JP2000109614A - ホルムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物 - Google Patents

ホルムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物

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JP2000109614A
JP2000109614A JP10286348A JP28634898A JP2000109614A JP 2000109614 A JP2000109614 A JP 2000109614A JP 10286348 A JP10286348 A JP 10286348A JP 28634898 A JP28634898 A JP 28634898A JP 2000109614 A JP2000109614 A JP 2000109614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほとんど場所を選ばずホルムアルデヒド捕捉
効果を安定して長期間、効率よく発現させるための水性
ラテックス組成物を提供すること。 【解決手段】 1種又は2種以上のホルムアルデヒド捕
捉剤と水性ラテックスとからなり、該ホルムアルデヒド
捕捉剤を1〜50重量%含有することを特徴とするホル
ムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、建材の下地
処理材又は仕上げ材、接着剤、紙加工剤及び編織布の仕
上げ剤として用いられる、ホルムアルデヒド除去効果の
有る水性ラテックス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ホルムアルデヒドは、合板や壁紙などの
接着剤や、防皺、防縮加工を施した繊維などから放出さ
れ、目を刺激したり、アレルギー症状を引き起こす原因
物質として問題になっている。ホルムアルデヒドを除去
する試みとして、特公昭52−134号公報では、ホル
ムアルデヒドを吸収反応する窒素化合物の溶液を紙に含
浸し乾燥させて、ホルムアルデヒド吸収用の防臭加工紙
を得ている。
【0003】また、特公昭52−47017号公報で
は、β−ジケトン類、β−ケト酸エステル類及びこれら
の金属塩、並びに特定の式で表されるマロン酸誘導体
と、ホルムアルデヒドとを接触させることにより、ホル
ムアルデヒド臭を有する雰囲気を消臭している。さら
に、特公昭51−5452号公報では、グアニジン化合
物の水溶液を防臭対象物にスプレーしたり、水溶液を防
臭対象物系内に静置することによりホルムアルデヒド臭
を防止している。
【0004】しかしながら、特公昭52−134号公報
の如くホルムアルデヒド捕捉剤を紙に含浸させた場合、
ホルムアルデヒド捕捉剤の保持性は良いものの、外観上
の問題から家具の表面などには使用できず、また、湿度
の高い場所では紙が水を含み変形する等の問題があっ
た。また、特公昭52−47017号公報、特公昭51
−5452号公報の様にホルムアルデヒド捕捉剤の水溶
液を防臭対象物に吹き付ける場合、対象物によっては乾
燥後にホルムアルデヒド捕捉剤が剥がれ落ちたり、湿度
が高くなった場合に吸湿して流れ落ちるなどの問題があ
った。
【0005】また、特開平10−36681号公報や特
開平10−36681号公報ではホルムアルデヒド捕捉
剤を樹脂に混練して安定化している。この場合は、ホル
ムアルデヒド捕捉剤を固定できるものの、樹脂組成物中
の表面近傍のホルムアルデヒド捕捉剤しか機能しないた
めに、ホルムアルデヒド捕捉剤の効率が低下する問題が
あった。
【0006】また、水性ラテックスにゼオライト、シリ
カゲル、活性炭などの多孔性物質や酸化触媒を混合して
消臭性の塗膜を形成することも行われているが、ホルム
アルデヒドの除去効果は不充分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のホル
ムアルデヒド防臭剤が有する上記問題を解決しうるもの
である。即ち本発明の課題は、ほとんど場所を選ばずホ
ルムアルデヒド捕捉効果を安定して長期間、効率よく発
現させるための水性ラテックス組成物を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記本発
明の課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のホ
ルムアルデヒド捕捉剤と水性ラテックスからなる水性ラ
テックス組成物が本発明の課題を達成しうることを見出
し、本発明を完成させるに至った。即ち本発明は、 1. 1種又は2種以上のホルムアルデヒド捕捉剤と水
性ラテックスとからなり、該ホルムアルデヒド捕捉剤を
1〜50重量%含有することを特徴とするホルムアルデ
ヒド捕捉用水性ラテックス組成物、 2. ホルムアルデヒド捕捉剤がアミノ基を含有する化
合物、アミド基を含有する化合物、イミド基を含有する
化合物、イミノ基を含有する化合物、ヒドラジン基を含
有する化合物、ヒドラジド基を含有する化合物、亜硫酸
塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩である1記載のホルムア
ルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物、 3. ホルムアルデヒド捕捉剤が尿素、ジシアンジアミ
ド、メラミン、フェニルヒドラジン誘導体、セミカルバ
ジド誘導体である1記載のホルムアルデヒド捕捉用水性
ラテックス組成物、 4. 水性ラテックスが、エチレン性不飽和カルボン酸
単量体とこれらと共重合可能なその他の単量体とを含有
する単量体組成物を乳化重合して得られる共重合体ラテ
ックスである1、2又は3記載のホルムアルデヒド捕捉
用水性ラテックス組成物、である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるホルムアルデヒド捕捉剤とは、ホルムアルデヒド
と化学反応するものである。例えば、アミノ基を含有す
る化合物、アミド基を含有する化合物、イミド基を含有
する化合物、イミノ基を含有する化合物、ヒドラジン基
を含有する化合物、ヒドラジド基を含有する化合物、ヒ
ドラゾン基を含有する化合物、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫
酸水素塩、チオ硫酸塩などがある。本発明においては、
これらホルムアルデヒド捕捉剤は、常温で固体又は揮発
し難い液体の化合物で、水性ラテックスと安定に共存し
水性ラテックス組成物を形成する。
【0010】本発明の水性ラテックス組成物中に含まれ
るホルムアルデヒド捕捉剤の割合は1〜50重量%であ
ることが必要であり、好ましくは2〜40重量%であ
る。ホルムアルデヒド捕捉剤の割合が1重量%未満であ
ると、ホルムアルデヒド捕捉剤の濃度が低すぎてホルム
アルデヒド捕捉効果が充分でなくなり、逆に50重量%
を越えると水性ラテックスのバインダー効果が小さくな
り捕捉剤を固定できなくなる場合がある。このときの水
性ラテックス組成物のホルムアルデヒド捕捉剤以外の成
分はラテックスポリマーと乳化剤、安定剤などの添加剤
と水、必要に応じてメタノールなどの溶媒又は分散媒で
ある。
【0011】本発明において、アミノ基を含有する化合
物としては、アルギニンなどのアミノ酸類、グアニジン
及びグアニジン誘導体、並びにメラミン誘導体などが挙
げられる。アミド基含有する化合物としては、尿素及び
尿素誘導体、ジシアンジアミド及びジシアンジアミド誘
導体、並びにセミカルバジド及びセミカルバジド誘導体
などが挙げられる。イミド基を有する化合物としては、
スクシンイミド、グルタルイミド、及びフタルイミドな
どが挙げられる。イミノ基を有する化合物としては、イ
ミダゾール及びイミダゾール誘導体、ピラゾール及びピ
ラゾール誘導体、テトラゾール及びテトラゾール誘導体
などが挙げられる。また、ヒドラジン基を有する化合物
としてはヒドラジン塩化合物、アルキルヒドラジン、フ
ェニルヒドラジン、フェニルヒドラジン誘導体などが挙
げられる。ヒドラジド基を有する化合物としてはサリチ
ル酸ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジドなどのカルボ
ン酸ヒドラジドなどが挙げられる。
【0012】これら、ホルムアルデヒド捕捉剤の中でも
尿素、ジシアンジアミド、メラミンはラテックス組成物
の安定性が高く、水に対する溶解度も高い上、安価なの
で好ましく、その中でも尿素が特に好ましい。本発明に
おける水性ラテックスは、前記ホルムアルデヒド捕捉剤
を消臭対象物表面に固定するバインダーとして用いられ
る水性高分子ラテックスであり、合成高分子ラテックス
でも天然高分子ラテックスでも良いが、品質の安定性及
び供給安定性は合成高分子ラテックスが優れており、よ
り好ましい。該合成高分子ラテックスとは、エチレン性
不飽和カルボン酸単量体とこれらと共重合可能なその他
の単量体とを含有する単量体組成物を重合して得られる
共重合体ラテックスであり、具体的には、スチレンブタ
ジエン系ラテックス、アクリル系ラテックス、酢酸ビニ
ル系ラテックス、サラン系ラテックスが例示される。
【0013】スチレンブタジエン系ラテックスとは、ス
チレン単量体およびブタジエン単量体を含む単量体を重
合して得られるラテックスである。必要ならばその他の
共重合可能な単量体を含むことも可能である。アクリル
系ラテックスとは、アクリル酸アルキルエステルおよび
/またはメタクリル酸アルキルエステル単量体を含む単
量体から得られるラテックスである。必要ならばその他
の共重合可能な単量体を含むことも可能である。酢酸ビ
ニル系ラテックスとは、酢酸ビニル単量体を含む単量体
を重合して得られるラテックスである。必要ならばその
他の共重合可能な単量体を含むことも可能である。サラ
ン系ラテックスとは、塩化ビニリデン単量体を含む単量
体から得られるラテックスである。必要ならばその他の
共重合可能な単量体を含むことも可能である。またこれ
らの高分子ラテックスは単独で用いても、2種以上混合
して用いてもよい。これらの高分子ラテックスは、分子
中に重合性不飽和結合を1個あるいは2個以上有する単
量体を単独あるいは二種以上混合して重合することで得
られる。重合は水中で必要に応じて乳化剤、シード、そ
の他の添加剤と共に、乳化重合、けん濁重合、分散重合
を行うか、あるいは重合体を調製した後水中に分散させ
ることによって得る方法が通常行われる方法である。中
でも乳化重合は、より安定な水性ラテックスを得る方法
として好ましい。
【0014】これらの水性ラテックスを得るための単量
体としては、以下の単量体が例示できる。共役ジエン単
量体、一塩基酸単量体、二塩基酸単量体、芳香族ビニル
化合物、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステ
ル、不飽和二塩基酸アルキルエステル、無水マレイン
酸、シアン化ビニル化合物、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン
化ビニル、アミノ基を有する塩基性単量体、ビニルピリ
ジン、オレフィン、ケイ素含有α,β−エチレン性不飽
和単量体、アリル化合物等を例示することができる。具
体的には、共役ジエン単量体として、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、クロロプ
レン、2−クロル−1,3−ブタジエン、シクロペンタ
ジエン等を挙げることができる。一塩基酸単量体とし
て、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル安
息香酸、桂皮酸、スチレンスルホン酸、及びこれらの一
塩基酸単量体のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩等が例示できる。二塩基酸単量体としては、イタコ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、ムコン
酸、及びこれらの二塩基酸単量体のナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩等が例示できる。
【0015】芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルキシレン、ブロモスチレン、ビニル
ベンジルクロリド、p−t−ブチルスチレン、クロロス
チレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン、トリビ
ニルベンゼン、等が例示できる。
【0016】アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ア
ミル(メタ)アクリレート、イソアミルヘキシル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノ
ニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、2−エチル−ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシシクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン、メトキシポリエチリングリコール(メタ)アクリレ
ート、β−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイドロ
ジェンフタレート、β−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルハイドロジェンサクシネート、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)ア
クリロキシプロパン、2,2−ビス[4−((メタ)ア
クリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−((メタ)アクリロキシ・ジエトキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−((メタ)アクリロ
キシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン、イソボルニ
ル(メタ)アクリレート等が例示できる。
【0017】不飽和二塩基酸アルキルエステルとしては
クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸アルキルエス
テル、フマル酸アルキルエステル、マレイン酸アルキル
エステル、等を例示できる。シアン化ビニル化合物とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等を例示
できる。
【0018】アクリルアミド、メタクリルアミドとして
は、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−アルコキシ(メタ)アクリルアミ
ド等を例示できる。ビニルエステルとしては、酢酸ビニ
ル、ビニルブチレート、ビニルステアレート、ビニルラ
ウレート、ビニルミリステート、ビニルプロピオネー
ト、バーサティク酸ビニル等を例示できる。
【0019】ビニルエーテルとしては、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテル、アミルビニルエーテル、ヘ
キシルビニルエーテル等を例示できる。ハロゲン化ビニ
ルとしては、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、
塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等を例示できる。
【0020】アミノ基を有する塩基性単量体としては、
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、等を例示できる。オレフィン、とし
ては、エチレン等を例示できる。ケイ素含有α,β−エ
チレン性不飽和単量体としては、ビニルトリクロルシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等を例示できる。
【0021】アリル化合物としては、アリルエステル、
ジアリルフタレート、等を例示できる。その他、トリア
リルイソシアヌレート等の3個以上の二重結合を有する
単量体も使用できる。次に、本発明による水性ラテック
ス組成物の製造方法について説明する。
【0022】本発明のホルムアルデヒド捕捉用水性ラテ
ックスの製造方法としては、水性ラテックスを重合する
際にホルムアルデヒド捕捉剤を添加しておいても良い
し、水性ラテックスを重合した後に、ホルムアルデヒド
捕捉剤を添加しても良い。前者の場合、ホルムアルデヒ
ド捕捉剤でもあるアクリルアミド単量体を用いてラテッ
クスポリマー中にホルムアルデヒド捕捉剤を取込ませた
り、重合に関与しないホルムアルデヒド捕捉剤を添加し
ておくことが出来る。しかしながら、この場合、ホルム
アルデヒド捕捉剤が、ラテックスポリマーに取込まれ、
ホルムアルデヒド捕捉効果が損なわれる懸念があるた
め、水性ラテックスを重合した後にホルムアルデヒド捕
捉剤を添加するのが好ましい。
【0023】水性ラテックスにホルムアルデヒド捕捉剤
を添加する方法としては、ホルムアルデヒド捕捉剤を直
接水性ラテックスに溶解するか、あるいはホルムアルデ
ヒド捕捉剤を水や有機溶媒に溶解又は分散させ、水性ラ
テックスに混合し調製する方法がある。次に本発明にお
ける、ホルムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物の
特性の評価方法について説明する。実施例及び比較例で
示す合板からのホルムアルデヒド放出量は、日本農林規
格に定められた普通合板のホルムアルデヒド放散量試験
に準じて次のように行った。
【0024】試験片は150mm×50mm×厚さの大
きさの物を10枚もちいた。試料溶液は、JIS R
3503に規定する大きさ240mm(内容量9〜11
L)のデシケーターの低部に300mlの蒸留水を入れ
た直系12cm、高さ6cmの結晶皿を置き、その上に
試験片を支持金具を用いて固定して載せ、20±1℃で
24時間放置して、放出されるホルムアルデヒドを蒸留
水に吸収させる。この水溶液中のホルムアルデヒド濃度
をホルムアルデヒド放出量とし、mg/lの単位であら
わす。
【0025】試験溶液中のホルムアルデヒドの濃度は、
普通合板のホルムアルデヒド放散試験に示されるアセチ
ルアセトン法により分光光度計を用いて比色定量した。
なお、分光光度計はUV−1200(島津製作所製)を
用いた。
【0026】
【発明の実施の形態】次に実施例および比較例によって
本発明をさらに詳細に説明する。
【0027】
【実施例1】アクリルラテックス(ポリトロンE−39
0M(商品名)旭化成工業(株)製)300gに対し尿
素(和光純薬社製、試薬特級)100gを溶解し水性ラ
テックス組成物イを製造した。水性ラテックス組成物イ
を3mm厚のF3合板の両面に20g/m2 刷毛で塗
り、乾燥後にホルムアルデヒド放散量を測定した。
【0028】
【実施例2】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)300gに対し亜硫酸ナ
トリウム(和光純薬社製 特級試薬 純度97%以上)
15重量%水溶液300gを混合し水性ラテックス組成
物ロを製造した。水性ラテックス組成物ロを3mm厚の
F3合板の両面に40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホ
ルムアルデヒド放散量を測定した。
【0029】
【実施例3】アクリルラテックス(ポリトロンA−55
(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対し3,
5−ジメチルピラゾール(アルドリッチ(商品名) A
ldrich社製、純度99%以上)10重量%メタノ
ール溶液100gを混合し水性ラテックス組成物ハを製
造した。水性ラテックス組成物ハを3mm厚のF3合板
の両面に60g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアル
デヒド放散量を測定した。
【0030】
【実施例4】アクリルラテックス(ポリトロンF−32
0(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対しジ
シアンジアミド(和光純薬社製 純度90%以上)を3
0g添加し混合し水性ラテックス組成物ニを製造した。
水性ラテックス組成物ニを3mm厚のF3合板の両面に
45g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒド放
散量を測定した。
【0031】
【実施例5】アクリルラテックス(ポリトロンA−12
21(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対し
メラミン(和光純薬社製 特級試薬)を30g添加し混
合し水性ラテックス組成物ホを製造した。水性ラテック
ス組成物ホを3mm厚のF3合板の両面に40g/m2
刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒド放散量を測定し
た。
【0032】
【実施例6】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)300gに対しp−アミ
ノベンズアミド(和光純薬社製 一級試薬、純度98%
以上)を30g添加し混合し水性ラテックス組成物ヘを
製造した。水性ラテックス組成物ヘを3mm厚のF3合
板の両面に60g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムア
ルデヒド放散量を測定した。
【0033】
【実施例7】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)300gに対しアクリル
アミド(東京化成工業(株)製 純度98%以上)を1
00g添加し混合し水性ラテックス組成物トを製造し
た。水性ラテックス組成物トを3mm厚のF3合板の両
面に60g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒ
ド放散量を測定した。
【0034】
【実施例8】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)300gに対しL−アル
ギニン(和光純薬社製 特級試薬)を30g添加し混合
し水性ラテックス組成物チを製造した。水性ラテックス
組成物チを3mm厚のF3合板の両面に60g/m2
毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒド放散量を測定し
た。
【0035】
【実施例9】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)300gに対し尿素を3
0g添加し混合し水性ラテックス組成物リを製造した。
水性ラテックス組成物リを3mm厚のF3合板の両面に
40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒド放
散量を測定した。
【0036】
【実施例10】SBラテックス(SBラテックスL−2
301(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対
し尿素を30g添加し混合し水性ラテックス組成物ヌを
製造した。水性ラテックス組成物ヌを3mm厚のF3合
板の両面に40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムア
ルデヒド放散量を測定した。
【0037】
【実施例11】SBラテックス(SBラテックスL−2
630(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対
しジシアンジアミドを30g添加し混合し水性ラテック
ス組成物ルを製造した。水性ラテックス組成物ルを3m
m厚のF3合板の両面に40g/m2刷毛で塗り、乾燥
後にホルムアルデヒド放散量を測定した。
【0038】
【実施例12】サランラテックス(サランラテックスL
501(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対
し尿素を30g添加し混合し水性ラテックス組成物ヲを
製造した。水性ラテックス組成物ヲを3mm厚のF3合
板の両面に40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムア
ルデヒド放散量を測定した。
【0039】
【実施例13】サランラテックス(サランラテックスL
521(商品名) 旭化成工業(株)製)300gに対
しメラミンを30g添加し混合し水性ラテックス組成物
ワを製造した。水性ラテックス組成物ワを3mm厚のF
3合板の両面に40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホル
ムアルデヒド放散量を測定した。
【0040】
【比較例1】3mm厚のF3合板の両面にペトロック4
5を40g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒ
ド放散量を測定した。
【0041】
【比較例2】3mm厚のF3合板の両面に50重量%尿
素水溶液を20g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムア
ルデヒド放散量を測定した。
【0042】
【比較例3】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)400gに対し尿素2g
を溶解し水性ラテックス組成物カを製造した。水性ラテ
ックス組成物カを3mm厚のF3合板の両面に150g
/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒド放散量を
測定した。
【0043】
【比較例4】アクリルラテックス(ペトロック45(商
品名) 旭化成工業(株)製)10gに対し尿素60%
水溶液90gを混合し水性ラテックス組成物ヨを製造し
た。水性ラテックス組成物ヨを3mm厚のF3合板の両
面に20g/m2 刷毛で塗り、乾燥後にホルムアルデヒ
ド放散量を測定した。表1にホルムアルデヒド放散量を
示す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例に示すようにホルムアルデヒド捕捉
剤を含有するラテックス組成物を塗布するとホルムアル
デヒドの放散が抑制され、外観を損なうことも無い。ま
た、比較例1、3に示すようにホルムアルデヒド捕捉剤
を含有しない水性ラテックスや、ホルムアルデヒド捕捉
剤濃度の低すぎる水性ラテックス組成物を塗布しても、
ホルムアルデヒド放散を抑制する効果は充分でない。ま
た、比較例2、4に示すように、ホルムアルデヒド捕捉
剤である尿素水溶液を塗布した場合や、水性ラテックス
組成物中のホルムアルデヒド捕捉剤濃度が高すぎる場合
には、粉末状のホルムアルデヒド捕捉剤が剥がれ落ちて
しまう。
【0046】
【発明の効果】本発明のホルムアルデヒド捕捉用水性ラ
テックス組成物は、外観を損なわずホルムアルデヒド捕
捉効果を安定して長期間、効率良く発現させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA08 AA22 AA30 AC46 AC47 AC49 AE30 FA04 FA05 4J002 AC081 BD101 BF021 BG011 BG031 EQ026 ER026 ET016 EU186 FD206 GH01 GJ01 GL00 HA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種又は2種以上のホルムアルデヒド捕
    捉剤と水性ラテックスとからなり、該ホルムアルデヒド
    捕捉剤を1〜50重量%含有することを特徴とするホル
    ムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物。
  2. 【請求項2】 ホルムアルデヒド捕捉剤がアミノ基を含
    有する化合物、アミド基を含有する化合物、イミド基を
    含有する化合物、イミノ基を含有する化合物、ヒドラジ
    ン基を含有する化合物、ヒドラジド基を含有する化合
    物、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩である請求項
    1記載のホルムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成
    物。
  3. 【請求項3】 ホルムアルデヒド捕捉剤が尿素、ジシア
    ンジアミド、メラミン、フェニルヒドラジン誘導体、セ
    ミカルバジド誘導体である請求項1記載のホルムアルデ
    ヒド捕捉用水性ラテックス組成物。
  4. 【請求項4】 水性ラテックスが、エチレン性不飽和カ
    ルボン酸単量体とこれらと共重合可能なその他の単量体
    とを含有する単量体組成物を乳化重合して得られる共重
    合体ラテックスである請求項1、2又は3記載のホルム
    アルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物。
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