JP2000109479A - ジ置換マレイミド化合物及びその医薬用途 - Google Patents

ジ置換マレイミド化合物及びその医薬用途

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JP2000109479A
JP2000109479A JP21324899A JP21324899A JP2000109479A JP 2000109479 A JP2000109479 A JP 2000109479A JP 21324899 A JP21324899 A JP 21324899A JP 21324899 A JP21324899 A JP 21324899A JP 2000109479 A JP2000109479 A JP 2000109479A
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phenylamino
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JP21324899A
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Takayuki Inaba
隆之 稲葉
Masahiro Tanaka
正浩 田中
Kenji Sakota
健司 迫田
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PKCβを選択的に阻害することにより、糖
尿病合併症をはじめとするPKCに起因する疾患に対し
有効かつ安全な治療剤及び予防剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式[I] で表されるジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容され
るその塩、及びそれら化合物を含有してなるPKCβ阻
害剤。化合物の具体的一例を示すと、3(1H−インド
ール−3−イル)−4−[(3−メトキシフェニル)ア
ミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオンになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ジ置換マレイ
ミド化合物又は製薬上許容されるその塩、及びそれらを
有効成分として含有してなる医薬組成物に関する。更に
詳しくは、選択的にプロテインキナーゼC(PKC)ア
イソザイムβ活性を阻害することにより糖尿病性網膜
症、糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症、糖尿病性神経障害
等の糖尿病合併症を治療或るいは予防し得る新規ジ置換
マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩、及びそ
れらを有効成分として含有してなる医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PKCは、細胞内の多様な情報伝達に中
心的な役割を果たすセリン/トレオニンタンパク質リン
酸化酵素の一種である。PKCがリン酸化する蛋白は、
上皮細胞成長因子受容体、インスリン受容体、インター
ロイキン2受容体、アセチルコリン受容体、アドレナリ
ン受容体などの受容体、ホスホランバン、ナトリウムイ
オンチャンネル、グルコース担体など多数の膜蛋白、筋
肉を構成するアクチン、ミオシンなど、グリコーゲンホ
スホリラーゼキナーゼ、シトクロムP450などの代謝
性酵素など多数にわたる。現在、PKCには少なくとも
10種以上のアイソザイムが存在することが知られる。
これらアイソザイムは、何れもC末端側にキナーゼドメ
インを、N末端側に制御ドメインを配した構造をとる。
キナーゼドメインは、PKC間では高い相同性を示し、
Aキナーゼ(サイクリックAMP依存性プロテインキナ
ーゼ、PKAともいう。)、Gキナーゼ(サイクリック
GMP依存性プロテインキナーゼ)、チロシンキナーゼ
など他のプロテインキナーゼとも相同性を示す。制御ド
メイン中には、カルシウム結合部位、ホルボールエステ
ル結合部位が存在し、その両者を有する一群{α、β
(I型、II型)、γ}と、ホルボールエステル結合部位
のみを有する一群(δ、ε、θ、η)、及びその両者を
欠く一群(ζ、λ)に区別できる。PKCα、β、γ
は、ジアシルグリセロール(DAG)等の細胞膜イノシ
トールリン脂質の代謝産物及びカルシウムにより活性化
される、すなわちリン脂質/カルシウム依存性セリン/
トレオニンタンパク質リン酸化酵素である。
【0003】PKC活性化を介する病状としては、網膜
血流低下などの血流異常、網膜血管の血管透過性亢進、
腎糸球体濾過値の亢進などの血管収縮性異常、腎メサン
ギウム細胞において収縮応答性の低下及び細胞外基質の
産生増加が挙げられる。また、転写因子の活性化による
細胞増殖異常及び遺伝子発現異常、心筋組織においては
心肥大、心臓細動などの病態に係わるなど様々な報告が
ある。PKCファミリーそれぞれのアイソザイムの生体
内分布、細胞内分布、活性化機構には差異があることが
知られているが、高血糖状態においては網膜、心臓、大
動脈、腎糸球体では特にPKCβの活性化が顕著であ
る。その理由として、PKCβは他のアイソザイムと比
較して低カルシウム濃度でのDAG感受性が高いことが
挙げられ、カルシウム濃度の上昇を伴わないDAG合成
系を介する病態、例えば糖尿病においては、PKCβの
活性化が著しくなると考えられる。PKCが、細胞内情
報伝達に中心的な役割を果たすことを考慮するに、特
に、PKCβの分布が多い細胞及び臓器、細胞内のカル
シウム濃度上昇を伴わない症状、PKCβを選択的に活
性化する因子が関与する症状に於ては、PKCβ活性を
選択的に阻害することが望ましく、PKCβ選択的阻害
剤が安全かつ副作用の少ない薬剤開発のターゲットとし
て注目される。また、PKCの生体内分布について、ア
イソザイムαはほとんどすべての臓器に存在することを
考慮するに、特にPKCαと比較しPKCβを選択的に
阻害することは望ましい態様の一つである。よってPK
C阻害剤は、糖尿病合併症、具体的には糖尿病性網膜
症、糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症、糖尿病性神経障
害、或るいは動脈硬化、血栓症等の血管障害、炎症、皮
膚病、後天性免疫不全症等の免疫性疾患、アルツハイマ
ー病等の中枢神経系疾患、癌など様々な疾患への適応が
考えられる。特には糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖
尿病性心筋症、糖尿病性神経障害等の糖尿病合併症、中
でも糖尿病性網膜症への適応が期待される。
【0004】PKC阻害作用を有する化合物は、既に数
多く報告されている。このうちいくつかの阻害剤はその
他のキナーゼ類等と比較しPKC選択的であるにもかか
わらず、アイソザイムαとβにおける選択性が不十分で
ある等の理由により、未だ実用的な薬剤の開発には至っ
ていない。これらPKC阻害作用を有する化合物として
は、1986年にTamaokiらによってスタウロス
ポリン(Staurosporine)が報告された(Biochem,and B
iophys.Research Commun.135(2),397-402,1986)。
【化23】 続いて、以下の構造を有する化合物のPKC阻害作用を
有することが多数報告されている。
【化24】 具体的には、特表平9−507066号(Eli Li
lly & Co.)、特開平8−059666号(F
Hoffmann−La Roche AG)、EP
115350号(Bristol−Myers C
o.)、WO97/05140号(Ciba−Geig
y AG)等にこれら化合物が開示されている。これら
化合物は、インドール構造及び1H−ピロール−2,5
−ジオン(マレイミド)又は1,2−ジヒドロ−ピロール
−5−オン構造を有するという点で共通するが、そのP
KC阻害活性の程度、PKC選択性、PKCアイソザイ
ム選択性という面でその性質に差異がある。本発明化合
物に比較的構造が類似のPKC阻害剤としては、US5
405864(Syntex Inc.)に下記化合物
A等が開示され、文献(Bioorg. Med. Chem. Lett.,4(2
4),2845-2850,1994)には下記化合物B等が開示されて
いる。しかし、これら刊行物にはPKCβ選択的である
との記載は一切見られない。
【化25】 また、同じくPKC阻害剤として特開平2−26477
6号(F.Hoffmann−La Roche A
G)には下記化合物C及びD等が記載されているが、こ
の公報にもPKCβ選択的であるとの記載は一切見られ
ない。一方、文献(Biochem.J., 294(2), 335-337, 199
3)には下記化合物C及びその光学活性体についてのP
KCアイソザイム活性に関する記載が見られる。しか
し、当該化合物の持つ選択性は、アイソザイムεと比較
しβが数倍の高活性を有するというものであり、αとβ
との比較においては寧ろαへの阻害活性が高いことが記
載されている。
【化26】 また、既知化合物の中にはPKCβ選択的阻害剤として
開発された下記化合物LY333531(特開平7−2
15977号、Eli Lilly & Co.)も知
られる。
【化27】 しかし、本発明化合物はこれら全ての既知化合物とその
構造を異にし、また、PKCβ選択的作用を有するとい
う点でこれら既知化合物の大部分とその性質を異にす
る。
【0005】一方、PKC阻害剤以外の化合物で本願発
明化合物と構造的に類似の化合物としては、WO91/
13070(Boehringer Mannhei
m)に示される下記化合物Eが挙げられる。
【化28】 しかし、その用途は免疫性疾患治療剤及び抗アレルギー
剤であり、本願発明のようにPKC阻害を介する作用で
ある旨の記載は一切なく、またそれを示唆するデータの
開示もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの知見によりP
KC阻害作用、中でもPKCβ選択的阻害作用を有する
薬剤は、正常な細胞内情報伝達を損なうことなく、顕著
な副作用を示さない安全な薬剤となり、特に糖尿病合併
症の治療及び予防剤となり得る。従って、本発明の目的
は、PKC阻害作用を有する薬剤、特にPKCβ選択的
阻害作用を有する薬剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】本発明者らは、PKC阻害剤として多くの
類似化合物が知られる中で、高いPKC阻害作用を有し
かつPKCβアイソザイム選択的阻害作用を有する化合
物を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。より詳しくは下記(1)乃至(14)に示
す通りである。
【0008】(1) 下記一般式[I]
【化29】 [式中、R1は水素原子又は低級アルキル基であり、R2
は置換されてもよいアリール基、置換されてもよいシク
ロアルキル基又は置換されてもよい複素環基であり、R
3、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ同一若しくは異な
って水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換
されてもよい低級アルキル基又は置換されてもよい低級
アルコキシ基であり、R4は単独でWであるか、又はR4
とR3が一緒になって、式
【化30】 若しくは
【化31】 で表される基を形成するか、又は、R4とRが一緒に
なって、式
【化32】 で表される基を形成し、Wは−(CH2)l−(Y)m−(CH
2)n−Z{式中、Yは−CR99'−(式中、R9及び
9'はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子、水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキル
チオ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、又は複素環基である。)、−NR10−(式中、R10
は水素原子又は低級アルキル基である。)、−O−、−
S−、−SO2−、−CONH−、−NHCO−、−S
ONH−、−NHSO−、−SO2NH−、−NHSO2
−又は−SO3−であり、Zは、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、置換されてもよい低級アルコキシ基、低級
アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、−NR
1112(式中、R11及びR12はそれぞれ同一若しくは異
なって水素原子、低級アルキル基である。)、置換され
てもよいアミジノ基、置換されてもよいグアニジノ基、
カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、置
換されてもよいアリール基、置換されてもよいシクロア
ルキル基又は置換されてもよい複素環基であり、lは0
又は1乃至4の整数であり、mは0又は1であり、nは
0又は1乃至4の整数である。}であり、W'は水素原
子であるか、Wと同一若しくは異なって−(CH2)l
(Y)m−(CH2)n−Z(式中、各記号は上記と同義であ
る。)であり、p、q、rはそれぞれ同一若しくは異な
って0又は1乃至4の整数であり、上記*印は、*印側
がインドール環の窒素原子に結合することを意味す
る。]で表されるジ置換マレイミド化合物又は製薬上許
容されるその塩。
【0009】(2) 下記一般式[I]
【化33】 [式中、R1は水素原子又はC1−6低級アルキル基
(ここで、C1−6は炭素数が1乃至6個であることを
示す。以下同様。)であり、R2は置換されてもよいC
6−18アリール基、置換されてもよいC3−8シクロ
アルキル基又は置換されてもよい複素環基(ここで、当
該複素環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選
ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原
子の数が5乃至12である。)であり、R3、R5
6、R7及びR8はそれぞれ同一若しくは異なって水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されても
よいC1−6低級アルキル基、置換されてもよいC
1−6低級アルコキシ基であり、R4は単独でWである
か、又はR4とR3が一緒になって、式
【化34】 若しくは
【化35】 で表される基を形成するか、又は、R4とRが一緒に
なって、式
【化36】 で表される基を形成し、Wは−(CH2)l−(Y)m−(CH
2)n−Z{式中、Yは−CR99'−[式中、R9及び
9'はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子、水酸
基、C1−6低級アルキル基、C1−6低級アルコキシ
基、C 1−6低級アルキルチオ基、C1−6低級アルキ
ルアミノ基、ジC1−6低級アルキルアミノ基、又は複
素環基(ここで、当該複素環基は、酸素原子、窒素原子
及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有
し、環を構成する原子の数が5乃至12である。)であ
る。]、−NR10−(式中、R10は水素原子又はC
1−6低級アルキル基である。)、−O−、−S−、−
SO2−、−CONH−、−NHCO−、−SONH
−、−NHSO−、−SO2NH−、−NHSO2−又は
−SO3−であり、Zは、水素原子、ハロゲン原子、水
酸基、置換されてもよいC1−6低級アルコキシ基、C
1−6低級アルカノイル基、C1−6低級アルコキシカ
ルボニル基、−NR1112(式中、R11及びR12はそれ
ぞれ同一若しくは異なって水素原子、C1−6低級アル
キル基である。)、置換されてもよいアミジノ基、置換
されてもよいグアニジノ基;カルバモイル基、C1−6
低級アルキルアミノカルボニル基;置換されてもよいC
6−18アリール基、置換されてもよいC3−8シクロ
アルキル基又は置換されてもよい複素環基(当該複素環
基は上記と同義である。)であり、lは0又は1乃至4
の整数であり、mは0又は1であり、nは0又は1乃至
4の整数である。}であり、W'は水素原子であるか、
Wと同一若しくは異なって−(CH2)l−(Y)m−(CH2)
n−Z(式中、各記号は上記と同義である。)であり、
p、q、rはそれぞれ同一若しくは異なって0又は1乃
至4の整数であり、上記*印は、*印側がインドール環
の窒素原子に結合することを意味する。]で表される
(1)記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容さ
れるその塩。
【0010】(3) R2が置換されてもよいC
6−18アリール基又は置換されてもよいC3−8シク
ロアルキル基であり、R3、R5、R6、R7及びR8がそ
れぞれ同一若しくは異なって水素原子、置換されてもよ
いC1−6低級アルキル基又は置換されてもよいC
1−6低級アルコキシ基であり、WにおけるYが−CR
99'−、−NR10−(式中、R9、R9'及びR10は請求
項2記載の通りである。)、−O−、−S−又は−SO
2−であり、WにおけるZが水素原子、水酸基、置換さ
れてもよいC1−6低級アルコキシ基、C1−6低級ア
ルカノイル基、−NR1112(式中、R11及びR12は請
求項2記載の通りである。)、置換されてもよいアミジ
ノ基又は置換されてもよい複素環基であり、W'が水素
原子である(2)記載のジ置換マレイミド化合物又は製
薬上許容されるその塩。
【0011】(4) R1が水素原子であり、R2が置換
されてもよいC6−18アリール基である(2)記載の
ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
【0012】(5) R4が単独でWであるか、又はR4
とR3が一緒になって、式
【化37】 (式中、W、p及びqは請求項2記載の通りであり、こ
こでW'は水素原子である。)で表される基を形成する
(4)記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容さ
れるその塩。
【0013】(6) R4がR3と一緒になって、式、
【化38】 (式中、W、p及びqは請求項2記載の通りであり、こ
こでW'は水素原子である。)で表される基を形成する
(5)記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容さ
れるその塩。
【0014】(7) R5、R6、R7及びR8が水素原子
であり、R2がフェニル基である(6)記載のジ置換マ
レイミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
【0015】(8) WにおけるZが水酸基、−NR11
12[式中、R11及びR12は(2)記載の通りであ
る。]又は置換されてもよい複素環基である(7)記載
のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその
塩。
【0016】(9) 3−(1H−インドール−3−イ
ル)−4−[(3−メトキシフェニル)アミノ]−1H
−ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール
−3−イル)−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロー
ル−2,5−ジオン、3−(シクロヘキシルアミノ)−
4−(1H−インドール−3−イル)−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−イ
ル)−4−[(4−メチルフェニル)アミノ]−1H−
ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−
3−イル)−4−[(3−メチルフェニル)アミノ]−
1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−クロロ
フェニル)アミノ]−4−(1H−インドール−3−イ
ル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−
インドール−3−イル)−4−[(4−メトキシ−2−
メチルフェニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−
ジオン、3−[(2,4−ジメトキシフェニル)アミ
ノ]−4−(1H−インドール−3−イル)−1H−ピ
ロール−2,5−ジオン、3−[(2,4−ジフルオロ
フェニル)アミノ]−4−(1H−インドール−3−イ
ル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−
ブロモフェニル)アミノ]−4−(1H−インドール−
3−イル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、
【0017】3−(1H−インドール−3−イル)−4
−[(2−メチルフェニル)アミノ]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[(3−フルオロフェニル)ア
ミノ]−4−(1H−インドール−3−イル)−1H−
ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−
3−イル)−4−[(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
(1H−インドール−3−イル)−4−(ビフェニル−
3−イルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、
3−(1H−インドール−3−イル)−4−[(3−フ
ェノキシフェニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5
−ジオン、3−(1H−インドール−3−イル)−4−
[(3−イソプロピルフェニル)アミノ]−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−
イル)−4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−ヒド
ロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4
−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−イ
ンドール−3−イル]−4−[(3−メチルフェニル)
アミノ)]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[(3−クロロフェニル)アミノ)]−4−[1−(3
−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イ
ル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、
【0018】3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1
H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)
−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(4−
ヒドロキシブチル)−1H−インドール−3−イル]−
4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]−
4−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インド
ール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、
3−[1−(2−アセトキシエチル)−1H−インドー
ル−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン、3−[1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−
インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(4−ジメ
チルアミノブチル)−1H−インドール−3−イル]−
4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1
H−インドール−3−イル]−4−[(3−メチルフェ
ニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1H−イン
ドール−3−イル]−4−[(3−クロロフェニル)ア
ミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
(3−ジエチルアミノプロピル)−1H−インドール−
3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
−2,5−ジオン、
【0019】3−[1−{3−[N−(2−ジメチルア
ミノエチル)−N−メチルアミノ]プロピル}−1H−
インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−[N
−エチル−N−(2−メトキシエチル)アミノ]プロピ
ル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
−{2−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メ
チルアミノ]エチル}−1H−インドール−3−イル]
−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
ジオン、3−[1−{3−(N−ベンジル−N−エチル
アミノ)プロピル}−1H−インドール−3−イル]−
4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[1−{3−[N−エチル−N−(4−ピリ
ジルメチル)アミノ]プロピル}−1H−インドール−
3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[1−(3−モルホリノプロピ
ル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
−(3−ピペリジノプロピル)−1H−インドール−3
−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−
(3−チオモルホリノプロピル)−1H−インドール−
3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
(フェニルアミノ)−4−[1−(3−ピロリジン−1
−イルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−アザ
シクロヘプタン−1−イルプロピル)−1H−インドー
ル−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン、
【0020】3−[1−{3−(2−カルバモイルピロ
リジン−1−イル)プロピル}−1H−インドール−3
−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン、3−[1−{3−(4−ヒドロキシピ
ペリジノ)プロピル}−1H−インドール−3−イル]
−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
ジオン、3−[1−{3−(4−メチルピペラジン−1
−イル)プロピル}−1H−インドール−3−イル]−
4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[(クロロフェニル)アミノ]−4−[1−
{4−(4−ヒドロキシピペリジノ)ブチル}−1H−
インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[1−{5−(4−ヒドロキシピペリジノ)
ペンチル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フ
ェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
−[1−{4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブ
チル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−{3−[3−(tert−ブチルアミノカルボニ
ル)−デカヒドロ−(4aS,8aS)−イソキノリン
−2−イル]プロピル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−{3
−(4−ピペリジノピペリジノ)プロピル}−1H−イ
ンドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[1−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン−1−イル]プロピル}−1H−インドール
−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロー
ル−2,5−ジオン、3−[1−{3−(4−カルバモ
イルピペリジノ)プロピル}−1H−インドール−3−
イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン、
【0021】3−[1−{3−(4−ジメチルアミノピ
ペリジノ)プロピル}−1H−インドール−3−イル]
−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
ジオン、3−[1−{3−(フェニルスルホニル)プロ
ピル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−1H
−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(フェニルアミ
ノ)−4−[1−(3−ピラゾール−1−イルプロピ
ル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1
−{3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル}−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロー
ル−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェニル)ア
ミノ]−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロ
ピル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロー
ル−2,5−ジオン、3−[(クロロフェニル)アミ
ノ]−4−[1−(4−イミダゾール−1−イルブチ
ル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[1−(5−イミダゾール−1
−イルペンチル)−1H−インドール−3−イル]−4
−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[(3−クロロフェニル)アミノ]−4−[1
−{3−(2−メチルイミダゾール−1−イル)プロピ
ル}−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[1−(3−アミジノチオプロ
ピル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン 臭化水
素酸塩、
【0022】3−[1−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
−{3−(ヒドロキシメチル)ベンジル}−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−
ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−ヒドロキ
シプロピル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−
イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン、3−[1−{2−(4−ヒドロキシピ
ペリジノ)エチル}−1H−インドール−3−イル]−
4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[1−{3−(4−ベンジルピペリジノ)プ
ロピル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−{3−(4−ピロリジニルピペリジノ)プロピ
ル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
−{3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]プロ
ピル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−{3−[4−(tert−ブトキシカルボニル)
ピペリジノ]プロピル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン、3−[2−メチル−1−(3−モルホリノ
プロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フ
ェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
−[2−メチル−1−(3−ピペリジノプロピル)−1
H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)
−1H−ピロール−2,5−ジオン、
【0023】3−[1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル]−4
−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[2−メチル−1−(3−ピロリジン−1−イ
ルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[1−{3−(エチルメチルアミノ)プロピ
ル}−2−メチル−1−1H−インドール−3−イル]
−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
ジオン、3−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]−4−
(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[(3−クロロフェニル)アミノ]−4−[1
−{3−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)プロ
ピル}−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロー
ル−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェニル)ア
ミノ]−4−[1−{3−(5−メチル−イミダゾール
−1−イル)プロピル}−1H−インドール−3−イ
ル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−
クロロフェニル)アミノ]−4−[1−{3−(4−ヒ
ドロキシメチル−イミダゾール−1−イル)プロピル}
−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−
2,5−ジオン及び3−[(3−クロロフェニル)アミ
ノ]−4−[1−{3−(5−ヒドロキシメチル−イミ
ダゾール−1−イル)プロピル}−1H−インドール−
3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−{3−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)
プロピル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フ
ェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
−[1−(2−イミダゾール−1−イルエチル)−1H
−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
1H−ピロール−2,5−ジオン、
【0024】3−[1−{2−(2−メチル−イミダゾ
ール−1−イル)エチル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン、3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−
4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−
1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,
5−ジオン、3−[1−(3−イミダゾール−1−イル
プロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
[(4−メトキシフェニル)アミノ]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[(4−ブロモフェニル)アミ
ノ]−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピ
ル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール
−2,5−ジオン、3−[1−(3−イミダゾール−1
−イルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4
−[(4−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(4−フルオロ
フェニル)アミノ]−4−[1−(3−イミダゾール−
1−イルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−
1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−イ
ミダゾール−1−イルプロピル)−2−メチル−1H−
インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
H−ピロール−2,5−ジオン、3−(シクロヘキシル
アミノ)−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプ
ロピル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン、3−(シクロペンチルアミノ)
−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)
−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−
2,5−ジオン、3−(シクロヘプチルアミノ)−4−
[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−1H
−インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−
ジオン、
【0025】3−[1−(3−イミダゾール−1−イル
プロピル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3
−ピペリジルメチル)−1H−インドール−3−イル]
−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(フェニルア
ミノ)−4−[1−(4−ピペリジルメチル)−1H−
インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジ
オン、3−[1−{(1−メチルピペリジン−3−イ
ル)メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−
(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン、3−[1−{(1−メチルピペリジン−4−イル)
メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
[1−{[1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペ
リジン−4−イル]メチル}−1H−インドール−3−
イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン、3−[1−{(1−カルバモイルピペ
リジン−4−イル)メチル}−1H−インドール−3−
イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン及び3−[1−{(1−アミジノピペリ
ジン−4−イル)メチル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン塩酸塩からなる群より選ばれる(1)記載の
ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
【0026】(10) 下記の構造式で表される化合物
からなる群より選ばれる(1)記載のジ置換マレイミド
化合物又は製薬上許容されるその塩。
【0027】
【化39】
【化40】
【0028】
【化41】
【0029】
【化42】
【0030】
【化43】
【0031】
【化44】
【0032】
【化45】
【0033】
【化46】
【0034】
【化47】
【0035】
【化48】
【0036】
【化49】
【0037】
【化50】
【0038】(11) (1)乃至(10)のいずれか
記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるそ
の塩と製薬上許容される担体を含有してなる医薬組成
物。
【0039】(12) (1)乃至(10)のいずれか
記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるそ
の塩を有効成分として含有してなるプロテインキナーゼ
C阻害剤。
【0040】(13) (1)乃至(10)のいずれか
記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるそ
の塩を有効成分として含有してなるプロテインキナーゼ
Cアイソザイムβ選択的阻害剤。
【0041】(14) (1)乃至(13)のいずれか
記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるそ
の塩を有効成分として含有してなる糖尿病合併症治療
薬。
【0042】本明細書において使用する各置換基及び各
部位の定義は、次の通りである。「C1−6」は炭素数
が1乃至6個であることを示す。
【0043】「プロテインキナーゼCアイソザイムβ選
択的阻害剤」とは、PKCのアイソザイム中で特にβに
対し阻害活性が高い薬剤を示し、アイソザイムαに対す
る阻害活性と比較し2倍以上、好ましくは10倍以上、
さらに好ましくは30倍以上のアイソザイムβに対する
阻害活性を有するPKC阻害剤である。
【0044】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくはフッ
素原子、塩素原子又は臭素原子であり、特に好ましくは
フッ素原子である。
【0045】「低級アルキル基」とは、炭素数1乃至6
の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表し、具体的にはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチ
ル基、ヘキシル基等が挙げられる。好ましくは炭素数1
乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、R1におい
て特に好ましくはメチル基、R10、R11、R12、R16
17、R18、R19及びR20において特に好ましくはメチ
ル基及びエチル基である。
【0046】「低級アルコキシ基」とは、そのアルキル
部位が上記定義の「低級アルキル基」であるアルキル−
オキシ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数
1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルコキ
シ基である。具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブ
チルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオ
キシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
【0047】「低級アルキルチオ基」とは、そのアルキ
ル部位が上記定義の「低級アルキル基」であるアルキル
−チオ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数
1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル
チオ基である。具体的にはメチルチオ基、エチルチオ
基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ
基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペン
チルチオ基、ヘキシルチオ基等が挙げられる。
【0048】「低級アルカノイル基」とは、そのアルキ
ル部位が上記定義の「低級アルキル基」であるアルキル
−カルボニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が
炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるア
ルカノイル基である。具体的にはアセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基等
が挙げられる。Zにおいて特に好ましくはアセチル基で
ある。
【0049】「低級アルキルアミノ基」とは、そのアル
キル部位が上記定義の「低級アルキル基」であるアルキ
ル−アミノ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭
素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアル
キルアミノ基である。具体的にはメチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ
基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−
ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基
等が挙げられる。
【0050】「ジ低級アルキルアミノ基、」とは、その
アルキル部位が同一若しくは異なって上記定義の「低級
アルキル基」であるジアルキル−アミノ基であり、好ま
しくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基であるジアルキルアミノ基である。具
体的にはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチル
エチルアミノ基、N−イソプロピル−N−イソブチルア
ミノ基等が挙げられる。
【0051】「低級アルコキシカルボニル基」とは、そ
のアルコキシ部位が上記定義の「低級アルコキシ基」で
あるアルキル−オキシ−カルボニル基であり、好ましく
はそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基であるアルコキシカルボニル基である。具
体的にはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、イソプロピルオキシカル
ボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブチルオキシカ
ルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、ペ
ンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル
基等が挙げられる。
【0052】「低級アルキルアミノカルボニル基」と
は、そのアルキルアミノ部位が上記定義の「低級アルキ
ルアミノ基」であるアルキル−アミノ−カルボニル基で
あり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の
直鎖又は分岐鎖アルキル基であるアルキルアミノカルボ
ニル基である。具体的にはメチルアミノカルボニル基、
エチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカルボニル
基、イソプロピルアミノカルボニル基、ブチルアミノカ
ルボニル基、イソブチルアミノカルボニル基、tert
−ブチルアミノカルボニル基等が挙げられる。
【0053】「アリール基」とは、炭素数6乃至18の
芳香族炭化水素基であり、具体的にはフェニル基、ナフ
チル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、
フルオレニル基、フェナントリル基、ピレニル基等が挙
げられる。好ましくはフェニル基である。
【0054】「シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至
8個、好ましくは5乃至7個の飽和シクロアルキル基で
あり、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基及びシクロオクチル基である。
【0055】「複素環」とは、酸素原子、窒素原子及び
硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環
を構成する原子の数が5乃至12である飽和、又は不飽
和複素環であり、これらは単環であっても縮合環であっ
てもよい。単環である複素環として具体的には、
【0056】
【化51】 等が挙げられ、縮合環である複素環として具体的には、
【0057】
【化52】 等が挙げられる。より好ましくは、少なくとも1個以上
の窒素原子を含み、かつ第2のヘテロ原子として1個の
酸素原子又は1個の硫黄原子を含んでもよい飽和、又は
不飽和の5乃至7員の単環式複素環である。特に好まし
くは1乃至4個の窒素原子を有する5員又は6員の単環
式芳香族複素環である。
【0058】「置換されてもよい低級アルキル基」と
は、上記定義の「低級アルキル基」、好ましくは炭素数
1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が1乃至3個の
置換基で置換されてもよいものであり、無置換の低級ア
ルキル基を含む。該置換基としてはハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、上記定義の「低級アルキルアミノ基」、
上記定義の「ジ低級アルキルアミノ基」、の中から選ば
れる。「置換されてもよい低級アルキル基」としては、
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシメチル基、
2−ヒドロキシエチル基、2,3−ジヒドロキシプロピ
ル基、トリフルオロメチル基、アミノメチル基、2−メ
チルアミノエチル基、2−ジメチルアミノエチル基等が
上げられ、R3において特に好ましくはメチル基であ
る。
【0059】「置換されてもよい低級アルコキシ基」と
は、上記定義の「低級アルコキシ基」、好ましくはその
アルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基であるアルコキシ基が1乃至3個の置換基で置換
されてもよいものであり、無置換の低級アルコキシ基を
含む。該置換基としては上記定義のハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、上記定義の「低級アルキルアミノ基」、
上記定義の「ジ低級アルキルアミノ基」の中から選ばれ
る。「置換されてもよい低級アルコキシ基」としては、
具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ヒ
ドロキシメチルオキシ基、2−ヒドロキシエチルオキシ
基、2−ブロモエチルオキシ基、2−クロロエチルオキ
シ基、アミノメチルオキシ基、2−メチルアミノエチル
オキシ基、2−ジメチルアミノエチルオキシ基等が上げ
られる。Z及びR7において特に好ましくはメトキシ基
である。
【0060】「置換されてもよいアミジノ基」とは、ア
ミジノ基の窒素原子上で上記定義の「低級アルキル
基」、好ましくはその炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基により置換されてもよい低級アルキル置換
アミジノ基、又はアミジノ基それ自体であり、具体的に
はアミジノ基、1,2−ジメチルアミジノ基、1,2−
ジエチルアミジノ基、1−エチル−2−メチルアミジノ
基等が挙げられる。Zにおいて特に好ましくはアミジノ
基である。
【0061】「置換されてもよいグアニジノ基」とは、
グアニジノ基の窒素原子上で上記定義の「低級アルキル
基」、好ましくはその炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基により置換されてもよい低級アルキル置換
グアニジノ基、又はグアニジノ基それ自体であり、具体
的にはグアニジノ基、2,3−ジメチルグアニジノ基、
2,3−ジエチルグアニジノ基、2−エチル−3−メチ
ルグアニジノ基等が挙げられる。
【0062】「置換されてもよいアリール基」とは、上
記定義の「アリール基」が、1乃至個5の置換基で置換
されてもよいものであり、無置換のものを含む。該置換
基としては上記定義の「ハロゲン原子」、水酸基、上記
定義の「置換されてもよい低級アルキル基」、上記定義
の「置換されてもよい低級アルコキシ基」、上記定義の
「低級アルキルチオ基」、上記定義の「低級アルコキシ
カルボニル基」、アミノ基、上記定義の「低級アルキル
アミノ基」、上記定義の「ジ低級アルキルアミノ
基、」、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ
基、カルバモイル基、上記定義の「低級アルキルアミノ
カルボニル基」、上記定義の「置換されてもよいアミジ
ノ基」、上記定義の「置換されてもよいグアニジノ
基」、フェニル基、ベンジル基、フェノキシ基、フェニ
ルスルホニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、メチ
レンジオキシ基の中から選ばれる。R2及びZにおける
「置換されてもよいアリール基」のアリール基として特
に好ましくはフェニル基である。R2における「置換さ
れてもよいアリール基」の置換基としてより好ましく
は、上記定義の「ハロゲン原子」、水酸基、上記定義の
「置換されてもよい低級アルキル基」、上記定義の「置
換されてもよい低級アルコキシ基」、上記定義の「低級
アルキルチオ基」、カルバモイル基、上記定義の「低級
アルキルアミノカルボニル基」、フェニル基、ベンジル
基、フェノキシ基及びメチレンジオキシ基であり、特に
好ましい置換基は、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、
水酸基、メチル基、イソプロピル基、トリフルオロメチ
ル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルアミノカル
ボニル基、フェニル基、ベンジル基、フェノキシ基、メ
チルチオ基及びメチレンジオキシ基(例えば、フェニル
基に置換して3,4−メチレンジオキシフェニル基等)
であり、特に好ましくはフッ素原子、塩素原子、メトキ
シ基である。
【0063】「置換されてもよいシクロアルキル基」と
は、上記定義の「シクロアルキル基」が、1乃至3個の
置換基で置換されてもよいものであり、無置換のものを
含む。該置換基は上記「置換されてもよいアリール基」
の場合と同様であり、具体的には上記定義の「ハロゲン
原子」、水酸基、上記定義の「置換されてもよい低級ア
ルキル基」、上記定義の「置換されてもよい低級アルコ
キシ基」、上記定義の「低級アルキルチオ基」、上記定
義の「低級アルコキシカルボニル基」、アミノ基、上記
定義の「低級アルキルアミノ基」、上記定義の「ジ低級
アルキルアミノ基、」、ニトロ基、シアノ基、カルボキ
シ基、スルホ基、カルバモイル基、上記定義の「低級ア
ルキルアミノカルボニル基」、上記定義の「置換されて
もよいアミジノ基」、上記定義の「置換されてもよいグ
アニジノ基」、フェニル基、ベンジル基、フェノキシ
基、フェニルスルホニル基、ピロリジニル基、ピペリジ
ル基及びメチレンジオキシ基の中から選ばれる。R2
びZにおいて特に好ましい「置換されてもよいシクロア
ルキル基」は、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシ
クロヘプチル基である。
【0064】「置換されてもよい複素環基」とは、上記
定義の「複素環」が、1乃至5個の置換基で置換されて
もよいものであり、無置換のものを含む。該置換基は上
記「置換されてもよいアリール基」の場合と同様であ
り、具体的には上記定義の「ハロゲン原子」、水酸基、
上記定義の「置換されてもよい低級アルキル基」、上記
定義の「置換されてもよい低級アルコキシ基」、上記定
義の「低級アルキルチオ基」、上記定義の「低級アルコ
キシカルボニル基」、アミノ基、上記定義の「低級アル
キルアミノ基」、上記定義の「ジ低級アルキルアミノ
基、」、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ
基、カルバモイル基、上記定義の「低級アルキルアミノ
カルボニル基」、上記定義の「置換されてもよいアミジ
ノ基」、上記定義の「置換されてもよいグアニジノ
基」、フェニル基、ベンジル基、フェノキシ基、フェニ
ルスルホニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基及びメ
チレンジオキシ基の中から選ばれる。Zにおける「置換
されてもよい複素環基」の複素環として好ましくは、少
なくとも1個以上の窒素原子を含み、かつ第2のヘテロ
原子として1個の酸素原子又は1個の硫黄原子を含んで
もよい飽和、又は不飽和の5乃至7員の単環式複素環で
ある。より具体的には、
【0065】
【化53】 が挙げられる。より好ましくはピロリジニル基、ピペリ
ジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基及びチオモル
ホリニル基であり、特に好ましくは、ピロリジニル基及
びピペリジル基である。Zにおける「置換されてもよい
複素環基」の置換基として好ましくは、水酸基、上記定
義の「置換されてもよい低級アルキル基」、上記定義の
「低級アルコキシカルボニル基」、上記定義の「ジ低級
アルキルアミノ基」、カルバモイル基、上記定義の「低
級アルキルアミノカルボニル基」、上記定義の「置換さ
れてもよいアミジノ基」、ベンジル基、ピロリジニル基
及びピペリジル基であり、特に好ましくは水酸基、メチ
ル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2,3−ジヒドロキシプロピル基、tert−ブトキシ
カルボニル基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、t
ert−ブチルアミノカルボニル基、アミジノ基、ベン
ジル基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基である。ま
た置換位置は合成可能な位置であれば特に限定されるも
のではない。
【0066】一般式[I]においてWにおけるmは0で
あることが好ましく、mが0である時、l+nは整数1
乃至4であることが好ましく、R4が単独でWであると
き、特に好ましくはmが0であり、l+nが3或は4で
あり、R4がRと一緒になって、式
【化54】 若しくは
【化55】 で表される基を形成するか、又は、R4とRが一緒に
なって、式
【化56】 で表される基を形成するとき、特に好ましくはmが0で
あり、l+nが1である。
【0067】また、一般式[I]において、R4とR
が一緒になって形成する基におけるp+qは2乃至4の
整数であることが好ましく、特に好ましくはp=1かつ
q=1、p=1かつq=2、若しくはp=2かつq=1
であり、R4とRが一緒になって形成する基における
p+rは0、1又は2であることが好ましい。
【0068】「R16とR17が一緒になってそれらが結合
する窒素原子と共に形成する複素環」とは、上記定義の
「置換されてもよい複素環基」の中で複素環内に窒素原
子を有し、該窒素原子を介して結合し得る複素環であ
る。
【0069】また、「製薬上許容されるその塩」とは、
上記一般式[I]で示される化合物と無毒の塩を形成す
るものであればいかなる塩でもよく、例えば塩酸、硫
酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マ
ロン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク
酸、酒石酸、酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メチ
ルスルホン酸、ベンジルスルホン酸等の有機酸;又は水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等の無機塩
基;又はメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリ
ス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニジン、コ
リン、シンコニン等の有機塩基;又はリジン、アルギニ
ン、アラニン等のアミノ酸と反応させることにより得る
ことができる。なお、本発明においては各化合物の含水
物或るいは水和物及び溶媒和物も包含される。
【0070】また、上記一般式[I]で示される化合物
においては、種々の異性体が存在する。例えば、幾何異
性体としてE体及びZ体が存在し、また、不斉炭素原子
が存在する場合は、これらに基づく立体異性体としての
鏡像異性体及びジアステレオマーが存在する。場合によ
っては互変異性体が存在し得る。従って、本発明の範囲
にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包含さ
れる。
【0071】なお、本発明においては各化合物のプロド
ラッグ及び代謝物も包含される。「プロドラッグ」と
は、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、生体に投
与された後、元の化合物に復元して本来の薬効を示す本
発明化合物の誘導体であり、共有結合によらない複合体
及び塩を含む。
【0072】本発明化合物を医薬製剤として用いる場
合、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形
剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝
剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味
剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物
油、エタノール又はベンジルアルコール等のアルコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテ
ート、ゼラチン、ラクトース、デンプン等の炭水化物、
ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリ
ン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、
坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ
剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロ
ップ剤等の形態となすことにより、全身的或るいは局所
的に、経口若しくは非経口で投与することができる。投
与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法等により
異なるが、通常、成人ひとり当たり、1回に0.1mg
乃至1gの範囲で、1日1回乃至数回が投与される。
【0073】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施するための化
合物の製造方法の一例を説明する。しかしながら、本発
明化合物の製造方法はこれらに限定されるものではな
い。また、各工程において、反応処理は通常行われる方
法を行えばよく、単離精製、結晶化、再結晶化、シリカ
ゲルクロマトグラフィー、分取HPLC等の慣用される
方法を適宜選択し、また組み合わせて行えばよい。ま
た、必要に応じて官能基に保護基を導入、脱保護を行っ
て製造を行えばよい。
【0074】本製法において、光学活性体を形成させる
製法を除いて、光学活性体を用いる各工程の製法はラセ
ミ体にも応用でき、ラセミ体を用いる各工程は光学活性
体にも応用できるものである。
【0075】製法1−1 本製法は、アセトアミド誘導体とシュウ酸エステルの縮
合環化反応によりマレイミド化合物を得た後、アミン化
合物を置換させる方法である。
【化57】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 化合物[1]とシュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチル等
のシュウ酸ジアルキルエステルを溶媒中、アルゴン雰囲
気下、冷却乃至加温下でtert−ブトキシカリウム、
水素化ナトリウム、水素化カリウム等の塩基の存在下で
縮合環化反応させることにより化合物[2]を得ること
ができる。溶媒としては、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール系溶
媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化
水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;1,
4−ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニ
トリル等の極性溶媒若しくはそれらの混合溶媒が挙げら
れる。 第2工程 化合物[2]と化合物[3]をクロロホルム、四塩化炭
素、塩化メチレン、トルエン、ニトロベンゼン、酢酸等
の有機溶媒中、加温下で反応させることにより化合物
[I−1]を得ることができる。
【0076】製法1−2 本製法は、アミノ酢酸エステルとマロン酸ハーフエステ
ルの縮合環化反応によりピロール−2−オン化合物を得
た後、インドールによる置換を経て、アミン化合物を置
換させる方法である。
【化58】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程〜第3工程 化合物[4]より参考文献(J.American C
hemical Society,Vol.119,N
o.41,p.9641−9651,1997)と同様
にして化合物[8]を得ることができる。 第4工程 化合物[8]より製法1−1の第2工程と同様にして化
合物[I−2]を得ることができる。
【0077】製法2−1 本製法は、上記一般式[I]においてインドール環上の
窒素原子に置換基を導入する方法である。
【化59】 (式中、Y、Z、l、m、n、R1及びR2は前述の通り
であり、R13はハロゲン原子又はトシルオキシ、メシル
オキシ等の脱離基である。但し、l=m=n=0のとき
Zは水素原子ではない。) 第1工程 化合物[9]と化合物[10]を溶媒中、アルゴン雰囲
気下、好ましくは冷却下でtert−ブトキシカリウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメ
トキサイド、ナトリウムエトキサイド等の塩基の存在下
で反応させることにより化合物[11]を得ることがで
きる。溶媒としては、1,4−ジオキサン、ジエチルエ
ーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒;メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル等のアルコール系溶媒が好ましい。 第2工程 化合物[11]より製法1−1の第1工程と同様にして
化合物[12]を得ることができる。 第3工程 化合物[12]より製法1−1の第2工程と同様にして
化合物[I−3]を得ることができる。なお、Zが窒素
原子を含む置換基である時には、Zの窒素原子が保護さ
れた化合物を用い本製法を行い、後の工程で脱保護する
ことが好ましい。
【0078】製法2−2 本製法は、上記一般式[I]においてWにおけるZが保
護された水酸基である中間体を用いて、マレイミドにア
ミン化合物を置換させた後、次いで、Zの水酸基の保護
基を脱保護、ハロゲン化、アミン化合物による置換を行
う製法である。
【化60】 (式中、Y、l、m、n、R1及びR2は前述の通りであ
り、R14は水酸基の保護基であり、R15はハロゲン原子
又はトシルオキシ基、メシルオキシ基、トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ基等の脱離基であり、R16及びR
17はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子又は低級ア
ルキル基であるか、又はR16とR17が一緒になってそれ
らが結合する窒素原子と共に複素環を形成する。) 第1工程 化合物[13]と化合物[3]を製法1−1の第2工程
と同様にして反応させた後、常法により水酸基の保護基
を脱保護することにより化合物[I−4]を得ることが
できる。水酸基の保護基としては、tert−ブチルジ
メチルシリル基、アセチル基、ベンジル基、メトキシエ
トキシメチル基等が挙げられる。例えば、R14がter
t−ブチルジメチルシリル基である場合、室温下、テト
ラヒドロフラン中、テトラブチルアンモニウムフルオラ
イドで処理をする、或るいは室温乃至加温下、酢酸−水
−テトラヒドロフランで処理をする等の方法を用い脱保
護すればよい。
【0079】第2工程 化合物[I−4]を溶媒中、アルゴン雰囲気下、冷却
下、トリフェニルホスフィン等の還元剤の存在下で次亜
塩素酸塩等の次亜ハロゲン酸塩、N−ブロムスクシンイ
ミド等のハロゲン化剤を用いハロゲン化を行うことによ
り化合物[I−5]を得ることができる。溶媒として
は、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−
ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等のエーテル系
溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒が好まし
い。また、ハロゲン化に換えて水酸基のメシル化、トシ
ル化、トリフルオロメタンスルホニル化等を行い脱離基
としてもよい。例えば、化合物[I−4]を溶媒中、ア
ルゴン雰囲気下、冷却下で2,4,6−コリジン等の塩
基の存在下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物等の
スルホン酸無水物と反応させることで水酸基を脱離基と
することができる。溶媒としては、クロロホルム、四塩
化炭素、塩化メチレン、トルエン、ニトロベンゼン、酢
酸等の有機溶媒が好ましい。 第3工程 化合物[I−5]を溶媒中、加温下で化合物[14]と
反応させることにより化合物[I−6]を得ることがで
きる。化合物[14]がイミダゾール、ピラゾール、
1,2,4−トリアゾール等の不飽和複素環である時
は、化合物[I−5]を溶媒中、アルゴン雰囲気下、冷
却下、水素化ナトリウム等の強塩基の存在下で化合物
[14]と反応させることにより化合物[I−6]を得
ることができる。溶媒としては、1,4−ジオキサン、
ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶
媒が好ましい。また、化合物[14]が低沸点である時
は、本工程を封管中で行うことが好ましい。
【0080】製法2−3 本製法は、上記一般式[I]においてWにおけるYが保
護された水酸基である中間体を用いて、マレイミドにア
ミン化合物を置換させた後、次いで、Yの水酸基の保護
基を脱保護、ハロゲン化を経て、アミン化合物若しくは
チオウレア化合物による置換を行う製法である。
【化61】 (式中、Z、l、n、R1、R2、R10、R14及びR15
前述の通りであり、R18、R19及びR20はそれぞれ同一
若しくは異なって低級アルキル基を示す。) 第1工程 化合物[15]と化合物[3]を製法2−2の第1工程
と同様にして反応させることにより化合物[I−7]を
得ることができる。 第2工程 化合物[I−7]を製法2−2の第2工程と同様にして
反応させることにより化合物[I−8]を得ることがで
きる。 第3工程 化合物[I−8]と化合物[16]を製法2−2の第3
工程と同様にして反応させることにより化合物[I−
9]を得ることができる。 第4工程 化合物[I−8]を溶媒中、加温下で化合物[17]と
反応させることにより化合物[I−10]を得ることが
できる。溶媒としては、1,4−ジオキサン、ジエチル
エーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒;メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール等のアルコール系溶媒が好ましい。
【0081】製法3−1 本製法は、上記一般式[I]においてWにおけるZが保
護されたアミノ基或るいは保護された窒素原子を有する
飽和複素環である時、飽和複素環に置換基を導入する方
法である。以下に、Zが保護された窒素原子を有する飽
和複素環である時の例を示す。
【化62】 (式中、Y、l、m、n、R1、R2、R13は前述の通り
であり、R21はアミン保護基であり、R22は低級アルキ
ル基であり、T-R22はアルキル化剤であり、R2 3は脱
離基であり、R24及びR25はそれぞれ同一若しくは異な
って水素原子又は低級アルキル基を示す。) 第1工程 化合物[9]と化合物[18]を製法2−1の第1工程
と同様にして反応させることにより化合物[19]を得
ることができる。 第2工程 化合物[19]を製法1−1の第1工程と同様にして反
応させることにより化合物[20]を得ることができ
る。 第3工程 化合物[20]と化合物[3]を製法1−1の第2工程
と同様にして反応させることにより化合物[I−11]
を得ることができる。 第4工程 化合物[I−11]のアミン保護基を常法により脱保護
することにより化合物[I−12]を得ることができ
る。アミンの保護基としては、tert−ブトキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリフルオロ
アセチル基等が挙げられる。例えば、R21がtert−
ブトキシカルボニル基である場合、室温下、テトラヒド
ロフラン中で塩酸で処理をする、或るいは室温下、メタ
ノール中で塩酸−ジオキサンで処理をする等の方法を用
い脱保護すればよい。
【0082】第5工程 化合物[I−12]を溶媒中、室温下、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の塩基の存在下でアルキル化剤である化合物[21]等
と反応をさせることにより化合物[I−13]を得るこ
とができる。アルキル化剤としては、メタンスルホン酸
メチル等のアルキルスルホン酸エステル、ヨウ化メチル
等のハロゲン化アルキル等が挙げられる。溶媒として
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール等のアルコール系溶媒;1,4−ジオキサ
ン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極
性溶媒が好ましい。 第6工程 化合物[I−12]を溶媒中、室温下、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
トリエチルアミン等の塩基の存在下、化合物[22]と
反応させることにより化合物[I−14]を得ることが
できる。R23で表される脱離基としては、ピラゾール−
1−イル基、メチルチオ基等が挙げられる。溶媒として
は、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−
ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等のエーテル系
溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
アセトニトリル等の極性溶媒が好ましい。なお、化合物
[22]においてR24及びR25がtert−ブトキシカ
ルボニル基等の保護基であるアミジノ基を用い、本工程
後に脱保護を行うことで複素環上にアミジノ基を導入し
てもよい。なお、本製法においてZが保護されたアミノ
基である場合、即ちZが−N(R 212で或る場合も同
様にして反応を行い、Zが−NHR22、−N(R222
又は−NHC(=NR24)NHR25である化合物を得る
ことができる。
【0083】製法4−1 本製法は、カルボン酸エステルの還元、水酸基の保護に
引き続き、環上にマレイミド基を形成させアミン化合物
を置換した後、脱保護された水酸基に更に置換基を導入
する方法である。製法4−1−1
【化63】 (式中、R26はメチル基、エチル基等の低級アルキル
基、R27は水酸基の保護基であり、p及びqは前述の通
りである。) 第1工程 化合物[23]を溶媒中、好ましくは冷却下、水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、ジボラン等の還元剤を加え還元する等
の通常の還元法により化合物[24]を得ることができ
る。溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒;ベ
ンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系
溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;1,4−
ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒若しくは
それらの混合溶媒が挙げられる。 第2工程 化合物[24]の水酸基を通常の方法で保護することに
より化合物[25]を得ることができる。水酸基の保護
基としては、tert−ブチルジフェニルシリル基、ア
セチル基、ベンジル基、メトキシエトキシメチル基等が
挙げられる。例えば、R27がtert−ブチルジフェニ
ルシリル基である場合、室温下、ジメチルホルムアミド
中でtert−ブチルジフェニルシリルクロライドとイ
ミダゾールで処理をする等の方法を用い保護すればよ
い。
【0084】製法4−1−2
【化64】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 文献(Tetrahedron,47,4645,19
91)及び文献(J.Med.Chem.,36,21-29,1
993)等に記載の方法と同様にして得られた化合物[2
5]を溶媒中、アルゴン雰囲気下、室温下で塩化オキサ
リルと反応させた後、冷却下、濃アンモニア水と反応さ
せることにより化合物[26]を得ることができる。必
要に応じてトリエチルアミン等の三級アミンの存在下で
反応させることができる。溶媒としては、クロロホル
ム、四塩化炭素、塩化メチレン、トルエン、ニトロベン
ゼン、テトラヒドロフラン、酢酸、酢酸エチル等の有機
溶媒が好ましい。 第2工程 化合物[26]の環に直結したカルボニル基のみを水素
化することにより化合物[27]を得ることができる。
本工程においては、水素化ホウ素リチウム等の還元剤を
用いた還元、パラジウム炭素、ラネーニッケル等の金属
触媒の存在下、室温若しくは還流温度で水素ガスにて接
触還元を行う等通常の還元法を用いればよいが、アミド
を還元しない弱い還元法若しくは水素化法を用いること
が好ましい。例えば、化合物[26]をメタノール、エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のア
ルコール系溶媒中、室温下、アルゴン雰囲気下で水素化
ホウ素ナトリウムを用いて還元した後、クロロホルム、
四塩化炭素、塩化メチレン、トルエン、ニトロベンゼ
ン、酢酸等の有機溶媒中、室温下でトリフルオロ酢酸等
の酸触媒及びトリエチルシラン等のトリアルキルシラン
と反応させることにより、環に直結したカルボニル基を
水素化することができる。
【0085】第3工程 化合物[27]より製法1−1の第1工程と同様にして
化合物[28]を得ることができる。 第4工程 化合物[28]と化合物[3]より製法1−1の第2工
程と同様にして化合物[I−15]を得ることができ
る。 第5工程 化合物[I−15]を常法により水酸基の保護基を脱保
護することにより化合物[I−16]を得ることができ
る。例えば、R27がtert−ブチルジフェニルシリル
基である場合、室温下、テトラヒドロフラン中でテトラ
ブチルアンモニウムフルオライドで処理をする、或るい
は室温下、或るいは室温乃至加温下、酢酸−水−テトラ
ヒドロフランで処理をする等の方法を用い脱保護すれば
よい。 第6工程 化合物[I−16]と化合物[14]より製法2−2の
第2工程及び第3工程と同様にして化合物[I−17]
を得ることができる。
【0086】製法4−2 本製法は、製法4−1と同様なインドール縮合環を得る
際に、光学活性体を形成させる方法である。 製法4−2−1
【化65】 (式中、R28、R29及びR31は酸、アルカリ条件に比較
的安定であり、多段階反応に絶え得る保護基であり、−
OR30はメシルオキシ基等の脱離基であり、p'は1乃
至3の整数であり、Xはハロゲン原子であり、#は不斉
炭素原子であり、化合物が光学活性体であることを示
す。) 第1工程 常法により、化合物[29]の水酸基に化合物[30]
を導入することにより脱離基とし、化合物[31]を得
ることができる。R28及びR29は、例えば、メチル基、
エチル基のような低級アルキル基である。例えば、R30
がメシル基の場合、テトラヒドロフラン溶媒中、アルゴ
ン雰囲気下、トリエチルアミン、ピリジン等塩基の存在
下でメシルクロライドと処理する等の方法を用いればよ
い。ハロゲン化物[30]に代えて無水物R30−O−R
30を用いてもよい。 第2工程 化合物[31]のアセチル基は常法により脱離させるこ
とにより化合物[32]を得ることができる。ここで
は、−OR30に影響を与えない条件で脱アセチル化を行
えばよく、例えば、化合物[31]を炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム等の塩基の存在下、アルゴン気流下で反応
させればよい。ここで、化合物[29]のアセチル基は
第1工程おいて反応せず、また、第2工程において−O
30に影響を与えず脱離される保護基であれば他の保護
基であってもよい。 第3工程 化合物[32]の水酸基に常法により化合物[33]を
導入することにより保護体[34]を得ることができ
る。例えば、R31がtert−ブチルジフェニルシリル
基である場合、化合物[32]をジメチルホルムアミド
中、tert−ブチルジフェニルクロロシランとイミダ
ゾールで処理する等の方法を用いればよい。
【0087】製法4−2−2 本製法は化合物[29]から、化合物[34]のエナン
チオマーである化合物[37]を得る方法である。
【化66】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 化合物[29]を製法4−2−1の第3工程と同様にし
て化合物[33]と反応させることにより化合物[3
5]を得ることができる。 第2工程 化合物[35]のアセチル基を常法により脱離させるこ
とで化合物[36]を得ることができる。ここで化合物
[29]のアセチル基はR31に影響を与えず脱離される
保護基であれば他の保護基であってもよい。 第3工程 化合物[36]を製法4−2−1の第1工程と同様にし
て化合物[30]と反応させることにより化合物[3
7]を得ることができる。
【0088】製法4−2−3
【化67】 (式中、p''はp'より1少ない整数であり、R28、R
29、R30、R31及び#は前述の通りである。) 第1工程 化合物[38]を溶媒中、アルゴン雰囲気下、tert
−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム等の塩基、及び必要に応じてヨウ化ナトリウム等のハ
ロゲン化ナトリウムの存在下で化合物[9]と反応させ
ることにより、化合物[39]を得ることができる。溶
媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール系溶媒;ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶
媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,
2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;1,4−ジオ
キサン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル
等の極性溶媒若しくはそれらの混合溶媒が挙げられる。 第2工程 化合物[39]をクロロホルム等の溶媒中、トリフルオ
ロ酢酸等の酸触媒の存在下で反応させることにより化合
物[40]を得ることができる。 第3工程 化合物[40]を常法により還元することにより化合物
[41]を得ることができる。例えば、エタノール等の
アルコール溶媒中、パラジウム−炭素等の触媒の存在
下、水素雰囲気下で接触還元する等の方法を用いればよ
い。
【0089】
【化68】 (式中、各記号は前述の通りである。)なお、化合物
[38]に代えて化合物[31’]を、化合物[9]と
製法4−2−3の第1工程と同様にして反応させること
により化合物[39’]を得ることもできる。
【0090】製法4−3 本製法は光学活性を有するインドール縮合環を得る別の
方法である。
【化69】 (式中、R32及びR33は、水素原子、又はメチル基、エ
チル基等のアルキル基であり、R30及びR31は前述の通
りである。) 第1工程 化合物[42]を溶媒中、アルゴン雰囲気下、塩基又は
酸、若しくはその両者の存在下で、化合物[43]と反
応させることにより化合物[44]を得ることができ
る。塩基としては、ピリジン、ピペリジン、トリエチル
アミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられ、
酸としては酢酸、塩酸、硝酸、硫酸等が挙げられる。溶
媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール系溶媒;ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶
媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,
2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;1,4−ジオ
キサン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル
等の極性溶媒若しくはそれらの混合溶媒が挙げられる。 第2工程 化合物[44]を常法により還元することにより化合物
[45]を得ることができる。例えば、化合物[44]
を、冷却下、エタノール等のアルコール溶液中、水素化
アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム等の還元剤及びそれらの組み合わせで
処理すればよい。 第3工程 化合物[45]を溶媒中、酢酸ビニルの存在下で、Li
pasePS酵素と反応させることにより光学活性体
(ここではR体)である化合物[46]を得ることがで
きる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、
キシレン等の炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン系溶媒;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、
1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル等の極性溶媒;酢酸ビニル若し
くはそれらの混合溶媒が挙げられる。
【0091】第4工程 化合物[46]を製法4−2−1の第3工程と同様にし
て化合物[33]と反応させることにより化合物[4
7]を得ることができる。 第5工程 化合物[47]を常法により脱アセチル化させることに
より化合物[48]を得ることができる。 第6工程 化合物[48]を製法4−2−1の第1工程と同様にし
て化合物[30]と反応させることにより、化合物[4
9]を得ることができる。 第7工程 化合物[49]を製法4−2−3の第1工程と同様にし
て反応させることにより、化合物[50]を得ることが
できる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン、キシレン等の炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン系溶媒;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテ
ル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等
のエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒若しくはそれ
らの混合溶媒が挙げられる。なお、第1工程で化合物
[43]に代えてマロノニトリルを用い同様の反応を行
い、次いで還元を行うことにより化合物[45]を得る
こともできる。また、本製法においては製法4−2−2
で行う保護基の付け替えを利用し、同様にエナンチオマ
ーを製造することができる。
【0092】製法4−4 本製法はインドール縮合環上にマレイミド基を形成させ
た後、置換基を導入する方法である。
【化70】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 製法4−1−2で得られる化合物[27]、製法4−2
−3で得られる化合物[40]及び化合物[41]、又
は製法4−3で得られる化合物[50]と同様にして得
られる化合物[51]を製法1−1と同様にして反応さ
せることにより化合物[52]を得ることができる。 第2工程 化合物[52]を製法4−1−2の第5工程と同様にし
て脱保護することにより化合物[I−18]を得ること
ができる。 第3工程 化合物[I−18]を製法4−2−1の第1工程と同様
にして化合物[30]と反応させることにより化合物
[54]を得ることができる。 第4工程 化合物[54]を製法2−2の第3工程と同様にして化
合物[14]と反応させることにより化合物[I−1
9]を得ることができる。 第5工程 化合物[54]を製法2−3の第3工程と同様にして化
合物[16]と反応させることにより化合物[I−2
0]を得ることができる。 第6工程 化合物[54]を製法2−3の第4工程と同様にして化
合物[17]と反応させることにより化合物[I−2
1]を得ることができる。
【0093】製法4−5 本製法は水酸基に置換基を導入後、インドール環上にマ
レイミド基を形成させる方法である。
【化71】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 製法4−1−1で得られる化合物[25]及び製法4−
3で得られる化合物[50]と同様にして得られる化合
物[55]を製法4−1−2の第5工程と同様にして脱
保護することにより化合物[56]を得ることができ
る。 第2工程 化合物[56]を水素化ナトリウム、水素化リチウム等
の塩基の存在下、化合物[57]と反応させることによ
り化合物[58]を得ることができる。 第3工程 化合物[58]を製法4−1−2の第1工程から第2工
程及び製法1−1の第1工程から第2工程と同様にして
化合物[I−22]を得ることができる。
【0094】製法5−1 本製法は、インドールの1,7環化体を合成する方法で
ある。
【化72】 (式中、各記号は前述の通りである。) 第1工程 化合物[60]を製法2−1の第1工程と同様にして化
合物[61]と反応させることにより化合物[62]を
得ることができる。 第2工程 化合物[62]を製法4−1−2の第5工程と同様にし
て反応させることにより化合物[63]を得ることがで
きる。 第3工程 化合物[63]を常法によりジフェニルメチル基を脱離
させることにより化合物[64]を得ることができる。 第4工程 化合物[64]を溶媒中、トリフェニルホスフィン等の
存在下、アゾジカルボン酸ジアルキルで処理することに
より化合物[65]を得ることができる。溶媒として
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール等のアルコール系溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素系溶媒;ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン等のハロゲン系溶媒;1,4−ジオキサン、ジエ
チルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶媒;ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒若
しくはそれらの混合溶媒が挙げられる。
【0095】
【化73】 (式中、各記号は前述の通りであり、Meはメチル基で
ある。) 第5工程 冷却下、酢酸とエタノール等の酸性アルコール混合溶媒
中、化合物[65]にジメチルアミン及びホルマリンを
加えた後、室温で反応させることにより化合物[66]
を得ることができる。 第6工程 酢酸中の化合物[66]とヨウ化メチル等のアルキル化
剤を用いて反応させることにより化合物[67]を得る
ことができる。 第7工程 化合物[67]を溶媒中、加熱下、シアン化カリウム等
のシアン化剤と反応させることにより化合物[68]を
得ることができる。溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶
媒等が挙げられる。 第8工程 化合物[68]を溶媒中、常法により加水分解すること
により化合物[69]を得ることができる。溶媒として
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。 第9工程 化合物[69]を溶媒中、塩化チオニル、塩化オキサリ
ル等のハロゲン化剤と処理し、次いでアンモニア水等の
アミン源を与えることにより化合物[70]を得ること
ができる。 第10工程 化合物[70]を製法1−1と同様にして反応させるこ
とにより化合物[I−23]を得ることができる。
【0096】次に、本発明に係る一般式[I]で示され
る化合物及びその製造方法を実施例によって具体的に説
明する。しかしながら、本発明はこれら実施例によって
限定されるものではない。
【0097】実施例1−1 3−(1H−インドール−3−イル)−4−[(3−メ
トキシフェニル)アミノ]−1H−ピロ−ル−2,5−
ジオン 第1工程 インドール−3−アセトアミド(10.0g, 57.4mmol)及
びシュウ酸ジメチル(7.46g, 63.1mmol)のジメチルホ
ルムアミド(DMF, 100mL)溶液にアルゴン雰囲気
下、0℃でtert−ブトキシカリウム(20g, 178mmo
l)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を10
%クエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出し、
有機層を飽和食塩水洗浄後、溶媒を減圧下留去すること
により粗生成物として3−ヒドロキシ−4−(1H−イ
ンドール−3−イル)−1H−ピロ−ル−2,5−ジオ
ン(39.0g, DMF55%含有)を得た。得られた粗生成
物は精製することなく、次反応に用いた。 第2工程 実施例1−1の第1工程と同様にして得られた3−ヒド
ロキシ−4−(1H−インドール−3−イル)−1H−
ピロ−ル−2,5−ジオン(350mg, 0.69mmol,DMF55
%含有)とm−アニシジン(258mg, 2.09mmol)を酢酸
(2mL)中、100℃で加熱撹拌した。3時間後、反応
混合物を室温まで冷却し、溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=4/1→3/1)で精製するこ
とにより表題化合物を黄色結晶(105mg, 46%収率)と
して得た。物性値を表1に示す。
【0098】実施例1−1と同様にして実施例1−2か
ら1−18の化合物を得た。物性値を表1から6に示
す。
【0099】実施例2−1 3−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インド
ール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピ
ロール−2,5−ジオン 第1工程 インドール−3−アセトアミド(2.0 g, 11.5 mmol)の
DMF(20mL)溶液にアルゴン雰囲気下、0℃で水素化
ナトリウム(964 mg, 24.1 mmol)を加え15分撹拌
後、1−ブロモ−3−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)プロパン(3.05 g, 12.1mmol)を加え、室温
で2時間撹拌した。反応混合物を10%クエン酸水溶液
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水洗
浄後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製することにより、1−[3−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]
−1H−インドール−3−イルアセトアミドを無色ろう
状物(3.39g, 85%収率)として得た。 第2工程 実施例2−1の第1工程で得られた1−[3−(ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]−1H−
インドール−3−イルアセトアミド(3.39g, 9.78mmo
l)及びシュウ酸ジメチル(1.27g, 10.8mmol)のテトラ
ヒドロフラン(THF, 30mL)溶液にアルゴン雰囲気
下、0℃でtert−ブトキシカリウム(2.31g, 20.5m
mol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を1
0%クエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和食塩水洗浄後、溶媒を減圧下留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製すること
により、3−[1−{3−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)プロピル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−ヒドロキシ−1H−ピロ−ル−2,5−ジオ
ンを橙色結晶(2.84g, 72%収率)として得た。 第3工程 実施例2−1の第2工程で得られた3−[1−{3−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル}
−1H−インドール−3−イル]−4−ヒドロキシ−1
H−ピロ−ル−2,5−ジオン(2.82 g, 7.04mmol)及
びアニリン(2.62g, 28.2mmol)の酢酸(10mL)溶液を
100℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮
後、残渣にTHF(10mL)及び1 Mテトラブチルアン
モニウムフルオライド/THF溶液(7.74mL, 7.74mmo
l)を順次添加し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水洗浄後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)
で精製することにより、表題化合物を橙色アモルファス
(2.35g, 92%収率)として得た。物性値を表7に示
す。
【0100】実施例2−1と同様にして実施例2−2か
ら2−7及び実施例2−44から2−46の化合物を得
た。物性値を表7から9及び表21から22に示す。
【0101】実施例2−8 3−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1H−イ
ンドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H
−ピロール−2,5−ジオン 第1工程 実施例2−1で得られた3−[1−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン(1.84
g, 5.09mmol)のTHF(30mL)溶液にアルゴン雰囲気
下、0℃でトリフェニルホスフィン(2.67g, 10.2 mmo
l)及びN−ブロムスクシンイミド(1.81g, 10.2mmol)
を順次加え、0℃で20分間撹拌した。反応混合物に飽
和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧
下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/
1)で精製することにより、3−[1−(3−ブロモプ
ロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオンを橙色
アモルファス(1.35g, 62%収率)として得た。 第2工程 実施例2−8の第1工程で得られた3−[1−(3−ブ
ロモプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン
(53mg, 0.12mmol)のTHF(1mL)溶液に2Mジメチ
ルアミン/THF溶液(1mL, 2.0mmol)を加え、封管中
60℃で10時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮
後、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=4/1)で精
製することにより、表題化合物を橙色アモルファス(45
mg, 93%収率)として得た。物性値を表9に示す。
【0102】実施例2−8と同様にして実施例2−9か
ら2−35及び実施例2−47から2−57の化合物を
得た。物性値を表9から18及び表22から表25に示
す。
【0103】実施例2−36 3−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−
1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン 第1工程 イミダゾール(40mg, 0.59mmol)のDMF(1mL)溶液
にアルゴン雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム
(24mg, 0.59mmol)を加え、10分間撹拌後、実施例2
−8の第1工程で得られた3−[1−(3−ブロモプロ
ピル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン(50mg,
0.12mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応混
合物を10%クエン酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和食塩水洗浄後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製す
ることにより、表題化合物を橙色アモルファス(37 mg,
76%収率)として得た。物性値を表18に示す。
【0104】実施例2−36と同様にして実施例2−3
7から2−42及び実施例2−58から2−73の化合
物を得た。物性値を表19から20及び表26から表3
1に示す。
【0105】実施例2−43 3−[1−(3−アミジノチオプロピル)−1H−イン
ドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−
ピロール−2,5−ジオン 臭化水素酸塩 実施例2−8の第1工程と同様にして得られた3−[1
−(3−ブロモプロピル)−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオン(90mg, 0.21mmol)をエタノール(1.0ml)
に溶解し、チオウレア(14mg, 0.18mmol)を室温で加え
た後11時間加熱環流した。反応混合物を濃縮乾固した
後に残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:
クロロホルム/メタノール=9/1)で精製することに
より表題化合物を橙色アモルファス(91mg, 85%収率)
として得た。物性値を表21に示す。
【0106】実施例3−1 3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3−ピペリジル
メチル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン 第1工程 インドール−3−アセトアミド(1.0g, 5.74mmol)と1
−tert−ブトキシカルボニル−3−トシルオキシメ
チルピペリジン(2.33g, 6.31mmol)より実施例2−1
の第1工程と同様にして、1−[(1−tert−ブト
キシカルボニルピペリジン−3−イル)メチル]−1H
−インドール−3−イルアセトアミドを黄色アモルファ
ス(959mg, 45%収率)として得た。 第2工程 実施例3−1の第1工程で得られた1−[(1−ter
t−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)メチ
ル]−1H−インドール−3−イルアセトアミド(860m
g, 2.32mmol)より実施例1−1の第1工程と同様にし
て、3−[1−{(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−3−イル)メチル}−1H−インドール−
3−イル]−4−ヒドロキシ−1H−ピロール−2,5
−ジオンを橙色アモルファス(316mg, 32%収率)とし
て得た。同時に、1−[(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−3−イル)メチル]−1H−インド
ール−3−イルアセトアミド(545mg, 63%収率)を回
収した。 第3工程 実施例3−1の第2工程で得られた3−[1−{(1−
tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)
メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−ヒドロ
キシ−1H−ピロール−2,5−ジオン(220mg, 0.52m
mol)より、実施例1−1の第2工程と同様にして、3
−[1−{(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−3−イル)メチル}−1H−インドール−3−イ
ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
5−ジオンを赤色アモルファス(202mg, 78%収率)と
して得た。 第4工程 実施例3−1の第3工程で得られた3−[1−{(1−
tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)
メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン(195m
g, 0.39mmol)に4N塩酸/ジオキサン(4.0ml)を室温
で加え、15分間撹拌した。反応混合物にジエチルエー
テルを加え、析出した固体をろ取した。その粗生成物を
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メ
タノール/アンモニア水=9/1/0.1)で精製する
ことにより、表題化合物を橙色結晶(54mg, 35%収率)
として得た。物性値を表31に示す。
【0107】実施例3−1と同様にして実施例3−2の
化合物を得た。物性値を表31に示す。
【0108】実施例3−3 3−[1−{(1−メチルピペリジン−3−イル)メチ
ル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン実施例3−
1で得られた3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3
−ピペリジルメチル)−1H−インドール−3−イル]
−1H−ピロール−2,5−ジオン(46m g, 0.115 mmo
l)をエタノール(0.5mL)に溶解し、炭酸カリウム(27
mg,0.196 mmol)、メタンスルホン酸メチル(14.7μL,
0.173 mmol)を加えて室温で3時間撹拌した後。反応混
合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ別後、ろ液を濃
縮乾固し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(展
開溶媒:クロロホルム/メタノール/アンモニア水=9
/1/0.1)で精製することにより、表題化合物を橙
色結晶(11mg,24%収率)として得た。物性値を表32
に示す。
【0109】実施例3−3と同様にして実施例3−4か
ら3−6の化合物を得た。物性値を表32から33に示
す。
【0110】実施例3−7 3−[1−{(1−アミジノピペリジン−4−イル)メ
チル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン 塩酸塩 第1工程 実施例3−2と同様にして得られた3−(フェニルアミ
ノ)−4−[1−(3−ピペリジルメチル)−1H−イ
ンドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオ
ン 塩酸塩(100mg, 0.23mmol)をDMF(1.0ml)に溶
解し、トリエチルアミン(38μl, 0.28mmol)、ジ−t
ert−ブトキシカルボニル−1H−ピラゾール−1−
カルボキサミジン(110mg, 0.35mmol)を室温で順次加
え18時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加え、
酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し
た。硫酸ナトリウムを濾過後、濾液を濃縮乾固した後に
残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:
クロロホルム/メタノール=95/5)で精製すること
により、3−[1−{[1−(1,2−ジ−tert−
ブトキシカルボニルアミジノ)ピペリジン−4−イル]
メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオンを黄色
油状物(150mg, 100%収率)として得た。 第2工程 実施例3−7の第1工程で得られた3−[1−{[1−
(1,2−ジ−tert−ブトキシカルボニルアミジ
ノ)ピペリジン−4−イル]メチル}−1H−インドー
ル−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロ
ール−2,5−ジオン(145mg, 0.22mmol)をメタノー
ル(1.0ml)に溶解し4N塩酸/ジオキサン(1.0ml)を
室温で加え、24時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固
した後に残渣をメタノール(0.5ml)に溶解し、この溶
液をジエチルエーテル(50ml)中に室温で徐々に加え室
温で3時間撹拌した。得られた結晶を濾取しジエチルエ
ーテルで洗浄することにより表題化合物を橙色結晶とし
て(70mg, 65%収率)得た。物性値を表33に示す。
【0111】実施例4−1 3−[8−ヒドロキシメチル−6,7,8,9−テトラ
ヒドロピリド[1,2−a]インドール−10−イル]
−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
ジオン 第1工程 文献(Tetrahedron,47,4645,19
91)記載の方法に従って合成した6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−a]インドール−8−イル
カルボン酸エチル( 8.1g, 33.3 mmol)をTHF(100m
L)に溶解し、0℃で水素化アルミニウムリチウム(1.0
g, 26.6mmol)のTHF(300mL)懸濁液に加えて1時間
撹拌した。反応混合物に酢酸エチル、水、1N塩酸を順
次加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩
水洗浄後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を濃縮
乾固し、粗生成物を得た。引き続き粗生成物をDMF
(80mL)に溶解し、イミダゾール(5.44 g, 79.9 mmo
l)、tert−ブチルジフェニルシリルクロライド(1
0.98 g, 40.0 mmol)を室温で順次加え4時間撹拌し
た。反応混合物に0.5N硫酸水素カリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄後、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、ろ液を
濃縮乾固した後に残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)
で精製することにより、8−tert−ブチルジフェニ
ルシリルオキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ
ピリド[1,2−a]インドールを油状物(10.5g, 72
%収率)として得た。 第2工程 実施例4−1の第1工程で得られた8−tert−ブチ
ルジフェニルシリルオキシメチル−6,7,8,9−テ
トラヒドロピリド[1,2−a]インドール(10.0g, 2
2.7mmol)を塩化メチレン(60mL)に溶解し、トリエチ
ルアミン(3.79mL, 27.2mmol)を加えさらに、アルゴン
雰囲気下、0℃で塩化オキサリル(2.18mL, 25.0mmol)
を加えて30分撹拌後、28%アンモニア水に反応混合
物を0℃で加えて20分撹拌した。反応液に水を加えて
酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、ろ液
を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10
/1→6/1→2/1)で精製することにより、8−t
ert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−10−
オキサモイル−6,7,8,9−テトラヒドロピリド
[1,2−a]インドールを白色固体として(10.15 g,
88%収率)得た。 第3工程 実施例4−1の第2工程で得られた8−tert−ブチ
ルジフェニルシリルオキシメチル−10−オキサモイル
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]
インドール(3.10 g, 6.07 mmol)をエタノール(80m
L)に溶解後、アルゴン雰囲気下、室温で水素化ホウ素
ナトリウム(1.15 g, 30.4 mmol)を加えて1時間撹拌
した。反応液に0℃で2N硫酸水素カリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、
ろ液を濃縮乾固し、粗生成物得た。引き続き粗生成物を
塩化メチレン(40mL)に溶解し、室温でトリエチルシラ
ン(1.94mL, 12.1mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)を
加えて、3.5時間撹拌した。反応液に0℃で飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウ
ムをろ過し、ろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=5/1→2/1)で精製することにより、
[8−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]
インドール−10−イル]アセトアミドを茶白色油状物
(2.15 g, 71%収率)として得た。
【0112】第4工程 実施例4−1の第3工程で得られた[8−tert−ブ
チルジフェニルシリルオキシメチル−6,7,8,9−
テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール−10−
イル]アセトアミド(1.63 g, 3.28 mmol)とシュウ酸
ジメチル(426mg, 3.61mmol)をDMF(20mL)に溶解
後、アルゴン雰囲気下0℃でtert−ブトキシカリウ
ム(405mg, 3.61mmol)を加えて30分間撹拌し、さら
にtert−ブトキシカリウム(405mg, 3.61mmol)を
加えた。30分後、反応液に0℃で2N硫酸水素カリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食
塩水洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウ
ムをろ過後、ろ液を濃縮乾固し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=5/1→2/1)で精製することにより、3−[8
−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)
−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]
インドール−10−イル]−4−ヒドロキシ−1H−ピ
ロール−2,5−ジオンを油状物(180mg, 10%収率)
として得た。 第5工程 実施例4−1の第4工程で得られた3−[8−(ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−6,7,
8,9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール
−10−イル]−4−ヒドロキシ−1H−ピロール−
2,5−ジオン(180mg, 0.327mmol)より、実施例2−
1の第3工程と同様にして、表題化合物を(70mg, 55%
収率)得た。物性値を表33に示す。
【0113】実施例4−1と同様にして実施例4−4か
ら4−10の化合物を得た。物性値を表34から36に
示す。
【0114】実施例4−2 3−[8−(ジメチルアミノメチル)−6,7,8,9
−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール−10
−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン トリフルオロメタンスルホン酸無水物(39μL, 232μmo
l)の塩化メチレン(4mL)溶液に0℃で、実施例4−1
で得られた3−[8−ヒドロキシメチル−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール−1
0−イル]−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
2,5−ジオン(30mg, 77.4mmol)と2,4,6−コリ
ジン(31μL, 232μmol)を塩化メチレン(4mL)に溶解
した混合物をアルゴン雰囲気下滴下し、40分間撹拌し
た。反応混合物に2Mジメチルアミン(1.55mL, 3.10mm
ol)のTHF溶液を0℃で加えて2.5時間撹拌した。
反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層を飽和食塩水洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、ろ液を濃縮乾固
し、残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロ
ホルム/メタノール=9/1)で精製することにより、
表題化合物を橙色アモルファス(16mg, 50%収率)とし
て得た。物性値を表34に示す。
【0115】実施例4−2と同様にして実施例4−11
から4−35の化合物を得た。物性値を表37から45
に示す。
【0116】実施例4−3 3−[8−(1−イミダゾリルメチル)−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール−1
0−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
−2,5−ジオン トリフルオロメタンスルホン酸無水物(51μL, 303μmo
l)の塩化メチレン(4mL)溶液に0℃で、実施例4−1
で得られた3−[8−ヒドロキシメチル−6,7,8,
9−テトラヒドロピリド[1,2−a]インドール−1
0−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
−2,5−ジオン(39mg, 101μmol)と2,4,6−コ
リジン(40μL, 303μmol)を塩化メチレン(4mL)に溶
解した混合物をアルゴン雰囲気下滴下し、40分間撹拌
した。反応混合物にイミダゾール(69mg, 1.01mmol)と
60%水素化ナトリウム(40mg, 1.01mmol)を1.5時
間、DMF(1mL)中で撹拌した混合物を塩化メチレン
(4mL)を用いて、0℃で加えた。30分後、反応液に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥
した。硫酸ナトリウムをろ過後、ろ液を濃縮乾固し、残
渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム
/メタノール=9/1)で精製することにより、表題化
合物を橙色アモルファス(5mg, 11%収率)として得
た。物性値を表34に示す。
【0117】実施例4−3と同様にして実施例4−36
から4−39の化合物を得た。物性値を表45から46
に示す。
【0118】実施例4−40
【化74】 (式中、Etはエチル基、Acはアセチル基、TBDP
Sはtert−ブチルジフェニルシリル基、Msはメシ
ル基を示す。以下同様。) 第1工程 Chem.Pharm.Bull.,39(3),82
3−825,1991記載の方法により得られた化合物
[a-1](1.00g,4.27mmol)及びイミダゾール(581m
g,8.54mmol)のDMF(5mL)溶液に0℃でtert-ブ
チルジフェニルクロロシラン(1.22mL,4.70mmol)を加
え、室温で一晩攪拌した。反応混合物を飽和重曹水中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)で精製することにより化合物[a-2](2.00g,99%
収率)を無色油状物として得た。 第2工程 実施例4−40の第1工程で得られた化合物[a-2](2.
00g,4.23mmol)のエタノール(20mL)溶液に炭酸カリウ
ム(643mg,4.65mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。
反応混合物を飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することに
より、化合物[a-3](1.79g,98%収率)を無色油状物
として得た。 第3工程 実施例4−40の第2工程で得られた化合物[a-3](1.
78g,4.13mmol)の無水THF(20mL)溶液に、アルゴン
雰囲気下0℃でトリエチルアミン(1.15mL,8.26mmol)
及びメシルクロライド(352μl,4.54mmol)を順次加
え、0℃で2時間攪拌した。反応混合物中に飽和重曹水
を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得ら
れた粗生成物[a-4](crude 2.14g)は精製することな
く次工程に用いた。
【0119】第4工程 インドール−3−アセトアミド(1.44g,8.26mmol)の
無水DMF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃で6
0%水素化ナトリウム(330mg,8.26mmol)を加え、0
℃で15分間攪拌後、実施例4−40の第3工程で得ら
れた化合物[a-4](2.14g,4.13mmol相当)の無水TH
F(5mL)溶液及びヨウ化ナトリウム(62mg,0.41mmo
l)を順次加え、50℃で4時間攪拌した。反応混合物
を室温まで冷却後、飽和塩化アンモニウム水中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で
精製することにより、化合物[a-5](1.48g,60%収
率)を無色油状物として得た。 第5工程 実施例4−40の第4工程で得られた化合物[a-5](1.
44g,2.40mmol)のクロロホルム(100mL)溶液に50%
トリフルオロ酢酸水溶液(7.5mL)を加え、室温で30
分間攪拌した。反応混合物を飽和重曹水中に注ぎ、分層
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮し
た。得られた残渣[a-6](crude 1.20g)は精製するこ
となく次工程に用いた。 第6工程 実施例4−40の第5工程で得られた化合物[a-6]
(1.20g,2.40mmol相当)のエタノール(50mL)溶液に
5%パラジウム−炭素(145mg)を加え、3気圧の水素
雰囲気下、室温で2時間攪拌した。触媒をろ別後、ろ液
を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/2)
で精製することにより化合物[a-7](1.13g,93%収
率)を無色油状物として得た。
【0120】
【化75】 第7工程 実施例4−40の第6工程で得られた化合物[a-7]
(1.13g,2.28 mmol)及びシュウ酸ジメチル(296mg,
2.51mmol)の無水THF(12mL)溶液に、アルゴン雰囲
気下0℃でtert−ブトキシカリウム(537mg,4.79m
mol)を二度に分けて加え、室温で2時間攪拌した。反
応混合物を5%硫酸水素カリウム水溶液中に注ぎ、酢酸
エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/3)で精製することにより、化合
物[a-8](1.05g,84%収率)を赤色アモルファスとし
て得た。 第8工程 実施例4−40の第7工程で得られた化合物[a-8](6
00mg,1.09mmol)の酢酸(3mL)溶液に、アニリン(496
μl,5.45mmol)を加え100℃で2時間攪拌後、室温
まで冷却し、減圧下濃縮した。得られた残渣をTHF
(10mL)で希釈し、1Mフッ化テトラブチルアンモニウ
ムTHF溶液(2.2mL,2.2mmol)を加え、室温で一晩攪
拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽
和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製することに
より、化合物[a-9](364mg,86%収率)を赤色アモル
ファスとして得た。
【0121】第9工程 実施例4−40の第8工程で得られた化合物[a-9](3
00mg,0.77mmol)の無水THF(5mL)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下0℃でピリジン(188μl,2.31mmol)及びメ
タンスルホン酸無水物(270mg,1.54mmol)を順次加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を5%硫酸水素
カリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
て濃縮した。得られた粗生成物[a-10](crude 374 m
g)は精製することなく次工程に用いた。 第10工程 実施例4−40の第9工程で得られた化合物[a-10]
(50mg,0.11mmol)のTHF(1mL)溶液に、エチルメ
チルアミン(185μl,2.14mmol)を加え、封管中85℃
で一晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和重
曹水中に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮
後、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒;クロロホルム/メタノール=9/1)で精製するこ
とにより、化合物[a-11](36mg,81%収率)を赤色ア
モルファスとして得た。物性値を表46に示す。
【0122】実施例4−40と同様にして実施例4−4
1から4−50の化合物を得た。物性値を表47から5
0に示す。
【0123】実施例4−51
【化76】
【0124】第1工程 既知化合物[b-1](1.09g,4.67mmol)の無水THF
(20mL)溶液に、アルゴン雰囲気下0℃でトリエチルア
ミン(1.30mL,9.34mmol)及びメシルクロリド(398μ
l,5.14mmol)を順次加え、0℃で25分間攪拌した。
反応混合物中に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥して濃縮した。得られた粗生成物[b-2](cru
de 1.53g)は精製することなく次工程に用いた。 第2工程 実施例4−51の第1工程で得られた粗生成物[b-2]
(1.53g,4.67mmol相当)のジオキサン(20mL)溶液に
0℃で水(10mL)及び4N水酸化ナトリウム水溶液(1.
40mL,5.60mmol)を順次加え、0℃で1時間攪拌した。
反応混合物中に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。得られた粗
生成物[b-3](crude 1.31g)は精製することなく次工
程に用いた。 第3工程 実施例4−51の第2工程で得られた粗生成物[b-3]
(1.31g,4.67mmol相当)及びイミダゾール(636 mg,9.3
4mmol)のDMF(5mL)溶液に0℃でtert−ブチル
ジフェニルクロロシラン(1.34mL,5.14mmol)を加え、
室温で一晩攪拌した。反応混合物を飽和重曹水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=4/
1)で精製したところ、化合物[b-4](2.11g,89%収
率)を無色油状物として得た。
【0125】第4工程 実施例4−40の第4工程と同様に、インドール−3−
アセトアミド(1.08g,6.23mmol)、無水DMF(10m
L)、60%水素化ナトリウム(249mg,6.23mmol)、実
施例4−51の第3工程で得られた化合物[b-4](2.1
1g,4.15mmol)、無水THF(5mL)及びヨウ化ナトリ
ウム(62mg,0.42mmol)を用い、化合物[b-5]1.42 g
(57%収率)を無色油状物として得た。 第5工程 実施例4−40の第5工程と同様に、実施例4−51の
第4工程で得られた化合物[b-5](1.42g,2.37mmo
l)、クロロホルム(100mL)及び50%トリフルオロ酢
酸水溶液(7.1mL)を用い、粗生成物[b-6](crude 1.
12g)を得た。これは精製することなく次工程に用い
た。 第6工程 実施例4−40の第6工程と同様に、実施例4−51の
第5工程で得られた粗生成物[b-6](1.12g,2.37mmol
相当)、エタノール(50mL)及び5%パラジウム−炭素
(100mg)を用い、化合物[b-7](1.12g,96%収率)を
無色油状物として得た。
【0126】
【化77】
【0127】第7工程 実施例4−40の第7工程と同様に、実施例4−51の
第6工程で得られた化合物[b-7](1.12g,2.26mmo
l)、シュウ酸ジメチル(294mg,2.51mmol)、無水TH
F(11mL)及びtert−ブトキシカリウム(533mg,
4.75mmol)を用い、化合物[b-8](960mg,74%収率)
を赤色アモルファスとして得た。 第8工程 実施例4−40の第8工程と同様に、実施例4−51の
第7工程で得られた化合物[b-8](600mg,1.09mmo
l)、酢酸(3mL)、アニリン(496μl,5.45mmol)、T
HF(10mL)及び1Mフッ化テトラブチルアンモニウム
THF溶液(2.2mL,2.2 mmol)を用い、化合物[b-9]
(398mg、94%収率)を赤色アモルファスとして得た。 第9工程 実施例4−40の第9工程と同様に、実施例4−51の
第8工程で得られた化合物[b-9](300mg,0.77mmo
l)、無水THF(5mL)、ピリジン(188μl,2.31mmo
l)及びメタンスルホン酸無水物(270mg,1.54mmol)を
用い、粗生成物[b-10](360 mg)を得た。これは精製
することなく次工程に用いた。 第10工程 実施例4−40の第10工程と同様に、実施例4−51
の第9工程で得られた化合物[b-10](50mg,0.11mmo
l)、THF(1mL)及びエチルメチルアミン(185μl,
2.14mmol)を用い、化合物[b-11](38mg,83%収率)
を赤色アモルファスとして得た。物性値を表50に示
す。
【0128】実施例4−51と同様にして実施例4−5
2から4−55の化合物を得た。物性値を表50から5
1に示す。
【0129】実施例4−56
【化78】
【0130】第1工程 Tetrahedron,50,6299,1994又
はSyntheticCommunication,1
7,647,1987記載の方法に従って合成した化合
物[c-1](10.0g,68.9mmol)をトルエン(150mL)に
懸濁し、室温でマロン酸ジエチル(12.5mL,82.7mmo
l)、ピペリジン(0.68mL,6.89mmol)、モレキュラー
シーブス4A(10g)を加えて、アルゴン気流下、10
0−105℃で加熱撹拌した。3時間後に反応混合物を
ろ過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルパッド(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製
することにより、化合物[c-2]を(10.0g,50%収率)
黄色結晶として得た。 第2工程 実施例4−56の第1工程で得られた化合物[c-2]
(0.2g,0.7mmol)をエタノール(2.5mL)およびTHF
(2.5mL)に溶解し、この溶液を塩化リチウム(150mg,3.
5mmol)と水素化ホウ素ナトリウム(130mg,3.5mmol)の
エタノール(2.5mL)およびTHF(2.5mL)の混合溶媒中
に、0℃で滴下し、30分間撹拌した。その後、反応溶
液を30分間加熱還流し、反応液に10%クエン酸水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ
過後、ろ液を濃縮乾固し、粗生成物[c-3]を得た。 第3工程 実施例4−56の第2工程で得られた粗生成物[c-3]
(7.2g)を酢酸ビニル(100mL)に溶解し、そこにLi
pasePS(348mg)を加えて室温で13時間撹拌し
た。反応液をセライトを用いてろ過し、ろ液を濃縮乾固
し、粗生成物[c-4](9.72g)を得た。 第4工程 実施例4−56の第3工程で得られた粗生成物[c-4]
をDMF(35mL)に溶解し、そこにtert−ブチルジ
フェニルクロロシラン(8.98mL,38.3mmol)、イミダゾ
ール(2.61g,38.3mmol)を加えてアルゴン気流下、室
温で1.5時間撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えて、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水洗浄後、
有機層を濃縮乾固し、粗生成物[c-5](19.1g)を得
た。
【0131】第5工程 実施例4−56の第4工程で得られた粗生成物[c-5]
をメタノール(70mL)に溶解し、そこに炭酸カリウム
(4.81g,34.8mmol)を加えてアルゴン気流下、室温で
40分間撹拌した。反応液に飽和食塩水、1M硫酸水素
カリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出し、得られ
た有機層を飽和食塩水洗浄後、有機層を濃縮乾固し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製するこ
とにより、化合物[c-6](11.6g)を得た。 第6工程 実施例4−56の第5工程で得られた化合物[c-6](1
1.6g,26.1mmol)をTHF(200mL)に溶解し、0℃で
ピリジン(6.3mL,78.3mmol)、メタンスルホン酸無水
物(9.09g,52.2mmol)を加えてアルゴン気流下、室温
で2時間撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えて、酢酸
エチルで抽出し、得られた有機層を1M硫酸水素カリウ
ム水溶液、飽和食塩水洗浄後、濃縮乾固し、粗生成物
[c-7](14.1g)を黄橙色アモルファスとして得た。 第7工程 実施例4−56の第6工程で得られた粗生成物[c-7]
をDMF(200mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム
(1.15g,28.7mmol)、ヨウ化ナトリウム(391mg,2.61
mmol)を加えてアルゴン気流下、0℃で40分間及び室
温で12時間撹拌した。反応液に1M硫酸水素カリウム
水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層
を水、飽和食塩水洗浄後、濃縮乾固した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=95/5)で精製することによ
り、化合物[c-8](8.94g,化合物[c-6]から80%収
率)を得た。
【0132】
【化79】
【0133】第8工程 実施例4−56の第7工程で得られた化合物[c-8]
(4.6g,10.8mmol)をTHF(30mL)に溶解し、テトラ
ブチルアンモニウムフルオライドの1M−THF溶液
(22mL)を室温で加えた後12時間撹拌した。反応混合
物に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾
燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより化合
物[c-9](1.36g,67%収率)を黄色油状物として得
た。 第9工程 実施例4−56の第8工程で得られた化合物[c-9](5
00mg,2.7mmol)をTHF(5mL)に溶解し、次いで氷冷
下で水素化ナトリウム(130mg,3.2mmol)を加える。反
応混合物を室温で15分間撹拌した後、ヨウ化メチル
(0.2mL,3.2mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反
応混合物に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固するこ
とにより、化合物[c-10](620mg)を黄色油状物とし
て得た。これを未精製のまま次反応へ使用した。
【0134】第10工程 実施例4−56の第9工程で得られた化合物[c-10]
(620mg)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、トリエチ
ルアミン(0.28mL,3.2mmol)を加えた。氷冷下、、塩
化オキサリル(0.45mL,3.2mmol)を加え氷冷下で30分
間撹拌する。次いで反応混合物にアンモニア水(20mL)
を氷冷下で加え30分間撹拌した。反応混合物に10%
クエン酸水溶液を加え分層し、さらに水層をクロロホル
ムで抽出した。有機層を合わせ硫酸ナトリウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固することにより、
化合物[c-11](755mg)を淡茶色アモルファスとして
得た。これを未精製のまま次反応へ使用した。 第11工程 実施例4−56の第10工程で得られた化合物[c-11]
(755mg)をTHF(15mL)とエタノール(7mL)に溶解
し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(505mg,13.5mmo
l)を加え氷冷下で1時間撹拌した。反応混合物に10
%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固し残渣に塩化メチレン
(10mL)を加え、次いで、トリエチルシラン(0.85mL,
5.4mmol)、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え室温で12
時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え分層し、
さらに水層をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ
硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃
縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製
することにより化合物[c-12](590mg,86%収率)を
淡茶色アモルファスとして得た。 第12工程 実施例4−56の第11工程で得られた化合物[c-12]
を実施例4−1の第4工程及び実施例1−1の第2工程
と同様にして化合物[c-13]を得た。物性値を表52に
示す。実施例4−56と同様にして実施例4−57の化
合物を得た。物性値を表52に示す。
【0135】実施例4−56の第1工程から第7工程で
得られた化合物[c-8]より、実施例4−1の第2工程
から第5工程、及び実施例4−2若しくは実施例4−4
0の第9工程から第10工程と同様にして、実施例4−
58乃至4−71の化合物を得た。物性値を表52から
57に示す。
【0136】実施例5−1
【化80】 (式中、Phはフェニル基、TBDMSはtert−ブ
チルジメチルシリル基を示す。)
【0137】第1工程 Synthetic Communication,2
1(5),611−617,1991記載の方法と同様
にして得られた化合物[d-1](20g)をDMF(50mL)
に溶解した後、水素化ナトリウム(3.2g,80.2mmol)の
DMF(150mL)の懸濁液に氷冷下40分で滴下する。
滴下終了後反応混合物を室温で30分間撹拌した後、t
−ブチルジメチルクロロシラン(19.2g,80.2mmol)を
加え室温でさらに1時間撹拌する。反応終了後10%ク
エン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水
で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を濾別後、
濾液を濃縮乾固することにより粗生成物[d-2](38.7
g)を淡茶色油状物として得た。 第2工程 実施例5−1の第1工程で得られた粗生成物[d-2]をT
HF(100mL)に溶解しテトラブチルアンモニウムフル
オライドの1M−THF溶液(150mL)を室温で加えた
後1時間撹拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾
液を濃縮乾固することにより粗生成物[d-3](21.7g)
を淡茶色油状物として得た。 第3工程 実施例5−1の第2工程で得られた粗生成物[d-3]をメ
タノール(200mL)に溶解し、水酸化パラジウム(13.0
g)を加えた後、水素雰囲気下(3気圧)室温で1時間
撹拌する。触媒を濾別し、濾液を濃縮乾固した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより化合
物[d-4](3.2g,化合物[d-1]から27%収率、)を淡
黄色結晶として得た。 第4工程 実施例5−1の第3工程で得られた[d-4](3.2g)をT
HF(90mL)に溶解しトリフェニルホスフィン(5.7g,2
1.7mmol)を加え室温で30分間撹拌後、氷冷下で、ア
ゾカルボン酸ジエチルの40%トルエン溶液を20分間
で滴下する。滴下後、室温で2時間撹拌した後反応混合
物を減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精
製することにより化合物[d-5](2.34g,82%収率)を
黄色油状物として得た。
【0138】
【化81】
【0139】第5工程 酢酸(40mL)とエタノール(40mL)の混合溶媒に氷冷下
で40%ジメチルアミン水溶液(4.1g,36.0mmol)と37
%ホルマリン水溶液(2.6mL,36.0mmol)を加える。次いで
実施例5−1の第4工程で得られた化合物[d-5](2.3g)
の酢酸(15mL)とエタノール(15mL)の混合物中の溶液
を氷冷下で加えた後室温で12時間撹拌する。反応混合
物に40%水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホル
ムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固す
ることにより、粗生成物[d-6](3.4g)を黄色油状物
として得た。これは未精製のまま次反応へ使用した。 第6工程 エタノール(150mL)にヨウ化メチル(95mL)を加え、
次いで実施例5−1の第5工程で得られた粗生成物[d-
6]3.4gの酢酸(150mL)溶液を氷冷下で加えた後、室温
で5時間撹拌する。反応混合物を濃縮乾固することによ
り粗生成物[d-7](6.1g)を黄色アモルファスとして
得た。 第7工程 実施例5−1実施例の第6工程で得られた粗生成物[d-
7]6.1gをDMF(75mL)に溶解し、次いでシアン化カ
リウム(9.4g,144mol)の水(37.5mL)溶液を加え、1
時間加熱環流する。反応混合物に飽和重曹水を加え、酢
酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮
乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製す
ることにより化合物[d-8](1.33g,47%収率、化合物
[d-5より])を黄色油状物として得た。
【0140】第8工程 実施例5−1の第7工程で得られた化合物[d-8](1.0g)
をメタノール(10mL)に溶解し、次いで40%水酸化ナ
トリウム水溶液(6.0mL)を加え、2時間加熱環流す
る。反応混合物に濃塩酸を加えた後、クロロホルムで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固すること
により、粗生成物[d-9](1.1g)を茶色油状物として
得た。これは未精製のまま次反応へ使用した。 第9工程 実施例5−1の第8工程で得られた粗生成物[d-9](1.1
g)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、氷冷下で塩化オキ
サリル(0.8mL,9.2mmol)を加え氷冷下で1時間撹拌す
る。次いでアンモニア水(30mL)を氷冷下で加え30分
間撹拌する。反応混合物に飽和食塩水を加えクロロホル
ムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液を濃縮乾固す
ることにより、化合物[d-10](850mg,85%収率)を
茶色アモルファスとして得た。 第10工程 実施例5−1の第9工程で得られた化合物[d-10]を実
施例4−1の第4工程及び実施例1−1の第2工程と同
様にして化合物[d-11]を得た。物性値を表57に示
す。
【0141】
【表1】
【0142】
【表2】
【0143】
【表3】
【0144】
【表4】
【0145】
【表5】
【0146】
【表6】
【0147】
【表7】
【0148】
【表8】
【0149】
【表9】
【0150】
【表10】
【0151】
【表11】
【0152】
【表12】
【0153】
【表13】
【0154】
【表14】
【0155】
【表15】
【0156】
【表16】
【0157】
【表17】
【0158】
【表18】
【0159】
【表19】
【0160】
【表20】
【0161】
【表21】
【0162】
【表22】
【0163】
【表23】
【0164】
【表24】
【0165】
【表25】
【0166】
【表26】
【0167】
【表27】
【0168】
【表28】
【0169】
【表29】
【0170】
【表30】
【0171】
【表31】
【0172】
【表32】
【0173】
【表33】
【0174】
【表34】
【0175】
【表35】
【0176】
【表36】
【0177】
【表37】
【0178】
【表38】
【0179】
【表39】
【0180】
【表40】
【0181】
【表41】
【0182】
【表42】
【0183】
【表43】
【0184】
【表44】
【0185】
【表45】
【0186】
【表46】
【0187】
【表47】
【0188】
【表48】
【0189】
【表49】
【0190】
【表50】
【0191】
【表51】
【0192】
【表52】
【0193】
【表53】
【0194】
【表54】
【0195】
【表55】
【0196】
【表56】
【0197】
【表57】
【0198】以下に製剤例を挙げるが、これに限定され
るものではない。 製剤例 (a)実施例1−1の化合物 10g (b)乳糖 50g (c)トウモロコシデンプン 15g (d)カルボキシメチルセルロースナトリウム 44g (e)ステアリン酸マグネシウム 1g (a)、(b)、(c)の全量及び(d)の30gを水
で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14
gの(d)及び1gの(e)を混合し、打錠機で錠剤と
することにより、1錠あたり10mgの(a)を含有す
る錠剤1000個を製造する。
【0199】次に、本発明化合物のPKC阻害活性の測
定方法について説明する。なお、PKCβIよりPKC
βIIの方が血管内細胞に多く存在することから、ここで
は主としてPKCβIIを用いた酵素活性試験を行った。
試験例[I] PKC酵素活性試験酵素活性試験用試薬
としてBIOTRAK Protein kinase
C enzyme assay system(以下当
該システムという、Amersham社)、また、PKC酵素標
品としてProtein Kinase C,Huma
n Reconbinant(CALBIOCHEM社)を購入し
用いた。当該システムに添付のカルシウムバッファー
(12mM calcium acetate, 50mM Tris/HCl pH7.5, 0.05%
(w/v) sodium azide)、Lipid(0.3 mg/ml Lα-ph
osphatidyl-L-serine, 24mg/ml phorbol 12-myristate
13-acetate, 50mM Tris/HCl pH 7.5,0.05% (w/v) sodiu
m azide)、ペプチドバッファー(900μM peptide RKRT
LRRL), 50mM Tris/HCl pH 7.5, 0.05% (w/v) sodium a
zide)、DTTバッファー(30mM dithiothreitol, 50mM
Tris/HCl pH 7.5, 0.05% (w/v) sodium azide)、マ
グネシウムATPバッファー(1.2mM ATP,30m Hepes p
H 7.4, 72 mM magnesium chloride)の各溶液を1:
1:1:1:0.8の割合で混合し、[γ−32P]A
TP(Amersham社, cat.No. PB168)を6.7μMとなる
ように加えて基質混合液とした。PKC酵素標品は、ア
ッセイバッファー(10mM Hepes pH 7.4, 0.01% Triton
X-100)を用いて400ng/mlとなるように希釈し
酵素溶液とした。基質混合液と被検物質(Dimethyl sul
foxide (DMSO)を用いて終濃度1nM-10μMとなるよ
うに希釈)を20:1の割合で混合した後、酵素溶液を
基質混合液と等量加えて混合し、37℃で15分インキ
ュベートした。当該システムに添付の反応停止剤(300
mM orthophosphoric acid containing carmosine red)
を基質混合液と等量加えて反応停止後、反応液をホスホ
セルロースペーパー(Whatman社, P-81)にスポット
し、75mM オルトリン酸で2回洗浄した後にBAS
2000(Fuji film社)により放射活性を測定した。
なお、DMSOを添加した場合の放射活性に対する被検
物質を添加した場合の放射活性の割合を求め、各濃度の
阻害率よりIC50値を算出した。結果を表58から65
に示す。
【0200】
【表58】
【0201】
【表59】
【0202】
【表60】
【0203】
【表61】
【0204】
【表62】
【0205】
【表63】
【0206】
【表64】
【0207】
【表65】
【0208】
【発明の効果】上記結果から明らかな様に、本発明の化
合物はPKCβに対し高い阻害活性を示し、その一部は
PKCα及びPKAに比し選択的にPKCβへの阻害作
用を示す。よって、これら化合物は糖尿病性網膜症、糖
尿病性腎症、糖尿病性心筋症、糖尿病性神経障害等の糖
尿病合併症をはじめとするPKCに起因する疾患に対し
有効な薬剤となる。また、PKCβへの選択的な作用は
顕著な副作用を示さない安全な薬剤となり得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 627 A61K 31/00 627A 643 643D 31/40 604 31/40 604 605 605 607 607 609 609 31/41 602 31/41 602 31/415 603 31/415 603 612 612 31/435 605 31/435 605 31/44 613 31/44 613 31/445 614 31/445 614 31/47 605 31/47 605 31/495 601 31/495 601 31/535 606 31/535 606 31/5383 31/5383 31/54 601 31/54 601 31/55 31/55 C07D 401/14 C07D 401/14 403/14 403/14 409/04 409/04 471/04 102 471/04 102 487/04 137 487/04 137 150 150 498/06 498/06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] 【化1】 [式中、R1は水素原子又は低級アルキル基であり、R2
    は置換されてもよいアリール基、置換されてもよいシク
    ロアルキル基又は置換されてもよい複素環基であり、R
    3、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ同一若しくは異な
    って水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換
    されてもよい低級アルキル基又は置換されてもよい低級
    アルコキシ基であり、R4は単独でWであるか、又はR4
    とR3が一緒になって、式 【化2】 若しくは 【化3】 で表される基を形成するか、又は、R4とRが一緒に
    なって、式 【化4】 で表される基を形成し、Wは−(CH2)l−(Y)m−(CH
    2)n−Z{式中、Yは−CR99'−(式中、R9及び
    9'はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子、水酸
    基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキル
    チオ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
    基、又は複素環基である。)、−NR10−(式中、R10
    は水素原子又は低級アルキル基である。)、−O−、−
    S−、−SO2−、−CONH−、−NHCO−、−S
    ONH−、−NHSO−、−SO2NH−、−NHSO2
    −又は−SO3−であり、Zは、水素原子、ハロゲン原
    子、水酸基、置換されてもよい低級アルコキシ基、低級
    アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、−NR
    1112(式中、R11及びR12はそれぞれ同一若しくは異
    なって水素原子、低級アルキル基である。)、置換され
    てもよいアミジノ基、置換されてもよいグアニジノ基、
    カルバモイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、置
    換されてもよいアリール基、置換されてもよいシクロア
    ルキル基又は置換されてもよい複素環基であり、lは0
    又は1乃至4の整数であり、mは0又は1であり、nは
    0又は1乃至4の整数である。}であり、W'は水素原
    子であるか、Wと同一若しくは異なって−(CH2)l
    (Y)m−(CH2)n−Z(式中、各記号は上記と同義であ
    る。)であり、p、q、rはそれぞれ同一若しくは異な
    って0又は1乃至4の整数であり、上記*印は、*印側
    がインドール環の窒素原子に結合することを意味す
    る。]で表されるジ置換マレイミド化合物又は製薬上許
    容されるその塩。
  2. 【請求項2】 下記一般式[I] 【化5】 [式中、R1は水素原子又はC1−6低級アルキル基
    (ここで、C1−6は炭素数が1乃至6個であることを
    示す。以下同様。)であり、R2は置換されてもよいC
    6−18アリール基、置換されてもよいC3−8シクロ
    アルキル基又は置換されてもよい複素環基(ここで、当
    該複素環基は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子から選ば
    れる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原子
    の数が5乃至12である。)であり、R3、R5、R6
    7及びR8はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子、
    ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されてもよいC
    1−6低級アルキル基、置換されてもよいC1−6低級
    アルコキシ基であり、R4は単独でWであるか、又はR4
    とR3が一緒になって、式 【化6】 若しくは 【化7】 で表される基を形成するか、又は、R4とRが一緒に
    なって、式 【化8】 で表される基を形成し、Wは−(CH2)l−(Y)m−(CH
    2)n−Z{式中、Yは−CR99'−[式中、R9及び
    9'はそれぞれ同一若しくは異なって水素原子、水酸
    基、C1−6低級アルキル基、C1−6低級アルコキシ
    基、C 1−6低級アルキルチオ基、C1−6低級アルキ
    ルアミノ基、ジC1−6低級アルキルアミノ基、又は複
    素環基(ここで、当該複素環基は、酸素原子、窒素原子
    及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有
    し、環を構成する原子の数が5乃至12である。)であ
    る。]、−NR10−(式中、R10は水素原子又はC
    1−6低級アルキル基である。)、−O−、−S−、−
    SO2−、−CONH−、−NHCO−、−SONH
    −、−NHSO−、−SO2NH−、−NHSO2−又は
    −SO3−であり、Zは、水素原子、ハロゲン原子、水
    酸基、置換されてもよいC1−6低級アルコキシ基、C
    1−6低級アルカノイル基、C1−6低級アルコキシカ
    ルボニル基、−NR1112(式中、R11及びR12はそれ
    ぞれ同一若しくは異なって水素原子、C1−6低級アル
    キル基である。)、置換されてもよいアミジノ基、置換
    されてもよいグアニジノ基;カルバモイル基、C1−6
    低級アルキルアミノカルボニル基;置換されてもよいC
    6−18アリール基、置換されてもよいC3−8シクロ
    アルキル基又は置換されてもよい複素環基(当該複素環
    基は上記と同義である。)であり、lは0又は1乃至4
    の整数であり、mは0又は1であり、nは0又は1乃至
    4の整数である。}であり、W'は水素原子であるか、
    Wと同一若しくは異なって−(CH2)l−(Y)m−(CH2)
    n−Z(式中、各記号は上記と同義である。)であり、
    p、q、rはそれぞれ同一若しくは異なって0又は1乃
    至4の整数であり、上記*印は、*印側がインドール環
    の窒素原子に結合することを意味する。]で表される請
    求項1記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容さ
    れるその塩。
  3. 【請求項3】R2が置換されてもよいC6−18アリー
    ル基又は置換されてもよいC3−8シクロアルキル基で
    あり、R3、R5、R6、R7及びR8がそれぞれ同一若し
    くは異なって水素原子、置換されてもよいC1−6低級
    アルキル基又は置換されてもよいC1−6低級アルコキ
    シ基であり、WにおけるYが−CR99'−、−NR10
    −(式中、R9、R9'及びR10は請求項2記載の通りで
    ある。)、−O−、−S−又は−SO2−であり、Wに
    おけるZが水素原子、水酸基、置換されてもよいC
    1−6低級アルコキシ基、C1−6低級アルカノイル
    基、−NR1112(式中、R11及びR12は請求項2記載
    の通りである。)、置換されてもよいアミジノ基又は置
    換されてもよい複素環基であり、W'が水素原子である
    請求項2記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容
    されるその塩。
  4. 【請求項4】 R1が水素原子であり、R2が置換されて
    もよいC6−18アリール基である請求項2記載のジ置
    換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
  5. 【請求項5】 R4が単独でWであるか、又はR4とR3
    が一緒になって、式 【化9】 (式中、W、p及びqは請求項2記載の通りであり、こ
    こでW'は水素原子である。)で表される基を形成する
    請求項4記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容
    されるその塩。
  6. 【請求項6】 R4がR3と一緒になって、式 【化10】 (式中、W、p及びqは請求項2記載の通りであり、こ
    こでW'は水素原子である。)で表される基を形成する
    請求項5記載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容
    されるその塩。
  7. 【請求項7】 R5、R6、R7及びR8が水素原子であ
    り、R2がフェニル基である請求項6記載のジ置換マレ
    イミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
  8. 【請求項8】 WにおけるZが水酸基、−NR11
    12(式中、R11及びR12は請求項2記載の通りであ
    る。)又は置換されてもよい複素環基である請求項7記
    載のジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその
    塩。
  9. 【請求項9】 3−(1H−インドール−3−イル)−
    4−[(3−メトキシフェニル)アミノ]−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−
    イル)−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−(シクロヘキシルアミノ)−4−
    (1H−インドール−3−イル)−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−イル)
    −4−[(4−メチルフェニル)アミノ]−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−
    イル)−4−[(3−メチルフェニル)アミノ]−1H
    −ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェ
    ニル)アミノ]−4−(1H−インドール−3−イル)
    −1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−イン
    ドール−3−イル)−4−[(4−メトキシ−2−メチ
    ルフェニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[(2,4−ジメトキシフェニル)アミノ]−
    4−(1H−インドール−3−イル)−1H−ピロール
    −2,5−ジオン、3−[(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)アミノ]−4−(1H−インドール−3−イル)−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−ブロモ
    フェニル)アミノ]−4−(1H−インドール−3−イ
    ル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−
    インドール−3−イル)−4−[(2−メチルフェニ
    ル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [(3−フルオロフェニル)アミノ]−4−(1H−イ
    ンドール−3−イル)−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−(1H−インドール−3−イル)−4−[(3
    −トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−3−
    イル)−4−(ビフェニル−3−イルアミノ)−1H−
    ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−インドール−
    3−イル)−4−[(3−フェノキシフェニル)アミ
    ノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(1H−
    インドール−3−イル)−4−[(3−イソプロピルフ
    ェニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、
    3−(1H−インドール−3−イル)−4−(N−メチ
    ル−N−フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
    ジオン、3−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H
    −インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−ヒ
    ドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル]−
    4−[(3−メチルフェニル)アミノ)]−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェニル)
    アミノ)]−4−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−
    1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1
    H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)
    −1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(4−
    ヒドロキシブチル)−1H−インドール−3−イル]−
    4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
    オン、3−[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]−
    4−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インド
    ール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、
    3−[1−(2−アセトキシエチル)−1H−インドー
    ル−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−[1−(3−ジメチルアミ
    ノプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
    (フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−
    インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(4−ジメ
    チルアミノブチル)−1H−インドール−3−イル]−
    4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
    オン、3−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1
    H−インドール−3−イル]−4−[(3−メチルフェ
    ニル)アミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
    −[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1H−イン
    ドール−3−イル]−4−[(3−クロロフェニル)ア
    ミノ]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    (3−ジエチルアミノプロピル)−1H−インドール−
    3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
    −2,5−ジオン、3−[1−{3−[N−(2−ジメ
    チルアミノエチル)−N−メチルアミノ]プロピル}−
    1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    {3−[N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アミ
    ノ]プロピル}−1H−インドール−3−イル]−4−
    (フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[1−{2−[N−(2−ジメチルアミノエチ
    ル)−N−メチルアミノ]エチル}−1H−インドール
    −3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロー
    ル−2,5−ジオン、3−[1−{3−(N−ベンジル
    −N−エチルアミノ)プロピル}−1H−インドール−
    3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
    −2,5−ジオン、3−[1−{3−[N−エチル−N
    −(4−ピリジルメチル)アミノ]プロピル}−1H−
    インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−モル
    ホリノプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4
    −(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[1−(3−ピペリジノプロピル)−1H−イ
    ンドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H
    −ピロール−2,5−ジオン、3−(フェニルアミノ)
    −4−[1−(3−チオモルホリノプロピル)−1H−
    インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジ
    オン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3−ピロ
    リジン−1−イルプロピル)−1H−インドール−3−
    イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    (3−アザシクロヘプタン−1−イルプロピル)−1H
    −インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−
    (2−カルバモイルピロリジン−1−イル)プロピル}
    −1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    {3−(4−ヒドロキシピペリジノ)プロピル}−1H
    −インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−
    (4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル}−1H
    −インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(クロロフェ
    ニル)アミノ]−4−[1−{4−(4−ヒドロキシピ
    ペリジノ)ブチル}−1H−インドール−3−イル]−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{5−
    (4−ヒドロキシピペリジノ)ペンチル}−1H−イン
    ドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−
    ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{4−(4−メ
    チルピペラジン−1−イル)ブチル}−1H−インドー
    ル−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−[1−{3−[3−(te
    rt−ブチルアミノカルボニル)−デカヒドロ−(4a
    S,8aS)−イソキノリン−2−イル]プロピル}−
    1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−(フェニ
    ルアミノ)−4−[1−{3−(4−ピペリジノピペリ
    ジノ)プロピル}−1H−インドール−3−イル]−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−[4
    −(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プ
    ロピル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
    ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [1−{3−(4−カルバモイルピペリジノ)プロピ
    ル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
    アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
    −{3−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プロピル}
    −1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    {3−(フェニルスルホニル)プロピル}−1H−イン
    ドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−
    ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−イミダゾ
    ール−1−イルプロピル)−1H−インドール−3−イ
    ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3
    −ピラゾール−1−イルプロピル)−1H−インドール
    −3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    (フェニルアミノ)−4−[1−{3−(1,2,4−
    トリアゾール−1−イル)プロピル}−1H−インドー
    ル−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
    −[(3−クロロフェニル)アミノ]−4−[1−(3
    −イミダゾール−1−イルプロピル)−1H−インドー
    ル−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3
    −[(クロロフェニル)アミノ]−4−[1−(4−イ
    ミダゾール−1−イルブチル)−1H−インドール−3
    −イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
    −(5−イミダゾール−1−イルペンチル)−1H−イ
    ンドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H
    −ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェ
    ニル)アミノ]−4−[1−{3−(2−メチルイミダ
    ゾール−1−イル)プロピル}−1H−インドール−3
    −イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
    −(3−アミジノチオプロピル)−1H−インドール−
    3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール
    −2,5−ジオン 臭化水素酸塩、3−[1−(2,3
    −ジヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イ
    ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[1−{3−(ヒドロキシメチル)ベ
    ンジル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
    ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [1−(3−ヒドロキシプロピル)−5−メトキシ−1
    H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)
    −1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−{2−
    (4−ヒドロキシピペリジノ)エチル}−1H−インド
    ール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピ
    ロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−(4−ベン
    ジルピペリジノ)プロピル}−1H−インドール−3−
    イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−[1−{3−(4−ピロリジニル
    ピペリジノ)プロピル}−1H−インドール−3−イ
    ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[1−{3−[4−(ヒドロキシメチ
    ル)ピペリジノ]プロピル}−1H−インドール−3−
    イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−[1−{3−[4−(tert−
    ブトキシカルボニル)ピペリジノ]プロピル}−1H−
    インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−[2−メチル−1
    −(3−モルホリノプロピル)−1H−インドール−3
    −イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−[2−メチル−1−(3−ピペリ
    ジノプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
    (フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−2−
    メチル−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
    ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [2−メチル−1−(3−ピロリジン−1−イルプロピ
    ル)−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニル
    アミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1
    −{3−(エチルメチルアミノ)プロピル}−2−メチ
    ル−1−1H−インドール−3−イル]−4−(フェニ
    ルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [1−(3−ジメチルアミノプロピル)−5−メトキシ
    −1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(3−
    クロロフェニル)アミノ]−4−[1−{3−(4−メ
    チル−イミダゾール−1−イル)プロピル}−1H−イ
    ンドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[(3−クロロフェニル)アミノ]−4−[1
    −{3−(5−メチル−イミダゾール−1−イル)プロ
    ピル}−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロー
    ル−2,5−ジオン、3−[(3−クロロフェニル)ア
    ミノ]−4−[1−{3−(4−ヒドロキシメチル−イ
    ミダゾール−1−イル)プロピル}−1H−インドール
    −3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン及び3
    −[(3−クロロフェニル)アミノ]−4−[1−{3
    −(5−ヒドロキシメチル−イミダゾール−1−イル)
    プロピル}−1H−インドール−3−イル]−1H−ピ
    ロール−2,5−ジオン、3−[1−{3−(2−メチ
    ル−イミダゾール−1−イル)プロピル}−1H−イン
    ドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1H−
    ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(2−イミダゾ
    ール−1−イルエチル)−1H−インドール−3−イ
    ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[1−{2−(2−メチル−イミダゾ
    ール−1−イル)エチル}−1H−インドール−3−イ
    ル]−4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−
    4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−
    1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,
    5−ジオン、3−[1−(3−イミダゾール−1−イル
    プロピル)−1H−インドール−3−イル]−4−
    [(4−メトキシフェニル)アミノ]−1H−ピロール
    −2,5−ジオン、3−[(4−ブロモフェニル)アミ
    ノ]−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピ
    ル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール
    −2,5−ジオン、3−[1−(3−イミダゾール−1
    −イルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−4
    −[(4−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−[(4−フルオロ
    フェニル)アミノ]−4−[1−(3−イミダゾール−
    1−イルプロピル)−1H−インドール−3−イル]−
    1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−(3−イ
    ミダゾール−1−イルプロピル)−2−メチル−1H−
    インドール−3−イル]−4−(フェニルアミノ)−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−(シクロヘキシル
    アミノ)−4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプ
    ロピル)−1H−インドール−3−イル]−1H−ピロ
    ール−2,5−ジオン、3−(シクロペンチルアミノ)
    −4−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)
    −1H−インドール−3−イル]−1H−ピロール−
    2,5−ジオン、3−(シクロヘプチルアミノ)−4−
    [1−(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−1H
    −インドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−
    ジオン、3−[1−(3−イミダゾール−1−イルプロ
    ピル)−5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]
    −4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
    ジオン、3−(フェニルアミノ)−4−[1−(3−ピ
    ペリジルメチル)−1H−インドール−3−イル]−1
    H−ピロール−2,5−ジオン、3−(フェニルアミ
    ノ)−4−[1−(4−ピペリジルメチル)−1H−イ
    ンドール−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオ
    ン、3−[1−{(1−メチルピペリジン−3−イル)
    メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−(フェ
    ニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−
    [1−{(1−メチルピペリジン−4−イル)メチル}
    −1H−インドール−3−イル]−4−(フェニルアミ
    ノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン、3−[1−
    {[1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペリジン
    −4−イル]メチル}−1H−インドール−3−イル]
    −4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−
    ジオン、3−[1−{(1−カルバモイルピペリジン−
    4−イル)メチル}−1H−インドール−3−イル]−
    4−(フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジ
    オン及び3−[1−{(1−アミジノピペリジン−4−
    イル)メチル}−1H−インドール−3−イル]−4−
    (フェニルアミノ)−1H−ピロール−2,5−ジオン
    塩酸塩からなる群より選ばれる請求項1記載のジ置換マ
    レイミド化合物又は製薬上許容されるその塩。
  10. 【請求項10】下記の構造式で表される化合物からなる
    群より選ばれる請求項1記載のジ置換マレイミド化合物
    又は製薬上許容されるその塩。 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 【化22】
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩と
    製薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩を
    有効成分として含有してなるプロテインキナーゼC阻害
    剤。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩を
    有効成分として含有してなるプロテインキナーゼCアイ
    ソザイムβ選択的阻害剤。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかに記載の
    ジ置換マレイミド化合物又は製薬上許容されるその塩を
    有効成分として含有してなる糖尿病合併症治療薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007536226A (ja) * 2004-05-03 2007-12-13 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 選択的アンドローゲン受容体モジュレーター(sarms)としての新規インドール化合物
JP2010530883A (ja) * 2007-06-22 2010-09-16 アークル インコーポレイテッド ピロリジノン、ピロリジン−2,5−ジオン、ピロリジンおよびチオスクシンイミド誘導体、癌の治療のための組成物および方法

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