JPH1159593A - ヘリコプタの動力伝達装置 - Google Patents

ヘリコプタの動力伝達装置

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JPH1159593A
JPH1159593A JP9219570A JP21957097A JPH1159593A JP H1159593 A JPH1159593 A JP H1159593A JP 9219570 A JP9219570 A JP 9219570A JP 21957097 A JP21957097 A JP 21957097A JP H1159593 A JPH1159593 A JP H1159593A
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JP
Japan
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shaft
gear
small
helical gear
power transmission
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Application number
JP9219570A
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English (en)
Inventor
Hidemi Matsuda
田 秀 美 松
Hideki Yamamoto
本 英 輝 山
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US09/132,679 priority patent/US6364611B1/en
Priority to DE69821061T priority patent/DE69821061T2/de
Priority to EP98115358A priority patent/EP0896922B1/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
    • F16H1/22Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C27/00Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
    • B64C27/04Helicopters
    • B64C27/12Rotor drives
    • B64C27/14Direct drive between power plant and rotor hub
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19628Pressure distributing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの入力に対して一対の歯車列によって確
実かつ均等に回転トルクを伝達するヘリコプタの動力伝
達装置を提供する。 【解決手段】 大歯車3と、大歯車3に噛合する、同
径、同歯数の第1および第2小歯車4a,4bと、第1
小歯車4aの上方に第1軸5aを介して連結した第1大
はすば歯車6aと、第2小歯車4bの下方に第2軸5b
を介して連結し、第1大はすば歯車6aと同径、同歯
数、はすばの歯の傾斜方向が反対の第2大はすば歯車6
bと、第1軸5aと第2軸5bとほぼ平行の入力軸7
と、入力軸7に摺動可能に嵌合する外筒8と、外筒8の
上下両端部に固着し、第1と第2大はすば歯車6a,6
bと噛合する第1と第2小はすば歯車9,9’と、を備
え、第1軸5aと第2軸5bは、同一のトルク伝達時に
第1軸5aと第2軸5bにかかる不均等な力に対して第
1と第2小歯車4a,4bの位相差をなくす曲げ剛性を
有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタのエン
ジンで発生したトルクをメインロータ等に伝達するため
の動力伝達装置であって、軽量化、コンパクト化のため
にエンジンの回転トルクを伝達する一つの入力軸に対し
て複数の歯車列によってメインロータに伝達する動力伝
達装置に係り、特に、前記複数の歯車列がエンジンの回
転トルクをメインロータに均等に伝達するようにしたヘ
リコプタの動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタの動力伝達装置とは、ヘリコ
プタのエンジンで発生した回転トルクをメインロータ、
テールロータ、発電機、ハイドロポンプ等に伝達する装
置をいう。図7に、「ヘリコプタの動力伝達装置」のヘ
リコプタにおける配置や構成を示す。図7に示すよう
に、エンジン40の出力軸41が動力伝達装置42に連
結され、この動力伝達装置42から、駆動軸43が延出
されてメインロータ44が駆動されるように構成されて
いると共に、動力伝達装置42からテールロータドライ
ブシャフト45が延出されてテールロータ46が駆動さ
れるように構成されている。
【0003】上記ヘリコプタの動力伝達装置において
は、軽量小型化が常に求められている。軽量小型化のた
めには、エンジンの出力軸に接続した一つの入力軸に対
して二重の歯車列を設け、その一対の歯車列を介してエ
ンジンの回転トルクをメインロータ駆動用に大歯車に伝
える構造が有効である。文献(A 2400Kw Light WeightH
elicopter Transmission With Split-Torque Gear Trai
ns 出典:ASME 84-DET-91)には上記一対の歯車列を設
けたヘリコプタの動力伝達装置が示されている。ところ
が、一つの入力軸の回転トルクを一対の歯車列によって
メインロータ駆動用に大歯車に伝える構造においては、
歯車の製造公差や軸のたわみ等によって、上記一対の歯
車列が予期したように均等に回転トルクを伝達すること
は困難であった。
【0004】これに対して、本願出願人は回転トルクを
自律的に均等に配分する一対の歯車列を有するヘリコプ
タの動力伝達装置を提案した(特許出願特願平6−80
475号)。図8にこのヘリコプタの動力伝達装置の構
造を示す。
【0005】図8に示すように、この従来のヘリコプタ
の動力伝達装置51では、メインロータの駆動軸52
に、大歯車53が直結されている。この大歯車53に
は、互いに所定間隔離間して配置され、同径、同歯数を
有する一対の第1及び第2の小歯車54a,54bが噛
合されている。
【0006】第1の小歯車54aの第1軸55aの上方
には、第1の大はすば歯車56aが固定されている。第
2の小歯車54bの軸55bの下方には、第2の大はす
ば歯車56bが固定されている。第1の大はすば歯車5
4aは、第2の大はすば歯車54bと同径、同歯数を有
し、はすばの歯の傾斜方向が反対にされている。これに
より、発生するスラスト力の方向がお互いに反対の向き
にされている。
【0007】第1軸55aと第2軸55bの間には、こ
れらの軸とほぼ平行な入力軸57が設けられている。こ
の入力軸57の外側には入力軸57の軸方向に摺動可能
に嵌合する外筒58が設けられている。外筒58の上下
端部には、それぞれ第1大はすば歯車56aと第2大は
すば歯車56bと噛合する第1小はすば歯車59と第2
小はすば歯車59’とが設けられている。
【0008】この第1の小はすば歯車59も、第2の小
はすば歯車59’と同径、同歯数を有し、はすばの歯の
傾斜方向が反対にされている。これにより、発生するス
ラスト力の方向がお互いに反対の向きにされている。
【0009】なお、入力軸57の下端部には、かさ歯車
60,61が設けられ、エンジンで発生した回転トルク
を伝えるように構成されている。また、大歯車53に
は、歯車62が噛合され、かさ歯車63,64を介して
テールロータの駆動軸65に連結されている。
【0010】従来のヘリコプタの動力伝達装置51は上
述したように構成されているため、入力軸57の回転ト
ルクは、二つの伝達経路を介して大歯車53に伝えられ
る。第一の伝達経路は、外筒58と第1小はすば歯車5
9と第1大はすば歯車56aと第1小歯車54aを経
て、入力軸57の回転トルクを大歯車53に伝達する。
第二の伝達経路は、外筒58と第2小はすば歯車59’
と第1大はすば歯車56bと第1小歯車54bを経て、
入力軸57の回転トルクを大歯車53に伝達する。ここ
で、外筒58は、第1及び第2の小はすば歯車59,5
9’により発生する互いに反対方向のスラスト力の差分
に応じて移動されるように構成されている。この外筒5
8の上下方向の摺動により、第1及び第2の小はすば歯
車59,59’の位相差がなくされ、上記二つの伝達経
路によって回転トルクを均等に伝達することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のヘリコプタの動力伝達装置では、伝達すべき回転ト
ルクが小さい間は外筒が上下に摺動して回転トルクを均
等に配分することができたが、回転トルクが所定の値以
上になったときは、外筒と入力軸の間の摩擦力が増大す
ることにより、外筒の摺動が不能となった。このため、
大負荷の時は、上記第1小歯車と第2小歯車から大歯車
に伝達される回転トルクに不均衡が生じていた。
【0012】これに対して、外筒と入力軸の間にボール
を介装したボールスプライン構造とすれば、摩擦による
外筒の摺動不能の条件が緩和されるが、装置の複雑化、
高価格化を避けることができなかった。
【0013】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、簡単な構造により、一つのエンジン入力を一対の歯
車列によって確実に均等にメインロータ等に伝達するヘ
リコプタの動力伝達装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1に係るヘリコプタの動力伝達装置は、
メインロータの駆動軸に直結した大歯車と、前記大歯車
に噛合し、互いに所定間隔離間して配置された同径、同
歯数の第1小歯車および第2小歯車と、前記第1小歯車
の上方に第1軸を介して連結された第1大はすば歯車
と、前記第2小歯車の下方に第2軸を介して連結され、
前記第1大はすば歯車と同径、同歯数を有し、はすばの
歯の傾斜方向が反対の第2大はすば歯車と、前記第1軸
と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設けられ、エ
ンジンで発生した回転トルクを伝達する入力軸と、前記
入力軸の外側に嵌合し、入力軸の軸方向に摺動可能に設
けられた外筒と、前記外筒の上下両端部に固着され、そ
れぞれ前記第1大はすば歯車と第2大はすば歯車と噛合
する第1小はすば歯車と第2小はすば歯車と、からなる
ヘリコプタの動力伝達装置において、前記第1軸と前記
第2軸は、前記第1小歯車と前記第2小歯車とが同一の
トルクを前記大歯車に伝達するときに前記第1軸と第2
軸にかかる不均等な力に対して前記第1小歯車と前記第
2小歯車の位相差がほぼなくなる関係にある曲げ剛性を
有していることを特徴とするものである。
【0015】また、本願請求項5に係るヘリコプタの動
力伝達装置は、メインロータの駆動軸に直結した大歯車
と、前記大歯車の回転方向に対してそれぞれ先後に噛合
し、互いに所定間隔離間して配置された同径、同歯数の
第1小歯車および第2小歯車と、前記第1小歯車の上方
または下方に第1軸を介して連結された第1大はすば歯
車と、前記第2小歯車の前記第1大はすば歯車の反対側
の上方または下方に第2軸を介して連結され、前記第1
大はすば歯車と同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜
方向が反対の第2大はすば歯車と、前記第1軸と第2軸
の間に、これらの軸とほぼ平行に設けられ、軸方向に移
動可能に設けられた第3軸と、前記第3軸の上下両端部
に固着され、それぞれ前記第1大はすば歯車と第2大は
すば歯車と噛合する第1小はすば歯車と第2小はすば歯
車と、前記第3軸の前記第1大はすば歯車に近い端部
に、前記第3軸の軸方向の移動を許容するとともにトル
クを伝達する摺動ジョイントを介して連結し、エンジン
で発生した回転トルクを伝達する入力軸と、からなるヘ
リコプタの動力伝達装置において、前記第3軸は、前記
第1小歯車と前記第2小歯車とが同一のトルクを前記大
歯車に伝達するときに前記第1軸と第2軸にかかる不均
等な力に対して前記第1小歯車と前記第2小歯車の位相
差がほぼなくなるねじり剛性を有していることを特徴と
するものである。
【0016】本願請求項8に係るヘリコプタの動力伝達
装置は、メインロータの駆動軸に直結した大歯車と、前
記大歯車の回転方向に対してそれぞれ先後に噛合し、互
いに所定間隔離間して配置された同径、同歯数の第1小
歯車および第2小歯車と、前記第1小歯車の上方または
下方に第1軸を介して連結された第1大はすば歯車と、
前記第2小歯車の前記第1大はすば歯車と同じ側の上方
または下方に前記第1軸より長い第2軸を介して連結さ
れ、前記第1大はすば歯車と同径、同歯数を有し、はす
ばの歯の傾斜方向が反対の第2大はすば歯車と、前記第
1軸と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設けら
れ、軸方向に移動可能に設けられた第3軸と、前記第3
軸の上下両端部に固着され、それぞれ前記第1大はすば
歯車と第2大はすば歯車と噛合する第1小はすば歯車と
第2小はすば歯車と、前記第3軸の前記第1大はすば歯
車に近い端部に、前記第3軸の軸方向の移動を許容する
とともにトルクを伝達する摺動ジョイントを介して連結
し、エンジンで発生した回転トルクを伝達する入力軸
と、からなるヘリコプタの動力伝達装置において、前記
第1軸、第2軸は、前記第1小歯車と前記第2小歯車と
が同一のトルクを前記大歯車に伝達するときに前記第1
軸と第2軸にかかる不均等な力に対して前記第1小歯車
と前記第2小歯車の位相差がほぼなくなる関係にある曲
げ剛性を有し、第3軸は、前記第1小歯車と前記第2小
歯車とが同一のトルクを前記大歯車に伝達するときに前
記第1小歯車と前記第2小歯車の位相差がほぼなくなる
関係にあるねじり剛性を有していることを特徴とするも
のである。
【0017】上記各ヘリコプタの動力伝達装置は、第1
軸と第2軸、第3軸、または第1軸と第2軸と第3軸の
剛性を調整することにより、第1小歯車と第2小歯車が
大歯車に及ぼす力すなわち伝達トルクの大きさを調整し
ている。これにより、上記軸の剛性を適当に設定するこ
とにより、ヘリコプタの動力伝達装置の装置の複雑化を
招くことなく、伝達トルクを均等に分配するヘリコプタ
の動力伝達装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照して説明する。本発明に係る「ヘリ
コプタの動力伝達装置」のヘリコプタにおける配置や構
成については、上記従来の技術の図7のところで既に説
明した通りである。そこで、動力伝達装置のヘリコプタ
における配置等についての説明を省略し、直接本発明の
第1実施形態によるヘリコプタの動力伝達装置の構成を
図1に示す。
【0019】本実施形態による動力伝達装置は、機械要
素としての構成は従来の動力伝達装置とほぼ同じであっ
て、以下の構成を有している。すなわち、本実施形態に
よるヘリコプタの動力伝達装置1は、メインロータの駆
動軸2に直結した大歯車3と、大歯車3に噛合し、互い
に所定間隔離間して配置された同径、同歯数の第1小歯
車4aおよび第2小歯車4bと、第1小歯車4aの上方
に第1軸5aを介して連結された第1大はすば歯車6a
と、第2小歯車4bの下方に第2軸5bを介して連結さ
れた第2大はすば歯車6bと、第1軸5aと第2軸5b
の間にこれらの軸とほぼ平行に設けられた入力軸7と、
入力軸7の外側に入力軸7の軸方向に摺動可能に嵌合す
る外筒8と、外筒8の上下端部に固着され、それぞれ第
1大はすば歯車6aと第2大はすば歯車6bと噛合する
第1小はすば歯車9と第2小はすば歯車9’と、からな
る。
【0020】なお、上記第1大はすば歯車6aと第2大
はすば歯車6bは、同径、同歯数を有し、はすばの歯の
傾斜方向が反対に設けられている。したがってこれらに
噛合する第1小はすば歯車9と第2小はすば歯車9’
も、同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜方向が反対
になっている。また、本発明の動力伝達装置の構成要素
ではないが、入力軸7の下端には一対のかさ歯車10,
11が設けられ、入力軸7はこれらを介してエンジンの
出力軸等に接続されている。さらに、大歯車3はテール
ロータ用歯車12に噛合しており、このテールロータ用
歯車12は軸13と一対のかさ歯車14,15を介して
テールロータ駆動軸に動力伝達可能に接続されている。
【0021】また、図1においては、大歯車3と第1小
歯車4aと第2小歯車4bとテールロータ用歯車12は
やまば歯車からなるように示しているが、これらの歯車
は動力を伝達可能な他の種類の歯車、たとえば平歯車で
あってもよい。このことは、以下の各実施形態において
同じである。
【0022】外筒8は、入力軸7の外側に入力軸7の軸
方向に摺動可能に嵌合する構造である。このような構造
としては、入力軸7の外周面と外筒8の内周面の横断面
を多角形にしたり、あるいは嵌合キーを設けたりするも
のがある。好ましくは、入力軸7の外周面にスプライン
を設け、外筒8をこれに嵌合する形状とする。図2に本
実施形態における場合のようなスプラインを有する入力
軸7と外筒8の縦断面を示す。
【0023】図2に示すように、本実施形態の入力軸7
はその外周面にスプライン16が設けられている。外筒
8の横断面の内周は上記スプライン16に嵌合する形状
を有している。これにより、外筒8は入力軸7とともに
回転し、図示するA−A’方向に摺動することもでき
る。なお、図2に示すように外筒8の上下端部に第1小
はすば歯車9と第2小はすば歯車9’が固定されている
ので、外筒8の摺動に伴って第1小はすば歯車9と第2
小はすば歯車9’は同一方向に同一の距離移動する。
【0024】上記ヘリコプタの動力伝達装置1におい
て、エンジンで発生した回転トルクは、図1の矢印に示
すように、入力軸7から外筒8、第1及び第2小はすば
歯車9,9’、第1及び第2大はすば歯車6a,6b、
第1及び第2小歯車4a,4bの順に大歯車3に伝わ
る。大歯車3の回転は、メインロータの駆動軸2を介し
てメインロータへ伝わり、また、テールロータ用歯車1
2とかさ歯車14,15を介してテールロータへ伝わ
る。
【0025】以上が本実施形態の機械要素としての構成
であるが、本実施形態によるヘリコプタの動力伝達装置
1の特徴的な部分としては、第1軸5aと第2軸5bの
曲げ剛性の関係にある。結論を先に言えば、本実施形態
の第1軸5aと第2軸5bは、第1小歯車4aと第2小
歯車4bとが同一のトルクを大歯車3に伝達していると
きに、第1軸5aと第2軸5bにかかる不均等な力に対
して第1小歯車4aと第2小歯車4bの位相差がほぼな
くなる関係にある曲げ剛性を有していることを特徴とし
ている。このことを図3を用いて説明する。
【0026】図3は、本実施形態によるヘリコプタの動
力伝達装置1の動力伝達時の第1軸5aと第2軸5bの
たわみの様子と、その時の伝達される回転トルクや反力
を示したものである。図3(a)は、動力伝達装置1が
エンジンで発生した回転トルクを伝達している様子を示
している。この図3(a)に示すように、入力軸7の回
転トルクは二つの伝達経路を介して大歯車3に伝達され
る。一つの伝達経路としては、入力軸7から第1小はす
ば歯車9と第1大はすば歯車6aと第1小歯車4aとを
介して大歯車3に伝達され、もう一つの伝達経路として
は入力軸7から第2小はすば歯車9’と第2大はすば歯
車6bと第2小歯車4bとを介して大歯車3に伝達され
る。
【0027】低負荷時には、第1小はすば歯車9と第2
小はすば歯車9’のはすばの歯の傾斜方向が反対方向に
なっており、また、外筒8が上下に摺動可能に設けられ
ていることにより、第1小はすば歯車9と第2小はすば
歯車9’の伝達するトルクに差があるときは、外筒8が
上下(A−A’方向)に摺動することによって第1小は
すば歯車9と第2小はすば歯車9’の位相差を吸収し、
第1小はすば歯車9と第2小はすば歯車9’の伝達トル
クを等しくさせることができる。しかし、エンジンの回
転トルクが増大するに従って、外筒8と入力軸7との間
の摩擦力が増大し、一定の負荷に達した以降は外筒8が
上下に摺動することができなくなる。この時の第1軸5
aと第2軸5bのたわみの状態を図3(b)に示す。
【0028】図3(b)に示すように、動力を伝達して
いる時は、第1軸5aについて見れば、第1軸5a上に
設けられている第1大はすば歯車6aと第1小歯車4a
は、それぞれ第1小はすば歯車9と大歯車3から噛合に
よる反力を受ける。それらの反力を受けた結果、図3
(b)に仮想線(2点鎖線)に示したように、第1軸5
aは曲線状にたわむ。このことは第2軸5bについても
同様である。すなわち、第2軸5bは、その上に設けら
れている第2大はすば歯車6bと第2小歯車4bがそれ
ぞれ第2小はすば歯車9’と大歯車3から反力を受けた
結果、図3(b)に仮想線(2点鎖線)に示したように
たわむ。
【0029】上記第1軸5aと第2軸5bのたわみの結
果、図3(b)の右側部分(第1小歯車4aと第2小歯
車4b を上から見た図)に示したように、第1小歯車
4aと第2小歯車4bは変位する。これらの第1小歯車
4aと第2小歯車4bの変位は、大歯車3と噛合する関
係上、大歯車3の周方向成分へは等しい距離δだけ変位
する。
【0030】ここで、第1軸5aと第2軸5bの曲げ剛
性が等しい場合には、上記従来の技術のところで説明し
たように、第1小歯車4aと第2小歯車4bの変位が等
しいときにはこれらの小歯車4a,4bから不均衡なト
ルクが大歯車3に伝達される。本実施形態の動力伝達装
置1は、第1軸5aと第2軸5bに異なる剛性を与える
ことにより、上記したように第1小歯車4aと第2小歯
車4bが等しい距離δ変位するときに、第1小歯車4a
と第2小歯車4bから大歯車3に等しいトルクを伝達す
るようにしたものである。このことを図3(c)によっ
て説明する。
【0031】図3(c)は、本実施形態の動力伝達装置
1において、第1小歯車4aと第2小歯車4bが大歯車
3に等しいトルクを伝達している時の歯車や軸にかかる
力を示したものである。
【0032】図3(c)において示した力は以下の通り
である。 F3ha : 第1軸5aが大歯車3から受ける大歯車3の
周方向反力 F3na : 第1軸5aが大歯車3から受ける大歯車3半
径方向反力 F9ha : 第1軸5aが第1小はすば歯車9から受ける
第1小はすば歯車9の周方向反力 F9na : 第1軸5aが第1小はすば歯車9から受ける
第1小はすば歯車9の半径方向反力 Fa : F3ha+F3na+F9ha+F9na、すなわち第1
軸5aに対する全ての反力の合力 Fa’ : Faの大歯車3の周方向成分 F3hb : 第1軸5bが大歯車3から受ける大歯車3の
周方向反力 F3nb : 第1軸5bが大歯車3から受ける大歯車3の
半径方向反力 F9hb : 第1軸5bが第2小はすば歯車9’から受け
る第2小はすば歯車9’の周方向反力 F9nb : 第1軸5bが第2小はすば歯車9’から受け
る第2小はすば歯車9’の半径方向反力 Fb : F3hb+F3nb+F9hb+F9nb、すなわち第2
軸5bに対する全ての反力の合力 Fb’ : Fbの大歯車3の周方向成分 第1小歯車4aと第2小歯車4bから大歯車3に等しい
トルクが伝達されるので、上記力F3ha,F3hb
3na,F3nb,F9ha,F9hb,F9na,F9nbの相互の関
係は、以下の通りである。 |F3ha|=|F3hb| |F3na|=|F3nb| |F9ha|=|F9hb| |F9na|=|F9nb| 上記の力の合力Fa(=F3ha+F3na+F9ha
9na),Fb(=F3hb+F3nb+F9hb+F9nb)は力の
向きの影響により、|Fa|>|Fb|となっている。従
って、第1小歯車4aと第2小歯車4bの変位を起こさ
せる力Fa’,Fb’の関係は|Fa’|>|Fb’|とな
っている。
【0033】本実施形態の動力伝達装置1の第1軸5a
と第2軸5bは、第1小歯車4aと第2小歯車4bが等
しいトルクを伝達している時の|Fa’|>|Fb’|の
関係にある力Fa’,Fb’に対して、第1小歯車4aと
第2小歯車4bが等しい変位δを生じる関係の曲げ剛性
をそれぞれ有しているのである。
【0034】上記の関係を視点を変えて言えば、次のよ
うになる。すなわち、第1軸5aと第2軸5bの曲げ剛
性の大きさは、たわみに対する反力の大きさを決定し、
この反力の大きさが第1小歯車4aと第2小歯車4bか
ら大歯車3に伝達する力の大きさを決定するのである。
本実施形態の第1軸5aは、第2軸5bより大きな曲げ
剛性を有することにより、同一たわみ(変位δ)に対し
て反力として|Fa’|>|Fb’|、すなわち|Fa
>|Fb|の合力Fa,Fbを生じる。この合力Fa,Fb
(|Fa|>|Fb|)は、第1小歯車4aと第2小歯車
4bが大歯車3に等しい回転トルクを伝達するための力
3ha,F3hb(|F3ha|=|F3hb|)を成分として有
しているのである。
【0035】上記第1軸5aと第2軸5bの曲げ剛性
は、第1軸5aと第2軸5bの長さ、支持点の位置、内
径、外径等を調整することにより得られる。図4に、実
際に第1軸5aと第2軸5bの剛性を修正する前と修正
した後の第1小歯車4aと第2小歯車4bのトルク配分
の例を示す。
【0036】図4において、横軸は時間の経過を示し、
縦軸は上方から第2軸5bのトルク配分、第1軸5aの
トルク配分、外筒8のスライド量を示している。図4に
示すように、エンジンで発生した回転トルクが増加しこ
れが大歯車3に伝達する場合、最初は第1小歯車4aと
第2小歯車4bは空転し、第1小歯車4aと大歯車3及
び第2小歯車4bと大歯車3がそれぞれ接触するとトル
クの伝達が開始され、ある時点で第1小歯車4aと大歯
車3及び第2小歯車4bと大歯車3が噛み合う。次に、
負荷が小さいうちは外筒8が上下にスライドして回転ト
ルクを均等に配分するが、負荷が所定値より大きくなる
と外筒8のスライドが不能となる。
【0037】第1軸5aと第2軸5bの曲げ剛性が等し
いとき、すなわち剛性の修正前では、図4に2点鎖線で
示すように、第1軸5aは伝達すべきトルクの40%
を、第2軸5bは伝達すべきトルクの60%をそれぞれ
伝達することになる。これに対し、上述したように第1
軸5aと第2軸5bの剛性を調整することにより、図4
に実線で示すように、第1軸5aは伝達すべきトルクの
51%を、第2軸5bは伝達すべきトルクの49%をそ
れぞれ伝達するようになる。なお、この場合の第1軸5
aと第2軸5bの曲げ剛性の調整は、第1軸5aの曲げ
剛性を大きくし、第2軸5bの曲げ剛性を小さくする方
向で行った。
【0038】このように本実施形態によれば、従来のヘ
リコプタの動力伝達装置の構成要素そのものを変えるこ
となく、すなわち、装置の複雑化を招くことなく、単に
第1軸5aと第2軸5bの曲げ剛性を調整することによ
り、第1小歯車4aと第2小歯車4bの伝達する回転ト
ルクを均等に分配することができるのである。
【0039】なお、上記実施形態では、第1小歯車4a
と第2小歯車4bの伝達トルクを均等化するように第1
軸5aと第2軸5bの曲げ剛性を調整したが、一般に、
第1軸5aの曲げ剛性を第2軸5bの曲げ剛性より大き
くすることにより、第1小歯車4aと第2小歯車4bの
伝達トルクの不均衡を改善することができる。本願請求
項2に係るヘリコプタの動力伝達装置は、上記第1小歯
車4aと第2小歯車4bの伝達トルクの不均衡を改善す
ることを目的にしたものであって、第1軸5aの曲げ剛
性を第2軸5bの曲げ剛性より大きくしたものである。
【0040】以上で本発明の第1実施形態によるヘリコ
プタの動力伝達装置の説明を終了するが、次に、本発明
の第2の実施形態によるヘリコプタの動力伝達装置につ
いて以下に説明する。
【0041】図5に本発明の第2実施形態によるヘリコ
プタの動力伝達装置の構成を示す。なお、図5において
は理解容易のために、図1と同一構成要素については同
一の符号を付して示す。
【0042】図5に示すように、本発明の第2実施形態
によるヘリコプタの動力伝達装置20は、メインロータ
の駆動軸2に直結した大歯車3と、大歯車3の回転方向
に対してそれぞれ先後に噛合し、互いに所定間隔離間し
て配置された同径、同歯数の第1小歯車4aおよび第2
小歯車4bと、第1小歯車4aの下方に第1軸5aを介
して連結された第1大はすば歯車6aと、第2小歯車4
bの上方に第2軸5bを介して連結され、第1大はすば
歯車6aと同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜方向
が反対の第2大はすば歯車6bと、第1軸5aと第2軸
5bの間に、これらの軸とほぼ平行に設けられ、軸方向
に移動可能に設けられた第3軸21と、第3軸21の上
下両端部に固着され、それぞれ第1大はすば歯車6aと
第2大はすば歯車6bと噛合する第1小はすば歯車9と
第2小はすば歯車9’と、第1大はすば歯車6aに近い
第3軸21の端部に、第3軸21の軸方向の移動を許容
するとともにトルクを伝達する摺動ジョイント22を介
して連結し、エンジンで発生した回転トルクを伝達する
入力軸7と、を有している。
【0043】本発明の第2実施形態による動力伝達装置
20は、上記構成に加えて、第3軸21が、第1小歯車
4aと第2小歯車4bとが同一のトルクを大歯車3に伝
達するときに第1軸5aと第2軸5bにかかる不均等な
力に対して第1小歯車4aと第2小歯車4bの位相差が
ほぼなくなるねじり剛性を有していることを特徴として
いる。
【0044】なお、上記実施形態では、第1大はすば歯
車6aは第1小歯車4aの下方に設けられ、第2大はす
ば歯車6bは第2小歯車4bの上方に設けられ、摺動ジ
ョイント22は第3軸21の下端部に設けられている
が、本発明はこれに限られず、摺動ジョイント22が第
1小歯車4aに近い第3軸21の端部設けられていれば
よい。したがって、第1大はすば歯車6aは第1小歯車
4aの上方に設けられ、第2大はすば歯車6bは第2小
歯車4bの下方に設けられ、摺動ジョイント22が第3
軸21の上端部に設けられていてもよい。
【0045】また、摺動ジョイント22は、好ましくは
外周面にスプラインを有する第3軸21の端部と、この
第3軸21端部のスプラインに嵌合するとともに第3軸
21の軸方向の移動を許容する形状の入力軸7の端部と
からなる。
【0046】上記構成の本発明第2実施形態において
は、エンジンで発生した回転トルクは二つの伝達経路を
介して大歯車3に伝達される。第一の伝達経路は、入力
軸7から第1小はすば歯車9と第1大はすば歯車6aと
第1小歯車4aとを介して大歯車3に伝達される経路で
あり、第二の伝達経路は、入力軸7から第3軸21と第
2小はすば歯車9’と第2大はすば歯車6bと第2小歯
車4bとを介して大歯車3に伝達される経路である。
【0047】第1小歯車4aと第2小歯車4bは、同一
の大歯車3と噛合する関係上、同一の変位を生じる。こ
の場合、第1小歯車4aと第2小歯車4bが大歯車3に
対して及ぼす力すなわち回転トルクは、上記回転トルク
の第一伝達経路と第二伝達経路をそれぞれ構成する要素
群の剛性によって決定される。
【0048】そこで、本発明の第2実施形態による動力
伝達装置20では、第3軸21のねじり剛性を調整する
ことにより、回転トルクの第一伝達経路と第二伝達経路
をそれぞれ構成する要素群の剛性を調整し、第1小歯車
4aと第2小歯車4bが同一変位を生じる時に、同一の
回転トルクを大歯車3に伝達するように構成している。
【0049】このように本発明の第2実施形態のヘリコ
プタの動力伝達装置20によれば、従来のヘリコプタの
動力伝達装置の構成要素を複雑化させることなく、単に
第3軸21のねじり剛性を調整することにより、第1小
歯車4aと第2小歯車4bの伝達する回転トルクを均等
に分配することができるのである。
【0050】なお、一般に第1小歯車4aと第2小歯車
4bの変位に対する剛性を等しくすると、第1小歯車4
aの伝達トルクは第2小歯車4bの伝達トルクより小さ
くなる。したがって、第1小歯車4aの変位に対する剛
性を第2小歯車4bのそれに比べて高くすることによ
り、第1小歯車4aと第2小歯車4bの伝達トルクの不
均衡を改善することができる。
【0051】上記第2実施形態の要素の構成において
は、入力軸7が第1小歯車4aに近い方の第3軸21端
部に接続されるので、その構成自体によって第1小歯車
4aの変位に対する剛性が第2小歯車4bのそれより高
くなる。従って、第3軸21の剛性を特に調整しない場
合においても、第1小歯車4aと第2小歯車4bの伝達
トルクの不均衡を改善することができる。本願請求項4
は、これに対応するものであって、一般的に上記第1小
歯車4aと第2小歯車4bの伝達トルクの不均衡を改善
することを目的にしたものである。
【0052】以上で本発明の第2実施形態によるヘリコ
プタの動力伝達装置の説明を終了するが、次に、本発明
の第3の実施形態によるヘリコプタの動力伝達装置につ
いて以下に説明する。
【0053】図6に本発明の第3実施形態によるヘリコ
プタの動力伝達装置の構成を示す。なお、図6において
は理解容易のために、図1と同一構成要素については同
一の符号を付して示す。
【0054】図6に本発明の第3実施形態によるヘリコ
プタの動力伝達装置の構成を示す。なお、図6において
は理解容易のために、図1と同一構成要素については同
一の符号を付して示す。
【0055】図6に示すように、本発明の第3実施形態
によるヘリコプタの動力伝達装置30は、メインロータ
の駆動軸2に直結した大歯車3と、大歯車3の回転方向
に対してそれぞれ先後に噛合し、互いに所定間隔離間し
て配置された同径、同歯数の第1小歯車4aおよび第2
小歯車4bと、第1小歯車4aの下方に第1軸5aを介
して連結された第1大はすば歯車6aと、第2小歯車4
bの下方に第2軸5bを介して連結され、第1大はすば
歯車6aと同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜方向
が反対の第2大はすば歯車6bと、第1軸5aと第2軸
5bの間に、これらの軸とほぼ平行に設けられ、軸方向
に移動可能に設けられた第3軸31と、第3軸31の上
下両端部に固着され、それぞれ前記第1大はすば歯車6
aと第2大はすば歯車6bと噛合する第1小はすば歯車
9と第2小はすば歯車9’と、第3軸31の第1大はす
ば歯車6aに近い端部、すなわちその上端部に、第3軸
31の軸方向の移動を許容するとともにトルクを伝達す
る摺動ジョイント32を介して連結し、エンジンで発生
した回転トルクを伝達する入力軸7と、を有している。
【0056】本発明の第3実施形態によるヘリコプタの
動力伝達装置30は、上記構成に加えて、第1軸5a、
第2軸5bが、第1小歯車4aと第2小歯車4bとが同
一のトルクを大歯車3に伝達するときに、第1軸5aと
第2軸5bにかかる不均等な力に対して第1小歯車4a
と第2小歯車4bの位相差がほぼなくなる関係にある曲
げ剛性を有し、第3軸31が、第1小歯車4aと第2小
歯車4bとが同一のトルクを大歯車3に伝達するとき
に、第1小歯車4aと第2小歯車4bの位相差がほぼな
くなる関係にあるねじり剛性を有していることを特徴と
している。
【0057】なお、上記実施形態では、第1大はすば歯
車6aと第2大はすば歯車6bがともに第1小歯車4a
の下方に設けられているが、本発明はこれに限られず、
第1大はすば歯車6aと第2大はすば歯車6bがともに
第1小歯車4aの上方に設けられていてもよい。
【0058】また、摺動ジョイント32は、好ましくは
外周面にスプラインを有する第3軸31の端部と、この
第3軸31端部のスプラインに嵌合するとともに第3軸
31の軸方向の移動を許容する形状の入力軸7の端部と
からなる。
【0059】上記構成の本発明第3実施形態において
は、エンジンで発生した回転トルクは二つの伝達経路を
介して大歯車3に伝達される。第一の伝達経路は、入力
軸7から第3軸31と第1小はすば歯車9と第1大はす
ば歯車6aと第1小歯車4aとを介して大歯車3に伝達
される経路であり、第二の伝達経路は、入力軸7から第
2小はすば歯車9’と第2大はすば歯車6bと第2小歯
車4bとを介して大歯車3に伝達される経路である。
【0060】第1小歯車4aと第2小歯車4bは、同一
の大歯車3と噛合する関係上、同一の変位を生じる。こ
の場合、第1小歯車4aと第2小歯車4bが大歯車3に
対して及ぼす力すなわち回転トルクは、上記回転トルク
の第一伝達経路と第二伝達経路をそれぞれ構成する要素
群の剛性によって決定される。
【0061】そこで、本発明の第3実施形態による動力
伝達装置30では、第1軸5aと第2軸5bと第3軸3
1の曲げ剛性及びねじり剛性を調整することにより、回
転トルクの第一伝達経路と第二伝達経路をそれぞれ構成
する要素群の剛性を調整し、第1小歯車4aと第2小歯
車4bが同一変位を生じる時に、同一の回転トルクを大
歯車3に伝達するように構成している。
【0062】このように本発明の第3実施形態のヘリコ
プタの動力伝達装置30によれば、従来のヘリコプタの
動力伝達装置の構成要素を複雑化させることなく、単に
第1軸5aと第2軸5bと第3軸31の曲げ剛性及びね
じり剛性を調整することにより、第1小歯車4aと第2
小歯車4bの伝達する回転トルクを均等に分配すること
ができるのである。
【0063】なお、すでに説明したように一般に第1小
歯車4aの変位に対する剛性を第2小歯車4bのそれに
比べて高くすることにより、第1小歯車4aと第2小歯
車4bの伝達トルクの不均衡を改善することができる。
【0064】これに対して、上記第3実施形態の要素の
構成においては、第2軸5bが第1軸5aより長く構成
されているので、その構成自体によって第1小歯車4a
の変位に対する剛性が第2小歯車4bのそれより高くな
る。従って、第1軸5aと第2軸5bと第3軸31の剛
性を特に調整しない場合においても、第1小歯車4aと
第2小歯車4bの伝達トルクの不均衡を改善することが
できる。本願請求項7は、これに対応するものであっ
て、一般的に上記第1小歯車4aと第2小歯車4bの伝
達トルクの不均衡を改善することを目的にしたものであ
る。
【0065】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によるヘリコプタの動力伝達装置は、ヘリコプタのメイ
ンロータ駆動軸に直結した大歯車に、その回転方向に対
してそれぞれ先後に噛合する第1小歯車と第2小歯車に
対して、第1小歯車と第2小歯車をそれぞれ支持する機
械要素群の剛性を調整し、一般に第1小歯車を支持する
機械要素群の剛性を第2小歯車のそれより高くすること
により、第1小歯車と第2小歯車が大歯車に伝達する回
転トルクの不均衡を改善している。さらに、好ましく
は、第1小歯車と第2小歯車をそれぞれ支持する機械要
素群の剛性を調整することにより、第1小歯車と第2小
歯車が大歯車に伝達する回転トルクを等しくすることが
できる。
【0066】これにより、従来のヘリコプタの動力伝達
装置の構造を複雑化させることなく、一つのエンジン入
力を複数の歯車列によってメインロータ等に伝達するヘ
リコプタの動力伝達装置において、エンジンの回転トル
クを上記各歯車列によって均等に伝達することができる
軽量小型のヘリコプタの動力伝達装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるヘリコプタの動力
伝達装置の構造を示した斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態のヘリコプタの動力伝達
装置における外筒と入力軸の縦断面図。
【図3】本発明の第1実施形態のヘリコプタの動力伝達
装置における軸のたわみと伝達する回転トルクの関係を
説明した図。
【図4】軸の剛性を修正したヘリコプタの動力伝達装置
の伝達する回転トルクのデータを示したグラフ。
【図5】本発明の第2実施形態によるヘリコプタの動力
伝達装置の構造を示した斜視図。
【図6】本発明の第3実施形態によるヘリコプタの動力
伝達装置の構造を示した斜視図。
【図7】ヘリコプタの動力伝達装置のヘリコプタにおけ
る配置、構成を説明した図。
【図8】従来のヘリコプタの動力伝達装置の構造を示し
た斜視図。
【符号の説明】
1 ヘリコプタの動力伝達装置 2 メインロータの駆動軸 3 大歯車 4a 第1小歯車 4b 第2小歯車 5a 第1軸 5b 第2軸 6a 第1大はすば歯車 6b 第2大はすば歯車 7 入力軸 8 外筒 9 第1小はすば歯車 9’ 第2小はすば歯車 10 かさ歯車 11 かさ歯車 12 テールロータ用歯車 13 軸 14 かさ歯車 15 かさ歯車 16 スプライン 20 ヘリコプタの動力伝達装置 21 第3軸 22 摺動ジョイント 30 ヘリコプタの動力伝達装置 31 第3軸 32 摺動ジョイント

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインロータの駆動軸に直結した大歯車
    と、 前記大歯車に噛合し、互いに所定間隔離間して配置され
    た同径、同歯数の第1小歯車および第2小歯車と、 前記第1小歯車の上方に第1軸を介して連結された第1
    大はすば歯車と、 前記第2小歯車の下方に第2軸を介して連結され、前記
    第1大はすば歯車と同径、同歯数を有し、はすばの歯の
    傾斜方向が反対の第2大はすば歯車と、 前記第1軸と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設
    けられ、エンジンで発生した回転トルクを伝達する入力
    軸と、 前記入力軸の外側に嵌合し、入力軸の軸方向に摺動可能
    に設けられた外筒と、 前記外筒の上下両端部に固着され、それぞれ前記第1大
    はすば歯車と第2大はすば歯車と噛合する第1小はすば
    歯車と第2小はすば歯車と、からなるヘリコプタの動力
    伝達装置において、 前記第1軸と前記第2軸は、前記第1小歯車と前記第2
    小歯車とが同一のトルクを前記大歯車に伝達するときに
    前記第1軸と第2軸にかかる不均等な力に対して前記第
    1小歯車と前記第2小歯車の位相差がほぼなくなる関係
    にある曲げ剛性を有していることを特徴とするヘリコプ
    タの動力伝達装置。
  2. 【請求項2】メインロータの駆動軸に直結した大歯車
    と、 前記大歯車の回転方向に対してそれぞれ先後に噛合し、
    互いに所定間隔離間して配置された同径、同歯数の第1
    小歯車および第2小歯車と、 前記第1小歯車の上方または下方に第1軸を介して連結
    された第1大はすば歯車と、 前記第2小歯車の前記第1大はすば歯車の反対側の上方
    または下方に第2軸を介して連結され、前記第1大はす
    ば歯車と同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜方向が
    反対の第2大はすば歯車と、 前記第1軸と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設
    けられ、エンジンで発生した回転トルクを伝達する入力
    軸と、 前記入力軸の外側に嵌合し、入力軸の軸方向に摺動可能
    に設けられた外筒と、 前記外筒の上下両端部に固着され、それぞれ前記第1大
    はすば歯車と第2大はすば歯車と噛合する第1小はすば
    歯車と第2小はすば歯車と、からなるヘリコプタの動力
    伝達装置において、 前記第1軸は前記第2軸より高い曲げ剛性を有している
    ことを特徴とするヘリコプタの動力伝達装置。
  3. 【請求項3】前記入力軸はその外周面にスプラインを有
    し、前記外筒は、前記入力軸のスプラインに嵌合してそ
    の軸方向に摺動可能に設けられていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のヘリコプタの動力伝達装置。
  4. 【請求項4】メインロータの駆動軸に直結した大歯車
    と、 前記大歯車の回転方向に対してそれぞれ先後に噛合し、
    互いに所定間隔離間して配置された同径、同歯数の第1
    小歯車および第2小歯車と、 前記第1小歯車の上方または下方に第1軸を介して連結
    された第1大はすば歯車と、 前記第2小歯車の前記第1大はすば歯車の反対側の上方
    または下方に第2軸を介して連結され、前記第1大はす
    ば歯車と同径、同歯数を有し、はすばの歯の傾斜方向が
    反対の第2大はすば歯車と、 前記第1軸と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設
    けられ、軸方向に移動可能に設けられた第3軸と、 前記第3軸の上下両端部に固着され、それぞれ前記第1
    大はすば歯車と第2大はすば歯車と噛合する第1小はす
    ば歯車と第2小はすば歯車と、 前記第3軸の前記第1大はすば歯車に近い端部に、前記
    第3軸の軸方向の移動を許容するとともにトルクを伝達
    する摺動ジョイントを介して連結し、エンジンで発生し
    た回転トルクを伝達する入力軸と、を有することを特徴
    とするヘリコプタの動力伝達装置。
  5. 【請求項5】前記第3軸は、前記第1小歯車と前記第2
    小歯車とが同一のトルクを前記大歯車に伝達するときに
    前記第1軸と第2軸にかかる不均等な力に対して前記第
    1小歯車と前記第2小歯車の位相差がほぼなくなるねじ
    り剛性を有していることを特徴とする請求項4に記載の
    ヘリコプタの動力伝達装置。
  6. 【請求項6】前記摺動ジョイントは、外周面にスプライ
    ンを有する前記第3軸の端部と、前記第3軸端部のスプ
    ラインに嵌合するとともに前記第3軸の軸方向の移動を
    許容する形状の前記入力軸の端部とからなることを特徴
    とする請求項4または5に記載のヘリコプタの動力伝達
    装置。
  7. 【請求項7】メインロータの駆動軸に直結した大歯車
    と、 前記大歯車の回転方向に対してそれぞれ先後に噛合し、
    互いに所定間隔離間して配置された同径、同歯数の第1
    小歯車および第2小歯車と、 前記第1小歯車の上方または下方に第1軸を介して連結
    された第1大はすば歯車と、 前記第2小歯車の前記第1大はすば歯車と同じ側の上方
    または下方に前記第1軸より長い第2軸を介して連結さ
    れ、前記第1大はすば歯車と同径、同歯数を有し、はす
    ばの歯の傾斜方向が反対の第2大はすば歯車と、 前記第1軸と第2軸の間に、これらの軸とほぼ平行に設
    けられ、軸方向に移動可能に設けられた第3軸と、 前記第3軸の上下両端部に固着され、それぞれ前記第1
    大はすば歯車と第2大はすば歯車と噛合する第1小はす
    ば歯車と第2小はすば歯車と、 前記第3軸の前記第1大はすば歯車に近い端部に、前記
    第3軸の軸方向の移動を許容するとともにトルクを伝達
    する摺動ジョイントを介して連結し、エンジンで発生し
    た回転トルクを伝達する入力軸と、を有することを特徴
    とするヘリコプタの動力伝達装置。
  8. 【請求項8】前記第1軸、第2軸は、前記第1小歯車と
    前記第2小歯車とが同一のトルクを前記大歯車に伝達す
    るときに前記第1軸と第2軸にかかる不均等な力に対し
    て前記第1小歯車と前記第2小歯車の位相差がほぼなく
    なる関係にある曲げ剛性を有し、第3軸は、前記第1小
    歯車と前記第2小歯車とが同一のトルクを前記大歯車に
    伝達するときに前記第1小歯車と前記第2小歯車との位
    相差がほぼなくなる関係にあるねじり剛性を有している
    ことを特徴とする請求項7に記載のヘリコプタの動力伝
    達装置。
  9. 【請求項9】前記摺動ジョイントは、外周面にスプライ
    ンを有する前記第3軸の端部と、前記第3軸端部のスプ
    ラインに嵌合するとともに前記第3軸の軸方向の移動を
    許容する形状の前記入力軸の端部とからなることを特徴
    とする請求項7または8に記載のヘリコプタの動力伝達
    装置。
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