JP2000108810A - 車両用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定構造 - Google Patents

車両用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定構造

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JP2000108810A
JP2000108810A JP10282931A JP28293198A JP2000108810A JP 2000108810 A JP2000108810 A JP 2000108810A JP 10282931 A JP10282931 A JP 10282931A JP 28293198 A JP28293198 A JP 28293198A JP 2000108810 A JP2000108810 A JP 2000108810A
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Jun Fujii
潤 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のルーフ部廻りの電装部品に電流を供給
するハーネスの配線作業を簡素化できるとともに、ヘッ
ドライニングの車体側への取付作業性をも高める。 【解決手段】 ルーフ部廻りの電装部品30に電流を供
給するハーネス40をヘッドライニング20裏面の所定
箇所に接着固定したクリップ50を介して行なうか、あ
るいはヘッドライニング20の裏面に固着される衝撃吸
収パッド60端縁部60aに設けた切欠き61、あるい
は端縁部60aに一体化したベルト70,クリップ71
によりハーネス40を保持することにより、ハーネス4
0の配線作業性を簡素化するとともに、ヘッドライニン
グ20の車体パネル10への取付作業性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体パネルのル
ーフ部に内装される車両用ヘッドライニングの裏面側に
配設されるハーネスの固定構造に係り、ハーネスの接続
作業が簡単に行なえるとともに、ヘッドライニングの取
付作業性を向上させることができる車両用ヘッドライニ
ングにおけるハーネスの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車体パネルのルーフ部に設置され
るハーネスは、図10に示すように、ルームランプ1に
図示しないバッテリーから電流を供給するためにハーネ
ス2が車体パネル3のルーフ部に配設され、このハーネ
ス2の保持手段として、図11,図12に示すように、
車体パネル3のルーフサイドパネル3a、あるいは補強
パネル3bに設けた取付孔4内にハーネスクリップ5を
嵌着して、ハーネス2を各固定ポイントで保持するよう
にしている。
【0003】そして、上記ハーネス2を車体パネル3に
保持固定した後、車両用ヘッドライニング6を取り付
け、ヘッドライニング6に装備されているルームランプ
1とハーネス2との接続作業を行なっているのが実情で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のハ
ーネス2の固定構造においては、車体パネル3(ルーフ
サイドパネル3a,補強パネル3b)にハーネスクリッ
プ5を固定して、複数のハーネスクリップ5によりハー
ネス2を保持するという構成であるため、車両用ヘッド
ライニング6の実装作業並びにルームランプ1等への配
線作業を考慮すれば、ハーネス2とルームランプ1との
配線作業が非常にやりづらく、作業性の低下を招くとい
う欠点が指摘されている。
【0005】更に、ハーネスクリップ5の設置ポイント
は、ルーフサイドパネル3aや補強ブラケット3bの端
縁部分に限定され、ハーネス長さを多く必要としたり、
また、電装部品の設置箇所やハーネス2の配設パターン
等、造形自由度に制約を受けるという欠点が指摘されて
いる。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、車体ルーフ部におけるハーネスの固定構造
において、電装部品とハーネスとの接続作業が簡単に行
なえるとともに、車両用ヘッドライニングの取付作業性
を向上されることができ、しかも、ハーネスの配設パタ
ーンの自由度を高めることができる車両用ヘッドライニ
ングにおけるハーネスの固定構造を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1記載の発明は、車体パネルのルーフ
部の室内側に内装される車両用ヘッドライニングの裏面
側に配設され、ヘッドライニングに設置される電装部品
に電流を供給するハーネスを固定する車両用ヘッドライ
ニングにおけるハーネスの固定構造において、前記ハー
ネスは、車両用ヘッドライニングの裏面所定箇所に接着
固定されるクリップに保持されることを特徴とする。
【0008】従って、請求項1記載の発明によれば、車
両用ヘッドライニングの裏面所定箇所にクリップを接着
等により固定し、このクリップによりハーネスを保持す
るという構成であるため、ヘッドライニングの取付前
に、ヘッドライニング裏面に固着されているクリップに
ハーネスを保持させ、保持したハーネスに電装部品を接
続させれば良いため、簡単な配線作業で済む。
【0009】また、ハーネスを保持するクリップは任意
箇所に設定できるため、従来のようにパネル形状に左右
されることがなく、最短経路でハーネスを配設すること
ができ、しかも、電装品の設置箇所も任意箇所に設定で
きる。
【0010】本願の請求項2記載の発明は、車体パネル
のルーフ部の室内側に内装される車両用ヘッドライニン
グの裏面側に配設され、ヘッドライニングに設置される
電装部品に電流を供給するハーネスを固定する車両用ヘ
ッドライニングにおけるハーネスの固定構造において、
前記ヘッドライニングの裏面所定箇所に設置される衝撃
吸収パッドにハーネス保持手段が設けられていることを
特徴とする。
【0011】従って、請求項2記載の発明によれば、ヘ
ッドライニングの裏面に固着される衝撃吸収パッドにハ
ーネス保持手段を設定するという構成であるため、ヘッ
ドライニングを車体側に取り付ける前に衝撃吸収パッド
にハーネスを保持させ、ヘッドライニングに装備されて
いる電装部品に配線を接続させれば良く、ヘッドライニ
ング取付時に面倒な配線作業を行なう必要がない。
【0012】更に、ハーネスは、衝撃吸収パッドに設け
たハーネス保持手段により保持されるため、ハーネス固
定ポイントが車体パネル形状に左右されることがない。
【0013】次に、請求項3記載の発明は、前記ハーネ
ス保持手段は、衝撃吸収パッドの端縁部に設けられる切
欠きであることを特徴とする。
【0014】従って、請求項3記載の発明によれば、衝
撃吸収パッドに設けられるハーネス保持手段として、衝
撃吸収パッドの端縁部に切欠きを設けるという構成であ
るため、特に、別途クリップ等の部材を廃止できる。
【0015】次に、請求項4記載の発明は、前記衝撃吸
収パッドに設けられるハーネス保持手段は、衝撃吸収パ
ッドに一体化されるハーネス保持用ベルト、あるいはハ
ーネス保持用クリップであることを特徴とする。
【0016】従って、請求項4記載の発明によれば、衝
撃吸収パッドに設けられるハーネス保持手段として、衝
撃吸収パッドにハーネス保持用ベルト、あるいはハーネ
ス保持用クリップを一体化するという構成であるため、
クリップ等を車体パネルやヘッドライニングに取り付け
る必要がなく、衝撃吸収パッドをヘッドライニング裏面
に固着するだけで済む。
【0017】次いで、請求項5記載の発明は、車体パネ
ルのルーフ部の室内側に内装される車両用ヘッドライニ
ングの裏面側に配設され、ヘッドライニングに設置され
る電装部品に電流を供給するハーネスを固定する車両用
ヘッドライニングにおけるハーネスの固定構造におい
て、前記車両用ヘッドライニング裏面側に配設されるハ
ーネスは、ヘッドライニングの裏面所定箇所に接着固定
されるクリップと、衝撃吸収パッドに設けられたハーネ
ス保持手段との双方により保持されていることを特徴と
する。
【0018】従って、請求項5記載の発明によれば、ル
ーフ部に配設されるハーネスの固定構造として、ヘッド
ライニング裏面所定箇所に接着固定するクリップと衝撃
吸収パッドに設けたハーネス保持手段とを併用するとい
う構成であるため、保持強度やパネル形状等を考慮し
て、ハーネスの適切な保持が行なえる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用ヘッド
ライニングにおけるハーネスの固定構造の各実施形態に
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1乃至図5は本発明に係るハーネスの固
定構造の第1実施形態を示すもので、図1は全体構成を
示す説明図、図2はヘッドライニングに固着されるクリ
ップを示す断面図、図3は同クリップを示す外観図、図
4は同クリップにおけるクリップ部の形状のバリエーシ
ョンを示す斜視図、図5は同クリップのフランジ形状の
バリエーションを示す斜視図である。
【0021】次いで、図6乃至図8は本発明に係る車両
用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定構造の第2
実施形態を示すもので、図6は全体構成を示す説明図、
図7はハーネスの固定構造を示す断面図、図8(a)、
(b)はハーネスの固定構造の変形態様を示す断面図で
ある。更に、図9は本発明に係るハーネスの固定構造の
第3実施形態を示す説明図である。
【0022】まず、図1乃至図5に基づいて本発明の第
1実施形態について説明する。
【0023】図1,図2において、車体パネル10のル
ーフ部の室内側に車両用ヘッドライニング20が内装さ
れるが、このヘッドライニング20のほぼ中央部に設置
されているルームランプ30に電流を供給するハーネス
40が車体パネル10側ではなくヘッドライニング20
の裏面側にクリップ50を介して保持固定されている。
【0024】更に詳しくは、車両用ヘッドライニング2
0は、車体パネル10のルーフ部の外形状に即して湾曲
状に成形されており、ポリスチレンで変性させたPPO
(ポリフェニレンオキシド)等の発泡樹脂基材21の表
面側にクロス等の表皮材22を貼着して構成されてお
り、軽量で良好な断熱性,吸音性を備えている。
【0025】そして、本実施形態においては、ルームラ
ンプ30に電流を供給するハーネス40は、上記ヘッド
ライニング20の裏面に接着固定されるクリップ50に
より保持されており、このクリップ50は本実施形態で
はヘッドライニング20の裏面3箇所の各固定ポイント
にホットメルト系接着剤aを介して接着固定されてい
る。
【0026】従って、従来のように車体パネル10側に
ハーネス40を保持する構成ではなく、ヘッドライニン
グ20の裏面に接着固定されるクリップ50にハーネス
40を保持するという構成であるため、例えば、ハーネ
ス40をヘッドライニング20裏面に配設する際、直
接、ルームランプ30に接続作業を行なえば、ヘッドラ
イニング20のモジュール化が可能となる。
【0027】すなわち、従来の面倒な配線作業が廃止で
き、アッセンブリしたハーネス40とともにヘッドライ
ニング20を車体パネル10のルーフ部に装着するだけ
で良く、ハーネス40の接続作業性並びにヘッドライニ
ング20の取付作業性を向上させることができる。
【0028】更に、ハーネス40の配設パターンについ
ても、従来では車体パネル10の形状に制約を受け、比
較的ハーネス長の長いものが必要であったが、固定ポイ
ントを任意に設定でき、ヘッドライニング20の固定ポ
イントにクリップ50を接着固定してハーネス40を保
持するという構成であるため、ハーネス40の配設パタ
ーンを任意に設定でき、しかも、ルームランプ30等の
設置箇所も幅をもたせて設置できる等、造形自由度が向
上するという付随的な利点もある。
【0029】次に、上記クリップ50の構成について簡
単に説明すると、図3に示すように、クリップ50はハ
ーネス40を保持する中空円筒状のハーネス保持部51
とヘッドライニング20の裏面に接着固定するフランジ
部52とを備え、ハーネス保持部51には、ハーネス4
0を差し入れるためのスリット53が長手方向に設けら
れているとともに、フランジ部52にはホットメルト系
接着剤aに対する接触面積を多く確保するための開口5
4が開設されている。
【0030】尚、本発明に使用するクリップ50は、図
3に示す形状のものに限定されることなく、図4(a)
に示すように、ハーネス保持部51に設けるスリット5
3の位置を変更しても良く、また、図4(b)に示すよ
うに、ハーネス保持部51をベルトタイプの構造を採用
しても良く、図4(c)に示すように、嵌合式のボタン
タイプの構造のものでも良い。
【0031】更に、クリップ50のフランジ部52にお
いても、ホットメルト系接着剤aに対する接触面積を多
く確保できるように、図5(a),(b),(c)に示
す種々の形状の開口54を採用して良い。
【0032】次に、図6乃至図8は本発明に係るヘッド
ライニング20におけるハーネス40の固定構造の第2
実施形態を示すもので、この第2実施形態においては、
ヘッドライニング20の裏面所定箇所に設けられる衝撃
吸収パッド60にハーネス40を保持できるハーネス保
持手段を設けたことが特徴である。
【0033】すなわち、図6,図7に示すように、車体
パネル10のルーフ部に内装されるヘッドライニング2
0のほぼ中央に設置されるルームランプ30に電流を供
給するハーネス40の保持構造に適用した場合について
説明すると、ヘッドライニング20の裏面に衝撃吸収パ
ッド60がホットメルト接着剤aにより固定されてお
り、この衝撃吸収パッド60の端縁部60aに切欠き6
1が形成されており、この切欠き61内にハーネス40
が差込み保持されている。尚、図7中符号11はルーフ
サイドパネルを示す。
【0034】また、衝撃吸収パッド60は、本実施形態
においては、コスト,衝撃吸収性能を考慮して、硬質ポ
リウレタンフォームのモールド成形体が使用されている
が、その他、ポリオレフィン系樹脂ビーズ発泡成形体等
の使用も可能である。更に、切欠き61は、アンダーカ
ット形状に設定しておけば、ハーネス40の脱落防止に
効果がある。
【0035】このように、本発明に係る第2実施形態に
よれば、ヘッドライニング20の裏面に接着固定される
衝撃吸収パッド60の端縁部60aに切欠き61を形成
し、この切欠き61内にハーネス40を保持固定すると
いう構成であるため、第1実施形態同様、ハーネス40
を車体パネル側ではなくヘッドライニング20の裏面側
に保持できることにより、従来のような面倒な配線作業
が廃止でき、ハーネス40の配線作業並びにヘッドライ
ニング20の取付作業性が向上するという利点を備える
とともに、特に衝撃吸収パッド60にハーネス保持機能
をもたせたため、第1実施形態で使用するクリップ50
を廃止することができ、廉価に実施できるという有利さ
がある。
【0036】また、この第2実施形態の変形態様とし
て、図8(a)に示すものは、衝撃吸収パッド60の端
縁部60aにハーネス保持用ベルト70を埋設一体化し
たものであり、ハーネス40をこのハーネス保持用ベル
ト70により固定した状態でルームランプ30に対する
接続作業を行なえば、上述した各実施形態同様ハーネス
40の配線作業並びにヘッドライニング20の取付作業
性を高めることができる。
【0037】更に、図8(b)に示すように、衝撃吸収
パッド60の端縁部60aにハーネス保持用クリップ7
1を埋設固定しても良く、このクリップ71は図示では
スリット72を形成したスリットタイプのものを使用し
たが、ボタンタイプのものでも構わない。
【0038】そして、図8(a),(b)に示す第2実
施形態の変形態様は、衝撃吸収パッド60の端縁部60
aにハーネス40を保持できる切欠き61を形成する構
成のものに比べ、コスト的には若干不利ではあるもの
の、第1実施形態のようにクリップ50をヘッドライニ
ング20裏面の所定箇所に接着固定する構成のものに比
べれば、ハーネス保持用ベルト70、あるいはハーネス
保持用クリップ71を衝撃吸収パッド60の端縁部60
aに一体化するという構成であるため、ホットメルト系
接着剤aが不要となり、クリップの取付作業が廃止でき
るという有利さがある。
【0039】次いで、図9は本発明に係る車両用ヘッド
ライニングにおけるハーネスの固定構造の第3実施形態
を示すもので、ハーネス40を保持する構造として、ク
リップ50と衝撃吸収パッド60とを併用したものであ
り、ハーネス40の配設パターンや車体パネル10の造
形状を考慮して、クリップ50と衝撃吸収パッド60を
併用したものであり、ハーネス40の保持構造のバリエ
ーションの一つである。
【0040】尚、上述した各実施形態は、ヘッドライニ
ング20に装備されるルームランプ30へのハーネス4
0の配線構造について説明したが、照明付きサンバイザ
への配線構造、あるいはマップランプ等、ヘッドライニ
ングに装備される電装部品全般に適用することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0042】(1)請求項1記載の発明は、車両のルー
フ廻りの電装部品に電流を供給するハーネスを保持する
構造として、ヘッドライニングの裏面所定箇所に接着固
定したクリップによりハーネスを保持するという構造を
採用したため、ヘッドライニングを車体パネルに取り付
ける前にヘッドライニング裏面にハーネスを固定すると
ともに、電装部品にハーネスの接続を行なうことができ
るため、ハーネスの配線作業が簡単に行なえるととも
に、ヘッドライニングの取付作業性をも向上させること
ができるという効果を有する。
【0043】(2)請求項1記載の発明は、車両のルー
フ廻りの電装部品に電流を供給するハーネスを保持する
構造として、ヘッドライニングの裏面所定箇所に接着固
定したクリップによりハーネスを保持するという構造を
採用したため、従来の車体パネル側にクリップを介して
ハーネスを保持する構造のように、固定ポイントに制約
を受けるというものではなく、クリップをヘッドライニ
ング裏面の任意箇所に設置できることから、ハーネスの
配設パターンの自由度並びに電装部品の設置箇所の自由
度も向上する等の効果を有する。
【0044】(3)請求項2記載の発明は、ヘッドライ
ニングの裏面に取り付けられる衝撃吸収パッドの端縁部
にハーネス保持手段を設けるという構成であるため、ヘ
ッドライニングを車体パネルに取り付ける前段階で、衝
撃吸収パッドにハーネスを保持してヘッドライニングの
電装部品にハーネスの接続を行なえば良く、ハーネスの
配線作業性を高めることができるとともに、ヘッドライ
ニングの取付作業性も向上させることができるという効
果を有する。
【0045】(4)請求項3記載の発明は、ヘッドライ
ニングの裏面に固着される衝撃吸収パッドの端縁部に切
欠きを設け、この切欠き内にハーネスを保持固定すると
いう構成であるため、ハーネスの配線作業性を高め、か
つヘッドライニングの取付作業性を向上させることがで
きるという利点に加えて、クリップを廃止できることか
ら、廉価に実施できるという効果を有する。
【0046】(5)請求項4記載の発明は、衝撃吸収パ
ッドの端縁部にハーネス保持用ベルト、あるいはハーネ
ス保持用クリップを一体化するという構成であるため、
衝撃吸収パッドに堅固かつ確実にハーネスを固定できる
という効果を有する。
【0047】(6)請求項5記載の発明は、ヘッドライ
ニングの裏面にハーネスを保持するクリップを設ける一
方、ヘッドライニング裏面に固着する衝撃吸収パッドに
ハーネス保持手段を設けるという構成であるため、比較
的ヘッドライニングと車体パネルとのクリアランスが確
保されている部位には、保持強度の優れたクリップによ
りハーネスを保持するとともに、スペース的に制約を受
ける部位には衝撃吸収パッドを有効利用する等、車体パ
ネルの形状、並びにクリアランス等を考慮して、有効な
ハーネス保持構造を適用できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ヘッドライニングにおける
ハーネスの固定構造の第1実施形態を示す全体構成図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明の第1実施形態に使用するクリップの斜
視図。
【図4】本発明の第1実施形態に使用するクリップにお
けるハーネス保持部の形状を変更した実施態様を示す各
斜視図。
【図5】本発明に係る第1実施形態に使用するクリップ
のフランジ部の変形態様を示す各斜視図。
【図6】本発明に係る車両用ヘッドライニングにおける
ハーネスの固定構造の第2実施形態を示す全体構成図。
【図7】図6に示すハーネスの固定構造の断面図。
【図8】本発明の第2実施形態の変形態様であり、
(a)は衝撃吸収パッドにハーネス保持用ベルトを設置
した態様、(b)は衝撃吸収パッドにハーネス保持用ク
リップを設置した態様をそれぞれ示す各断面図。
【図9】本発明に係る車両用ヘッドライニングにおける
ハーネスの固定構造の第3実施形態を示す全体構成図。
【図10】従来のルーフ部廻りの電装部品へのハーネス
の配設状態を示す説明図。
【図11】従来のハーネスクリップをルーフ部のルーフ
サイドパネルに取り付ける状態を示す説明図。
【図12】従来のハーネスクリップをルーフ部の補強パ
ネルに取り付ける状態を示す断面図。
【符号の説明】
10 車体パネル 11 ルーフサイドパネル 20 ヘッドライニング 21 発泡樹脂基材 22 表皮材 30 ルームランプ 40 ハーネス 50 クリップ 51 ハーネス保持部 52 フランジ部 53 スリット 54 開口 60 衝撃吸収パッド 60a 端縁部 61 切欠き 70 ハーネス保持用ベルト 71 ハーネス保持用クリップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネル(10)のルーフ部の室内側
    に内装される車両用ヘッドライニング(20)の裏面側
    に配設され、ヘッドライニング(20)に設置される電
    装部品(30)に電流を供給するハーネス(40)を固
    定する車両用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定
    構造において、 前記ハーネス(40)は、車両用ヘッドライニング(2
    0)の裏面所定箇所に接着固定されるクリップ(50)
    に保持されることを特徴とする車両用ヘッドライニング
    におけるハーネスの固定構造。
  2. 【請求項2】 車体パネル(10)のルーフ部の室内側
    に内装される車両用ヘッドライニング(20)の裏面側
    に配設され、ヘッドライニング(20)に設置される電
    装部品(30)に電流を供給するハーネス(40)を固
    定する車両用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定
    構造において、 前記ヘッドライニング(20)の裏面所定箇所に設置さ
    れる衝撃吸収パッド(60)にハーネス保持手段が設け
    られていることを特徴とする車両用ヘッドライニングに
    おけるハーネスの固定構造。
  3. 【請求項3】 前記ハーネス保持手段は、衝撃吸収パッ
    ド(60)の端縁部(60a)に設けられる切欠き(6
    1)であることを特徴とする請求項2記載の車両用ヘッ
    ドライニングにおけるハーネスの固定構造。
  4. 【請求項4】 前記衝撃吸収パッド(60)に設けられ
    るハーネス保持手段は、衝撃吸収パッド(60)に一体
    化されるハーネス保持用ベルト(70)、あるいはハー
    ネス保持用クリップ(71)であることを特徴とする請
    求項2記載の車両用ヘッドライニングにおけるハーネス
    の固定構造。
  5. 【請求項5】 車体パネル(10)のルーフ部の室内側
    に内装される車両用ヘッドライニング(20)の裏面側
    に配設され、ヘッドライニング(20)に設置される電
    装部品(30)に電流を供給するハーネス(40)を固
    定する車両用ヘッドライニングにおけるハーネスの固定
    構造において、 前記車両用ヘッドライニング(20)裏面側に配設され
    るハーネス(40)は、ヘッドライニング(20)の裏
    面所定箇所に接着固定されるクリップ(50)と、衝撃
    吸収パッド(60)に設けられたハーネス保持手段との
    双方により保持されていることを特徴とする車両用ヘッ
    ドライニングにおけるハーネスの固定構造。
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