JP2018047919A - 軟包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧性が向上した軟包装容器を提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る軟包装容器1は、液体が収容される内袋体10と、前記内袋体10を外側から覆う外袋体20と、を備え、前記内袋体10の内部の体積は、前記外袋体20の内部の体積以上である。したがって、内袋体に液体が収容された際、外袋体が内袋体全体を外側から支えることとなる。その結果、本発明に係る軟包装容器は、内袋体に液体が収容された状態において、耐圧性を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、軟包装容器に関する。
現在、飲料をはじめとした様々な液体を収容するために軟包装容器が使用されている。
しかしながら、この軟包装容器は、缶、ビン、ペットボトル等と比較すると内部からの圧力に対して弱いため、炭酸飲料等を収容する場合、袋が破れたり裂けたりといった不具合の発生が懸念される。
したがって、軟包装容器について、耐圧性の向上が検討されている。
例えば、特許文献1には、少なくともベースフィルム層及びシーラント層を積層したフィルム1と少なくともベースフィルム層及びシーラント層を積層したフィルム2とを有し、前記シーラント層同士を内側にして互いに向い合わせて配置し、周縁シール部を設けて収容室を形成してなる袋本体と、前記フィルム1又はフィルム2の少なくともいずれか一方に設けた注出口とを備え、次の要件をすべて満たすことを特徴とする耐圧包装袋が開示されている。
(1)瞬間耐圧強度が、0.4MPa以上であること。(2)前記フィルム1及び前記フィルム2のそれぞれの引張強度が、いずれもMD方向及びTD方向ともに235N/15mm以上であること。(3)前記周縁シール部のシール強度が、190N/15mm以上であること。(4)前記フィルム1及び前記フィルム2のそれぞれの厚さが、いずれも150μm以上230μm以下であること。(5)前記フィルム1及び前記フィルム2のそれぞれのヤング率が、いずれも1200MPa以上1900MPa以下であること。
特開2014−65531号公報
特許文献1に開示されている耐圧包装袋によると、様々な要件を満たすことにより、所定の耐圧性を確保することができると思われる。
しかしながら、特許文献1に開示されている耐圧包装袋によると、MD方向とTD方向におけるフィルムの引張強度、ヤング率、厚さ、更には、シール部分のシール強度等、非常に多くの条件を満たすような材料等の部材を使用する必要がある。
したがって、特許文献1に開示されている技術によると、特定の材料等の部材を使用することが必須の条件となってしまうことから、技術の活用の点において大きな制約が生じてしまっている。よって、このような技術とは異なるアプローチに基づいた、軟包装容器の耐圧性を向上させる技術の創出が求められる。
そこで、本発明は、耐圧性が向上した軟包装容器を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
(1)液体が収容される内袋体と、前記内袋体を外側から覆う外袋体と、を備え、前記内袋体の内部の体積は、前記外袋体の内部の体積以上である軟包装容器。
(2)前記外袋体は、気体を通過させることができる構成である前記1に記載の軟包装容器。
(3)前記内袋体は、フィルム部と、前記フィルム部の縁部を接合して前記フィルム部を袋状に形成するシール部と、を備え、前記シール部は、前記フィルム部の内面同士を接合した合掌貼りの構成であって、前記内袋体に液体が収容された際に、前記外袋体の内面と前記フィルム部の外面とで挟み込まれる前記1又は前記2に記載の軟包装容器。
(4)前記内袋体の内部と前記外袋体の外部とを連通する注出口部材を備える前記1から前記3のいずれか1つに記載の軟包装容器。
(5)前記内袋体は、フィルム部と、前記フィルム部の縁部を接合して前記フィルム部を袋状に形成するシール部と、を備え、前記注出口部材は、液体を通過させる円筒部と、前記円筒部の側面から外側に張り出したフランジ部と、を備え、前記フランジ部の液体を注出する側の面が、前記フィルム部の内面に接合する前記4に記載の軟包装容器。
(6)前記内袋体の内側において、前記フランジ部と前記フィルム部との境界部分を覆う補強部材を備える前記5に記載の軟包装容器。
(7)瞬間耐圧強度が0.4MPa以上である前記1から前記6のいずれか1つに記載の軟包装容器。
(8)前記外袋体の材料が、前記内袋体の材料と同じである前記1から前記7のいずれか1つに記載の軟包装容器。
(9)前記液体は、発泡性飲料である前記1から前記8のいずれか1つに記載の軟包装容器。
本発明に係る軟包装容器によれば、内袋体と外袋体とを備えるとともに、内袋体の内部の体積が、外袋体の内部の体積以上であることから、内袋体に液体が収容された際、外袋体が内袋体全体を外側から支えることとなる。その結果、本発明に係る軟包装容器は、内袋体に液体が収容された状態において、耐圧性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る軟包装容器の全体図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器について、内袋体と外袋体とを分離した状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器の断面図であって、左側図は、内袋体に液体を収容する前の状態の断面図であり、右側図は、内袋体に液体を収容した後の状態の断面図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器の注出口部材周辺の断面図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器(変形例)の注出口部材周辺の図であって、図5(a)は断面図であり、図5(b)は内袋体の内側から視た図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器を適用した液体サーバーの断面図である。 本発明の実施形態に係る軟包装容器(変形例)を適用した液体サーバーの断面図である。
以下、本発明に係る軟包装容器を実施するための形態(実施形態)について説明する。
[軟包装容器の対象とする液体]
まず、本実施形態に係る軟包装容器の対象とする液体(以下、適宜「対象液体」という)について説明する。
対象液体は、液体であれば特に限定されず、果実飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ワイン、水、豆乳類等といった非発泡性飲料だけでなく、ビール、発泡酒、スパークリングワイン、炭酸飲料等といった発泡性飲料でもよい。ただし、本実施形態に係る軟包装容器の優れた耐圧性という効果を十分に発揮させるべく、対象液体は、発泡性飲料であるのが好ましい。
ここで、発泡性とは、20℃におけるガス圧が0.049MPa(0.5kg/cm)以上であることをいい、非発泡性とは、20℃におけるガス圧が0.049MPa(0.5kg/cm)未満であることをいう。
対象液体の容量についても特に限定されないが、一度に飲みきることのできないような容量、例えば、飲みきるのに数日〜十数日間かかるような0.3L以上10L以下といった容量であり、5L以下が好ましく、3L以下がより好ましく、2L以下がさらに好ましい。
なお、この対象液体の容量は、言い換えると、後述する軟包装容器の内袋体の内部の体積(容量)である。
次に、本実施形態に係る軟包装容器について詳細に説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の構成を概略的に示したものであり、各部材のスケールや間隔、位置関係等を誇張したり、部材の一部の図示を省略したりしているものがある。
[軟包装容器の構成]
まず、本実施形態に係る軟包装容器の構成について、図1〜4を参照して説明する。
軟包装容器1は、液体を収容するための容器であり、缶、ビン、ペットボトル等とは異なり、外からの圧力によってある程度外形が変化する容器である。
そして、軟包装容器1は、内袋体10と、外袋体20と、注出口部材30と、を備える。
軟包装容器1は、内袋体10と外袋体20とを備えることにより、耐圧性を向上させることができるが、耐圧性の向上という効果を確実なものとし、高い耐圧性が要求される様々な使用態様に適用可能な容器とすべく、瞬間耐圧強度は、0.4MPa以上が好ましく、0.5MPa以上がより好ましく、0.6MPa以上がさらに好ましい。
なお、瞬間耐圧強度とは、軟包装容器1が耐えることができる最大の内部圧力であって、軟包装容器1に注出口部材30から水を送り込み、当該容器が破損した瞬間の印加圧力を計測(例えば、株式会社エビック PETボトルバースト(耐圧)試験装置 EH−5000で計測)することで求めることができる。
(内袋体)
内袋体10は、液体が収容される部材である。
そして、図1、2に示すように、内袋体10は、前後方向に1つずつ、計2つのフィルム部11と、2つのフィルム部11の縁部を接合(シール)することによりフィルム部11を袋状に形成するシール部12と、を備える。
フィルム部11は、薄膜であって、例えば、合成樹脂等の高分子化合物を薄膜状に成形したものである。
そして、フィルム部11は、液体の品質低下防止の観点や、液体が発泡性飲料の場合におけるガス圧の低下防止の観点から、ガスバリア性の高い材料で構成されるのが好ましい。また、フィルム部11は、更なる液体の品質低下防止の観点から、紫外線カット率の高い材料で構成されるのが好ましい。
なお、フィルム部11は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックをはじめとした従来公知の様々な材料のフィルムを適用することができ、また、一層構造のものでも、多層構造のものでも適用することができる。
シール部12は、フィルム部11の縁部を接合(シール)した部分である。
シール部12を接合する方法については、特に限定されないものの、例えば、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等、が挙げられる。また、シール部12を接合する形式についても、特に限定されないものの、例えば、封筒貼りと呼ばれる形式のもの、合掌貼りと呼ばれる形式のもの等、が挙げられる。
ここで、封筒貼りとは、フィルム部11の内側の面(内面)と外側の面(外面)とを面接触させた状態で接合する接合形式であって、シール部12の強度(詳細には、内部の圧力が高まる際におけるシール部12の剥がれ難さの度合い)が非常に強い。
一方、合掌張りは、図3に示すように、フィルム部11の内面同士を面接触させた状態で接合する接合形式であって、封筒貼りと比較するとシール部12の強度が弱いものの、接合作業が容易であることから、量産適正の点で優れている。
本発明では、合掌貼りで形成された内袋体10の強度を、封筒貼りで形成された内袋体10の強度と同程度まで向上させることができるため(強度向上のメカニズムについては後述)、シール部12の接合形式として合掌貼りを適用することによって、強度の向上だけでなく、量産適正にも優れたものとなる。
(外袋体)
外袋体20は、内袋体10を外側から覆う部材である。詳細には、外袋体20は、内袋体10の外面の全体(注出口部材30が突出する部分以外)を包み込む部材である。
そして、外袋体20は、外袋体20内部の気体を適切に外部に逃がすことができるように、気体を通過させることができる構成であるのが好ましい。例えば、外袋体20は、図1、2に示すような網目状の構成であってもよいし、内部の気体を外部に逃がす逃げ部(1つ以上の孔等)がある構成であってもよいし、ガスバリア性の低い布等の材料からなる構成であってもよい。
なお、図1では、説明のために、網目状の外袋体20の一部のみを表しているが、外袋体20は、注出口部材30が突出している部分を除いて内袋体10の全体を覆っている。
(内袋体と外袋体との関係)
内袋体10の内部の体積は、外袋体20の内部の体積以上である。このように構成されることにより、内袋体10に液体が収容された際、外袋体20の内面が内袋体10の外面と接触し、内袋体10が外袋体20によって全方位から支えられることとなり、軟包装容器1全体としての耐圧性を向上させることができる。
特に、内袋体10のシール部12がフィルム部11の内面同士を接合した合掌貼りの場合、図3(右側図)に示すように、内袋体10に液体が収容された際、シール部12が外袋体20の内面と内袋体10のフィルム部11の外面とで挟み込まれるようになる。その結果、シール部12の接合方向(接合面の方向)が、内袋体10に液体が収容されることによってフィルム部11が引っ張られる方向(図3右側図の実線矢印方向)と略平行となり、外袋体20が無い場合と比較して当該方向に対する強度が飛躍的に向上し、内袋体10の強度が封筒貼りの場合と同程度の強度となる。その結果、軟包装容器1全体としての耐圧性が向上する。
なお、「内袋体10の内部の体積」、「外袋体20の内部の体積」とは、詳細には、図2のように各袋体を別々に分離し、其々の袋体を最大となるように膨らませた際における内部の体積である。
内袋体10は、液体を適切に収容する役割を果たすために、ガスバリア性や紫外線カット率に優れる材料、例えば、前記したプラスチック等であるのが好ましい。
一方、外袋体20は、液体を適切に収容するという役割を果たす必要がないため、外袋体20の材料は、強度があるとともに柔軟性のある材料であれば限定されず、プラスチック等でもよいし、紙、布等であってもよい。
ただし、内袋体10の材料と外袋体20の材料とは、同じであるのが好ましい。このように両者を同じ材料で構成させることにより、軟包装容器1の使用後において、両者を分解せずに廃棄又はリサイクルすることができる。ここで、同じ材料とは、例えば、プラスチックといった大きな分類において同じであればよい。
なお、同じ理由から、内袋体10と外袋体20と後述する注出口部材30の材料が全て同じであるのが好ましい。
内袋体10と外袋体20とは一体に構成されていてもよいが、内袋体10と外袋体20が別体として構成され、両者が分離可能に構成されていてもよい。このように構成されることにより、軟包装容器1の使用後、内袋体10のみを交換し、外袋体20を再利用することができる。
なお、内袋体10を外袋体20から容易に分離可能とするために、外袋体20のいずれかの箇所に開閉部材(ファスナー、ボタンといった留め具等)を設けてもよい。
(注出口部材)
注出口部材30は、内袋体10の内部に収容されている液体を外部に注出する部材であり、内袋体10と外袋体20とを通じ、内袋体10の内部と外袋体20の外部とを連通する部材である。
そして、注出口部材30は、液体を通過させる円筒部31と、円筒部31の側面から外側に張り出したフランジ部32と、を備える。また、注出口部材30は、内袋体10に液体を密封するために、キャップ33を備えていてもよい。
注出口部材30は、内袋体10のいずれの箇所に設置してもよいが、内袋体10のシール部12に設置するよりも、内袋体10のフィルム部11に設置する方が、注出口部材30の設置箇所における内圧上昇時の液体の漏れ等を防止できる点で好ましい。
そして、図4に示すように、注出口部材30は、フランジ部32の液体を注出する側の面32aを内袋体10のフィルム部11の内面に接合させることにより、フランジ部32とフィルム部11とを封筒貼りのような状態で接合させるのが好ましい。このように接合させることにより、軟包装容器1から注出口部材30の抜け落ちを防止することができる。
[使用態様]
本実施形態に係る軟包装容器1は、高い耐圧性が要求される使用態様に幅広く適用することができる。
例えば、軟包装容器1は、発泡性飲料を収容するために従来から用いられてきた缶、ビン、ペットボトル等の容器の代わりとして使用することができる。なお、軟包装容器1は、これらの容器と比較し、使用後に極めて容易に減容化することができる。また、軟包装容器1は、内袋体10に収容される液体の一部を注出した後、液体を注出した分だけ減容化させた状態でキャップ33により密封することで、液体を外気に接触させない状態で保持(保存)しておくことができる。
また、軟包装容器1は、図6に示すような液体サーバーSにも適用することができる。なお、この液体サーバーSは、押圧手段40が液体を収容する軟包装容器1を略一定の圧力で押圧する構成のサーバーであり、液体を注出した分だけ軟包装容器1を減容することができるため、軟包装容器1の内部において液体を外気に接触させない状態で保持(保存)しておくことができる。また、対象飲料が発泡性飲料の場合は、溶け込んでいる気体が液体から抜け出るのを抑制することもできる。よって、この液体サーバーSによると、飲料(発泡、非発泡を問わず)を好適に保持(保存)し、時間の経過に伴う品質の劣化が抑制された液体を提供することができる。
そして、軟包装容器1は耐圧性に優れるため、軟包装容器1に対して常に略一定の圧力を付加する構成であるこの液体サーバーSにも好適に適用することができる。
なお、液体サーバーSに適用する軟包装容器1は、図6に示すように、注出口部材30の円筒部31が前方に延びる構成であってもよいし、図7に示すように、円筒部31が上方に延びる構成であってもよい。
[本実施形態に係る軟包装容器による効果]
本実施形態に係る軟包装容器1は、内袋体10と外袋体20とを備えるとともに、内袋体10の内部の体積が、外袋体20の内部の体積以上であることから、内袋体10に液体が収容された際、外袋体20が内袋体10全体を外側から支えることとなる。その結果、軟包装容器1は、内袋体10に液体が収容された状態において、耐圧性が向上することとなる。
特に、内袋体10のシール部12が合掌貼りの場合、内袋体10自体の強度を封筒貼りの強度と同程度の強度まで向上させることが可能であり、その結果、軟包装容器1の耐圧性をより向上させることができる。
本実施形態に係る軟包装容器1の外袋体20は、気体を通過させることができる構成であることから、図3に示すように、内袋体10に液体が収容された際、内袋体10の外面と外袋体20の内面との間の気体を適切に外袋体20の外側に逃がすことができる。その結果、外袋体20の内面が内袋体10の外面と隙間なく接触し、内袋体10が外袋体20によって適切に全方位から支えられることとなり、軟包装容器1全体としての耐圧性をより向上させることができる。
本実施形態に係る軟包装容器1の注出口部材30は、フランジ部32の液体を注出する側の面32aが、内袋体10のフィルム部11の内面に接合していることから、注出口部材30の抜け落ちを防止することができる。また、注出口部材30が内袋体10のフィルム部11に接合されていることから、注出口部材30がシール部12に接合されている場合と比較して、接合部分における内圧上昇時の液体の漏れ等を防止し、軟包装容器1全体の耐圧性をより向上させることができる。
本実施形態に係る軟包装容器1は、耐圧性の点において優れることから、内圧が高くなるような発泡性飲料も好適に収容することができ、常に略一定の圧力が付加されるような構成の液体サーバーSにも好適に適用することができる。
[本実施形態に係る軟包装容器の変形例]
図1に示す軟包装容器1は、全体として枕の様な形状を呈しているが、球状、直方体状、円柱状、円錐状等、どのような形状であってもよい。
図1、2に示す軟包装容器1の内袋体10は、前後方向にフィルム部11を1つずつ(計2つ)備える構成であるが、フィルム部11の数については特に限定されず、要求される形状にしたがって、1つで構成されてもよいし、3つ以上で構成されてもよい。
なお、フィルム部11の数が1つの場合の内袋体10とは、1つのフィルム部11を二つ折りにして重なり合った三方の縁部を接合(シール)した、いわゆる三方シールの構成である。
図1、2、4、5、6、7に示す軟包装容器1は、注出口部材30を備える構成であるが、注出口部材30を備えない構成であってもよい。例えば、内袋体10の内部に液体を収容した後、液体を内部に収容するために使用した孔(図1の注出口部材30が設置されるような部分)をシート等によって塞いでしまい、内袋体10の内部と外袋体20の外部とを連通させない構成としてもよい。この構成の場合、内部の液体を注出する際は、当該シートを取り外して円筒状の部材(ストロー等)を差し込む、又は、当該シートを突き破るように円筒状の部材を差し込む、という構成とすればよい。
図4に示す軟包装容器1のフランジ部32は、円筒部31の側面であるとともに、円筒部31の基端部(内側の端部)に形成されているが、基端部と先端部との間の中間部に形成されていてもよい。この構成では、フランジ部32よりも内側に円筒部31が延在することとなり、この延在部分が液体をガイドする役割を果たす。
図5(a)、(b)に示すように、内袋体10の内側において、フランジ部32とフィルム部11との境界部分Bを覆う補強部材34をさらに備える構成としてもよい。例えば、内袋体10の内側から、フランジ部32の全体を覆う形状(つまり、フランジ部32よりも大きな形状)であるとともに、円筒部31の孔部31aを遮らないような形状の補強部材34(シール等)を貼付するという構成としてもよい。
このように、耐圧性の低下や液体の漏れを招きやすい境界部分Bを補強部材34によって補強することにより、軟包装容器1の更なる耐圧性の向上を図ることができるとともに、液体の漏れの発生を確実に防ぐことができる。
なお、本実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
1 軟包装容器
10 内袋体
11 フィルム部
12 シール部
20 外袋体
30 注出口部材
31 円筒部
31a 円筒部の孔部
32 フランジ部
32a フランジ部の液体を注出する側の面
33 キャップ
34 補強部材
40 押圧手段
S 液体サーバー
B 境界部分(フランジ部とフィルム部との境界部分)

Claims (9)

  1. 液体が収容される内袋体と、
    前記内袋体を外側から覆う外袋体と、を備え、
    前記内袋体の内部の体積は、前記外袋体の内部の体積以上である軟包装容器。
  2. 前記外袋体は、気体を通過させることができる構成である請求項1に記載の軟包装容器。
  3. 前記内袋体は、フィルム部と、前記フィルム部の縁部を接合して前記フィルム部を袋状に形成するシール部と、を備え、
    前記シール部は、前記フィルム部の内面同士を接合した合掌貼りの構成であって、前記内袋体に液体が収容された際に、前記外袋体の内面と前記フィルム部の外面とで挟み込まれる請求項1又は請求項2に記載の軟包装容器。
  4. 前記内袋体の内部と前記外袋体の外部とを連通する注出口部材を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軟包装容器。
  5. 前記内袋体は、フィルム部と、前記フィルム部の縁部を接合して前記フィルム部を袋状に形成するシール部と、を備え、
    前記注出口部材は、液体を通過させる円筒部と、前記円筒部の側面から外側に張り出したフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部の液体を注出する側の面が、前記フィルム部の内面に接合する請求項4に記載の軟包装容器。
  6. 前記内袋体の内側において、前記フランジ部と前記フィルム部との境界部分を覆う補強部材を備える請求項5に記載の軟包装容器。
  7. 瞬間耐圧強度が0.4MPa以上である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の軟包装容器。
  8. 前記外袋体の材料が、前記内袋体の材料と同じである請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の軟包装容器。
  9. 前記液体は、発泡性飲料である請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の軟包装容器。
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