JP2000107989A - 搬送装置及び搬送方法 - Google Patents
搬送装置及び搬送方法Info
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Abstract
び搬送方法を提供する。 【解決手段】 スライド部材70が第1リフト部40A
側へ移動した際に()、該スライド部材の荷重が加わ
り、第1リフト部材40Aの第1モータに加わる負荷が
増大する。他方、スライド部材70が第2リフト部材4
0B側へ移動した際に()、該スライド部材の荷重が
加わり、第2リフト部材40Bの第2モータに加わる負
荷が増大する。サーボ制御装置が、第1、第2モータに
作用する負荷の変化に応じてサーボパラメータを変化さ
せ、第1、第2モータの同期を維持し、搬送部70を滑
らかに昇降させる。
Description
間において工作物を搬送する搬送装置及び搬送装置の搬
送方法に関するものである。
機械の作業ステーション間を貫通するように配置され、
1つの駆動源により一斉に多数の工作物を搬送させるト
ランスファーバーを用いる搬送装置と、各ステーション
間に配置され、それぞれ独立した駆動源により個別に搬
送動作される搬送装置との2種類が存在している。後者
の搬送装置として、特開平9−155681号が提案さ
れている。
示されているように、工作機械の間に配置させる。搬送
装置は、同公報中の図2及び図3に示されているよう
に、装置中央に設けられた昇降用サーボモータ43によ
り昇降フレーム42が昇降される。該昇降フレーム42
には、工作物Wの搬送方向に沿って水平移動する第1テ
ーブル45と第2テーブル50とが摺動可能に保持され
ている。即ち、該昇降フレーム42を昇降し、第1テー
ブル45及び第2テーブル50を水平に移動させること
で、工作物Wを前工程から次工程へと搬送している。
送装置においては、同公報中の図3に示されているよう
に、工作物を片持ち支持しているため、第1テーブル4
5及び第2テーブル50を右端まで移動させた際に、工
作物Wの荷重により第1テーブル45及び第2テーブル
50が撓み、正確な位置へ工作物Wを搬送することがで
きなかった。このため、本発明者は、昇降フレームを一
対の昇降用モータにより両持ち支持することで、撓みを
無くすことを案出した。しかし、昇降フレームを両持ち
支持しても、それぞれの昇降用モータに加わる負荷は、
第1テーブル45及び第2テーブル50の位置により変
化するため、正確に昇降フレームを昇降することが困難
であることが予想される。
報中の図5に示されているように、第1テーブル45及
び第2テーブル50による前工程の工作機械側までの右
端水平移動の完了後、昇降フレーム42を上昇させ、工
作物を保持してから上昇を完了する。そして、第1テー
ブル45及び第2テーブル50による次工程の工作機械
側までの左端水平移動の完了後、昇降フレーム42を下
降させ、工作物を開放してから下降を完了する。即ち、
搬送軌跡が4角形になるように水平移動と垂直移動(昇
降)とを順次行い、4角形の各頂点で搬送速度が零にな
るため、搬送に時間がかかっていた。
なされたものであり、その目的とするところは、工作物
を正確な位置へ搬送できる搬送装置を提供することにあ
る。
なされたものであり、その目的とするところは、工作物
を短時間で搬送できる搬送装置及び搬送方法を提供する
ことにある。
成するため、前工程の工作機械と次工程の工作機械との
間に配置されたベース部と、前記ベース部の一端に取り
付けられ、第1モータを備える第1リフト部材と、前記
ベース部の他端に取り付けられ、第2モータを備える第
2リフト部材と、前記第1リフト部材の第1モータと、
前記第2リフト部材の第2モータとを制御するサーボ制
御手段と、前記2組のリフト部材に取り付けられ、前記
2組のリフト部材により昇降される搬送部と、前記搬送
部に設けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ移動する
スライド部材と、からなり、前工程の工作機械の工作物
搬送位置から次工程の工作機械の工作物搬送位置へ工作
物を搬送する搬送装置において、前記サーボ制御手段
が、前記スライド部材の位置によって変化する前記第
1、第2モータに作用する負荷に応じてサーボパラメー
タを変化させることを技術的特徴とする。
において、前記サーボ制御部は、位置指令を受けて速度
指令を送出する位置制御部と、該速度指令を受けて電流
指令を送出する速度制御部と、電流指令を受けて前記第
1、第2モータを制御する電流制御部と備え、前記第
1、第2モータに作用する負荷に応じて、前記位置制御
部の位置ループゲイン又は前記速度制御部の速度ループ
ゲインの少なくとも一方を変化させることを技術的特徴
とする。
工作機械と次工程の工作機械との間に配置されたベース
部と、前記ベース部に取り付けられ、昇降用モータから
なるリフト部材と、前記リフト部材に取り付けられ、該
リフト部材により昇降される搬送部と、前記搬送部に設
けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ移動する水平移
動用モータを備えるスライド部材と、前記昇降用モータ
と、前記水平移動用モータとを制御する制御手段と、か
らなり、前工程の工作機械の工作物搬送位置から次工程
の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する搬送装
置において、前記制御手段が、前記昇降用モータによる
前記リフト部材の昇降と、前記水平移動用モータによる
前記スライド部材の水平移動とを一部同時に行うことを
技術的特徴とする。
工作機械と次工程の工作機械との間に配置されたベース
部と、前記ベース部に取り付けられ、昇降用モータを備
えるリフト部材と、前記リフト部材に取り付けられ、該
リフト部材により昇降される搬送部と、前記搬送部に設
けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ移動する水平移
動用モータを備えるスライド部材と、前記スライド部材
上で当該スライド部材の移動方向と同一の方向へ移動す
ると共に、工作物を保持する工作物保持部材と、からな
る、前工程の工作機械の工作物搬送位置から次工程の工
作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する搬送装置に
よる搬送方法において、初期位置である前工程の工作機
械と次工程の工作機械の中間位置から前記水平移動用モ
ータにより前記工作物保持部材を前工程の工作機械の工
作物搬送位置へ向けて移動させる第1のステップと、前
記第1のステップの動作完了前に開始され、前記昇降用
モータにより、前記搬送部を上昇させ、前記工作物保持
部材に工作物を保持させる第2のステップと、早くとも
前記第2ステップによる工作物の保持後、かつ遅くとも
前記第2のステップ動作完了前に開始され、前記水平移
動用モータにより前記工作物保持部材を前記後工程の工
作物搬送位置に向けて移動させる第3のステップと、前
記第3のステップの完了前に開始され、前記昇降用モー
タにより前記搬送部を下降させて前記工作物保持部材か
ら工作物を開放する第4のステップと、早くとも前記第
4ステップによる工作物の解放後、かつ遅くとも前記第
4のステップの動作完了前に開始され、前記水平移動用
モータにより前記工作物保持部材を前記初期位置に戻す
第5のステップと、からなることを技術的特徴とする。
イド部材が第1リフト部材側へ移動した際に、該スライ
ド部材の荷重が加わり、第1リフト部材の第1モータに
加わる負荷が増大する。他方、スライド部材が第2リフ
ト部材側へ移動した際に、該スライド部材の荷重が加わ
り、第2リフト部材の第2モータに加わる負荷が増大す
る。このため、サーボ制御手段が、第1、第2モータに
作用する負荷の変化に応じてサーボパラメータを変化さ
せ、第1、第2モータの同期を維持する。これにより、
搬送部を滑らかに昇降させることが可能になる。
が、昇降用モータによるリフト部材の昇降と、水平移動
用モータによるスライド部材の水平移動との一部を同時
に行う。従って、リフト部材の昇降の完了後、水平移動
用モータによるスライド部材の水平移動を開始するのと
比較して、搬送時間を短縮することが可能となる。
テップにて、水平移動用モータにより初期位置から前工
程の工作物搬送位置に向けて工作物保持部材を移動さ
せ、第2のステップにて、第1のステップの動作完了前
に、昇降用モータにより搬送部を上昇させ、工作物保持
部材に工作物を保持させる。そして、第3のステップに
て、第2ステップによる工作物の保持後、かつ第2のス
テップ動作完了前に、水平移動用モータにより工作物保
持部材を後工程の工作物搬送位置に向けて移動させる。
さらに、第4ステップにて、第3のステップの完了前
に、昇降用モータにより搬送部を下降させて工作物保持
部材から工作物を開放する。最後に、第5のステップに
て、第4ステップによる工作物の解放後、第4ステップ
の動作完了前に、水平移動用モータにより工作物保持部
材を初期位置に戻す。このように、各ステップの動作完
了前に次動作を開始するため、1ステップの完了を待っ
て次ステップの動作を開始する場合と比較して、搬送時
間を短縮することが可能となる。
送装置及び搬送方法について図を参照して説明する。図
1は第1実施態様の搬送装置を用いる生産ラインの概要
を示している。工作物Wの搬入用のコンベア120と搬
出用のコンベア130との間には工作機械等の加工ステ
ーションMA、MB、MCが配設され、該搬入用のコン
ベア120、加工ステーションMA、MB、MC、搬出
用のコンベア130間には、本発明の1実施形態に係る
搬送装置10A、10B、10C、10Dが配設され、
搬送装置10Aが、搬入用のコンベア120から加工ス
テーションMAへ工作物Wを搬送する。同様に、搬送装
置10Bが、加工ステーションMAから加工ステーショ
ンMBへ、搬送装置10Cが、加工ステーションMBか
ら加工ステーションMCへ、搬送装置10Dが、加工ス
テーションMCから搬出用のコンベア130へ工作物W
を搬送する。即ち、搬送装置10A、10B、10C、
10Dは、前工程の工作機械の工作物搬送位置から次工
程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する。
搬送装置10Bの機械的構成について説明する。図2
は、搬送装置10Bの構成を一部切り欠いて示す側面図
であり、図3は、図2中のIII −III 断面図である。
工ステーションMAのベット140Aと加工ステーショ
ンMBのベット140Bとの間に掛け渡されたベース部
30と、ベース部30からフランジ36を介して吊り下
げられた制御部20と、ベース部30の両端に配設され
た一対のリフト部40A、40Bと、該リフト部40
A、40Bにより昇降される搬送部60と、搬送部60
に支持され工作物搬送方向と平行な方向へ移動するスラ
イド部材70と、スライド部材70上で該スライド部材
の移動方向と同一の方向へ移動すると共に、工作物を保
持する工作物保持部材80とから構成されている。
ように、ベース部30は、リフト部40Aを挿通支持す
るための通孔35の穿設された取付部材34Aと、リフ
ト部40Bを挿通支持するための通孔35の穿設された
取付部材34Bと、取付部材34A及び取付部材34B
を連結する中間部材32とからなる。上述したように本
実施形態の搬送装置10Bは、ベース部30を介して、
加工ステーションMAのベット140Aと加工ステーシ
ョンMBのベット140Bとの間に掛け渡される。この
ため、長さの異なる中間部材32を用意し、工作機械の
配置間隔に適合する長さの中間部材を選択することで、
いかなる生産ラインにも対応することができる。なお、
本実施形態では、取付部材34A及び取付部材34Bを
中間部材32に溶接により取り付けているが、ボルト等
により固定することで、長さの異なる中間部材32に取
り替え得るようにし、製造ラインの再編成の際にも容易
に対応できるようにすることも可能である。
40Bと共に搬送部60を昇降するリフト部40Aは、
図2に示すように、ハウジング50と、ハウジング50
の下端にケーシング51b、51aを介して配設された
第1モータ42Aと、該第1モータ42の出力軸へ連結
されたカップリング44と、該カップリング44に接続
されたボールねじ52と、該ボールねじ52に螺合する
ナット48を備える円筒状の可動部材54とを備える。
該ボールねじ52は、ケーシング51b、51aの内周
に配設されたベアリング46a、46bにより回転可能
に支持される。また、可動部材54は、ハウジング50
の内周に配設されたブッシュ56により上下方向への摺
動可能に支持されている。該可動部材54の上端は、搬
送部60と連結されている。
0Bは、後述するように第1モータと同期回転する第2
モータ42Bを備え、リフト部40Aと同じ機械的構成
からなる。第1モータ42A及び第2モータ42Bが駆
動されると、これによりボールねじ52が回転し、この
ボールねじ52と螺合するナット48を備える可動部材
54が上下することで、搬送部60が昇降される。
Bの可動部材54により昇降される昇降部材68と、該
昇降部材68に対して摺動可能に支持され工作物搬送方
向と平行な方向へ移動するスライド部材70と、スライ
ド部材70上で該スライド部材の移動方向と同一の方向
へ移動する工作物保持部材80とから構成される。
ド部材70が、右端まで移動した状態を示す一部切り欠
き図であり、図5は、図4中のV−V断面図である。図
5中に示すように上面に開口を有する昇降部材68に
は、工作物の搬送方向に平行に延在するスライドバー7
8がボルト79を介して固定されている。一方、スライ
ド部材70の側面の図5中右側には、工作物の搬送方向
に平行なスリット部70aが形成されており、図5中左
側には、工作物の搬送方向に平行な切り欠き部70bが
形成されている。該切り欠き部70bの下端には、ピニ
オン72と噛合するラック74がボルト71によって固
定されている。ここで、該スリット部70aを図5中右
側のスライドバー78が支持し、また、切り欠き部70
bとラック74とで図中左側のスライドバー78を摺動
可能に挟持することで、スライド部材70が移動可能に
保持される。
70cが形成されており、該頸部70cの上側には、支
持板77がネジ75によって固定されている。また、頸
部70cの両側には、一対の挟持片82、82が配設さ
れ、該挟持片82、82は、ネジ84により工作物保持
部材80の底部に固定されている。ここで、該工作物保
持部材80側の挟持片82、82が、スライド部材70
の頸部70bを摺動可能に挟持した状態で、スライド部
材70側の支持板77に支持されることで、該工作物保
持部材80は、スライド部材70に対して工作物の搬送
方向に平行移動可能に保持される。
て、上記スライド部材70及び工作物保持部材80を駆
動する第3モータ90が取付られている。第3モータ9
0の出力は、減速機94により減速され、減速機94の
出力軸92に取り付けられたピニオン72を回転させ
る。該ピニオン72には、図4に示すようにスライド部
材70に一体に配設されたラック74と噛合しており
(ラックピニオン機構)、該ピニオン72の回動に伴
い、工作物搬送方向(図4中の左右方向)へスライド部
材70が移送される。
移動させるチェーン64の両端は、昇降部材68に配置
されたチェーン固定部62、62に固定されており、中
央部は、昇降部材68に配置されたチェーンガイド6
6、66に摺動可能に支持されると共に、スライド部材
70の両端に渡されたスプロケット76に掛け渡されて
いる。ここで、該チェーン64に工作物保持部材80が
取り付けられている。このチェーン64は、スライド部
材70に対して倍速倍尺機構を構成し、スライド部材7
0が1cm移動する際に、工作物保持部材80は2cm
移動する。
示すように制御装置20をベース部30から吊り下げ、
2組のリフト部40A、40B間に配設したため、搬送
装置をコンパクトに形成することができる。また、ベー
ス部30が工作機械(加工ステーション)MA、MBの
ベット140A、140間に渡されている。このため、
該搬送装置をアンカーボルトにより床面へ取り付ける必
要がなく、更に、水平に搬送し得るようにするための調
整作業が不要となるので、搬送装置の据え付けが容易で
ある利点がある。さらに、本実施の形態では、搬送装置
毎に独立した制御装置20を備えると共に、中間部材3
2の長さを変えるだけで搬送距離の変化に対応し得るの
で、トランスファラインの再編や工程変更に対して容易
に対応することが可能であり、汎用性がある。
0A、40Bにより搬送部60を昇降するようにしたの
で、該搬送部60のオーバハングがなくなり、工作物W
の荷重による搬送部60が撓みが防止され、工作物を正
確に搬送することが可能になる。そして、後述するよう
にリフト部材40A、40Bの第1、第2モータを同期
制御するため、搬送部60を傾かせることなく昇降する
ことができる。
図6及び図7を参照して説明する。図6は、制御装置2
0の構成を示すブロック図である。制御装置20は、リ
フト部40Aの第1モータ42Aを制御するサーボ制御
装置24Aと、リフト部40Bの第2モータ42Bを制
御するサーボ制御装置24Bと、第3モータ90を制御
するサーボ制御装置24Cと、これらサーボ制御装置2
4A、24B、24Cを制御し、PLC(プログラムロ
ジックコントローラ)を介して工作機械(加工ステーシ
ョン)MA、MB側の制御装置(図示せず)と通信する
多軸コントローラ22と、オペレータからの指示を受け
るオペレーテングボックス26とから構成されている。
出力回路22aと、種々の演算処理を行うCPU22b
と、プログラム等を保持するROM22cと、CPU2
2bの作業領域として用いられるRAM22dとからな
る。一方、サーボ制御装置24A、24B、24Cは、
各モータ42A、42B、90に電流指令を与えると共
に、各モータ42A、42B、90のエンコーダ43
A、43B、91により検出された回転値を入力してフ
ィードバック制御を行う。
Cの制御機構のブロックを図7に示す。該サーボ制御機
構は、位置制御部と、速度制御部と、電流制御部とから
なり、図6を参照して上述した多軸コントローラ22側
から、該サーボ制御装置の位置制御部に位置指令値θr
* が与えられると、該位置制御部は、速度指令ωr* に
変換して速度指令部に与える。該速度指令部は、速度指
令ωr* を電流指令値ir* に変換して、電流制御部に
与え、電流指令値ir* に応じて該電流制御部がモータ
への電流を制御する。
43Aからの検出値が、Kevc(位置フィードバック
ゲイン)を介して位置制御部の第1ノード101へフィ
ードバックされ、また、S(微分演算子)及びKtg
(速度フィードバックゲイン)を介して、速度制御部の
第3ノード103へフィードバックされる。
位置指令値θr* が第1ノード101を介してKp(位
置ループフローチング比例ゲイン)に与えられる。ま
た、該Kpからの値が第2ノード102に与えられると
共に、1/Tp・S(Tp:位置ループ積分定数、1/
S:積分演算子)を介して第2ノード102に与えられ
る。また、上記多軸コントローラ22側からの位置指令
値θr* は、Kf・S(Kf:速度フィードフォワード
ゲイン、S:微分演算子)を介して第2ノード102へ
印加される。これにより第2ノード102から速度指令
値ωr* が速度制御部の第3ノード103へ出力され
る。
述したようにエンコーダ43Aからの速度フィードバッ
ク値が、S及びKtgを介して印加されている。第3ノ
ード103からの値は、Kvp(速度ループフローチン
グゲイン)を介して第4ノード104へ加えられると共
に、1/Ti・S(Ti:速度ループ積分定数、1/
S:積分演算子)を介して第4ノード104へ加えられ
る。該第4ノードからは上述したように電流指令値ir
* が出力され、電流制御部へ印加される。
搬送動作について、図8及び図10(B)を参照して説
明する。図8は、搬送装置の搬送動作を示し、図10
(B)は、この際の搬送軌跡を示している。搬送装置1
0Aは、前工程の工作機械(加工ステーション)MAで
の加工終了まで、図中で示す初期位置で待機している
(なお、以下〜は、説明の便宜上から位置を参照す
る場合と共に、タイミングを示す場合にも用いる点に注
意されたい)。そして、前工程の工作機械MAでの加工
終了のタイミングに合わせて、第3モータ90を駆動し
て工作物保持部80を右進させ、の初期位置からで
示すように前工程の工作機械MAの搬送位置まで送る。
引き続き、第1、第2モータ42A、42Bを同期制御
して搬送部60を上昇させ、で工作物保持部80にて
工作物Wを保持し、更に上昇させる。その後、第3モ
ータ90を駆動して工作物保持部80を左進させ、で
示すように次工程の工作機械MBの搬送位置まで送る。
そして、第1、第2モータ42A、42Bを同期制御し
て搬送部60を下降させ、で工作物保持部80から工
作物Wを開放し、更に下降させる。その後、第3モー
タ90を駆動して工作物保持部80を右進させ、に示
す初期位置まで戻る。
、、の位置(初期位置及び4隅、、、
のティーチングポイント:図10(B)参照)をティー
チングすることにより、ティーチングプレイバックで搬
送を行わしめる。なお、この代わりに、NCプログラム
にて制御することも可能である。
0A、40Bに支持されているが、図8中ので示す
位置及びで示す位置では、該リフト部40A、40
Bからのオーバハングが大きくなる。このため、リフト
部40Aの第1モータ42Aと、リフト部40Bの第2
モータ42Bとの負荷が大きく異なる。この負荷変化を
図9のタイミングチャートを参照して更に詳細に説明す
る。このタイミングチャートでは、横軸に時間を取り、
(a)に第3モータ速度を、(b)に第1モータ速度
を、(c)に第2モータ速度を、(d)に第1モータ負
荷を、(e)に第2モータ負荷を、(f)に第1モータ
ゲインを、(g)に第2モータゲインを表す。ここで、
該タイミングチャート中の時間〜は、図8及び図1
0(B)を参照して上述した位置(タイミング)に相当
することになる。
す右端位置(正確にはタイミングt1)において、搬
送部60を上昇させるため回転を開始し、タイミング
にて工作物保持部80にて工作物Wを保持し、更に上昇
させタイミングを過ぎた際に(タイミングt4)で、
回転を停止する。ここで、タイミングにて工作物Wを
保持した際に、リフト部40A側の第1モータの負荷が
急上昇する(図9の(d)参照)。そして、図8中の
に示すように、搬送部60が右端から左端に送られる間
は、第1モータの負荷は徐々に低下し(図9の(d)参
照)、他方、第2モータの負荷は徐々に上昇する(図9
の(e)参照)。そして、図8中の左端位置において
(正確にはタイミングt5)、第1モータ及び第2モー
タは、搬送部60を下降させるため回転を開始し、タイ
ミングにて工作物保持部80にて工作物Wを開放し、
更に下降させタイミングを過ぎた際に(正確にはタイ
ミングt8)、回転を停止する。ここで、時刻にて工
作物Wを開放した際に、リフト部40B側の第2モータ
の負荷が急下降する(図9の(e)参照)。
それぞれ変化するため、通常の制御では、第1、第2モ
ータの同期を保ち、搬送部60をスムーズに昇降するこ
とが出来ない。このため本実施形態の搬送装置では、図
10の(f)及び(g)に示すように、第1モータの負
荷変化(図10の(d))及び第2モータの負荷変化
(図10の(e))に対応させてゲインを調整する。こ
こで、図10の(d)及び(e)に示すように負荷は実
線で表す曲線状に変化するが、鎖線で示すように直線に
て近似し、直線近似値に対応させてゲインを調整する。
す第1、第2モータの負荷変化を求めるには、上記ティ
ーチングポイント→{搬送部上昇時}、→{搬
送部下降時}における負荷値を、該第1、第2モータの
電流値の変化に基づき検出する。そして、図中に示す
→{搬送部次工程への水平移送時}までの間を、上記
上昇時及び下降時の負荷値を直線で結ぶことで求める。
なお、負荷変化をこの実施形態では、モータ電流に基づ
き間接的に求めたが、この代わりに、搬送部60とリフ
ト部40A、40Bとの間に加重センサ等を配設し、直
接測定することも可能である。
は、それぞれ図10の(f)、(g)に示すように負荷
変化((d)、(e))に対応するよう、図7に示す位
置制御部のKp(位置ループフローチング比例ゲイン)
及び速度制御部のKvp(速度ループフローチング比例
ゲイン)の値を調整する。これにより、負荷の不均等に
関わらず、第1、第2モータの同期を保たせ、搬送部6
0を水平を保ちつつ滑らかに昇降することで、工作物を
正確な位置へ搬送することが可能となる。
部次工程への水平移送時}においては、第1、第2モー
タは停止中であるが、停止位置を維持する必要がある。
このため、図9の(f)、(g)に示すように、位置に
対応する負荷(加重)変化に基づき、第1、第2モータ
の制御用サーボのゲイン調整を行う。
ーボゲインと速度制御部のサーボゲインとを共に調整し
たが、この一方を調整することで、負荷変化に対応する
ことも可能である。
に、エンコーダ43A、43Bから各第1、第2モータ
42A、42Bへ現在位置をフィードバックした。この
代わりに、第1、第2モータ42A、42Bのいずれか
一方をマスタとし、他方のモータをスレーブとして、マ
スタ側のモータのエンコーダ値を両方のモータのサーボ
制御装置にフィードバックすることで,同期を取ること
も可能である。
送軌跡について説明する。この説明に先立ち、従来技術
の搬送装置の搬送軌跡について説明する。従来技術にお
いては、特開平9−155681号の公報中の図5を参
照しれ上述したように、第1テーブル45及び第2テー
ブル50による前工程の工作機械側までの右端水平移動
の完了後、昇降フレーム42を上昇させ、工作物を保持
してから上昇を完了する。そして、第1テーブル45及
び第2テーブル50による次工程の工作機械側までの左
端水平移動の完了後、昇降フレーム42を下降させ、工
作物を開放してから下降を完了する。即ち、図10
(A)に示すように搬送軌跡が4角形になるように水平
移動と垂直移動(昇降)とを順次行い、4角形の各頂点
で搬送速度が零になるため、搬送に時間がかかってい
た。
(B)に示すように4角形の各頂点で搬送速度が零にな
らないように搬送することで、搬送速度を高めている。
この搬送方法について、図8及び図9を参照して更に詳
細に説明する。
たように前工程の工作機械(加工ステーション)MAで
の加工終了まで、図中で示す初期位置で待機してい
る。そして、前工程の工作機械MAでの加工終了のタイ
ミングに合わせて、第3モータ90を駆動して工作物保
持部80を右進させ(図9の(a)参照)、の初期位
置からで示す前工程の工作機械MAの搬送位置まで送
る。
タによる搬送完了(t2)前のタイミング(t1)で、
第1、第2モータ42A、42Bを同期制御して搬送部
60の上昇を開始させ、タイミングで工作物保持部8
0にて工作物Wを保持させ、タイミングt4まで更に上
昇させる。
Wの保持後(タイミング)、ステップ2の完了(タイ
ミングt4)前のタイミングt3で、第3モータ90を
駆動して工作物保持部80を左進を開始させ(図10の
(b)参照)、次工程の工作機械MBの搬送位置まで送
る(タイミングt6)。
イミングt6)前に、第1、第2モータ42A、42B
による搬送部60を下降を開始させ(タイミングt
5)、タイミングで工作物保持部80から工作物Wを
開放し、タイミングt7まで更に下降を続ける。
Wの開放後(タイミング)、ステップ4の完了(タイ
ミングt8)前のタイミングt7で、第3モータ90の
駆動を開始して工作物保持部80を右進を開始させ(図
10の(b)参照)、工作物保持部80をに示す初期
位置まで戻る。
送方法は、図2に示す機構の搬送装置のみならず、種々
の機構の搬送装置に適用し得る。
生産ラインの概要を示す説明図である。
て示す側面図である。
る。
る。
示すタイミングチャートである。
搬送軌跡を示す説明図であり、図10(B)は、本実施
形態に係る搬送装置による搬送軌跡を示す説明図であ
る。
手段) 30 ベース部 32 中間部材 34 取付部材 40A、40B リフト部 42A 第1モータ 42B 第2モータ 48 ナット 52 ボールねじ 60 搬送部 68 昇降部材 70 スライド部材 80 工作物保持部材 140A、140B ベット MA 加工ステーション(前工程の工作機械) MB 加工ステーション(次工程の工作機械)
Claims (4)
- 【請求項1】 前工程の工作機械と次工程の工作機械と
の間に配置されたベース部と、 前記ベース部の一端に取り付けられ、第1モータを備え
る第1リフト部材と、 前記ベース部の他端に取り付けられ、第2モータを備え
る第2リフト部材と、 前記第1リフト部材の第1モータと、前記第2リフト部
材の第2モータとを制御するサーボ制御手段と、 前記2組のリフト部材に取り付けられ、前記2組のリフ
ト部材により昇降される搬送部と、 前記搬送部に設けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ
移動するスライド部材と、からなり、前工程の工作機械
の工作物搬送位置から次工程の工作機械の工作物搬送位
置へ工作物を搬送する搬送装置において、 前記サーボ制御手段が、前記スライド部材の位置によっ
て変化する前記第1、第2モータに作用する負荷に応じ
てサーボパラメータを変化させることを特徴とする搬送
装置。 - 【請求項2】 前記サーボ制御部は、位置指令を受けて
速度指令を送出する位置制御部と、該速度指令を受けて
電流指令を送出する速度制御部と、電流指令を受けて前
記第1、第2モータを制御する電流制御部と備え、 前記第1、第2モータに作用する負荷に応じて、前記位
置制御部の位置ループゲイン又は前記速度制御部の速度
ループゲインの少なくとも一方を変化させることを特徴
とする請求項1に記載の搬送装置。 - 【請求項3】 前工程の工作機械と次工程の工作機械と
の間に配置されたベース部と、 前記ベース部に取り付けられ、昇降用モータからなるリ
フト部材と、 前記リフト部材に取り付けられ、該リフト部材により昇
降される搬送部と、 前記搬送部に設けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ
移動する水平移動用モータを備えるスライド部材と、 前記昇降用モータと、前記水平移動用モータとを制御す
る制御手段と、からなり、前工程の工作機械の工作物搬
送位置から次工程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物
を搬送する搬送装置において、 前記制御手段が、前記昇降用モータによる前記リフト部
材の昇降と、前記水平移動用モータによる前記スライド
部材の水平移動とを一部同時に行うことを特徴とする搬
送装置。 - 【請求項4】 前工程の工作機械と次工程の工作機械と
の間に配置されたベース部と、 前記ベース部に取り付けられ、昇降用モータを備えるリ
フト部材と、 前記リフト部材に取り付けられ、該リフト部材により昇
降される搬送部と、 前記搬送部に設けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ
移動する水平移動用モータを備えるスライド部材と、 前記スライド部材上で当該スライド部材の移動方向と同
一の方向へ移動すると共に、工作物を保持する工作物保
持部材と、からなる、前工程の工作機械の工作物搬送位
置から次工程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬
送する搬送装置による搬送方法において、 初期位置である前工程の工作機械と次工程の工作機械の
中間位置から前記水平移動用モータにより前記工作物保
持部材を前工程の工作機械の工作物搬送位置へ向けて移
動させる第1のステップと、 前記第1のステップの動作完了前に開始され、前記昇降
用モータにより、前記搬送部を上昇させ、前記工作物保
持部材に工作物を保持させる第2のステップと、 早くとも前記第2ステップによる工作物の保持後、かつ
遅くとも前記第2のステップ動作完了前に開始され、前
記水平移動用モータにより前記工作物保持部材を前記後
工程の工作物搬送位置に向けて移動させる第3のステッ
プと、 前記第3のステップの完了前に開始され、前記昇降用モ
ータにより前記搬送部を下降させて前記工作物保持部材
から工作物を開放する第4のステップと、 早くとも前記第4ステップによる工作物の解放後、かつ
遅くとも前記第4のステップの動作完了前に開始され、
前記水平移動用モータにより前記工作物保持部材を前記
初期位置に戻す第5のステップと、からなる搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29462798A JP3839173B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000107989A true JP2000107989A (ja) | 2000-04-18 |
JP3839173B2 JP3839173B2 (ja) | 2006-11-01 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4814373B2 (ja) * | 2006-04-29 | 2011-11-16 | トルンプフ レーザー− ウント ジュステームテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 工作物及び/又は加工残部を移動させるための装置並びに工作物の加工のための装置 |
JP2020185645A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社Fuji | ワークストッカ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS60132207A (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 制御装置 |
JPH07196292A (ja) * | 1993-12-29 | 1995-08-01 | Banzai Kogyo Kk | 同調式車両用リフト |
JPH09155681A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-06-17 | Nippei Toyama Corp | 生産ラインにおける搬送装置の制御方法及びその装置 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP29462798A patent/JP3839173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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JP2020185645A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社Fuji | ワークストッカ |
JP7324613B2 (ja) | 2019-05-15 | 2023-08-10 | 株式会社Fuji | ワークストッカ |
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