JP2000110437A - 車輌用窓ガラスの昇降装置 - Google Patents

車輌用窓ガラスの昇降装置

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JP2000110437A
JP2000110437A JP10282539A JP28253998A JP2000110437A JP 2000110437 A JP2000110437 A JP 2000110437A JP 10282539 A JP10282539 A JP 10282539A JP 28253998 A JP28253998 A JP 28253998A JP 2000110437 A JP2000110437 A JP 2000110437A
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window glass
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base plate
socket
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Shoichiro Yokoi
正一郎 横井
Hiroshi Otaka
浩 大高
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時におけるワイヤの弛みを低減させると
共に作業性の向上を図る。 【解決手段】 窓ガラスに連結されたワイヤ34を移動
させて窓ガラスを昇降させる車輌用窓ガラスの昇降装置
1において、ワイヤの一部が巻回されると共に駆動手段
により回転されてワイヤを移動させる駆動ドラム20
と、ワイヤの一部が配置されると共に係合爪28c、2
8cが形成されたワイヤソケット25と、駆動ドラムを
回転自在に支持すると共に端縁にワイヤソケットの係合
爪が係合される係合部7bが形成されたベースプレート
6とを設け、ワイヤが巻回された駆動ドラムをベースプ
レートに支持させた状態で、ワイヤソケットの係合爪を
ベースプレートの係合部に係合するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌用窓ガラスの昇
降装置に関する。詳しくは、車輌用窓ガラスの昇降装置
の製造時におけるワイヤの弛みを低減させると共に作業
性の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用窓ガラスの昇降装置にあっては、
窓ガラスに連結されたワイヤを所定の方向へ移動させて
窓ガラスを昇降させるものがある。
【0003】このようにワイヤを用いて窓ガラスを昇降
させる装置にあっては、駆動ドラムに巻回されたワイヤ
の両端部を所定の箇所に止着して該ワイヤに所定のテン
ションを付与した状態で、駆動ドラムを駆動手段によっ
て回転させることによりワイヤを移動させて窓ガラスを
昇降させている。
【0004】従来の車輌用窓ガラスの昇降装置にあって
は、図13及び図14に示すように、ワイヤaの両端部
を駆動ドラムbの互いに反対側に位置する2つの面c、
cにそれぞれ形成された係合部d、dに止着させている
(図13及び図14に一方の係合部dのみ示す。)。
【0005】係合部d、dは縦断面形状で見てL字状を
為す穴として形成され、それぞれ駆動ドラムbの面cに
開口された垂直部eと水平部fとから成る。そして、水
平部fの奥面jには駆動ドラムbの上記面c及び周面g
に開口された配置溝hが形成されている。
【0006】ワイヤaはその延びる方向に僅かながら伸
縮可能であり、両端部には、それぞれ抜け止め部材i、
iが取り付けられている。抜け止め部材i、iはそれぞ
れ、例えば、周面に開口するスリットを有する円柱状の
金属材料から成る部材として形成され、スリットにワイ
ヤaの端部を挿入した状態で互いに反対方向から圧せら
れ潰されることによりワイヤaに取り付けられ該ワイヤ
aを保持するものである。そして、抜け止め部材iはワ
イヤaとの接触面積を大きくし該ワイヤaに対する保持
力を高めるために、軸方向に長く形成されている。ま
た、抜け止め部材iの係合部dからの外れを防止するた
めに、該係合部dの水平部fの長さが抜け止め部材iと
同じかこれより僅かに長く形成されている(図14に示
す長さL)。
【0007】しかして、上記のようにしてワイヤaを保
持した抜け止め部材i、iのうち、先ず、一方のものi
を係合部dの開口から垂直部eへ挿入すると共にワイヤ
aの一部を配置溝hに挿入し、それから抜け止め部材i
の一端面を水平部fの奥面jと接するように位置させ
る。
【0008】次に、他方の抜け止め部材iの側のワイヤ
aを該抜け止め部材i側(図14に示すE側)に引っ張
りワイヤaに全く弛みがないようにした状態で抜け止め
部材iを係合部dの開口から垂直部eへ挿入し、同時に
ワイヤaの一部を配置溝hに挿入する。そして、抜け止
め部材iに対する引張力を解除することにより、ワイヤ
aが図14に示すF側に戻され抜け止め部材iの一端面
が水平部fの奥面jと接し、これにより一定のテンショ
ンが付与された状態でワイヤaの両端部が抜け止め部材
i、iを介して係合部d、dに止着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にワイヤを用いて窓ガラスを昇降させる昇降装置におい
ては、ワイヤが弛んでいると円滑な動作の妨げとなった
り、動作時に異音が発生してしまう等の不具合を生じる
ことがあることから、ワイヤに弛みのない状態で昇降装
置が組み立てられることが望ましい。
【0010】ところが、上記した従来の車輌用窓ガラス
の昇降装置にあっては、一方の抜け止め部材iを一方の
係合部dに挿入すると共に他方の抜け止め部材iの側の
ワイヤaを該抜け止め部材i側に引っ張りワイヤaに全
く弛みがないようにした状態で他方の抜け止め部材iを
係合部dの開口から挿入し、それから他方の抜け止め部
材iに対する引張力を解除してワイヤaの両端部を抜け
止め部材i、iを介して係合部d、dに止着させること
から、係合部dの水平部fの長さ(図14に示すL)分
だけワイヤaのテンションが低下し弛みが生じてしま
う。
【0011】また、抜け止め部材iを係合部dに挿入す
るときには、抜け止め部材iを把持しこれを引っ張っる
ことによりワイヤaに引張力を加えた状態で行うが、抜
け止め部材iの挿入時に把持状態を解除するタイミング
が難しく、また、抜け止め部材iが比較的小さな部材で
あり把持しにくいため、この作業を専用の設備を使用し
て機械的に行うことは困難であり、当該作業は熟練工に
よって手作業で行われている。
【0012】従って、上記した作業方法では手作業に頼
らざるを得ず作業能率が悪いという問題もある。
【0013】そこで、本発明車輌用窓ガラスの昇降装置
は、上記した問題点を克服し、車輌用窓ガラスの昇降装
置の製造時におけるワイヤの弛みを低減させると共に作
業性の向上を図ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用窓ガラスの
昇降装置は、上記した課題を解決するために、ワイヤの
一部が巻回されると共に駆動手段により回転されてワイ
ヤを移動させる駆動ドラムと、ワイヤの一部が配置され
ると共に係合爪が形成されたワイヤソケットと、駆動ド
ラムを回転自在に支持すると共に端縁にワイヤソケット
の係合爪が係合される係合部が形成されたベースプレー
トとを設け、ワイヤが巻回された駆動ドラムをベースプ
レートに支持させた状態で、ワイヤソケットの係合爪を
ベースプレートの係合部に係合するようにしたものであ
る。
【0015】従って、本発明車輌用窓ガラスの昇降装置
にあっては、予めワイヤの両端部を、例えば、駆動ドラ
ムに止着した状態で、ワイヤソケットの係合爪をベース
プレートの係合部に係合させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用窓ガラスの
昇降装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0017】車輌用窓ガラスの昇降装置1はガイドレー
ル2と被取付部材3、3とスライダ4と駆動ユニット5
とを備えている(図1参照)。
【0018】ガイドレール2は、横断面形状がほぼCチ
ャンネル状をしており、上下方向に長く形成されてい
る。
【0019】ガイドレール2の上下両端部には被取付部
材3、3が取り付けられており、該被取付部材3、3に
はそれぞれ周面に溝を有する図示しないプーリーが回転
自在に支持されている。そして、被取付部材3、3は車
輌のドアフレームにネジ止め等により固定される。
【0020】スライダ4はガイドレール2に上下方向に
移動自在に支持されており、該スライダ4には図示しな
い窓ガラスの一端部が取り付けられている。
【0021】駆動ユニット5はベースプレート6に所要
の各部材が支持又は取着されて成る(図2乃至図4参
照)。
【0022】ベースプレート6は板状の金属材料が加工
されて成り、略中央部に一方に開口された配置穴6aが
形成され、該配置穴6aの内底面には挿通孔6bが形成
されている。
【0023】ベースプレート6の端部には絞り加工によ
って打出状に形成された2つの取付部7、7が形成さ
れ、該取付部7、7は配置穴6aの中心を基準として周
方向に略150゜離れた位置に形成されている。
【0024】取付部7、7にはそれぞれ位置決め孔7
a、7aが形成され、該位置決め孔7a、7aは配置穴
6aの中心を基準として放射方向に長く形成されてい
る。そして、取付部7の端縁は係合部7bとして形成さ
れ、該係合部7bには位置決め孔7a、7aに対応して
係合切欠7c、7cが形成されている。
【0025】ベースプレート6の配置穴6aには軸方向
に短く形成されたスプリング8が配置される。
【0026】ホルダ9は略円筒状を為し、その中心孔1
0を挟んで互いに反対側に位置する周縁部に係合用切欠
9a、9aが形成されている。そして、ホルダ9の軸方
向における一端縁には外方に張り出した押え突部9b、
9bが形成されている。また、中心孔10はその下端部
10aが小径部として形成され、その他の部分10bが
大径部として形成され、該大径部10bの内周面には歯
形が形成されている。
【0027】シャフト11は一端側の部分11aがその
他の部分より径の小さい細径部として形成されている。
そして、細径部11aの直ぐ他端側の部分11bは最も
太くされた太径部として形成され、該太径部11bは歯
形が形成された歯車状に形成されている。
【0028】ケース12は円板部13と該円板部13の
周縁から突設された周壁部14とが一体に形成されて成
り、該周壁部14の一部が稍外方に突出された突出部1
5として形成されている。そして、突出部15にバネ部
材16の一端部を取り付けるための取付溝15a、15
aが形成されている。また、円板部13の中心部には挿
通孔13aが形成されている。
【0029】バネ部材16は一方向に長い板状の金属材
料が渦巻状に巻回されて成り、一端部がケース12の一
の取付溝15aに取り付けられた状態でケース12に形
成された配置凹部12aに配置される。
【0030】バネハンガー17は軸方向に短い略円筒状
の主部18と該主部18の軸方向を向く一の面の周縁か
ら突設された係合突部19、19とが一体に形成されて
成り、主部18の周縁に取付溝18a、18a、・・・
が形成されている。そして、主部18の係合突部19、
19が突設された側と反対側の面には、係合穴18b、
18b、・・・が形成されている。また、一の取付溝1
8aにはバネ部材16の他端部が取り付けられる。
【0031】駆動ドラム20は略円筒状を為し、周面に
後述するワイヤが巻回される巻付溝20aが螺旋状に形
成されている。そして、駆動ドラム20の軸方向におけ
る両面には従来の駆動ドラムbに形成された係合部c、
c及び配置溝h、hと同様の係合部20b、20b及び
配置溝20c、20cが形成されている(図2に一方の
係合部20b及び配置溝20cのみ示す。)。また、駆
動ドラム20の軸方向における一方の面には係合突起2
0d、20dが形成されている(図4参照)。
【0032】カバー21は略円形状を為す覆い部22と
取付突部23、23、23と配置部24とが一体に形成
されて成る。
【0033】覆い部22は略円板状を為す主部22aと
該主部22aの周縁に設けられた周壁部22bとから成
り、該周壁部22bから取付突部23、23、23が所
定の方向に突出されている。配置部24は覆い部22の
主部22aに連続して設けられており、該主部22a側
に開口されている。そして、配置部24にはワイヤを配
置するための所定の方向に延びるワイヤ配置部24a、
24a、・・・とシャフト挿入孔24bが形成されてい
る。また、カバー21の挿入孔24bの内面側の開口縁
は稍突出され、受部24cとして形成されている。
【0034】ワイヤソケット25、25はそれぞれ筒状
部26と該筒状部26の軸方向における半部から突設さ
れた被取付部27とが一体に形成されて成る(図2、図
3、図5乃至図7参照)。
【0035】筒状部26の軸方向における略中央部には
フランジ部26aが形成され、筒状部26の被取付部2
7が設けられた側と反対側の面には軸方向に延びるスリ
ット26bが形成されている。
【0036】被取付部27の筒状部26と反対側の面は
平面27aに形成されており、該平面27aにはその一
端部に筒状部26が位置する方向と反対方向に突出され
た係合部28が形成されている。係合部28はその中央
部が筒状部26の軸方向と同じ方向に延びる係合突部2
8aとして形成され、該係合突部28aの両脇の部分に
は平面27aから該平面27aと直交する方向に突出さ
れた部分28bの先端部から平面27aの他端部側へ突
出された係合爪28c、28cが形成されている。ま
た、平面27aの他端寄りの部分からは位置決め突部2
9が突設されている。
【0037】キャップ30、30はそれぞれ筒部31と
該筒部31の一端部に形成されたフランジ部32とが一
体に形成されて成り、中心孔33のフランジ部32側の
半部が大径部33aとして、その他の半部が小径部33
bとして形成されている(図8参照)。
【0038】しかして、スプリング8及びホルダ9が順
に配置穴6a内に配置され、該ホルダ9の押え突部9
b、9bと配置穴6aの内底面との間にスプリング8が
縮設された状態とされる。そして、シャフト11の細径
部11aを除いた部分が順にホルダ9の中心孔10及び
ベースプレート6の挿通孔6bを挿通され、太径部11
bがホルダ9の中心孔10の大径部10bに内嵌状に配
置される。さらに、ケース12がベースプレート6に取
り付けられると共に該ケース12の挿通孔13aにバネ
ハンガー17の一部が挿通され、このとき該バネハンガ
ー17の係合突部19、19がホルダ9の係合用切欠9
a、9aに対応して位置されバネハンガー17とホルダ
9とが係合される。
【0039】尚、ベースプレート6へのケース12の取
付は、ベースプレート6に形成された図示しない取付孔
にケース12に形成された図示しない取付突起が嵌合さ
れることにより為される。また、バネハンガー17とホ
ルダ9とが係合された状態においては、バネハンガー1
7の中心孔17aにシャフト11の細径部11aが挿通
される。
【0040】駆動ドラム20の巻付溝20aにはワイヤ
34の両端寄りの部分が巻回される。ワイヤ34は、そ
の中間部がスライダ4の図示しない固定部に固定される
と共に被取付部材3、3に設けられたリールに巻回され
た状態で巻付溝20aに巻回される。そして、ワイヤ3
4の両端部は従来と同様の図示しない抜け止め部材に保
持され、該抜け止め部材がそれぞれ駆動ドラム20の係
合部20b、20bに従来と同様に配置され、これによ
り係合部20b、20bにワイヤ34の両端部が抜け止
め部材を介して止着される。
【0041】ワイヤ34の一部にはチューブ35、35
が外嵌されており、該チューブ35、35の各一端部が
キャップ30、30の中心孔33、33の大径部33
a、33a内に挿入される(図8参照)。そして、キャ
ップ30、30は筒部31、31がそれぞれワイヤソケ
ット25の筒状部26に挿入され、このように挿入され
た状態においてワイヤソケット25のフランジ部26a
とキャップ30のフランジ部32との間に圧縮コイルバ
ネ36が縮設される。また、このときワイヤ34はワイ
ヤソケット25のスリット26bから筒状部26内に挿
入される。
【0042】ワイヤ34の所定の位置にはチューブ押え
37、37が固定されており(図8参照)、ワイヤソケ
ット25、25がベースプレート6に後述するように取
り付けられた状態において、チューブ35、35の一端
面が圧縮コイルバネ36、36のバネ力に基づくキャッ
プ30、30の大径部33a、33aの奥面による押圧
力を受けてチューブ押え37、37側(図8に示すC
側)に押圧される。これにより、駆動ドラム20に巻き
付けられたワイヤ34の緩みが防止されるようになって
いる。
【0043】上記のようにして、ワイヤ34が巻き付け
られた駆動ドラム20は、係合突起20d、20dがバ
ネハンガー17の所定の係合穴18b、18bに嵌合さ
れることによりバネハンガー17に取り付けられる。こ
のとき、駆動ドラム20の中心孔20eにシャフト11
の細径部11aが挿通され、該細径部11aの先端部が
中心孔20eから突出した状態とされる。
【0044】そして、ワイヤ34は上記のようにしてそ
の一部がキャップ30、30及びワイヤソケット25、
25の筒状部26、26に挿入され(図8参照)、この
状態でワイヤソケット25、25が以下のようにしてベ
ースプレート6に取り付けられる(図9乃至図11参
照)。
【0045】尚、ワイヤソケット25、25はワイヤ3
4の駆動ドラム20への巻き付け方によってベースプレ
ート6の取付部7、7における何れの側に取り付けられ
るかが定められる。即ち、ワイヤ34が駆動ドラム20
に対して図3に示すようにA側から巻き付けられている
ときには、ワイヤソケット25、25がそれぞれ取付部
7、7のA側の部分に取り付けられ(図3はワイヤソケ
ット25、25がこのように取り付けられた状態を示
す。)、ワイヤ34が駆動ドラム20に対して図3に示
すB側から巻き付けられているときには、ワイヤソケッ
ト25、25がそれぞれ取付部7、7のB側の部分に取
り付けられる。
【0046】先ず、一方のワイヤソケット25をベース
プレート6の一方の取付部7に取り付ける。即ち、位置
決め突部29をベースプレート6の取付部7の位置決め
孔7aに挿入すると共に係合突部28aを取付部7の係
合切欠7c内に位置させ、係合爪28c、28cを取付
部7の係合部7bの先端縁背面に係合させる(図11参
照)。
【0047】次に、他方のワイヤソケット25を他方の
取付部7に取り付ける。他方のワイヤソケット25に対
応して位置する側のワイヤ34の部分に駆動ドラム20
が位置する側と反対方向(図9に示すC方向)に引張力
を付与してワイヤ34に一定のテンションを付与した状
態で、他方のワイヤソケット25の位置決め突部29を
ベースプレート6の他方の取付部7の位置決め孔7aに
挿入する。このときワイヤソケット25の係合部28は
取付部7から離間した状態にある(図9参照)。
【0048】次いで、ワイヤソケット25の平面27a
を取付部7に接触させて係合突部28aを取付部7の係
合切欠7c内に位置させると共に係合爪28c、28c
の先端を取付部7の先端縁に対応させるように位置させ
る(図10参照)。この状態において、ワイヤ34には
全く弛みが生じていない状態とされるように該ワイヤ3
4の長さが予め設定されている。
【0049】次いで、他方のワイヤ34に付与していた
引張力を解除することにより、ワイヤ34が僅かに図1
0に示すD方向に戻され係合爪28c、28cが取付部
7の係合部7bの背面に係合される(図11参照)。
【0050】尚、上記したワイヤソケット25のベース
プレート6への取付作業は、ワイヤソケット25がある
程度の大きさを有しており把持し易く、また、従来のよ
うに穴(係合部d)に挿入する作業も必要としないた
め、この作業を専用の設備を使用して機械的に行うこと
が可能である。
【0051】従って、作業能率の向上を図ることができ
る。
【0052】上記のように、係合爪28c、28cを取
付部7の先端縁背面に係合させた状態で、カバー21を
ベースプレート6に取り付ける。カバー21は取付突部
23、23、23が取付ネジ38、38、38によって
ベースプレート6に取り付けられ、これにより駆動ドラ
ム20が配置部24の中央部に覆われた状態とされると
共にワイヤ配置部24a、24aの先端部がワイヤソケ
ット25、25の被取付部27、27の一部を覆うよう
にされる(図3及び図11参照)。また、ワイヤ34の
一部がワイヤ配置部24a、24a内に配置される(図
3参照)。
【0053】カバー21がベースプレート6に取り付け
られると、シャフト挿入孔24bにシャフト11の細径
部11aの先端部が挿入される。そして、駆動ドラム2
0はその一端面がベースプレート6の配置穴6に配置さ
れたスプリング8の付勢力によって、ホルダ9及びバネ
ハンガー17を介してカバー21の受部24cに弾接さ
れる。従って、駆動ドラム20はその軸方向に移動する
ことなく適正に回転されることになる。
【0054】シャフト11のベースプレート6から突出
された部分には図示しないハンドルが固定的に取り付け
られ、操作者がハンドルを回転させることにより該ハン
ドルとシャフト11が一体的に回転されるようになって
いる。
【0055】尚、このようにハンドルを操作者が回転す
るのではなく、例えば、シャフト11のベースプレート
6から突出された部分にウォームホイールを固定的に取
り付けると共に駆動ユニット5にモータを設け、ウォー
ムホイールをモータの駆動力によって回転させてウォー
ムホイールとシャフト11を一体的に回転させるように
してもよい。
【0056】上記したように、シャフト11はその歯車
状の太径部11bがホルダ9の歯形が形成された大径部
10bに挿入されて噛合され、また、バネハンガー17
の係合突部19、19がホルダ9の係合用切欠9a、9
a内に配置され、さらに、駆動ドラム20が係合突起2
0d、20dを介してバネハンガー17に取り付けられ
ているため、シャフト11が回転されると該シャフト1
1、ホルダ9、バネハンガー17及び駆動ドラム20が
一体となって回転される。そして、駆動ドラム20が回
転されることによりワイヤ34が送られてスライダ4が
ガイドレール2に案内されて上下方向に移動され、これ
によりスライダ4に固定された窓ガラスが上下に移動さ
れる。
【0057】尚、駆動ドラム20が回転されスライダ4
が下方へ移動されると、ケース12の配置凹部12aに
配置されたバネ部材16が駆動ドラム20と一体に回転
されるバネハンガー17に巻き付いていき、バネ部材1
6によって駆動ドラム20の回転方向と反対方向への回
転力がバネハンガー17を介してシャフト11に付勢さ
れるようになっている。これはスライダ4を上方へ移動
させるときには窓ガラスの重量により操作者に大きな負
荷がかかるため、この負荷を軽減して窓ガラスを上方へ
移動させ易くするためである。
【0058】以上に記載した通り、車輌用窓ガラスの昇
降装置1にあっては、ベースプレート6の端縁に係合部
7b、7bを形成し、ワイヤ34が巻回された駆動ドラ
ム20をベースプレート6に支持させた状態でワイヤソ
ケット25の係合爪28c、28cをベースプレート6
の係合部7bに係合するようにしている。
【0059】従って、予めワイヤ34の両端部を駆動ド
ラム20に抜け止め部材を介して止着した状態でワイヤ
ソケット25の係合爪28c、28cをベースプレート
6の係合部7bに係合させることが可能であり、車輌用
窓ガラスの昇降装置1の製造時に係合爪28c、28c
の突出長さ分のみしかワイヤ34に弛みが生じないた
め、ワイヤ34の弛みが低減され車輌用窓ガラスの昇降
装置1を円滑に動作させることができる。
【0060】ところで、ワイヤ34はベースプレート6
と水平な状態でこれと所定の間隔だけ離間して位置され
る。従って、ワイヤ34のベースプレート6からの距離
に対応させて筒状部26のベースプレート6に対する位
置を定める必要がある。即ち、ベースプレート6とワイ
ヤ34との間隔(図11及び図12に示すH)に対応さ
せてワイヤソケット25の被取付部27の高さを規定
し、筒状部26をベースプレート6に対して適正に位置
させる必要がある。
【0061】ここで、図12に示すように、ベースプレ
ート6Aの取付部7Aがベースプレート6Aの他の部分
と同一平面に形成されている場合には、ワイヤソケット
25Aの被取付部27Aの高さを高くしなければなら
ず、その分、ワイヤソケット25Aの高さが高くなって
しまう(図12に示すH2)。
【0062】ところが、車輌用窓ガラスの昇降装置1に
あっては、上記したように、取付部7が絞り加工によっ
て打出状に形成されているため、打出状に形成した分だ
けワイヤソケット25の被取付部27の高さを低くする
ことができる(図11に示すH1)。また、車輌用窓ガ
ラスの昇降装置1にあっては、取付部7を打出状に形成
することにより、ベースプレート6の剛性が高くなると
いう効果も奏する。
【0063】尚、上記した実施の形態に示した各部の具
体的形状及び構造は、何れも本発明の実施を行うに際し
ての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはな
らないものである。
【0064】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用窓ガラスの昇降装置は、窓ガラスに連
結されたワイヤを移動させて窓ガラスを昇降させる車輌
用窓ガラスの昇降装置であって、ワイヤの一部が巻回さ
れると共に駆動手段により回転されてワイヤを移動させ
る駆動ドラムと、ワイヤの一部が配置されると共に係合
爪が形成されたワイヤソケットと、駆動ドラムを回転自
在に支持すると共に端縁にワイヤソケットの係合爪が係
合される係合部が形成されたベースプレートとを備え、
ワイヤが巻回された駆動ドラムをベースプレートに支持
させた状態で、ワイヤソケットの係合爪をベースプレー
トの係合部に係合するようにしたことを特徴とする。
【0065】従って、予めワイヤの両端部を、例えば、
駆動ドラムに止着した状態でワイヤソケットの係合爪を
ベースプレートの係合部に係合させることが可能であ
り、車輌用窓ガラスの昇降装置の製造時に係合爪の突出
長さ分のみしかワイヤに弛みが生じないため、ワイヤの
弛みが低減され車輌用窓ガラスの昇降装置を円滑に動作
させることができる。
【0066】また、従来のように穴(係合部)に挿入す
る作業を必要としないため、ワイヤソケットの係合爪を
ベースプレートの係合部に係合してワイヤソケットをベ
ースプレートに取り付ける作業を専用の設備を使用して
機械的に行うことが可能であり、作業能率の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図11と共に本発明車輌用窓ガラスの
昇降装置の実施の形態を示すものであり、本図は概略側
面図である。
【図2】駆動ユニットの分解斜視図である。
【図3】駆動ユニットの拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】ワイヤソケットの拡大平面図である。
【図6】ワイヤソケットの拡大底面図である。
【図7】ワイヤソケットの縦断面図である。
【図8】ワイヤソケットにワイヤが配置された状態を示
す拡大縦断面図である。
【図9】図10及び図11と共にワイヤソケットのベー
スプレートに対する取付手順を示すものであり、本図は
位置決め突部が位置決め孔に挿入された状態を一部を断
面にして示す拡大側面図である。
【図10】係合突部が係合切欠内に配置された状態を一
部を断面にして示す拡大側面図である。
【図11】ワイヤソケットが取付部に取り付けられた状
態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図12】取付部が打ち出されていないベースプレート
におけるワイヤソケットの大きさを示す拡大側面図であ
る。
【図13】図14と共に従来の車輌用窓ガラスの昇降装
置におけるワイヤの取付方法を示すものであり、本図は
概略拡大斜視図である。
【図14】拡大断面図である。
【符号の説明】
1…車輌用窓ガラスの昇降装置、6…ベースプレート、
7b…係合部、20…駆動ドラム、25…ワイヤソケッ
ト、28c…係合爪、34…ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA03 DA08 DB03 DB08 EA14 EB01 KA15 KA16 KA17 3D127 AA09 BB01 CB05 CC05 DF04 DF09 DF15 DF20 GG03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓ガラスに連結されたワイヤを移動させ
    て窓ガラスを昇降させる車輌用窓ガラスの昇降装置であ
    って、 ワイヤの一部が巻回されると共に駆動手段により回転さ
    れてワイヤを移動させる駆動ドラムと、 ワイヤの一部が配置されると共に係合爪が形成されたワ
    イヤソケットと、 駆動ドラムを回転自在に支持すると共に端縁にワイヤソ
    ケットの係合爪が係合される係合部が形成されたベース
    プレートとを備え、 ワイヤが巻回された駆動ドラムをベースプレートに支持
    させた状態で、ワイヤソケットの係合爪をベースプレー
    トの係合部に係合するようにしたことを特徴とする車輌
    用窓ガラスの昇降装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007523274A (ja) * 2004-02-12 2007-08-16 ブローゼ・ファールツォイクタイレ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・コマンディットゲゼルシャフト・コーブルク ケーブルドラムを収容するためのハウジング
WO2012014225A2 (en) 2010-07-26 2012-02-02 Council Of Scientific & Industrial Research An improved process for the storage delivery of hydrogen using catalyst

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