JP3822275B2 - 移動体用画像センサおよび移動体用走行制御装置 - Google Patents

移動体用画像センサおよび移動体用走行制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、走行路面に描かれている白線等の走行区分帯を検出する移動体用画像センサおよび移動体用走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、イメージセンサを用いた距離検出装置は特公昭63−38085号公報、特公昭63−46363号公報により開示されている。これらはいづれも図11に示すようにレンズ51、52をそれぞれ備えた左右二つの光学系を有しており、この光学系は基線長Lだけ離れて配置したステレオカメラを構成している。レンズ51、52の焦点距離fの位置にはそれぞれ別々にイメージセンサ53、54を設け、信号処理装置55においてイメージセンサ53、54の画像信号を順次シフトしながら電気的に重ね合わせ、上記二つの画像信号が最もよく一致した時のシフト量Sから三角測量の原理により対象物56までの距離RをR=f・L/Sとして求めている。
【0003】
また、同様に、三角測量の原理で対象物までの距離を測定する場合に、画像信号の所定部分に複数個のウインドウを設けて、これらのウインドウにより捕らえられた対象物までの距離を検出する方法が特開平4−113212号公報、特開平6−229758号公報で開示されている。
【0004】
また、特開昭63−52300号公報及び特開平4−134503号公報ではイメージセンサにより撮像された自車両前方の画像から自車両が走行する走行区分帯を抽出し、該抽出結果に基づき前方障害物の監視領域を設定する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の距離測定装置は以上のように構成されているので、自車両前方の撮像画像から自車両が走行する走行区分帯を検出している際に、車両のピッチング(上下動作)に伴って距離測定装置も路面に対して上下に動くこととなり、距離測定装置により撮像される範囲は大きく変化してしまうものである。したがって、撮像画面内における走行区分帯の位置も大きく変化していまい、連続して正確な走行区分帯の位置検出が困難であるなどの課題があった。
【0006】
また、これに伴って撮像画像内に設定された障害物監視領域内の対象物も大きく移動してしまい、障害物までの正確な距離を検出することが困難になることがあるなどの課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、走行区分帯の検出が確実な移動体用画像センサおよび移動体用走行制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
また、移動体の障害物の検出が確実に出来る移動体用画像センサおよび移動体用走行制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る移動体用画像センサは、一対の光学系と、一対のイメージセンサとを備え、これら一対のイメージセンサ上にそれぞれ結像された画像を比較し、これら画像のずれを検出して三角測量の原理で上記画像内の対象物までの距離を検出する移動体用画像センサであって、上記画像の所定位置に設定される複数のウインドウと、これら複数のウインドウ内の走行区分帯までの距離をそれぞれ検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された複数の距離検出値の内、所定の基準値に最も近い距離検出値が検出されたウインドウにより捕らえられている上記走行区分帯の上記画像内における位置を検出する走行区分帯位置検出手段とを備えたものである。
【0010】
また、一対の光学系と、一対のイメージセンサとを備え、これら一対のイメージセンサ上にそれぞれ結像された画像を比較し、これら画像のずれを検出して三角測量の原理で上記画像内の対象物までの距離を検出する移動体用画像センサであって、上記画像の所定位置に障害物を検出するための障害物監視ウインドウ及び道路上の走行区分帯までの距離を検出するために垂直方向に複数、もしくは移動可能に設けられる距離測定用ウインドウと、この複数、もしくは移動可能な距離測定用ウインドウにより画像として捕らえられた道路上の走行区分帯までの距離を距離測定用ウインドウの位置ごとに検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された複数の距離検出値の内、所定の基準値に最も近い距離検出値が検出された距離測定用ウインドウの位置を基準として上記障害物監視ウインドウの上記画像内における設定位置を変更する手段とを備えたものである。
【0011】
また、一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内に複数の距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記複数の距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離測定値の内で所定の基準値に最も近い距離測定値が検出された上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段と、この走行区分帯位置検出手段により検出された走行区分帯の位置に基づいて警報を発生させる警報手段を備えたものである。
【0012】
また、一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内に距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段とを備え、上記距離検出手段により検出された距離測定値が所定の基準値に近づくように上記ウインドウ設定手段は上記距離測定用ウインドウを設定するものである。
【0013】
この発明に係る移動体用走行制御装置は、一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内の所定位置に複数の距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記複数の距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離測定値の内で所定の基準値に最も近い距離検出値が検出された距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段と、この走行区分帯位置検出手段により検出された走行区分帯の位置に基づいて移動体の走行制御を行う走行制御手段とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態1を示すブロック図、図2は測距ウインドウの表示画面上の位置を示す説明図、図3は白線の表示された表示画面を示す説明図である。図4及び図5はイメージセンサと路面の関係を示す説明図であり、図4は車両が水平な状態であり、図5は車両が傾いた状態である。図6は車両が傾いた状態における白線の表示された表示画面を示す説明図、図7は動作を示すフローチャートである。
【0015】
これらの図において、1、2はステレオカメラ14(後述)を構成する上下または左右一対に設けられたレンズ、3、4はレンズ1、2にそれぞれ対応して配設された二次元のイメージセンサ、5、6は自車両が走行している道路上に描かれている白線(走行区分帯)を示す。7、8はイメージセンサ3、4のそれぞれに接続されたアナログ・デジタル変換器、9、10はアナログ・デジタル変換器7、8に接続され、イメージセンサ3、4により撮像された画像(イメージセンサ3、4上に結像された画像)を記憶するメモリ、11はメモリ9、10等に接続され、制御及びデータ処理を行うマイクロコンピュータ、12はイメージセンサ4により撮像された画像を表示する表示画面であり、マイクロコンピュータ11により制御されている。
【0016】
13は自車両前方の所定距離にある白線までの距離を検出するための距離測定用ウインドウとしての測距ウインドウ15、16、17、18(後述)を画面上に設定するウインドウ設定装置である。図2に示すように、このウインドウ設定装置13により複数の測距ウインドウ15、16、17、18は表示画面12内の所定の位置に配置、設定されている。14は、一対のレンズ1、2及び一対のイメージセンサ3、4から構成されるステレオカメラである。
ここでは、距離測定用ウインドウ15〜18の形状は、白線、特に車線(走行区分線)を検出しやすいように、水平方向に長い長方形とされている。
【0017】
次に、動作について説明する。
まず、測距ウインドウ15〜18による、距離検出について説明する。
ここで、例えばイメージセンサ4により撮像された自車両の前方の画面12の中に、図3に示すように道路上に描かれている白線像5a、6aが表示されたとすると、マイクロコンピュータ11は白線像5a、6aを捕らえている測距ウインドウ15内の画素信号を、イメージセンサ4に対応したメモリ10から読み出し、距離演算の基準画像信号とする。そして、他方のイメージセンサ3の画像信号が記憶されているメモリ9の中で測距ウインドウ15に対応する領域をマイクロコンピュータ11が選択して、基準画像信号に対してメモリ9の画像信号を1画素ずつ順次シフトしながら測距ウインドウ15内の画と最も整合する画の領域を検出し、画像のずれを画素のずれ(シフト数)として検出する。このように、白線像5a、6aを対象物として、白線までの距離を検出する。
この時の画素のシフト数をn画素、画素のピッチをP(シフト量S=nP)とし、ステレオカメラの基線長をL、レンズ1、2の焦点距離をf、白線までの距離をRとすれば、Rは次の式で求められる。
【0018】
R=f・L/n・p …(1)
【0019】
このようにして測距ウインドウ15で捕らえている車両前方の白線位置までの距離が、マイクロコンピュータ11内に納められた上式(1)を演算するための処理回路、及びプログラムなどの距離検出手段によって検出される。
このように、ここでは、イメージセンサ4で撮像された画像を基準画像とし、イメージセンサ3で撮像された画像を比較画像とすることにより、測距ウインドウ15内に存在する白線までの距離を検出しているものである。
また、同様にして、測距ウインドウ16、17、18で捕らえている白線までの距離も検出される。
【0020】
以上のようにして、各測距ウインドウ15〜18における白線までの距離検出が行われるが、次に、これらの距離検出値の中で予め定められている基準距離値に最も近い値を示す測距ウインドウを選択する。この基準距離値は、白線検出のし易さや、後述する障害物監視ウインドウの設定位置との関係から決定されるものである。
次に、選択された測距ウインドウで捕らえられている白線像の画面中央線Yからの位置V、およびW、がマイクロコンピュータ11により演算される。ここで、図3においては、測距ウインドウ16が基準距離値に最も近いとして選択されている場合を示している。このときには、測距ウインドウ16の設定位置は表示画面12の下部から長さGの位置であるので、図3に示されるように白線の位置V、Wがそれぞれ演算される。
【0021】
以上のようにして、所定距離前方の白線の表示画面12内での位置V、Wが検出されるのである。この検出されたV、Wは、車両に対する車線の位置を示しているものであり、このV、Wの値の変化によって、車線の変化を検出できるものである。例えば、V、Wがだんだん大きくなっている場合には、車線の幅が広くなっていると判断することができるものであり、また、VとWとに差がある場合には、どちらかに車線がよっている、すなわち、車線がどちらかに曲がっていると判断することができるものである。
また、選択された測距ウインドウの表示画面の下部からの距離(すなわち、表示画面上の上下位置)により、車両が路面に対してどのぐらい傾いているかを検出することができる。
【0022】
さらに、図7を用いて説明する。
まず、上述したように、測距ウインドウ15、16、17、18により捕らえられた白線位置までの距離がそれぞれ検出される(ステップS101)。次に、これらの距離検出値内で予め定められた値に最も近い検出値を示す測距ウインドウが選択され(ステップS102)、この選択された測距ウインドウ内の画像から白線位置が検出される(ステップS103)。これらの動作は繰り返し実行される。
【0023】
次に、車両が上下動した場合(すなわち、車両に固定されたステレオカメラ14が上下動した場合)にどのように動作するかを説明する。
まず、図3に示されるように、測距ウインドウ15の表示画面12内における設定位置は表示画面12の下部から長さEの位置であり、測距ウインドウ16の表示画面12内における設定位置は表示画面12の下部から長さGの位置である。
【0024】
また、図4に示すように路面から高さHの位置にイメージセンサ4が車載された場合には、このイメージセンサ4の垂直方向の視野角は図4に示すようにKとなる。したがって、測距ウインドウ15の設定位置はレンズ2からの距離がAの位置に対応し、視野角Mが測距ウインドウ15の幅に対応する。同様に、測距ウインドウ16の画面内における設定位置はレンズ2からの距離がBの位置に対応し、視野角Nが測距ウインドウ16の幅に対応する。さらに、同様に測距ウインドウ17および18の設定位置は図4においてはレンズ2からの距離がCおよびDの位置に対応し、視野角J、及びTが測距ウインドウ17および18の幅にそれぞれ対応する。
したがって、図4に示されるように、車両が路面に対して水平な状態では、例えば、測距ウインドウ16で検出される距離値はAとなる。
【0025】
ここで、車両のピッチング(上下動作)などで、ステレオカメラ14が、例えば前方に傾いた場合について説明する。図5に示すように高さHの位置に配設された視野角がKのステレオカメラ14が前方にθ傾いた場合には、表示画面12に設定された測距ウインドウ15、16、17、18の対応する視野角の路面までの距離はA、B、C、DからSA、SB、SC、SDとなり、それぞれ短くなるものである。また、表示画面12内の白線像5a、6aは図6に示すように画面の上方に移動するので、車両がピッチングを起こす前の測距ウインドウ(例えば、測距ウインドウ16)で捕らえている白線像の画面中央Yからの位置は、SV、SWのように変化する。
【0026】
しかしながら、車両がピッチングを起こした際には、複数の測距ウインドウ15、16、17、18の内で予め定められた基準距離値に最も近い検出値を示す測距ウインドウを選択(例えば、図6では、測距ウインドウ18を選択する)するものであるので、この基準距離値に最も近い測距ウインドウが捕らえている白線像の画面中央Yから位置を検出することとなり、正しい位置V、Wを検出することができるものである。その結果、表示画面12内における白線検出は車両のピッチングなどの影響を極力受けることなしに安定したものとなる。
【0027】
以上のように、この実施の形態1においては、レンズ2から予め定められた前方距離における白線位置を常に検出するので画面中央Yからの白線位置V、Wは上記ピッチングの影響を受けることがなく、このために、安定した白線検出ができるものである。
また、走行区分帯検出と、走行区分帯までの距離検出を同じ測距ウインドウ内で行うので、ステレオカメラ14以外に別の距離測定装置を設ける必要がなく、装置の簡略化が図れるものである。
【0028】
また、この実施の形態1によれば、測距ウインドウによる距離測定によって、前方路面との距離を測定しているので、車両が傾いている場合だけでなく、車両は水平であっても、前方において路面が傾いている場合にでも安定した白線検出ができるものである。
また、測距ウインドウの表示画面下部からの距離によって、前方の路面に対して車両が傾いているかどうかを検出することができるものである。例えば、車両が路面に対して水平位置にある場合の測距ウインドウの表示画面下部からの距離を基準距離とし、この基準距離との差に基づいて、路面と車両との傾きを検出することとすればよい。
【0029】
また、この実施の形態1においては、車両の傾きにあわせて、白線検出する測距ウインドウを選択していたが、距離を測定しつつ測距ウインドウを表示画面内で移動させて、この測距ウインドウを適切な位置に随時設定して、白線検出することとしてもよい。
【0030】
また、この実施の形態1において、白線の位置V、Wの検出を行った後に、この検出された白線の位置に基づいて車両の走行制御を行ってもよい。例えば、検出された白線の位置が進行方向より左側にあれば、すなわち、VがWより大きければ、車両の進行方向を左側に変える等の制御を行えばよい。このとき、操舵角や車速の制御等を行う走行制御手段を設け、この走行制御手段により車両の走行制御を行うこととすればよい。すなわち、白線を検出することにより、車両の走行している車線に沿って、車両が走行するように車両の進行方向を制御するキープレーン走行に用いることが可能である。
【0031】
また、この実施の形態1において、白線の位置の検出を行った後に、この検出された白線の位置に基づいて運転者に警報を出すこととしてもよい。例えば、検出された白線の位置が進行方向より大きく左側にあれば、すなわち、Wが零に近かったり、負になっている場合などに、前方に大きく曲がるカーブがあると判断して、音声等の警報を発することとすればよい。
【0032】
実施の形態2.
この実施の形態2においては、上述した実施の形態1における白線位置検出装置を車両周辺監視装置に適用したものである。
図8、図9は障害物監視ウインドウが設けられた表示画面を示す説明図であり、図8は実施の形態1における図4に対応した車両が路面に対して水平な状態を示すものであり、図9は実施の形態1における図5に対応した車両が路面に対して傾いた状態を示すものである。図10は動作を示すフローチャートである。
ここで、上記実施の形態1と同様の構成を持つものは同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
これらの図において、19はウインドウ設定装置13で表示画面12上に設定される障害物監視ウインドウである。この障害物監視ウインドウ19内の対象物までの距離を測定したり、画像認識することにより、車両の走行の障害物となるか判断し、車両の走行の障害物となる場合には警報を発したり、車両の走行を制御するものである。ここで、この障害物監視ウインドウ19は、上述した実施の形態1と同様に測距ウインドウ15、16、17、18によりそれぞれ捕らえられている白線位置までの距離検出値の中で予め定められている基準距離値に最も近い値を示す測距ウインドウを選択した後に、その測距ウインドウ位置を基準として表示画面12上に設定されるものである。
【0034】
このように、この障害物監視ウインドウ19は、車両から適切な距離にある白線に対して所定の位置関係に設けられるものであるので、車両が前後に傾いた場合にでも、車両から一定の距離にある白線上の所定の範囲を常時監視することができるものである。ここでは、基準距離値に最も近い白線を撮像している測距ウインドウを選択し、車両から適切な距離にある白線を選択することができると共に、選択された測距ウインドウの上方に接するように障害物監視ウインドウを設定することにより、車両から一定の距離にある白線上の所定の範囲を常時監視することができるものである。
【0035】
次に、図10により動作について説明する。
まず、測距ウインドウ15、16、17、18により捕らえられた白線位置までの距離がそれぞれ検出される(ステップS111)、つぎにこれらの距離検出値の内で予め定められた基準距離値に最も近い距離値を示す測距ウインドウが選択され(ステップS112)、この選択された測距ウインドウの表示画面12内の設定位置を基準に障害物監視ウインドウ19の設定位置が決定される(ステップS113)。そして、設定された障害物監視ウインドウ19内の画像から前方障害物を検出する(ステップS114)。これらの動作は繰り返し実行される。
【0036】
次に、図8、図9によりさらに説明する。
例えば、図8においては、測距ウインドウ16が選択されていて、この測距ウインドウ16に接するようにその上方に障害物監視ウインドウ19は設定されている。ここで、車両のピッチングなどでステレオカメラ14が例えば前方に傾いた場合は、図5で説明したように測距ウインドウ15、16、17、18の距離検出値が車両の傾きに応じて変化するので、これらの距離検出値の内から予め定められた基準距離値に最も近い検出値を示す測距ウインドウを選択するが、例えば、図9においては、測距ウインドウ18が選択されていて、この測距ウインドウ18の上方に障害物監視ウインドウ19の設定位置が変更されるものである。
【0037】
以上のように、表示画面12内における障害物監視ウインドウ19の位置は車両のピッチングなどの影響を受けることなしに安定したものとなる。すなわち、レンズ2から予め定められた前方距離に対応する位置に障害物監視ウインドウ19を設定するので、障害物を監視する位置がピッチングの影響を受けることがなく、常に所定の前方領域を監視することができるものである。
【0038】
また、自車両が走行する走行区分帯の所定位置までの距離を検出する測距ウインドウを備え、この測距ウインドウの距離検出値に基づき撮像画面内における走行区分帯検出位置あるいは障害物監視位置を変更するようにしたので、車両のピッチングあるいは車両の傾斜等があっても常に安定した走行区分帯あるいは前方障害物の検出ができるものである。
また、測距ウインドウにより走行区分帯の所定位置までの距離が検出されると、この距離検出値に基づき上記画像内における走行区分帯の検出位置あるいは障害物監視ウインドウの位置が、自車両前方の所定距離の路面上の所定位置に対応した位置に変更される。
【0039】
また、上記各実施の形態では、走行区分帯として車線を検出するものについて説明したが、その他の走行区分帯、たとえば、横断歩道や一時停止線等を検出することとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、ステレオカメラによって車両前方向を撮像していたが、車両側方や後方でもよいことは言うまでもない。
【0040】
また、上記各実施の形態では、車両が前後に傾いた場合について説明したが、路面が前方で下っていたり、上っていたりして車両に対して傾いている場合にも使用できることは言うまでもない。
【0041】
また、上記各実施の形態では、測距ウインドウの切り換えや、障害物監視ウインドウの設定位置の変更によって、車両の傾きに対応していたが、ステレオカメラを回転させる等によりステレオカメラ自体の撮像領域を変化させて、車両の傾きに対応してもよい。
【0042】
また、表示画面12に表示することなく、マイクロコンピュータ11内でデータとしての画像上でウインドウを設定し、処理することとしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、走行区分帯の検出を正確に行うことができるという効果がある。
【0044】
また、障害物の検出が確実にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1における表示画面に複数個の測距ウインドウが設定された状態を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1における表示画面に複数個の測距ウインドウと白線とが表示された状態を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1におけるステレオカメラと路面の関係を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1における車両が傾いた場合のステレオカメラと路面の関係を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態1における表示画面上の測距ウインドウと白線との関係を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態1における動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2における表示画面に複数個の測距ウインドウと障害物監視ウインドウとが設定された状態を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態2における車両が傾いた場合の表示画面に複数個の測距ウインドウと障害物監視ウインドウとが設定された状態を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態2における動作を示すフローチャートである。
【図11】従来の距離測定装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1、2:レンズ、 3、4:イメージセンサ、 5、6:白線、 11:マイクロコンピュータ、 13:ウインドウ設定装置、 14:ステレオカメラ、 15、16、17、18:測距ウインドウ、 19 障害物監視ウインドウ

Claims (5)

  1. 一対の光学系と、一対のイメージセンサとを備え、これら一対のイメージセンサ上にそれぞれ結像された画像を比較し、これら画像のずれを検出して三角測量の原理で上記画像内の対象物までの距離を検出する移動体用画像センサであって、上記画像の走行区分帯が存在すると想定される所定位置に基づいて垂直方向に複数設定されたウインドウと、これら複数のウインドウ内の走行区分帯までの距離をそれぞれ検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された複数の距離検出値の内、所定の基準値に最も近い距離検出値が検出されたウインドウに基づき上記走行区分帯の上記画像内における位置を検出する走行区分帯位置検出手段とを備えた移動体用画像センサ。
  2. 一対の光学系と、一対のイメージセンサとを備え、これら一対のイメージセンサ上にそれぞれ結像された画像を比較し、これら画像のずれを検出して三角測量の原理で上記画像内の対象物までの距離を検出する移動体用画像センサであって、上記画像の所定位置に障害物を検出するための障害物監視ウインドウ及び道路上の走行区分帯までの距離を検出するために垂直方向に複数、もしくは移動可能に設けられる距離測定用ウインドウと、この複数、もしくは移動可能な距離測定用ウインドウにより画像として捕らえられた道路上の走行区分帯までの距離を距離測定用ウインドウの位置ごとに検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された複数の距離検出値の内、所定の基準値に最も近い距離検出値が検出された距離測定用ウインドウの位置を基準として上記障害物監視ウインドウの上記画像内における設定位置を変更する手段とを備えたことを特徴とする移動体用画像センサ。
  3. 一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内に走行区分帯が存在すると想定される所定位置に基づいて垂直方向に複数設定された距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記複数の距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離測定値の内で所定の基準値に最も近い距離測定値が検出された上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段と、この走行区分帯位置検出手段により検出された走行区分帯の位置に基づいて警報を発生させる警報手段を備えた移動体用画像センサ。
  4. 一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内に走行区分帯が存在すると想定される所定位置に基づいて距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、上記距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段とを備え、上記距離検出手段により検出された距離測定値が所定の基準値に近づくように上記ウインドウ設定手段は上記距離測定用ウインドウを設定することを特徴とする移動体用画像センサ。
  5. 一対の光学系と、一対のイメージセンサと、この一対のイメージセンサの内の一方のイメージセンサが撮像した画像内の走行区分帯が存在すると想定される所定位置に基づいて垂直方向に複数設定された距離測定用ウインドウを設定するウインドウ設定手段と、上記複数の距離測定用ウインドウ内の走行区分帯までの距離を他方のイメージセンサが撮像した画像と比較することにより検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離測定値の内で所定の基準値に最も近い距離検出値が検出された距離測定用ウインドウ内の走行区分帯の上記一方のイメージセンサが撮像した画像内での位置を検出する走行区分帯位置検出手段と、この走行区分帯位置検出手段により検出された走行区分帯の位置に基づいて移動体の走行制御を行う走行制御手段とを備えた移動体用走行制御装置。
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