JPH10170226A - 車両用走行区分帯検出装置 - Google Patents

車両用走行区分帯検出装置

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JPH10170226A
JPH10170226A JP8328729A JP32872996A JPH10170226A JP H10170226 A JPH10170226 A JP H10170226A JP 8328729 A JP8328729 A JP 8328729A JP 32872996 A JP32872996 A JP 32872996A JP H10170226 A JPH10170226 A JP H10170226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行路上の自車両の縦方向位置を検出可能な
車両用走行区分帯検出装置を得る。 【解決手段】 車両に搭載された一対の光学系1、2
と、各光学系を介して一対の画像が結像されるイメージ
センサ3、4と、イメージセンサからの一対の画像信号
G1、G2を比較処理する信号処理装置30Aとを備
え、信号処理装置は、各画像の所定個所にウインドウW
を設定するウインドウ設定装置13と、各画像のうちの
一方を基準として他方を順次シフトしながら各画像を整
合させる画像整合手段と、各画像のずれに基づく三角測
量原理を用いて車両の走行路上の対象物までの距離を演
算する距離演算手段とを含み、走行路上にほぼ等間隔に
断続して設けられた断続走行区分帯42の端部42aに
対応してウインドウを設定し、断続走行区分帯の端部ま
での距離Aを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の走行路上
の走行区分帯(車線または白線)を検出する車両用走行
区分帯検出装置に関し、特に断続走行区分帯までの距離
に基づいて走行中の自車両の現在位置および速度などを
検出可能な車両用走行区分帯検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、一対の光学系を介して二次元
のイメージセンサ上に結像された2つの画像を比較し、
三角測量原理を用いて走行路上の対象物(車線や白線)
までの距離を検出する装置はよく知られており、たとえ
ば特開昭62−221800号公報および特開平5−3
03625号公報などに開示されている。
【0003】上記各公報に記載された装置においては、
いずれも、車両に搭載されたカメラにより車両の前方の
走行路面を撮影し、撮影された二次元の画像信号を比較
処理することによって走行路上の車線を認識している。
【0004】また、イメージセンサを用いた光学式の距
離検出装置は、たとえば特公昭63−38085号公報
および特公昭63−46363号公報などに開示されて
おり、これらの公報に記載された装置は、基線長だけ離
間配置された左右(または、上下)一対の光学系(ステ
レオカメラ)を備えている。
【0005】図9はステレオカメラを用いた従来の車両
用走行区分帯検出装置を示す構成図である。図9におい
て、1および2は基線長Lだけ離れて左右(または、上
下)に配置されたレンズであり、車両に搭載された一対
の光学系すなわちステレオカメラを構成している。
【0006】3および4は各レンズ1および2の焦点距
離fの位置に配置された一対のイメージセンサであり、
レンズ1および2で撮像された各画像が個別に結像され
る。30はAD変換器、メモリおよびマイクロコンピュ
ータ(いずれも図示せず)などを含む信号処理装置であ
り、イメージセンサ3および4からの画像信号G1およ
びG2に基づいて、各イメージセンサ3および4上に結
像された画像の比較演算処理を行う。
【0007】31はレンズ1および2の前方の距離Aに
位置する任意の対象物であり、レンズ1および2を含む
ステレオカメラにより撮像され、信号処理装置30にお
いて距離Aが検出される。信号処理装置30は距離検出
装置として機能し、自動車の走行路上の走行区分帯(白
線)を検出する車両用走行区分帯検出装置として適用さ
れる。
【0008】次に、図9に示した従来の車両用走行区分
帯検出装置の処理動作について説明する。信号処理装置
30は、イメージセンサ3および4からの各画像信号G
1およびG2を取り込み、各画像信号G1およびG2に
より得られた画像の一方を基準として、画素単位で左右
方向に順次シフトさせながら電気的に重ね合わせる。
【0009】そして、各画像が最もよく一致したときの
シフト量Sから、対象物31までの距離Aを、三角測量
原理に基づく以下の(1)式により求める。
【0010】A=f・L/S …(1)
【0011】ただし、(1)式において、fは各レンズ
1および2の焦点距離、Lは各レンズ1および2の間の
基線長であり、シフト量Sは、シフト画素数×画素ピッ
チにより求められる。
【0012】このように、イメージセンサ3および4上
の各二次元画像による三角測量原理を用いることによ
り、自車両と白線との横方向の相対位置を検出すること
はできるが、縦方向(進行方向)に関する自車両の相対
位置を検出することはできない。
【0013】一方、従来より、(1)式により演算され
る距離Aの信頼性を向上させるために、たとえば特開平
4−113212号公報および特公平8−27187号
公報などに参照されるように、画像内の所定個所に複数
のウインドウを設け、各ウインドウにより捕らえられた
対象物31までの距離Aを検出する装置も提案されてい
る。しかしながら、ウインドウを用いた画像処理におい
ても、やはり縦方向の自車両位置を検出することはでき
ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用走行区分
帯検出装置は以上のように、イメージセンサから得られ
た二次元画像に基づいて、自車両および白線の横方向の
相対位置のみを検出しているので、走行路に沿った縦方
向の自車両位置を検出することができないという問題点
があった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、自車両前方の断続走行区分帯の
端部までの距離を検出することにより、道路上の自車両
の縦方向の位置を検出可能な車両用走行区分帯検出装置
を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用走行区分帯検出装置は、車両に搭載された一対
の光学系と、各光学系を介して一対の画像が結像される
イメージセンサと、イメージセンサからの一対の画像信
号を比較処理する信号処理装置とを備え、信号処理装置
は、各画像の所定個所にウインドウを設定するウインド
ウ設定装置と、各画像のうちの一方を基準として他方を
順次シフトしながら各画像を整合させる画像整合手段
と、各画像のずれに基づく三角測量原理を用いて車両の
走行路上の対象物までの距離を演算する距離演算手段と
を含み、ウインドウは、走行路上にほぼ等間隔に断続し
て設けられた断続走行区分帯の端部に対応して設定さ
れ、距離演算手段は、断続走行区分帯の端部までの距離
を演算するものである。
【0017】また、この発明の請求項2に係る車両用走
行区分帯検出装置は、請求項1において、信号処理装置
は、走行路上の基準位置を起点に等間隔に設置された断
続走行区分帯の個数を検出する区分帯数検出手段と、断
続走行区分帯の個数および断続走行区分帯の端部までの
距離に基づいて、基準位置から車両までの距離を演算す
る車両位置演算手段とを含むものである。
【0018】また、この発明の請求項3に係る車両用走
行区分帯検出装置は、請求項1または請求項2におい
て、信号処理装置は、断続走行区分帯の端部までの距離
の変化を検出する距離変化検出手段と、距離の変化に基
づいて車両の走行速度を演算する走行速度演算手段とを
含むものである。
【0019】また、この発明の請求項4に係る車両用走
行区分帯検出装置は、請求項2において、信号処理装置
は、基準位置から車両までの距離の変化を検出する距離
変化検出手段と、距離の変化に基づいて車両の走行速度
を演算する走行速度演算手段とを含むものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、図1において、30Aは前述(図9参照)
の信号処理装置30に対応しており、1〜4、A、fお
よびLは前述と同様のものである。
【0021】41および42は自車両の走行車線に沿っ
て描かれている白線(走行区分帯)であり、左側の白線
41は走行路上に連続的に描かれた白線、右側の白線4
2は走行路上に等間隔に断続して描かれた断続白線(断
続走行区分帯)である。42aは断続白線42の端部で
ある。
【0022】この場合、信号処理装置30Aは、以下の
構成要素7〜13を含んでいる。7および8は各イメー
ジセンサ3および4に接続されたAD変換器であり、イ
メージセンサ3および4からの画像信号G1およびG2
をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
【0023】9および10は各AD変換器7および8に
接続されたメモリであり、デジタル変換された一対の画
像信号G1およびG2に基づく画像を個別に記憶する。
11はメモリ9および10に接続されたマイクロコンピ
ュータであり、AD変換器8および9、ならびに、メモ
リ9および10などを制御する。
【0024】マイクロコンピュータ11は、各画像信号
G1およびG2により構成される画像を比較演算処理し
て、後述するように、自車両から断続白線の端部42a
までの距離および走行路上の自車両位置などを検出する
ようになっている。12はイメージセンサ3および4に
撮像されてメモリ9および10に格納された画像を表示
する表示装置であり、マイクロコンピュータ11により
制御されている。
【0025】13は各画像上の所定個所に測距ウインド
ウWを設定するウインドウ設定装置であり、自車両の前
方の断続白線の端部42aを検出するための測距ウイン
ドウWを設定する。測距ウインドウWは、測距対象とな
る断続白線の端部42aの位置に対応して設定される。
【0026】図2は図1内のマイクロコンピュータ11
の具体的構成を示す機能ブロック図であり、図2におい
て、9、10、11および13は前述(図1参照)と同
様のものである。
【0027】Aは自車両から走行路上の断続白線の端部
42aまでの距離、Dは走行路上の基準位置(後述す
る)から自車両までの距離(車両位置)、F1およびF
2は各画像信号G1およびG2に対応してメモリ9およ
び10内に格納された画像、Sは画像整合処理における
シフト量である。
【0028】20は各画像F1およびF2を整合させる
画像整合手段であり、各画像F1およびF2のうちの一
方を基準として他方を順次シフトさせ、測距ウインドウ
W内の画像成分が最も一致したときのシフト量Sを出力
する。
【0029】21は走行路上の基準位置を起点にして断
続白線42の個数Nを検出する区分帯数検出手段であ
り、各画像F1およびF2の測距ウインドウW内でシフ
ト量Sに基づいて画像成分として捕らえられた断続白線
42の個数Nを出力する。
【0030】22はシフト量Sに基づいて断続白線の端
部42aまでの距離Aを演算する距離演算手段である。
23は走行路上の基準位置から自車両までの距離Dを演
算する車両位置演算手段であり、断続白線42の個数N
と端部42aまでの距離Aとに基づいて、基準位置から
自車両までの距離Dを演算する。
【0031】24は断続白線の端部42aまでの距離A
の変化ΔAを検出する距離変化検出手段、25は距離A
の変化ΔAに基づいて車両の走行速度Vを演算する走行
速度演算手段である。
【0032】図3は走行路上の白線41および断続白線
42を撮像した画像F1の一例を示す説明図であり、信
号処理装置30Aによる水平方向の走査処理で得られる
複数の出力信号のレベルを示している。
【0033】図3において、CL1およびCL2は画像
F1上に設定される走査線であり、走査線CL1は断続
白線42を横切る位置に設定されており、走査線CL2
は断続白線42の切断部を横切る位置に設定されてい
る。SL1およびSL2は各走査線CL1およびCL2
に対応して得られる出力信号である。
【0034】図4は基準側たとえば画像F1内に設定さ
れる測距ウインドウWを示す説明図であり、表示装置1
2の画面に測距ウインドウWを重畳表示させた状態を示
している。図4において、測距ウインドウWは、断続白
線42の撮像位置に対応して画像F1内の下方に設定さ
れている。
【0035】ここでは、イメージセンサ3側の画像信号
G1に基づくメモリ9内の画像F1を基準側の画像とし
ているが、各画像F1およびF2のうちの任意の一方を
基準とすればよい。また、測距ウインドウWの数は任意
に設定され得る。
【0036】次に、図3および図4を参照しながら、図
1および図2に示したこの発明の実施の形態1による距
離検出動作について説明する。白線41および断続白線
42の描かれた道路上を車両が走行すると、表示装置1
2には、たとえば図3のように車両前方の画像F1が表
示される。
【0037】このとき、一方のレンズ1を介してイメー
ジセンサ3上に撮像された車両前方の画像F1(図3参
照)は、他方の画像F2(図示せず)とともに、信号処
理装置30A内のメモリ9および10を介して、マイク
ロコンピュータ11に入力される。
【0038】続いて、マイクロコンピュータ11内の画
像整合手段20および距離演算手段22は、基準側の画
像F1とシフト側の画像F2とを比較して、測距ウイン
ドウW内の断続白線42を検出するとともに、車両から
断続白線の端部42aまでの距離Aを求める。
【0039】すなわち、イメージセンサ3により撮像さ
れた画像F1内に、図3のように白線41および断続白
線42が表示されたとすると、まず、断続白線42が表
示されている画像F1の中央から右側を走査し、そのと
きの各出力信号レベルから断続白線の端部42aを検出
する。
【0040】たとえば、図3内の走査線CL1に沿って
走査した場合、出力信号SL1は、断続白線42の白線
部でピーク値SPとなる出力特性を示す。また、断続白
線42の切断部を走査線CL2に沿って走査した場合、
出力信号SL2にはピーク値SPが発生しない。
【0041】このように、画像F1の中央から右側に走
査したときの各出力信号のピーク特性により、断続白線
42の白線部および切断部を識別し、断続白線の切断部
すなわち端部42aの位置を特定する。そして、図4に
示すように、断続白線の端部42aまでの距離Aを検出
するために、端部42aに対応して測距ウインドウWを
設定する。
【0042】以下、前述の特開平4−113212号公
報および特公平8−27187号公報などから周知の演
算処理を用いて、イメージセンサ4側で撮像された画像
F2のズレから、測距ウインドウWで捕らえている断続
白線の端部42aまでの距離Aを演算する。
【0043】すなわち、画像整合手段20は、距離Aの
演算基準となるイメージセンサ3上の画像F1に関し、
断続白線42を捕らえている測距ウインドウW内の画素
信号(画像成分)をメモリ9から読み出すとともに、他
方(シフト側)のイメージセンサ4上の画像F2をメモ
リ10から読み出す。
【0044】そして、画像F2の中で測距ウインドウW
に対応した演算領域を選択し、基準側の画像F1に対し
て、シフト側の画像F2を1画素づつ順次シフトしなが
ら、測距ウインドウW内の画像成分と最も整合する画像
位置を求める。
【0045】続いて、距離演算手段22は、画像整合時
のシフト画素数と画素ピッチとを乗算してシフト量Sと
し、上記(1)式から、ステレオカメラの基線長Lおよ
び焦点距離fを用いて、測距ウインドウWが捕らえてい
る断続白線の端部42aまでの距離Aを求める。
【0046】画像整合手段20および距離演算手段22
は、上記演算処理を繰り返し、測距ウインドウWが捕ら
えている断続白線の端部42aまでの距離Aを連続的に
求める。なお、距離Aの演算は、マイクロコンピュータ
11内の処理回路またはプログラムにより実行される。
【0047】ここで、図5のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施の形態1による測距ウインドウW
内での動作手順について具体的に説明する。この場合、
自車両から断続白線の端部42aまでの距離Aを検出す
る演算処理について説明する。
【0048】まず、基準側のメモリ9に記憶されている
画像F1を読み出し、断続白線42が撮像されている右
半分の画像F1を下方から上方に向けて順次走査し、画
像信号G1の変化特性(図3内の出力信号SL1、SL
2参照)から、断続白線42の存在位置を特定する(ス
テップS101)。
【0049】続いて、断続白線42が画面の上方で途切
れている個所(切断部)を断続白線の端部42aとし、
この端部42aを中心にして所定の大きさの測距ウイン
ドウWを設定する(ステップS102)。
【0050】最後に、設定された測距ウインドウW内の
画像を基準画像として、メモリ10内の対応する画像位
置を演算し、周知の三角測量原理を用いた(1)式か
ら、測距ウインドウWが捕らえている断続白線の端部4
2aまでの距離Aを演算する(ステップS103)。以
下、上記ステップS101〜S103を繰り返し実行す
ることにより、断続白線の端部42aまでの距離A、す
なわち、断続白線42に関する縦方向の自車両の位置を
検出することができる。
【0051】次に、図3、図4および図6〜図8を参照
しながら、走行路上の自車両の位置を演算する車両位置
演算手段23の動作について説明する。図6は図2内の
車両位置演算手段23の処理動作を説明するための平面
図であり、走行中の車両を上空から見た状態を概略的に
示している。
【0052】図6において、40は白線41および断続
白線42が描かれた走行路、50は白線41および断続
白線42に沿って走行する自車両、Pは自車両50の出
発点位置すなわち基準位置、KLは断続白線42の長
さ、KGは断続白線42の間隔である。
【0053】図7および図8は自車両50の走行にとも
なう画像F1の変化を示す説明図であり、白線41およ
び断続白線42の移動状態ならびにウインドウWの追従
状態を示している。
【0054】この場合、区分帯数検出手段21は、画像
F1内で設定される測距ウインドウWの位置の変化によ
り、基準位置Pを起点とした断続白線42の個数Nを検
出することができる。
【0055】たとえば、図4のように、最初に画像F1
内の断続白線の端部42aに応じて設定された測距ウイ
ンドウWの位置(図4参照)は、自車両50の進行によ
り、現在捕らえている断続白線42の移動にともなっ
て、図7のように右下方向に移動する。
【0056】さらに、自車両50の進行により断続白線
42が移動し、現在捕らえている断続白線42が画像F
1から消えると、図8のように、測距ウインドウWは、
次の断続白線の端部42aを捕らえることになる。
【0057】したがって、基準位置Pを起点として、測
距ウインドウWの設定対象となる断続白線42が切り換
わった回数を計数すれば、断続白線42の個数Nが求め
られる。たとえば、図7から図8の状態に移行するとき
に、測距ウインドウWの位置が画像F1内で左上に移動
するので、走行中に通過する断続白線42の個数Nは、
測距ウインドウWが右下から左上に移動する回数で表わ
される。
【0058】このとき、イメージセンサ3により撮像さ
れた画像F1内に、たとえば図3のように白線41およ
び断続白線42が表示されたとすると、前述の画像F2
の右側走査による各出力信号のピーク特性から、断続白
線の端部42aを識別し、図4のように測距ウインドウ
Wを設定する。
【0059】そして、前述と同様に、白線41および断
続白線42で区分された車線を走行中の自車両50(図
6参照)に関し、自車両50の直前の断続白線の端部4
2aまでの距離Aが演算される。
【0060】続いて、車両位置演算手段23は、断続白
線42の長さKLおよび間隔KG(いずれも一定値)
と、走行路40上の基準位置P(出発点位置)からステ
レオカメラが捕らえた断続白線42の個数Nと、現在検
出している断続白線の端部42aまでの距離Aとを用い
て、以下の(2)式により、自車両50の基準位置Pか
らの距離D(現在位置)を求める。
【0061】D=N(KL+KG)−A …(2)
【0062】このように、基準位置Pからの距離Dを演
算することにより、走行中の自車両50の実質的な現在
位置をリアルタイムに検出することができる。
【0063】一方、距離変化検出手段24は、自車両5
0から断続白線の端部42aまでの距離Aの時間的な変
化ΔAを求め、走行速度演算手段25は、距離Aの時間
変化ΔAから自車両50の走行速度Vを演算する。
【0064】このように、距離Aの時間変化ΔAから演
算された走行速度Vは、従来の車輪速度から演算された
走行速度と比べて、車輪の空気圧変化などによる演算誤
差を含んでいないので、常に正確な対地速度(車速情
報)を示すことになる。また、断続白線の端部42aま
での距離変化ΔAから、容易に演算することができる。
【0065】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、断続白線の端部42aまでの距離Aの変化ΔAを用
いて自車両50の走行速度Vを演算したが、基準位置P
から自車両50までの距離Dの時間変化(ΔD)を用い
て走行速度Vを演算してもよい。
【0066】この場合、距離Aを求める(1)式のみな
らず、距離Dを求める(2)式を演算する必要があるの
で、処理ステップが複雑化するが、自車両50の現在位
置に基づいて走行速度Vが演算されるので、演算結果の
信頼性が向上する。
【0067】また、自車両50の走行中において、断続
白線の端部42aの距離Aは、断続白線42が画像F1
から順次消え去っていくので、周期的に演算状態が瞬時
断続するのに対し、自車両50の現在位置Dは、断続す
ることなく常に演算されているので、時間変化ΔDに基
づく走行速度Vは常に正確に得られる。
【0068】実施の形態3.また、上記実施の形態1で
は、ステレオカメラを構成するイメージセンサ3および
4を左右に配置したが、上下に配置してもよい。
【0069】この場合、たとえば図3から明らかなよう
に、画像F1内において、断続白線42が斜めに表示さ
れるので、イメージセンサ3および4を上下に配置して
も、前述の三角測量原理に基づく(1)式を用いて、何
ら支障なく距離Aを演算することができる。
【0070】実施の形態4.また、上記実施の形態1で
は、断続走行区分帯として断続白線42を対象とした
が、他の走行区分帯、たとえば等間隔に設置された路肩
のガードレール(図示せず)を対象として、ガードレー
ルの端部までの距離Aを検出してもよい。この場合も、
検出された距離Aに基づいて、自車両50の現在位置D
および走行速度Vを演算することができる。
【0071】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両に搭載された一対の光学系と、各光学系を介し
て一対の画像が結像されるイメージセンサと、イメージ
センサからの一対の画像信号を比較処理する信号処理装
置とを備え、信号処理装置は、各画像の所定個所にウイ
ンドウを設定するウインドウ設定装置と、各画像のうち
の一方を基準として他方を順次シフトしながら各画像を
整合させる画像整合手段と、各画像のずれに基づく三角
測量原理を用いて車両の走行路上の対象物までの距離を
演算する距離演算手段とを含み、走行路上にほぼ等間隔
に断続して設けられた断続走行区分帯の端部に対応して
ウインドウを設定し、断続走行区分帯の端部までの距離
を演算するようにしたので、走行路上の自車両の縦方向
位置を検出可能な車両用走行区分帯検出装置が得られる
効果がある。
【0072】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、走行路上の基準位置を起点に等間隔に設
置された断続走行区分帯の個数を検出する区分帯数検出
手段と、断続走行区分帯の個数および断続走行区分帯の
端部までの距離に基づいて、基準位置から車両までの距
離を演算する車両位置演算手段とを設けたので、走行中
の車両の現在位置を正確に検出することのできる車両用
走行区分帯検出装置が得られる効果がある。
【0073】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、断続走行区分帯の端部ま
での距離の変化を検出する距離変化検出手段と、距離の
変化に基づいて車両の走行速度を演算する走行速度演算
手段とを設けたので、車両の走行速度を正確な対地速度
として検出することのできる車両用走行区分帯検出装置
が得られる効果がある。
【0074】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、基準位置から車両までの距離の変化を検
出する距離変化検出手段と、距離の変化に基づいて車両
の走行速度を演算する走行速度演算手段とを設けたの
で、車両の走行速度を正確な対地速度として検出するこ
とのできる車両用走行区分帯検出装置が得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示す構成
図である。
【図2】 図1内のマイクロコンピュータの具体的構成
を示す機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1により撮像された白
線の表示画像例を示す説明図である。
【図4】 図3内の画像に測距ウインドウを重畳させた
状態を示す説明図である。
【図5】 図2内の画像整合手段および距離演算手段の
動作手順を示すフローチャートである。
【図6】 図2内の車両位置演算手段の処理動作を示す
説明図である。
【図7】 図2内の区分帯数検出手段の処理動作に関連
した表示画像例を示す説明図である。
【図8】 図2内の区分帯数検出手段の処理動作に関連
した表示画像例を示す説明図であり、測距ウインドウが
捕らえている断続白線の端部が自車両の進行とともに移
動する状態を示している。
【図9】 従来の車両用走行区分帯検出装置を示す構成
図である。
【符号の説明】
1、2 レンズ、3、4 イメージセンサ、9、10
メモリ、11 マイクロコンピュータ、12 表示装
置、13 ウインドウ設定装置、20 画像整合手段、
21 区分帯数検出手段、22 距離演算手段、23
車両位置演算手段、24 距離変化検出手段、25 走
行速度演算手段、30A 信号処理装置、40 走行
路、41 白線、42 断続白線、42a 端部、50
自車両、A端部までの距離、CL1、CL2 走査
線、D 基準位置からの距離(車両位置)、F1、F2
画像、KG 断続白線の間隔、KL 断続白線の長
さ、N断続白線数、P 基準位置、S シフト量、SL
1、SL2 出力信号、SPピーク値、V 走行速度、
W 測距ウインドウ、S101 画像内の断続白線を検
出するステップ、S102 測距ウインドウを設定する
ステップ、S103断続白線の端部までの距離を演算す
るステップ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された一対の光学系と、 前記各光学系を介して一対の画像が結像されるイメージ
    センサと、 前記イメージセンサからの一対の画像信号を比較処理す
    る信号処理装置とを備え、 前記信号処理装置は、 前記各画像の所定個所にウインドウを設定するウインド
    ウ設定装置と、 前記各画像のうちの一方を基準として他方を順次シフト
    しながら前記各画像を整合させる画像整合手段と、 前記各画像のずれに基づく三角測量原理を用いて前記車
    両の走行路上の対象物までの距離を演算する距離演算手
    段とを含み、 前記ウインドウは、前記走行路上にほぼ等間隔に断続し
    て設けられた断続走行区分帯の端部に対応して設定さ
    れ、 前記距離演算手段は、前記断続走行区分帯の端部までの
    距離を演算することを特徴とする車両用走行区分帯検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理装置は、 前記走行路上の基準位置を起点に等間隔に設置された前
    記断続走行区分帯の個数を検出する区分帯数検出手段
    と、 前記断続走行区分帯の個数および前記断続走行区分帯の
    端部までの距離に基づいて、前記基準位置から前記車両
    までの距離を演算する車両位置演算手段とを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の車両用走行区分帯検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理装置は、前記断続走行区分
    帯の端部までの距離の変化を検出する距離変化検出手段
    と、前記距離の変化に基づいて前記車両の走行速度を演
    算する走行速度演算手段とを含むことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の車両用走行区分帯検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理装置は、前記基準位置から
    前記車両までの距離の変化を検出する距離変化検出手段
    と、前記距離の変化に基づいて前記車両の走行速度を演
    算する走行速度演算手段とを含むことを特徴とする請求
    項2に記載の車両用走行区分帯検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205642A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Hitachi Ltd 車両速度判定装置および車両速度判定方法
KR101372843B1 (ko) * 2014-02-04 2014-03-14 (주)나인정보시스템 스테레오 기법을 이용한 교차로 꼬리물기 차량 자동 단속 시스템 및 그 방법
JP2015169534A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 本田技研工業株式会社 車両用計測装置
JP2023102505A (ja) * 2022-01-12 2023-07-25 ソフトバンク株式会社 情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理システム

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