JP2000109131A - 密封容器 - Google Patents

密封容器

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JP2000109131A
JP2000109131A JP10280332A JP28033298A JP2000109131A JP 2000109131 A JP2000109131 A JP 2000109131A JP 10280332 A JP10280332 A JP 10280332A JP 28033298 A JP28033298 A JP 28033298A JP 2000109131 A JP2000109131 A JP 2000109131A
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JP
Japan
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container
sealed container
sealed
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container body
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JP10280332A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Kimoto
一雅 木元
Mitsuharu Katayama
光治 片山
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌時の内圧変化よる破袋がない含気充填に
よる密封容器を提供すること。 【解決手段】 内容物を含気充填してなる容器本体と蓋
材とからなる密封容器において、容器本体の底部形状が
凸状の底部凸部を有しており、壁部と底部凹部との境の
コーナー部が壁部及び底部凹部より肉厚が薄く内部圧力
に対し変形し易い形状を有しており、該密封容器の内容
物殺菌時に容器本体の底部凸部が内圧を受け凹部に変形
し、冷却すると底部形状ががもとの底部凸部に戻る密封
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内容物を含気充填し
てなる密封容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に内容物が液状物の密封容器の場
合、殺菌段階の内圧上昇による破袋を防止するために、
内容物を満液充填し、殺菌時の内容物の圧力上昇を緩和
する手法が多く用いられていた。しかし、内容物を満液
充填すると、シール時に内容物がフランジ部にオーバー
フローし、シールが不安定になったり、開封時に内容物
がこぼれ使用時に不具合が生じる等の問題があった。こ
れらを解決する手段として、容器に内容物を満液充填せ
ずに、含気充填する手法が用いられ、前述の問題点は解
決されたが、含気包装だと殺菌時の内圧変化が大きく、
圧力増加による破袋が問題となるという欠点があった。
【0003】これら問題点を解決する方法として最近容
器本体に内容物を満液充填せずに充填し、含気状態で蓋
材をヒートシールする方法し、殺菌時に内部圧力変化に
あわせて殺菌時圧力を調整し、殺菌するという手法(以
下差圧殺菌方式という)が用いられている。しかし、こ
の差圧殺菌方式では圧力調整が内容物の種類により種々
変化したり、設備が高価であるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の差圧殺
菌方式による密封容器の問題点を解決するため種々検討
の結果なされたもので、その目的とするところは殺菌時
の内圧変化による破袋がな5含気充填による密封容器を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を含気
充填してなる容器本体と蓋材とからなる密封容器におい
て、容器本体の底部形状が凸状の底部凸部を有してお
り、壁部と底部凹部との境のコーナー部が壁部及び底部
凹部より肉厚が薄く内部圧力に対し変形し易い形状を有
しており、該密封容器の内容物殺菌時に容器本体の底部
凸部が内圧を受け凹部に変形し、冷却すると底部形状が
がもとの底部凸部に戻る密封容器である。又、好ましく
は前記底部凸部にリブを有し、含気する気体量が底部凸
部の容量より多い場合、底部凸部容量の100%以上の
炭酸ガスを含有する密封容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる容器本体
(A)は、単層又は2層以上の多層シートを真空成形
法、圧空成形法又はその併用の方法で成形されたもの
で、容器本体(A)及び蓋材(B)の最内層同士はヒー
トシール可能であり、かつ少なくとも一方が易開封性樹
脂又は易開封性機能を有するフィルム層からなってい
る。このような樹脂としては例えばポリプロピレン、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状ポリエチ
レン、エチレンー酢酸ビニール共重合体、ポリスチレ
ン、エチレンーメタアクリル酸共重合体、エチレンーメ
タクリル酸共重合体金属架橋物等を挙げることができ
る。
【0007】又、容器本体(A)の材質としてはポリプ
ロピレン、ポリエステル、ナイロンの単体又は2層以上
の多層材料に最内層を更に積層したものからなり、又更
に、ガス遮断性を向上する目的でエチレンー酢酸ビニー
ル共重合体、塩化ビニリデン、ナイロン等を積層するこ
とが可能である。容器本体はシート成形されるため、成
形上適度のシート厚みと剛性が必要であり、また100
℃の温度においても形状が変形しない程度の剛性が必要
であり、容器本体のコーナー部が熱に対して変形し易く
なければならないために、シート厚みとしては0.2〜
1.2mm、好ましくは0.3〜0.9mmが採用され
る。又、材質のヤング率は100℃にて500〜100
00kgf/cm2、好ましくは1000〜4000kgf/cm2
が採用される。
【0008】又、蓋材(B)材質としては一般的な構成
の採用が可能であるが延伸ポリエステル、延伸ナイロ
ン、延伸ポリプロピレン及び容器本体(A)とヒートシ
ール可能な樹脂フィルムとの組み合わせフィルムが採用
され、ガス遮断性が必要な場合にはアルミニウム箔、塩
化ビニリデン樹脂、エチレンー酢酸ビニール共重合体ケ
ン化物の積層が可能である。
【0009】容器本体(A)の形状としては、図1〜図
3の如く底部(2)は円弧状(図1)、平面状(図2)
又は更にリブ(図3)を有する底部凸部(4)を有して
おり、壁部(3)と底部凸部(4)との境のコーナー部
(5)は壁部(3)や底部凸部(4)より熱に対して変
形し易く、肉厚が薄い形状を有していることが必要であ
る。特にリブ(13)を設けることにより底部凸部はより
剛性が増加するためコーナー部が更に変形しやすくなり
本発明にとって有用である。リブは底部凸部のコーナー
部に近い部署に設けたほうがより効果が上がり、リブは
1本でも複数本でも構わず、連続しているものでも不連
続であっても構わない。又、蓋材としては、フィルム状
のもでも良いが、落とし蓋や凸状形状の成形蓋を使用す
ることも可能である。
【0010】また、本発明で含気包装する際に、炭酸ガ
スを含む気体により含気充填する事が好ましい。炭酸ガ
ス充填の効果としては、炭酸ガスは一般的に食品に不活
性であり、食品の酸化等の変質を防ぐことができ、かつ
充填・密封後に内容物が水を含む液状物の場合に水分中
に溶解し、密封容器内の圧力を減圧状態にするととも
に、殺菌時の内圧増加による破袋を防止することができ
る。使用する炭酸ガスを主体とする気体は、含気する気
体量が底部凸部の容量より多い場合、底部凸部容量の1
00%以上が炭酸ガスであれであれば、窒素ガス等の不
活性ガスとの混合ガスでも良い。炭酸ガス量が底部凸部
容量の100%未満では、冷却しても底部形状ががもと
の底部凸部に戻らなくなる。
【0011】本発明の作用を以下に示す。容器には含気
部を設けるように内容物が充填されるため、蓋材とのシ
ールを行うフランジ部には内容物をオーバーフローさせ
ずに充填することができる。このことにより蓋材とのシ
ールは安定的に行える。また、内容物の殺菌中には内部
圧力による内圧の増加が認められるが、内圧が増加する
と容器底部に設けた凸部が凹形状に反転し、圧力増加が
緩和される。さらに、含気気体として炭酸ガスを用いる
ことによりシール直後、含気炭酸ガスが水分中に溶解す
ることにより容器内部は陰圧状態になり、殺菌時の内圧
増加を緩和することができる。さらに、容器を含気充填
することにより、開封時の液こぼれは防止でき、手を汚
すことなく開封できる。以下、実施例・比較例により説
明する。
【0012】
【実施例】100℃でのヤング率が1800kgf/cm2
厚み1.0mmのポリプロピレンシートを用い内径85m
m、高さ40mm、底部凸部高さ5mmの容器本体(内容量
240ml、凸部容積5ml)の図1に示す形状のもの
を真空成形方式にて得た。蓋材として延伸ナイロン(1
5μ)/エチレンー酢酸ビニール共重合体ケン化物(1
5μ)/延伸ナイロン(15μ)/ポリプロピレン系イ
ージーピールシーラントフィルム(60μ)を準備し
た。そして容器本体に30℃の水を210ml充填し、
30mlの含気になるよう調整した。 《実施例1》上記の容器本体を使用し、空間部(30m
l)に炭酸ガス/窒素ガス比が50/50の比率の混合
ガスを用いてガス置換充填し、蓋材を熱盤にて190
℃、圧力2.5kgf/cm2の条件にて0.8〜1.2kg
/15mmのシール強度にてシールした。この状態で6
0分間放置したところ、図5のように容器内部が炭酸ガ
ス吸収により減圧状態になり、蓋材フィルムが内容物に
対して引張られる状態に変化した。この密封容器を90
℃加圧なしのオープンボイルを60分間実施したとこ
ろ、内圧上昇に伴い、図6のように底部凸部のコーナー
部に沿って変形し凹形状となったが、シール部の破壊も
起こらず又蓋材の膨脹も起こらなかった。又、密封され
た容器内の温度が低下すると共に凹状となっていた底部
がコーナー部に沿って変形し、図7のようにほぼ元の底
部凸部形状となり内容物が充填された含気の良好な完全
密封された包装体を得ることができた。 《比較例1》容器本体に30℃の水210mlと窒素ガ
ス100%のガスを30ml充填後、実施例と同条件に
て蓋材をヒートシールし、実施例と同条件で殺菌したと
ころ、20分経過後シール部より破袋が生じ密封が損な
われた。 《比較例2》容器本体に30℃の水210mlと窒素ガ
ス85%、炭酸ガス15%の混合ガスを充填後、実施例
と同条件にて蓋材をヒートシールし、実施例と同条件で
殺菌したところ、容器内部圧上昇と底凸部のバランスが
取れ破袋もせず密封も損なわれなかったが冷却後底凸部
は出たままで元に戻らなかった。 《比較例3》容器本体の底部形状を凹凸をつけない平坦
な形状に成形した。この容器本体を使用し実施例1と同
様のテストを行ったところ、殺菌中に蓋材が膨らみ破袋
が生じ、密封が損なわれた。
【0014】
【発明の効果】本発明の密封容器によると、液状内容物
を含気充填しても、殺菌中にシール部の破壊も起こらず
又蓋材の膨脹も起こらない。又、殺菌後容器内の温度が
低下すると共に凹状となっていた底部凸部がコーナー部
に沿って変形し、ほぼ元の底部凹部形状となり、完全密
封された包装体を得ることができる。更に、殺菌後も含
気状態は保たれており、開封時の液こぼれも防止でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する一実施態様の容器を示す断面
【図2】本発明で使用する他の実施態様の容器を示す断
面図
【図3】本発明で使用するリブを有する他の実施態様の
容器を示す断面図
【図4】比較例3で使用する容器を示す断面図。
【図5】本発明の密封容器のシール方法及びシール直後
の断面図
【図6】本発明の密封容器の殺菌中の底部凹形状が生じ
た状態の断面図
【図7】本発明の密封容器の殺菌後の冷却された状態の
断面図
【符号の説明】
A:容器、 B:蓋材、 1:フランジ部、 2:底
部、 3:壁部、4:底部凸部、 5:コーナー部、
6:シール部、 7:凹部、8:内容物、 9:含気
部、 10:ヒートシール熱盤、11:ヒートシール受
台、 13:リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を含気充填してなる容器本体と蓋
    材とからなる密封容器において、容器本体の底部形状が
    凸状の底部凸部を有しており、壁部と底部凹部との境の
    コーナー部が壁部及び底部凹部より肉厚が薄く内部圧力
    に対し変形し易い形状を有しており、該密封容器の内容
    物殺菌時に容器本体の底部凸部が内圧を受け凹部に変形
    し、冷却すると底部形状ががもとの底部凸部に戻ること
    を特徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】 底部凸部にリブを有する請求項1記載の
    密封容器。
  3. 【請求項3】 含気する気体量が底部凸部の容量より多
    い場合、底部凸部容量の100%以上の炭酸ガスを含有
    する請求項1又は2記載の密封容器。
JP10280332A 1998-10-01 1998-10-01 密封容器 Pending JP2000109131A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015515950A (ja) * 2012-05-01 2015-06-04 ベリー プラスチックス コーポレイション レトルト可能な容器
US9884716B2 (en) 2012-10-26 2018-02-06 Berry Plastics Corporation Package

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