JP2000110920A - ディファレンシャル装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置

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JP2000110920A
JP2000110920A JP28447298A JP28447298A JP2000110920A JP 2000110920 A JP2000110920 A JP 2000110920A JP 28447298 A JP28447298 A JP 28447298A JP 28447298 A JP28447298 A JP 28447298A JP 2000110920 A JP2000110920 A JP 2000110920A
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helical
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gear
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JP28447298A
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Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛み合うギヤ間のバックラッシを吸収し、ギ
ヤの歯打ち音を防止可能なデファレンシャル装置の提供
を目的とする。 【解決手段】 デフケース3と、一対のヘリカルサイド
ギヤ415,417と、回転軸に平行の複数対の収納孔
405,407と405a,407aと、対の収納孔4
11,413に摺動回転自在に収納されそれぞれ別に各
サイドギヤ415,417と噛み合うと共に互いに噛み
合うヘリカルピニオンギヤ411,411a,413,
413aとを備えるデフ装置において、一対の収納孔4
05a,407aにナイロン製のピニオンギヤ411
a,413aが収納され、ピニオンギヤ411a,41
3aは噛み合い相手ギヤとの間にバックラッシを持た
ず、その他の対のピニオンギヤ411,413は噛み合
い相手ギヤとの間にバックラッシAを持つことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディファレンシャ
ル装置のギヤの歯打ち音防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディファレンシャル装置として
は、例えば欧州特許第0130806号に図6に示すも
のが開示されている。
【0003】このディファレンシャル装置401はいわ
ゆる平行軸式のもので、ギヤはヘリカルギヤで構成され
ている。デフケース403はエンジンからの駆動力を入
力されてその回転軸周りに回転する。このときデフケー
ス403の回転軸に平行に設けられた対の収納孔40
5,407内のピニオンギヤ411,413はデフケー
ス403と共に回転し、噛み合い相手の各出力側サイド
ギヤ415,417に駆動力が伝達される。また、ピニ
オンギヤ411,413同士は両サイドギヤ415,4
17の軸方向中間のスペースで互いに噛み合い、これに
より両サイドギヤ415,417はピニオンギヤ41
1,413を介して連結されている。
【0004】両サイドギヤ415,417間に介装され
た皿ばね419は常時両サイドギヤ415,417を引
き離す方向に付勢している。駆動力伝達時には、両サイ
ドギヤ415,417は皿ばね419による付勢力に加
え、ピニオンギヤ411,413との噛み合いによるス
ラストを受け、それぞれデフケース403またはプレー
ト421,423に押圧される。一方、各ピニオンギヤ
411,413も互いの間の噛み合いおよび各サイドギ
ヤ415,417との噛み合いにより、収納孔405,
407の内周に押圧されると共にスラストを受け、デフ
ケース403またはプレート421,423に押圧され
る。
【0005】両サイドギヤ415,417間に駆動抵抗
差が生じるとピニオンギヤ411,413の自転により
両サイドギヤ415,417間に差動回転が許容される
と共に、皿ばね419の付勢力および噛み合いによる押
圧力により生じる摩擦により差動回転が制限される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のピニ
オンギヤ411,413とサイドギヤ415,417の
各噛み合い歯の間、およびピニオンギヤ411,413
同士の噛み合い歯の間にはそれぞれバックラッシが設け
られているので、噛み合い歯の衝突により歯打ち音や振
動などが発生するのは避けられないという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、噛み合うギヤ間のバッ
クラッシを吸収し、ギヤの歯打ち音を防止可能なディフ
ァレンシャル装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、エンジンの駆動力により
回転駆動されるデフケースと、前記デフケース内に該デ
フケースと同軸に配置された一対の出力側ヘリカルギヤ
と、前記デフケースに設けられその回転軸に平行に形成
された複数対の収納孔と、前記対の収納孔に摺動回転自
在に収納されそれぞれ別に前記各出力側ヘリカルギヤと
噛み合うと共に互いに噛み合うヘリカルピニオンギヤと
を備えるディファレンシャル装置において、前記複数対
の収納孔の少なくとも一対の収納孔に弾性を有する対の
ヘリカルピニオンギヤが収納され、前記弾性を有する対
のヘリカルピニオンギヤは噛み合い相手ギヤとの間にバ
ックラッシを持たず、その他の対のヘリカルピニオンギ
ヤは噛み合い相手ギヤとの間に所定のバックラッシを持
つことを特徴とする。
【0009】したがって、弾性を有するヘリカルピニオ
ンギヤが、他のヘリカルピニオンギヤに先行してバック
ラッシ無しで相手ギヤと噛み合い、負荷により所定のバ
ックラッシ分だけ撓んだときに他のヘリカルピニオンギ
ヤが噛み合い始める。こうして、弾性を有するヘリカル
ピニオンギヤの撓みが所定のバックラッシを吸収するの
で、他のヘリカルピニオンギヤの衝突的噛み合いが避け
られ、歯打ち音の発生が防止される。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディファレンシャル装置であって、前記弾性を有する
ヘリカルピニオンギヤが弾性材で形成されることを特徴
とする。
【0011】したがって、弾性材で形成されたヘリカル
ピニオンギヤの撓みにより、請求項1の発明と同等の作
用・効果が得られる。
【0012】請求項3に記載の発明は、エンジンの駆動
力により回転駆動されるデフケースと、前記デフケース
内に該デフケースと同軸に配置された一対の出力側ヘリ
カルギヤと、前記デフケースに設けられその回転軸に平
行に形成された複数対の収納孔と、前記対の収納孔に摺
動回転自在に収納されそれぞれ別に前記各出力側ヘリカ
ルギヤと噛み合うと共に互いに噛み合うヘリカルピニオ
ンギヤとを備えるディファレンシャル装置において、前
記複数対のヘリカルピニオンギヤのうちの少なくとも一
対のヘリカルピニオンギヤが弾性を有する歯部を備え、
前記弾性を有する歯部は噛み合い相手ギヤとの間にバッ
クラッシを持たず、それ以外の歯部およびその他の対の
ヘリカルピニオンギヤは噛み合い相手ギヤとの間に所定
のバックラッシを持つことを特徴とする。
【0013】したがって、少なくとも一対のヘリカルピ
ニオンギヤの弾性を有する歯部が先行して相手ギヤと噛
み合い、負荷により所定のバックラッシ分だけ撓んだと
きに、それ以外の歯部およびその他のヘリカルピニオン
ギヤが噛み合い始める。こうして、弾性を有する歯部の
撓みが所定のバックラッシを吸収するので、それ以外の
歯部およびその他のヘリカルピニオンギヤの衝突的噛み
合いが避けられ、歯打ち音の発生が防止される。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のディファレンシャル装置であって、前記弾性を有する
歯部が、歯幅の両端部に設けられてなることを特徴とす
る。
【0015】したがって、少なくとも一対のヘリカルピ
ニオンギヤの弾性を有する両端部の歯部の撓みにより、
請求項3の発明と同等の作用・効果が得られる。
【0016】請求項5に記載の発明は、エンジンの駆動
力により回転駆動されるデフケースと、前記デフケース
内に該デフケースと同軸に配置された一対の出力側ヘリ
カルギヤと、前記デフケースに設けられその回転軸に平
行に形成された複数対の収納孔と、前記対の収納孔に摺
動回転自在に収納されそれぞれ別に前記各出力側ヘリカ
ルギヤと噛み合うと共に互いに噛み合うヘリカルピニオ
ンギヤとを備えるディファレンシャル装置において、前
記複数対のヘリカルピニオンギヤのうちの少なくとも一
対のヘリカルピニオンギヤの両端部に歯数の異なる端部
ギヤを隣接配置してなることを特徴とする。
【0017】したがって、出力側ヘリカルギヤと噛み合
うヘリカルピニオンギヤの中央部のギヤと端部ギヤとの
歯数差による相対回転によって両者間に生じる摩擦力を
利用して噛み合い相手ギヤを挟み込んでバックラッシを
吸収することができ、回転変動時にもギヤの衝突的噛み
合いが避けられ、歯打ち音の発生が防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態を図1により説明する。図1は本実施形態の各ギ
ヤの配置を概念的に示す配置図である。本実施形態のデ
ィファレンシャル装置は、図6に示す前記従来例のディ
ファレンシャル装置401と同様の構成であるので、詳
細な説明は省略する。ディファレンシャル装置401と
同じ部材には同じ符号を用いる。
【0019】図1に示すように、エンジンの駆動力が入
力されるデフケース3内に同軸に配置された出力側ヘリ
カルギヤとしての鋼製のヘリカルサイドギヤ415,4
17(以下、各実施形態において単にサイドギヤとい
う)の周囲に周方向3等分に同径の対の収納孔405,
407が形成されている。対の収納孔405,407に
は鋼製の対のヘリカルギヤピニオンギヤ411,413
(以下、各実施形態において単にピニオンギヤという)
が摺動回転可能に収納されている。
【0020】隣接する対の収納孔405,407の中間
には小径の対の収納孔405a,407aが設けられ、
弾性を有するナイロン(弾性材)製の対のヘリカルピニ
オンギヤ411a,413aが摺動回転可能に収納され
ている。
【0021】各ピニオンギヤ411,411a,41
3,413aはインボリュート歯形に形成され、それぞ
れ別にサイドギヤ415,417と噛み合うと共に、対
のピニオンギヤ同士が噛み合っている。この噛み合いに
おいて、鋼製の対のピニオンギヤ411,413は噛み
合い相手ギヤとの間に所定量のバックラッシAを持って
噛み合うように形成され、ナイロン製の対のピニオンギ
ヤ411a,413aは噛み合い相手ギヤとの間にバッ
クラッシ無しで噛み合うように形成されている。
【0022】つぎに、このディファレンシャル装置にお
ける各ギヤの噛み合い作用を説明する。
【0023】エンジンの駆動力はデフケース3に入力さ
れ、デフケース3と共に回転するピニオンギヤ411,
413,411a,413aを介して各サイドギヤ41
5,417を駆動し、出力される。このとき、ナイロン
製ピニオンギヤ411a,413aはバックラッシ無し
で互いに噛み合うと共にそれぞれサイドギヤ415,4
17と噛み合うが、この噛み合いは鋼製のピニオンギヤ
411,413の噛み合いよりも先行し、負荷により上
記バックラッシA相当分だけ撓む。このとき鋼製のピニ
オンギヤ411,413の噛み合いが始まり、両ピニオ
ンギヤ411,413,411a,413aを介して動
力伝達がなされる。
【0024】こうして、本実施形態によれば、ナイロン
製ギヤ411a,413aの撓みにより、鋼製のピニオ
ンギヤ411,413とサイドギヤ415,417との
間のバックラッシAが吸収されるので、鋼製のピニオン
ギヤ411,413とサイドギヤ415,417間の衝
突的な噛み合いが避けられ、歯打ち音の発生が防止され
る。
【0025】なお、鋼製のピニオンギヤとナイロン製ピ
ニオンギヤの対数は本実施形態の対数に限定されるもの
ではない。
【0026】また、弾性材はナイロンに限定されるもの
ではなく、他の樹脂材料などを用いてもよいことはもち
ろんである。
【0027】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図2、図3により説明する。図2は本実施形態の各ギヤ
の配置を概念的に示す配置図である。図3は要部を示す
拡大断面図である。
【0028】本実施形態は、一対のヘリカルピニオンギ
ヤが弾性を有する歯部を持つ点と小径のピニオンギヤを
備えていない点が上記第1実施形態と異なり、その他は
同じである。したがって、異なる点を主に説明する。第
1実施形態と同じ部材には同じ符号を用いる。
【0029】図2に示すように、サイドギヤ415,4
17の周囲のデフケース3に同径の対の収納孔405,
407が4対設けられ、そのうちの3対の収納孔40
5,407に鋼製の対のピニオンギヤ411,413が
摺動回転可能に収納され、残りの一対の収納孔405,
407に対のピニオンギヤ411b,413bが摺動回
転可能に収納されている。
【0030】図3に示すように、ピニオンギヤ411
b,413bはそれぞれ、歯幅の中央部に形成された鋼
製歯部107と、鋼製歯部107の両端軸部109上に
貼付され一体化された所定歯幅のナイロン製歯部10
5,105とからなる。鋼製歯部107とナイロン製歯
部105とは歯厚だけが異なり、その他のギヤ諸元は同
一である。ナイロン製歯部105が鋼製歯部107に貼
付された状態で、鋼製歯部107は噛み合い相手ギヤと
の間にバックラッシAを持ち、ナイロン製歯部105は
噛み合い相手ギヤとの間にバックラッシを持たないよう
に形成されている。
【0031】なお、ナイロン製歯部を鋼製歯部107の
歯幅の中央部に追加して設ける構成にしてもよい。
【0032】このような構成により、一対のピニオンギ
ヤ411b,413bのナイロン製歯部105がバック
ラッシA分だけ先行して相手ギヤと噛み合い、負荷によ
りバックラッシA相当量だけ撓んだときに鋼製歯部10
7および他の対のピニオンギヤ411,413が噛み合
いを開始し、動力伝達がなされる。
【0033】こうして、本実施形態においても、ナイロ
ン製歯部105の撓みによりバックラッシAが吸収され
るので、鋼製歯部107およびその他の対のピニオンギ
ヤ411,413の衝突的な噛み合いが避けられ、歯打
ち音の発生が防止される。
【0034】なお、本実施形態では、一対のピニオンギ
ヤ411b,413bにナイロン製歯部105と鋼製歯
部107とを設けた場合を説明したが、ナイロン製歯部
を設けるピニオンギヤの対数は上記の一対に限定される
ものではない。
【0035】また、同径の収納孔を形成すればよいので
加工が容易であり、それだけ低コストとなる。
【0036】[第3実施形態]本発明の第3実施形態を
図4、図5により説明する。図4は本実施形態の要部を
示す拡大断面図である。図5は作用説明図である。
【0037】本実施形態は、一対のピニオンギヤの両端
部の構成が上記第2実施形態(図3)と異なり、その他
は同様である。したがって、異なる点を主に説明する。
第2実施形態と同じ部材には同じ符号を用いる。
【0038】サイドギヤ415,417の周囲のデフケ
ース3には、図3(上記第2実施形態)に示すように同
径の4対の収納孔405,407が設けられ、そのうち
の3対の収納孔405,407に対のピニオンギヤ41
1,413が摺動回転可能に収納され、残りの一対の収
納孔405,407に対のピニオンギヤ411c,41
3cが摺動回転可能に収納されている。
【0039】図4に示すように、ピニオンギヤ411
c,413cはそれぞれ、歯幅の中央部に形成された中
央ギヤ207と、両端軸部209上に回転可能に支持さ
れた所定歯幅の端部ギヤ205,205とからなる。中
央ギヤ207と端部ギヤ205は共に鋼製であり、端数
が1枚異なるのみでその他のギヤ諸元は同じである。ま
た、その他の対のピニオンギヤ411,413と同じ
く、噛み合い相手ギヤとの間に所定量のバックラッシA
を持つように形成されている。対のピニオンギヤ41
1,413も共に鋼製である。
【0040】つぎに、対のピニオンギヤ411c,41
3cのうちの一方のピニオンギヤ411cを例にとり、
本実施形態の特徴的な作用に絞って作用を説明する。
【0041】エンジンからデフケース3に入力された駆
動力が、ピニオンギヤ411,411cと、ピニオンギ
ヤ413,413cをそれぞれ介してサイドギヤ41
5,417に伝達される。このとき、ピニオンギヤ41
1cの外側(図4、図6の左方)の端部ギヤ205およ
び中央ギヤ207はサイドギヤ415と噛み合う。一
方、ピニオンギヤ411c,413c同士の噛み合い
は、互いの軸方向内側の端部ギヤ205および中央ギヤ
207が、相手側の軸方向内側の端部ギヤ205および
中央ギヤ207と互いにラップして噛み合う。
【0042】このような噛み合いにより、ピニオンギヤ
411cとサイドギヤ415との噛み合いでは、互いに
軸方向に押圧されつつ歯数差により回転速度差を持つ端
部ギヤ205と中央ギヤ207との摺動部に摩擦力が生
じて、図5に示すように、両ギヤ205,207の歯が
サイドギヤ415の歯を挟んでバックラッシAを吸収し
て矢印B方向に回転する。
【0043】また、ピニオンギヤ411c,413c同
士の噛み合いにおいても同様に、互いの端部ギヤ205
と中央ギヤ207が相手側の中央ギヤ207を挟み込ん
でバックラッシAを吸収して噛み合う。
【0044】こうして、本実施形態においても、歯数の
異なる端部ギヤ205と中央ギヤ207とが噛み合い相
手ギヤを挟み込み、バックラッシAが吸収されるので、
回転変動に対し効果的に歯打ち音の発生が防止される。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、先行して相手ギヤと噛み合う
弾性を有するヘリカルピニオンギヤの撓みが所定のバッ
クラッシを吸収するので、他のヘリカルピニオンギヤの
衝突的噛み合いが避けられ、歯打ち音の発生が防止され
る。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、弾性材で
形成されたヘリカルピニオンギヤの撓みにより、請求項
1の発明と同等の効果が得られる。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、少なくと
も一対のヘリカルピニオンギヤの弾性を有する歯部が先
行して相手ギヤと噛み合うことによる撓みが所定のバッ
クラッシを吸収するので、それ以外の歯部およびその他
のヘリカルピニオンギヤの衝突的噛み合いが避けられ、
歯打ち音の発生が防止される。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、少なくと
も一対のヘリカルピニオンギヤの弾性を有する両端部の
歯部の撓みにより、請求項3の発明と同等の効果が得ら
れる。
【0049】請求項5に記載の発明によれば、出力側ヘ
リカルギヤと噛み合うヘリカルピニオンギヤの中央部の
ギヤと端部ギヤとが噛み合い相手ギヤを挟み込んでバッ
クラッシを吸収することができ、回転変動時にもギヤの
衝突的噛み合いが避けられ、歯打ち音の発生が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の各ギヤの配置を概念的
に示す配置図である。
【図2】本発明の第2実施形態の各ギヤの配置を概念的
に示す配置図である。
【図3】第2実施形態の要部を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態の要部を示す拡大断面図
である。
【図5】第3実施形態の作用説明図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
3 デフケース 105 ナイロン製歯部 107 鋼製歯部 207 中央ギヤ 205 端部ギヤ 405,405a,407,407a 収納孔 411,411a,411b,411c,413,41
3a,413b,413c ピニオンギヤ 415,417 サイドギヤ(出力側ギヤ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、 前記デフケース内に該デフケースと同軸に配置された一
    対の出力側ヘリカルギヤと、前記デフケースに設けられ
    その回転軸に平行に形成された複数対の収納孔と、前記
    対の収納孔に摺動回転自在に収納されそれぞれ別に前記
    各出力側ヘリカルギヤと噛み合うと共に互いに噛み合う
    ヘリカルピニオンギヤとを備えるディファレンシャル装
    置において、 前記複数対の収納孔の少なくとも一対の収納孔に弾性を
    有する対のヘリカルピニオンギヤが収納され、 前記弾性を有する対のヘリカルピニオンギヤは噛み合い
    相手ギヤとの間にバックラッシを持たず、その他の対の
    ヘリカルピニオンギヤは噛み合い相手ギヤとの間に所定
    のバックラッシを持つことを特徴とするディファレンシ
    ャル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記弾性を有するヘリカルピニオンギヤが弾性材で形成
    されることを特徴とするディファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、 前記デフケース内に該デフケースと同軸に配置された一
    対の出力側ヘリカルギヤと、前記デフケースに設けられ
    その回転軸に平行に形成された複数対の収納孔と、前記
    対の収納孔に摺動回転自在に収納されそれぞれ別に前記
    各出力側ヘリカルギヤと噛み合うと共に互いに噛み合う
    ヘリカルピニオンギヤとを備えるディファレンシャル装
    置において、 前記複数対のヘリカルピニオンギヤのうちの少なくとも
    一対のヘリカルピニオンギヤが弾性を有する歯部を備
    え、 前記弾性を有する歯部は噛み合い相手ギヤとの間にバッ
    クラッシを持たず、それ以外の歯部および他の対のヘリ
    カルピニオンギヤは噛み合い相手ギヤとの間に所定のバ
    ックラッシを持つことを特徴とするディファレンシャル
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記弾性を有する歯部が、歯幅の両端部に設けられてな
    ることを特徴とするディファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、前記デフケース内に該デフケースと同軸
    に配置された一対の出力側ヘリカルギヤと、前記デフケ
    ースに設けられその回転軸に平行に形成された複数対の
    収納孔と、前記対の収納孔に摺動回転自在に収納されそ
    れぞれ別に前記各出力側ヘリカルギヤと噛み合うと共に
    互いに噛み合うヘリカルピニオンギヤとを備えるディフ
    ァレンシャル装置において、 前記複数対のヘリカルピニオンギヤのうちの少なくとも
    一対のヘリカルピニオンギヤの両端部に歯数の異なる端
    部ギヤを隣接配置してなることを特徴とするディファレ
    ンシャル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7611437B2 (en) 2004-03-05 2009-11-03 American Axle & Manufacturing, Inc. Spacer pin arrangement for helical gear differential
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