JP2000108851A - ヒーター付ミラー - Google Patents

ヒーター付ミラー

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JP2000108851A
JP2000108851A JP10292885A JP29288598A JP2000108851A JP 2000108851 A JP2000108851 A JP 2000108851A JP 10292885 A JP10292885 A JP 10292885A JP 29288598 A JP29288598 A JP 29288598A JP 2000108851 A JP2000108851 A JP 2000108851A
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mirror
heating resistor
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temperature control
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JP10292885A
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Makoto Yoshimatsu
良 吉松
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度制御素子を任意の位置に配設でき、火
傷、火災等の安全面からの問題のない、効率の良い防曇
及び水滴、霜等の除去性能が得られるヒーター付ミラー
を提供すること。 【解決手段】 非導電性材料よりなるミラー基板の裏面
に、反射膜兼発熱抵抗体膜、又は、反射膜及び発熱抵抗
体膜を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体膜又は発熱抵抗
体膜上に少なくとも1対の給電電極と、温度制御素子
と、補助電極とを配設してなり、この補助電極は、その
少なくとも一部が前記温度制御素子近傍に位置するよう
形成したものであることを特徴とするヒーター付ミラ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇用又はミラー
の表面に付着した水滴、雨滴、露、氷といったものを除
去するヒーター付ミラーに関するもので、特に車両用ミ
ラーに好適なヒーター付ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒーター付ミラーは、降雨時や降雪時の
車両の走行において、バックミラー等に付着した水滴、
雪、氷などを加温して除去すると共に、水滴が再付着し
たり再氷結したりすることを防止することで、後方視認
を容易にし走行安全性を確保することを目的として利用
されている。特にこの種のミラーの中で、熱効率が良い
方式として、ミラー基板の表面に反射膜兼発熱抵抗体膜
を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体膜の表面に絶縁用オ
ーバーコート層を設けたミラーが提案されている。しか
し、上記のミラーは、熱効率は良いものの、早期に水
滴、氷を除去するために高電力を印加した場合には、ミ
ラーが過加熱状態となって、火傷、火災の発生の恐れが
ある。ミラーの過加熱を防止する方法として、ミラーに
温度制御素子を設けることが知られている。この温度制
御素子としてはサーモスタット、サーミスタと制御回
路、温度ヒューズといったものや、これらの組み合わせ
等が用いられ、少なくともその一部が温度検知部分とし
てミラー基板上に配設される。しかし、温度制御素子を
ミラー基板上に設けた場合、温度制御素子の温度検知部
分は熱容量を持ち、近傍の熱を吸収する効果があるた
め、温度制御素子近傍のミラー基板表面は、他の部分に
比べ低温となる。このため、温度制御素子の感知遅れが
発生し、ミラーの過加熱を防止できない恐れもある。こ
のような問題の発生を防止する方法として、給電電極に
温度制御素子方向に突出する突起部を形成することが知
られている。この方法は、突起部近傍に電流が集中する
電気の性質を利用したものであって、突起部近傍に電流
が集中することによって、温度素子近傍の温度を上昇さ
せ、感知遅れを防止するというものである。また、他の
方法としては、ミラーの形状に対して、電流集中によっ
て局所的に生じる過加熱部に温度制御素子を配設するこ
とで感知遅れを防止するというものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来知
られている方法には、種々の制約があった。例えば、給
電電極に突起部を形成する方法の場合、給電電極の突起
部を大きくすると給電電極の抵抗値が低いことによる発
熱抑制により、この突起部周辺が低温部となることか
ら、ミラー中央部付近には温度制御素子を配設できない
という温度制御素子の配設位置についての制約がある。
また、ミラー形状によって生じる過加熱部に温度制御素
子を配設する方法においては、ミラーを収容するホルダ
ーやハウジングの形状が決まっている場合、この方法を
採用できない場合があるという制約がある。本発明の課
題は、温度制御素子の配設位置に制約がなく、ホルダー
やハウジングの形状に無関係に温度制御素子を、最適な
場所に配置することが可能なヒーター付ミラーを提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非導電性材料
よりなるミラー基板の裏面に、反射膜兼発熱抵抗体膜、
又は、反射膜及び発熱抵抗体膜を形成し、この反射膜兼
発熱抵抗体膜又は発熱抵抗体膜上に少なくとも1対の給
電電極と、温度制御素子と、補助電極とを配設してな
り、この補助電極は、その少なくとも一部が前記温度制
御素子近傍に位置するよう形成したものであることを特
徴とするヒーター付ミラーを要旨とするものである。
【0005】以下、詳細に説明する。図1は本発明の第
1の実施の形態である自動車用バックミラーに用いるヒ
ーター付ミラーの背面模式図であり、図2はその断面模
式図である。非導電性材料よりなるミラー基板1は、ガ
ラス、アクリル板等の透明材料を用い、その断面は、平
板形状でも曲面板形状であってもよい。上記ミラー基板
1の裏面には、反射膜兼発熱抵抗体膜2が形成されてい
る。この反射膜兼発熱抵抗体膜2は、チタン、クロム、
ニッケル−クロム系合金、アルミニウム−チタン系合金
などの金属薄膜をスパッタリング法や真空蒸着法により
形成したものである。この反射膜兼発熱抵抗体膜2は、
上記のように反射膜と発熱抵抗体膜が兼用となっている
単層のもの以外の構成も採用できる。即ち、反射膜とし
ての働きを有する第1層の膜と発熱抵抗体膜としての働
きを有する第2層の膜とからなる2層構造のものも採用
できる。この場合、第1層は、アルミニウム、クロム、
ニッケル、ニッケル−クロム系合金、ニッケル−燐など
の金属薄膜をスパッタリング法や真空蒸着法またはめっ
き法などにより形成し、第2層は、チタン、チタンシリ
サイド、クロムシリサイド、窒化タンタル、炭化チタ
ン、炭化タングステン、ホウ化ニオブ、鉄−クロム−ア
ルミニウム系合金などの金属薄膜をスパッタリング法や
真空蒸着法またはめっき法などにより形成することがで
きる。更には、反射膜と発熱抵抗体膜との間に絶縁層を
設けることで、反射膜と発熱抵抗体膜とが電気的に接続
されないように独立して形成したものを採用してもよ
い。この場合、反射膜としてはアルミニウム、クロム、
ニッケル、ニッケル−クロム系合金、ニッケル−燐など
の金属薄膜をスパッタリング法や真空蒸着法またはめっ
き法などにより形成し、絶縁層としてはシリカ等を用い
スパッタリング法や真空蒸着法などにより形成し、発熱
抵抗体膜としてはチタン、チタンシリサイド、クロムシ
リサイド、窒化タンタル、炭化チタン、炭化タングステ
ン、ホウ化ニオブ、鉄−クロム−アルミニウム系合金な
どの金属薄膜をスパッタリング法や真空蒸着法またはめ
っき法などにより形成することができる。なお、反射膜
兼発熱抵抗体膜または発熱抵抗体膜のシート抵抗値につ
いては、車両側の電源出力を考慮すると2〜20Ω/□
であることが望ましい。
【0006】そして、この反射膜兼発熱抵抗体膜2の上
には、少なくとも一対の給電電極3a、3bが形成されて
いる。この給電電極3a、3bは、電源と直接接続される
ことで、反射膜兼発熱抵抗体膜2に通電して発熱させる
ために形成されている。この給電電極3a、3bは、反射
膜兼発熱抵抗体膜2の上に銀ペースト、銅ペースト等を
印刷することで形成したり、銀、銅、ニッケル等の金属
薄膜を直接スパッタリングやめっき法により形成するな
ど、種々の方法で形成することができる。給電電極3
a、3b上には、はんだ付け等により、リード線4a、4b
が接続されいる。リード線4a、4bは、図示していない
電源と接続されるが、リード線4aは加温制御のために
途中で温度制御素子5を介している。温度制御素子5
は、給電電極3a、3b間における反射膜兼発熱抵抗体
膜2上の任意の場所に配設される。この温度制御素子と
しては、温度検出機能と温度制御機能を一体化したも
の、例えば、サーモスタットやサーミスタと制御回路を
一体化したものや温度ヒューズを採用することができ
る。また、温度検出素子のみをミラーに配し制御機能を
持つ部品を別体として設けたもの、例えばサーミスタを
ミラーに配して別体の制御回路を車内に搭載したもの等
を採用することもできる。更に、この温度制御素子は、
複数の素子を組み合わせたものでも良く、例えば、サー
モスタットなどとサーモスタットなどの故障時に電力の
遮断機能を持つ、温度ヒューズなどとを組み合わせて用
いても良い。更に、給電電極3a、3b間の反射膜兼発
熱抵抗体膜2上には、電源とは直接接続されずに、反射
膜兼発熱抵抗体膜2を介して給電電極3a、3bと電気的
に接続される補助電極6が形成されている。そして、こ
の補助電極6は、その少なくとも一部が前記温度制御素
子近傍に位置するよう形成されていることが必要であ
る。これは、温度制御素子の感知遅れを防止するためで
ある。ここで、近傍とは、補助電極6を配設することで
温度制御素子5の熱容量を補う加熱を、反射膜兼発熱抵
抗体膜2に局所的に発生させる効果のある領域を示して
いる。補助電極6は、反射膜兼発熱抵抗体膜2の上に低
抵抗部を形成することで、反射膜兼発熱抵抗体膜2の電
流分布を変え、温度分布を制御する働きがある。そこ
で、ここでは補助電極6を温度制御素子5の近傍に配設
することで、温度制御素子5の配設部の反射膜兼発熱抵
抗体膜2に電流集中を発生させ、この電流集中によって
温度制御素子を集中加熱し、温度制御素子の感知遅れを
防止し、ミラーの過加熱を防止している。補助電極6
は、反射膜兼発熱抵抗体膜2の上にカーボンペースト、
カーボン−銀ペースト、銅ペースト等を印刷や塗装する
ことにより形成したり、金属薄膜をスパッタリングやめ
っき法などにより形成する事ができる。ここで、補助電
極6のシート抵抗値は、反射膜兼発熱抵抗体膜2のシー
ト抵抗値の1%〜30%の値であることが望ましい。こ
れは、補助電極部分も加熱されることによって温度分布
を均一にするために反射膜兼発熱抵抗体膜2のシート抵
抗値が1%以上であることが好ましく、温度制御素子の
集中加熱による感知遅れの防止が有効に行われるために
反射膜兼発熱抵抗体膜2のシート抵抗値が30%未満で
あることが好ましいためである。補助電極のシート抵抗
値を反射膜兼発熱抵抗体膜のシート抵抗値の1%〜30
%の値となすには、補助電極の材料の選定や膜厚の調整
などにより行うことができる。
【0007】因みに、補助電極6は、ミラーの形状や所
望とするミラーの温度分布状態、温度制御素子の配設位
置、温度制御素子の作動状況にあわせて、形成位置や形
状を変えたり、補助電極の数量などを変更することも可
能である。すなわち、補助電極の位置、形状、数量を適
宜選定することにより、温度制御素子を任意の位置に配
置できる。尚、本ミラーは、耐久性向上の為に絶縁防湿
材によるコーティングを行うこともできる。
【0008】図3は、本発明の第2の実施の形態である
自動車用バックミラーに用いるヒーター付ミラーの背面
模式図である。本第2の実施の形態は、上記第1の実施
の形態において、補助電極16の形状を、給電電極13
a、13bと平行な帯状とし、更に、温度制御素子15
近傍の反射膜兼発熱抵抗体膜または発熱抵抗体膜が特に
加熱されるよう、温度制御素子15側に突出する凸状部
16aを形成したこと以外は、第1の実施の形態と同様
である。この実施形態における補助電極16は、凸状部
16aが温度制御素子15近傍に位置しているので、こ
の位置の反射膜兼発熱抵抗体膜または発熱抵抗体膜が特
に加熱され、温度制御素子15の感知遅れを防止でき、
更に、補助電極自体16自体は帯状となっているので、
補助電極自体16の温度制御素子15と反対側には電流
集中による局所加熱を発生させないといった特長があ
る。
【0009】
【作用】本発明のヒーター付ミラーは、温度制御素子近
傍に配設した補助電極による温度制御素子部の反射膜兼
発熱抵抗体膜への電流集中によって、温度制御素子の熱
容量を補う集中加熱が可能であるため、温度制御素子部
の低温化による温度制御素子の感知遅れを防止でき、ミ
ラーの過加熱を防止できる。また、補助電極の位置、形
状、数量は、適宜選定できる為、これと組み合わさる温
度制御素子を任意の位置に配設できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 第1の実施の形態において、ミラー基板1として平面の
ガラス製基板を用い、反射膜兼発熱抵抗体膜2として約
55nmの膜厚を有するチタン膜をスパッタリング法に
より形成し、給電電極3a、3bを膜厚が約75μmと
なるように銅ペーストの印刷により形成し、温度制御素
子5として59℃で接点オフとなるサーモスタットを用
い、円形状の補助電極6を膜厚が約8μmとなるように
カーボン−銀ペーストの塗装により温度制御素子5の下
方に形成してヒーター付ミラーを作製した。実施例1に
よって得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜
2、給電電極3a、3b、補助電極6のそれぞれのシー
ト抵抗値を4端子法で測定したところ11.0Ω/□、
0.04Ω/□、0.05Ω/□、4.42Ω/□であ
った。
【0011】実施例2−1 第2の実施の形態において、ミラー基板11として平面
のガラス製基板を用い、反射膜兼発熱抵抗体膜12とし
て約55nmの膜厚を有するチタン膜をスパッタリング
法により形成し、給電電極13a、13bを膜厚が約7
5μmとなるように銅ペーストの印刷により形成し、温
度制御素子15として59℃で接点オフとなるサーモス
タットを用い、温度制御素子15の下方に、温度制御素
子15側に突出する凸状部16aを形成した補助電極1
6を、ミラーを水平に横切る帯状に形成してヒーター付
ミラーを作製した。この補助電極16は、膜厚が約13
0μmとなるようにカーボン−銀ペーストの印刷により
形成した。実施例2−1によって得たヒーター付ミラー
の反射膜兼発熱抵抗体膜12、給電電極13a、13
b、補助電極16のそれぞれのシート抵抗値を4端子法
で測定したところ11.0Ω/□、0.05Ω/□、
0.05Ω/□、0.12Ω/□であった。
【0012】実施例2−2 実施例2−1において、反射膜兼発熱抵抗体膜12とし
て約70nmの膜厚を有するニッケル−クロム合金膜と
約80nmの膜厚を有するチタン膜との2層膜をスパッ
タリング法により形成し、給電電極13a、13bを膜
厚が約75μmとなるように銀ペーストの印刷により形
成し、補助電極16を膜厚が約80μmとなるようにカ
ーボンペーストの印刷により形成したこと以外は、実施
例2−1と同様になしてヒーター付ミラーを作製した。
実施例2−2によって得たヒーター付ミラーの反射膜兼
発熱抵抗体膜12、給電電極13a、13b、補助電極
16のそれぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したと
ころ4.3Ω/□、0.02Ω/□、0.02Ω/□、
0.42Ω/□であった。
【0013】実施例2−3 実施例2−1において、反射膜兼発熱抵抗体膜12とし
て約40nmの膜厚を有するチタン膜をスパッタリング
法により形成し、給電電極13a、13bを膜厚が約9
0μmとなるように銅ペーストの印刷により形成し、補
助電極16として膜厚が約8μmとなるようにカーボン
ペーストを塗装することにより形成したこと以外は、実
施例2−1と同様になしてヒーター付ミラーを作製し
た。実施例2−3によって得たヒーター付ミラーの反射
膜兼発熱抵抗体膜12、給電電極13a、13b、補助
電極16のそれぞれのシート抵抗値を4端子法で測定し
たところ15.3Ω/□、0.03Ω/□、0.03Ω
/□、4.58Ω/□あった。
【0014】実施例2−4 実施例2−1において、反射膜兼発熱抵抗体膜12とし
て約90nmの膜厚を有するチタン膜をスパッタリング
法により形成し、給電電極13a、13bを膜厚が約7
5μmとなるように銅ペーストの印刷により形成し、補
助電極16を膜厚が約75μmとなるように銅ペースト
の印刷により形成したこと以外は、実施例2−1と同様
になしてヒーター付ミラーを作製した。実施例2−4に
よって得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜1
2、給電電極13a、13b、補助電極16のそれぞれ
のシート抵抗値を4端子法で測定したところ7.5Ω/
□、0.04Ω/□、0.04Ω/□、0.04Ω/□
であった。
【0015】実施例2−5 実施例2−1において、反射膜兼発熱抵抗体膜12とし
て約55nmの膜厚を有するチタン膜をスパッタリング
法により形成し、給電電極13a、13bを膜厚が約7
5μmとなるように銅ペーストの印刷により形成し、補
助電極16を膜厚が約8μmとなるようにカーボンぺー
ストの塗装により形成したこと以外は、実施例2−1と
同様になしてヒーター付ミラーを作製した。実施例2−
5によって得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体
膜12、給電電極13a、13b、補助電極16のそれ
ぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したところ11.
2Ω/□、0.04Ω/□、0.04Ω/□、4.50
Ω/□であった。
【0016】実施例3 図4は、実施例3のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例3は、実施例1において、ミラー基板21を
R=1400mmの曲率を有する、異形形状の曲面ガラ
スとし、温度制御素子25の位置をミラー左下方とし、
棒状の補助電極26を温度制御素子25の右上方に右上
がりになるように傾斜させて形成したこと以外は、実施
例1と同様になしてヒーター付ミラーを作製した。実施
例3によって得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗
体膜22、給電電極23a、23b、補助電極26のそ
れぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したところ1
1.0Ω/□、0.04Ω/□、0.05Ω/□、4.
43Ω/□であった。
【0017】実施例4 図5は、実施例4のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例4は、実施例1において、ミラー基板31を
R=1400mmの曲率を有する、異形形状の曲面ガラ
スとし、給電電極33a、33bを対向する側が中央付
近で窪むように形成し、補助電極36を温度制御素子3
5の下方からゆるやかな曲線を描いて右下がりとなる形
状で、膜厚が約130μmとなるようにカーボン−銀ペ
ーストの印刷により形成したこと以外は、実施例1と同
様になしてヒーター付ミラーを作製した。実施例4によ
って得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜3
2、給電電極33a、33b、補助電極36のそれぞれ
のシート抵抗値を4端子法で測定したところ11.0Ω
/□、0.04Ω/□、0.05Ω/□、0.12Ω/
□であった。
【0018】実施例5 図6は、実施例5のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例5は、実施例2−1において、ミラー基板4
1をR=1400mmの曲率を有する、異形形状の曲面
ガラスとし、補助電極46を長さがミラーの長手方向の
長さの約1/2として、ミラー中央付近から右半分を除
した形状として形成したこと以外は、実施例2−1と同
様になしてヒーター付ミラーを作製した。実施例5によ
って得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜4
2、給電電極43a、43b、補助電極46のそれぞれ
のシート抵抗値を4端子法で測定したところ11.0Ω
/□、0.06Ω/□、0.05Ω/□、0.12Ω/
□であった。
【0019】実施例6 図7は、実施例6のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例6は、実施例2−1において、ミラー基板5
1を異形形状とし、補助電極56を長さがミラーの長手
方向の長さの約1/4とし、右上がりになるように傾斜
させて形成したこと以外は、実施例2−1と同様になし
てヒーター付ミラーを作製した。実施例6によって得た
ヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜52、給電電
極53a、53b、補助電極56のそれぞれのシート抵
抗値を4端子法で測定したところ10.9Ω/□、0.
04Ω/□、0.04Ω/□、0.11Ω/□であっ
た。
【0020】実施例7 図8は、実施例7のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例7は、実施例2−1において、ミラー基板6
1をR=1000mmの曲率を有する、異形形状の曲面
ガラスとし、温度制御素子65をミラーのほぼ中心部に
配設し、補助電極66を温度制御素子65側を頂点とす
る中抜きを設けた略三角形として形成し、凸状部66a
を温度制御素子65側の頂点となしたこと以外は、実施
例2−1と同様になしてヒーター付ミラーを作製した。
実施例7によって得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱
抵抗体膜62、給電電極63a、63b、補助電極66
のそれぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したところ
10.9Ω/□、0.05Ω/□、0.06Ω/□、
0.11Ω/□であった。
【0021】実施例8 図9は、実施例8のヒーター付ミラーの背面模式図であ
る。実施例8は、実施例2−1において、ミラー基板7
1をR=1400mmの曲率を有する、異形形状の曲面
ガラスとし、補助電極76a、76bと2個配設し、その
各々の形状を互いに向かい合う凸型形状となるような形
状にて、それぞれの膜厚が約130μmとなるようにカ
ーボン−銀ペーストの印刷により形成し、温度検出素子
75を補助電極76a、76bの突起部によって挟み込ま
れた反射膜兼発熱抵抗体膜72上に配設したこと以外
は、実施例2−1と同様になしてヒーター付ミラーを作
製した。実施例8によって得たヒーター付ミラーの反射
膜兼発熱抵抗体膜72、給電電極73a、73b、補助
電極76a、76bのそれぞれのシート抵抗値を4端子
法で測定したところ10.8Ω/□、0.04Ω/□、
0.04Ω/□、0.11Ω/□、0.11Ω/□あっ
た。
【0022】実施例9 図10は、実施例9のヒーター付ミラーの背面模式図で
ある。実施例9は、実施例2−1において、ミラー基板
81をR=700mmの曲率を有する、異形形状の曲面
ガラスとし、温度制御素子85をミラーの右上方に配設
し、補助電極86を温度制御素子の下方付近から右側を
除き、凸状部86aを補助電極の右端部の温度制御素子
側に設けて形成したこと以外は、実施例2−1と同様に
なしてヒーター付ミラーを作製した。実施例9によって
得たヒーター付ミラーの反射膜兼発熱抵抗体膜82、給
電電極83a、83b、補助電極86のそれぞれのシー
ト抵抗値を4端子法で測定したところ10.9Ω/□、
0.05Ω/□、0.05Ω/□、0.11Ω/□であ
った。
【0023】比較例1 図11は、比較例1のヒーター付ミラーの背面模式図で
ある。比較例1は、実施例1において、補助電極を廃し
た以外は、実施例1と同様になしてヒーター付ミラーを
作製した。比較例1によって得たヒーター付ミラーの反
射膜兼発熱抵抗体膜92、給電電極93a、93bのそ
れぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したところ1
1.0Ω/□、0.04Ω/□、0.04Ω/□であっ
た。
【0024】比較例2 図12は、比較例2のヒーター付ミラーの背面模式図で
ある。比較例2は、実施例8において、給電電極103
aの中央付近に下方向きに突起部を設け、補助電極を廃
した以外は、実施例8と同様になしてヒーター付ミラー
を作製した。比較例2によって得たヒーター付ミラーの
反射膜兼発熱抵抗体膜102、給電電極103a、10
3bのそれぞれのシート抵抗値を4端子法で測定したと
ころ11.0Ω/□、0.04Ω/□、0.05Ω/□
であった。
【0025】上記実施例1〜9、比較例1〜2によって
得たヒーター付ミラーについて、常温常湿の環境下で同
一電力にて通電試験を行い、サーモスタット作動までの
時間及びミラー表面の温度分布状態をサーモグラフィー
にて測定した。
【0026】サーモスタット作動時間及びサーモグラフ
ィーの測定結果による45℃未満、45〜60℃、60
〜65℃、65〜70℃、70℃以上となる各領域面積
のミラー面積に対する比率を表1及び表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】ミラーの温度が45℃未満の領域は防曇及
び水滴、霜等の除去性能が期待できない領域である。ま
た、70℃以上の領域については防曇及び水滴、霜等の
除去性能はあるものの、火傷や火災等の恐れがある領域
である。ミラーの温度45℃未満の領域が20%未満の
ときには、ヒーター付ミラーとして防曇及び水滴、霜等
の除去性能が良好であり、特にこの領域が15%未満と
なるときには、大変優れた防曇及び水滴、霜等の除去性
能を示した。また、火傷や火災等の防止という面から
は、ミラー面に70℃以上の領域がないものがヒーター
付ミラーとして使用可能であり、更に、65℃以上の領
域がないものが好ましく、60℃以上の領域がないもの
であれば特に好ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明によるヒーター付ミラーは、温度
制御素子近傍に補助電極を配設することにより、温度制
御素子部の反射膜兼発熱抵抗体膜や発熱抵抗体膜への電
流集中によって、温度制御素子を集中加熱できるように
したもので、温度制御素子の熱容量を補い温度制御素子
部の低温下による感知遅れを防止して、ミラーの過加熱
発生を防止でき、更に、補助電極と併せて温度制御素子
を任意の位置に配設できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の裏面模式図で
ある。
【図2】 図1の断面模式図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の裏面模式図で
ある。
【図4】 本発明の実施例3の裏面模式図である。
【図5】 本発明の実施例4の裏面模式図である。
【図6】 本発明の実施例5の裏面模式図である。
【図7】 本発明の実施例6の裏面模式図である。
【図8】 本発明の実施例7の裏面模式図である。
【図9】 本発明の実施例8の裏面模式図である。
【図10】 本発明の実施例9の裏面模式図である。
【図11】 本発明の比較例1の裏面模式図である。
【図12】 本発明の比較例2の裏面模式図である。
【符号の説明】
1 ミラー基板 2 反射膜兼発熱抵抗体膜 3a 給電電極 3b 給電電極 4a リード線 4b リード線 5 温度検出素子 6 補助電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性材料よりなるミラー基板の裏面
    に、反射膜兼発熱抵抗体膜、又は、反射膜及び発熱抵抗
    体膜を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体膜又は発熱抵抗
    体膜上に少なくとも1対の給電電極と、温度制御素子
    と、補助電極とを配設してなり、この補助電極は、その
    少なくとも一部が前記温度制御素子近傍に位置するよう
    形成したものであることを特徴とするヒーター付ミラ
    ー。
  2. 【請求項2】 補助電極は、温度制御素子近傍の反射膜
    兼発熱抵抗体膜または発熱抵抗体膜が特に加熱されるよ
    う、温度制御素子側に突出する凸状部が形成されている
    ものである請求項1記載のヒーター付ミラー。
  3. 【請求項3】 補助電極は、そのシート抵抗値が反射膜
    兼発熱抵抗体膜又は発熱抵抗体膜のシート抵抗値の1%
    〜30%である請求項1又は2記載のヒーター付ミラ
    ー。
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