JP4613244B1 - 締結部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結部材を大きくせずに緩み防止効果を発揮できる密封容器を提供する。
【解決手段】容器本体2と容器本体2に設けられる開口部を塞ぐキャップ3をねじ結合することにより締結する密封容器1において、容器本体2側に設けられるねじ山4と、キャップ3側に設けられるねじ溝5とが係合可能に構成され、ねじ溝5は、その入り口から奥側に入り込んだ位置にその周方向の幅が局部的に広くなるねじ溝幅広部を有し、容器本体2とキャップ3をねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、容器本体2とキャップ3とを周方向に相対回動させねじ山4をねじ溝幅広部に入り込ませる突出部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、締結部材に関する。
容器本体とキャップを締結する締結部材である密封容器としては種々のものが知られている。また、密封容器の中でねじを利用するものとしては、液体、粉体等の固体、クリームまたはゲル等の半固体状のものを収納し、キャップを容器本体にねじ止めすることにより内部を密封する密封容器が知られている。そこで、このような容器を対象としてキャップの不用意な緩みを防止するための緩み止め構造が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている容器は、容器本体の口頸部の外面側に形成された雄ネジと螺合するように、キャップのスカート部の内面側に雌ネジが形成されている合成樹脂製キャップを有している。そして、口頸部の雄ネジよりも下方に環状のネックリングが形成されている。そのネックリングに対応して、キャップのスカート部の下端部分の内面側に、スカート部の円周方向で略等間隔に少なくとも3本以上の縦リブが形成されている。そして、キャップを口頸部に充分螺着させた状態で、キャップの縦リブが口頸部のネックリングに外方から当接するように構成されている。
特開2003−40296号公報
特許文献1に記載されている容器は、緩み止めの実現のため、口頸部の雄ネジよりも下方に環状のネックリングを形成し、キャップのスカート部の下端部分の内面側に縦リブを形成している。このような構造は、緩み止めのためにキャップおよび口頸部の領域を特別に設ける必要があり、容器が大きくなってしまう。
そこで、本発明の目的は、締結部材を大きくせずに緩み防止効果を発揮できる締結部材を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の締結部材は、2つの部材をねじ結合することにより締結する締結部材において、一方の部材側に設けられるねじ山と、他方の部材側に設けられるねじ溝とが係合可能に構成され、ねじ溝は、その入り口から奥側に入り込んだ位置にその周方向の幅が局部的に広くなるねじ溝幅広部を有し、一方の部材と他方の部材をねじ山およびねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、一方の部材と他方の部材とを周方向に相対回動させねじ山をねじ溝幅広部に入り込ませる方向転換部を有する。
ここで、方向転換部は、ねじ山と係合する上記ねじ溝の側部に設けられ、ねじ溝内へ周方向に突出する突出部であり、突出部は、一方の部材と他方の部材をねじ山およびねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込む力の一部または全部の力を、ねじ山とねじ溝幅広部とが相対的に周方向に近づき、ねじ山がねじ溝幅広部に入り込んだ状態とする力へと転換するものとされている。
また、ねじ溝幅広部にねじ山が入った状態から、一方の部材と他方の部材とをさらに周方向に相対回動可能であることが好ましい。
また、一方の部材と他方の部材をねじ山およびねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、ねじ山となる第1の凸部の一部または全部が、ねじ溝に設けられた第2の凸部の一部を乗り越えて互いに係止し合うことが好ましい。
また、一方の部材が容器本体であり、他方の部材が容器本体に設けられる開口部を塞ぐキャップであり、締結部材が容器本体とキャップを備える容器であることが好ましい。
また、容器本体の開口部の開口端とキャップの底面との間にパッキンが配置され、方向転換部によってねじ溝幅広部とねじ山が係合した状態でパッキンが潰れた状態となることが好ましい。
また、キャップの内底面の端部には、キャップの内周面と隙間を形成しつつ円環状に突出したリブが設けられ、開口部を囲む壁部は、隙間に挿入されるもので、リブは、開口部の内周面を内側から外側へと押圧するように、キャップの内底面と直交する面に対して傾斜し、方向転換部によってねじ溝幅広部とねじ山が係合した状態で、壁部が隙間に挿入され、容器本体とキャップとが互いに係止し合っていることが好ましい。
本発明では、締結部材を大きくせずに緩み防止効果を発揮できる締結部材を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る密封容器の縦断面図で、左側のねじ係合部をリード角(30°)に沿った端面図として描き、右側のねじ係合部を、便宜上リード角を90°とした端面図として描いた図である。 図1に示す密封容器を構成する容器本体の縦断面図で、左側のねじ係合部をリード角(30°)に沿った端面図として描き、右側のねじ係合部を、便宜上リード角を90°とした端面図として描いた図である。 図1に示す密封容器を構成するキャップの縦断面図で、左側のねじ係合部をリード角(30°)に沿った端面図として描き、右側のねじ係合部を、便宜上リード角を90°とした端面図として描いた図である。ただし、左右両側以外の第2の凸部の図示を省略している。 図2に示す容器本体の斜視図である。 図3に示すキャップの斜視図であり、パッキンを省略した図である。 図1に示す密封容器を構成する容器本体のねじ係合部の展開図と、ねじ山を5つの断面線で切断した5つの断面図である。 図1に示す密封容器を構成するキャップのねじ係合部の展開図と、第2の凸部を8つの断面線で切断した8つの断面図である。 図1に示す密封容器を構成する容器本体とキャップとを係合する際のねじ山と第2の凸部との関係を示す概要斜視図であり、容器本体とキャップをねじ結合しようとする際の状態を示す図である。 高い突部が、低凸部を乗り越えて互いに係止し合う状態となる直前の第1の凸部と高凸部と突出部の位置関係を示す簡略図である。 図9に示す状態の後に、第1の凸部の斜面が突出部の斜面にぶつかった後の第1の凸部と高凸部と突出部の位置関係を示す簡略図である。 図1に示す密封容器における容器本体の高い突部が、キャップの低凸部を乗り越えて互いに係止し合う状態における、ねじ山と低凸部の状態を示す断面概要図である。 図1に示す密封容器におけるキャップに設けられた高凸部の壁面が、ねじ山の壁面を押圧する状態における、ねじ山、低凸部および高凸部の状態を示す断面概要図である。 密封容器の容器本体の壁部とキャップの状態を示す断面図で、ねじ山が端部に到達する前の状態を示す図である。 密封容器の容器本体の壁部とキャップの状態を示す断面図で、ねじ山が端部に到達した後の状態を示す図である。 図13および図14に示すリブおよびその周辺の拡大断面図である。 本実施の形態に係る密封容器の変形例を示す図で、キャップに設けられた高凸部の形状を異ならせた例を示す図である。 図16に示す変形例の密封容器に対して、図8に示す矢印Yへの2回目の動作を行った場合の途中の状態を示す図である。 図16に示す変形例の密封容器に対して、図8に示す矢印Yへの2回目の動作を行い終了した状態を示す図である。 図16に示す変形例の密封容器に対して、図8に示す矢印Yへの2回目の動作を行い終了した状態を示す図で、図18のL−L断面図と、突出部の2つの切断線(M−MおよびN−N)で切断した断面図を示している。 本実施の形態に係る密封容器のさらなる変形例を示す図で、突出部を半球状のものとした図である。 本実施の形態に係る密封容器のさらなる変形例を示す図で、突出部を長尺状のものとした図である。 本実施の形態に係る密封容器のさらなる変形例を示す図で、突出部と角度の傾斜とを混在させたものであり、突出部を傾斜面と平行面とで形成したものの図である。
以下、本発明の実施の形態に係る締結部材である密封容器について、図を参照しながら説明する。なお、この密封容器は、化粧品を収納する密封容器としているが、飲料用の容器(ペットボトル等)、食料品保存用の容器等のその他の密封容器にも適用できる。
(密封容器の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る密封容器1の縦断面図である。ただし、この図1においては、左側のねじ係合部(容器本体2とキャップ3との隙間における容器本体2の外周およびキャップ3の内周)は、リード角(30°)に沿った端面図として描かれており、右側のねじ係合部は、便宜上リード角を90°として描かれている(図2、図3も同様)。図2は、容器本体2の縦断面図である。図3は、キャップ3の縦断面図である。なお、各ねじ係合部のねじ山4等の突出部は、容器本体2やキャップ3とは別部材かのように図示されている(断面を示す斜線の間隔が異なっている)が、これは、ねじ係合部の係合関係を分かりやすく説明するためのもので、実際は容器本体2からの突出部は、容器本体2と一体成形されたものであり、キャップ3からの突出部は、キャップ3と一体成形されたものである。また、各ねじ係合部の突出部は、断面図ではなく端面図として表わしている。
密封容器1は、ポリエチレン系樹脂製の容器本体2と、容器本体2に設けられる開口部を塞ぐ、容器本体2より弾力の大きなポリプロピレン系樹脂製のキャップ3をねじ結合することにより締結するものである。容器本体2の開口部の外周にねじ係合部を構成するねじ山4が設けられている。そして、キャップ3の内周にねじ係合部を構成するねじ溝5が設けられている。ねじ山4とねじ溝5は、係合可能に構成されている。
図1および図2に示すように、容器本体2は、収容物を収容する底付き円筒状の収容部2aと、収容部2aの高さの約半分の部分から収容部2aの径方向に伸び、さらに下側方向に伸びて、収容部2aの下半分の外周を覆う円筒状のスカート部2bを有している。このスカート部2bよりも上側の収容部2aの外周が容器本体2のねじ係合部となる。収容部2aの底面の中央は、容器本体2の成形時に溶融樹脂が圧入される位置に対応する位置であり、その位置に成形終了時に形成される半球状の隆起部2cが形成されている。
図1および図3に示すように、底付き円筒状のキャップ3は、底面3aに近い側の側面の肉厚部3bと、肉厚部3bよりも開口側の側面部3cとを有している。この側面部3cの内周がキャップ3のねじ係合部となる。キャップ3の内側の底面3aの中央は、キャップ3の成形時に溶融樹脂が圧入される位置に対応する位置であり、その位置に成形終了時に形成される円形状の凹部3dが形成されている。
また、図1および図3に示すように、底面3a全体には、底面3aを覆うようにパッキン7が配置されている。そして、図1に示すように、周方向の相対回動(詳細は後述)によってねじ溝幅広部(詳細は後述)とねじ山4が係合した状態、すなわち、キャップ3を締めた状態で、容器本体2の開口端とキャップ3の底面3aの対向部分におけるパッキン7が潰れた状態となる。
また、図1から図3に示すように、キャップ3を容器本体2へねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、容器本体2のねじ係合部に設けられているねじ山4となる第1の凸部11の高い突部11aが、キャップ3のねじ係合部のねじ溝5に設けられた第2の凸部12の低突部12bを乗り越えた状態で互いに係止し合っている。ここで、本実施の形態では、ねじ山4は第1の凸部11と同一のものを含む。
そして、ねじ山4の一部となる第1の凸部11は、容器本体2の開口部先端側の高い突部11aとそれに続くより低い突部11bから構成されている。そして、キャップ3のねじ係合部に設けられる第2の凸部12は、キャップ3の開口側に設けら突起部となる高い高凸部12aと、高凸部12aとは逆側(キャップ3の底面3a側)に設けられる低い低凸部12bを有している。ここで、高凸部12a(突起部)の低凹部12bと対向する後方面側は、容器本体2とキャップ3を周方向に相対回動したとき、両者の間の締め付け力を増大させる機能を有する。
ここで、容器本体2は、上述したように、ねじ山4(第1の凸部11)と共に一体成形されている。また、キャップ3は、上述したように、第2の凸部12と共に一体成形されている。
図4は、図2に示す容器本体2の斜視図である。図4に示すように、高い突部11aを有する第1の凸部11は、全てのねじ山4に設置されているのではなく、ねじ係合部の周方向に1本おきに配置されている。そして高い突部11aを有しないねじ山4となる第3の凸部13は、第1の凸部11を有するねじ山4の間に設置されており、ねじ係合部の周方向に第1の凸部11と交互に配置されている。この第3の凸部13は、高い突部11aを有しない以外は第1の凸部11と同じ形状をなしている。第3の凸部13は、第1の凸部11の低い突部11bが高い突部11aまで広がっている形状とされている。この結果、図1に示すように、高い突部11aが、第2の凸部12の低突部12bを乗り越えた状態で互いに係止し合っているのは、ねじ山4のうち、第1の凸部11とするねじ山4のみで、ねじ係合部の周方向の1本おきのねじ山4である。
図5は、図3に示すキャップ3の斜視図である。図5では、図1および図3に示すパッキン7を省略して描写している。キャップ3のねじ溝5には、方向転換部となる突出部14が各ねじ溝5に1つおきに設けられている。突出部14は、第2の凸部12の側面に設けられ、ねじ溝5に突出するように設置されている。この突出部14は、ねじ山4がねじ溝5に案内されて奥側、すなわちキャップ3の底面3a側に入り込んできたときねじ山4の先端が衝突し、ねじ山4を周方向に移動させるように機能するものである。ねじ溝5の具体的な構成は後述する。
図6は、容器本体2のねじ係合部の展開図と、ねじ山4の断面図である。第1の凸部11を有するねじ山4と第3の凸部13を有するねじ山4が容器本体2の開口部の外周の周方向に等間隔に交互に配置されている。ねじ山4のリード角αは30°である。図6には、第1の凸部11の長尺方向(線条方向)のA−A断面図をも示している。第1の凸部11は、高い突部11aとそれに続くより低い突部11bを有している。高い突部11aの上面11a1と低い突部11bの上面11b1は平坦面(実際は、容器本体2の外周面に沿って周方向にわずかに曲面となる面)である。高い突部11aと低い突部11bとは、斜面11cによって連結されている。高い突部11aの斜面11cとは反対側の端部と容器本体2の開口部の外周面とは、斜面11dによって連結されている。低い突部11bの斜面11cとは反対側の端部と容器本体2の開口部の外周面とは、低い突部11bの上面から約90°の角度をなす壁面11eによって連結されている。また、図6には、第3の凸部13の長尺方向(線条方向)のA’−A’断面図をも示している。第1の凸部11の各部位に付された符号は、第3の凸部13の部位に相当する部位に同様に付している。第3の凸部13には、第1の凸部11が有する高い突部11a、すなわち上面11a1と斜面11cが無く、第3の凸部13の上面は低い突部11bの上面11b1のみとなっていることがわかる。
図6には、第1の凸部11の低い突部11bの部分の短尺方向のB−B断面図をも示している。低い突部11bの上面11b1と容器本体2の外周面とは、斜面11f,11fによって連結されている。また、図6には、第3の凸部13の短尺方向であって、第1の凸部11の高い突部11aに相当する部分のB’−B’断面図を示している。B’−B’断面図は、B−B断面図と同じ形状に表されている。そのため、第1の凸部11の各部位に付された符号は、第3の凸部13の部位に相当する部位に同様に付している。B’−B’断面図から、第3の凸部13には高い凸部11aは存在せず、第3の凸部13の上面は低い突部11bの上面11b1のみとなっていることがわかる。
図6には、第1の凸部11の高い突部11aの部分の短尺方向のC−C断面図をも示している。高い突部11aの上面11a1と容器本体2の外周面とは、斜面11g,11gによって連結されている。B−B断面図およびC−C断面図に示される第1の凸部11の断面は、等脚台形の形状をしている。なお、図6のK1−K1で切断したものは、図1、図2の右側のねじ係合部の端面状態として示され、第1の凸部11の端面状態を示すものとなっている。
図7は、キャップ3のねじ係合部の展開図と、第2の凸部12の断面図である。第2の凸部12がキャップ3の内周の周方向に等間隔に配置されている。その間隔は、図6に示すねじ山4が容器本体2の開口部の外周の周方向に配置されている間隔と同一である。また、第2の凸部12のリード角βは30°である。
また、図7のD−D断面図(線条方向の断面図)に示すように、第2の凸部12は、キャップ3の開口側に設けられた高い高凸部12aと、高凸部12aとは逆側(キャップ3の底面3a側)に離隔して設けられた低い低凸部12bを有している。低凸部12bとキャップ3の底面3aとの間、および高凸部12aと低凸部12bの間のキャップ3の内周面部分は、ねじ溝5を構成するねじ溝幅広部である。前者が第1のねじ溝幅広部5a、後者が第2のねじ溝幅広部5bである。第2のねじ溝幅広部5bは、ねじ山4を線条方向に案内する細長い幅狭ねじ溝5cとつながっている。このねじ溝幅広部は、ねじ山4を周方向に案内する際に機能する箇所である。
高凸部12aの中心部には、斜面12cおよび底面12dからなる断面等脚台形の凹部12eが形成されている。それ以外の高凸部12aの上面12a1は、平坦面(実際は、キャップ3の内周面に沿って周方向にわずかに曲面とされた面)とされている。また、高凸部12aのキャップ3の開口側端部上面とキャップ3の内周面とは、斜面12fによって連結されている。また、高凸部12aの低凸部12b側の端部上面12a1とキャップ3の内周面とは、高凸部12aの上面12a1から約90°の角度をなす壁面12gによって連結されている。低凸部12bの上面12b1は平坦面(実際は、キャップ3の内周面に沿って周方向にわずかに曲面とされた面)とされ、その上面12b1と高凸部12a側およびキャップ3の底面3a側のキャップ3の内周面とは、斜面12h,12hによってそれぞれ連結されている。低凸部12bは、線条方向に沿った断面形状が等脚台形とされている。
図7のE−E断面図は、高凸部12aの周方向の断面図である。凹部12eは、D−D断面と同様に斜面12cおよび底面12dからなる断面等脚台形の形状となっている。高凸部12aの上面12a1とその両脇のキャップ3の内周面とは、連結部12k(詳細は後述)側の斜面12j1と、連結部12k側とは反対側の斜面12j2によって連結されている。
また、図7のF−F断面図に示すように、第2の凸部12は、高凸部12aと低凸部12bを連結し両者を一体とする細長い連結部12kを有している。連結部12kは、高凸部12aから延在し、高凸部12aの高さを維持したまま底面3a付近まで伸びている。すなわち、高凸部12aの一部は、連結部12kの一部を形成している。また、連結部12kの上面と、高凸部12aの平坦な上面12a1とは、同一平面となる。
そして、図7のG−G断面図に示すように、連結部12kは、隣接する第2の凸部12が有する低凸部12bとも一体となっている。すなわち、隣接する低凸部12bは、連結部12kによって周方向に連結されている。なお、連結部12kの上面は平坦面(実際は、キャップ3の内周面に沿って周方向にわずかに曲面とされた面)とされている。連結部12kの底面3a側は、キャップ3の肉厚部3bと連結されている。また、連結部12kの上面と低凸部12bの上面12b1とは、斜面12nによって連結されている。すなわち、右側の斜面12nとE−E断面図における右側の斜面12jは、同一平面を形成している。
図7のH−H断面図は、隣接する高凸部12aの隙間の断面を示す図である。すなわち、容器本体2のねじ山4が線条方向に進入してくる部分、すなわち、従来のねじ溝に相当する部分の断面図である。隣接する高凸部12aの隙間は、キャップ3の内周面であり、細長い幅狭ねじ溝5cとなっている。幅狭ねじ溝5cとキャップ3の底面3aとを結ぶ線条方向の直線上には、底面3a側から第1のねじ溝幅広部5a、低凸部12b、第2のねじ溝幅広部5b、および幅狭ねじ溝5cが、この順番で存在する。
図7のJ−J断面図は、第2のねじ溝幅広部5bの周方向の断面を示す図である。一方の第2のねじ溝幅広部5bと連結部12kの上面とは、斜面12pによって連結されている。この断面における第2のねじ溝幅広部5bの形状は等脚台形である。第1の溝幅広部5aの周方向の断面を示した場合も、このJ−J断面図と略同様の図となる。なお、図7のK2−K2線で切断したものは、図1、図3の右側のねじ係合部の端面状態として示され、キャップ3の第2の凸部12の端面状態を示すものとなる。また、図7のK3−K3線で切断したものは、図1、図3の左側のねじ係合部のキャップ3側の端面を示すものとなる。なお、図1、図2の左側のねじ係合部の容器本体2側の端面状態を示すものは、図6のA−A線で切断したものとなる。
図7のQ−Q断面図は、突出部14の周方向の断面を示す図である。突出部14の上面14aの高さは、わずかに連結部12kよりも低くなっている。しかし、連結部12kと同一高さとしても良い。上面14aと第1のねじ溝幅広部5aとは、斜面14bによって連結されている。突出部14は、第1のねじ溝幅広部5a側は最大距離W1、上面14a側は最小距離W2だけ高凸部12aからねじ溝5に突出している。また、図7には、このQ−Q断面図に示すR−Rの切断線で切断した断面図を示している。突出部14は、高凸部12aから半島状に丸みを帯びてせり出している。そのため、斜面14bは円錐台形の側面に似た形状となっている。すなわち、突出部14は、円錐台形を左右半分に切断した際の左半分または右半分となる形状とされている。また、D−D断面図に示すように、突出部14の根元側は、低凸部12bの斜面12hに重なるように設置されている。
(密封容器1の開閉動作)
図8は、容器本体2とキャップ3とを係合する際のねじ山4と第2の凸部12との関係を示す概要斜視図である。すなわち図8は、容器本体2とキャップ3をねじ結合しようとする際の状態を示す図である。この図では、ねじ山4のうち第1の凸部11が、突出部14を有するねじ溝5へと係合する場合の図である。しかし、ねじ山4のうち第3の凸部13が、突出部14を有するねじ溝5へと係合する場合、すなわち第1の凸部11が、突出部14を有さないねじ溝5へと係合する場合もある。
容器本体2とキャップ3とは、相対的に近づく方向でかつねじ山4とねじ溝5の線条方向に相対移動することで締め込まれる。なお、この説明に当たっては、キャップ3側、すなわち第2の凸部12側が固定し容器本体2側が移動するとして説明する。すなわち、ねじ山4が矢印Xの矢印方向に沿って線条方向に移動する様子を説明する。しかしながら、通常は、容器本体2を固定しキャップ3を容器本体2にねじ係合させるように動作させることが多い。
第1の凸部11は、2つの高凸部12aの隙間である幅狭ねじ溝5cを通る。その際には、第1の凸部11の斜面11f,11f,11g,11gが、それぞれ対向する第2の凸部12の斜面(高凸部12aの斜面12jおよび連結部12kの斜面12n)と接触し、第1の凸部11とねじ溝5が係合する。そして、第1の凸部11の高い突部11aが第2の溝幅広部5bへと進み、さらに第2の凸部12の低凸部12bに近づく。そして、第1の凸部11の高い突部11aの先端側の斜面11dが、低凸部12bのキャップ3の開口部側の斜面12hとぶつかる。そのぶつかった状態で第1の凸部11を矢印Xに沿ってさらに進めると、斜面11dと斜面12hとが擦れ合いながら第1の凸部11の高い突部11aが径方向内側に移動もしくは弾性変形し、または/および低凸部12bが径方向外側に移動もしくは弾性変形する。すると、高い突部11aが、低凸部12bを乗り越えて高い突部11aと低凸部12bが互いに係止し合う状態となる。
図9は、高い突部11aが、低凸部12bを乗り越えて互いに係止し合う状態となる直前の第1の凸部11と高凸部12aと突出部14の位置関係を示す簡略図である。この段階では、第1の凸部11の壁面11eに近い部分が、高凸部12aの壁面12gの延長線Sを跨いでいる。そして、図10は、その図9に示す状態の後に、第1の凸部11の斜面11dが突出部14の斜面14bにぶつかった後の第1の凸部11と高凸部12aと突出部14の位置関係を示す簡略図である。第1の凸部11の斜面11dが突出部14の斜面14bにぶつかった後も引き続き第1の凸部11を図8に示す矢印Xに沿ってさらに進めると、斜面11dが斜面14bの丸みに沿って矢印Y側へと、すなわち周方向に移動する。その周方向の移動距離は、図7のQ−Q断面図に示す距離W1〜W2の範囲もしくは距離W1を若干超える距離である。すると、その移動距離分だけ第1の凸部11が相対的に周方向に移動し、第1の凸部11の壁面11eが、高凸部12aの壁面12gに接触し、互いに係止し合うこととなる。なお、このとき高い突部11aは第1のねじ溝幅広部5aを相対的に周方向に移動する(以下、「Yへの1回目の動作」という場合がある。)。すなわち、突出部14の方向転換作用によって、第1の凸部11が第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込んでいる。
図11は、高い突部11aが、低凸部12bを乗り越えて互いに係止し合う状態における、第1の凸部11と低凸部12bの状態を示す断面概要図である。この係止状態では、高い突部11aの斜面11cが、低凸部12bのキャップ3の底面3a側の斜面12hと強く係合している。また、この係止状態では、低い突部11bの上面11b1が、低凸部12bの上面12b1と接触している。なお、この係止状態では、図1に示すように、パッキン7が容器本体2の開口端によって押圧され、容器本体2とキャップ3の密封が実現する。なお、この係止状態では、パッキン7が0.1mm押圧されるが、後述する周方向の大きな相対回動によってパッキン7が押圧されるようにしても良い。
以上の動作、すなわち容器本体2とキャップ3が相対回動しつつ締め込まれ、最後にわずかに同方向に相対移動する動作を行わせるためには、ユーザーは、キャップ3の開口部を容器本体2の開口部に被せて、キャップ3の外側底面を指等で押圧する。キャップ3を回転させる操作を要しないのは、ねじ係合部のリード角α,βが30°であり、大きな回転角度を要しないためである。ユーザーは、この係止がされたこと、すなわち、第1の凸部11の斜面11dが突出部14の斜面14bにぶつかったこと、および高い突部11aが、低凸部12bを乗り越えたことをクリック感のような衝撃として認識できる。
次に、図10、図11に示す係止状態から、周方向へ相対回動させる(以下、「Yへの2回目の動作」という場合がある。)場合について説明する。この説明に当たっては、一例として図8に示す矢印Yの方向(周方向)にと第1の凸部11を移動させる動作について説明する。図10、図11に示す係止状態では、高凸部12aの壁面12gと第1の凸部11の壁面11eの一部とが接触している。よって、第1の凸部11は、高い突部11aの斜面11cが、低凸部12bのキャップ3の底面3a側の斜面12hと矢印Yの方向への擦り合いをしながらの移動が可能となる。
図12は、この係止状態における、第1の凸部11、低凸部12bおよび高凸部12aの状態を示す断面概要図である。また、図1にも、この状態が示されている。この係止状態では、高い突部11aの斜面11cが、低凸部12bのキャップ3の底面3a側の斜面12hとの係合力が弱まるか、またはわずかに離れている。しかし、その隙間はわずかであり、図12では接触状態として示している。また、この状態では、低い突部11bの上面11b1が、低凸部12bの上面12b1と接触している。さらに、この状態では、上述のように高凸部12aの壁面12gが、第1の凸部11の壁面11eを強く押圧している。なお、この係止状態では、図1に示すように、パッキン7が容器本体2の開口端による押圧が維持され、容器本体2とキャップ3の密封も維持される。そして、高凸部12aの壁面12gが、第1の凸部11の壁面11eを強く押圧することによって、高い突部11aの斜面11cと、低凸部12bのキャップ3の底面3a側の斜面12hとの係合力が弱まるかまたは僅か離れる。すなわち、高凸部12aは、容器本体2とキャップ3の間の締め付け力を増大させ、両者の緩みを防止する。
以上の移動させる動作を行わせるためには、ユーザーが、図10、図11の係止状態から、キャップ3と容器本体2とを周方向に相対回動させる。上述した例では、容器本体2を矢印Yの方向に僅かに回転させる。この回動は、「Yへの1回目の動作」に比べ、かなり大きな回動である。この「Yへの2回目の動作」によって、容器本体2とキャップ3とは完全に係合し、密閉状態が維持される。また、この押圧状態(密閉状態)を解くには、キャップ3と容器本体2とを逆方向に相対回動させる。上述した例では、ユーザーが、キャップ3を容器本体2に対して周方向であって矢印Yとは逆の方向に僅かに回転させる。さらに、その係止状態を解いてキャップ3を容器本体2から取り外すには、両者を逆方向に相対回動させつつ両者を離すように移動させる。上述の例では、ユーザーが、上述の係止状態から、容器本体2を矢印Yとは逆の方向に回転させつつ、矢印Xとは逆方向に移動させる。
なお、本実施の形態の密封容器1の開閉動作では、ねじ山4のうち第1の凸部11が、突出部14を有するねじ溝5へと係合する場合について述べている。しかし、ねじ山4のうち第3の凸部13が、突出部14を有するねじ溝5へと係合する場合についても同様の開閉動作となる。ただし、その第3の凸部13については、高い突部11aが無いため、第3の凸部13が低凸部12bを乗り越えて互いに係止し合う状態は得られない。
(本発明の実施の形態によって得られる主な効果)
本発明の実施の形態に係る密封容器1は、突出部14の方向転換作用によって、ねじ山4が第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込むことでキャップ3と容器本体2とを互いに係止させることができる。密封容器1は、このような構成をねじ係合部内に全て収めることができるため、密封容器1を大きくせずに緩み防止効果を発揮できる密封容器1を提供することができる。
そして、密封容器1は、第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bにねじ山4が入った状態から、キャップ3と容器本体2とをさらに周方向に相対回動可能である。よって、ねじ山4を第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bのより深い部分に入り込ませることができるため、上述の緩み防止効果をより確実なものとすることができる。
また、突出部14は、ねじ山4と係合するねじ溝5の側部に設けられ、ねじ溝5内に周方向に突出する突出部14である。また、突出部14は、容器本体2とキャップ3をねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込む力の一部または全部の力を、ねじ山4と第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bとが相対的に周方向に近づき、ねじ山4が第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込んだ状態とする力へと転換する。そのため、線条方向に沿う方向で締め込む動作のみで上述の緩み防止効果を得ることができ、緩み防止効果を得るための特別な動作を要しない。
また、容器本体2の開口端とキャップ3の底面3aとの間にパッキン7が配置され、突出部14によって第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bとねじ山4が係合した状態でパッキン7が潰れた状態となっている。そのため、より密封度の高い密封容器1となっている。また、パッキン7をキャップ3の底面3aの全面を被覆することによって、キャップ3の成形終了時に形成される凹部3dを隠すことができ、密封容器1を見た目に美しいものとすることができる。さらに、パッキン7によって、ねじ結合のための回転動作がたとえば30°から40°と少なくても、密封容器1の密封性を高く得ることができる。
また、キャップ3を容器本体2へねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、ねじ山4が、ねじ溝5に設けられた低凸部12bを乗り越えて互いに係止し合っている。そのため、上述の緩み防止効果をより確実なものとすることができる。
また、第1の凸部11は、容器本体2の開口部先端側の高い突部11aとそれに続くより低い突部11bから構成され、第2の凸部12は、キャップ3の開口側に設けられた高い高凸部12aと、高凸部12aとは逆側に設けられた低い低凸部12bを有している。そして、第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bは、第2の凸部12の高凸部12aとは逆側に設けられた第1のねじ溝幅広部5aと高凸部12aと低凸部12bとの間に設けられた第2のねじ溝幅広部5bから構成され、周方向の相対回動前は、高い突部12aが第1のねじ溝幅広部5aに入り、周方向の相対回動後は、高い突部12aが第1のねじ溝幅広部5aに入った状態を維持し、かつ低い突部11bの壁面11eが高凸部12aに係止されている。そのため、上述の図6に示す矢印Y方向への移動動作が可能でかつ密封性を向上させた密封容器1の構成を実現できる。
また、低凸部12bは、隣接するねじ山4をつなぐ状態で設置され、線条方向の両側に傾斜面12h,12hを有する台形形状とされている。そのため、ねじ山4が、低凸部12bを乗り越える際の動作をスムーズにすることができる。
また、高凸部12aは、その中央部が凹んだ凹部12eを有している。そのため、キャップ3の成形の際のヒケを低減し、成形の精度を高くすることができる。
また、ねじ山4やねじ溝5のリード角α,βは、30°であるため、密封容器1の開閉の動作の際に、ねじ結合のための回転動作を周方向に40°程度と少なくすることができる。このように、回転動作が少ないため、キャップ3を容器本体2に被せて押下することで、密封容器1の密封を実現できる。また、そのような押下の一動作だけで突出部14の方向転換作用をはたらかせることができ、第1の凸部11が第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込ませ、上述の緩み防止効果を実現できる。
また、第1の凸部11の斜面11dが突出部14の斜面14bにぶつかる際、および第1の凸部11が、低凸部12bを乗り越える際には、クリック感の衝撃によってユーザがそれを認識できるため、密封容器1が密封されたことおよびその密封が解かれたことをユーザが確認できる。
(他の形態)
以上、本発明の実施の形態における密封容器1について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更実施可能である。
本発明の実施の形態に係る密封容器1は、容器本体2と容器本体2に設けられる開口部を塞ぐキャップ3をねじ結合することにより締結する密封容器1において、容器本体2側に設けられるねじ山4と、キャップ3側に設けられるねじ溝5とが係合可能に構成され、ねじ溝5は、その入り口から奥側に入り込んだ位置にその周方向の幅が局部的に広くなる第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bを有し、容器本体2とキャップ3をねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、容器本体2とキャップ3とを周方向に相対回動させ、ねじ山4を第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込ませる突出部14を有する。
しかし、ねじ山4は、キャップ3側に設けられ、ねじ溝5は、容器本体2側に設けられることとしても良い。また、ねじ溝幅広部が各ねじ溝5に2つずつ設けられているが、各1つずつとしても良い。
また、突出部14は、ねじ山4と係合するねじ溝5の側部に設けられ、ねじ溝5内へ周方向に突出しており、突出部14は、容器本体2とキャップ3をねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込む力の一部または全部の力を、ねじ山4と第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bとが相対的に周方向に近づき、ねじ山4が第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bに入り込んだ状態とする力へと転換する。そして、突出部14は、高凸部12aから半島状に丸みを帯びてせり出し、斜面14bは円錐台形の側面に似た形状となっている。しかし、突出部14の形状、配置位置等は、適宜変更できる。たとえば、突出部14の形状は、三角柱状や半円柱状等としても良い。また、突出部14は、ねじ山4の後方側部に設けるようにしても良い。
また、密封容器1は、第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bにねじ山4が入った状態から、キャップ3と容器本体2とをさらに周方向に相対回動可能である。しかし、図10に示す状態からさらに周方向に相対回動が不可能としても良い。密封容器1は、図10に示す状態でも上述の緩み防止効果を十分に実現できる。
また、キャップ3を容器本体2へねじ山4およびねじ溝5の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、ねじ山4が、ねじ溝5に設けられた低凸部12bを乗り越えて互いに係止し合っている。しかし、低凸部12bを設けないようにしても良い。たとえば、高凸部12aの壁面12gとねじ山4の壁面11eとを接触させ、両者を押圧することのみでキャップ3と容器本体2とを係止することとしても良い。また、本実施の形態では、ねじ山4の半分を第1の凸部11とし、残りの半分を第3の凸部13としているが、ねじ山4の全部を第1の凸部11としても良い。また、ねじ山4の全部を第3の凸部13としても良い。さらに、第1の凸部11と第3の凸部13を容器本体2の開口部の周方向に交互に配置しているが、そのような配置とせず、たとえば第3の凸部13を第1の凸部11の2つ、3つ、または4つおきに配置することとしても良い。または、第3の凸部13と第1の凸部11の位置関係をその逆としても良い。
また、容器本体2の開口端とキャップ3の底面3aとの間にパッキン7が配置され、突出部14によって第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bとねじ山4が係合した状態でパッキン7が潰れた状態となっている。しかし、パッキン7は必須ではないため、省略することができる。たとえば、キャップ3の底面3aと容器本体2の開口端部とが密着して密封を実現するようにしても良い。
また、キャップ3の底面3aと容器本体2の開口端部との密封を実現するためには、図13、図14および図15に示すような構成としても良い。すなわち、キャップ3の内底面3aの端部には、キャップ3の内周面3aと隙間3fを形成しつつ円環状に突出したリブ6が設けられる。開口部を囲む壁部2dは、隙間3fに挿入されるものである。リブ6は、開口部の内周面3eを内側から外側へと押圧するように、キャップ3の内底面3aと直交する面に対して傾斜し、突出部14によって第1、第2のねじ溝幅広部5a,5bとねじ山4が係合した状態で、壁部2dが隙間3fに挿入され、容器本体2とキャップ3とが互いに係止し合っていることとしても良い。なお、図13は、容器本体2の壁部2dとキャップ3の状態を示す断面図で、「Yへの1回目の動作」が終了する前の状態を示す図である。また、図14は、容器本体2の壁部2dとキャップ3の状態を示す断面図で、「Yへの1回目の動作」を終了した後の状態を示す図である。また、図15は、図13および図14に示すリブ6およびその周辺の拡大断面図である。
また、図13、図14および図15に示すように、キャップ3の内周面3eと対向するリブ6の外周面のうち、キャップ3の内底面3aに近い基部側の面6aは、キャップ3の内底面3aと直立し、かつ基部側6aと内底面3aとの交点を通る面Pに対し傾斜角γを有する円錐状の面となっている。基部側の面6aに続いて、面Pと平行となる面からなる中央部面6bが配置されている。また、リブ6の先端面側6cには、キャップ3の内周面3eとリブ6との間の隙間3fを広くするテーパー面6c1が形成されている。ここで、内底面3aからリブ6の先端までの長さL1は4.0mmとされ、内底面3aから基部側の面6aの先端までの長さL2は1.5mmとされ、中央部面6bの長さL3は2.0mmとされ、リブ6の先端側の幅L4は1.0mmとされている。また、リブ6の隙間3fへの突出長L5は、0.1mmとされ、リブ6の根元幅L6は1.4mmとされ、リブ6の外径L7は60.85mmとされている。さらに、リブ6の根元の内側面は曲率1.0mmの曲面6dとなっている。長さL1対長さL2は、8:1〜8:5が好ましい。また、長さL2対長さL3は、1:2〜2:2が好ましい。さらに、長さL1対幅L4は、8:1〜8:3が好ましい。また、傾斜角αは、4度である。この傾斜角は、2〜6度が好ましい。
ここで、容器本体2は、上述したように、ねじ山4と共に一体成形されている。また、キャップ3は、上述したように、ねじ溝5およびリブ6と共に一体成形されている。
容器本体2とキャップ3とを相対的に近づくように線条方向に相対移動させて締め込むと、図13に示すように壁部2dの端部2eは、リブ6の先端面側6cのテーパー6c1にぶつかる。さらに締め込みを進めると、端部2eは、テーパー6c1の傾斜を押してリブ6をキャップ3の径方向内側に傾かせる。その後、壁部2dは、キャップ3の隙間3fの中に挿入される。
図14に示すように挿入された状態では、リブ6の中央部面6bの側面が壁部2dの内周面2fを押圧し、端部2eが隙間3f部分の内底面3aを押圧し、かつキャップ3の内周面3eが壁部2dの外周面2gを押圧している。これら3箇所の押圧によって、密封容器1の高い密封度が実現される。なお、3箇所の押圧ではなく、内周面3eと外周面2gとの押圧がない他の2箇所のみの押圧としたり、端部2eと内底面3aとの押圧がない他の2箇所のみの押圧としても良い。
ここで、リブ6の先端面側6cは、キャップ3の内周面3eとリブ6との間の隙間3fを広くするテーパー面6c1が形成されている。しかし、テーパー面6c1を省略しても良い。また、テーパー面6c1は、先端面側6cの一部に形成されているが、先端面側6cの全部をテーパー形状としても良い。
また、キャップ3の内底面3aと直交する面Pに対する、リブ6のキャップ3の内周面3eとの対向面の最大傾斜角となる傾斜角γは、4度とされている。しかし、この最大傾斜角γは4度に限定されない。たとえば、この最大傾斜角となる傾斜角γは、1度以上10度以下とすることができる。この傾斜角γを1度以上とすることで、リブ6による壁部2dの内周面2fに対する押圧のための大きな弾性力を得ることができる。また、この最大傾斜角となる傾斜角γを10度以下とすることで、キャップ3を金型成形する際の型抜きが容易となる。なお、この傾斜角γは、2度以上で6度以下が好ましい。
さらに、端部2eと隙間3f部分の内底面3aとの間には何も介在させていないが、パッキン等を介在させ、より密封容器1の密封度を高くするようにしても良い。この場合のパッキンの材質は、たとえば、シリコーン樹脂等が好ましい。
また、低凸部12bは、隣接するねじ山4をつなぐ状態で設置され、線条方向の両側に傾斜面12h,12hを有する台形形状とされている。しかし、傾斜面12hを設けないようにしたり、傾斜面12hの代わりに曲面状の面としたりしても良い。また、傾斜面12hは、低凸部12bの線条方向の片側のみに設けることとしても良い。
また、高凸部12aは、その中央部が凹んだ凹部12eを有している。しかし、高凸部12aの上面は全域に渡って平坦面としたりしても良い。また、壁面12gは、周方向に平行な面とされているが、壁面12gを幅狭ねじ溝5cから遠ざかるに従いキャップ3の内底面3aに近づく斜面としたり、または壁面11eを斜面とし、第1の凸部11が図8の矢印Y方向に回動したとき、壁面12gとの密接強度が増すようにしても良い。また、壁面11e,12gの両者を斜面として押圧強度を増すようにしても良い。
また、ねじ山4の壁面11eは、低い突部11bの上面から約90°の角度をなし、壁面11eと押圧し合う高凸部12aの壁面12gは、高凸部12aの上面から約90°の角度をなしている。しかし、たとえば、高凸部12aの低い突部11bが接触する部分はそのようにし、他の部分となる根元側は低凸部12bに徐々に近づく傾斜面としても良い。
また、ねじ山4は、ねじ溝5と同数形成されている。しかし、たとえば、ねじ山4は、ねじ溝5の1本おき、2本おき、3本おき、4本おき、または5本おきに形成されることとしても良い。また、ねじ山4は、容器本体2の外周30°以上150°以下の間隔で、少なくとも3つ以上有することとしても良い。ねじ山4の本数を減らすことで、容器本体2の成形性を良好にする。同様の理由から、第2の凸部12は、ねじ山4の1本おき、2本おき、3本おき、4本おき、または5本おきに形成されることとしても良い。また、第2の凸部12は、キャップ3の内周30°以上150°以下の間隔で、少なくとも3つ以上有することとしても良い。
また、本実施の形態では、密封容器1のリード角α,βを30°としているが、この角度に限定されない。ただし、リード角α,βを10°以上とすることで、キャップ3を容器本体2に脱着するための回転数(回転角度)を少なくして使いやすくでき得る。また、リード角α,βを80°以下とすることで、密封容器1はねじ山4とねじ溝5との係合によるねじ結合を良好に実現することができ、結合力を強めることができる。
また、パッキン7はキャップ3の底面3aの全域を覆うようにしているが、パッキン7はリング状として、容器本体2の開口端と押圧する部分のみに配置するようにしても良い。
また、第1の凸部11の斜面11dが突出部14の斜面14bにぶつかる際、およびねじ山4が、低凸部12bを乗り越える際には、クリック感の衝撃は、必ずしも得られる必要はない。また、衝撃が得られるとしても、その衝撃はクリック感のような衝撃で無くても良い。さらに、キャップ3および容器本体2の材質は、ポリオレフィン系の樹脂としているが、その他の材質のものを採用しても良い。その材質は、樹脂材が好ましいが、金属材、ガラス材、木材等の他の材質のものとしてもよい。ここで、容器本体2とキャップ3のいずれか一方を樹脂のように比較的容易に形状変化可能な弾性を有する材料とすることができる。このように容器本体2とキャップ3の一方を樹脂製とする場合は、密封容器1の開閉動作時のたわみを考慮して、キャップ3をウレタンまたはシリコーン等のような軟質の樹脂製とし、容器本体2を金属材、ガラス材等とすることが好ましい。
また、ユーザーは、密封容器1を持ち歩かないで使用する場合には、図10に示す状態として密封容器1の密封性を確保し、密封容器1を持ち歩き、密封容器1に衝撃が与えられる状態で使用する場合には、その状態からさらに矢印Xの動作およびYへの2回目の動作を行って密封容器1の密封性をより高く確保する等、使用法を工夫することができる。
図16は、高凸部12aの形状のみ密封容器1から異ならせた、本実施の形態に係る密封容器1の変形例を示す図である。密封容器1の各部材または部位に対応する部材または部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。高凸部12aの壁面12gには、その壁面12gに対して直交する方向に最大0.15mm突出する丸みを帯びた突起部12mが、連結部12kとは逆側の端部に形成されている。
図17は、この変形例の密封容器に対して、上述した矢印Yへの2回目の動作を行った場合の途中の状態を示す図である。ねじ山4の壁面11eが、突起部12mを乗り越えようとしている途中であり、壁面11eと突起部12mが押圧し合っている。この状態では、パッキン7の潰れ量が0.25mmとなる(矢印Xの動作を終了した時点のパッキン7の潰れ量は0.1mm)。
図18および図19は、この変形例の密封容器に対して、上述した矢印Yへの2回目の動作を行い終了した状態を示す図である。ねじ山4の壁面11eが、突起部12mを乗り越え、壁面11eと壁面12gとが当接している。この状態では、パッキン7の潰れ量が0.1mmに戻る。ユーザーは、図17に示した状態から図18に示した状態となるとき、すなわち、ねじ山4の壁面11eが突起部12mから降りたときに、壁面11eと壁面12gとの衝撃として、クリック感を感じることができる。なお、図19は、図18のL−L断面図と、突起部12mの2つの切断線で切断した断面図を示している。突起部12mは、壁面12gの斜面12j2側まで伸びたもので、切断線M−Mの部分が最も高くなるものである。
また、突起部12mとしては、図20に示すように半球状のものとしたり、図21に示すように、長尺状のものとしたりしても良い。また、突起部12mによって完全に閉じたときのクリック感を持たせず、単に密封度を上げることを目的とする場合には、突起部12mの設置位置を図21に示すように連結部12kに近い側にしたりしても良い。
さらには、突起部12mと角度αの傾斜とを混ぜたものとしてもよい。図22にこの例を示す。図22の例では、突起部12mは、傾斜面12g1と平行面12g2とで形成されている。この例では、クリック感は生じないが密封度が高い状態を維持しやすくなる。
また、容器本体2の材質は、ポリエチレン系の樹脂としているが、その他の材質、たとえば、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂等を採用しても良い。また、キャップ3の材質は、ポリプロピレン系の樹脂としているが、その他の材質、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、アクリロニトリルとスチレンの共重合、ポリエチレンナフタレート等を採用しても良い。ただし、ポリプロピレン系の樹脂製のキャップ3は、弾性が高いため、それより弾性の低いポリエチレン系の樹脂からなる容器本体2と組み合わせた場合には、好ましい構成となる。また、樹脂材以外の材質としては、金属材、ガラス材、木材等の他の材質のもの等を採用できる。樹脂材としては、密封容器1の開閉動作時のたわみを考慮して、ウレタンまたはシリコーン等のような軟質の樹脂材が好ましい。
また、締結部材は密封容器1としているが、容器以外の締結部材、たとえば一方の部材をボルト、他方の部材をナットとし、両者をねじ結合する締結部材としても良い。また、旗ざお、釣りざお等各種のさおのねじを利用した結合部分に上述した構成を適用することができる。さらに、組み立て式の机、いす、ビリヤードのキュー等、各種の組み立て式製品のねじを利用した結合部分に上述した構成を適用することができる。また、締結部材が密封容器1等の容器の場合、その収容物は化粧品に限らず、飲料、食料、薬品、アクセサリ等とすることができる。さらに、締結部材が容器の場合、その容器は、密封性に優れる密封容器である必要はない。
1 密封容器(締結部材)
2 容器本体(一方の部材、他方の部材)
2d 壁部
2f 内周面
3 キャップ(他方の部材、一方の部材)
3a 内底面
3e 内周面
3f 隙間
4 ねじ山
5 ねじ溝
5a 第1のねじ溝幅広部(ねじ溝幅広部)
5b 第2のねじ溝幅広部(ねじ溝幅広部)
6 リブ
7 パッキン
11 第1の凸部
12 第2の凸部
14 突出部(方向転換部)

Claims (6)

  1. 2つの部材をねじ結合することにより締結する締結部材において、
    一方の部材側に設けられるねじ山と、他方の部材側に設けられるねじ溝とが係合可能に構成され、上記ねじ溝は、その入り口から奥側に入り込んだ位置にその周方向の幅が局部的に広くなるねじ溝幅広部を有し、上記一方の部材と上記他方の部材を上記ねじ山および上記ねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、上記一方の部材と上記他方の部材とを周方向に相対回動させ記ねじ山を記ねじ溝幅広部に入り込ませる方向転換部を有し、
    上記方向転換部は、上記ねじ山と係合する上記ねじ溝の側部に設けられ、上記ねじ溝内へ上記周方向に突出する突出部であり、
    上記突出部は、上記一方の部材と上記他方の部材を上記ねじ山および上記ねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込む力の一部または全部の力を、上記ねじ山と上記ねじ溝幅広部とが相対的に周方向に近づき、上記ねじ山が上記ねじ溝幅広部に入り込んだ状態とする力へと転換する、
    ことを特徴とする締結部材。
  2. 請求項記載の締結部材において、
    前記ねじ溝幅広部に前記ねじ山が入った状態から、前記一方の部材と前記他方の部材とをさらに前記周方向に相対回動可能であることを特徴とする締結部材。
  3. 請求項1または2記載の締結部材において、
    前記一方の部材と前記他方の部材を前記ねじ山および前記ねじ溝の線条方向に沿う方向で締め込んだときに、前記ねじ山となる第1の凸部の一部または全部が、前記ねじ溝に設けられた第2の凸部の一部を乗り越えて互いに係止し合うことを特徴とする締結部材。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の締結部材において、
    前記一方の部材が容器本体であり、前記他方の部材が上記容器本体に設けられる開口部を塞ぐキャップであり、前記締結部材が上記容器本体と上記キャップを備える容器であることを特徴とする締結部材。
  5. 請求項記載の締結部材において、
    前記容器本体の前記開口部の開口端と前記キャップの底面との間にパッキンが配置され、前記方向転換部によって前記ねじ溝幅広部と前記ねじ山が係合した状態で上記パッキンが潰れた状態となることを特徴とする締結部材。
  6. 請求項記載の締結部材において、
    前記キャップの内底面の端部には、前記キャップの内周面と隙間を形成しつつ円環状に突出したリブが設けられ、
    前記開口部を囲む壁部は、上記隙間に挿入されるもので、上記リブは、前記開口部の内周面を内側から外側へと押圧するように、前記キャップの内底面と直交する面に対して傾斜し、
    前記方向転換部によって前記ねじ溝幅広部と前記ねじ山が係合した状態で、上記壁部が上記隙間に挿入され、前記容器本体と前記キャップとが互いに係止し合っていることを特徴とする締結部材。
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