JPH10138851A - 車両用障害物検出装置 - Google Patents

車両用障害物検出装置

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JPH10138851A
JPH10138851A JP8296743A JP29674396A JPH10138851A JP H10138851 A JPH10138851 A JP H10138851A JP 8296743 A JP8296743 A JP 8296743A JP 29674396 A JP29674396 A JP 29674396A JP H10138851 A JPH10138851 A JP H10138851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行路上の立体的な障害物のみを確実に検出
し且つ障害物までの距離を正確に検出可能な車両用障害
物検出装置を得る。 【解決手段】 ステレオカメラを介した一対の画像にウ
インドウを設定する装置13と、基準画像に対してシフ
ト画像を整合させる画像整合手段20と、各画像のシフ
ト量Sに基づく三角測量原理を用いて走行路上の対象物
までの距離Aを検出する信号処理装置とを備え、ウイン
ドウ設定装置は、走行区分帯に相当する箇所の測距ウイ
ンドウWdと、走行路面に相当する箇所の障害物検出ウ
インドウWsとを設定し、信号処理装置は、測距ウイン
ドウ内の走行区分帯の所定位置までの測距値Dを演算す
る走行区分帯演算手段21と、測距値の演算に用いられ
た各画像の障害物検出ウインドウ内の信号レベルを比較
して障害物を判定する障害物判定手段22とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両が走行する
道路上の障害物を検出する車両用障害物検出装置に関
し、特に障害物までの距離を効率良く正確に検出すると
ともに、道路上の汚れなどを障害物として誤認識するこ
とのない車両用障害物検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一対の光学系を介して二次元
のイメージセンサ上に結像された2つの画像を比較し、
三角測量原理を用いて対象物までの距離を検出する装置
はよく知られており、たとえば特公昭63−38085
号公報または特公昭63−46363号公報などに開示
されている。
【0003】また、この種の距離検出装置は、自動車の
走行路上の障害物を検出する車両用障害物検出装置とし
て適用されている。図7は上記公報に記載の距離検出装
置を用いた従来の車両用障害物検出装置を示す構成図で
ある。
【0004】図7において、1および2は基線長Lだけ
離れて左右に配置された一対のレンズであり、車両に搭
載された一対の光学系(ステレオカメラ)を構成してい
る。3および4は各レンズ1および2の焦点距離fの位
置に配置された一対のイメージセンサであり、各レンズ
1および2で撮像された画像が結像される。
【0005】30はAD変換器、メモリおよびマイクロ
コンピュータ(図示せず)などを含む信号処理装置であ
り、各イメージセンサ3および4からの画像信号G1お
よびG2に基づいて、各イメージセンサ3および4上に
結像された画像を比較演算する。
【0006】31はレンズ1および2の前方の距離Aに
位置する障害物などの対象物であり、レンズ1および2
により撮像されて信号処理装置30において距離Aが検
出される。次に、図7に示した従来の車両用障害物検出
装置の処理動作について説明する。
【0007】信号処理装置30は、各イメージセンサ3
および4からの画像信号G1およびG2を取り込み、各
画像信号G1およびG2により得られた画像の一方を基
準として、画素単位で左右方向に順次シフトさせながら
電気的に重ね合わせる。もし、レンズ1および2が上下
方向に配置されている場合には、上下方向に画像をシフ
トさせながら重ね合わせる。
【0008】そして、各画像が最もよく一致したときの
シフト量Sから、対象物31までの距離Aを、三角測量
原理に基づく以下の(1)式により求める。
【0009】A=f・L/S …(1)
【0010】ただし、(1)式において、fはレンズ1
および2の焦点距離、Lは基線長である。通常、信号処
理装置30は、対象物31を障害物として認識し、対象
物31までの距離Aが所定距離以下に接近すると、車載
警報装置の駆動、たとえばアラーム表示などの任意の警
報駆動を行うようになっている。
【0011】しかしながら、走行路上の対象物31に
は、実害のない平面的な画像要素(たとえば、車両前方
の走行路面上に描かれている交通標識、または路面上の
汚れや影など)も含まれており、これらは障害物として
認識されるべきではないが、障害物として誤認識されて
しまうことになる。
【0012】一方、従来より、対象物31の検出信頼性
を向上させるために、たとえば特開平4−113212
号公報に参照されるように、上記三角測量原理で対象物
31までの距離Aを測定する場合に、画像の所定箇所に
ウインドウを設定する装置も提案されている。
【0013】この場合、各画像の所定箇所に複数のウイ
ンドウを設け、これらのウインドウにより捕らえられた
対象物31までの距離Aを検出するようになっている。
しかしながら、ウインドウを用いた画像処理方法におい
ても、実害のない交通標識、汚れまたは影などを十分に
分離することはできず、やはり障害物として誤認識する
おそれがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用障害物検
出装置は以上のように、走行路面上の交通標識、汚れお
よび影などを障害物から分離することができないので、
実害がないにもかかわらず障害物として誤認識してしま
い、不要な警報駆動を行うおそれがあるという問題点が
あった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、障害物までの距離を効率良く正
確に検出するとともに、走行路上の立体的な障害物のみ
を確実に検出することができる車両用障害物検出装置を
得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る障害物検出装置は、車両に搭載された一対の光学系
と、各光学系を介して一対の画像が結像されるイメージ
センサと、各画像の所定箇所にウインドウを設定するウ
インドウ設定装置と、各画像のうちの一方を基準として
他方を順次シフトしながら各画像を整合させる画像整合
手段と、ウインドウ設定装置および画像整合手段を含
み、各画像のずれに基づく三角測量原理を用いて車両の
走行路上の対象物までの距離を検出する信号処理装置と
を備えた車両用障害物検出装置において、ウインドウ設
定装置は、各画像の走行路上の走行区分帯に相当する所
定箇所に測距ウインドウを設定するとともに、測距ウイ
ンドウに対応して各画像の走行路面に相当する所定箇所
に障害物検出ウインドウを設定し、信号処理装置は、測
距ウインドウにより捕らえられた走行区分帯の所定位置
までの測距値を演算する走行区分帯演算手段と、測距値
の演算に用いられた各画像に対して障害物検出ウインド
ウにより捕らえられた各信号レベルを比較して障害物を
判定する障害物判定手段とを含むものである。
【0017】また、この発明の請求項2に係る障害物検
出装置は、請求項1において、信号処理装置は、車両か
ら障害物までの距離を演算する距離演算手段と、距離が
所定距離以下を示す場合に警報装置を駆動するための警
報手段とを含み、障害物判定手段は、障害物検出ウイン
ドウにより捕らえられた各画像内の画素毎の信号レベル
差を演算する信号レベル差演算手段を含み、信号レベル
差が所定レベル以上を示す場合に障害物を判定するもの
である。
【0018】また、この発明の請求項3に係る障害物検
出装置は、請求項2において、距離演算手段は、障害物
が判定された障害物検出ウインドウの近距離側に隣接し
た測距ウインドウに対応した測距値を、車両から障害物
までの距離として決定するものである。
【0019】また、この発明の請求項4に係る障害物検
出装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにおい
て、測距ウインドウは、走行区分帯の各々異なる所定位
置までの距離を検出する複数の測距ウインドウからな
り、障害物検出ウインドウは、複数の測距ウインドウに
各々対応する複数の障害物検出ウインドウからなるもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、図1において、30Aは前述(図7参照)
の信号処理装置30に対応しており、1〜4、31、
A、fおよびLは前述と同様のものである。
【0021】41および42は自車両の走行車線に沿っ
て描かれている白線(中央分離帯などの他の走行区分帯
であってもよい)、43は左右の白線41および42の
間に描かれた横断歩道である。
【0022】この場合、信号処理装置30Aは、以下の
構成要素7〜13を含んでいる。7および8は各イメー
ジセンサ3および4に接続されたAD変換器であり、イ
メージセンサ3および4からの画像信号G1およびG2
をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
【0023】9および10は各AD変換器7および8に
接続されたメモリであり、デジタル変換された一対の画
像信号G1およびG2に基づく画像を個別に記憶する。
11はメモリ9および10に接続されたマイクロコンピ
ュータであり、AD変換器8および9、ならびに、メモ
リ9および10を制御している。
【0024】マイクロコンピュータ11は、各画像信号
G1およびG2により構成される画像を比較演算処理し
て、後述するように、車両にとって障害物となる対象物
31のみを検出するようになっている。12はイメージ
センサ3および4に撮像されてメモリ9および10に格
納された画像を表示する表示装置であり、マイクロコン
ピュータ11により制御されている。
【0025】13は各画像上の所定箇所にウインドウを
設定するウインドウ設定装置であり、自車両の前方の所
定距離にある走行区分帯たとえば白線41および42ま
での距離Aを検出するための測距ウインドウWdと、前
方の走行路上の障害物となる対象物31を検出するため
の障害物検出ウインドウWsとを設定する。
【0026】図2は図1内のマイクロコンピュータ11
の具体的構成を示す機能ブロック図であり、図2におい
て、9、10、11および13は前述と同様のものであ
る。Dは走行路上の走行区分帯の所定位置までの測距
値、F1およびF2は各画像信号G1およびG2に対応
してメモリ9および10内に格納された画像、Hは走行
路上の障害物を抽出したときに生成される障害物判定信
号、Sは画像整合処理におけるシフト量である。
【0027】20は各画像F1およびF2を整合させる
画像整合手段であり、各画像F1およびF2のうちの一
方を基準として他方を順次シフトさせ、測距ウインドウ
Wd内の画像成分が最も一致したときのシフト量Sを出
力する。
【0028】21は各画像F1およびF2内の走行区分
帯を抽出演算する走行区分帯演算手段であり、測距ウイ
ンドウWd内で画像成分として捕らえられた白線41お
よび42を走行区分帯として検出するとともに、シフト
量Sに基づいて走行区分帯の所定位置までの測距値Dを
演算する。
【0029】22は障害物の有無を判定する障害物判定
手段であり、測距値Dの演算に用いられた各画像F1お
よびF2内に対して障害物検出ウインドウWsを設定
し、障害物検出ウインドウWs内に障害物が存在するか
否かを判定して障害物判定信号Hを出力する。
【0030】障害物判定手段22は、障害物検出ウイン
ドウWsにより捕らえられた各画像F1およびF2内の
画素毎の信号レベルの差を演算する信号レベル差演算手
段を含み、信号レベル差を所定レベルと比較して障害物
のみを抽出し、信号レベル差が所定レベル以上を示す場
合に障害物判定信号Hを出力する。
【0031】23は障害物となる対象物31までの距離
Aを演算する距離演算手段であり、障害物判定信号Hが
得られたときの測距値Dに基づいて、測距値Dの演算時
に比較された画像F1およびF2内の障害物検出ウイン
ドウWsによって捕らえられた対象物31までの距離A
を演算する。
【0032】この場合、距離演算手段23は、後述する
ように、障害物判定時の障害物検出ウインドウの近距離
側に隣接した測距ウインドウに対応した測距値を、車両
から障害物までの距離Aとして決定するようになってい
る。24は自車両から対象物31すなわち障害物までの
距離Aが所定距離以下を示す場合にアラーム表示などの
警報装置(図示せず)を駆動するための警報手段であ
る。
【0033】図3は基準側たとえば画像F1内に設定さ
れる測距ウインドウWdおよび障害物検出ウインドウW
sを示す説明図であり、各ウインドウWdおよびWsが
それぞれ複数のウインドウWd1〜Wd4およびWs1
〜Ws4からなる場合を示している。
【0034】ここでは、イメージセンサ3側の画像信号
G1に基づくメモリ9内の画像F1を基準側の画像とし
ているが、画像F1およびF2のうちの任意の一方を基
準とすればよい。また、各ウインドウWdおよびWsの
数は任意に設定され得る。
【0035】図3において、各ウインドウWd1〜Wd
4およびWs1〜Ws4は、走行路の撮像位置に対応し
て画像F1の下方に設定されており、測距ウインドウW
d1〜Wd4は、たとえば白線41の撮像位置に対応し
て左側端部に設定され、障害物検出ウインドウWs1〜
Ws4は、走行路面の撮像位置に対応して中央部に設定
されている。
【0036】各測距ウインドウWd1〜Wd4は、走行
区分帯の各々異なる所定位置までの距離を検出するよう
になっている。また、各障害物検出ウインドウWs1〜
Ws4は、各測距ウインドウWd1〜Wd4に対して、
それぞれ水平方向に対応するように設定されている。
【0037】図4は表示装置12の画面にウインドウを
重畳表示させた画像F1の一例を示す説明図であり、図
1内の白線41および42ならびに横断歩道43が表示
された状態を示している。
【0038】図4において、ΔFは各画像F1およびF
2毎の障害物検出ウインドウWs1〜Ws4内の信号レ
ベル差であり、ここでは、距離Aに相当する障害物検出
ウインドウWs4に、所定レベル以上の信号レベル差Δ
Fが発生しており、障害物となる対象物31が存在する
ことを示している。
【0039】図5は図2内の画像整合手段20の処理動
作を示す説明図であり、図5において、Rは1つの測距
ウインドウWd1に対して整合処理演算が施される演算
領域である。シフト側の画像F2の演算領域R内におい
て、基準側の画像F1の測距ウインドウWd1内の画像
成分に最も一致する測距ウインドウWd1の位置が決定
される。
【0040】次に、図3〜図5を参照しながら、図1お
よび図2に示したこの発明の実施の形態1の動作につい
て説明する。たとえば、自車両が対象物31の存在する
道路上(図1参照)を走行中であったとすると、イメー
ジセンサ3で撮像された自車両の前方の画像F1は、図
4のように表示される。ここで、対象物31は立体的な
障害物であるものとする。
【0041】まず、マイクロコンピュータ11内の走行
区分帯演算手段21は、画像整合手段20と協動して、
図5に示すように、基準側の画像F1とシフト側の画像
F2とを比較して、1つの測距ウインドウWd1内の白
線41を検出するとともに、白線41までの測距値D1
を求める。
【0042】すなわち、走行区分帯演算手段21は、距
離演算の基準となるイメージセンサ3上の画像F1に関
し、白線41を捕らえている1つの測距ウインドウWd
1内の画素信号(画像成分)をメモリ9から読み出す。
【0043】また、画像整合手段20は、他方(シフト
側)のイメージセンサ4上の画像F2をメモリ10から
読み出して、画像F2の中で測距ウインドウWd1に対
応した演算領域Rを選択する。そして、基準側の画像F
1に対して、シフト側の画像F2を1画素づつ順次シフ
トしながら、測距ウインドウWd1内の画像成分と最も
整合する画像位置を求める。
【0044】このとき、走行区分帯演算手段21は、画
像整合時の画素のシフト数をn、画素のピッチをP(シ
フト量S=nP)とし、前述の(1)式と同様に、ステ
レオカメラの基線長Lおよび焦点距離fを用いて、白線
41までの測距値D1を、以下の(2)式により求め
る。
【0045】D1=f・L/n・P …(2)
【0046】(2)式より、測距ウインドウWd1で捕
らえている車両前方の白線41までの測距値D1が検出
される。(2)式を演算するための走行区分帯演算手段
21は、処理回路またはプログラムにより構成され得
る。
【0047】次に、障害物判定手段22は、測距値D1
の演算時に求められたメモリ9および10内の画像F1
およびF2に対し、測距ウインドウWd1に対応した障
害物検出ウインドウWs1内の各画像成分を比較する。
【0048】図5において、仮に、障害物検出ウインド
ウWs1が対象物31を捕らえているものとし、この対
象物31までの距離Aが、測距ウインドウWd1が捕ら
えている白線41までの測距値D1と同一であるとすれ
ば、各画像F1およびF2の障害物検出ウインドウWs
1内の画像成分は、ほとんど同一になる。
【0049】一方、障害物検出ウインドウWs1が捕ら
えている対象物31が、測距ウインドウWd1が捕らえ
ている白線41までの測距値D1とは異なる位置に存在
すれば、各画像F1およびF2の障害物検出ウインドウ
Ws1内の画像成分は整合しないことになる。
【0050】したがって、各画像F1およびF2に関す
る障害物検出ウインドウWs1内の画像成分の信号レベ
ル差ΔFを演算すると、障害物検出ウインドウWs1が
捕らえている対象物31までの距離Aが白線41までの
測距値D1と同じ場合には、信号レベル差ΔFはゼロと
なり、対象物31までの距離Aが白線までの測距値D1
と異なる場合(対象物31が立体的な障害物の場合)に
は、信号レベル差ΔFはゼロにならない(図4参照)こ
とが分かる。
【0051】画像整合手段20、走行区分帯演算手段2
1および障害物判定手段22は、上記演算処理動作を繰
り返し、各測距ウインドウWd1〜Wd4で捕らえてい
る白線41までの測距値D1〜D4を検出するととも
に、測距値D1〜D4の演算時に求められた最も整合す
る画像F1およびF2に対して、各障害物検出ウインド
ウWs1〜Ws4内の画像成分をそれぞれ比較する。
【0052】この結果、各障害物検出ウインドウWs1
〜Ws4内の信号レベル差ΔFは、たとえば図4に示す
ようになり、各測距ウインドウWd1〜Wd4内の白線
41までの測距値D1〜D4とは異なる距離Aにある立
体的な対象物31(障害物)を捕らえている障害物検出
ウインドウWs4のみに関して、画像成分の差が生じる
ことにより、所定レベル以上を示すようになる。
【0053】一方、他の障害物検出ウインドウWs1〜
Ws3に関する信号レベル差ΔFはゼロとなる。このと
き、立体的な障害物となる対象物31までの距離Aは、
測距ウインドウWd4が検出している白線41までの測
距値D4と同一であると判断することができる。
【0054】しかし、実際には、測距ウインドウWd4
の近距離側に隣接した測距ウインドウWd3の測距値D
3を対象物31までの距離Aとして決定する。たとえ
ば、図4において、仮に、対象物31を捕らえている障
害物検出ウインドウWs4内で、三角測量原理による前
述の(1)式を用いて、直接的に対象物31までの距離
Aを検出しようとすると、以下のような支障が生じる。
【0055】すなわち、障害物検出ウインドウWs4
は、立体的な対象物31とともに横断歩道43を捕らえ
ているので、対象物31までの距離Aと横断歩道までの
距離との中間距離を検出し、対象物31までの距離Aよ
りも遠方の検出値を演算してしまうことになる。
【0056】この発明においては、上記のように信号レ
ベル差ΔFを演算し、所定レベル以上の信号レベル差Δ
Fが検出された位置の近距離側の測距ウインドウの測距
値Dを対象物31までの距離Aとすることにより、走行
路上に描かれた横断歩道43などの交通標識や、路面上
の汚れおよび影などの背景の影響を無くして、立体的な
対象物31までの距離Aのみを正しく検出し、且つ、距
離Aを正確に検出することができる。
【0057】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施の形態1による各測距ウインドウW
d1〜Wd4内の白線41までの測距値D1〜D4(走
行路面までの距離)および障害物検出ウインドウWs内
の対象物31までの距離Aを検出する動作手順について
具体的に説明する。
【0058】まず、基準側のメモリ9内の画像F1の測
距ウインドウWd1〜Wd4により捕らえられた白線4
1の画像成分と最も整合するメモリ10内の画像F2の
位置を、各測距ウインドウWd1〜Wd4毎に求める
(ステップS101)。続いて、上記(2)式により、
各測距ウインドウWd1〜Wd4毎の白線41までの距
離D1〜D4を求める(ステップS102)。
【0059】次に、メモリ9内の画像F1に対して各障
害物検出ウインドウWs1〜Ws4により捕らえられた
対象物31の画像成分と、各測距ウインドウWd1〜W
d4による白線41までの測距値D1〜D4の演算時に
求められた(最も整合する画像位置に対応した)メモリ
10内の画像F2の各障害物検出ウインドウWs1〜W
s4内の画像成分との信号レベル差ΔFを演算する(ス
テップS103)。
【0060】続いて、所定レベル以上の信号レベル差Δ
Fが生じた障害物検出ウインドウWsi(i=1、2、
3または4)を選択し、その手前(近距離側)に設定さ
れている障害物検出ウインドウWsi-1の横に設定され
ている測距ウインドウWdi-1の白線41までの測距値
Di-1を立体的な対象物31までの距離Aと判断する
(ステップS104)。以上の処理動作(ステップS1
01〜S104)は繰り返し実行される。
【0061】このように、白線41(走行区分帯)およ
び対象物31を含む画像F1およびF2から、測距ウイ
ンドウWd内の走行区分帯までの測距値Dを求め、測距
値Dの演算に用いられた一対の画像に対応した障害物検
出ウインドウWs内の対象物31の各画像を比較するこ
とにより、障害物となる対象物31のみを効率良く且つ
正確に検出することができる。
【0062】したがって、走行路上に描かれている交通
標識や路面上の汚れ、または影などを障害物と誤認識す
ることがなく、無駄な警報駆動が行われることもない。
また、各ウインドウWdおよびWsを複数位置に設定し
たので、各ウインドウ毎に効率良く対象物31を検出す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両に搭載された一対の光学系と、各光学系を介し
て一対の画像が結像されるイメージセンサと、各画像の
所定箇所にウインドウを設定するウインドウ設定装置
と、各画像のうちの一方を基準として他方を順次シフト
しながら各画像を整合させる画像整合手段と、ウインド
ウ設定装置および画像整合手段を含み、各画像のずれに
基づく三角測量原理を用いて車両の走行路上の対象物ま
での距離を検出する信号処理装置とを備えた車両用障害
物検出装置において、ウインドウ設定装置は、各画像の
走行路上の走行区分帯に相当する所定箇所に測距ウイン
ドウを設定するとともに、測距ウインドウに対応して各
画像の走行路面に相当する所定箇所に障害物検出ウイン
ドウを設定し、信号処理装置は、測距ウインドウにより
捕らえられた走行区分帯の所定位置までの測距値を演算
する走行区分帯演算手段と、測距値の演算に用いられた
各画像に対して障害物検出ウインドウにより捕らえられ
た各信号レベルを比較して障害物を判定する障害物判定
手段とを含むようにしたので、障害物までの距離を効率
良く正確に検出するとともに、走行路上の立体的な障害
物のみを確実に検出することのできる車両用障害物検出
装置が得られる効果がある。
【0064】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、信号処理装置は、車両から障害物までの
距離を演算する距離演算手段と、距離が所定距離以下を
示す場合に警報装置を駆動するための警報手段とを含
み、障害物判定手段は、障害物検出ウインドウにより捕
らえられた各画像内の画素毎の信号レベル差を演算する
信号レベル差演算手段を含み、信号レベル差が所定レベ
ル以上を示す場合に障害物を判定するようにしたので、
正確な障害物検出結果に基づく警報駆動を行うことので
きる車両用障害物検出装置が得られる効果がある。
【0065】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、距離演算手段は、障害物が判定された障
害物検出ウインドウの近距離側に隣接した測距ウインド
ウに対応した測距値を、車両から障害物までの距離とし
て決定するようにしたので、障害物までの距離をさらに
正確に検出することのできる車両用障害物検出装置が得
られる効果がある。
【0066】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、測距ウイン
ドウは、走行区分帯の各々異なる所定位置までの距離を
検出する複数の測距ウインドウからなり、障害物検出ウ
インドウは、複数の測距ウインドウに各々対応する複数
の障害物検出ウインドウからなるので、効率良く障害物
を検出することのできる車両用障害物検出装置が得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の全体を概略的に示
す構成図である。
【図2】 図1内のマイクロコンピュータの具体的構成
を示す機能ブロック図である。
【図3】 図1内のウインドウ設定装置により設定され
る複数個の測距ウインドウ及び障害物検出ウインドウを
示す説明図である。
【図4】 図1内の表示装置の画面にウインドウを重畳
表示させた画像例を示す説明図である。
【図5】 図1内のマイクロコンピュータによる画像整
合時の比較処理動作および走行区分帯演算処理動作を示
す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による動作手順を示
すフローチャートである。
【図7】 従来の車両用障害物検出装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1、2 レンズ、3、4 イメージセンサ、9、10
メモリ、11 マイクロコンピュータ、12 表示装
置、13 ウインドウ設定装置、20 画像整合手段、
21 走行区分帯演算手段、22 障害物判定手段、2
3 距離演算手段、24 警報手段、30A 信号処理
装置、31 対象物、41、42 白線、A 対象物ま
での距離、D 測距値、F1、F2 画像、ΔF 信号
レベル差、R 演算領域、S シフト量、Wd、Wd1
〜Wd4 測距ウインドウ、Ws、Ws1〜Ws4 障
害物検出ウインドウ、S101 測距ウインドウ内で各
画像を整合させるステップ、S102 走行区分帯まで
の測距値Dを求めるステップ、S103 障害物検出ウ
インドウの各画像の信号レベル差を演算するステップ、
S104 信号レベル差に基づいて判定された障害物ま
での距離を求めるステップ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された一対の光学系と、 前記各光学系を介して一対の画像が結像されるイメージ
    センサと、 前記各画像の所定箇所にウインドウを設定するウインド
    ウ設定装置と、 前記各画像のうちの一方を基準として他方を順次シフト
    しながら前記各画像を整合させる画像整合手段と、 前記ウインドウ設定装置および前記画像整合手段を含
    み、前記各画像のずれに基づく三角測量原理を用いて前
    記車両の走行路上の対象物までの距離を検出する信号処
    理装置とを備えた車両用障害物検出装置において、 前記ウインドウ設定装置は、 前記各画像の前記走行路上の走行区分帯に相当する所定
    箇所に測距ウインドウを設定するとともに、 前記測距ウインドウに対応して前記各画像の走行路面に
    相当する所定箇所に障害物検出ウインドウを設定し、 前記信号処理装置は、 前記測距ウインドウにより捕らえられた前記走行区分帯
    の所定位置までの測距値を演算する走行区分帯演算手段
    と、 前記測距値の演算に用いられた各画像に対して前記障害
    物検出ウインドウにより捕らえられた各信号レベルを比
    較して障害物を判定する障害物判定手段とを含むことを
    特徴とする車両用障害物検出装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理装置は、 前記車両から前記障害物までの距離を演算する距離演算
    手段と、 前記距離が所定距離以下を示す場合に警報装置を駆動す
    るための警報手段とを含み、 前記障害物判定手段は、 前記障害物検出ウインドウにより捕らえられた各画像内
    の画素毎の信号レベル差を演算する信号レベル差演算手
    段を含み、 前記信号レベル差が所定レベル以上を示す場合に前記障
    害物を判定することを特徴とする請求項1に記載の車両
    用障害物検出装置。
  3. 【請求項3】 前記距離演算手段は、 前記障害物が判定された障害物検出ウインドウの近距離
    側に隣接した測距ウインドウに対応した測距値を、前記
    車両から前記障害物までの距離として決定することを特
    徴とする請求項2に記載の車両用障害物検出装置。
  4. 【請求項4】 前記測距ウインドウは、前記走行区分帯
    の各々異なる所定位置までの距離を検出する複数の測距
    ウインドウからなり、 前記障害物検出ウインドウは、前記複数の測距ウインド
    ウに各々対応する複数の障害物検出ウインドウからなる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか
    に記載の車両用障害物検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000306097A (ja) * 1999-04-19 2000-11-02 Honda Motor Co Ltd 道路領域判定装置
JP2001351200A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Nissan Motor Co Ltd 車載用物体検知装置
JP2012118874A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Honda Motor Co Ltd 車両の制御装置

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