの前記第2のレーザ光が入射され
    る第2のポートと、前記第1のポートから入射される第
    1のレーザ光と前記第2ポートから入射される第2のレ
    ーザ光とが合波されて出射される第3のポートとを有す
    る偏波合成手段と、 前記偏波合成手段の前記第3のポートから出射されるレ
    ーザ光を受光し、外部に送出する光ファイバと、 を備えたことを特徴とする半導体レーザモジュール。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズは、前記第1のストライ
    プから出射された第1のレーザ光の光軸と前記第2のス
    トライプから出射された第2のレーザ光の光軸とが、前
    記第1レンズの中心軸を挟んで略対称になるように位置
    決めされることを特徴とする請求項6に記載の半導体レ
    ーザモジュール。
  8. 【請求項8】 前記偏波合成手段は、前記第1のポート
    から入射した第1のレーザ光と前記第2のポートから入
    射した第2のレーザ光のいずれか一方を常光線として前
    記第3のポートに伝搬させるとともに、他方を異常光線
    として前記第3のポートに伝搬させる複屈折素子である
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の半導体レー
    ザモジュール。
  9. 【請求項9】 前記常光線が光ファイバの軸線方向に伝
    搬するように、前記偏波合成手段の第1のポートと第2
    のポートが形成されている各々の面が傾斜して形成され
    ていることを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ
    モジュール。
  10. 【請求項10】 前記常光線が光ファイバの軸線方向に
    伝搬するように、前記半導体レーザ素子および第1レン
    ズは、前記軸線方向に対して所定角度傾斜して配置され
    ることを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザモジ
    ュール。
  11. 【請求項11】 前記偏光回転手段および偏波合成手段
    は、同一のホルダ部材に固定されていることを特徴とす
    る請求項6〜10のいずれか一つに記載の半導体レーザ
    モジュール。
  12. 【請求項12】 前記第1レンズと前記偏波合成手段と
    の間には、第1のレーザ光および第2のレーザ光を入射
    し、互いの光軸を略平行にして出射するプリズムが配設
    されていることを特徴とする請求項6〜11のいずれか
    一つに記載の半導体レーザモジュール。
  13. 【請求項13】 前記プリズム、前記偏光回転手段およ
    び偏波合成手段は、同一のホルダ部材に固定されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体レーザモジ
    ュール。
  14. 【請求項14】 前記偏波合成手段と前記光ファイバと
    の間に配置され、前記偏波合成手段の第3のポートから
    出射されるレーザ光を前記光ファイバに光結合させる第
    2レンズを有することを特徴とする請求項6〜13のい
    ずれか一つに記載の半導体レーザモジュール。
  15. 【請求項15】 前記第1のレーザ光および第2のレー
    ザ光が、前記第1レンズと前記第2レンズとの間で焦点
    を結ぶように前記第1レンズが位置決めされていること
    を特徴とする請求項14に記載の半導体レーザモジュー
    ル。
  16. 【請求項16】 所定の波長の光を半導体レーザ素子に
    帰還させる光反射部が設けられていることを特徴とする
    請求項6〜15のいずれか一つに記載の半導体レーザモ
    ジュール。
  17. 【請求項17】 前記光反射部は、前記光ファイバに形
    成されたファイバグレーティングであることを特徴とす
    る請求項16に記載の半導体レーザモジュール。
  18. 【請求項18】 前記半導体レーザ素子を冷却する冷却
    装置と、前記冷却装置上に固定され、前記半導体レーザ
    素子を載置する基台とを有し、前記第1レンズ、前記偏
    光回転手段および偏波合成手段は、前記基台上に固定さ
    れていることを特徴とする請求項6〜17のいずれか一
    つに記載の半導体レーザモジュール。
  19. 【請求項19】 前記基台は、前記半導体レーザ素子を
    固定する第1の基台と、前記第1の基台上に固定され、
    前記第1レンズ、前記偏光回転手段および偏光合成手段
    を固定する第2の基台とからなることを特徴とする請求
    項18に記載の半導体レーザモジュール。
  20. 【請求項20】 請求項6に記載された半導体レーザモ
    ジュールの製造方法において、 前記半導体レーザ素子を基台上に固定する第1の工程
    と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記第1レンズを調芯して前記基台上に固定する第2の
    工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記偏光回転手段を調芯して前記基台上に固定する第3
    の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定する第4
    の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記光ファイバを調芯して固定する第5の工程と、 を含むことを特徴とする半導体レーザモジュールの製造
    方法。
  21. 【請求項21】 前記偏光回転手段および偏波合成手段
    は、同一のホルダ部材に固定されており、前記ホルダ部
    材を調芯することによって、前記第3の工程と前記第4
    の工程とを同時に行うことを特徴とする請求項20に記
    載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1レンズと前記偏波合成手段と
    の間には、第1のレーザ光および第2のレーザ光を入射
    し、互いの光軸を略平行にして出射するプリズムが配設
    され、前記プリズム、前記偏光回転手段および偏波合成
    手段は、同一のホルダ部材に固定されており、前記ホル
    ダ部材を調芯することによって、前記第3の工程と前記
    第4の工程とを同時に行うことを特徴とする請求項20
    に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記ホルダ部材の調芯は、 前記半導体レーザ素子の第1のストライプおよび第2の
    ストライプの双方からレーザ光を出射させる工程と、 前記第1のストライプから出射される第1のレーザ光を
    前記偏波合成手段の第1のポートに入射させるとともに
    前記第2のストライプから出射される第2のレーザ光を
    前記偏波合成手段の第2のポートに入射させる工程と、 前記ホルダ部材を中心軸の周りに回転させて前記第1の
    ポートに入射した前記第1のレーザ光と第2のポートに
    入射した第2のレーザ光とがともに第3のポートから出
    射されるように位置調整する工程と、 前記位置調整する工程後に前記ホルダ部材の前記中心軸
    周りの位置を固定する工程と、 を含むことを特徴とする請求項21または22に記載の
    半導体レーザモジュールの製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項6〜19のいずれか一つに記載
    の半導体レーザモジュールと、信号光が伝送される光フ
    ァイバとを有し、前記半導体レーザモジュールから出射
    される励起光と前記光ファイバに伝送される信号光とを
    合波して前記信号光に利得を与えることを特徴とする光
    ファイバ増幅器。
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