JP2000111318A - チェーンの寸法測定方法及びチェーンの寸法測定装置 - Google Patents

チェーンの寸法測定方法及びチェーンの寸法測定装置

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JP2000111318A
JP2000111318A JP10281478A JP28147898A JP2000111318A JP 2000111318 A JP2000111318 A JP 2000111318A JP 10281478 A JP10281478 A JP 10281478A JP 28147898 A JP28147898 A JP 28147898A JP 2000111318 A JP2000111318 A JP 2000111318A
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chain
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images
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JP10281478A
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English (en)
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Jiyun Ooshimo
純 大志茂
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定点を検出するセンサを不要にすると共
に、容易に撮像周期を設定することができるチェーンの
寸法測定方法、及びその実施に使用する装置を提供す
る。 【解決手段】 演算部3は、記憶部6に時系列的に記憶
させた複数対の2値化画像について、時系列的に相隣る
2対の2値化画像の撮像時刻の差である差時間tをそれ
ぞれ算出すると共に、時間T1 及び時間T2 を求め、T
1 ≦t≦T2 を満たす差時間tに係るそれぞれの対の2
値化画像を複数抽出する。演算部3は、T1 ≦t≦T2
を満たす差時間tに係る適宜の2対の2値化画像を選択
し、選択した2値化画像を用いてチェーン10の実績回転
速度v1 を算出する。演算部3は、算出して得た複数の
実績回転速度v1 の平均を求め、得られた平均実績回転
速度vから撮像周期Tを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しているチェ
ーンの寸法を測定する方法、及びその実施に使用する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の内リンクと外リンクとをピンで交
互につないでスプロケットに掛け廻し、両端を継手リン
クで連結して物品の搬送又は動力の伝達を行うチェーン
にあっては、定期的なメンテナンスの際に、継手リンク
を取り除いてスプロケットからチェーンを外した後、チ
ェーンの長さを測定して初期の長さに対する使用後の長
さの比である伸長度を算出し、それが所定の値に達した
場合、チェーンを交換して事故の発生を防止していた。
しかし、このような方法ではチェーンの取り外し・取付
けの作業に多くの時間及び労力を要し、またチェーンが
取り付けられた設備の操業を長時間停止しなければなら
ないという問題があった。
【0003】そのため、実開昭64−14722 号公報及び実
開平 3−109107号公報では次のような方法が開示されて
いる。チェーンが移動する移動領域に臨ませて、チェー
ンを撮像する撮像装置及び光源を配置しておく。また、
該撮像装置より所定距離だけ上流側に、チェーンの複数
のピンにそれぞれ外嵌してあるブッシュ又は該ブッシュ
に外嵌してあるローラを検出する光電センサを配設して
おく。そして、光電センサがブッシュ又はローラを検出
した検出信号を出力してから所定時間経過後の撮像周期
で、撮像装置はチェーンを撮像し、得られた画像及び光
電センサと撮像装置との間の距離に基づいてチェーンの
部分長さを測定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、光電センサ及び撮像装置を設置した後に、作業
員が撮像周期を調整しているが、その調整が困難であ
り、所要の撮像周期を設定するまでに長時間を要してい
た。また、撮像装置の撮像倍率を変更した場合、チェー
ンの移動速度を変更した場合、又は、チェーンのサイズ
を変更した場合、チェーンの測定点が撮像装置の視野内
を通過する時間が変化するため、前述した撮像周期の再
調整を行う必要があるが、この場合、前同様の問題が生
じる。また、光電センサ及び撮像装置を高精度に設置し
なければならず、設置作業に多くの手間を要するという
問題があった。更に、光電センサと撮像装置との間は正
確な距離に維持しなければならず、そのためのメンテナ
ンスに多くの手間を要していた。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは撮像装置が撮像す
る撮像周期を種々変更してチェーンを撮像し、また、チ
ェーンを撮像する都度、その撮像時間を記憶し、時系列
的に得られる複数の画像及び各画像に係る撮像時間の差
時間に基づいて、所要の撮像周期を演算し、得られた撮
像周期でチェーンを撮像することによって、測定点を検
出するセンサを不要にすると共に、容易に撮像周期を設
定することができるチェーンの寸法測定方法、及びその
実施に使用する装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るチェーン
の寸法測定方法は、回転駆動しているチェーンを撮像装
置によって撮像し、得られた画像に基づいて2点間の寸
法を測定する方法において、前記撮像装置が撮像する撮
像周期を種々変更してチェーンを撮像し、また、チェー
ンを撮像する都度、その撮像時間を記憶し、時系列的に
得られる複数の画像及び各画像に係る撮像時間の差時間
に基づいて、所要の撮像周期を演算し、得られた撮像周
期でチェーンを撮像することを特徴とする。
【0007】第2発明に係るチェーンの寸法測定方法
は、回転駆動しているチェーンを2台の撮像装置によっ
て同時的に撮像し、得られた両画像に基づいて2点間の
寸法を測定する方法において、両撮像装置が撮像する撮
像周期を種々変更してチェーンを撮像し、また、チェー
ンを撮像する都度、その撮像時間を記憶し、時系列的に
得られる複数対の画像及び各対の画像に係る撮像時間の
差時間に基づいて、所要の撮像周期を演算し、得られた
撮像周期でチェーンを撮像することを特徴とする。
【0008】第3発明に係るチェーンの寸法測定方法
は、第1又は第2発明において、チェーンを撮像する都
度、得られた画像に予め定めた測定点の像が含まれてい
るか否かを判断し、それが含まれていると判断した場
合、その画像を記憶し、記憶した複数の画像に係る撮像
時間について、前後して記憶した2画像に係る撮像時間
の差時間をそれぞれ算出し、得られた各差時間が、各測
定点の間の規定寸法及びチェーンの設定速度に基づいて
定めた条件を満足するか否かを判断し、該条件を満足す
ると判断した場合、その差時間に係る2撮像時間に撮像
された両画像を記憶した複数の画像から読み出し、読み
出した両画像内の測定点の像の位置を求め、求めた測定
点の像の位置に基づいてチェーンの実績速度を算出し、
得られたチェーンの実績回転速度に基づいて前記撮像周
期を算出することを特徴とする。
【0009】第4発明に係るチェーンの寸法測定装置
は、回転駆動しているチェーンを撮像装置によって撮像
し、得られた画像に基づいて2点間の寸法を測定する装
置において、前記撮像装置が撮像する撮像周期を種々変
更して撮像装置にチェーンを撮像させる手段と、チェー
ンが撮像される都度、その撮像時間を記憶する手段と、
時系列的に得られる複数の画像及び各画像に係る撮像時
間の差時間に基づいて、所要の撮像周期を演算する撮像
周期演算手段と、得られた撮像周期で前記撮像装置にチ
ェーンを撮像させる手段とを備えることを特徴とする。
【0010】第5発明に係るチェーンの寸法測定装置
は、回転駆動しているチェーンを2台の撮像装置によっ
て同時的に撮像し、得られた両画像に基づいて2点間の
寸法を測定する装置において、両撮像装置が撮像する撮
像周期を種々変更して両撮像装置にチェーンを撮像させ
る手段と、チェーンが撮像される都度、その撮像時間を
記憶する手段と、時系列的に得られる複数対の画像及び
各対の画像に係る撮像時間の差時間に基づいて、所要の
撮像周期を演算する撮像周期演算手段と、得られた撮像
周期で両撮像装置にチェーンを撮像させる手段とを備え
ることを特徴とする。
【0011】第6発明に係るチェーンの寸法測定装置
は、第4又は第5発明において、前記画像を記憶する記
憶手段を備え、前記撮像周期演算手段は、チェーンが撮
像される都度、得られた画像に予め定めた測定点の像が
含まれているか否かを判断する手段と、それが含まれて
いると判断した場合、その画像を前記記憶手段に記憶さ
せる手段と、記憶された複数の画像に係る撮像時間につ
いて、前後して記憶された2画像に係る撮像時間の差時
間をそれぞれ算出する手段と、得られた各差時間が、各
測定点の間の規定寸法及びチェーンの設定速度に基づい
て定めた条件を満足するか否かを判断する手段と、該条
件を満足すると判断した場合、その差時間に係る2撮像
時間に撮像された両画像を前記記憶手段から読み出す手
段と、読み出した両画像内の測定点の像の位置を求める
手段と、求めた測定点の像の位置に基づいてチェーンの
実績速度を算出する手段と、得られたチェーンの実績回
転速度に基づいて前記撮像周期を算出する手段とを具備
することを特徴とする。
【0012】本発明にあっては、1台又は2台の撮像装
置が撮像する撮像周期を種々変更してチェーンを撮像
し、また、チェーンを撮像する都度、その撮像時間を記
憶する。チェーンを撮像する都度、得られた画像にチェ
ーンに予め定めた測定点の像が含まれているか否かを判
断し、それが含まれていると判断した場合、その画像を
記憶する。
【0013】時系列的に前後して記憶した2画像に係る
撮像時間の差時間をそれぞれ算出し、測定点の間の規定
寸法及びチェーンの設定速度に基づいて、1つの測定点
が適宜の距離を移動するに要する時間条件を定め、定め
た時間条件を満足する差時間に係る2つの撮像時間に撮
像された両画像を読み出す。これによって、所要の撮像
周期で撮像された2つの画像を選択することができる。
このようにして選択した2つの画像及び両画像に係る撮
像時間の差時間を用いて、次のようにして撮像周期を求
める。
【0014】読み出した両画像について、測定点の像を
特定し、特定した測定点の像の位置を、例えば、画像の
中心から測定点の像の中心までの距離として求める。両
画像の測定点の像の位置間の距離を算出し、それを両画
像に係る撮像時間の差時間で除算することによって、チ
ェーンの実績速度を得る。そして、得られたチェーンの
実績回転速度で測定点の間の規定寸法を乗算することに
よって撮像周期を得、得られた撮像周期でチェーンを撮
像する。
【0015】これによって、撮像装置の撮像倍率を変更
し、チェーンの移動速度を変更し、又は、チェーンのサ
イズを変更することによって、チェーンの測定点が撮像
装置の視野内を通過する時間が変化した場合でも、測定
点を検出するセンサを配設することなく、所要の撮像周
期を容易に設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る測定
装置の要部を示す模式的正面図及びブロック図であり、
図2は図1に示した測定装置の部分側面図である。チェ
ーン10は複数の外リンク11,11,…、及び複数の内リン
ク12,12,…の両端近傍をピン15,15,…で互いに連結
してなり、各ピン15,15,…の一端は外リンク11,11,
…から所定長だけ突出している。このチェーン10は図示
しない駆動装置によって矢符方向へ回転駆動されてい
る。
【0017】チェーン10の回転領域に臨ませて、相隣る
2つのピン15,15の突出部分を撮像すべく、CCDを内
蔵する撮像装置8,8がそれぞれ同じ高さに配設してあ
り、両撮像装置8,8の近傍には、両撮像装置8,8の
視野へそれぞれ投光するストロボ9,9が配置してあ
る。撮像装置8,8及びストロボ9,9には、コンピュ
ータ1に設けてある撮像制御部4から撮像指令及び投光
指令がランダムな周期又は後述する如く定めた撮像周期
で与えられるようになっており、対応する指令が与えら
れる都度、ストロボ9,9は投光し、撮像装置8,8は
所定の視野を撮像する。そして、撮像装置8,8は、得
られた画像データをコンピュータ1の画像処理部2にそ
れぞれ与える。
【0018】画像処理部2は両撮像装置8,8から与え
られた画像データをそれぞれ2値化して2値化画像を生
成し、得られた2値化画像を、撮像タイミング及び相隣
るピン間の寸法を演算する演算部3に与える。演算部3
には、撮像制御部4から前述した撮像指令も与えられる
ようになっており、演算部3は時計5を参照して撮像指
令が与えられた時刻を撮像時刻として一時記憶する。演
算部3は、画像処理部2から与えられた2値化画像内に
ピン15,15の像が存在するか否かを判断し、それが存在
すると判断した場合、対応する撮像時刻と共にその2値
化画像を記憶部6に与え、そこに記憶させる。
【0019】演算部3には、相隣る2つのピン15,15間
の公称寸法P,チェーン10の公称回転速度V,両撮像装
置8,8の視野長,両撮像装置8,8の視野中心の間の
距離lv 等のデータが予め与えられており、演算部3
は、記憶部6に記憶した2値化画像、撮像時刻及び前記
データに基づいて、後述する如く、相隣る2つのピン1
5,15が対応する撮像装置8,8の視野の略中央の位置
に達したときに撮像する撮像周期を演算し、得られた撮
像周期を撮像制御部4に与える。
【0020】演算部3は、撮像制御部4に撮像周期を与
えた後に、画像処理部2から与えられた2値化画像及び
前記データに基づいて、後述する如く、相隣るピン間の
実績寸法を演算し、演算結果を記憶部6に与えそこに記
憶させる。そして、出力部7は、記憶部6に記憶された
演算結果を上位コンピュータ又は出力装置等に出力す
る。なお、前述した如く、撮像周期は相隣る2つのピン
15,15が対応する撮像装置8,8の視野の略中央の位置
に達したときに撮像するように定めてあるため、撮像装
置8,8で撮像して得られた画像内のピン15,15の像は
レンズ収差が少なく、相隣るピン15,15間の実績寸法を
演算する場合、複雑な補正演算を行う必要がない。
【0021】図3乃至図6は図1に示した演算部3の演
算手順を示すフローチャートである。撮像制御部4は予
め設定された範囲のランダムな周期で撮像装置8,8及
びストロボ9,9にそれぞれ撮像指令及び投光指令を与
えると共に、演算部3に撮像指令を与える。演算部3
は、撮像指令が与えられる都度、時計5を参照して撮像
指令が与えられた時刻を撮像時刻として一時記憶する
(ステップS1,S2)。
【0022】演算部3は、画像処理部2から両撮像装置
8,8に係る2値化画像が与えられるまで待機し、それ
らが与えられた場合、その2値化画像を取り込む(ステ
ップS3,S4)。演算部3は、取り込んだ両2値化画
像内にピン15,15の像が存在するか否かを判断し(ステ
ップS5)、それが存在すると判断した場合、前記撮像
時刻と共に両2値化画像を記憶部6に与え、そこに記憶
させる(ステップS6)。演算部3は、記憶部6に記憶
させた対をなす2値化画像が所定数に達したか否かを判
断し(ステップS7)、所定数に達したと判断するま
で、ステップS1〜ステップS7までの操作を繰り返
す。
【0023】演算部3は、ステップS7で所定画像数に
達したと判断した場合、次の(1)式に従って、1本の
ピン15が下流側の撮像装置8で撮像されてから上流側の
撮像装置8で撮像されるまでの時間T0 を算出する(ス
テップS10)。 T0 =P/V …(1) 但し、P:相隣る2つのピン間の公称寸法 V:チェーンの公称回転速度
【0024】演算部3は、記憶部6に時系列的に記憶さ
せた複数対の2値化画像について、時系列的に相隣る2
対の2値化画像の撮像時刻の差である差時間tをそれぞ
れ算出する(ステップS11)と共に、次の(2)式及び
(3)式に(1)式を代入して時間T1 及び時間T2
求め(ステップS12)、T1 ≦t≦T2 を満たす差時間
tに係るそれぞれの対の2値化画像を複数抽出する(ス
テップS13)。 T1 =T0 (1−0.25) …(2) T2 =T0 (1+0.25) …(3)
【0025】演算部3は、T1 ≦t≦T2 を満たす差時
間tに係る適宜の2対の2値化画像を選択し(ステップ
S20)、選択した2値化画像を用いて次のようにチェー
ン10の実績回転速度v1 を算出する。
【0026】図7はチェーンの実績回転速度の算出方法
を説明する説明図である。上段の左右一対の2値化画像
は撮像時刻t1 に撮像されたものであり、下段の左右一
対の画像は撮像時刻t1 より遅い撮像時刻t2 (t2
1 )に撮像されたものである。また、左側の2値化画
像は上流側の撮像装置で撮像してあり、右側の2値化画
像は下流側の撮像装置で撮像してある。各2値化画像に
は、ピンの像Sp がそれぞれ形成されており、視野中心
を通りチェーンの回転方向と直交する方向に基準線Kが
設定してある。
【0027】演算部3は、撮像時刻t1 に下流側の撮像
装置が撮像して得られた2値化画像について、ピンの像
p の輪郭を特定し、特定した輪郭に基づいてピンの像
pの中心線Mの位置を求める。そして、演算部3は、
得られた中心線Mと基準線Kとの間の距離d1 を算出す
る。また、演算部3は、撮像時刻t2 に下流側の撮像装
置が撮像して得られた2値化画像について、ピンの像S
p の輪郭を特定し、特定した輪郭に基づいてピンの像S
p の中心線Mの位置を求める。そして、演算部3は、得
られた中心線Mと基準線Kとの間の距離d2 を算出する
(ステップS21,S22,S23)。
【0028】演算部3には、視野中心の間の距離lv
予め設定しあり、演算部3は次の(4)式に距離d1
距離d2 及び距離lv を代入して、1本のピン15が下流
側の撮像装置8で撮像されてから上流側の撮像装置8で
撮像されるまでに移動する距離l12を算出する(ステッ
プS24)。 l12=d1 +d2 +lv …(4)
【0029】また、演算部3は、撮像時刻t1 から撮像
時刻t2 までの時間を算出し、それらを次の(5)式に
代入して、チェーンの実績回転速度v1 を算出する(ス
テップS25)。 v1 =l12/(t2 −t1 ) …(5)
【0030】演算部3は、選択した全ての2値化画像を
用いて実績回転速度v1 を算出したか否かを判断し(ス
テップS26)、そうであると判断するまで、ステップS
20〜ステップS26までの操作を繰り返す。演算部3は、
算出して得た複数の実績回転速度v1 の平均を求め(ス
テップS27)、得られた平均実績回転速度vを次の
(6)式に代入して撮像周期Tを算出する(ステップS
28)。 T=P/v …(6)
【0031】そして、演算部3はこのようにして得られ
た撮像周期Tを撮像制御部4に与える(ステップS3
0)。演算部3は、撮像周期Tを撮像制御部4に与えた
後、画像処理部2から2値化画像が与えられるまで待機
し(ステップS31)、それが与えられた場合、与えられ
た2値化画像を取り込み、取り込んだ2値化画像内にピ
ン15に係る像が存在するか否かを判断する(ステップS
32,S33)。演算部3は、ピン15に係る像が存在しない
と判断した場合、撮像制御部4にランダムな周期で撮像
指令を出力させる指令を与えた(ステップS35)後、ス
テップS1へ戻ってステップS1〜ステップS33までの
操作を繰り返す。
【0032】演算部3は、ステップS33でピン15に係る
像が存在すると判断した場合、上下流側の撮像装置8,
8が撮像して得られた2値化画像について、ピン15の像
の輪郭を特定し、特定した輪郭に基づいてピン15の像の
中心線の位置を求め、得られた中心線と対応する基準線
との間の距離d1 ,d2 をそれぞれ算出し、次の(7)
式を用いて、相隣るピン15,15間の実績寸法pを演算
し、演算結果を記憶部6に与えそこに記憶させる(ステ
ップS40,S41,S42,S43)。 p=d1 +l +d2 …(7)
【0033】演算部3は、所要回数だけ実績寸法pを得
たか否かを判断し(ステップS44)、そうであると判断
するまで、ステップS31〜ステップS44までの操作を繰
り返す。
【0034】なお、本実施の形態では、2台の撮像装置
を配設してあるが、本発明はこれに限らず、1台の撮像
装置によって2本のピンを撮像するようになしてもよい
ことはいうまでもない。その場合、撮像装置とチェーン
との間に反射鏡及びプリズム等を配置することによっ
て、1台の撮像装置が撮像して得られた画像内に、可及
的に大きい2本のピンの像を形成することができる。
【0035】また、本実施の形態では、チェーンのピン
を撮像するようになしてあるが、本発明はこれに限ら
ず、2つの外リンクの所定部分を撮像するようになして
もよい。更に、外リンクの適宜位置に切り欠き又は凹凸
等を設けておき、それらを測定点として撮像するように
なしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明にあっては、
撮像装置の撮像倍率を変更し、チェーンの移動速度を変
更し、又は、チェーンのサイズを変更することによっ
て、チェーンの測定点が撮像装置の視野内を通過する時
間が変化した場合でも、測定点を検出するセンサを配設
することなく、所要の撮像周期を容易に設定することが
できる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定装置の要部を示す模式的正面
図及びブロック図である。
【図2】図1に示した測定装置の部分側面図である。
【図3】図1に示した演算部の演算手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1に示した演算部の演算手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】図1に示した演算部の演算手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】図1に示した演算部の演算手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】チェーンの実績回転速度の算出方法を説明する
説明図である。
【符号の説明】
2 画像処理部 3 演算部 4 撮像制御部 8 撮像装置 9 ストロボ 10 チェーン 15 ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動しているチェーンを撮像装置に
    よって撮像し、得られた画像に基づいて2点間の寸法を
    測定する方法において、 前記撮像装置が撮像する撮像周期を種々変更してチェー
    ンを撮像し、また、チェーンを撮像する都度、その撮像
    時間を記憶し、時系列的に得られる複数の画像及び各画
    像に係る撮像時間の差時間に基づいて、所要の撮像周期
    を演算し、得られた撮像周期でチェーンを撮像すること
    を特徴とするチェーンの寸法測定方法。
  2. 【請求項2】 回転駆動しているチェーンを2台の撮像
    装置によって同時的に撮像し、得られた両画像に基づい
    て2点間の寸法を測定する方法において、 両撮像装置が撮像する撮像周期を種々変更してチェーン
    を撮像し、また、チェーンを撮像する都度、その撮像時
    間を記憶し、時系列的に得られる複数対の画像及び各対
    の画像に係る撮像時間の差時間に基づいて、所要の撮像
    周期を演算し、得られた撮像周期でチェーンを撮像する
    ことを特徴とするチェーンの寸法測定方法。
  3. 【請求項3】 チェーンを撮像する都度、得られた画像
    に予め定めた測定点の像が含まれているか否かを判断
    し、それが含まれていると判断した場合、その画像を記
    憶し、記憶した複数の画像に係る撮像時間について、前
    後して記憶した2画像に係る撮像時間の差時間をそれぞ
    れ算出し、得られた各差時間が、各測定点の間の規定寸
    法及びチェーンの設定速度に基づいて定めた条件を満足
    するか否かを判断し、該条件を満足すると判断した場
    合、その差時間に係る2撮像時間に撮像された両画像を
    記憶した複数の画像から読み出し、読み出した両画像内
    の測定点の像の位置を求め、求めた測定点の像の位置に
    基づいてチェーンの実績速度を算出し、得られたチェー
    ンの実績回転速度に基づいて前記撮像周期を算出する請
    求項1又は2記載のチェーンの寸法測定方法。
  4. 【請求項4】 回転駆動しているチェーンを撮像装置に
    よって撮像し、得られた画像に基づいて2点間の寸法を
    測定する装置において、 前記撮像装置が撮像する撮像周期を種々変更して撮像装
    置にチェーンを撮像させる手段と、チェーンが撮像され
    る都度、その撮像時間を記憶する手段と、時系列的に得
    られる複数の画像及び各画像に係る撮像時間の差時間に
    基づいて、所要の撮像周期を演算する撮像周期演算手段
    と、得られた撮像周期で前記撮像装置にチェーンを撮像
    させる手段とを備えることを特徴とするチェーンの寸法
    測定装置。
  5. 【請求項5】 回転駆動しているチェーンを2台の撮像
    装置によって同時的に撮像し、得られた両画像に基づい
    て2点間の寸法を測定する装置において、 両撮像装置が撮像する撮像周期を種々変更して両撮像装
    置にチェーンを撮像させる手段と、チェーンが撮像され
    る都度、その撮像時間を記憶する手段と、時系列的に得
    られる複数対の画像及び各対の画像に係る撮像時間の差
    時間に基づいて、所要の撮像周期を演算する撮像周期演
    算手段と、得られた撮像周期で両撮像装置にチェーンを
    撮像させる手段とを備えることを特徴とするチェーンの
    寸法測定装置。
  6. 【請求項6】 前記画像を記憶する記憶手段を備え、前
    記撮像周期演算手段は、チェーンが撮像される都度、得
    られた画像に予め定めた測定点の像が含まれているか否
    かを判断する手段と、それが含まれていると判断した場
    合、その画像を前記記憶手段に記憶させる手段と、記憶
    された複数の画像に係る撮像時間について、前後して記
    憶された2画像に係る撮像時間の差時間をそれぞれ算出
    する手段と、得られた各差時間が、各測定点の間の規定
    寸法及びチェーンの設定速度に基づいて定めた条件を満
    足するか否かを判断する手段と、該条件を満足すると判
    断した場合、その差時間に係る2撮像時間に撮像された
    両画像を前記記憶手段から読み出す手段と、読み出した
    両画像内の測定点の像の位置を求める手段と、求めた測
    定点の像の位置に基づいてチェーンの実績速度を算出す
    る手段と、得られたチェーンの実績回転速度に基づいて
    前記撮像周期を算出する手段とを具備する請求項4又は
    5記載のチェーンの寸法測定装置。
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