JP2000109048A - 耐圧性紙容器 - Google Patents
耐圧性紙容器Info
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- JP2000109048A JP2000109048A JP10289264A JP28926498A JP2000109048A JP 2000109048 A JP2000109048 A JP 2000109048A JP 10289264 A JP10289264 A JP 10289264A JP 28926498 A JP28926498 A JP 28926498A JP 2000109048 A JP2000109048 A JP 2000109048A
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
く変形したり融着部に剥離を生じたりすることのない、
密閉性の良好な耐圧性紙容器を提供すること。 【解決手段】紙を主体層とし容器内面側にプラスチック
層を設けた胴部 111と底部 112からなる紙容器 110を射
出成形金型内に載置し型締め後、溶融プラスチックを射
出して、胴部上端の開口部に周壁部 121と熱融着部 122
と係合部 123をもつプラスチックリング部 120を設け、
胴部の容器内面側の重合部上に柱状保護部130を設け、
胴部と底部との結合部上に環状保護部 140を設けた容器
本体 100の係合部と係合部との間に天板 210の周縁に蓋
周壁部 221と蓋熱融着部 222と蓋係合部 223とを設けた
蓋材 200の蓋係合部を挿入して回転させ、容器本体の係
合部と嵌合させ、熱融着部 122と蓋熱融着部 222とを熱
融着して密封した。
Description
どの内容物や加熱殺菌を必要とする内容物に使用したと
きに、容器内の内圧の増大や減少に耐え、密封性が良好
な耐圧性紙容器に関するものである。
イ容器としては、種々の構成の容器が知られているが、
一般には、紙カップなどの紙容器が広く使用されてい
た。この紙容器は、内容物を充填後に、容器の開口部を
蓋材で密封するものであるが、開口部に、紙素材を重ね
合わせた継ぎ目部分が残っており、段差を生じているた
め、密封性のよいシールが困難であった。
するため、予め成形されたプラスチックリング部材を、
紙容器の開口部に超音波等の手段でによって接着した紙
容器が提案され、実用化されていた。更には、内容物の
浸透等を防ぐ目的で、紙容器に直接、溶融プラスチック
を射出し、容器胴部の重合部に保護部を、胴部の開口部
にプラスチックリング部を一体成形した紙容器が提案さ
れ、これらのプラスチックリング付き紙容器は、開口部
に強度があり、蓋材とのシール部分に段差がないので、
密封性の優れたシールができるばかりでなく、開封性も
考慮した構成とすることもでき、液体内容物を充填する
のに適した容器であった。
従来の紙容器は、紙シート、積層フィルム、熱可塑性樹
脂等の蓋材を、熱融着法のみによってプラスチックリン
グ部の上面に接着させた容器であるため、容器本体に内
容物を充填し、蓋材で密封した容器が、流通課程におい
て、例えば、発泡性内容物の場合には、内圧上昇によ
り、蓋材や容器本体が著しく変形したり、蓋材と容器本
体との融着部が剥離して液漏れを発生するなどの問題点
があった。
解決したものであり、容器内の内圧の増大や減少などの
変化により、蓋材や容器本体が著しく変形したり、融着
部に剥離を生じることがなく、容器の密閉性が良好な耐
圧性紙容器を提供するものである。
図1(a)、(b)、(c)に示すように、紙を主体層
とし、少なくとも容器内面側にプラスチック層を設けた
胴部(111)及び底部(112)とからなる紙容器
(110)を、射出成形金型内に載置し、型締めした
後、溶融プラスチックを射出して、胴部上端の開口部
に、胴部(111)を補強する周壁部(121)と、周
壁部の上縁に蓋材と熱融着する熱融着部(122)と、
周壁部の上側に一定間隔毎に等間隔で内方に突出して蓋
材と係合する係合部(123)と、を有するプラスチッ
クリング部(120)を設け、胴部の容器内面側の重合
部上に柱状保護部を(130)を設け、胴部と底部との
結合部上に環状保護部(140)を設けた容器本体(1
00)の係合部(123)と係合部(123)の間に、
図3に示すように、天板(210)の周縁に容器本体の
プラスチックリング部の周壁部(121)とゆるく嵌合
する蓋周壁部(221)と、蓋周壁部の上縁より外方に
突出したプラスチックリング部の熱融着部(122)と
熱融着する蓋熱融着部(222)と、蓋周壁部の下縁に
一定間隔毎に等間隔で外方に突出して容器本体のプラス
チックリング部の係合部(123)と係合する蓋係合部
(223)と、を設けたプラスチック製蓋材(200)
の蓋係合部(223)を挿入して回転させ、容器本体の
係合部(123)と嵌合させ、図3に示すように、容器
本体の熱融着部(122)と蓋材の蓋熱融着部(22
2)とを熱融着して密封したことを特徴とする耐圧性紙
容器(10)である。
に示すように、前記容器本体(100)の底部(11
2)及び前記蓋材(200)の天板(210)の容器内
面側に、格子状又は環状の補強リブ(141、241)
を設けたことを特徴とする第1の発明に記載の耐圧性紙
容器(10)である。
に示すように、前記蓋材(200)の天板(210)又
は前記容器本体(100)の底部(112)に開封可能
な注出孔(211)を設けたことを特徴とする第1の発
明又は第2の発明に記載の耐圧性紙容器(10)であ
る。
に示すように、前記注出孔(211)を封止フィルム
(230)で開封可能に封止したことを特徴とする第3
の発明に記載の耐圧性紙容器(10)である。
ト射出成形によって、紙容器の開口部にプラスチックリ
ング部を設け、胴部の重合部上にプラスチック製の柱状
保護部を設け、胴部と底部の結合部上にプラスチック製
の環状保護部を設けて、強度が補強されており、この容
器本体の開口部のプラスチックリング部の係合部と、蓋
材の蓋係合部が、しっかりと嵌合されており、容器本体
の開口部のプラスチックリング部の熱融着部と、蓋材の
蓋熱融着部とは熱融着されている。このため、内容物に
よって容器の内圧が変動(増大又は減少)しても、容器
本体と蓋材との封止状態が破損されることがなく、容器
の密封性が良好である。
器内面側に、格子状又は環状の補強リブを設けた本発明
の耐圧性紙容器は、補強リブの剛性により、容器の内圧
の変動に対し、容器が変形しにくい。
体とこの容器本体の開口部に嵌合され、熱融着される蓋
材とから構成される。容器本体は、まず、紙層を主体層
とし、少なくとも容器内面側にポリエチレンなどのプラ
スチック層を設けた、例えば、ポリエチレン層/紙層/
ポリエチレン層構成、ポリエチレン層/紙層/ポリエチ
レン層/アルミニウム箔層/接着剤層/ポリエチレンテ
レフタレート層/接着剤層/ポリエチレン層構成や、ポ
リエチレン層/紙層/エチレン−アクリル酸共重合体層
/ポリエチレンテレフタレート層/酸化珪素蒸着層/接
着剤層/ポリエチレン層構成などの積層材料を用いて、
胴部の下方内周縁部に底部の周縁部とを加熱状態で巻締
めして一体化した紙容器を作製し、次に、この紙容器を
射出成形金型内に載置し、型締めした後、ポリエチレン
などの溶融プラスチックを金型のキャビティ(雌型と雄
型の間の空間)内に射出して、紙容器の開口部に、胴部
を補強する周壁部と、周壁部の上縁に蓋材と係合する係
合部と、周壁部の上側に一定間隔毎に等間隔で内方に突
出して蓋材と係合する係合部とを持ったプラスチックリ
ング部を、胴部の重合部上に柱状保護部を、胴部と底部
の結合部上に環状保護部をそれぞれ形成させて作製する
ものである。
ックを射出して、天板の周縁に容器本体のプラスチック
リング部の周縁部とゆるく嵌合する壁周壁部と、蓋周壁
部の上縁より外方に突出したプラスチックリング部の熱
融着部と熱融着する蓋熱融着部と、蓋周壁部の下縁に一
定間隔毎に等間隔で外方に突出して容器本体のプラスチ
ックリング部の係合部と係合する蓋係合部と、をそれぞ
れ形成させて作製するものである。
容器本体のプラスチックリング部の係合部と係合部の間
に蓋材の蓋係合部を挿入し、回転させ、容器本体のプラ
スチックリング部の係合部と蓋材の蓋係合部とを嵌合装
着した後、容器本体のプラスチックリング部の熱融着部
と蓋材の蓋熱融着部とを超音波シール法などにより熱融
着して容器を封止するものである。
強度を増すために、蓋材の天板の容器内面側に、格子状
又は環状などの補強リブを設けても良く、また、同様に
容器本体の底部の容器内面側にも格子状又は環状などの
補強リブを設けても良い。この補強リブの形状は、特に
限定するものではないが、断面形状が長方形、凸字状、
L字状のものなどが好ましい。
して、蓋材の天板に、開封可能な注出孔を設けても良
く、また、容器本体の底部にも同様に開封可能な注出孔
を設けても良い。通常では、この注出孔は、封止フィル
ムを容器外面側に剥離可能に貼着して封止するものであ
る。
蓋材との熱融着層を有する単体又は積層フィルムを用い
れば良く、バリア性を必要とする場合には、熱融着層そ
の外側層に金属箔層、金属又は酸化珪素等の無機物を蒸
着した熱可塑性樹脂フィルム又は紙よりなる層、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂層、ポリアミド樹脂
層、ポリ塩化ビニリデン樹脂層の少なくともいずれか一
層を有する積層フィルムを用いるものである。
る。 <実施例1>まず、ポリエチレン層(20μm)/紙層
(320g/m2 )/ポリエチレン層(20μm)/ポ
リエチレン層(15μm)/ポリエチレンテレフタレー
ト層(12μm)/酸化珪素蒸着膜(500Å)/ポリ
エチレン層(60μm)構成からなる積層材料を用い、
胴部の下方周縁と底部の周縁とを加熱状態で巻締めして
胴部と底部とを一体化した紙容器(110)を作製し
た。
し、型締めした後、溶融ポリエチレンを金型のキャビテ
ィ内に射出して、図1(a)、(b)、(c)に示すよ
うに、紙容器(110)の開口部に胴部を補強する周壁
部(121)と周壁部の上縁に蓋材と熱融着する熱融着
部(122)と周壁部の上側に一定間隔毎に等間隔で内
方に突出して蓋材と係合する係合部(123)とを持っ
たプラスチックリング部(120)を、胴部(111)
の重合部上に柱状保護部(130)を、胴部と底部(1
12)の結合部上に環状保護部(140)を、底部の容
器内面側に凸状の格子リブ(141)をそれぞれ形成さ
せた容器本体(100)を作製した。
(50μm)/ポリエチレンテレフタレート層(12μ
m)/積層フィルム(45μm)(ポリエチレン層/ポ
リ塩化ビニリデン層/ポリエチレン層)構成の封止フィ
ルムを、射出成形金型内に載置し、型締めした後、溶融
ポリエチレンを金型のキャビティ内に射出して、天板の
周縁に容器本体のプラスチックリング部の周壁部とゆる
く嵌合する蓋周壁部(221)と、蓋周壁部の上縁より
外方に突出したプラスチックリング部の熱融着部と熱融
着する蓋熱融着部(222)と、蓋周壁部の下縁に一定
間隔毎に等間隔で外方に突出して容器本体のプラスチッ
クリング部の係合部と係合する蓋係合部(223)と、
天板上に開封可能な注出孔(211)と、容器内側に補
強リブ(241)とを持つ蓋材(200)を作製した。
したのち、図2に示すように、容器本体(100)の係
合部(123)と係合部(123)の間に、蓋材(20
0)の蓋係合部(223)を挿入後、回転させ、容器本
体の係合部(123)に嵌合させた後、図3(a)、
(b)に示すように、容器本体の熱融着部(122)と
蓋材の蓋熱融着部(222)を超音波シール法で融着さ
せ封止し、内容量350ミリリットルの実施例1の耐圧
性紙容器(10)を制作した。
容器を射出成形金型内に載置し、型締めした後、溶融ポ
リエチレンを射出して、図4に示すように、胴部(11
1)上端の開口部に蓋材と嵌合する係合部(124)を
内周面に持つプラスチックリング部(120)を設け、
胴部の容器内面側の重合部上に柱状保護部(130)を
設け、胴部と底部との結合部上に環状保護部を設けた容
器本体(100)を作製した。
封止フィルムを射出成形金型内に載置し、型締めした
後、溶融ポリエチレンを射出して、天板の外周縁部に周
壁(240)を垂設し、この周壁の外周面に容器本体と
の嵌合する係合部(224)を持つ蓋材を作製した。
したのち、容器本体の開口部に、蓋材を装着し、容器本
体のプラスチックリング部の係合部と蓋材の周壁の係合
部とを嵌合させ、さらに超音波シール法で、プラスチッ
クリング部(120)の上面と蓋材の外周縁部との接合
面(300)を熱融着させて密封した内容量350ミリ
リットルの比較例1の耐圧性紙容器(20)を作製し
た。
例1及び比較例1の耐圧性紙容器を比較評価するため
に、各10本ずつの容器を、10〜70°Cの水中に1
時間浸漬させたのち、容器の外観と液漏れの状態を目視
観察した。(試料数;n=10)その結果を表1、表2
に示す。
料などの内容物や加熱殺菌を必要とする内容物に使用し
ても、容器内の内圧の増大や減少に耐え、外観性を損な
うほどの著しい変形もなく、変形による封止部が破損さ
れることがなく、密閉性が極めて良好である。
封可能な注出孔を設けることもでき、使用し易い容器で
ある。
材の構造を示す断面説明図で、(a)は全体説明図であ
り、(b)は(a)のA−A’線、B−B’線断面説明
図であり、(c)は(a)のC−C’線、D−D’線断
面説明図である。
材を装着するときの状態を示す説明図である。
材を装着したときの状態を示す部分断面説明図で、
(a)は容器本体の係合部(123)と蓋材の蓋係合部
(223)が互いに係合している状態を示し、(b)は
容器本体の係合部(123)と蓋材の蓋係合部(22
3)が互いに係合が解除されている状態を示す。
着したときの状態を示す部分断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】紙を主体層とし、少なくとも容器内面側に
プラスチック層を設けた胴部及び底部とからなる紙容器
を、射出成形金型内に載置し、型締めした後、溶融プラ
スチックを射出して、胴部上端の開口部に、胴部を補強
する周壁部と、周壁部の上縁に蓋材と熱融着する熱融着
部と、周壁部の上側に一定間隔毎に等間隔で内方に突出
して蓋材と係合する係合部と、を有するプラスチックリ
ング部を設け、胴部の容器内面側の重合部上に柱状保護
部を設け、胴部と底部との結合部上に環状保護部を設け
た容器本体を、天板の周縁に、容器本体のプラスチック
リング部の周壁部とゆるく嵌合する蓋周壁部と、蓋周壁
部の上縁より外方に突出したプラスチックリング部の熱
融着部と熱融着する蓋熱融着部と、蓋周壁部の下縁に一
定間隔毎に等間隔で外方に突出して容器本体のプラスチ
ックリング部の係合部と係合する蓋係合部と、を設けた
プラスチック製蓋材で、前記容器本体のプラスチックリ
ング部の係合部と前記蓋材の蓋係合部を一定方向に回転
させて嵌合させ、かつ、前記容器本体のプラスチックリ
ング部の熱融着部と前記蓋材の蓋熱融着部を熱融着させ
て密封したことを特徴とする耐圧性紙容器。 - 【請求項2】前記容器本体の底部及び前記蓋材の天板の
容器内面側に、格子状又は環状の補強リブを設けたこと
を特徴とする請求項1記載の耐圧性紙容器。 - 【請求項3】前記蓋材の天板又は容器本体の底部に開封
可能な注出孔を設けたことを特徴とする請求項1又は2
記載の耐圧性紙容器。 - 【請求項4】前記注出孔を封止フィルムで開封可能に封
止したことを特徴とする請求項3記載の耐圧性紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28926498A JP4140096B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 耐圧性紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28926498A JP4140096B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 耐圧性紙容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000109048A true JP2000109048A (ja) | 2000-04-18 |
JP4140096B2 JP4140096B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=17740917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28926498A Expired - Fee Related JP4140096B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 耐圧性紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4140096B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9023445B2 (en) | 2011-10-14 | 2015-05-05 | Kellogg North America Company | Composite containers for storing perishable products |
CN106742491A (zh) * | 2017-01-11 | 2017-05-31 | 中山世辉纸塑制品有限公司 | 单层高度透明的纸盖 |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP28926498A patent/JP4140096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9023445B2 (en) | 2011-10-14 | 2015-05-05 | Kellogg North America Company | Composite containers for storing perishable products |
CN106742491A (zh) * | 2017-01-11 | 2017-05-31 | 中山世辉纸塑制品有限公司 | 单层高度透明的纸盖 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4140096B2 (ja) | 2008-08-27 |
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