JP3287973B2 - スナップヒンジキャップ - Google Patents

スナップヒンジキャップ

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JP3287973B2
JP3287973B2 JP05048295A JP5048295A JP3287973B2 JP 3287973 B2 JP3287973 B2 JP 3287973B2 JP 05048295 A JP05048295 A JP 05048295A JP 5048295 A JP5048295 A JP 5048295A JP 3287973 B2 JP3287973 B2 JP 3287973B2
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勉 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として液体の吐出口
の開閉に使用されるスナップ作動するヒンジキャップの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】液体の吐出口の開閉に使用されるスナッ
プヒンジキャップとしては、既に特公平3ー53182
号公報に示されるものが知られている。
【0003】前記公報に示されるものは図18に示され
るごとく、フィルムヒンジAの両側の僅かに下方の位置
にストラップBが配設され、フィルムヒンジAとストラ
ップBとで主体部CとキャップDとが連結されている。
【0004】しかし、前記スナップヒンジキャップは、
キャップDが開位置にある場合に、ストラップBが実質
的に直線状となり、かつ該ストラップBの長さは、キャ
ップDが回動する際の円弧の長さより短く、移動中にス
プリングとして働くように伸長し、キャップDが閉位置
と開位置との中間位置を占めたときに緊張下にあるとい
う構造のものである。
【0005】すなわち、前記公報に示されるスナップヒ
ンジキャップは、図18に示すごとく、キャップDがフ
ィルムヒンジAの回動軸Oを回動軸として回動すると
き、ストラップBとキャップDとの結合点Fは、円弧E
を画いて回動する。
【0006】他方、ストラップBは、結合点Fが自由端
であるとすると、前記ストラップDの回動時には、主体
部Cとの結合点Gを回動軸として円弧Hに沿って回動す
る筈である。
【0007】しかし、現実には、結合点Fは、キャップ
Dと一体に円弧Eを画いて回動せざるを得ず、ストラッ
プBは長さLだけ伸長する必要がある。
【0008】この長さLの伸長は、ストラップBの鍵型
に屈曲している結合点F,Gの変形による変形量L1
と、ストラップBの前記スプリング作用を生ずべき伸長
量L2とで充足されている筈である。
【0009】キャップDが主体部Cに対し閉位置を占め
た際は、ストラップBは図18中鎖線Iで示されるごと
く、湾曲状態に保持される。
【0010】前記伸長量L2の発生のため、ストラップ
Bは繰り返して強い引張り外力を集中的に受けることと
なり、機械的強度が劣化したり、表面剥離を起こしたり
し、破断に結びついて行く。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスナップヒ
ンジキャップの問題点に鑑み、本発明は、キャップの開
閉が繰り返されても、ストラップに強い引張り外力が作
用せず、ストラップに機械的強度の劣化,表面剥離等を
生ずることがなく、長期にわたって、スナップヒンジ機
能を保有し、構造的にも複雑化とか合成樹脂使用量の増
加を伴うことがなく、またキャッピングや包装作業に悪
影響を及ぼすことのないスナップヒンジキャップを提供
することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では主体部とキャップとを結合する
フィルムヒンジの両側のストラップの中心線長さを該ス
トラップと主体部とキャップとの結合点間の長さより長
くし、かつキャップのスカート部におけるフィルムヒン
ジとストラップとの結合点近傍の周方向の周壁を、スカ
ート部の他部分の周壁より薄肉とするという構成を採用
した。
【0013】請求項2の発明では、ストラップの形状
を、キャップが閉位置に在るとき、キャップ中心へ向け
て屈曲部を突出させ、キャップが開位置に在るとき、屈
曲部を上方へ向けて突出させる略扁平V字形の側面形状
のものとした。
【0014】請求項3の発明では、ストラップの肉厚を
略扁平V字形の屈曲部で最肉厚とする構成とした。
【0015】請求項4の発明では、キャップのストラッ
プの外側方に形成され、薄肉とされているスカート部が
キャップ中心へ向かう横断面凹弧状の周壁を含む構成と
した。
【0016】請求項5の発明では、ストラップの外側方
に形成され、薄肉とされているキャップのスカート部
が、該スカート部の内周壁に形成された半径方向外方へ
向かう横断面凸弧状の内周壁と、その外周壁、すなわち
薄肉部分以外のスカート部の外周面と一連に連続する外
周面とで形成された外周壁とを含む構成とした。
【0017】請求項6の発明では、ストラップの外側方
に形成され、薄肉とされているキャップのスカート部
が、キャップ中心へ向かう横断面凹弧状の周壁と、スト
ラップと反対側へ向かって、該周壁から短小間隔を存し
た位置において、スカート部内周面から外周面へ向けて
凹設された切込部とを含む構成とした。
【0018】請求項7の発明では、主体部とキャップの
スカート部とを円筒状とし、スカート部の薄肉部分と、
フィルムヒンジの回動軸線およびストラップと主体部お
よびキャップとの結合部分とを、主体部とスカート部と
の円筒状をなす周壁の仮想連続周面から、該仮想連続周
面より主体部とキャップとの中心側に寄った部位との範
囲に配置する構成とした。
【0019】請求項8の発明では、キャップの開および
閉の作動時に、スカート部の薄肉部分が弾性変形し、フ
ィルムヒンジおよびストラップへの引張応力の集中を防
止する構成とした。
【0020】
【作用】請求項1の発明によると、ストラップの中心線
長さが、該ストラップと主体部とキャップのスカート部
との連結点間の直線長さより長くされていることと、キ
ャップのスカート部におけるフィルムヒンジとストラッ
プとの結合点近傍の周方向の周壁が、スカート部の他部
分の周壁より薄肉とされていることとにより、フィルム
ヒンジによってキャップが回動される際の回動に必要な
ストラップの長さの不足を、ストラップの弾性変形と、
スカート部の薄肉部分の弾性変形とで充足し、フィルム
ヒンジとストラップとに過大な引張外力が作用するのを
防止し、しかもストラップの原形への復元弾性が良好な
スナップ作用を発現する。
【0021】請求項2の発明によると、ストラップが側
面形状において略扁平V字形であるので、長さの伸長、
すなわち直線形への弾性変形が容易であるし、キャップ
が閉位置に在るときストラップの扁平V字形の屈曲部が
キャップ中心軸へ向かっているので、スナップヒンジキ
ャップの外周面から外側方へ突出するストラップ部分を
僅小寸法たらしめうる。
【0022】請求項3の発明によると、ストラップは、
略扁平V字形の屈曲部で最厚肉とされているので、直線
形状に近く弾性変形されたのちの復元弾性が強くなり、
スナップ作用を強くしうる。
【0023】請求項4の発明によると、ストラップの外
側方に形成され、薄肉とされたキャップのスカート部分
のキャップ中心に向かう横断面凹弧状の周壁部分が、該
スカート部分の弾性変形を容易とし、ストラップへの引
張り外力の作用を良好に減少させる。
【0024】請求項5の発明によると、ストラップの外
側方に形成され、薄肉とされているスカート部の外周面
が、薄肉部以外のスカート部の外周面と一連に連続する
面一の外周面となっているので、外観が良好となり、か
つホッパーの整列供給路等で転動供給される際のキャッ
プの供給姿勢が安定し、一層高速の整列供給が可能とな
る。
【0025】請求項6の発明によると、請求項1または
請求項4の発明に比し、ストラップの外側方の、薄肉部
が形成されている部分近傍において、薄肉部以外のスカ
ート部の外周面と一連に連続する面一の外周面の周長
が、若干長くなるので、整列供給されるキャップの姿勢
の安定度が増し、かつキャップスカート部の薄肉部の反
発弾性も若干強化される。
【0026】請求項7の発明によると、キャップが閉位
置に在るとき、主体部とキャップとで形成する一体形の
筒体の外周面に突出する部材は、僅小寸法で突出する
一,二の部材に限定でき、包装作業等の作業性を良好と
する。
【0027】請求項8の発明によると、ストラップが最
伸長しなければならないキャップ回動角部位において、
スカート部が弾性変形してストラップに作用する引張り
外力を吸収,消去し、ストラップに作用する引張応力を
なくすことも可能となる。
【0028】
【実施例】図は、請求項1ないし請求項4,請求項7お
よび請求項8の各発明を併せ適用した第1の実施例を示
しているが、この形状,寸法に限定されるものではな
い。
【0029】図は、液体容器の円筒形の口頸部28に嵌
着するようにした実施の一例を示しており、図1,図
2,図3および図4に示されるごとく、円筒状の主体部
1とキャップ2とが、ポリエチレンのごとき熱可塑性合
成樹脂による一体成形により、フィルムヒンジ3とその
両側に配置されたストラップ4,5を介して一体に結合
されている。
【0030】前記フィルムヒンジ3は、キャップ2のス
カート部6の下端縁7と、主体部1の周壁8において、
キャップ2が閉位置を占めたとき、その下端縁7が当接
する上端縁9とが位置する平面内に上面部10を位置さ
せ、下面部が逆V字状の凹陥部11とされた形状とされ
ている。
【0031】ストラップ4,5は、図4,図5および図
6に示されるごとく、前記下端縁7と上端縁9とが当接
する当接面12から周面軸方向上下に、等長に凹設され
た凹部13,14の端部15,16に、く字形屈曲部た
る結合部分17,18により結合されている。
【0032】前記ストラップ4,5は、その中心線長さ
Sが前記結合部分17,18間の直線長さTより長く設
定されている。
【0033】図示例のストラップ4,5は、図5,図6
から明かなごとく、結合部分17,18以外の部分が、
キャップ2が開位置に在るとき、屈曲部19を上方に向
けて突出させ、キャップ2が閉位置に在るとき、屈曲部
19をキャップ中心へ向けて突出させる略扁平V字形の
側面形状とされており、かつ屈曲部19で最厚肉とさ
れ、結合部分17,18へ向けて徐々に肉厚を減少させ
たところの、全体として厚肉に形成されたバンド片とさ
れている。
【0034】前記キャップ2のスカート部6は、図1,
図2,図3から明かなごとく、フィルムヒンジ3、スト
ラップ4,5の結合点近傍の周方向の周壁20,21,
22,23,24が、スカート部6の他部分の周壁25
より薄肉とされ、半径方向の押圧力により弾性変形しや
すくされている。
【0035】特にストラップ4,5の結合点より円周方
向外側の周壁20,24は、キャップ中心へ向かう横断
面凹弧状の周壁とされ、前記半径方向の押圧力による弾
性変形をフィルムヒンジ3、ストラップ4,5の結合点
近傍に集中させうるように構成されている。
【0036】図2に示されるごとく、フィルムヒンジ3
の回動軸線O−Oは、主体部1の周壁8と、スカート部
6の周壁25との仮想連続周面26,27の近傍に位置
するが、スカート部6の薄肉部分たる周壁20,21,
22,23および24と、ストラップ4,5の結合部分
17,18とは、前記仮想連続周面26,27より内側
である主体部1とキャップ2との中心側へ寄った位置に
配置されている。
【0037】前記主体部1は、液体容器の口頸部28に
外嵌され、アンダーカット部29で固定される下筒部3
0と、頂壁31と、頂壁31の下面から下垂して口頸部
28の内面に密接する内筒部32とを有している。
【0038】前記頂壁31の上面の外周には環状壁33
が立設され、環状壁33の外周面に前記上端縁9が周設
されている。
【0039】また頂壁31の上面の環状壁33の内方に
は、液体吐出用の環状リップ34を有する吐出筒35が
立設されている。
【0040】また前記頂壁31の吐出筒35で囲まれた
内方部分には、環状の易破断用のV字溝36が凹設され
ており、V字溝36で囲まれた易破断片37には、脚片
38で、つまみ片39が連設されている。
【0041】他方、前記キャップ2のスカート部6は、
主体部1の前記環状壁33に外嵌され、アンダーカット
部40で軽く係止される内径とされ、またフィルムヒン
ジ3と対称位置の外縁には開蓋用の指掛片41が突設さ
れている。
【0042】キャップ2の頂壁42の内面には、主体部
1の前記吐出筒35の環状リップ34の内面に当接し液
漏れを防止する環状突縁43が突設され、また環状リッ
プ34の内面との当接,圧入により、主体部1の環状壁
33に対し、外嵌されるキャップ2のスカート部6の位
置決めをする位置決め突片44が適数突設されている。
【0043】前記本発明に係る第1の実施例は、以上説
明した構成であり、図7ないし図11に示すごとく機能
する。
【0044】キャップ2が図7において実線で示される
開位置に在るとき、フィルムヒンジ3は平面状に開き、
ストラップ4は上向きに屈曲部19を屈曲させ、静止状
態を保持している。
【0045】この状態から矢印Xで示すごとくキャップ
2を閉方向へ回動させると、キャップ2はフィルムヒン
ジ3の回動軸線O−Oを回動軸として回動し始め、スト
ラップ4とキャップ2のスカート部6との結合部分18
は、他方の主体部1の周壁8との結合部分17を回動点
として回動し始める。
【0046】ストラップ4の結合部分18は、これが自
由端であるとすると、回動軌跡Pを画いて回動し、逆に
結合部分17が自由端であるとすると、結合部分18
は、キャップ2の回動に従って、回動軌跡Qを画いて回
動する筈である。
【0047】しかし、結合部分17,18は共に主体部
1とキャップ2とに結合され、ストラップ4の回動はキ
ャップ2のスカート部6に拘束され次のごとき運動とな
る。
【0048】すなわち、キャップ2の回動につれ、スト
ラップ4の屈曲した結合部分17,18と屈曲部19と
が、略直線に近く弾性変形し、図7中符号Tで示すだけ
ストラップ4の長さが長くなる。
【0049】しかし、前記回動軌跡Qに対しては、図7
中符号Uで示すだけストラップの長さが不足するので、
キャップ2のスカート部6には符号Uで示す長さの不足
分を充足させるための引張り張力が作用する。
【0050】この引張り張力は、スカート部6の薄肉と
されている周壁20,21,22,23,24へ作用
し、図8,図9に実線で示されるごとく、前記周壁20
ないし24がスカート部6の外側方へ弾性変形させられ
る。
【0051】この周壁20ないし24の外側方向への弾
性変形は周壁20,24がキャップ中心へ向かって横断
面凹弧状とされていることにより、フィルムヒンジ3お
よびストラップ4,5の結合点近傍に集中させられる。
【0052】前記周壁20ないし24の外側方向への弾
性変形はストラップ4の結合部分17,18および屈曲
部分19の略直線状に近くなる弾性変形時に初期弾性変
形が生ずるものである。
【0053】前記周壁20ないし24の外側方向への弾
性変形により、図7に符号Uで示した長さの不足分が充
足され、ストラップ4の結合部分18は、回動軌跡Rを
画いて回動し、図7中鎖線で示すキャップ2の閉位置へ
導かれる。
【0054】図7から明かなごとく、ストラップ4の結
合部分17,18間の直線長さは、キャップ2が開位置
を占めている際の長さに比し、キャップ2が閉位置を占
めた際に僅かに短寸となるため、ストラップ4は、圧迫
されて、V字状の屈曲が僅かに強くなり、その反発力で
キャップ2には、閉位置において、矢印Yで示す方向の
僅かな回動勢力が作用する。
【0055】前記主体部1の環状壁33とキャップ2の
スカート部6とのアンダーカット部40による軽い係止
は、前記矢印Y方向の回動勢力に抗して、キャップ2を
常時閉位置に保持するためのものである。
【0056】図8および図9について説明したキャップ
2の回動時におけるスカート部6の薄肉の周壁20ない
し24の弾性変形は、見掛け上は、図10および図11
に示されるごとく、スカート部6における周壁20ない
し24以外の部分の厚肉の周壁25が、主体部1側へ変
位した状態となり、このため周壁20ないし24がキャ
ップ2の中心方向へ弾性変形したごとき形状となりスカ
ート部6は全体として僅かに楕円形状を呈する。
【0057】前記変形はキャップ2の回動が全回動角の
1/2の位置で最大となり、この点でスナップ作用が生
ずる。
【0058】なお、図8,図9,図10および図11中
鎖線部分は弾性変形前のスカート部の周壁の位置を示し
ている。
【0059】図示例は、液体容器の円筒状の口頸部28
に嵌着する実施例であるが、口頸部28への取り付けは
螺着でもよく、また口頸部の形状に応じスナップヒンジ
キャップの形状を楕円,角等の筒状体としてもよく、さ
らには開口部を有する容器本体を本発明における主体部
として利用しうることは勿論であるし、スナップヒンジ
以外の構造も図示例に限定されるものではない。
【0060】図12,図13および図14は、請求項
1,請求項2,請求項3,請求項5,請求項7および請
求項8の各発明を併せ適用した第2の実施例を示してい
るが、この形状,寸法に限定されるものではない。
【0061】図1に示される第1の実施例では、キャッ
プ2のスカート部6のストラップ4,5の外側方に形成
された薄肉の周壁20,24が、キャップ中心へ向かう
横断面凹弧状の周壁とされていたが、この第2の実施例
では、図12,図13および図14に示されるごとく、
ストラップ4,5の外側方に形成された薄肉とされてい
るスカート部45が、キャップ2のスカート部46の内
周壁47に形成された半径方向外方へ向かう横断面凸弧
状の内周壁48と、その外周面49とで構成されている
点で相違している。
【0062】すなわち、前記外周面49は、スカート部
2の薄肉部分以外のスカート部46の外周面50と一連
に、面一に連続している。
【0063】この結果、薄肉とされたスカート部45
は、その外周面49が、図14に示されるごとく、スカ
ート部46の、薄肉部分以外の部位の外周面50と面一
形状を保持するが、それ以外のキャップの主体部1およ
びキャップ2の各部構造は、前記第1の実施例と同一構
成であり、各構成部分の作用,機能も同一である。
【0064】前記第2の実施例では外周面49と外周面
50とが単一の筒面を形成するので、外観が良好とな
り、かつホッパーの整列供給路における転動時の姿勢が
安定し、高速供給が可能となる。
【0065】図15,図16および図17は、請求項
1,請求項2,請求項3,請求項6,請求項7および請
求項8の各発明を併せ適用した第3の実施例を示してい
るが、この形状,寸法に限定されるものではない。
【0066】この実施例では、キャップ2のスカート部
46のうちの、ストラップ4,5の外側方に形成され、
薄肉とされたスカート部51が、キャップ2の中心へ向
かう横断面凹弧状の周壁52と、ストラップ4,5と反
対側へ向かって、該周壁52から短小間隔Wを存した位
置においてスカート部46の内周面53が外周面54へ
向けて凹設された切込部55とを含む点で前記第1,第
2の両実施例と相違している。
【0067】この実施例においても、前記薄肉とされた
スカート部51の構成以外のキャップの主体部1、キャ
ップ2の各部構成は第1,第2の両実施例と同一構成で
あり、各構成部分の作用,機能も同一である。
【0068】前記構成の第3の実施例では、薄肉とされ
ているスカート部51が、周壁52と切込部55との間
に、スカート部46の外周面54に連続する外周面56
を保有できるので、前記第1の実施例のものより、外周
面54の全長が長くなり、外観が良好となると共に、ホ
ッパーの整列供給路における転動時の姿勢も第1の実施
例のものより安定する。
【0069】また、キャップ2のスカート部46におけ
る薄肉部分の弾性も、周壁52と切込部55との間の外
周面56を有するスカート部の分だけ、第1,第2の両
実施例のものより強くなる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャップの開
閉運動時のスナップ作用をストラップの弾性変形と、キ
ャップのスカート部の薄肉の周壁の弾性変形との復元弾
性で発現させ、ストラップに引張り張力を殆ど作用させ
ることがないので、ストラップに強度劣化等を生じさせ
ることがなく、スナップヒンジキャップの耐用期間を長
くできる効果を奏する。
【0071】請求項2の発明によると、キャップが閉位
置に在るとき、ストラップは屈曲部がキャップ中心軸方
向へ向いているので、スナップヒンジキャップの外周面
に、外側方へ突出するストラップ部分を僅小寸法とする
ことができる効果を奏し、外観を良好とする効果も奏す
る。
【0072】請求項3の発明によると、ストラップの弾
性変形後の復元弾性を強くでき、良好なスナップ作用を
生じさせる効果を奏する。
【0073】請求項4の発明によると、キャップのスカ
ート部の周壁の弾性変形が容易となり、ストラップへ引
張り外力が作用するのを防止する効果を奏する。
【0074】請求項5の発明によると、薄肉とされたス
カート部の外周面が、薄肉部以外のスカート部の外周面
と一連に連続する面一の外周面となっているので、外観
が良好となり、かつホッパーの整列供給路等で転動供給
される際のキャップ供給姿勢が安定し、高速供給が可能
となる効果を奏する。
【0075】請求項6の発明によると、薄肉とされたス
カート部部分の近傍において、薄肉部以外の外周面と一
連に、面一に連続する周面の長さが若干長くなり、整列
供給路内でのキャップの供給姿勢がその分だけ安定する
し、横断面凹弧状の周壁と切込部との間の周壁の存在に
より、薄肉とされたスカート部の反発弾性がその分だけ
強化される等の効果を奏する。
【0076】請求項7の発明によると、キャップが閉位
置を占めたとき、主体部とキャップとの形成する筒体の
外周面に突出する部材を、僅小寸法で突出する一,二の
部材に限定でき、薄いフィルムによる包装作業等の作業
性を良好にする効果を奏する。
【0077】請求項8の発明によると、ストラップの最
伸長を要するキャップの回動角部位において、キャップ
のスカート部が弾性変形してストラップに作用する引張
り外力を吸収,消去するので、ストラップの耐用期間を
長くしうる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のキャップを開位置とした拡大平
面図である。
【図2】図1に示すものの半部を更に拡大して示した平
面図である。
【図3】図1中Z−Z線断面拡大図である。
【図4】図1に示すもののキャップを閉位置とした場合
の斜視図である。
【図5】図1に示すもののフィルムヒンジとストラップ
との関係を示す部分拡大断面図である。
【図6】図4に示すもののフィルムヒンジとストラップ
との関係を示す部分拡大断面図である。
【図7】ストラップの回動軌跡の説明図である。
【図8】キャップ回動開始時のフィルムヒンジおよびス
トラップ取付部分のスカート部の弾性変形状態を示す略
示拡大平面図である。
【図9】図8中W−W線略示断面図である。
【図10】キャップの回動が図8の状態より進行した時
点でのスカート部の弾性変形状態を示す略示拡大平面図
である。
【図11】図10中V−V線略示断面図である。
【図12】第2の実施例のキャップを開位置とした拡大
平面図である。
【図13】図12に示すものの半部を更に拡大して示し
た平面図である。
【図14】図12に示すもののキャップを閉位置とした
場合の斜視図である。
【図15】第3の実施例のキャップを開位置とした拡大
平面図である。
【図16】図15に示すものの半部を更に拡大して示し
た平面図である。
【図17】図15に示すもののキャップを閉位置とした
場合の斜視図である。
【図18】従来のスナップヒンジキャップにおけるスト
ラップの回動軌跡の説明図である。
【符号の説明】
1 主体部 2 キャップ 3 フィルムヒンジ 4,5 ストラップ 6 スカート部 7 下端縁 8 主体部の周壁 12 当接面 16,17 結合部分 19 屈曲部 20〜24 スカート部の薄肉の周壁 25 スカート部の他部分の周壁 20,24 横断面凹弧状の周壁 26,27 仮想連続周面 48 凸弧状の内周壁 49 内周壁48の外周面 52 凹弧状の周壁 55 切込部 W 短小間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 47/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主体部とキャップとが熱可塑性合成樹脂
    の一体成形により、フィルムヒンジを介して結合されて
    いるヒンジキャップにおいて、キャップのスカート部の
    下端縁の一部がフィルムヒンジで主体部の周壁に結合さ
    れ、該フィルムヒンジの両側は、キャップが閉位置にあ
    る際のスカート部の下端縁と主体部との当接面から、周
    面軸方向上下に間隔を存した位置を結合部分としたスト
    ラップで結合されており、該ストラップの中心線長さ
    は、前記結合部分間の直線長さより長く設定されている
    と共に、キャップのスカート部における前記フィルムヒ
    ンジとストラップとの結合点近傍の周方向の周壁は、ス
    カート部の他部分の周壁より薄肉とされているスナップ
    ヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 キャップが閉位置に在るとき、ストラッ
    プはキャップ中心へ向けて屈曲部を突出させ、キャップ
    が開位置に在るとき、ストラップは屈曲部を上方へ向け
    て突出させる略扁平V字形の側面形状とされている請求
    項1記載のスナップヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 ストラップは略扁平V字形の屈曲部で最
    厚肉とされている請求項1または請求項2記載のスナッ
    プヒンジキャップ。
  4. 【請求項4】 ストラップの外側方に形成され、薄肉と
    されているキャップのスカート部が、キャップ中心へ向
    かう横断面凹弧状の周壁を含む請求項1記載のスナップ
    ヒンジキャップ。
  5. 【請求項5】 ストラップの外側方に形成され、薄肉と
    されているキャップのスカート部が、該スカート部の内
    周壁に形成された半径方向外方へ向かう横断面凸弧状の
    内周壁と、その外周壁、すなわち薄肉部分以外のスカー
    ト部の外周面と一連に連続する外周面とで形成された外
    周壁とを含む請求項1記載のスナップヒンジキャップ。
  6. 【請求項6】 ストラップの外側方に形成され、薄肉と
    されているキャップのスカート部が、キャップ中心へ向
    かう横断面凹弧状の周壁と、ストラップと反対側へ向か
    って、該周壁から短小間隔を存した位置において、スカ
    ート部内周面から外周面へ向けて凹設された切込部とを
    含む請求項1記載のスナップヒンジキャップ。
  7. 【請求項7】 主体部が円筒状の周壁を有し、キャップ
    が円筒状のスカート部を有し、該スカート部の薄肉部分
    とフィルムヒンジの回動軸線ならびにストラップの結合
    部分とは共に、前記周壁およびスカート部の円筒状の周
    壁の仮想連続周面内から該仮想連続周面より主体部とキ
    ャップとの中心側に寄った部位の範囲に配置されている
    請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5ま
    たは請求項6記載のスナップヒンジキャップ。
  8. 【請求項8】 キャップの開および閉の作動時に、スカ
    ート部の薄肉部分が弾性変形し、フィルムヒンジおよび
    ストラップへの引張応力の集中を防止している請求項5
    記載のスナップヒンジキャップ。
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