JP2000109104A - クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置 - Google Patents

クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置

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JP2000109104A
JP2000109104A JP10279498A JP27949898A JP2000109104A JP 2000109104 A JP2000109104 A JP 2000109104A JP 10279498 A JP10279498 A JP 10279498A JP 27949898 A JP27949898 A JP 27949898A JP 2000109104 A JP2000109104 A JP 2000109104A
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Yoshimasa Tawara
吉昌 田原
Hiroaki Takashima
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Joji Nakanishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封後の容器の密
封を維持することができると共に、ねじ込み完了を確認
する感触が得られ、且つ、少ない回転数で装着が完了す
るように構成することができる容器のキャップ装置 【解決手段】 容器開口頭部1にキャッ
プ内筒部2が螺合する容器のキャップ装置において、前
記ネジ部の螺合終端位置の直前位置において容器開口頭
部の乗り越え突起3をキャップ内筒部の乗り越え弾性脚
部4がクリック急回転を伴って乗り越えるクリック機構
を設ける一方、乗り越えクリック急回転終了時に、容器
開口頭部の容器密封幅部6とキャップ内筒部のキャップ
密封幅部7とが密封状態で接触する密封機構を設けたこ
とを特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキ
ャップ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開封した後におい
て容器の密封を維持することができると共に、ねじ込み
完了を確認する感触が得られ、且つ、少ない回転数で装
着が完了するように構成することができるクリックスト
ップ機構を有する容器のキャップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ネジは、円筒部の外側の螺旋に沿って設
けたネジ山と溝を持つ雄ネジと、円筒部の内側の螺旋に
沿って設けたネジ山と溝を持つ雌ネジとが常に一対とな
って使用されるもので、ネジ山を構成している螺旋の数
によって1条ネジ、2条ネジ、多条ネジと呼ばれている
が、この明細書では2条ネジ以上を多条ネジと呼び、多
条ネジには2条ネジも含まれるものとする。いま、条数
をnとすれば、ピッチpなるネジでは、雌ネジの一回転
によって雄ネジの進み(リード)Lは、L=npであ
る。
【0003】少ない回転数のワンタッチ感覚で装着が完
了し、又は離脱するように構成されたチューブ容器等の
キャップのネジでは、ピッチpを大きくして、容器のネ
ジ頭部の雄ネジに対してキャップの雌ネジを90°以
内、又は90°以上でも半回転から一回転もすると装着
が完了し、また、離脱するものが便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、例えば、密
封容器等のキャップのネジでは、ピッチpを大きくして
着脱を容易にした分だけ、強力な緊締力が得られず、ネ
ジが緩み易くなり、充分な密封性が得られなくなる課題
がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、請求
項1に記載の如く、容器開口頭部の外周ネジ部にキャッ
プ内筒部の内周ネジ部が螺合し、前記ネジ部のねじ込み
終端位置においてキャップのねじ込み装着が完了する容
器のキャップ装置において、前記ネジ部のねじ込み終端
位置のねじ込み前位置に容器開口頭部の乗り越え突起を
キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部が乗り越えるクリッ
ク機構を設ける一方、容器開口頭部の外周に設けた容器
密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密
封状態で接触する密封機構を設けたことを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
しようとするものである。
【0006】本発明に係るクリックストップ機構を有す
る容器のキャップ装置によれば、容器開口頭部にキャッ
プをねじ込むと、ネジ部のねじ込み終端位置の前位置に
おいて、クリック機構を構成する容器開口頭部の乗り越
え突起をキャップ内筒部の乗り越え弾性脚部が乗り越え
ることにより、乗り越え弾性力によってキャップに強力
な装着弾力が得られ、ネジの緩みを防止することができ
ると共に、クリック急回転によりねじ込み完了を確認す
る感触が得られ、確実なキャップの装着を確信すること
ができ、且つ、キャップを過剰に締め付けるのを防止す
ることができる一方、クリック作動と同時に、本発明の
密封機構を構成する容器開口頭部の外周に設けた容器密
封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密封
状態で接触することにより、充分な密封性が得られるこ
ととなる。
【0007】したがって、使用者は、60°以下とか9
0°以下と言うような、少ない回転数のワンタッチ感覚
で装着が完了し、又は離脱することに満足感が得られ、
快適なキャップの着脱感を得ることができると共に、そ
のように構成されたチューブ容器等のキャップのネジ
で、ピッチpを大きくして少ない回転で着脱を容易にし
た場合であっても、クリック機構の乗り越え弾力を受け
て接触し密封状態を維持する密封機構により、キャップ
には充分な密封性が得られることとなり、また、ネジの
緩みも防止することができる。
【0008】また、ネジ部のねじ込み終端部において、
容器開口と天板部に隙間が生じていたとしても、クリッ
ク機構の乗り越え弾力を受けて接触し密封状態を維持す
る密封機構により、キャップには充分な密封性が得られ
ることとなり、容器開封前に容器開口部に貼着されてい
たシールを使用時に除去した場合や、キャップ内天板部
のシール材を外した場合等にも、充分な密封性が得ら
れ、キャップの密封信頼性を高めることができる。
【0009】また、本発明は、請求項1に記載のクリッ
クストップ機構を有する容器のキャップ装置において、
クリック機構を構成する容器開口頭部の乗り越え突起
が、容器開口頭部の外周ネジ部の下方に設けてあると共
に、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部がキャップ内筒
部の内周ネジ部の下方に設けてあることを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。クリック機構を構成する乗り越え突起
が、容器開口頭部の外周ネジ部の下方に設けてあると共
に、乗り越え弾性脚部がキャップ内筒部の内周ネジ部の
下方に設けてある構成であることにより、乗り越え弾性
脚部をキャップ内筒部の内周ネジ部下方のスカート部側
に設けることができるから、請求項1の記載においてク
リック機構を構成する乗り越え突起が、容器開口頭部の
外周ネジ部の上方に設けてあると共に、乗り越え弾性脚
部がキャップ内筒部の内周ネジ部の上方内奥に設けてあ
る構成に比較して、キャップの製作を容易に行うことが
できることとなる。
【0010】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置にお
いて、密封機構を構成する容器開口頭部の外周に設けた
容器密封部が容器開口頭部の外周ネジ部の上方に設けて
あると共に、キャップ内筒部に設けたキャップ密封部が
キャップ内筒部の内周ネジ部の上方に設けてあることを
特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置を提供するものである。請求項1又は2に記載の
クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置にお
いて、密封機構を構成するには、容器開口頭部の外周の
容器密封部に対して、キャップ内筒部に設けたキャップ
密封部が密着するようにやや狭く構成することによって
成立するのであるが、請求項1又は2に記載のクリック
機構において容器密封部を外周ネジ部の下方に設ける場
合には、キャップ内筒部の内周ネジ部の下方に設けたキ
ャップ密封部の内径は容器外周ネジ部の外径より大きく
する必要が生じるのに対して、容器密封部及びキャップ
密封部をネジ部の上方に設ける場合には、キャップ密封
部の内径は容器外周ネジ部の外径より適宜小さく構成で
き、従って、容器頭部外周ネジ部の上方に設けた容器密
封部の外径も対応して小さく構成することができること
となり、本発明の必要十分条件を満たした小型軽量の合
理的な構成にすることができる。
【0011】また、本発明は、請求項1、2又は3に記
載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越え手
前側は突起頂部に向かう比較的緩やかな傾斜面からな
り、頂部から先は比較的急な傾斜面からなることを特徴
とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ装
置を提供するものである。上記の構成によれば、容器開
口頭部の乗り越え突起をキャップ内筒部の乗り越え弾性
脚部が装着時に乗り越えるときには、乗り越え手前側か
ら突起頂部に向かう比較的緩やかな傾斜面により比較的
円滑に乗り越えることができ、乗り越え時には急な傾斜
面でクリック急回転し軽快なクリック感が得られ、装着
後には急な傾斜面により確実な締め付けトルクが得ら
れ、また、キャップを離脱する方向に逆回転するときに
は、急な傾斜面により比較的強い回転抵抗を受け、キャ
ップの緩み止めが確実になされ、更に、キャップを離脱
するときには急な傾斜面によるクリック急回転を伴っ
て、ワンタッチ式に一気にキャップを離脱することがで
きることとなる。
【0012】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ
装置において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越
え手前側は突起頂部に向かう傾斜面からなり、頂部から
先は急激に落ち込む急斜面からなることを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。上記の構成によれば、キャップ着脱に
伴う突起乗り越え時のクリック急回転によるクリック感
と、装着後の急な傾斜面による確実な締め付けトルク
と、キャップの緩み止めと、ワンタッチ式の着脱感等
を、より際だたせることができることとなる。
【0013】また、本発明は、請求項1乃至5のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、クリック機構の乗り越え突起の頂部に
平坦部が設けてあることを特徴とするクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置を提供するものであ
る。上記の構成によれば、クリック機構の乗り越え突起
の頂部に設けた平坦部によって、突起を乗り越えてから
のクリック回転の距離を大きく取ることができるから、
ネジ部の締め付け距離が大きくなる分だけ締め付けトル
クを増大することができるのみならず、平坦部において
乗り越え抵抗の無くなったところから密封機構における
容器密封部とキャップ密封部との接触可能な範囲を取る
ことができるから、乗り越え抵抗と密封接触抵抗を重な
らないようにしてクリック機構と密封機構との重なりに
よるキャップの回転抵抗を軽減しキャップの回転を円滑
にすることができると共に、両密封部の密封接触可能範
囲の増大により密封機能を確実にすることができること
となる。
【0014】また、本発明は、請求項1乃至6のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、ねじ込み終端位置において、容器開口
頭部の外周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設け
たキャップ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設
けたことを特徴とするクリックストップ機構を有する容
器のキャップ装置を提供するものである。上記の構成に
よれば、キャップがクリック機構によりクリック急回転
してねじ込み終端位置に到達したとき密封機構が密封状
態になるから、密封機能とクリックストップ機能とが合
致した理想的な容器のキャップ装置を提供することがで
きる。
【0015】また、本発明は、請求項1乃至7のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
間のクリック回転完了位置において、容器開口頭部の外
周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設けたキャッ
プ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設けたこと
を特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置を提供するものである。上記の構成によれば、
乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が乗り越える乗り越え
位置からねじ込み終端位置に至る間のクリック回転完了
位置において、密封機構の密封部が密封状態になること
から、ねじ込み終端位置までねじ込まないでクリック回
転終了位置を以てキャップの締め付け操作を完了したと
判断してそれ以上締め付けない使用者においても、クリ
ックストップで密封状態を確保することができることと
なり、特に、密封機構の密封部の密封状態において密封
抵抗が比較的大きい場合には有効である。
【0016】また、本発明は、請求項1乃至8のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
区間の間、容器開口頭部の外周に設けた容器密封部とキ
ャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密封状態で接
触する密封機構を設けたことを特徴とするクリックスト
ップ機構を有する容器のキャップ装置を提供するもので
ある。上記の構成によれば、乗り越え突起を乗り越え弾
性脚部が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置
に至る区間の間、いずれの位置においても密封機構の密
封部が密封状態に維持されることから、クリック機構に
よるクリック回転完了後のキャップの位置に関わりなく
密封状態が維持されることとなる。
【0017】また、本発明は、請求項1乃至9のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、ねじ込み終端位置からキャップを逆回
転して前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が逆に乗り
越える位置までの間、容器開口頭部の外周に設けた容器
密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密
封状態で接触する密封機構を設けたことを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。上記の構成によれば、ねじ込み終端位
置からキャップを逆回転して前記乗り越え突起を乗り越
え弾性脚部が逆に乗り越える位置までの間、いずれの位
置においても密封機構の密封部が密封状態に維持される
ことから、請求項10の構成の場合と同様に、クリック
機構によるクリック回転完了後のキャップの位置に関わ
りなく、逆回転移動したとしてもクリック機構を乗り越
えて離脱しない限り密封状態が維持されることとなる。
【0018】また、本発明は、請求項1乃至10のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、クリック機構の前記乗り越え突起を
乗り越え弾性脚部が乗り越える乗り越え位置が、乗り越
え突起をその頂部に向かって登ることにより乗り越え弾
性脚部に生じる乗り越え抵抗が急激に失われる位置から
始まることを特徴とするクリックストップ機構を有する
容器のキャップ装置を提供するものである。上記の構成
によれば、クリック機構の乗り越え突起を乗り越え弾性
脚部が乗り越えクリック急回転を開始する乗り越え位置
は、乗り越え突起又は乗り越え弾性脚部の形状や構成の
如何に関わらず、乗り越え弾性脚部に生じる乗り越え抵
抗が急激に失われる位置から始まるから、その技術範囲
内において、実施例の構造等に限定されることなく従来
公知の種々のクリック機構を採用することができる。
【0019】また、本発明は、請求項1乃至11のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚
部が乗り越えてキャップのクリック回転が終了する位置
がネジ部のねじ込み終端位置であることを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。上記の構成によれば、キャップのクリ
ック回転が終了する位置がネジ部のねじ込み終端位置で
あることから、キャップのクリック回転が終了すると同
時に、キャップの装着が完了し、密封機構の密封状態も
得られることとなり、キャップを緩み無く装着すること
ができることとなる。
【0020】また、本発明は、請求項1乃至12のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置において
容器開口にキャップ天板が当接することを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。上記の構成によれば、ネジ部のねじ込
み終端位置において、クリック機構の乗り越え弾力によ
りキャップに強力な装着弾力が得られ、密封機構により
キャップの接触による密封状態が得られた段階で、容器
開口にキャップ天板が当接することによって、容器開口
も直接密封されることとなり、高い密封性が得られると
共に、それ以上の無理なねじ込み操作を防止できること
となる。
【0021】また、本発明は、請求項1乃至13のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置において
容器肩部にキャップスカート部が当接することを特徴と
するクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
を提供するものである。上記の構成によれば、少ない回
転数のワンタッチ感覚で装着又は離脱するように構成さ
れたチューブ容器等のキャップのネジで、ピッチpを大
きくしネジの螺旋を少なくすると、容器開口頭部に対し
てキャップにガタが生じ易くなるが、この場合、キャッ
プのねじ込み終端位置において容器肩部にキャップスカ
ート部が当接することによって、キャップが安定した装
着状態を維持することとなる。
【0022】また、本発明は、請求項1乃至14のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、容器開口頭部の外周に設けた容器密
封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とのいず
れか一方が相手方よりも曲率の小さい凸状面で相手方に
突出して密封状態で接触する密封機構を設けたことを特
徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ
装置を提供するものである。上記の構成によれば、密封
機構の容器密封部とキャップ密封部とのいずれか一方が
相手方よりも曲率の小さい凸状面で相手方に突出して密
封状態で接触することにより、曲率の大きい面と面が大
きな接触面と接触抵抗で接触する場合に比較して、曲率
の小さい凸状面が相手方に突出して小さな接触面による
小さな抵抗値で確実且つ円滑に接触することができ、且
つ、自ら又は相手方が弾性的に変形し易い形状であるか
ら、寸法誤差等を吸収して密着状態で接触することが容
易にできることとなる。
【0023】また、本発明は、請求項1乃至15のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置のネジ部が多条ネジであることを特徴とするク
リックストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供
するものである。上記の構成によれば、多条ネジにする
ことによって、ネジのピッチpを大きくしネジの螺旋を
少なくし、少ない回転数のワンタッチ感覚で装着又は離
脱するように構成することができると共に、多条にした
分だけ螺合の機会が増えて装着に要する空転角度を小さ
くすることができ、また、容器開口頭部とキャップとの
ネジ部が多条状態で当接することによって安定した嵌合
状態を得ることができる。
【0024】また、本発明は、請求項1乃至16のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、キャップのねじ込み装着が回転角度
360°以内の角度で完了することを特徴とするクリッ
クストップ機構を有する容器のキャップ装置を提供する
ものである。上記の構成によれば、キャップのねじ込み
装着が回転角度360°以内の角度で完了することによ
って、キャップ装置を少ない回転数のワンタッチ感覚で
装着又は離脱するように構成することができる。
【0025】また、本発明は、請求項1乃至17のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部にキャッ
プのねじ込み装着が回転角度180°以内の角度で完了
する2条の多条ネジを成形金型のパーテイ線を間に挟ん
で設けてなるクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置を提供するものである。上記の構成によれば、
2条の多条ネジを成形金型のパーテイ線を間に挟んで設
けてなる構成を有することにより、容器開口頭部の外周
ネジ部のネジ山及びネジ溝にパーテイ線が付されないか
ら、表面が円滑なネジ部を容易に成形できると共に、型
離れが良好な成形が可能となる。
【0026】また、本発明は、請求項16、17又は1
8に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の2条の多
条ネジに対してキャップ内筒部の内周ネジ部が4条から
なることを特徴とするクリックストップ機構を有する容
器のキャップ装置を提供するものである。上記の構成に
よれば、容器開口頭部の外周ネジ部の2条の多条ネジに
対してキャップ内筒部の内周ネジ部が4条からなること
により、それだけ少ないキャップの回転角度で、両者が
係合する機会が生じることとなると共に、係合後におい
て、容器開口頭部の外周ネジ部に4条のネジ山が当接し
てキャップのガタツキを防止し安定した係合状態を得ら
れる。
【0027】また、本発明は、請求項16、17、18
又は19に記載のクリックストップ機構を有する容器の
キャップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の2
条の多条ネジに対して成形金型のパーテイ線上に外周ネ
ジ部の一部となる突起状ネジ部を設けたことを特徴とす
るクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置を
提供するものである。上記の構成によれば、成形金型の
パーテイ線上に他の2条の外周ネジ部の一部となる突起
状の部分ネジ部を設けたことにより、キャップ側に設け
た4条ネジと4条ネジとして交合し、ガタを防止するこ
とができると共に、表面が円滑なネジ部を容易に成形で
き、型離れが良好な成形が可能となる。
【0028】また、本発明は、請求項1乃至20のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、クリック機構を構成する容器開口頭
部の乗り越え突起にキャップ内筒部の乗り越え弾性脚部
が当接してからねじ込み終端位置に至る間のみ容器開口
頭部の外周ネジ部にキャップ内筒部の内周ネジ部が螺合
することを特徴とするクリックストップ機構を有する容
器のキャップ装置を提供するものである。上記の構成に
よれば、キャップ装着時に、クリック機構を構成する乗
り越え突起に乗り越え弾性脚部が当接するところからネ
ジ部が螺合してクリック機構を乗り越えねじ込み終端位
置に至り装着を完了し、逆にキャップ離脱時には、ネジ
部の螺合によりクリック機構を乗り越えたところでキャ
ップが離脱することとなるから、キャップのネジによる
着脱はクリック機構の乗り越え区間のみに限定されるこ
ととなり、キャップの着脱回転を最小限に構成でき、キ
ャップをワンタッチ感覚で着脱することができることと
なる。
【0029】また、本発明は、請求項1乃至21に記載
のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置に
おいて、乗り越え弾性脚部が所定間隔毎にスリットを設
けた弾接片を有する複数の弾性脚片からなることを特徴
とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ装
置を提供するものである。上記の構成によれば、乗り越
え弾性脚部が所定間隔毎にスリットを設けた弾接片を有
する複数の弾性脚片からなることにより、容器開口頭部
の乗り越え突起を大きく長く設定しても弾性脚片が大き
く変形して対応することができ、乗り越え弾性脚部の乗
り越え幅Wを比較的大きく自由に取ることができ、乗り
越え弾性力によってキャップに強力な装着弾力が得ら
れ、ネジの緩みを防止することができると共に、ねじ込
み完了を確認する感触が確実に得られ、且つ乗り越え移
動時に、本発明の密封機構を構成する容器密封部とキャ
ップ密封部との接触幅を増大して円滑、確実な密封性が
得られることとなる。
【0030】また、本発明は、請求項1乃至22のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部
に対して容器開口頭部の乗り越え突起が弾性変形可能な
弾性変形部材からなることを特徴とするクリックストッ
プ機構を有する容器のキャップ装置を提供するものであ
る。上記の構成によれば、キャップ内筒部の乗り越え弾
性脚部に対して弾性変形部材からなる容器開口頭部の乗
り越え突起が弾性変形することにより、弾性脚部が円滑
に乗り越え突起を乗り越えることが可能となる。また、
本発明は、請求項1乃至23のいずれかに記載のクリッ
クストップ機構を有する容器のキャップ装置において、
キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部に対して容器開口頭
部の乗り越え突起が、ガラス、金属等の硬質の部材から
なることを特徴とするクリックストップ機構を有する容
器のキャップ装置を提供するものである。
【0031】上記の構成によれば、ガラス容器や、金属
容器のように、容器開口頭部の乗り越え突起が、ガラ
ス、金属等の硬質の部材からなることにより、キャップ
内筒部の乗り越え弾性脚部が弾性変形して円滑に乗り越
え突起を乗り越えることができる。また、本発明は、請
求項1乃至24のいずれかに記載のクリックストップ機
構を有する容器のキャップ装置において、密封機構のキ
ャップ密封部に対して容器密封部が、ガラス、金属等の
硬質の部材からなることを特徴とするクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置を提供するものであ
る。上記の構成によれば、密封機構の容器密封部が、ガ
ラス、金属等の硬質の部材からなることにより、キャッ
プ密封部が弾性変形して密着し密封状態を維持すること
となる。
【0032】
【実施例】以下図示する実施例により本発明を詳細に説
明する。図1、2、図5、図6、図7において、1は円
筒状の容器開口頭部10の雄ネジ部で、その外側の互い
に180度回転角度を隔てた螺旋に沿って2条のネジ山
1A及びネジ溝1aとネジ山1B及びネジ溝1bを持つ
雄ネジが設けてある。キャップ20の内筒部2には、9
0°回転角度間隔の螺旋に沿って4条のネジ山2A、2
B、2C、2D及びそのネジ溝2a、2b、2c、2d
を持つ雌ネジが設けてあり、例えば、キャップ20の雌
ネジ側のネジ山2Aと2Cが容器開口頭部10側の雄ネ
ジのネジ溝1aと1bにそれぞれ係合して、4条の中の
2条の雌ネジが相対する容器開口頭部10の2条の雄ネ
ジに螺合するように構成し、雌ネジキャップ20を装着
するときの空転角度間隔を90°以下に狭めて空転角度
を含めたキャップ装着回転角度を小さくしてワンタッチ
装着感覚を強めることができると共に、図1に示すよう
に、容器頭部の2条の雄ネジに螺合しない2条の雌ネジ
のネジ山2B、2Dがネジ山1A,1Bの上面に係合し
て、キャップの螺合状態を強化することができる。
【0033】2条ネジを含めて一般的な多条ネジでは、
キャップ内円筒部2の内側の螺旋に沿って設けた多条の
雄ネジに対して、同数のネジ山とネジ溝とからなる多条
の雌ネジを設けた構成にすることも勿論可能である。図
において、容器開口頭部10の外周ネジ部1の2条の多
条ネジ1A、1Bに対して成形金型のパーテイ線P上に
他の2条の外周ネジ部の一部となる突起状の部分ネジ部
1C、1Dを設けてある。成形金型のパーテイ線P上に
他の2条の外周ネジ部の一部となる突起状の部分ネジ部
1C、1Dを設けたことにより、キャップ側に設けた4
条ネジと4条ネジとして交合し、ガタを防止することが
できると共に、表面が円滑なネジ部を容易に成形でき、
4条ネジの一部となるネジ部1C、1Dがパーテイ線P
上に存在したとしても、パーテイ線を境に型離れが良好
な成形が可能となる。また、部分ネジ部1C、1Dの形
状は、図1、2又は4のように、円形山形状であって
も、図5又は6に記載のように、長円形状であっても、
図7又は8に記載のように、長菱形形状であっても良い
が、型抜きの円滑性が維持できる範囲内で、接触面積が
大きくネジの締め付けとガタ防止に適した後者の長円形
状又は長菱形形状にすることが好ましい。
【0034】3はネジ部1の下側に設けた乗り越え突起
で、キャップ内筒部20の乗り越え弾性脚部4が乗り越
えるクリック機構を構成している。図2に記載の如く、
乗り越え突起3は、頂部の平坦部3aを間に挟んで上部
は緩やかな緩斜面3bを形成すると共に、下部は急激な
急斜面3cを形成しており、前記頂部の平坦部3aは前
記両斜面を滑らかに接続する平坦面又は凸状面であるこ
とが好ましい。実施例の場合、図3に記載の如く、乗り
越え弾性脚部4は、雌ネジ部の下側に設けた所定間隔毎
のスリット5に分割された弾接片4aを先端部に有する
複数の弾性脚片4bからなる。弾接片4aは平坦な乗り
越え幅Nを中央部に具備する滑らかな凸面状からなると
共に、弾性脚片4bは弾性変形の大きく取れる肉厚の薄
い構成からなり、容器開口頭部10の乗り越え突起3を
大きく長く設定しても弾性脚片4aが大きく変形して対
応することができ、乗り越え弾性脚部4の乗り越え幅N
を比較的大きく自由に取ることができ、拡張方向に弾性
変形して蓄積した乗り越え弾力を、乗り越え突起3を乗
り越えクリック急回転するときに解放しながらキャップ
に強力な装着弾力が得られ、ネジの緩みを防止すること
ができると共に、ねじ込み完了を確認する感触が確実に
得られ、且つ乗り越え移動時に、本発明の密封機構を構
成する容器密封部とキャップ密封部との接触幅E、接触
位置、及び接触強さの設定の自由度を増大して円滑、確
実な密封性が得られることとなる。
【0035】なお、乗り越え弾性脚部4のスリット5
は、キャップ内筒部20の材質によってその数と間隔を
適宜変更して設定することができる一方、例えば、乗り
越え突起3が弾力性又は柔軟性に富む場合には、乗り越
え時に乗り越え突起3が大きく弾性変形することとなる
から、スリットの数を減らすことができると共に、クリ
ック機構のクリック突起の構造によってはスリット不要
な構成にすることができる。
【0036】乗り越え突起3の頂部の平坦部3aの幅N
と乗り越え弾性脚部4bの乗り越え幅Nは、後述する容
器開口頭部の外周に設けた容器密封部とキャップ内筒部
に設けたキャップ密封部とが、どの位置で、どの程度の
幅と強さで密着するかによって、適宜設定されることと
なる。即ち、頂部の平坦部幅Wと乗り越え幅Nは、キャ
ップ装着のねじ込み端部付近において、乗り越え脚部4
の弾接片4aが乗り越え突起3に当接する位置で始ま
り、相互に接触しながら、凸面状の弾接片4aの凸面頂
部が乗り越え突起3の凸面頂部を越えて急斜面3cに落
ち込む位置で完了するが、落ち込み前又は落ち込み後の
どの位置で容器密封部とキャップ密封部とが、接触を始
め、接触を完了するかによって、どの程度の幅と強さで
密着するかが決定する一要素となる。
【0037】図1乃至3において、6は容器開口頭部1
0のネジ部1の上側外周に設けた容器密封部であり、キ
ャップ内筒部2のネジ部上側に設けたキャップ密封部7
と、密封幅Eで接触するように設けてある。即ち、実施
例の場合、キャップ密封部7の内周形状より容器密封部
6の外周形状を僅かに大きく成形してあり、キャップ装
着の最終段階において両者が密封幅Eで弾力的に嵌着す
るように構成してある。従って、容器開口頭部10及び
キャップ内頭部2の材質にも左右されるが、キャップ密
封部7の外周形状より容器密封部6の外周形状がどれだ
け大きく成形してあるかによっても、密着強さが左右さ
れ、設計段階で種々に設定することができる。一般的に
は、キャップ20が弾性変形脚部4を具備することから
キャップ密封部7が弾性変形部材であるとが考えられ、
この場合、容器開口頭部の材質は硬質のプラスチック
製、ガラス製又は金属製等であっても、キャップ密封部
7が弾性変形して密着することとなる。また、密封幅E
において、実施例では、同一径に記載してあるが、穴径
に緩いテーパーを設けて徐々に密着度を増大する構成に
することもできる。
【0038】図7の実施例において、容器開口頭部10
の外周に設けた容器密封部6は、曲率の小さい凸状面6
aで相手方に突出して密封幅Eの間、密封状態で接触す
る密封機構を構成しており、密封機構の容器密封部6が
相手方のキャップ密封部7に曲率の小さい凸状面6aで
突出して密封状態で接触することにより、曲率の大きい
面と面が大きな接触面と接触抵抗で接触する場合に比較
して、曲率の小さい凸状面6aが小さい接触面による小
さな抵抗値で確実且つ円滑に接触することができ、且
つ、自ら又は相手方が弾性的に変形し易い形状であるか
ら、寸法誤差等を吸収して密封幅Eの区間で密着状態で
接触することが容易にできることとなる。
【0039】この場合、密封機構の容器密封部6とキャ
ップ密封部7とのいずれか一方が相手方よりも曲率の小
さい凸状面で相手方に突出して密封状態で接触すること
により、同じ密封効果が得られると共に、相手方の接触
面を調整することによって密封幅Eの大きさから密封強
度、密封位置等を容易に設定することができる。なお、
図7の実施例の場合、容器密封部6の凸状面6aの上側
面6bが緩い傾斜面をなしているから、キャップ装着時
に平滑なキャップ密封部7と円滑に接触して密封状態を
維持するように構成してあり、キャップ離脱時には比較
的密着抵抗が大きく作用し、嵌着状態を維持する傾向の
構成にしてある。なお、この場合、キャップ密封部7を
徐々に孔径が狭まる傾斜面として構成し、クリックスト
ップ位置で密着抵抗が最大になるように構成することが
できると共に、キャップ密封部7をクリック急回転部で
やや広げて密着抵抗を減らしクリック回転終了位置付近
で徐々に孔径が狭まる傾斜面として構成し、クリックス
トップ位置で密着抵抗が最大になるように構成すること
もできる
【0040】また、本発明は、上記クリックストップ機
構を有する容器のキャップ装置において、クリック機構
の乗り越え突起3が、乗り越え手前側は突起頂部3aに
向かう比較的緩やかな傾斜面3bからなり、頂部から先
は比較的急な傾斜面3cからなることにより、容器開口
頭部の乗り越え突起3をキャップ内筒部の乗り越え弾性
脚部4が装着時に乗り越えるときには、乗り越え手前側
から突起頂部に向かう比較的緩やかな傾斜面3bにより
比較的円滑に乗り越えることができ、乗り越え時には急
な傾斜面3cでクリック急回転し軽快なクリック感が得
られ、装着後には急な傾斜面3cにより確実な締め付け
トルクが得られ、また、キャップを離脱する方向に逆回
転するときには、急な傾斜面3cにより比較的強い回転
抵抗を受け、キャップの緩み止めが確実になされ、更
に、キャップを離脱するときには急な傾斜面3cによる
クリック急回転を伴って、ワンタッチ式に一気にキャッ
プを離脱することができることとなる。
【0041】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、クリック機
構の乗り越え突起3が、乗り越え手前側は突起頂部に向
かう傾斜面3bからなり、頂部から先は急激に落ち込む
急斜面3cからなることにより、キャップ着脱に伴う突
起乗り越え時のクリック急回転によるクリック感と、装
着後の急な傾斜面3cによる確実な締め付けトルクと、
キャップの緩み止めと、ワンタッチ式の着脱感等を、よ
り際だたせることができることとなる。
【0042】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、クリック機
構の乗り越え突起3の頂部に平坦部3aが設けてあるこ
とにより、クリック機構の乗り越え突起3の頂部に設け
た平坦部3aによって、突起を乗り越えてからのクリッ
ク回転の距離を大きく取ることができるから、ネジ部の
締め付け距離が大きくなる分だけ締め付けトルクを増大
することができるのみならず、平坦部において乗り越え
抵抗の無くなったところから密封機構における容器密封
部6とキャップ密封部7との接触可能な範囲を取ること
ができるから、乗り越え抵抗と密封接触抵抗を重ならな
いようにしてクリック機構と密封機構との重なりによる
キャップの回転抵抗を軽減しキャップの回転を円滑にす
ることができると共に、両密封部の密封接触可能範囲の
増大により密封機能を確実にすることができることとな
る。
【0043】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、ねじ込み終
端位置において、容器開口頭部の外周に設けた容器密封
部6とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部7とが密
封状態で接触する密封機構を設けた構成により、キャッ
プがクリック機構によりクリック急回転してねじ込み終
端位置に到達したとき密封機構が密封状態になるから、
密封機能とクリックストップ機能とが合致した理想的な
容器のキャップ装置を提供することができる。
【0044】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、前記乗り越
え突起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越える乗り越え位
置からねじ込み終端位置に至る間のクリック回転完了位
置において、容器開口頭部の外周に設けた容器密封部6
とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部7とが密封状
態で接触する密封機構を設けたことにより、乗り越え突
起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越える乗り越え位置か
らねじ込み終端位置に至る間のクリック回転完了位置に
おいて、密封機構の密封部6,7が密封状態になること
から、ねじ込み終端位置までねじ込まないでクリック回
転終了位置を以てキャップの締め付け操作を完了したと
判断してそれ以上締め付けない使用者においても、クリ
ックストップで密封状態を確保することができることと
なり、特に、密封機構の密封部の密封状態において密封
抵抗が比較的大きい場合には、密封抵抗の大きさにより
クリック回転終了位置が決まることがあり、有効であ
る。
【0045】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、前記乗り越
え突起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越える乗り越え位
置からねじ込み終端位置に至る区間の間、容器開口頭部
の外周に設けた容器密封部6とキャップ内筒部に設けた
キャップ密封部7とが密封状態で接触する密封機構を設
けた構成を有することにより、乗り越え突起3を乗り越
え弾性脚部4が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終
端位置に至る区間の間、いずれの位置においても密封機
構の密封部6,7が密封状態に維持されることから、ク
リック機構によるクリック回転完了後のキャップの位置
に関わりなく密封状態が維持されることとなる。
【0046】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、ねじ込み終
端位置からキャップを逆回転して前記乗り越え突起3を
乗り越え弾性脚部4が逆に乗り越える位置までの間、容
器開口頭部の外周に設けた容器密封部6とキャップ内筒
部に設けたキャップ密封部7とが密封状態で接触する密
封機構を設けたことにより、ねじ込み終端位置からキャ
ップを逆回転して前記乗り越え突起3を乗り越え弾性脚
部4が逆に乗り越える位置までの間、いずれの位置にお
いても密封機構の密封部が密封状態に維持されることか
ら、前記同様に、クリック機構によるクリック回転完了
後のキャップの位置に関わりなく、逆回転移動したとし
てもクリック機構を乗り越えて離脱しない限り密封状態
が維持されることとなる。
【0047】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、クリック機
構の前記乗り越え突起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越
える乗り越え位置が、乗り越え突起3をその頂部3aに
向かって登ることにより乗り越え弾性脚部4に生じる乗
り越え抵抗が急激に失われる位置から始まることを特徴
とする構成を有することにより、クリック機構の乗り越
え突起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越えクリック急回
転を開始する乗り越え位置は、乗り越え突起又は乗り越
え弾性脚部の形状や構成の如何に関わらず、乗り越え弾
性脚部4に生じる乗り越え抵抗が急激に失われる位置か
ら始まるから、その技術範囲内において、実施例の構造
等に限定されることなく従来公知の種々のクリック機構
を採用することができる。
【0048】また、本発明は、上記のクリックストップ
機構を有する容器のキャップ装置において、前記乗り越
え突起3を乗り越え弾性脚部4が乗り越えてキャップの
クリック回転が終了する位置がネジ部のねじ込み終端位
置である構成を有することにより、キャップのクリック
回転が終了する位置がネジ部のねじ込み終端位置である
ことから、キャップのクリック回転が終了すると同時
に、キャップの装着が完了し、密封機構の密封状態も得
られることとなり、キャップを緩み無く装着することが
できることとなる。
【0049】また、本発明は、ネジ部のねじ込み終端位
置において、容器開口9にキャップ天板11が当接する
ことを特徴とするクリックストップ機構を有する容器の
キャップ装置を提供するものである。ネジ部のねじ込み
終端位置においては、前述の如く、クリック機構の乗り
越え弾力によりキャップに強力な装着弾力が得られ、密
封機構によりキャップの接触による密封状態が得られる
こととなるが、その密封段階で、容器開口9にキャップ
天板11が当接することによって、容器開口9も直接密
封されることとなり、高い密封性が得られると共に、そ
れ以上の無理なねじ込み操作を防止できる。なお、実施
例の場合、開封前において 容器開口9にはアルミ箔等
からなるシール材12が溶着されているが、シール材1
2を除去した使用状態において容器開口9にキャップ天
板11が当接するように構成してある。
【0050】また、本発明は、ネジ部のねじ込み終端位
置において、容器肩部13にキャップスカート部14が
当接することを特徴とするクリックストップ機構を有す
る容器のキャップ装置を提供するものである。実施例の
場合、キャップスカート部14は前記キャップ内筒部2
の外周に設けたキャップ外筒部15に設けてあり、乗り
越え突起3の下方に首部16を介して設けた容器肩部1
3の傾斜面に全周的に当接している。少ない回転数のワ
ンタッチ感覚で装着又は離脱するように構成されたチュ
ーブ容器等のキャップのネジで、ピッチpを大きくしネ
ジの螺旋を少なくすると、容器開口頭部10に対してキ
ャップ20にガタが生じ易くなるが、この場合、キャッ
プ20のねじ込み終端位置において容器肩部13にキャ
ップスカート部14が当接することによって、キャップ
20が安定した装着状態を維持することとなる。
【0051】上記の実施例の構成において、容器胴部1
7を持って、容器開口頭部10のネジ部1にキャップ2
0のキャップ内筒部2をねじ込むと、20°乃至60°
程度の僅かな回転角度で乗り越え弾性脚部4の弾接片4
aが乗り越え突起3の緩斜面3bに当接し、軽い抵抗感
を受ける。軽い抵抗感に抗して引き続き回転を続けると
間もなく、弾接片4aが頂部の平坦部3aを乗り越え急
斜面3cに落ち込むと同時に、容器密封部6にキャップ
密封部7が圧接して密封が完了する。その時、同時若し
くは直後に、容器開口9にキャップ天板部11が当接
し、容器肩部13にキャップスカート部14が当接す
る。これによって、キャップ20は安定した密封状態を
維持することとなる。
【0052】キャップのねじ込み装着の完了は、弾接片
4aが乗り越え突起の頂部の平坦部3aを乗り越え、容
器密封部6にキャップ密封部7が圧接して密封状態にな
ったときに完了するのが基本であるが、同時に、容器開
口9にキャップ天板部11が当接し、容器肩部13にキ
ャップスカート部14が当接する構成が好ましい。次
に、容器からキャップを取り外すときは、直ちに弾性脚
部4の弾接片4aが乗り越え突起3の急斜面3aに当接
し、比較的強い抵抗感を受ける。この抵抗感に抗して回
転を続けると直後に、弾接片4aが頂部の平坦部3aを
乗り越え緩斜面3bに達すると同時に、容器密封部6か
らキャップ密封部7が離脱し、キャップも容器から離脱
することとなる。なお、キャップは乗り越え弾性脚部4
やキャップ密封部7等の弾力性を有する部分を具備する
関係上、弾力性を有するプラスチック製であることが好
ましいが、相手の容器開口頭部10はプラスチック以外
のガラス製やアルミ合金製であっても勿論よい。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明にかかるクリックス
トップ機構を有する容器のキャップ装置によれば、容器
開口頭部の外周ネジ部にキャップ内筒部の内周ネジ部が
螺合し、前記ネジ部のねじ込み終端位置においてキャッ
プのねじ込み装着が完了する容器のキャップ装置におい
て、前記ネジ部のねじ込み終端位置のねじ込み前位置に
容器開口頭部の乗り越え突起をキャップ内筒部の乗り越
え弾性脚部が乗り越えるクリック機構を設ける一方、容
器開口頭部の外周に設けた容器密封部とキャップ内筒部
に設けたキャップ密封部とが密封状態で接触する密封機
構を設けた構成を有することにより、容器開口頭部にキ
ャップをねじ込むと、ネジ部のねじ込み終端位置の前位
置において、クリック機構を構成する容器開口頭部の乗
り越え突起をキャップ内筒部の乗り越え弾性脚部が乗り
越えることにより、乗り越え弾性力によってキャップに
強力な装着弾力が得られ、ネジの緩みを防止することが
できると共に、クリック急回転によりねじ込み完了を確
認する感触が得られ、確実なキャップの装着を確信する
ことができ、且つ、キャップを過剰に締め付けるのを防
止することができる一方、クリック作動と同時に、本発
明の密封機構を構成する容器開口頭部の外周に設けた容
器密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが
密封状態で接触することにより、充分な密封性が得られ
る効果がある。
【0054】したがって、使用者は、60°以下とか9
0°以下と言うような、少ない回転数のワンタッチ感覚
で装着が完了し、又は離脱することに満足感が得られ、
快適なキャップの着脱感を得ることができると共に、そ
のように構成されたチューブ容器等のキャップのネジ
で、ピッチpを大きくして少ない回転で着脱を容易にし
た場合であっても、クリック機構の乗り越え弾力を受け
て接触し密封状態を維持する密封機構により、キャップ
には充分な密封性が得られることとなり、また、ネジの
緩みも防止することができる効果がある。また、ネジ部
のねじ込み終端部において、容器開口と天板部に隙間が
生じていたとしても、クリック機構の乗り越え弾力を受
けて接触し密封状態を維持する密封機構により、キャッ
プには充分な密封性が得られることとなり、容器開封前
に容器開口部に貼着されていたシールを使用時に除去し
た場合や、キャップ内天板部のシール材を外した場合等
にも、充分な密封性が得られ、キャップの密封信頼性を
高めることができる効果がある。
【0055】また、本発明は、請求項1に記載のクリッ
クストップ機構を有する容器のキャップ装置において、
クリック機構を構成する容器開口頭部の乗り越え突起
が、容器開口頭部の外周ネジ部の下方に設けてあると共
に、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部がキャップ内筒
部の内周ネジ部の下方に設けてある構成を有することに
より、乗り越え弾性脚部をキャップ内筒部の内周ネジ部
下方のスカート部側に設けることができるから、請求項
1の記載においてクリック機構を構成する乗り越え突起
が、容器開口頭部の外周ネジ部の上方に設け、乗り越え
弾性脚部がキャップ内筒部の内周ネジ部の上方内奥に設
けてある構成に比較して、キャップの製作を容易に行う
ことができる効果がある。
【0056】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置にお
いて、密封機構を構成する容器開口頭部の外周に設けた
容器密封部が容器開口頭部の外周ネジ部の上方に設けて
あると共に、キャップ内筒部に設けたキャップ密封部が
キャップ内筒部の内周ネジ部の上方に設けてある構成を
有することにより、請求項1又は2に記載のクリックス
トップ機構を有する容器のキャップ装置において、密封
機構を構成するには、容器開口頭部の外周の容器密封部
に対して、キャップ内筒部に設けたキャップ密封部が密
着するようにやや狭く構成することによって成立するの
であるが、請求項1又は2に記載のクリック機構におい
て容器密封部を外周ネジ部の下方に設ける場合には、キ
ャップ内筒部の内周ネジ部の下方に設けたキャップ密封
部の内径は容器外周ネジ部の外径より大きくする必要が
生じるのに対して、容器密封部及びキャップ密封部をネ
ジ部の上方に設ける場合には、キャップ密封部の内径は
容器外周ネジ部の外径より適宜小さく構成でき、従っ
て、容器頭部外周ネジ部の上方に設けた容器密封部の外
径も対応して小さく構成することができることとなり、
本発明の必要十分条件を満たした小型軽量の合理的な構
成にすることができる効果がある。
【0057】また、本発明は、請求項1、2又は3に記
載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越え手
前側は突起頂部に向かう比較的緩やかな傾斜面からな
り、頂部から先は比較的急な傾斜面からなる構成を有す
ることにより、容器開口頭部の乗り越え突起をキャップ
内筒部の乗り越え弾性脚部が装着時に乗り越えるときに
は、乗り越え手前側から突起頂部に向かう比較的緩やか
な傾斜面により比較的円滑に乗り越えることができ、乗
り越え時には急な傾斜面でクリック急回転し軽快なクリ
ック感が得られ、装着後には急な傾斜面により確実な締
め付けトルクが得られ、また、キャップを離脱する方向
に逆回転するときには、急な傾斜面により比較的強い回
転抵抗を受け、キャップの緩み止めが確実になされ、更
に、キャップを離脱するときには急な傾斜面によるクリ
ック急回転を伴って、ワンタッチ式に一気にキャップを
離脱することができる効果がある。
【0058】また、本発明は、請求項1、2、3又は4
に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ
装置において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越
え手前側は突起頂部に向かう傾斜面からなり、頂部から
先は急激に落ち込む急斜面からなる構成を有することに
より、キャップ着脱に伴う突起乗り越え時のクリック急
回転によるクリック感と、装着後の急な傾斜面による確
実な締め付けトルクと、キャップの緩み止めと、ワンタ
ッチ式の着脱感等を、より際だたせることができる効果
がある。
【0059】また、本発明は、請求項1乃至5のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、クリック機構の乗り越え突起の頂部に
平坦部が設けてある構成を有することにより、クリック
機構の乗り越え突起の頂部に設けた平坦部によって、突
起を乗り越えてからのクリック回転の距離を大きく取る
ことができるから、ネジ部の締め付け距離が大きくなる
分だけ締め付けトルクを増大することができるのみなら
ず、平坦部において乗り越え抵抗の無くなったところか
ら密封機構における容器密封部とキャップ密封部との接
触可能な範囲を広く取ることができるから、乗り越え抵
抗と密封接触抵抗を重ならないようにしてクリック機構
と密封機構との重なりによるキャップの回転抵抗を軽減
しキャップの回転を円滑にすることができると共に、両
密封部の密封接触可能範囲の増大により密封機能を確実
にすることができる効果がある。
【0060】また、本発明は、請求項1乃至6のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、ねじ込み終端位置において、容器開口
頭部の外周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設け
たキャップ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設
けた構成を有することにより、キャップがクリック機構
によりクリック急回転してねじ込み終端位置に到達した
とき密封機構が密封状態になるから、密封機能とクリッ
クストップ機能とが合致した理想的な容器のキャップ装
置を提供することができる効果がある。
【0061】また、本発明は、請求項1乃至7のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
間のクリック回転完了位置において、容器開口頭部の外
周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設けたキャッ
プ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設けた構成
を有することにより、乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
間のクリック回転完了位置において、密封機構の密封部
が密封状態になることから、ねじ込み終端位置までねじ
込まないでクリック回転終了位置を以てキャップの締め
付け操作を完了したと判断してそれ以上締め付けない場
合においても、クリックストップで密封状態を確保する
ことができる効果がある。
【0062】また、本発明は、請求項1乃至8のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
区間の間、容器開口頭部の外周に設けた容器密封部とキ
ャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密封状態で接
触する密封機構を設けた構成を有することにより、乗り
越え突起を乗り越え弾性脚部が乗り越える乗り越え位置
からねじ込み終端位置に至る区間の間、いずれの位置に
おいても密封機構の密封部が密封状態に維持されること
から、クリック機構によるクリック回転完了後のキャッ
プの位置に関わりなく密封状態が維持される効果があ
る。
【0063】また、本発明は、請求項1乃至9のいずれ
かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、ねじ込み終端位置からキャップを逆回
転して前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が逆に乗り
越える位置までの間、容器開口頭部の外周に設けた容器
密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密
封状態で接触する密封機構を設けた構成を有することに
より、ねじ込み終端位置からキャップを逆回転して前記
乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が逆に乗り越える位置
までの間、いずれの位置においても密封機構の密封部が
密封状態に維持されることから、請求項10の構成の場
合と同様に、クリック機構によるクリック回転完了後の
キャップの位置に関わりなく、逆回転移動したとしても
クリック機構を乗り越えて離脱しない限り密封状態が維
持されることとなる。
【0064】また、本発明は、請求項1乃至10のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、クリック機構の前記乗り越え突起を
乗り越え弾性脚部が乗り越える乗り越え位置が、乗り越
え突起をその頂部に向かって登ることにより乗り越え弾
性脚部に生じる乗り越え抵抗が急激に失われる位置から
始まることを特徴とする構成を有することにより、クリ
ック機構の乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が乗り越え
クリック急回転を開始する乗り越え位置は、乗り越え突
起又は乗り越え弾性脚部の形状や構成の如何に関わら
ず、乗り越え弾性脚部に生じる乗り越え抵抗が急激に失
われる位置から始まるから、その技術範囲内において、
実施例の構造等に限定されることなく従来公知の種々の
クリック機構を採用することができる効果がある。
【0065】また、本発明は、請求項1乃至11のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚
部が乗り越えてキャップのクリック回転が終了する位置
がネジ部のねじ込み終端位置であることを特徴とする構
成を有することにより、キャップのクリック回転が終了
する位置がネジ部のねじ込み終端位置であることから、
キャップのクリック回転が終了すると同時に、キャップ
の装着が完了し、密封機構の密封状態も得られることと
なり、キャップを緩み無く装着することができる効果が
ある。
【0066】また、本発明は、請求項1乃至12のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置において
容器開口にキャップ天板が当接する構成を有することに
より、ネジ部のねじ込み終端位置において、クリック機
構の乗り越え弾力によりキャップに強力な装着弾力が得
られ、密封機構によりキャップの接触による密封状態が
得られた段階で、容器開口にキャップ天板が当接するこ
とによって、容器開口も直接密封されることとなり、高
い密封性が得られると共に、それ以上の無理なねじ込み
操作を防止できる効果がある。
【0067】また、本発明は、請求項1乃至13のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置において
容器肩部にキャップスカート部が当接することを特徴と
する構成を有することにより、少ない回転数のワンタッ
チ感覚で装着又は離脱するように構成されたチューブ容
器等のキャップのネジで、ピッチpを大きくしネジの螺
旋を少なくすると、容器開口頭部に対してキャップにガ
タが生じ易くなるが、この場合、キャップのねじ込み終
端位置において容器肩部にキャップスカート部が当接す
ることによって、キャップが安定した装着状態を維持す
る効果がある。
【0068】また、本発明は、請求項1乃至14のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、容器開口頭部の外周に設けた容器密
封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とのいず
れか一方が相手方よりも曲率の小さい凸状面で相手方に
突出して密封状態で接触する密封機構を設けたことを特
徴とする構成を有することにより、密封機構の容器密封
部とキャップ密封部とのいずれか一方が相手方よりも曲
率の小さい凸状面で相手方に突出して密封状態で接触す
ることにより、曲率の大きい面と面が大きな接触面と接
触抵抗で接触する場合に比較して、曲率の小さい凸状面
が相手方に突出して小さな接触面による小さな抵抗値で
確実且つ円滑に接触することができ、且つ、自ら又は相
手方が弾性的に変形し易い形状であるから、寸法誤差等
を吸収して密着状態で接触することが容易にできると共
に、相手方の接触面積幅の大小、起伏に対応した密封状
態が得られる効果がある。
【0069】また、本発明は、請求項1乃至15のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置のネジ部が多条ネジであることを特徴とする構
成を有することにより、多条ネジにすることによって、
ネジのピッチpを大きくしネジの螺旋を少なくし、少な
い回転数のワンタッチ感覚で装着又は離脱するように構
成することができると共に、多条にした分だけ螺合の機
会が増えて装着に要する空転角度を小さくすることがで
き、また、容器開口頭部とキャップとのネジ部が多条状
態で当接することによって安定した嵌合状態を得ること
ができる効果がある。
【0070】また、本発明は、請求項1乃至16のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、キャップのねじ込み装着が回転角度
360°以内の角度で完了することを特徴とする構成を
有することにより、キャップのねじ込み装着が回転角度
360°以内の角度で完了することによって、キャップ
装置を少ない回転数のワンタッチ感覚で装着又は離脱す
るように構成することができる効果がある。
【0071】また、本発明は、請求項1乃至17のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部にキャッ
プのねじ込み装着が回転角度180°以内の角度で完了
する2条の多条ネジを成形金型のパーテイ線を間に挟ん
で設けてなる構成を有することにより、2条の多条ネジ
を成形金型のパーテイ線を間に挟んで設けて、容器開口
頭部の外周ネジ部のネジ山及びネジ溝にパーテイ線が付
されないから、表面が円滑なネジ部を容易に成形できる
と共に、型離れが良好な成形が可能となる効果がある。
【0072】また、本発明は、請求項16、17又は1
8に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
プ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の2条の多
条ネジに対してキャップ内筒部の内周ネジ部が4条から
なることを特徴とする構成を有することにより、容器開
口頭部の外周ネジ部の2条の多条ネジに対してキャップ
内筒部の内周ネジ部が4条からなるから、それだけ少な
いキャップの回転角度で、両者が係合する機会が生じる
こととなると共に、係合後において、容器開口頭部の外
周ネジ部に4条のネジ山が当接してキャップのガタツキ
を防止し安定した係合状態を得られる効果がある。
【0073】また、本発明は、請求項16、17、18
又は19に記載のクリックストップ機構を有する容器の
キャップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の2
条の多条ネジに対して成形金型のパーテイ線上に外周ネ
ジ部の一部となる突起状ネジ部を設けたことを特徴とす
る構成を有することにより、成形金型のパーテイ線上に
他の2条の外周ネジ部の一部となる突起状の部分ネジ部
を設けたから、キャップ側に設けた4条ネジと4条ネジ
として交合し、ガタを防止することができると共に、表
面が円滑なネジ部を容易に成形でき、パーテイ線を境に
型離れの良好な成形ができる効果がある。
【0074】また、本発明は、請求項1乃至20のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、クリック機構を構成する容器開口頭
部の乗り越え突起にキャップ内筒部の乗り越え弾性脚部
が当接してからねじ込み終端位置に至る間のみ容器開口
頭部の外周ネジ部にキャップ内筒部の内周ネジ部が螺合
することを特徴とする構成を有することにより、キャッ
プ装着時に、クリック機構を構成する乗り越え突起に乗
り越え弾性脚部が当接するところからネジ部が螺合して
クリック機構を乗り越えねじ込み終端位置に至り装着を
完了し、逆にキャップ離脱時には、ネジ部の螺合により
クリック機構を乗り越えたところでキャップが離脱する
こととなるから、キャップのネジによる着脱はクリック
機構の乗り越え区間のみに限定されることとなり、キャ
ップの着脱回転と係合ネジ部を最小限に構成でき、キャ
ップをそれだけワンタッチ感覚で着脱することができる
効果がある。
【0075】また、本発明は、請求項1乃至21に記載
のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置に
おいて、乗り越え弾性脚部が所定間隔毎にスリットを設
けた弾接片を有する複数の弾性脚片からなることを特徴
とする構成を有するから、乗り越え弾性脚部が所定間隔
毎にスリットを設けた弾接片を有する複数の弾性脚片か
らなることにより、容器開口頭部の乗り越え突起を大き
く長く設定しても弾性脚片が大きく変形して対応するこ
とができ、乗り越え弾性脚部の乗り越え幅Wを比較的大
きく自由に取ることができ、乗り越え弾性力によってキ
ャップに強力な装着弾力が得られ、ネジの緩みを防止す
ることができると共に、ねじ込み完了を確認する感触が
確実に得られ、且つ乗り越え移動時に、本発明の密封機
構を構成する容器密封部とキャップ密封部との接触幅を
増大して円滑、確実な密封性が得られる効果がある。
【0076】また、本発明は、請求項1乃至22のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部
に対して容器開口頭部の乗り越え突起が弾性変形可能な
弾性変形部材からなることを特徴とする構成を有するこ
とにより、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部に対して
弾性変形部材からなる容器開口頭部の乗り越え突起が弾
性変形することにより、弾性脚部が円滑に乗り越え突起
を乗り越えることができる効果がある。
【0077】また、本発明は、請求項1乃至23のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部
に対して容器開口頭部の乗り越え突起が、硬質合成樹
脂、ガラス、金属等の硬質の部材からなることを特徴と
する構成を有することにより、硬質合成樹脂容器、ガラ
ス容器や、アルミニュウム合金等の金属容器のように、
容器開口頭部の乗り越え突起が滑り易い硬質の部材から
なることにより、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部が
弾性変形して円滑に乗り越え突起を乗り越えることがで
きる効果がある。
【0078】また、本発明は、請求項1乃至24のいず
れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
ップ装置において、密封機構のキャップ密封部に対して
容器密封部が、硬質合成樹脂、ガラス、金属等の硬質の
部材からなる構成を有することにより、硬質合成樹脂容
器、ガラス容器や、アルミニュウム合金等の金属容器の
ように、密封機構の容器密封部が滑り易い硬質の部材か
らなることにより、キャップ密封部が弾性変形して円滑
に密着し密封状態を維持する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一実施例の要部を縦断して示
す縦断正面図。
【図2】 図1の実施例の要部の概略側面図。
【図3】 図1の実施例の他の要部の概略縦断図。
【図4】 本発明装置の一実施例の要部を展開して示
す説明図。
【図5】 本発明装置の他の実施例の要部を縦断して
示す縦断正面図。
【図6】 図5の実施例の要部の概略側面図。
【図7】 本発明装置の他の実施例の要部を縦断して
示す縦断正面図。
【図8】 図7の実施例の要部を展開して示す説明
図。
【符号の説明】
1 容器開口頭部のネジ部 1A、1B ネジ山 1C、1D 部分ネジ部 1a、1b ネジ溝 2 キャップ内筒部 2A、2B、2C、2D ネジ山 2a、2b、2c、2d ネジ溝 3 乗り越え突起 3a 頂部の平坦部 3b 緩斜面 3c 急斜面 4 乗り越え弾性脚部 4a 弾接片 4b 弾性脚片 5 スリット 6 容器密封部 7 キャップ密封部 9 容器開口 10 容器開口頭部 11 キャップ天板 12 シール材 13 容器肩部 14 キャップスカート部 15 キャップ外筒部 16 首部 17 容器胴部 20 キャップ E 密封幅 W 平坦部幅 P パーテイ線
フロントページの続き (72)発明者 浅倉 政明 東京都板橋区宮本町38−8 ヱスビー食品 株式会社中央研究所内 (72)発明者 引地 明夫 東京都板橋区宮本町38−8 ヱスビー食品 株式会社中央研究所内 (72)発明者 田原 吉昌 富山県下新川郡入善町青木5777番地 シロ ウマサイエンス株式会社内 (72)発明者 高島 弘明 富山県下新川郡入善町青木5777番地 シロ ウマサイエンス株式会社内 (72)発明者 中西 丈二 富山県下新川郡入善町青木5777番地 シロ ウマサイエンス株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA22 AA24 AA32 BA03 BA06 CA01 CC03 DA01 DB12 DB13 DB17 DC03 FA09 FB01 FC02 FC09 FD13 GA02 GB02 GB08 HA03 HB01 HD03 LA01 LA17

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器開口頭部の外周ネジ
    部にキャップ内筒部の内周ネジ部が螺合し、前記ネジ部
    のねじ込み終端位置においてキャップのねじ込み装着が
    完了する容器のキャップ装置において、前記ネジ部のね
    じ込み終端位置のねじ込み前位置に容器開口頭部の乗り
    越え突起をキャップ内筒部の乗り越え弾性脚部が乗り越
    えるクリック機構を設ける一方、容器開口頭部の外周に
    設けた容器密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密
    封部とが密封状態で接触する密封機構を設けたことを特
    徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリッ
    クストップ機構を有する容器のキャップ装置において、
    クリック機構を構成する容器開口頭部の乗り越え突起
    が、容器開口頭部の外周ネジ部の下方に設けてあると共
    に、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚部がキャップ内筒
    部の内周ネジ部の下方に設けてあることを特徴とするク
    リックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の
    クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置にお
    いて、密封機構を構成する容器開口頭部の外周に設けた
    容器密封部が容器開口頭部の外周ネジ部の上方に設けて
    あると共に、キャップ内筒部に設けたキャップ密封部が
    キャップ内筒部の内周ネジ部の上方に設けてあることを
    特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記
    載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
    において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越え手
    前側は突起頂部に向かう比較的緩やかな傾斜面からな
    り、頂部から先は比較的急な傾斜面からなることを特徴
    とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4
    に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ
    装置において、クリック機構の乗り越え突起が、乗り越
    え手前側は突起頂部に向かう傾斜面からなり、頂部から
    先は急激に落ち込む急斜面からなることを特徴とするク
    リックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置において、クリック機構の乗り越え突起の頂部に
    平坦部が設けてあることを特徴とするクリックストップ
    機構を有する容器のキャップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置において、ねじ込み終端位置において、容器開口
    頭部の外周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設け
    たキャップ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設
    けたことを特徴とするクリックストップ機構を有する容
    器のキャップ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれ
    かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
    が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
    間のクリック回転完了位置において、容器開口頭部の外
    周に設けた容器密封部とキャップ内筒部に設けたキャッ
    プ密封部とが密封状態で接触する密封機構を設けたこと
    を特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャ
    ップ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれ
    かに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部
    が乗り越える乗り越え位置からねじ込み終端位置に至る
    区間の間、容器開口頭部の外周に設けた容器密封部とキ
    ャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが密封状態で接
    触する密封機構を設けたことを特徴とするクリックスト
    ップ機構を有する容器のキャップ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいず
    れかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
    ップ装置において、ねじ込み終端位置からキャップを逆
    回転して前記乗り越え突起を乗り越え弾性脚部が逆に乗
    り越える位置までの間、容器開口頭部の外周に設けた容
    器密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とが
    密封状態で接触する密封機構を設けたことを特徴とする
    クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、クリック機構の前記乗り越え突起
    を乗り越え弾性脚部が乗り越える乗り越え位置が、乗り
    越え突起をその頂部に向かって登ることにより乗り越え
    弾性脚部に生じる乗り越え抵抗が急激に失われる位置か
    ら始まることを特徴とするクリックストップ機構を有す
    る容器のキャップ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、前記乗り越え突起を乗り越え弾性
    脚部が乗り越えてキャップのクリック回転が終了する位
    置がネジ部のねじ込み終端位置であることを特徴とする
    クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置におい
    て容器開口にキャップ天板が当接することを特徴とする
    クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、ネジ部のねじ込み終端位置におい
    て容器肩部にキャップスカート部が当接することを特徴
    とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、容器開口頭部の外周に設けた容器
    密封部とキャップ内筒部に設けたキャップ密封部とのい
    ずれか一方が相手方よりも曲率の小さい凸状面で相手方
    に突出して密封状態で接触する密封機構を設けたことを
    特徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャッ
    プ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置のネジ部が多条ネジであることを特徴とする
    クリックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、キャップのねじ込み装着が回転角
    度360°以内の角度で完了することを特徴とするクリ
    ックストップ機構を有する容器のキャップ装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部にキャ
    ップのねじ込み装着が回転角度180°以内の角度で完
    了する2条の多条ネジを成形金型のパーテイ線を間に挟
    んで設けてなるクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置
  19. 【請求項19】 請求項16、17又は
    18に記載のクリックストップ機構を有する容器のキャ
    ップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の2条の
    多条ネジに対してキャップ内筒部の内周ネジ部が4条か
    らなることを特徴とするクリックストップ機構を有する
    容器のキャップ装置
  20. 【請求項20】 請求項16、17、1
    8又は19に記載のクリックストップ機構を有する容器
    のキャップ装置において、容器開口頭部の外周ネジ部の
    2条の多条ネジに対して成形金型のパーテイ線上に外周
    ネジ部の一部となる突起状ネジ部を設けたことを特徴と
    するクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、クリック機構を構成する容器開口
    頭部の乗り越え突起をキャップ内筒部の乗り越え弾性脚
    部が乗り越えてねじ込み終端位置に至る間のみ容器開口
    頭部の外周ネジ部にキャップ内筒部の内周ネジ部が螺合
    することを特徴とするクリックストップ機構を有する容
    器のキャップ装置
  22. 【請求項22】 請求項1乃至21に記
    載のクリックストップ機構を有する容器のキャップ装置
    において、乗り越え弾性脚部が所定間隔毎にスリットを
    設けた弾接片を有する複数の弾性脚片からなることを特
    徴とするクリックストップ機構を有する容器のキャップ
    装置。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚
    部に対して容器開口頭部の乗り越え突起が弾性変形可能
    な弾性変形部材からなることを特徴とするクリックスト
    ップ機構を有する容器のキャップ装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至23のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、キャップ内筒部の乗り越え弾性脚
    部に対して容器開口頭部の乗り越え突起が、硬質合成樹
    脂、ガラス、金属等の硬質の部材からなることを特徴と
    するクリックストップ機構を有する容器のキャップ装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至24のい
    ずれかに記載のクリックストップ機構を有する容器のキ
    ャップ装置において、密封機構のキャップ密封部に対し
    て容器密封部が、硬質合成樹脂、ガラス、金属等の硬質
    の部材からなることを特徴とするクリックストップ機構
    を有する容器のキャップ装置。
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