JPS6338763A - 動力伝達部のギヤ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ギヤのバフクラッシュを解消して、トルク変
動等による騒音を防止し得る動力伝達部のギヤ構造に関
するものである。

〔従来技術） 従来より、この種の動力伝達部のギヤ構造としては、実
開昭６０−１７５９４９号公報に開示された騒音低減用
歯車装置が知られている。この騒音低減用歯車装置は、
一対の歯合する歯車のうちの一方を主歯車と摩擦歯車と
に分割し、このうちの摩擦歯車を平板状の押圧部材によ
って主歯車に押圧支持した構造である。

ところが、上記従来の構造では、歯車のバックラッシュ
は解消するものの、上記摩擦歯車はその厚みが比較的薄
く形成されているため、歯車に特有のギヤノイズと相俟
って、これが回転するときに振動して騒音を発し、乗車
者に不快感を与えてしまうといった問題を招来していた
。なお、上記摩擦歯車の厚みを厚くして上記問題を解決
することも可能であるが、このためには上記′ｆｇ！擦
歯車の厚みを相当に厚く形成する必要があると思われる
。

従って、この摩擦歯車の厚みを厚（した分だけ、動力伝
達部の重量、及び、スペースを増加させてしまうことに
なり、問題解決の手段としては、あまり好ましいもので
はない。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の問題点を考慮してなされたもので
あって、フリクシ３ンギヤにおける特定のギヤノイズを
低減すると共に、フリクションギヤの振動を抑制して、
乗車者に不快感を与えることのない動力伝達部のギヤ構
造の提供を目的とするものである。

〔発明の構成〕

本発明に係る動力伝達部のギヤ構造は、上記の目的を達
成するために、一対の歯合するギヤのうちの一方には、
その側面にフリクションギヤを設け、他方のギヤには、
その側面に副ギヤを固定状態に設けると共に、この副ギ
ヤと上記フリクションギヤとを互いに歯合させて、上記
フリクションギヤにおける噛み合い周波数を任意に変更
可能にし、特定のギヤノイズを低減し得るように構成し
たことを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

本発明に係る動力伝達部のギヤ構造において、例えば、
第１図に示すように、インプツト軸５には、一方のギヤ
である駆動ギヤｌが固着されている。この駆動ギヤ１の
一方の側面には、副ギヤ３が設けられており、この副ギ
ヤ３は、止めビン６・６にて回転方向の移動を、また、
スペーサ７にて軸方向の移動を制限されている。一方、
カウンター軸８には、他方のギヤである従動ギヤ２が固
着されている。この従動ギヤ２の一方の側面には、フリ
クションギヤ４が設けられている。このフリクションギ
ヤ４は、スペーサ１０と該フリクションギヤ４との間に
位置する皿ばね９にて押圧されて、従動ギヤ２との間に
摩擦を発生させ、この従動ギヤ２と共に回転するように
なっている。そして、上記駆動ギヤ１、従動ギヤ２、副
ギヤ３、及び、フリクションギヤ４は、それぞれの歯数
をＺＬ　Ｚ２、Ｚ３、Ｚ４とすると、下記の第１式に示
す関係に設定されている。

上記の構成において、第２図（ａ）及び（ｂ）に示すよ
うに、駆動ギヤ１と従動ギヤ２、及び、副ギヤ３とフリ
クションギヤ４とはそれぞれ噛み合いながら回転するの
で、駆動ギヤ１の回転数をＮｌ、従動ギヤ２の回転数を
Ｎ２、副ギヤの回転数をＮ３、フリクションギヤの回転
数をＮ４とすると、下記に示す第２式乃至第４式が得ら
れる。

Ｎ１＝Ｎ３　　・・・・・・・・・　第４式また、上記
第１式、第２式、及び、第３式により、下記に示す第５
式が得られる。

Ｎ４＜Ｎ２　　・・・・・・・・・　第５式このように
、ギヤ同士の噛み合いに基づくと、第５式に示すように
、従動ギヤ２の方がフリクションギヤ４よりも速く回転
することになる。とこが・このフリクションギヤ４は、
上述したように、従動ギヤ２との摩擦によって、この従
動ギヤ２と共に回転数Ｎ２で回転しようとする。従って
、このフリクションギヤ４は、従動ギヤ２の回転数Ｎ２
で回転しようとするも、ギヤ同士の噛み合いによってこ
の回転数Ｎ２よりも遅く回転せざるを得す、このため、
このフリクションギヤ４は従動ギヤ２との間ですべりを
生じつつ、副ギヤ３を常に押圧する状態で回転すること
になる。よって、Ａ点にて押圧接触する駆動ギヤ１と従
動ギヤ２とにおけるバックラッシュＣは、副ギヤ３とフ
リクションギヤ４とが８点で押圧接触することによって
間接的に解消されることになる。

また、上記フリクションギヤ４、及び、副ギヤ３におけ
るギヤ諸元は、軸間距離を除いて略任意に選択すること
ができる。特に、上記副ギヤ３における歯数Ｚ３と、フ
リクションギヤ４における歯数２４とは、上記第１式を
満足する限りにおいて、自由に変更することができるの
で、これらギヤにおける噛み合い周波数を任意に調整す
ることが可能となる。これにより、人間にとって特に不
快と感じる特定の周波数のギヤノイズを低減することが
でき、また、このギヤノイズと相俟って発生するフリク
ションギヤ４の振動を低減することができる。さらに、
上記副ギヤ３は、駆動ギヤ１から分離独立しているので
、核副ギヤ３の摩耗の度合によって、これのみを交換す
ることが容易に可能となる。

〔発明の効果〕

本発明に係る動力伝達部のギヤ構造は、以上のように、
一対の歯合するギヤのうちの一方には、その側面にフリ
クションギヤを設け、他方のギヤには、その側面に副ギ
ヤを固定状態に設けると共に、この副ギヤと上記フリク
ションギヤとを互いに歯合させてなる構成である。これ
により、ギヤ同士の歯合に避けることのできないバック
ラッシュを容易に解消できると共に、上記フリクション
ギヤにおける噛み合い周波数を任意に変更することがで
き、該フリクションギヤにおける特定のギヤノイズ、及
び、振動を低減することができる。

よって、騒音の発生を防止することができ、乗車者に不
快感を与えるといった問題を解消し得るという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略の要部断面図、第
２図（、ｉ）及び（ｂ）はそれぞれギヤ同士の歯合状態
を示す説明図である。 １は駆動ギヤ（他方のギヤ）、２は従動ギヤ（一方のギ
ヤ）、３は副ギヤ、４はフリクションギヤである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、一対の歯合するギヤのうちの一方には、その側面に
   フリクションギヤを設け、他方のギヤには、その側面に
   副ギヤを固定状態に設けると共に、この副ギヤと上記フ
   リクションギヤとを互いに歯合させたことを特徴とする
   動力伝達部のギヤ構造。