JPH09145360A - 車輛識別装置 - Google Patents

車輛識別装置

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JPH09145360A
JPH09145360A JP30553095A JP30553095A JPH09145360A JP H09145360 A JPH09145360 A JP H09145360A JP 30553095 A JP30553095 A JP 30553095A JP 30553095 A JP30553095 A JP 30553095A JP H09145360 A JPH09145360 A JP H09145360A
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JP
Japan
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vehicle
distance
preceding vehicle
white line
optical sensor
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Application number
JP30553095A
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Hideo Shimizu
秀雄 清水
Takehide Hirabayashi
丈英 平林
Akio Izumi
晶雄 泉
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光センサアレイを有する受光器3,4を用い先
行車との車間距離を検出する装置で白線12が検出され
なくても先行車を正しく識別する。 【解決手段】距離検出部7Aは左,右の受光器3,4の
光センサアレイの像データから三角測量法にて白線12
で区切られる測距範囲内(白線の非検知時は、測距範囲
は光センサアレイの全領域)の対象物の距離を求め、相
対速度計算部101はこの距離の時間変化から対象物の
相対速度VR を求める。自車速度V1は速度メータVM
により検出され、先行車/対向車判定部102は対象物
の速度V2 をVR +V1 として求め、その値が正,0,
負の何れであるかに応じ、対象物を夫々先行車,障害
物,対向車と判定し、これにより正しく先行車の距離信
号10を得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光センサアレイを有
する受光器を用い、通常は先行車との車間距離を測定す
る車間距離測定装置と組合わされ、先行する対象物が先
行車であるか否かを識別するための車輛識別装置に関す
る。なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは
相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】先ず先行車との車間距離を測定する車間
距離測定装置の従来技術を説明する。従来の車間距離測
定装置としては、左右の2つの光学系により結像された
像を電気的に比較して、三角測量により測距を行うもの
が知られている。図15は、この種の従来の車間距離測
定装置を示すブロック図である。図15において、結像
レンズ1,2は光軸間隔Bを隔てて配置されている。光
センサアレイ3A,4Aは、例えばCCDリニアセンサ
アレイであり、夫々結像レンズ1,2に対して焦点距離
fの位置に配置されている。これらの光センサアレイ3
A,4Aは、結像レンズ1,2により各々結像された対
象物11Aの像を像信号30A,40Aに変換し、信号
処理部5に出力する。
【0003】信号処理部5は増幅器51,52、A/D
変換器53,54、記憶装置55からなる。光センサア
レイ3A,4Aからの像信号30A,40Aは増幅器5
1,52により増幅されてA/D変換器53,54によ
りディジタルデータに変換され、像データ31A,41
Aとして記憶装置55に出力される。信号処理部5の出
力側に設けられた距離検出回路7は、マイクロコンピュ
ータにより構成されており、記憶装置55に記憶された
左右の像データ31A,41Aを比較して対象物11A
までの距離を算出し、距離信号10として外部に出力す
る。
【0004】次に、距離算出の原理を図16を用いて説
明する。各結像レンズ1,2の中点を原点Oとして横軸
X,縦軸Yを設定し、結像位置L1 ,R1 の座標を夫々
(−aL1−B/2,−f),(aR1+B/2,−f)と
する。ここで、aL1,aR1は図示するように光センサア
レイ3A,4A上の距離である。結像レンズ1の中心点
L の座標は(−B/2,0)、結像レンズ2の中心点
R の座標は(B/2,0)であり、対象物11Aの点
Mの座標を(x,y)とすれば、点MからX軸に下ろし
た垂線とX軸との交点Nとの座標は(x,0)、点OL
から光センサアレイ3Aに下ろした垂線の位置L0 の座
標は(−B/2,−f)、点OR から光センサアレイ4
Aに下ろした垂線の位置R0 の座標は(B/2,−f)
である。このとき、ΔMOL NとΔOL 1 0 ,ΔM
R NとΔOR 1 0 は夫々相似であるから、数式
1,数式2が成り立つ。
【0005】
【数1】 (x+B/2)f=(aL1+B/2−B/2)y
【0006】
【数2】 (−x+B/2)f=(aR1+B/2−B/2)y 数式1,数式2から数式3を得ることができる。この数
式3により、結像位置L1 ,R1 に関する距離aL1,a
R1がわかれば、対象物11Aまでの距離yを算出するこ
とができる。
【0007】
【数3】y=B・f/(aR1+aL1) 次に、距離検出回路7の動作の詳細を説明する。距離検
出回路7は、図17の実線に示すような、左右の像デー
タ31A,41Aを別途設定した測距範囲9(図18参
照)の部分について比較し、像が一致しなければ同図の
破線のように、例えば左の像データ31Aを右に、右の
像データ41Aを左に順次シフトしていき、左右の像デ
ータが一致したときのシフト量を検出する。前述した左
右の結像位置L1 ,R1 に関する距離aL1,aR1はこの
シフト量に一致するので、距離検出回路7はシフト量a
L1,aR1から対象物11Aまでの距離yを前記数式3に
より算出する。
【0008】図18は先行車11との車間距離検出にお
ける正常時の画像を示す模式図で、同図において視野内
に測距範囲9を設定し、測距範囲9内の対象物つまり先
行車11に対して、前述の距離検出の原理に基づいて車
間距離として検出する。ところで上述した従来例では次
のような場合に不具合が起こる。図19は先行車11と
の車間距離検出における異常時の画像を示す模式図であ
る。車間距離検出時には図19に示されるような先行車
11や自車輛(検出する車)の揺動、又はカーブでの進
路変更によって、測距範囲9から先行車11の一部が逸
脱する状態が起こり得る。又は同じ測距範囲9内に先行
車11の一部と、別の車線の車13の一部とが同時に含
まれるといった状態が起こりうる。このような場合に
は、車間距離の検出が不安定,不正確になるだけでな
く、その検出自体が意味をなさないことになる。
【0009】その改善策として、測距範囲が常に先行車
だけを捉えるように自動追尾する方式がとられることが
ある。しかし、この自動追尾方式には追尾のための画像
処理に時間を要するため、先行車が一定速度で走行する
ときならよいが、一般にはそれは期待できず、その速度
変化に充分対応して車間距離を検出することができない
という問題がある。この問題は高速の画像処理方式をと
れば技術的には解決可能であるが、その場合には装置の
大型化やコストの増大が避けられず、実用化は不可能に
近い。
【0010】この問題を解決しようとする技術として本
出願人の先願になる特願平7−42458号の提案があ
る。次のこの先願の技術を説明する。この先願の技術で
は、ライン検出部によって少なくとも一方の受光器の各
光センサアレイ上の光量分布が極大値をとる位置におけ
る像が、車線に係るラインとして検出される。次に測距
範囲検出部によってライン検出部からのラインの位置を
表す信号に基づき、先行車の水平方向の可能位置範囲が
検出される。次に距離検出部によって、その可能位置範
囲内における先行車の結像位置に基づき、三角測量法を
用いてその先行車との車間距離が演算されて求められ
る。なお、ライン検知方式として次の三つの方法がとら
れる。その第一は、光量分布の極大値をとる結像位置が
設定時間だけ設定範囲内に維持されるときの像をライン
として検出する方法、その第二は、各受光器で二つの光
センサアレイ上の光量分布の極大値をとる結像位置を結
んだ直線が、他の光センサアレイ上の光量分布の極大値
をとる結像位置を中心として設定した範囲内を通るとき
の像をラインとして検出する方法、その第三は、光量分
布の極大値をとる結像位置から求められる対象物までの
距離とその像の幅とから求められる対象物の幅が設定範
囲内にあるときの、その像をラインとして検出する方法
である。なお、ここで言うラインとは白線や他の種類の
ライン、例えば黄線なども含むものとする。
【0011】この先願に係る車間距離検出装置の例につ
いて、以下に図を参照しながら説明する。なお、以下の
例では、ラインとして白線を適用した場合で説明する。
図4はこの車間距離検出装置の構成図である。この図に
おいて、車間距離を測定すべき先行車11が図示してい
ない自車輛と同一の車線を走行している。結像レンズ
1,2は光軸間隔Bで配置され、受光器3,4は焦点距
離fの位置に配置される。受光器3は、光軸に対して垂
直な平面内に平行に配設された3本の光センサアレイ3
a〜3cからなり、同様に受光器4は、光軸に対して垂
直な平面内に平行に配設された3本の光センサアレイ4
a〜4cからなり、同じく3aと4a,3bと4b,3
cと4cが同一の視野を有するように配置される。結像
レンズ1により結像された対象物(先行車11,白線1
2など)の像は受光器3の光センサアレイ3a〜3cに
より、像信号30a〜30cに変換され、同様に結像レ
ンズ2により結像された対象物の像は、受光器4の光セ
ンサアレイ4a〜4cにより、像信号40a〜40cに
変換されて、夫々信号処理部5に出力される。
【0012】信号処理部5は、増幅器51a〜51cと
同じく52a〜52c,A/D変換器53a〜53cと
同じく54a〜54c、及び記憶装置55からなる。受
光器3の光センサアレイ3a〜3cから出力された像信
号30a〜30cは、夫々増幅器51a〜51cにより
増幅され、A/D変換器53a〜53cによりディジタ
ルデータに変換された後、像データ31a〜31cとし
て記憶装置55に出力される。また、受光器4の光セン
サアレイ4a〜4cから出力された像信号40a〜40
cは、増幅器52a〜52cにより増幅され、A/D変
換器54a〜54cによりディジタルデータに変換され
た後、像データ41a〜41cとして記憶装置55に出
力される。
【0013】距離検出回路7は、前述した従来例と同様
にマイクロコンピュータからなる回路で、記憶装置55
に記憶された左右の像データの31aと41a,同じく
31bと41b,同じく31cと41cとから、各光セ
ンサアレイ3aと4a,同じく3bと4b,同じく3c
と4cの視野内で、後述のように設定される測距範囲9
a〜9c内の対象物までの距離を算出する。
【0014】白線検出回路6はマイクロコンピュータか
らなる回路であり、自車輛が走行する車線の白線12を
検出するもので、その方法は各受光器3,4の少なくと
も一方の各光センサアレイ上の光量分布が極大値をとる
位置における像をもって白線12とする。図5は白線検
出に必要な極大値の位置の検出方法の模式図である。図
5において、左側の受光器3の光センサアレイ3a〜3
cの視野は同図(a)のようになり、同図(b)に示す
左の像データ31a〜31cが得られ、記憶装置55に
記憶される。白線検出回路6は、記憶装置55に記憶さ
れた像データ31a〜31cを入力し、光センサアレイ
の1画素毎に長手方向に差分を行い、同図(c)のよう
な差分データ32a〜32cを得る。差分データ32a
〜32cの中で、正から負にかわる零点を検出し、その
ときの画素の位置を極大値の位置P1〜P8として検出
して格納する。これらの極大値の位置P1〜P8からの
白線の検出には、次の三つの方式がある。なお、ここで
述べた白線検出方法は、左側の受光器3からの入力に対
するものであったが、右側の受光器4からの入力に対し
ても同様の方法を用いて処理することができる。
【0015】第一の方式について図6,図7を参照しな
がら説明する。図6は白線検出回路6の動作、白線検出
(1)を示すフローチャート、図7は白線検出の第一の
方式における検出信号を示す模式図である。図4におけ
る白線検出回路6は、極大値の位置P1〜P8を検出す
る(図6のステップS1〜S4参照、以下同じ)。その
後、予め定められた設定時間t後(S5)、同様の動作
を繰り返し(S6→S1〜S5)、検出された極大値の
位置P1′〜P8′を図7に示すように格納された極大
値の位置P1〜P8と比較し(S7)、位置の差が予め
設定した値dよりも小さい場合にだけ、極大値の位置を
白線の位置として出力する(S8)。図7においては、
P4〜P8が白線の位置として検出される。
【0016】第二の方式について図8,図9を参照しな
がら説明する。図8は白線検出回路6の動作、白線検出
(2)を示すフローチャート、図9は白線検出の第二の
方式における検出信号を示す模式図である。白線検出回
路6は、図9のように極大値の位置P1〜P8を検出後
さらに、光センサアレイ3c,3bに係る極大値の位置
P7と位置P5,P6、位置P8と位置P5,P6の各
点を結ぶ直線L1〜L4を求め(図8のステップS1〜
S5参照)、次に光センサアレイ3a上の通過点を求め
(S6)、この通過点と光センサアレイ3aに係る極大
値の位置P1〜P4を比較して(S7)、予め定められ
た設定範囲d内を通る直線を検出し、その直線に関する
極大値の位置を白線の位置として出力する(S8)。図
9では直線L1,L4が検出され、それに関する極大値
の位置P2,P4,P5〜P8を白線の位置として出力
する。
【0017】第三の方式について図10,図11を参照
しながら説明する。図10は白線検出回路6の動作、白
線検出(3)を示すフローチャート、図11は白線検出
の第三の方式における検出信号を示す模式図である。白
線検出回路6は図10のステップS1〜S9の手順によ
って、図11のように極大値の位置P1を検出した後、
同様に左の像データ31cに対応する右の像データ41
cから極大値の位置Prを検出し、左右の像データ31
c,41cの極大値の位置から極大値に係る対象物まで
の距離Sを前述の距離検出の原理に基づいて算出する。
また、像データ31c又は像データ41cから極大値に
係る像の幅wを検出する(S10,S11)。ここで、
極大値P1又はPrに対応する像データのピーク点か
ら、所定の値h(例えばピーク値の半分)だけ小さい値
を示す像データの位置(PwとPw′)によって幅wが
決定される。この幅wは極大値P1又はPrの前後で、
極大値の例えば半分以上の値に対応するセンサの数とセ
ンサピッチの積によって求めることもできる。図12の
対象物の幅の検出原理に示すように、対象物の実際の幅
Wは、対象物までの距離Sと像の幅wと結像レンズの焦
点距離fとから、W=w・S/fとして求めることがで
きる。そして、この幅Wが予め定められた白線の幅の設
定範囲に含まれる場合に、極大値の位置P1を白線の位
置として出力する(S12,S13)。
【0018】図4における測距範囲検出回路8はマイク
ロコンピュータからなる回路で、白線検出回路6により
検出された白線の位置に基づいて、自車輛の走行する車
線に相当する白線を認識し、その白線に囲まれた範囲を
測距範囲として距離検出回路7に出力する。以下に図1
3,図14を参照しながら測距範囲検出回路8の動作を
説明する。図13は測距範囲検出回路8の動作を示すフ
ローチャート、図14は測距範囲検出の模式図である。
測距範囲検出回路8は、図14に示すような白線の位置
P1〜P9を白線検出回路6より入力し(図13のステ
ップS1参照)、光センサアレイ31a〜31cの中心
位置Q1〜Q3から最も近い白線の位置を、自車輛の走
行する車線に相当する白線12として認識し(図14に
おけるP2,P5,P8,P3,P6,P9)、各光セ
ンサアレイ31a〜31cの白線の位置で挟まれた領域
を測距範囲信号9a〜9cとして、距離検出回路7に出
力する(S2〜S5)。ここで、中心位置Q1〜Q3か
らみて左又は右側に白線の位置が無い場合(S33→Y
ES)には、光センサアレイの左端部又は右端部までを
測距範囲として、距離検出回路7に出力する(S2〜S
5で、S4を飛ばす)。距離検出回路7は測距範囲信号
9a〜9cに基づいて、測距範囲内の像から前述の距離
測定原理に基づいて距離を演算し、距離信号10を出力
する。
【0019】なお、上述した白線検出回路6,距離検出
回路7,測距範囲検出回路8は、機能的に区分して表現
した要素であるが、実際上は共通なマイクロコンピュー
タを用いた回路で構成することになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで前方の対象物
を正しく先行車であると判別したい場合、前述の先願技
術では道路上の白線検知により自車レーンの領域を知
り、このレーン内の車を先行車,レーン外の車を対向車
と判別し、レーン内に測距範囲を設定して先行車との車
間距離を求めている。
【0021】しかしながらこの方式は道路に白線がない
場合や雨天時,夜間時など白線が検知困難な場合には適
用できない。そこで本発明はこの問題を解消できる車輛
識別装置を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の車輛識別装置は、1又は2以上の平行
な光センサアレイを有する受光器の一対(3,4)が、
車線を走行する先行車(11)に対し光センサアレイの
長手方向に並設され、その対をなす光センサアレイの各
組の上の結像位置に基づき先行車等の前方の対象物との
距離を求める距離検出手段(距離検出部7A)と、前記
距離検出手段を介して前方の対象物と自車との相対速度
(VR )を検出する手段(相対速度計算部101)と、
自車の速度(V1 )を検出する手段(速度メータVM)
と、前記相対速度と自車の速度から前方の対象物の移動
方向を調べ、当該対象物が先行車であるか否かを推定識
別する手段(先行車/対向車判定部102)とを備えた
ものとする。
【0023】また請求項2の車輛識別装置は、路面にほ
ぼ平行な光軸を持つ光学系(結像レンズ1又は2)の結
像面上に、1又は複数の光センサアレイ(3a〜3c又
は4a〜4c)をその長手方向がほぼ水平となるように
所定間隔で並列に配置した受光器の一対(3,4)が、
光センサアレイの長手方向に並設され、その対をなす光
センサアレイに所定周期毎に感光動作を行わせ、そのつ
どこの光センサアレイの各組の上の結像位置に基づき先
行車等の前方の対象物との距離を求める距離検出手段
(距離検出部7A)を備え、夜間時、先行車を識別する
車輛識別装置であって、光センサアレイの感光開始時点
から所定時間(応答時間T0 )経過した時点に、前記距
離検出手段の演算に用いられる光センサアレイの光量デ
ータ(像データ31a〜31c,41a〜41c)の取
得を(A/D変換器53a〜53c,54a〜54cを
介し)行わせる手段(応答時間監視部111)と、前記
光量データから光センサアレイ上の光量分布が極大値を
取る像(以下光源像という)の光量のピーク値(P)を
求める手段(像データピーク値検出部112)と、同一
の光センサアレイ上に対の光源像を作ると共に、前記距
離検出手段を介して求められた距離(L)がほぼ等しい
対の光源(左ライトLL,右ライトRLなど)の各個別
光源の明るさ(C)を、この距離とこの個別光源像の光
量のピーク値を用いて求める手段(前方車光源明るさ算
出部113)と、この対をなす個別光源の明るさが共に
所定のしきい値を下回るとき、この対の光源を先行車の
光源と推定識別する手段(先行車/対向車判定部11
4)とを備えたものとする。
【0024】また請求項3の車輛識別装置は、請求項2
に記載の車輛識別装置において、自車の前照灯の点灯時
を夜間時とみなすようにする。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は請求項1に関わる発明の実施例とし
ての構成を示すブロック図で、この図は図4に対応して
いる。図1の図4と異なるところを説明すると、7Aは
図3の白線検出回路6,測距範囲検出回路8,距離検出
回路7などからなり、測距範囲内の対象物の距離を演算
し距離信号10として出力する距離検出部である。
【0026】101は距離信号10を所定の時間間隔で
求め、対象物の自車に対する相対速度(=自車から対象
物までの距離の単位時間あたりの変化量)VR を求める
相対速度計算部、VMは自車の刻々の速度を計測し自車
速度データV1 として出力する速度メータ、102は相
対速度VR と自車速度V1 から対象物の速度V2 を求
め、対象物が先行車,対向車,障害物の何れであるかを
判定する先行車/対向車判定部である。
【0027】対象物の速度V2 ,自車速度V1 ,相対速
度VR の間には次式の関係がある。
【0028】
【数4】VR =V2 −V1 ここでV2 ,V1 は何れも自車の進行方向の速度を正と
する。従って相対速度VR は自車との距離が増加する方
向が正、自車との距離が減少する方向が負となるので、
相対速度計算部VRは計算した相対速度VR にこのよう
な符号付を行う。
【0029】この式4から対象物の速度V2 は次式5で
求められる。
【0030】
【数5】(対象物速度V2 )=(相対速度VR )+(自
車速度V1 ) よって先行車/対向車判定部102は上記の数式5の計
算により対象物の速度V2 の符号を求める。そして下記
数式6の判定により対象物が先行車,障害物,対向車の
何れであるかを判定する。
【0031】
【数6】対象物速度V2 >0:先行車 対象物速度V2 =0:障害物 対象物速度V2 <0:対向車 なお、白線の位置が検出されず光センサアレイの端部ま
でが測距範囲となって、測距範囲内に複数の対象物が存
在する場合、判定部102によって、その対象物の夫々
について上記の判定を行い、先行車と判定された対象物
についての距離(距離信号)10を図外の手段によって
選択すれば自車と先行車との距離を正しく求めることが
できる。
【0032】(実施例2)図2は請求項2に関わる発明
の実施例としての構成を示すブロック図で、この図も図
4に対応するものである。この発明では夜間時において
前方の車のライトの明るさから先行車と対向車の判別を
行うものである。なお、夜間時であることの判別は、例
えば自車がヘッドライトを点灯していることで行っても
よく、あるいは外界の平均的な明るさを検知して行って
もよい。図2の図4との相異点を述べると、7Aは図1
と同様な測距範囲内対象物の距離検出部である。
【0033】111は受光器3及び4に対して定周期で
開かれる電子シャッタのシャッタ開信号SO(具体的に
は、例えば光センサアレイの電源を半導体スイッチによ
りオンする信号)を検出してタイマを起動し、所定の応
答時間T0 を計時してタイムアップ信号TUを信号処理
部5の各A/D変換器53a〜53c,54a〜54c
に与え、このタイムアップ時点の像データ31a〜31
c,41a〜41cを記憶装置55に格納させる応答時
間監視部である。
【0034】112はタイムアップ時点の、この例では
受光器3の像データ(つまり各光センサアレイ3a〜3
c上の各CCD素子(画素)の光量データからなるデー
タ列)31a〜31cを入力し、像データ中の光源の像
のピーク値(極大値)Pを検出する像データピーク値検
出部、113はこの検出された像データのピーク値P及
び距離検出部7Aによって検出されたその光源の像につ
いての距離等からその明るさCを算出する前方車光源明
るさ算出部、114は算出された明るさCから前方車が
先行車か対向車かを判定する先行車/対向車判定部であ
る。
【0035】図3は図2の動作説明用の画像図で、図3
の横軸は1つの光センサアレイ上の各CCD素子(画
素)の長手方向の座標であり、縦軸はこの各CCD素子
の検出した光量(画素濃度)のデータである。即ち夜
間、前方に車輛、例えば自動車があるときは光センサア
レイ3a〜3cの何れかの像データ31a〜31cには
図3のようなライト(光源)の像が表れる。ここでPR
は前方車の向って右側のライトRLの像であり、LLは
同じく向って左側のライトLLの像である。
【0036】像データピーク値検出部112は像データ
31a〜31cの中の全てのピーク値Pとその位置情報
を明るさ算出部113に与える。他方、距離検出部7A
は測距範囲内(この場合夜間で通常、白線の検出は困難
であり、測距範囲は光センサアレイの全領域となる)の
各対象物の距離L(距離信号10)を求め、その対象物
の位置情報と共に明るさ算出部113に与える。
【0037】明るさ算出部113はピーク値検出部11
2及び距離検出部7Aから与えられた情報から同一の光
センサアレイ上にあって距離Lの等しい対となる2つの
個別の像(光源像)についての明るさCを次式によって
求める。
【0038】
【数7】C=P・L2 /T0 ・G 但し C:光源の明るさ P:光源の画像データ(ピーク値) L:光源の距離 T0 :応答時間 G:この例では増幅器51a〜51cのうち、該当する
光センサアレイに対応するもののゲイン 先行車/対向車判定部114は対となる2つの個別の光
源像の明るさCが共に所定のしきい値より大きければ、
この対の光源を対向車の光源(前照灯)、そうでなけれ
ばこの光源を先行車の光源(尾灯)と推測判定する。こ
れにより図外の手段を用い先行車と判定された光源の距
離Lについての距離信号10を正規の信号とすれば、よ
り高い確度で先行車との車間距離を測定することができ
る。
【0039】
【発明の効果】請求項1に関わる発明によれば、前方の
対象物に対する相対速度と自車の速度から対象物の移動
方向(速度の符号)を求め、対象物が先行車,障害物,
対向車の何れであるかを判定するようにし、また請求項
2に関わる発明によれば、夜間、前方の自動車の前照灯
と尾灯との明るさの差異から、その自動車が先行車か対
向車かを推測判定するようにしたので、より高い確度で
先行車との車間距離を測定することができ、車間距離測
定装置が発する衝突防止のための警報の信頼性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に関わる発明の実施例としての構成図
【図2】請求項2に関わる発明の実施例としての構成図
【図3】図2の動作説明用の画像図
【図4】先願技術に係る車間距離検出装置の構成例を示
す図
【図5】白線検出に必要な極大値の位置の検出方法に関
し、(a)は視野画像の模式図、(b)は左の像データ
の模式図、(c)は差分データの模式図
【図6】第一白線検出方式における白線検出回路の動作
を示すフローチャート
【図7】第一白線検出方式における検出信号を示す模式
【図8】第二白線検出方式における白線検出回路の動作
を示すフローチャート
【図9】第二白線検出方式における検出信号を示す模式
【図10】第三白線検出方式における白線検出回路の動
作を示すフローチャート
【図11】第三白線検出方式における検出信号を示す模
式図
【図12】白線検出に必要な対象物の幅の検出原理を示
す模式図
【図13】測距範囲検出回路の動作を示すフローチャー
【図14】測距範囲検出の模式図
【図15】先願以前の車間距離検出装置の構成図
【図16】距離算出の原理を示す模式図
【図17】左右の像データの模式図
【図18】先願以前の車間距離検出における正常時の画
像を示す模式図
【図19】先願以前の車間距離検出における異常時の画
像を示す模式図
【符号の説明】
1,2 結像レンズ 3,4 受光器 3a,3b,3c,4a,4b,4c 光センサアレ
イ 5 信号処理部 6 白線検出回路 7 距離検出回路 7A 測距範囲内対象物の距離検出部 8 測距範囲検出回路 10 距離信号 L 距離 11 先行車 12 白線 31a〜31c,41a〜41c 像データ 51a〜51c,52a〜52c 増幅器 G ゲイン 53a〜53c,54a〜54c A/D変換器 VM 速度メータ V1 自車速度 V2 対象物速度 VR 相対速度 101 相対速度計算部 102 先行車/対向車判定部 SO シャッタ開信号 TU タイムアップ信号 111 応答時間監視部 T0 応答時間 112 像データピーク値検出部 RL 右ライト LL 左ライト P ピーク値 113 前方車光源明るさ算出部 C 光源明るさ 114 先行車/対向車判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1又は2以上の平行な光センサアレイを有
    する受光器の一対が、車線を走行する先行車に対し光セ
    ンサアレイの長手方向に並設され、その対をなす光セン
    サアレイの各組の上の結像位置に基づき先行車等の前方
    の対象物との距離を求める距離検出手段と、 前記距離検出手段を介して前方の対象物と自車との相対
    速度を検出する手段と、 自車の速度を検出する手段と、 前記相対速度と自車の速度から前方の対象物の移動方向
    を調べ、当該対象物が先行車であるか否かを推定識別す
    る手段とを備えたことを特徴とする車輛識別装置。
  2. 【請求項2】路面にほぼ平行な光軸を持つ光学系の結像
    面上に、1又は複数の光センサアレイをその長手方向が
    ほぼ水平となるように所定間隔で並列に配置した受光器
    の一対が、光センサアレイの長手方向に並設され、その
    対をなす光センサアレイに所定周期毎に感光動作を行わ
    せ、そのつどこの光センサアレイの各組の上の結像位置
    に基づき先行車等の前方の対象物との距離を求める距離
    検出手段を備え、夜間時、先行車を識別する車輛識別装
    置であって、 光センサアレイの感光開始時点から所定時間経過した時
    点に、前記距離検出手段の演算に用いられる光センサア
    レイの光量データの取得を行わせる手段と、 前記光量データから光センサアレイ上の光量分布が極大
    値を取る像(以下光源像という)の光量のピーク値を求
    める手段と、 同一の光センサアレイ上に対の光源像を作ると共に、前
    記距離検出手段を介して求められた距離がほぼ等しい対
    の光源の各個別光源の明るさを、この距離とこの個別光
    源像の光量のピーク値を用いて求める手段と、 この対をなす個別光源の明るさが共に所定のしきい値を
    下回るとき、この対の光源を先行車の光源と推定識別す
    る手段とを備えたことを特徴とする車輛識別装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車輛識別装置において、 自車の前照灯の点灯時を夜間時とみなすことを特徴とす
    る車輛識別装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040615A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Denso Corp 車両検出装置及びヘッドランプ制御装置
JP2009087257A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Toyota Motor Corp 先頭車両判定装置
CN102927964A (zh) * 2012-10-24 2013-02-13 安科智慧城市技术(中国)有限公司 距离测量装置、方法及车辆

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JP2009087257A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Toyota Motor Corp 先頭車両判定装置
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