JP2003344718A - 光ファイバの調芯方法、半導体レーザモジュールの製造方法及び半導体レーザモジュール - Google Patents

光ファイバの調芯方法、半導体レーザモジュールの製造方法及び半導体レーザモジュール

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JP2003344718A
JP2003344718A JP2002151619A JP2002151619A JP2003344718A JP 2003344718 A JP2003344718 A JP 2003344718A JP 2002151619 A JP2002151619 A JP 2002151619A JP 2002151619 A JP2002151619 A JP 2002151619A JP 2003344718 A JP2003344718 A JP 2003344718A
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Japan
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laser
lens
semiconductor laser
optical fiber
light
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JP2002151619A
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Masashi Nakae
将士 中江
Toshio Kimura
俊雄 木村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つのレーザ光を偏波合成して得られる合成光
と光結合する光ファイバを、2つのレーザ光の偏光度が
所定値以下になるように調芯する光ファイバの調芯方法
及び半導体レーザモジュールの製造方法を提供する。 【解決手段】本発明に係る光ファイバの調芯方法は、パ
ワーメータ26を用いて光ファイバ8の光出力パワーが
最大となるように光ファイバ8を移動させて調芯する第
1の工程と、偏光度測定器27を用いて、2つのレーザ
光K1,K2の偏光度が所定値以下になるように、第1
の工程で調芯された位置から、光ファイバ8を光軸方向
(Z方向)に移動させて調芯する第2の工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの調芯
方法、半導体レーザモジュールの製造方法及び半導体レ
ーザモジュールに関し、特に、2つのレーザ光を偏波合
成した後に受光する光ファイバの調芯方法及び半導体レ
ーザモジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における高密度波長分割多重伝送方
式による光通信の進展に伴い、光増幅器に使用される励
起光源に対する高出力化の要求がますます高まってい
る。
【0003】また、最近では、光増幅器として従来より
使用されてきたエルビウムドープ光増幅器よりも更に広
帯域の光を増幅する手段としてラマン増幅器に対する期
待が高まっている。ラマン増幅は、光ファイバに励起光
を入射したときに発生する誘導ラマン散乱により、励起
光波長から約13THz低周波側に利得が現れ、このよ
うに励起された状態の光ファイバに、上記利得を有する
波長帯域の信号光を入力すると、その信号光が増幅され
るという現象を利用した光信号の増幅方法である。
【0004】ラマン増幅においては、信号光と励起光
(ポンプ光)の偏光方向が一致している状態で信号光が
増幅されるので、信号光と励起光との偏光方向のずれの
影響を極力小さくする必要がある。そのため、励起光の
偏波を解消(無偏光化:デポラライズ)して、偏光度
(DOP(Degree Of Polarization))を低減させること
が行われている。
【0005】光増幅器の励起光源等に用いられる従来の
半導体レーザモジュールからのレーザ光を無偏光化する
方法として、たとえば、2つのレーザ光を偏波合成して
光ファイバから出力するものが知られている。
【0006】図12は、米国特許第5589684号公
報に開示された従来の半導体レーザ装置を説明するため
の説明図である。
【0007】図12に示すように、従来の半導体レーザ
装置は、同一波長で互いに直交する方向にレーザ光を出
射する第1の半導体レーザ素子100及び第2の半導体
レーザ素子101と、第1の半導体レーザ素子100か
ら出射されたレーザ光を平行にする第1の平行レンズ1
02と、第2の半導体レーザ素子101から出射された
レーザ光を平行にする第2の平行レンズ103と、第1
の平行レンズ102及び第2の平行レンズ103によっ
て平行になったレーザ光を直交偏波合成する偏波合成カ
プラ104と、偏波合成カプラ104によって偏波合成
されたレーザ光を集光する集光レンズ105と、集光レ
ンズ105によって集光されたレーザ光が入射され外部
に送出するファイバブラッググレーティング(FBG)
106付き光ファイバ107とを有する。
【0008】従来の半導体レーザ装置によれば、第1の
半導体レーザ素子100及び第2の半導体レーザ素子1
01から互いに直交する方向に出射されたレーザ光が偏
波合成カプラ104によって偏波合成されるので、光フ
ァイバ107からは偏光度の小さいレーザ光を出射する
ことができる(以下、従来例1という)。
【0009】また、特開昭60−76707号公報に
は、ヒートシンク上に配置され、光軸及び偏光方向が互
いに平行で且つ出射端面が略一致し、第1及び第2のレ
ーザ光をそれぞれ出射する第1及び第2の半導体レーザ
素子と、第1の半導体レーザ素子から出射された第1の
レーザ光の光路上に配置され、第1のレーザ光の偏光方
向を90°回転させて、第2のレーザ光の偏光方向に対
し直角にする偏光回転子と、偏光方向が互いに直角にな
った第1及び第2のレーザ光の光路を複屈折効果で合流
させる偏光素子(方解石板)と、偏光素子側からのレー
ザ光を受光し外部に送出する光ファイバと、偏光素子で
合流したレーザ光を光ファイバに結合するレンズとを有
する半導体レーザモジュールが開示されている。この半
導体レーザモジュールでは、第1及び第2の半導体レー
ザ素子がパッケージ内に収納されユニット化されている
(以下、従来例2という)。
【0010】また、特開2000−31575号公報に
は、電子冷却素子と、電子冷却素子上に実装された第1
及び第2の半導体レーザ素子と、電子冷却素子上に実装
され、第1及び第2の半導体レーザ素子から出射された
第1及び第2のレーザ光をそれぞれ平行化する第1及び
第2の集光レンズと、第1及び第2のレーザ光を偏波合
成する偏波合成素子と、偏波合成素子から出力されたレ
ーザ光を受光し外部に送出する光ファイバとを有する半
導体レーザモジュールが開示されている。また、第1及
び第2の半導体レーザ素子は、発光中心間ピッチ500
μmで形成されたLDアレイとして構成されている。ま
た、第1及び第2の集光レンズは、球レンズアレイやフ
レネルレンズアレイ等の集光用レンズアレイとして構成
されている術を従来例3という)。
【0011】しかしながら、従来例1では、半導体レー
ザ素子から出力されたレーザ光に対してレンズをそれぞ
れ位置決めする必要があるので、製造工程が複雑にな
り、製造時間がかかるという課題がある。
【0012】従来例2では、半導体レーザ素子からのレ
ーザ光を偏光回転素子又は偏光素子で直接受光する構成
になっている。そのため、従来例2の構成で高い光結合
効率を得るためには半導体レーザ素子ーレンズ間の間隔
を300〜500μm程度に設計する必要があり、実際
上、半導体レーザ素子ーレンズ間に偏光回転素子及び偏
光素子を配置することは非常に困難である。レンズを大
きくすることにより、スペースを作ることができるが、
パッケージが現在用いられているものよりも数倍大型化
してしまい、半導体レーザモジュールの大型化につなが
ってしまうという課題がある。
【0013】また、従来例3では、広い間隔(発光中心
間ピッチ500μm)で出射された2つのビームをそれ
ぞれ異なるレンズで受けることにより、互いに平行な2
つのレーザ光を得る構成であるため、半導体レーザ素子
が大型化してしまい、1枚のウェハから得られる半導体
チップの量が減るので、大量生産に不向きである。これ
を解消するために、半導体レーザ素子のストライプの間
隔を狭くすると、レンズの小型化が必要となり、それぞ
れのストライプから出た光同士の分離も困難になるの
で、その後の偏波合成や光合成を行うことが困難にな
る。
【0014】そこで、上記の課題を解決するために、本
出願人は、2つのストライプ状発光部(以下、単に「ス
トライプ」という)を備えた単一の半導体レーザ素子か
ら出射される2つのレーザ光を偏波合成して光ファイバ
で受光する半導体レーザモジュールを提案している(例
えば、特願2001−383840号参照:以下、この
技術を関連技術という)。
【0015】図5は、関連技術に係る半導体レーザモジ
ュールの構成を模式化して示す説明図である。
【0016】図5に示すように、関連技術に係る半導体
レーザモジュールM1は、100μm程度以下の間隔を
隔てて互いに平行に形成された第1のストライプ9及び
第2のストライプ10を有し、第1のストライプ9及び
第2のストライプ10の前側端面2a(図5では右側)
からそれぞれ第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K
2を出射する単一の半導体レーザ素子2と、半導体レー
ザ素子2から出射された第1のレーザ光K1と第2のレ
ーザ光K2とが入射され、第1のレーザ光K1と第2の
レーザ光K2とを第1,第2のストライプ9,10の並
び方向に分離させる第1レンズ4と、第1、第2のレー
ザ光K1、K2の少なくとも一方(図5の場合、第1の
レーザ光K1)の偏光方向を所定角度(例えば90度)
回転させる半波長板6(偏光回転手段)と、第1のレー
ザ光K1及び第2のレーザ光K2を光合成して出射する
偏波合成手段7(以下、PBC(Polarization Beam C
ombinerという)と、PBC7から出射される合成光と
光結合し、その合成光を外部に送出する光ファイバ8と
を有する。
【0017】第1レンズ4と半波長板6との間には、第
1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2を入射し、互
いの光軸を略平行にして出射するプリズム5が配設され
ている。また、PBC7と光ファイバ8との間には、P
BC7により偏波合成された第1、第2のレーザ光K
1,K2を光ファイバ8に光結合させる第2レンズ16
が配設されている。
【0018】PBC7としては、ルチル結晶、YVO4
等の複屈折素子が用いられる。
【0019】半導体レーザ素子2の第1のストライプ9
及び第2のストライプ10の前側端面2aからそれぞれ
出射された第1のレーザ光K1及び第2のレーザ光K2
は、第1レンズ4を通過し、交差した後、間隔が広がり
十分分離された後、プリズム5に入射される。
【0020】プリズム5によって第1のレーザ光K1と
第2のレーザ光K2は間隔Dを隔てて互いに平行となっ
て出射し、第1のレーザ光K1は半波長板6に入射さ
れ、偏光方向を90度回転され、PBC7の第1の入力
部7aに入射され、第2のレーザ光K2はPBC7の第
2の入力部7bに入射される。
【0021】PBC7では、第1の入力部7aから入射
される第1のレーザ光K1と第2の入力部7bから入射
される第2のレーザ光K2とが偏波合波されて出力部7
cから出射される。
【0022】PBC7から出射されたレーザ光は、第2
レンズ16によって集光され、フェルール23によって
保持された光ファイバ8の端面に入射され外部に送出さ
れる。
【0023】関連技術に係る半導体レーザモジュールM
1によれば、1つの半導体レーザ素子2に100μm以
下という狭い間隔で形成された第1、第2のストライプ
9,10から偏光方向のそろった第1のレーザ光K1及
び第2のレーザ光K2が出射され、第1レンズ4で十分
分離された後、半波長板6によって第1のレーザ光K1
の偏光方向が正確に90度回転される。すなわち、この
ときレーザ光K1、K2の偏光方向は互いに直交してい
る。この状態で、PBC7によって第1のレーザ光K1
と第2のレーザ光K2が偏波合成されるので、光ファイ
バ8からは高出力で、かつ偏光度の小さいレーザ光を出
射することができる。
【0024】従って、上記の半導体レーザモジュールM
1を、高出力が要求されるエルビウムドープ光増幅器
や、さらに増幅利得に低偏波依存性及び安定性が要求さ
れるラマン増幅器の励起光源として適用することができ
る。
【0025】また、2つのレーザ光を出射させる2つの
ストライプを備えた1個の半導体レーザ素子2と、レー
ザ光K1、K2両方を分離する単一の第1レンズ4を用
いているので、半導体レーザ素子2や第1レンズ4の位
置決め時間が短くなる。その結果、半導体レーザモジュ
ールM1の製造時間を短縮化できる。
【0026】さらに、単一の半導体レーザ素子2から出
射される2つの光は略同じ方向に伝搬されるため、半導
体レーザ素子2、第1レンズ4、半波長板6、PBC
7、第2レンズ16等の光学部品を収容するパッケージ
の反りの影響を1方向(図5中、Z方向)においてのみ
抑制することにより、光ファイバ8から出射される光出
力の安定化を図ることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】関連技術に係る半導体
レーザモジュールの製造方法において、光ファイバ8の
位置決め工程では、図13(A)に示すように、光ファ
イバ8の基端部にパワーメータ26を接続して、光出力
が最大となるように光ファイバ8を保持するフェルール
23をフェルール調芯ハンド28を用いてX,Y,Z軸
方向に移動させて調芯し固定していた。
【0028】しかし、前述したように、PBC7として
ルチル結晶、YVO4等の複屈折素子が用いられている
ので、図13(B)に示すように、第1のレーザ光K1
及び第2のレーザ光K2がPBC7を透過する光路の物
理長及び屈折率n1,n2は、それぞれ異なる(例え
ば、屈折率n1は2.46、屈折率n2は2.71であ
る)。そのため、第1のレーザ光K1及び第2のレーザ
光K2の第2レンズ16出射後のそれぞれの焦点(ビー
ムウェスト)の位置G1,G2が一致せず、ずれが生じ
る。このため、光ファイバ8との結合効率が第1及び第
2のレーザ光K1,K2と異なることになる。なお、図
13(B)中、F1,F2は第1レンズ4によって形成
されたレーザ光K1,K2のビームウェストの位置、G
1,G2は第2レンズ16によって形成されたレーザ光
K1,K2のビームウェストの位置を示す。
【0029】また、第1及び第2のレーザ光K1,K2
は、半導体レーザ素子2を出射した後、異なる光路、異
なる光学部品を通過するため、各々が受ける減衰量が異
なるその結果、光出力が最大になるZ方向の位置で光フ
ァイバ8を位置決めすると、光ファイバ8に結合する直
交状態の光に出力差が生じるため、偏光度(DOP)が
所望の値以下にできない場合がある。
【0030】さらに、従来例に係る半導体レーザモジュ
ールの製造方法においては、上記と同様の理由のほか、
2つの半導体レーザ素子の間の特性(出射端面からのレ
ーザの放射角(FFP:Far Field Pattern)、光出力、
波長及びこれらの温度依存性)の個体差や、光学部品の
配置状態の違い、パッケージの反り等によっても、偏光
度が大きくなってしまう。
【0031】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、2つのレーザ光を偏波合成して得られる
合成光と光結合する光ファイバを、2つのレーザ光の偏
光度が所定値以下になるように調芯する光ファイバの調
芯方法及び半導体レーザモジュールの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光ファイ
バの調芯方法は、第1レンズを通過した2つのレーザ光
を偏波合成手段により偏波合成した後に第2レンズを介
してその合成光と光結合する光ファイバの調芯方法であ
って、前記光ファイバに光結合する前記合成光の偏光度
が所定値以下になるように前記光ファイバを移動させて
調芯することを特徴とするものである。
【0033】なお、第1レンズは1つとは限らず、1つ
のストライプを有する2つのレーザ素子の各々に1つず
つ設置された2つの第1レンズがあってもよい。
【0034】本発明の第2の光ファイバの調芯方法は、
第1レンズを通過した2つのレーザ光を偏波合成手段に
より偏波合成した後に第2レンズを介してその合成光と
光結合する光ファイバの調芯方法であって、前記光ファ
イバに光結合する前記合成光の強度が最大となるように
前記光ファイバを移動させて調芯する第1の工程と、前
記光ファイバに光結合する前記合成光の偏光度が所定値
以下になるように、前記第1の工程で調芯された位置か
ら、前記光ファイバを前記光ファイバの軸方向に移動さ
せて調芯する第2の工程とを有することを特徴とするも
のである。
【0035】偏波合成手段を通過した2つのレーザ光の
第1−第2レンズ間の光路の光学長は異なるため、第2
レンズ出射後の2つのレーザ光の各々のビームウェスト
(ガウシアンビームにおいて、レーザ光のスポットサイ
ズが最も小さい部分(レーザ光が最も集光された部
分))は前記光ファイバの軸方向において異なった位置
にある。このため、これらの間で光ファイバを移動させ
れば、各々のレーザ光と光ファイバとの結合効率が変化
し、光ファイバに結合する各々のレーザ光の強度が等し
くなる点を見つけることができるので、合成光の偏光度
の最小の位置を見つけることができる。
【0036】なお、第1レンズは1つとは限らず、1つ
のストライプを有する2つのレーザ素子の各々に1つず
つ設置された2つの第1レンズがあってもよい。
【0037】前記2つのレーザ光は、前記第1レンズと
前記第2レンズの間にそれぞれビームウェストを有して
もよい。
【0038】ビームウェストが第1−第2レンズ間にあ
るので、第1−第2レンズ間でレーザ光はコリメート光
(ビームの放射角度が広がらない、又は広がり角度が0
°の光をいう)ではない。したがってこの場合、第2レ
ンズ出射後のビームウェストの位置が光ファイバの軸方
向において異なることとなる。このため、第2レンズ出
射後のビームウェストの間で光ファイバを移動させるこ
とにより、各々のレーザ光と光ファイバとの結合効率が
変化し、光ファイバに結合する各々のレーザ光の強度が
等しくなる点を見つけることができるので、合成光の偏
光度の最小の位置を見つけることができる。
【0039】また、ビームウェストが第1−第2レンズ
間にあるので、第1−第2レンズ間のビーム径が小さく
なり、両レーザ光の分離幅が所定値以上になるために必
要な伝搬長が短くなるので、モジュールの長さを短くで
きる。また、使用する光学部品を小型化できるため、モ
ジュールを小型化できる。
【0040】前記2つのレーザ光は、各々レーザ光を出
射する2つのストライプを備えた単一の半導体レーザ素
子から出射されたものであってもよい。
【0041】前記2つのストライプは、互いに平行であ
ってもよい。
【0042】前記2つのストライプは、100μm以下
の間隔で並んでいてもよい。
【0043】なお、2つのストライプは平行であっても
平行でなくともよく、レーザ光の光路の光学長が異なっ
ていればよい。
【0044】また、前記第1レンズは、前記2つのレー
ザ光を透過させる単一のレンズであってもよく、前記2
つのレーザ光の各々を透過させるレンズアレイとして構
成されていてもよい。
【0045】本発明の第1の半導体レーザモジュールの
製造方法は、各々レーザ光を出射し、間隔を隔てて並ん
だ2つのストライプを有する単一の半導体レーザ素子
と、前記2つのレーザ光が入射する単一の第1レンズ
と、前記第1レンズから出射された2つのレーザ光を偏
波合成する偏波合成手段と、前記偏波合成手段によって
偏波合成された合成光と光結合する光ファイバとを有す
る半導体レーザモジュールの製造方法であって、前記半
導体レーザ素子を基台上に固定する第3の工程と、前記
半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で前記第
1レンズから出射される前記2つのレーザ光がそれぞれ
所定の方向となるように前記第1レンズを調芯して前記
基台上に固定する第4の工程と、前記半導体レーザ素子
からレーザ光を出射した状態で、前記偏波合成手段を調
芯して前記基台上に固定する第5の工程と、前記半導体
レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、請求項1又
は2に記載の方法により前記光ファイバを調芯して固定
する第6の工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0046】本構成によれば、2つのレーザ光は偏波合
成手段を通過するため、その光路の光学長が異なってい
る。この状態では、第1レンズ出射光がコリメート光と
なっていない場合には、第2レンズ出射後に形成される
2つのレーザ光のビームウェストは、光ファイバの軸方
向に互いにずれたものとなる。このような状況におい
て、請求項1又は請求項2に記載の調芯方法を使用して
いるので、出力レーザ光の偏光度が小さい半導体レーザ
モジュールを製造できる。
【0047】また、間隔を介して並んだ2つのストライ
プを有するレーザ素子とこれから出射されるレーザ光の
方向を制御する単一の第1レンズを使用しているので、
小型のレーザモジュールが製造できる。
【0048】前記第4の工程は、さらに、前記第1レン
ズを出射したレーザ光が、前記第1レンズと前記第2レ
ンズとの間にビームウェストを形成するように前記第1
レンズを調芯してもよい。
【0049】第1−第2レンズ間でビームウェストが形
成されるので、2つのレーザ光の第2レンズ出射後のビ
ームウェストが光ファイバの軸方向にずれる。このた
め、第2レンズ出射後の両レーザ光のビームウェストの
間で光ファイバを移動させることにより、各々のレーザ
光と光ファイバとの結合効率が変化し、光ファイバに結
合する各々のレーザ光の強度が等しくなる点を見つける
ことができるので、合成光の偏光度が最小の位置を見つ
けることができる。
【0050】また、第1−第2レンズ間にビームウェス
トがあるので、第1−第2レンズ間のビーム径が小さく
なり、両レーザ光の分離幅が所定値以上になるために必
要な伝搬長が短くなるので、レーザモジュールの長さを
短くできる。また、小型の光学部品を使用することによ
ってモジュールを小型化できる。
【0051】前記偏波合成手段は、前記第1レンズから
出射された前記2つのレーザ光を互いに平行にして前記
偏波合成手段に向かって出射するプリズムとともに一つ
のホルダ部材に固定され、前記第4の工程は、さらに、
前記第1レンズから出射される前記2つのレーザ光が前
記第1レンズの中心軸に関して対称となりかつ前記プリ
ズムに向かって分離して入射するように前記第1レンズ
を調芯して前記基台上に固定するものであり、前記第5
の工程は、前記ホルダ部材を移動させることによって前
記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定するもので
あってもよい。
【0052】第1レンズを出射したレーザ光が第1レン
ズの中心軸に対して対称に分離しているので、レーザ素
子とレンズ、プリズム、偏波合成手段の位置合わせが容
易である。また、偏波合成手段が平行化用プリズムとと
もに1つのホルダに固定されているため,プリズム、偏
波合成手段の調芯が非常に容易となる。
【0053】前記2つのストライプは、互いに平行であ
ってもよい。
【0054】前記2つのストライプは、100μm以下
の間隔を介して並んでいてもよい。
【0055】本発明の第2の半導体レーザモジュールの
製造方法は、それぞれ1つのレーザ光を出射する2つの
半導体レーザ素子と、前記2つの半導体レーザ素子から
出射される2つのレーザ光がそれぞれ入射する2つの第
1レンズと、前記2つの第1レンズから出射された2つ
のレーザ光を偏波合成する偏波合成手段と、前記偏波合
成手段によって偏波合成された合成光と光結合する光フ
ァイバとを有する半導体レーザモジュールの製造方法で
あって、前記2つの半導体レーザ素子を基台上に固定す
る第7の工程と、前記2つの半導体レーザ素子からレー
ザ光を出射した状態で前記第1レンズから出射される前
記2つのレーザ光がそれぞれ所定の方向となるように前
記第1レンズを調芯して前記基台上に固定する第8の工
程と、前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状
態で、前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定す
る第9の工程と、前記半導体レーザ素子からレーザ光を
出射した状態で、請求項1又は請求項2に記載の方法に
より前記光ファイバを調芯して固定する第10の工程と
を有することを特徴とするものである。
【0056】本構成では、それぞれ別個の半導体レーザ
素子から出射された2つのレーザ光はそれぞれ別個の第
1レンズを通過するが、半導体レーザ素子と第1レンズ
との距離が両レーザ光の間で製造上のばらつきなどで異
なっていると、第2レンズを通過後のそれぞれのレーザ
光のビームウェストの位置が、光ファイバの軸方向に異
なる場合がある。また、各半導体レーザ素子の出射端面
からの放射角(FFP)等の特性が異なっていると、各半
導体レーザ素子と光ファイバとの結合効率が異なる。こ
のような状況において、2つのレーザ光を偏波合成して
も、偏光度は十分に小さくならないが、本請求項に係る
製造方法では、請求項1又は請求項2に記載の調芯方法
を使用しているので、第2レンズ出射後のビームウェス
ト間で光ファイバを位置合わせすることにより、出力レ
ーザ光の偏光度の小さい半導体レーザモジュールを製造
できる。
【0057】前記第8の工程は、前記2つの第1レンズ
を出射したレーザ光が前記2つの第1レンズの各々と前
記第2レンズとの間にビームウェストを形成するように
前記2つの第1レンズの各々を調芯してもよい。
【0058】前記偏波合成手段は、前記2つのレーザ光
の一方を入射し前記偏波合成手段に向かって反射して入
射させる反射手段とともに一つのホルダに固定され、前
記第7の工程は、前記2つの半導体レーザ素子を、前記
2つの半導体レーザ素子から出射された直後の2つのレ
ーザ光が互いに平行となるように固定するものであり、
前記第9の工程は、前記ホルダを移動させることによっ
て前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定しても
よい。
【0059】偏波合成手段が反射手段とともに1つのホ
ルダに固定されているため,これらの調芯が非常に容易
となる。
【0060】前記2つの第1レンズはレンズアレイとし
て構成され、前記第7の工程は、前記2つの半導体レー
ザ素子から出射されるレーザ光が互いに平行となるよう
に前記2つの半導体レーザ素子を固定するものであって
もよい。
【0061】本発明の第3の半導体レーザモジュールの
製造方法は、各々レーザ光を出射し、間隔を隔てて並ん
だ2つのストライプを有する単一の半導体レーザ素子
と、前記半導体レーザ素子から出射される2つのレーザ
光がそれぞれ入射する2つの第1レンズと、前記2つの
第1レンズから出射された2つのレーザ光を偏波合成す
る偏波合成手段と、前記偏波合成手段によって偏波合成
された合成光と光結合する光ファイバとを有する半導体
レーザモジュールの製造方法であって、前記半導体レー
ザ素子を基台上に固定する第11の工程と、前記半導体
レーザ素子からレーザ光を出射した状態で前記2つの第
1レンズから出射される前記2つのレーザ光がそれぞれ
所定の方向となるように前記2つの第1レンズを調芯し
て前記基台上に固定する第12の工程と、前記半導体レ
ーザ素子からレーザ光を出射した状態で、前記偏波合成
手段を調芯して前記基台上に固定する第13の工程と、
前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
請求項1又は請求項2に記載の方法により前記光ファイ
バを調芯して固定する第14の工程とを有することを特
徴とするものである。
【0062】前記第12の工程は、さらに、前記2つの
第1レンズを出射した2つのレーザ光が、前記2つの第
1レンズの各々と前記第2レンズとの間にそれぞれビー
ムウェストを形成するように前記2つの第1レンズを調
芯してもよい。
【0063】前記2つのストライプは、互いに平行であ
り、前記2つの第1レンズはレンズアレイとして構成さ
れていてもよい。
【0064】本発明の第1の半導体レーザモジュール
は、間隔を隔てて形成された第1のストライプ及び第2
のストライプを有し、前記第1のストライプ及び第2の
ストライプの一方側端面からそれぞれ第1のレーザ光及
び第2のレーザ光を出射する単一の半導体レーザ素子
と、その半導体レーザ素子から出射された前記第1のレ
ーザ光と第2のレーザ光とが入射され、前記第1のレー
ザ光と第2のレーザ光とを前記第1,第2のストライプ
の並び方向に分離させる単一の第1レンズと、前記第1
レンズから出射された第1、第2のレーザ光の少なくと
も一方の偏光方向を回転させる偏光回転手段と、前記第
1のレーザ光が入射される第1の入力部と、前記第2の
レーザ光が入射される第2の入力部と、前記第1の入力
部から入射される第1のレーザ光と前記第2の入力部か
ら入射される第2のレーザ光とが合波されて出射される
出力部とを有する偏波合成手段と、前記半導体レーザ素
子、前記第1レンズ、前記偏光回転手段、前記偏波合成
手段を載置する基台と、前記偏波合成手段の前記出力部
から出射されるレーザ光を集光する第2レンズと、前記
第2レンズから出射されるレーザ光を受光し外部に送出
する光ファイバと、有する半導体レーザモジュールであ
って、前記光ファイバは、前記第2レンズ出射後におけ
る前記第1のレーザ光のビームウェストと前記第2のレ
ーザ光のビームウェストとの間で固定されていることを
特徴とするものである。
【0065】前記第1及び第2のストライプは、100
μm以下の間隔を介して並んでいてもよい。
【0066】本発明の第2の半導体レーザモジュール
は、間隔を隔てて形成された第1のストライプ及び第2
のストライプを有し、前記第1のストライプ及び第2の
ストライプの一方側端面からそれぞれ第1のレーザ光及
び第2のレーザ光を出射する単一の半導体レーザ素子
と、その半導体レーザ素子から出射された前記第1のレ
ーザ光と第2のレーザ光のそれぞれが入射される2つの
第1レンズと、前記2つの第1レンズから出射された第
1、第2のレーザ光の少なくとも一方の偏光方向を回転
させる偏光回転手段と、前記第1のレーザ光が入射され
る第1の入力部と、前記第2のレーザ光が入射される第
2の入力部と、前記第1の入力部から入射される第1の
レーザ光と前記第2の入力部から入射される第2のレー
ザ光とが合波されて出射される出力部とを有する偏波合
成手段と、前記半導体レーザ素子、前記第1レンズ、前
記偏光回転手段、前記偏波合成手段を載置する基台と、
前記偏波合成手段の前記出力部から出射されるレーザ光
を集光する第2レンズと、前記第2レンズから出射され
るレーザ光を受光し外部に送出する光ファイバと、を有
する半導体レーザモジュールであって、前記光ファイバ
は、前記第2レンズ出射後における前記第1のレーザ光
のビームウェストと前記第2のレーザ光のビームウェス
トとの間で固定されていることを特徴とするものであ
る。
【0067】本発明の第3の半導体レーザモジュール
は、それぞれ第1のレーザ光と第2のレーザ光を出射す
る2つの半導体レーザ素子と、その2つの半導体レーザ
素子から出射された前記第1のレーザ光と第2のレーザ
光をそれぞれ入射して所定の方向に出射する2つの第1
レンズと、前記第1、第2のレーザ光の少なくとも一方
の偏光方向を回転させる偏光回転手段と、前記第1のレ
ーザ光が入射される第1の入力部と、前記第2のレーザ
光が入射される第2の入力部と、前記第1の入力部から
入射される第1のレーザ光と前記第2の入力部から入射
される第2のレーザ光とが合波されて出射される出力部
とを有する偏波合成手段と、前記第1レンズから出射さ
れる前記第1、第2のレーザ光の一方を入射し前記偏波
合成手段に向かって反射して入射させる反射手段と、前
記半導体レーザ素子、前記第1レンズ、前記偏光回転手
段、前記偏波合成手段、前記反射手段を載置する基台
と、前記偏波合成手段の前記出力部から出射されるレー
ザ光を集光する第2レンズと、前記第2レンズから出射
されたレーザ光を受光し外部に送出する光ファイバと有
する半導体レーザモジュールであって、前記光ファイバ
は、前記第2レンズ出射後における前記第1のレーザ光
のビームウェストと前記第2のレーザ光のビームウェス
トとの間で固定されていることを特徴とするものであ
る。
【0068】前記2つの第1レンズは、レンズアレイと
して構成されていてもよい。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、図5に示す半導体レ
ーザモジュールの構成部材と同一の部材については、同
一の符号を付して説明する。 (第1の実施形態例)図1は、本発明の第1の実施形態
例に係る方法によって製造される半導体レーザモジュー
ルの構成を示す側面断面図である。
【0070】図1に示すように、本発明の実施形態例に
係る方法により製造される半導体レーザモジュールM1
は、内部を気密封止したパッケージ1と、そのパッケー
ジ1内に設けられ、レーザ光を出射する半導体レーザ素
子2と、フォトダイオード(受光素子)3と、第1レン
ズ4と、プリズム5と、半波長板(偏光回転手段)6
と、偏波合成手段となるPBC7等と、光ファイバ8と
を有する。
【0071】半導体レーザ素子2は、図5に示すよう
に、間隔を隔てて長手方向に互いに同一平面上に平行に
形成された第1のストライプ9及び第2のストライプ1
0を有し、第1のストライプ9及び第2のストライプ1
0の前側端面2aからそれぞれ第1のレーザ光K1及び
第2のレーザ光K2を出射する。図5中に示すK1及び
K2は、それぞれ第1のストライプ9及び第2のストラ
イプ10から出射されるビームの中心の軌跡を示す。ビ
ームは、図5に破線で示すように、この中心のまわりに
ある広がりをもって伝搬する。第1のストライプ9と第
2のストライプ10との間隔は、それぞれから出射され
た光K1、K2を1つの第1レンズ4に入射させるため
に、100μm以下、例えば約40〜60μm程度に設
定される。また、ストライプ同士の間隔が狭いことによ
り、ストライプ同士の光出力特性等の差が小さくなる。
【0072】図1に示すように、半導体レーザ素子2は
チップキャリア11上(又は図示しないヒートシンクを
介して)固定して取り付けられる。
【0073】フォトダイオード3は、半導体レーザ素子
2の後側(図1では左側)端面2b(図5参照)から出
射されたモニタ用のレーザ光を受光する。フォトダイオ
ード3は、フォトダイオードキャリア12に固定されて
いる。
【0074】第1レンズ4は、半導体レーザ素子2の前
側(図1では右側)端面2a(図5参照)から互いに平
行に出射された第1のレーザ光K1と第2のレーザ光K
2とが入射され、これらを交差させた後にこれらの間隔
をストライプ9,10の並び方向に広げて分離するよう
に出射するとともに、それぞれのレーザ光K1,K2が
第1レンズ4と後述の第2レンズ16間の異なる位置F
1,F2にビームウェスト(ビームウェストとは、ガウ
シアンビームにおいてレーザ光のスポットサイズが最も
小さい部分、すなわちレーザ光が最も集光された部分を
いう)を有するようにする(図5参照)。従って、第1
レンズ4を出射後、2つのレーザ光K1,K2は互いに
非平行となる。
【0075】図1に示すように、第1レンズ4は、第1
レンズ保持部材13によって保持されている。なお、球
面収差の影響を抑えるためには、第1レンズ4は、球面
収差が小さく光ファイバ8との結合効率が高くなる非球
面レンズを用いるのが好ましい。
【0076】プリズム5は、第1レンズ4とPBC7と
の間に配設され、入射された第1のレーザ光K1及び第
2のレーザ光K2の光路を補正し、互いの光軸を略平行
にして出射する(図5参照)。プリズム5は、BK7
(ホウケイ酸クラウンガラス)等の光学ガラスで作られ
ている。第1レンズ4から非平行に伝搬する第1及び第
2のレーザ光K1,K2の光軸が、プリズム5の屈折に
より平行とされるため、そのプリズム5の後方に配置さ
れるPBC7の作製が容易になるとともに、PBC7を
小型化し半導体レーザモジュールM1を小型にすること
が可能となる。
【0077】図5に示すように、半波長板6は、プリズ
ム5を通過した第1のレーザ光K1と第2のレーザ光K
2のうち、第1のレーザ光K1のみが入射され、入射さ
れた第1のレーザ光K1の偏光方向を90度回転させる
偏光回転手段である。第1レンズ4によって、第1、第
2のレーザ光K1、K2が十分分離されることにより、
半波長板6が配置しやすくなっている。
【0078】PBC7は、第1のレーザ光K1が入射さ
れる第1の入力部7aと、第2のレーザ光K2が入射さ
れる第2の入力部7bと、第1の入力部7aから入射さ
れる第1のレーザ光K1と第2の入力部7bから入射さ
れる第2のレーザ光K2とが合波されて出射される出力
部7cとを有する。PBC7は、例えば、第1のレーザ
光K1を常光線として出力部7cに伝搬させるととも
に、第2のレーザ光K2を異常光線として出力部7cに
伝搬させる複屈折素子である。PBC7は、複屈折素子
の場合、複屈折率性が高くレーザ光間の分離幅を大きく
とれるように、例えばTiO2(ルチル)で作られる。
【0079】本実施形態例においてはプリズム5、半波
長板6及びPBC7を同一のホルダ部材14に固定した
偏波合成モジュール24を用いている。図6(A)は偏
波合成モジュール24を示し、(B)のA−A線平面断
面図、(B)はその側面断面図、(C)はその正面図で
ある。図6に示すように、偏波合成モジュール24のホ
ルダ部材14は、YAGレーザ溶接に好適な材料(例え
ばSUS403、304等)で作られ、その全長L2は
約7.0mmであり、全体が略円柱状に形成されてい
る。ホルダ部材14の内部には収容部14aが形成さ
れ、その収容部14aにプリズム5、半波長板6及びP
BC7がそれぞれ固定される。この偏波合成モジュール
は、図8に関して後述するように、断面略U字状に形成
された第2の支持部材19bを介して調芯固定される。
【0080】これによって、PBC7の第1の入力部7
aから入射する第1のレーザ光K1及び第2の入力部7
bから入射する第2のレーザ光K2をともに出力部7c
から出射するように、プリズム5、PBC7の中心軸C
1周りの位置を調整することが非常に容易になる。
【0081】また、このように、ホルダ部材14によっ
て、これらの光部品を一体化しておくと、ホルダ部材1
4を移動させるだけで、レーザ光K1、K2同士のXY
平面上における重なり合い具合を調節できる。
【0082】光ファイバ8は、PBC7の出力部7cか
ら出射される合成光を受光し、パッケージ1の外部に送
出する。
【0083】PBC7と光ファイバ8との間には、PB
C7の出力部7cから出射されるレーザ光を光ファイバ
8に光結合させる第2レンズ16が配設されている。な
お、好ましくは、第1レンズ4は、第1のレーザ光K1
及び第2のレーザ光K2が、第1レンズ4と第2レンズ
16との間でビームウェストF1、F2を形成するよう
に位置合わせされている。これによって、第1レンズ4
と第2レンズ16の間におけるレーザ光のスポットサイ
ズが小さくなって両レーザ光の重なりが防止されるの
で、第1のレーザ光K1の光路上にのみ半波長板6を挿
入できるために十分な第1のレーザ光K1と第2のレー
ザ光K2の分離幅D'を得るために必要な伝搬距離Lが
短くなる。このため、半導体レーザモジュールM1の光
軸方向の長さを短くすることができる。その結果、例え
ば高温環境下における半導体レーザ素子2と光ファイバ
8との光結合の経時安定性が優れた、信頼性の高い半導
体レーザモジュールM1を提供できる。
【0084】また、第1レンズ4と第2レンズ16間の
ビーム径が小さいので、小型の光学部品を使用できるた
め、小型の半導体レーザモジュールM1を設計すること
が可能となる。
【0085】図1に示すように、半導体レーザ素子2を
固定したチップキャリア11と、フォトダイオード3を
固定したフォトダイオードキャリア12とは、断面略L
字形状の第1の基台17上に半田付けして固定される。
第1の基台17は、半導体レーザ素子2の発熱に対する
放熱性を高めるためにCuW系合金等で作られているの
が好ましい。
【0086】第1レンズ4を固定した第1レンズ保持部
材13と、プリズム5、半波長板6及びPBC7をホル
ダ部材14に固定した偏波合成モジュール24とは、溶
接性の良好なステンレス鋼等からなり、第1の基台17
の平坦部17a上に銀ろう付け固定された第2の基台1
8上にそれぞれ第1の支持部材19a及び第2の支持部
材19bを介してYAGレーザ溶接により固定される。
【0087】第1の基台17の下部にはペルチェ素子か
らなる冷却装置20が設けられている。半導体レーザ素
子2からの発熱による温度上昇はチップキャリア11上
に設けられたサーミスタ20aによって検出され、サー
ミスタ20aより検出された温度が一定温度になるよう
に、冷却装置20が制御される。これによって、半導体
レーザ素子2のレーザ出射を高出力化かつ安定化させる
ことができる。
【0088】パッケージ1の側部に形成されたフランジ
部1aの内部には、PBC7を通過した光が入射する窓
1bと、レーザ光を集光する第2レンズ16が設けられ
ている。第2レンズ16は、フランジ部1aの端部にY
AGレーザ溶接により固定された第2レンズ保持部材2
1によって保持され、第2レンズ保持部材21の端部に
は金属製のスライドリング22を介して光ファイバ8を
保持したフェルール23がYAGレーザ溶接により固定
される。
【0089】上記説明された半導体レーザモジュールM
1の動作については、従来技術の項目で記載されている
ので、説明を省略する。
【0090】次に、上記説明された半導体レーザモジュ
ールM1の製造方法について説明する。
【0091】まず、半導体レーザ素子2を固定したチッ
プキャリア11と、フォトダイオード3を固定したフォ
トダイオードキャリア12を、平坦部17a上に第2の
基台18を銀ろう付けして固定した第1の基台17上に
半田付けして固定する。
【0092】次いで、第2の基台18上に第1レンズ4
を調芯して固定する。この第1レンズ4の調芯工程で
は、半導体レーザ素子2に電流を供給して第1のレーザ
光K1及び第2のレーザ光K2を半導体レーザ素子2の
第1のストライプ9及び第2のストライプ10の双方か
ら出射させ、その出射方向を基準方向として設定した
後、第1レンズ4を挿入し、XYZ軸方向の位置を決め
る。
【0093】図7は、第1レンズ4の調芯工程を説明す
るための説明図である。X軸方向については、図7
(A)に示すように、上記のようにして設定された基準
方向(中心軸C2)と第1のレーザ光K1との角度θ1
と、中心軸C2と第2のレーザ光K2との角度θ2とが
等しくなる位置で決める。Y軸方向については、図7
(B)に示すように、第1のレーザ光K1及び第2のレ
ーザ光K2が第1レンズ4の中心を通る位置で決める。
Z軸については、半導体レーザ素子2からの規定の距離
で、レーザ光のスポット径が最小となる位置で決める。
【0094】好ましくは、第1レンズ4と、後の工程で
固定される第2レンズ16との間でレーザ光のスポット
径が最小となるように、第1レンズ4のZ軸の位置を決
める。以上の調芯工程で決まった位置で第1レンズ4を
保持する第1レンズ保持部材13を、第2の基台18上
に第1の支持部材19aを介してYAGレーザ溶接して
固定する。
【0095】次いで、第2の基台18上に、プリズム
5、半波長板6、PBC7を一体化した偏波合成モジュ
ール24を調芯して固定する。
【0096】図8は、偏波合成モジュール24を調芯し
て固定する工程を説明するための斜視図である。図8に
示すように、この偏波合成モジュール24の調芯工程で
は、偏波合成モジュール24を断面略U字状に形成され
た第2の支持部材(スリーブ)19bの開口部19cに
嵌め込んで、基台18上に配置する。
【0097】次に、位置合わせ用ファイバコリメータレ
ンズが付いているファイバを用い、これに入射する光量
が最大となるよう、X,Y,Z、θ(Z軸周りの角度:
図8参照)を調芯する。さらに、φ(Y軸周りの角度、
図8参照)及びΨ方向(X軸周りの角度、図8参照)を
調芯する場合がある。この際、Y、Z、θ,Ψは、第2
の支持部材19bの開口部19cの中で偏波合成モジュ
ール24を移動又は回転させることによって調整し、
X,φ方向は、偏波合成モジュール24を第2の支持部
材19bごとに移動させることによって行う。その際、
図8に示すように、偏波合成モジュール24の外周面2
9が円周面状に形成しているため、θの調整が容易であ
る。
【0098】位置決めが終了したら、第2の支持部材1
9bを第2の基台18に、YAGレーザ溶接し、次いで
偏波合成モジュール24を第2の支持部材19bにYA
Gレーザ溶接固定する。
【0099】次いで、第1の基台17を、予めパッケー
ジ1の底板上に固定された冷却装置20上に半田付けし
て固定する。
【0100】次いで、半導体レーザ素子2及びモニタ用
のフォトダイオード3は、金ワイヤ(図示せず)を介し
てパッケージ1のリード(図示せず)と電気的に接続さ
れる。
【0101】次いで、不活性ガス(例えばN、Xe)
雰囲気においてパッケージ1上部に蓋1cを被せて、そ
の周縁部を抵抗溶接することにより気密封止する。
【0102】次いで、パッケージ1のフランジ部1aに
対し、第2レンズ16をXY面内及びZ軸方向で調芯し
て固定する。この工程では、まず、フランジ部1aの端
面上において第2レンズ保持部材21をスライドリング
1dに挿入した状態で動かし、第2レンズ16からの出
射光がパッケージ1のフランジ部1aの中心軸(Z軸に
平行)と平行になる位置で、スライドリング1dをフラ
ンジ部1aの端部にYAGレーザ溶接する。次に、第2
レンズ16からの出射光の広がり角をモニターしながら
第2レンズ保持部材21を動かし、この広がり角が光フ
ァイバ8の受光角(NA)に略等しくなる位置におい
て、第2レンズ保持部材21とスライドリング1dとを
YAGレーザ溶接によって固定する。
【0103】最後に、光ファイバ8を調芯して固定す
る。この工程を行う際に、本発明の実施形態例に係る光
ファイバの調芯方法が用いられる。図2は、本発明の実
施形態例に係る方法を実施するための構成を模式的に示
す説明図、図3は、本発明の実施形態例に関して、光フ
ァイバのZ軸方向の移動量に対する光出力(最大値を1
00とした相対値)及び偏光度(DOP)の変化を示す
グラフである。図3中、P1は、光ファイバ8に結合す
る合成光の強度が最大となる位置、P2は、光ファイバ
8に結合する合成光の偏光度が最小となる位置を示す。
【0104】この工程では、まず図2に示すように、光
ファイバ8の末端部にコネクタ25を介してパワーメー
タ26と偏光度測定器(ポラリメータ(Polarimeter)2
7を接続する。
【0105】次に、フェルール23をスライドリング2
2に挿通した状態でフェルール調芯ハンド28で把持
し、この状態で、フェルール23とスライドリング22
とを光ファイバ8の光軸と垂直な面内(XY平面)及び
光ファイバの光軸方向(Z方向)で、パワーメータ26
によって測定される光出力が最大となるように位置調整
する(図3のP1点参照)。
【0106】次いで、偏光度測定器27を用いて2つの
レーザ光K1,K2の合成光の偏光度を測定しながら、
偏光度が最小もしくは所定値(8%以下,好ましくは5
%以下)になるように、前述した工程で調芯された位置
から、フェルール調芯ハンド28をZ軸方向に移動させ
て、光ファイバ8を調芯する(図3のP2点参照)。
【0107】光ファイバ8の位置決めが終了したら、そ
の位置でフェルール23をスライドリング22の内部に
YAGレーザ溶接により固定する。次いで、スライドリ
ング22と第2レンズ保持部材21とを、両者の境界部
においてYAGレーザ溶接して固定する。これによっ
て、光ファイバ8の調芯固定作業が完了する。
【0108】図4は、光ファイバ8をZ軸方向に移動さ
せた場合において、光ファイバ8に結合する2つのレー
ザ光K1,K2の強度及び合成光の強度を示す図であ
る。図4中、G1,G2はそれぞれ第1、第2のレーザ
光K1,K2のビームウェストの位置を示す。
【0109】前述した2つのレーザ光K1,K2が第2
レンズ出射後に形成するビームウェスト(G1,G2)
の位置ずれ(例えば約13μm、図13(B)参照)
は、ルチル等の複屈折素子(PBC7)内を通過する各
々のレーザ光の光路の物理的長さや屈折率によって決ま
る光学長(屈折率と物理長との積)が異なることに基づ
いて発生するものである。そして、このような違いに加
え、光ファイバ8に到達するまでに各々のレーザ光が受
ける減衰の量の違い、各レーザ光の光ファイバ8との結
合効率の違い、及び各ストライプを出射した直後におけ
るレーザ光の強度の違いなどが存在すると、図4に示す
ように、光ファイバ8に結合する各レーザ光の光強度の
最大値を与えるZ軸方向の光ファイバ8の位置(各レー
ザ光が第2レンズ16出射後に形成するビームウェスト
G1、G2にそれぞれ一致する)がずれるばかりではな
く、その最大値にも差異が現われる。この状態において
は、光ファイバ8に結合する合成光の強度が最大となる
位置(図4のP1)と偏光度が最小となる位置(図4の
P2)とは、異なる。実測データによれば、図3からわ
かるように、最大光出力が得られる光ファイバの位置
(P1)において偏光度が10%程度まで大きくなる場
合がある。
【0110】本実施形態例では、上記のように、複屈折
素子によって偏波合成された合成光の偏光度が最小とな
るように光ファイバ8をZ軸方向に移動させて調芯する
工程を有しているので、各レーザ光の光路の光学長や各
レーザ光の受ける減衰量、各レーザ光と光ファイバ8と
の結合効率又は各ストライプ出射直後における各レーザ
光の強度の違いが存在しても、偏光度が最も小さい位置
で光ファイバ8を固定することができる。したがって、
偏光度の小さなレーザ光を出射する半導体レーザモジュ
ールを製造することができる。
【0111】また、光ファイバ8に結合する合成光の強
度が最大となる光ファイバ8の位置を決めてから、偏光
度が最小となるように光ファイバ8を移動させて調芯し
ているため、一連の調芯作業における光ファイバ8の移
動量が少なくて済む。なお、2つのレーザ光K1,K2
が受ける減衰量、各レーザ光の結合効率および強度等の
差は、使用される半導体レーザ素子や複屈折素子によっ
て異なるが、2つのレーザ光K1,K2が半導体レーザ
素子の前側端面を出射した直後における強度が略等しけ
れば、光ファイバ8に結合する合成光の強度が最大とな
るように光ファイバ8を調芯してから、偏光度が最小と
なるように光ファイバ8を移動させて調芯するまでの間
の光出力の低下が少なくできると期待できるので、好ま
しい。この観点からすれば、2つのストライプが100
μm以下の距離を介して離間して形成されている本実施
形態例の半導体レーザ素子は、両ストライプの特性を極
めて近くできるので好適である。
【0112】(第2の実施形態例)図9は本発明の第2
の実施形態例に係る半導体レーザモジュールを示す平面
図である。図9に示すように、本発明の第2実施形態例
に係る半導体レーザモジュールM2は、第1のレーザ光
K1を出射する第1の半導体レーザ素子38と、第2の
レーザ光K2を出射する第2の半導体レーザ素子39
と、2つの半導体レーザ素子38,39から出射される
2つのレーザ光K1,K2がそれぞれ入射する2つの第
1レンズ40,41と、偏波合成手段であるキューブビ
ームスプリッタ42と、レーザ光K2をキューブビーム
スプリッタ42側に反射させる反射手段であるミラー4
3とを有する。その他の構成については、第1の実施形
態例と同様である。
【0113】本発明の第2の実施形態例においては、第
2のレーザ光K2がミラー4を介してキューブビームス
プリッタ42に入射するため、第1のレーザ光K1と第
2のレーザ光K2とで光路の光学長が異なっている。ま
た、第1の半導体レーザ素子38と第1レンズ40の距
離α1と、第2の半導体レーザ素子39と第1レンズ4
1との距離α2とは、ともに第1レンズ40、41から
出た光がコリメート光(広がり角が0)となるように調
整されるが、現実には位置ずれを起こすため、各レーザ
光K1,K2はコリメート光とはならず、かつα1≠α2
となる。このような2つのレーザ光K1,K2が、共通
の第2レンズ16によって集光されると、該第2レンズ
16の後のビームウェストG1,G2の位置が、光ファ
イバ8の軸方向でずれる。
【0114】また、第1の半導体レーザ素子38と第2
の半導体レーザ素子39の光出力又は放射角が異なる
と、光ファイバ8への結合する光の強度が異なる。
【0115】このため、光ファイバ8に光結合する合成
光の偏光度が十分に低くならない場合がある。
【0116】したがって、本発明の第2の実施形態例で
は、第1の実施形態例と同様の方法によって、偏光度が
小さくなるように光ファイバ8を調芯することで、出力
光の偏光度が小さい半導体レーザレーザモジュールM2
が得られる。
【0117】好ましくは、キューブビームスプリッタ4
2とミラー43、並びに半波長板6とは外周が略円筒状
の同一のホルダに固定され、略面略U字形状の第2の支
持部材19bを介して基台18に固定されていれば、位
置合わせ作業が容易となる。
【0118】次に、本第2の実施形態例の半導体レーザ
モジュールM2の製造方法について説明する。
【0119】まず、それぞれ1つのストライプを有する
2つの半導体レーザ素子38,39を、各ストライプか
ら出射されるレーザ光が互いに平行になるように、第1
の基台17上に固定し、その後端面側から出射されるレ
ーザ光を受光する位置に、図示しないフォトダイオード
3を固定する。
【0120】次いで、2つの半導体レーザ素子38,3
9からそれぞれレーザ光を出射させ、これらがともにコ
リメート光となるよう、2つの第1レンズ40,41を
それぞれ調芯し、第1の基台17上に予め銀ロウ付け固
定されたステンレス鋼製の第2の基台18上に、第1の
支持部材19aを介してYAGレーザ溶接により固定す
る。
【0121】次いで、半波長板6、ミラー43、及びキ
ューブビームスプリッタ(偏波合成手段)42を一体に
保持した外周が円柱形上のホルダ14(図示せず)を、
断面略U字形状の第2の支持部材19bを介して調芯す
る。この調芯では、図示しないファイバコリメータ(レ
ンズ付きファイバ)をキューブビームスプリッタ42の
出力部から出射される合成光を受光しうる位置に配置
し、そのファイバに結合する合成光の強度が最大となる
ように、前記ホルダをX,Y,Z方向、θ(Z軸周りの
角度)方向、φ(Y軸周りの角度)方向及びΨ(X軸周
りの角度)方向に動かすことによって調整する。キュー
ブビームスプリッタ42の調芯が済んだら、その位置で
第2の支持部材19bを第2の基台18にYAGレーザ
溶接し、次いでホルダ14を第2の支持部材19bに固
定する。この後の製造工程は、第1の実施形態例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0122】(第3の実施形態例)図10は、本発明の
第3の実施形態例に係る半導体レーザモジュールを示す
平面図である。
【0123】第3の実施形態例に係る半導体レーザモジ
ュールM3は、約500μm程度の間隔を隔てて平行に
形成された第1のストライプ44及び第2のストライプ
45を備えたアレイレーザである半導体レーザ素子46
と、第1のストライプ44から出射される第1のレーザ
光K1を入射する第1レンズ47と、第2のストライプ
45から出射される第2のレーザ光K2を入射する第1
レンズ48とを有する。その他の構成については、第1
の実施形態例と同様である。
【0124】第3の実施形態例においても、第1の実施
形態例の同様、PBC7を用いているため、第1のレー
ザ光K1と第2のレーザ光K2の光路の光学長が異なる
ほか、第1のストライプ44と第1レンズ47間の距離
α1と、第2のストライプ45と第1レンズ48間の距
離α2は、製造ばらつき等により、異なったものとな
る。これにより、第2レンズ16によって集光されたレ
ーザ光K1,K2のビームウェストG1,G2は、光フ
ァイバ8の軸方向にずれる。
【0125】第3の実施形態例では、光ファイバ8は、
このG1,G2の間に端面が存在するように、調芯固定
されることにより、偏光度の小さい半導体レーザモジュ
ールM3を提供できる。
【0126】好ましくは、第1レンズ47,48は、第
1レンズ47,48と第2レンズ16との間でレーザ光
K1,K2がビームウェストF1,F2を形成するよう
に調芯されている。
【0127】これによって、第1レンズ47,48−第
2レンズ16間のレーザ光K1,K2のスポット径を小
さくすることができるので、半波長板6、PBC7、第
2レンズ16等の光学部品として小型のものを使用でき
る。従って、半導体レーザモジュールM3を小型化でき
る。
【0128】さらに好ましくは、第1の実施形態例と同
様、少なくともPBC7や半波長板6が、外周が略円筒
状の1つのホルダに固定され、断面略U字形状の第2の
支持部材19bを介して基台18に固定されてもよい。
これによって、PBC7、半波長板6等の調芯、固定作
業が容易となる。
【0129】なお、本実施形態例では、半導体レーザ素
子として、2つのストライプを有するアレイレーザ(ス
トライプ間隔が約500μm程度)としているが、2つ
の半導体レーザ素子を狭い間隔で平行に配置してもよ
い。また、第1レンズは、2つのストライプと同一間隔
で配列されたレンズアレイでもよい。
【0130】次に、本第3の実施形態例の半導体レーザ
モジュールM3の製造方法について説明する。
【0131】まず、2つのストライプ44,45を有す
る半導体レーザ素子46を第1の基台17上に固定し、
その後端面側から出射されるレーザ光を受光する位置
に、図示しないフォトダイオード3を固定する。
【0132】次いで、2つのストライプ44,45から
それぞれレーザ光を出射させ、これらがともにコリメー
ト光となるよう、レンズアレイとして構成された2つの
第1レンズ47,48を調芯し、第1の基台17上に予
め銀ロウ付け固定されたステンレス鋼製の第2の基台1
8上に、第1の支持部材19aを介してYAGレーザ溶
接により固定する。
【0133】次いで、半波長板6とPBC7を一体に保
持した外周が円柱形状のホルダ14(図示せず)を、断
面略U字形状の第2の支持部材19bを介して調芯す
る。この調芯では、図示しないファイバコリメータ(レ
ンズつきファイバ)をキューブビームスプリッタ42の
出力部から出射される合成光を受光しうる位置に配置
し、そのファイバに結合する合成光の強度が最大となる
ように、前記ホルダをX,Y,Z方向、θ(Z軸周りの
角度)方向、φ(Y軸周りの角度)方向及びΨ(X軸周
りの角度)方向に動かすことによって調整する。PBC
7の調芯が済んだら、その位置で第2の支持部材19b
を第2の基台18にYAGレーザ溶接し、次いでホルダ
14を第2の支持部材19bに固定する。
【0134】この後の製造工程は、第1の実施形態例と
同様であるので、その説明を省略する。
【0135】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0136】例えば、2つのレーザ光K1,K2は、互
いに平行なストライプを有する単一のレーザ素子から出
射された互いに平行なレーザ光をレンズにより非平行と
したものに限らず、図11に示すように、単一の半導体
レーザ素子に形成された互いに非平行な2つのストライ
プ9,10から出射されるものであってもよい。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、2つのレーザ光の偏光
度が所定値以下になるように光ファイバを移動させて調
芯するので、偏光度が低い半導体レーザモジュールを製
造することができる。そのため、本発明の実施形態例の
方法により製造された半導体レーザモジュールは、増幅
利得に低偏波依存性及び安定性が要求されるラマン増幅
器の励起光源として適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例に係る方法によって
製造される半導体レーザモジュールの構成を示す側面断
面図である。
【図2】本発明の実施形態例に係る方法を実施するため
の構成を模式的に示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態例に関して、光ファイバのZ
軸方向の移動量に対する光出力(最大値を100とした
相対値)及び偏光度の変化を示すグラフである。
【図4】光ファイバをZ軸方向に移動させた場合におい
て、光ファイバに結合する2つのレーザ光の強度及び合
成光の強度を示す図である。
【図5】関連技術及び本発明の第1の実施形態例に係る
半導体レーザモジュールの構成を模式化して示す説明図
である。
【図6】(A)は偏波合成モジュールを示し、(B)の
A−A線平面断面図、(B)はその側面断面図、(C)
はその正面図である。
【図7】第1レンズの調芯工程を説明するための説明図
である。
【図8】偏波合成モジュールを調芯して固定する工程を
説明するための斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態例に係る半導体レーザ
モジュールを示す平面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態例に係る半導体レー
ザモジュールを示す平面図である。
【図11】半導体レーザ素子の変形例を示す説明図であ
る。
【図12】米国特許第5589684号公報に開示され
た従来の半導体レーザ装置を説明するための説明図であ
る。
【図13】光ファイバの調芯方法における課題を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
K1:第1のレーザ光 K2:第2のレーザ光 M1:半導体レーザモジュール 1:パッケージ 1a:フランジ部 1b:窓 1c:蓋 2:半導体レーザ素子 3:フォトダイオード 4:第1レンズ 5:プリズム 6:半波長板(偏光回転手段) 7:PBC 7a:第1の入力部 7b:第2の入力部 7c:出力部 8:光ファイバ 9:第1のストライプ 10:第2のストライプ 11:チップキャリア 12:フォトダイオードキャリア 13:第1レンズ保持部材 14:ホルダ部材 16:第2レンズ 17:第1の基台 18:第2の基台 19a:第1の支持部材 19b:第2の支持部材 20:冷却装置 20a:サーミスタ 21:第2レンズ保持部材 22:スライドリング 23:フェルール 24:偏波合成モジュール 25:コネクタ 26:パワーメータ 27:偏光度測定器 28:フェルール調芯ハンド 38:第1の半導体レーザ素子 39:第2の半導体レーザ素子 40:第1レンズ 41:第1レンズ 42:キューブビームスプリッタ 43:ミラー 44:第1のストライプ 45:第2のストライプ 46:半導体レーザ素子 47:第1レンズ 48:第2レンズ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA03 BA32 CA21 CA32 DA05 5F073 AB05 AB25 AB27 AB28 AB29 EA22 FA06 FA25 FA30

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1レンズを通過した2つのレーザ光を偏
    波合成手段により偏波合成した後に第2レンズを介して
    その合成光と光結合する光ファイバの調芯方法であっ
    て、 前記光ファイバに光結合する前記合成光の偏光度が所定
    値以下になるように前記光ファイバを移動させて調芯す
    ることを特徴とする光ファイバの調芯方法。
  2. 【請求項2】第1レンズを通過した2つのレーザ光を偏
    波合成手段により偏波合成した後に第2レンズを介して
    その合成光と光結合する光ファイバの調芯方法であっ
    て、 前記光ファイバに光結合する前記合成光の強度が最大と
    なるように前記光ファイバを移動させて調芯する第1の
    工程と、 前記光ファイバに光結合する前記合成光の偏光度が所定
    値以下になるように、前記第1の工程で調芯された位置
    から、前記光ファイバを前記光ファイバの軸方向に移動
    させて調芯する第2の工程と、 を有することを特徴とする光ファイバの調芯方法。
  3. 【請求項3】前記2つのレーザ光は、前記第1レンズと
    前記第2レンズの間にそれぞれビームウェストを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバの
    調芯方法。
  4. 【請求項4】前記2つのレーザ光は、各々レーザ光を出
    射する2つのストライプを備えた単一の半導体レーザ素
    子から出射されたものであることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1つの項に記載の光ファイバの調芯方
    法。
  5. 【請求項5】前記2つのストライプは、互いに平行であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバの調芯
    方法。
  6. 【請求項6】前記2つのストライプは、100μm以下
    の間隔で並んでいることを特徴とする請求項5に記載の
    光ファイバの調芯方法。
  7. 【請求項7】前記第1レンズは、前記2つのレーザ光を
    透過させる単一のレンズであることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれか1つの項に記載の光ファイバの調芯
    方法。
  8. 【請求項8】前記第1レンズは、前記2つのレーザ光の
    各々を透過させるレンズアレイとして構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つの項の記
    載の光ファイバの調芯方法。
  9. 【請求項9】各々レーザ光を出射し、間隔を隔てて並ん
    だ2つのストライプを有する単一の半導体レーザ素子
    と、 前記2つのレーザ光が入射する単一の第1レンズと、 前記第1レンズから出射された2つのレーザ光を偏波合
    成する偏波合成手段と、 前記偏波合成手段によって偏波合成された合成光と光結
    合する光ファイバとを有する半導体レーザモジュールの
    製造方法であって、 前記半導体レーザ素子を基台上に固定する第3の工程
    と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で前
    記第1レンズから出射される前記2つのレーザ光がそれ
    ぞれ所定の方向となるように前記第1レンズを調芯して
    前記基台上に固定する第4の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定する第5
    の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    請求項1又は2に記載の方法により前記光ファイバを調
    芯して固定する第6の工程と、 を有することを特徴とする半導体レーザモジュールの製
    造方法。
  10. 【請求項10】前記第4の工程は、さらに、前記第1レ
    ンズを出射したレーザ光が、前記第1レンズと前記第2
    レンズとの間にビームウェストを形成するように前記第
    1レンズを調芯することを特徴とする請求項9に記載の
    半導体レーザモジュールの製造方法。
  11. 【請求項11】前記偏波合成手段は、前記第1レンズか
    ら出射された前記2つのレーザ光を互いに平行にして前
    記偏波合成手段に向かって出射するプリズムとともに一
    つのホルダ部材に固定され、 前記第4の工程は、さらに、前記第1レンズから出射さ
    れる前記2つのレーザ光が前記第1レンズの中心軸に関
    して対称となりかつ前記プリズムに向かって分離して入
    射するように前記第1レンズを調芯して前記基台上に固
    定するものであり、 前記第5の工程は、前記ホルダ部材を移動させることに
    よって前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定す
    るものである、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体レー
    ザモジュールの製造方法。
  12. 【請求項12】前記2つのストライプは、互いに平行で
    あることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つ
    の項に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  13. 【請求項13】前記2つのストライプは、100μm以
    下の間隔を介して並んでいることを特徴とする請求項9
    乃至12のいずれか1つの項に記載の半導体レーザモジ
    ュールの製造方法。
  14. 【請求項14】それぞれ1つのレーザ光を出射する2つ
    の半導体レーザ素子と、 前記2つの半導体レーザ素子から出射される2つのレー
    ザ光がそれぞれ入射する2つの第1レンズと、 前記2つの第1レンズから出射された2つのレーザ光を
    偏波合成する偏波合成手段と、 前記偏波合成手段によって偏波合成された合成光と光結
    合する光ファイバとを有する半導体レーザモジュールの
    製造方法であって、 前記2つの半導体レーザ素子を基台上に固定する第7の
    工程と、 前記2つの半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状
    態で前記第1レンズから出射される前記2つのレーザ光
    がそれぞれ所定の方向となるように前記第1レンズを調
    芯して前記基台上に固定する第8の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定する第9
    の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    請求項1又は請求項2に記載の方法により前記光ファイ
    バを調芯して固定する第10の工程と、 を有することを特徴とする半導体レーザモジュールの製
    造方法。
  15. 【請求項15】前記第8の工程は、前記2つの第1レン
    ズを出射したレーザ光が前記2つの第1レンズの各々と
    前記第2レンズとの間にビームウェストを形成するよう
    に前記2つの第1レンズの各々を調芯することを特徴と
    する請求項14に記載の半導体レーザモジュールの製造
    方法。
  16. 【請求項16】前記偏波合成手段は、前記2つのレーザ
    光の一方を入射し前記偏波合成手段に向かって反射して
    入射させる反射手段ともに一つのホルダに固定され、 前記第7の工程は、前記2つの半導体レーザ素子を、前
    記2つの半導体レーザ素子から出射された直後の2つの
    レーザ光が互いに平行となるように固定するものであ
    り、 前記第9の工程は、前記ホルダを移動させることによっ
    て前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定するこ
    と、 を特徴とする請求項14又は15に記載の半導体レーザ
    モジュールの製造方法。
  17. 【請求項17】前記2つの第1レンズはレンズアレイと
    して構成され、 前記第7の工程は、前記2つの半導体レーザ素子を、前
    記2つの半導体レーザ素子から出射された直後の2つの
    レーザ光が互いに平行となるように固定するものである
    こと、 を特徴とする請求項14又は15に記載の半導体レーザ
    モジュールの製造方法。
  18. 【請求項18】各々レーザ光を出射し、間隔を隔てて並
    んだ2つのストライプを有する単一の半導体レーザ素子
    と、 前記半導体レーザ素子から出射される2つのレーザ光が
    それぞれ入射する2つの第1レンズと、 前記2つの第1レンズから出射された2つのレーザ光を
    偏波合成する偏波合成手段と、 前記偏波合成手段によって偏波合成された合成光と光結
    合する光ファイバとを有する半導体レーザモジュールの
    製造方法であって、 前記半導体レーザ素子を基台上に固定する第11の工程
    と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で前
    記2つの第1レンズから出射される前記2つのレーザ光
    がそれぞれ所定の方向となるように前記2つの第1レン
    ズを調芯して前記基台上に固定する第12の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    前記偏波合成手段を調芯して前記基台上に固定する第1
    3の工程と、 前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射した状態で、
    請求項1又は請求項2に記載の方法により前記光ファイ
    バを調芯して固定する第14の工程と、 を有することを特徴とする半導体レーザモジュールの製
    造方法。
  19. 【請求項19】前記第12の工程は、さらに、前記2つ
    の第1レンズを出射した2つのレーザ光が、前記2つの
    第1レンズの各々と前記第2レンズとの間にそれぞれビ
    ームウェストを形成するように前記2つの第1レンズを
    調芯することを特徴とする請求項18に記載の半導体レ
    ーザモジュールの製造方法。
  20. 【請求項20】前記2つのストライプは、互いに平行で
    あり、 前記2つの第1レンズはレンズアレイとして構成されて
    いることを特徴とする請求項18又は19に記載の半導
    体レーザモジュールの製造方法。
  21. 【請求項21】間隔を隔てて形成された第1のストライ
    プ及び第2のストライプを有し、前記第1のストライプ
    及び第2のストライプの一方側端面からそれぞれ第1の
    レーザ光及び第2のレーザ光を出射する単一の半導体レ
    ーザ素子と、 その半導体レーザ素子から出射された前記第1のレーザ
    光と第2のレーザ光とが入射され、前記第1のレーザ光
    と第2のレーザ光とを前記第1,第2のストライプの並
    び方向に分離させる単一の第1レンズと、 前記第1レンズから出射された第1、第2のレーザ光の
    少なくとも一方の偏光方向を回転させる偏光回転手段
    と、 前記第1のレーザ光が入射される第1の入力部と、前記
    第2のレーザ光が入射される第2の入力部と、前記第1
    の入力部から入射される第1のレーザ光と前記第2の入
    力部から入射される第2のレーザ光とが合波されて出射
    される出力部とを有する偏波合成手段と、 前記半導体レーザ素子、前記第1レンズ、前記偏光回転
    手段、前記偏波合成手段を載置する基台と、 前記偏波合成手段の前記出力部から出射されるレーザ光
    を集光する第2レンズと、 前記第2レンズから出射されるレーザ光を受光し外部に
    送出する光ファイバと、 を有する半導体レーザモジュールであって、 前記光ファイバは、前記第2レンズ出射後における前記
    第1のレーザ光のビームウェストと前記第2のレーザ光
    のビームウェストとの間で固定されていることを特徴と
    する半導体レーザモジュール。
  22. 【請求項22】前記第1及び第2のストライプは、10
    0μm以下の間隔を介して並んでいることを特徴とする
    請求項21に記載の半導体レーザモジュール。
  23. 【請求項23】間隔を隔てて形成された第1のストライ
    プ及び第2のストライプを有し、前記第1のストライプ
    及び第2のストライプの一方側端面からそれぞれ第1の
    レーザ光及び第2のレーザ光を出射する単一の半導体レ
    ーザ素子と、 その半導体レーザ素子から出射された前記第1のレーザ
    光と第2のレーザ光のそれぞれが入射される2つの第1
    レンズと、 前記2つの第1レンズから出射された第1、第2のレー
    ザ光の少なくとも一方の偏光方向を回転させる偏光回転
    手段と、 前記第1のレーザ光が入射される第1の入力部と、前記
    第2のレーザ光が入射される第2の入力部と、前記第1
    の入力部から入射される第1のレーザ光と前記第2の入
    力部から入射される第2のレーザ光とが合波されて出射
    される出力部とを有する偏波合成手段と、 前記半導体レーザ素子、前記第1レンズ、前記偏光回転
    手段、前記偏波合成手段を載置する基台と、 前記偏波合成手段の前記出力部から出射されるレーザ光
    を集光する第2レンズと、 前記第2レンズから出射されるレーザ光を受光し外部に
    送出する光ファイバと、 を有する半導体レーザモジュールであって、 前記光ファイバは、前記第2レンズ出射後における前記
    第1のレーザ光のビームウェストと前記第2のレーザ光
    のビームウェストとの間で固定されていることを特徴と
    する半導体レーザモジュール。
  24. 【請求項24】それぞれ第1のレーザ光と第2のレーザ
    光を出射する2つの半導体レーザ素子と、 その2つの半導体レーザ素子から出射された前記第1の
    レーザ光と第2のレーザ光をそれぞれ入射して所定の方
    向に出射する2つの第1レンズと、 前記第1、第2のレーザ光の少なくとも一方の偏光方向
    を回転させる偏光回転手段と、 前記第1レンズから出射される前記第1のレーザ光が入
    射される第1の入力部と、前記第2のレーザ光が入射さ
    れる第2の入力部と、前記第1の入力部から入射される
    第1のレーザ光と前記第2の入力部から入射される第2
    のレーザ光とが合波されて出射される出力部とを有する
    偏波合成手段と、 前記第1、第2のレーザ光の一方を入射し前記偏波合成
    手段に向かって反射して入射させる反射手段と、 前記半導体レーザ素子、前記第1レンズ、前記偏光回転
    手段、前記偏波合成手段、前記反射手段を載置する基台
    と、 前記偏波合成手段の前記出力部から出射されるレーザ光
    を集光する第2レンズと、 前記第2レンズから出射されたレーザ光を受光し外部に
    送出する光ファイバと、 を有する半導体レーザモジュールであって、 前記光ファイバは、前記第2レンズ出射後における前記
    第1のレーザ光のビームウェストと前記第2のレーザ光
    のビームウェストとの間で固定されていることを特徴と
    する半導体レーザモジュール。
  25. 【請求項25】前記2つの第1レンズは、レンズアレイ
    として構成されることを特徴とする請求項23又は請求
    項24に記載の半導体レーザモジュール。
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US10732365B2 (en) 2016-11-29 2020-08-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Core adjustment method

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