JP2000107988A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2000107988A
JP2000107988A JP10294626A JP29462698A JP2000107988A JP 2000107988 A JP2000107988 A JP 2000107988A JP 10294626 A JP10294626 A JP 10294626A JP 29462698 A JP29462698 A JP 29462698A JP 2000107988 A JP2000107988 A JP 2000107988A
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workpiece
transport
machine tool
transfer device
motor
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JP10294626A
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English (en)
Inventor
Takao Yunokawa
孝夫 湯野川
Hideyuki Sanpei
秀之 三瓶
Yoshio Tsuruta
良夫 鶴田
Shoji Sato
昭二 佐藤
Toshio Aono
敏雄 青能
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作物を正確な位置へ搬送できる搬送装置を
提供する。 【解決手段】 搬送装置10Bは、ベース部30の両端
に配設された一対のリフト部40A、40Bと、該リフ
ト部40A、40Bにより昇降される搬送部60と、工
作物搬送方向へ移動するスライド部材70と、工作物を
保持する工作物保持部材80とからなる。2組のリスト
部材40A、40Bにより搬送部60を昇降するように
したので、該搬送部60のオーバハングがなくなり、工
作物の荷重による搬送部が撓みが防止され、工作物を正
確に搬送することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の工作機械
間において工作物を搬送する搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生産ラインの搬送装置としては、各工作
機械の作業ステーション間を貫通するように配置され、
1つの駆動源により一斉に多数の工作物を搬送させるト
ランスファーバーを用いる搬送装置と、各ステーション
間に配置され、それぞれ独立した駆動源により個別に搬
送動作される搬送装置との2種類が存在している。後者
の搬送装置として、特開平9−155681号が提案さ
れている。
【0003】この公報の搬送装置は、同公報中の図1に
示されているように、工作機械の間に配置させる。搬送
装置は、同公報中の図2及び図3に示されているよう
に、装置中央に設けられた昇降用サーボモータ43によ
り昇降フレーム42が昇降される。該昇降フレーム42
には、工作物Wの搬送方向に沿って水平移動する第1テ
ーブル45と第2テーブル50とが摺動可能に保持され
ている。即ち、該昇降フレーム42を昇降し、第1テー
ブル45及び第2テーブル50を水平に移動させること
で、工作物Wを前工程から次工程へと搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該搬
送装置においては、同公報中の図3に示されているよう
に、第1テーブル45及び第2テーブル50を右端まで
移動させた際に、工作物Wの荷重により第1テーブル4
5及び第2テーブル50が撓み、正確な位置へ工作物W
を搬送することができなかった。特に、前工程の工作機
械と次工程の工作機械とが離れて配置され、搬送距離が
長くなった際、また、工作物の重量が増大した際に、上
記撓み量は大きくなり、正確な位置への搬送が困難にな
る。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、工作物
を正確な位置へ搬送できる搬送装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、前工程の工作機械の工作物搬送位置から次
工程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する搬
送装置において、前記前工程の工作機械と次工程の工作
機械との間に配置されたベース部と、前記ベース部のほ
ぼ両端に取り付けられ、モータとボールねじとナットか
らなる2組のリフト部材と、前記2組のリフト部材に取
り付けられ、前記2組のリフト部材により昇降される搬
送部と、前記搬送部に設けられ、工作物搬送方向と平行
な方向へ移動するスライド部材と、前記スライド部材上
で前記スライド部材の移動方向と同一の方向へ移動する
と共に、工作物を保持する工作物保持部材と、からなる
ことを技術的特徴とする。
【0007】また、請求項2の搬送装置では、請求項1
において、前記2組のリフト部材のモータを同期制御す
る制御手段を備えたことを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項3の搬送装置では、請求項2
において、前記制御手段は、前記2組のリフト部材間に
配設されていることを特徴とする請求項2の搬送装置。
【0009】また、請求項4の搬送装置では、請求項1
〜3において、前記ベース部材は、前記前工程の工作機
械のベットと前記次工程の工作機械のベットとの間に掛
け渡されていることを技術的特徴とする。
【0010】また、請求項5の搬送装置では、請求項1
〜4において、前記ベース部材は、前記リフト部材が取
り付けられる2組の取付部材と、前記取付部材を連結す
る中間部材とからなり、該中間部材は、前記前工程の工
作機械と前記次工程の工作機械との間の距離に応じて選
択されることを技術的特徴とする。
【0011】請求項1の搬送装置においては、2組のリ
スト部材により搬送部を昇降するようにしたので、該搬
送部のオーバハングがなくなり、工作物の荷重による搬
送部が撓みが防止され、工作物を正確に搬送することが
可能になる。
【0012】請求項2の搬送装置においては、2組のリ
フト部材のモータを同期制御するため、搬送部を傾かせ
ることなく昇降することができる。
【0013】請求項3の搬送装置においては、制御手段
を2組のリフト部材間に配設したため、搬送装置をコン
パクトに形成することができる。
【0014】請求項4の搬送装置においては、ベース部
材が工作機械のベット間に渡されており、床面への取
付、及び、水平調整の作業が不要となるので、搬送装置
の据え付けが容易である。
【0015】請求項5の搬送装置において、種々の長さ
の中間部材を用意し、前工程の工作機械と次工程の工作
機械との間の距離に応じて該中間部材を選択すること
で、いかなる距離にも対応することができる。また、中
間部材以外の部品を共通化できるので製造コストが低減
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る搬
送装置及び搬送方法について図を参照して説明する。図
1は第1実施態様の搬送装置を用いる生産ラインの概要
を示している。工作物Wの搬入用のコンベア120と搬
出用のコンベア130との間には工作機械等の加工ステ
ーションMA、MB、MCが配設され、該搬入用のコン
ベア120、加工ステーションMA、MB、MC、搬出
用のコンベア130間には、本発明の1実施形態に係る
搬送装置10A、10B、10C、10Dが配設され、
搬送装置10Aが、搬入用のコンベア120から加工ス
テーションMAへ工作物Wを搬送する。同様に、搬送装
置10Bが、加工ステーションMAから加工ステーショ
ンMBへ、搬送装置10Cが、加工ステーションMBか
ら加工ステーションMCへ、搬送装置10Dが、加工ス
テーションMCから搬出用のコンベア130へ工作物W
を搬送する。即ち、搬送装置10A、10B、10C、
10Dは、前工程の工作機械の工作物搬送位置から次工
程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する。
【0017】図2〜図5を参照して第1実施形態に係る
搬送装置10Bの機械的構成について説明する。図2
は、搬送装置10Bの構成を一部切り欠いて示す側面図
であり、図3は、図2中のIII −III 断面図である。
【0018】図2に示すように、搬送装置10Bは、加
工ステーションMAのベット140Aと加工ステーショ
ンMBのベット140Bとの間に掛け渡されたベース部
30と、ベース部30からフランジ36を介して吊り下
げられた制御部20と、ベース部30の両端に配設され
た一対のリフト部40A、40Bと、該リフト部40
A、40Bにより昇降される搬送部60と、搬送部60
に支持され工作物搬送方向と平行な方向へ移動するスラ
イド部材70と、スライド部材70上で該スライド部材
の移動方向と同一の方向へ移動すると共に、工作物を保
持する工作物保持部材80とから構成されている。
【0019】図2中のIII −III 断面である図3に示す
ように、ベース部30は、リフト部40Aを挿通支持す
るための通孔35の穿設された取付部材34Aと、リフ
ト部40Bを挿通支持するための通孔35の穿設された
取付部材34Bと、取付部材34A及び取付部材34B
を連結する中間部材32とからなる。上述したように本
実施形態の搬送装置10Bは、ベース部30を介して、
加工ステーションMAのベット140Aと加工ステーシ
ョンMBのベット140Bとの間に掛け渡される。この
ため、長さの異なる中間部材32を用意し、工作機械の
配置間隔に適合する長さの中間部材を選択することで、
いかなる生産ラインにも対応することができる。なお、
本実施形態では、取付部材34A及び取付部材34Bを
中間部材32に溶接により取り付けているが、ボルト等
により固定することで、長さの異なる中間部材32に取
り替え得るようにし、製造ラインの再編成の際にも容易
に対応できるようにすることも可能である。
【0020】ベース部30の1端に配設され、リフト部
40Bと共に搬送部60を昇降するリフト部40Aは、
図2に示すように、ハウジング50と、ハウジング50
の下端にケーシング51b、51aを介して配設された
第1モータ42Aと、該第1モータ42の出力軸へ連結
されたカップリング44と、該カップリング44に接続
されたボールねじ52と、該ボールねじ52に螺合する
ナット48を備える円筒状の可動部材54とを備える。
該ボールねじ52は、ケーシング51b、51aの内周
に配設されたベアリング46a、46bにより回転可能
に支持される。また、可動部材54は、ハウジング50
の内周に配設されたブッシュ56により上下方向への摺
動可能に支持されている。該可動部材54の上端は、搬
送部60と連結されている。
【0021】一方、ベース部30の他端側のリフト部4
0Bは、後述するように第1モータと同期回転する第2
モータ42Bを備え、リフト部40Aと同じ機械的構成
からなる。第1モータ42A及び第2モータ42Bが駆
動されると、これによりボールねじ52が回転し、この
ボールねじ52と螺合するナット48を備える可動部材
54が上下することで、搬送部60が昇降される。
【0022】搬送部60は、上記リフト部40A、40
Bの可動部材54により昇降される昇降部材68と、該
昇降部材68に対して摺動可能に支持され工作物搬送方
向と平行な方向へ移動するスライド部材70と、スライ
ド部材70上で該スライド部材の移動方向と同一の方向
へ移動する工作物保持部材80とから構成される。
【0023】図4は、図2中に示す搬送部60のスライ
ド部材70が、右端まで移動した状態を示す一部切り欠
き図であり、図5は、図4中のV−V断面図である。図
5中に示すように上面に開口を有する昇降部材68に
は、工作物の搬送方向に平行に延在するスライドバー7
8がボルト79を介して固定されている。一方、スライ
ド部材70の側面の図5中右側には、工作物の搬送方向
に平行なスリット部70aが形成されており、図5中左
側には、工作物の搬送方向に平行な切り欠き部70bが
形成されている。該切り欠き部70bの下端には、ピニ
オン72と噛合するラック74がボルト71によって固
定されている。ここで、該スリット部70aを図5中右
側のスライドバー78が支持し、また、切り欠き部70
bとラック74とで図中左側のスライドバー78を摺動
可能に挟持することで、スライド部材70が移動可能に
保持される。
【0024】一方、該スライド部材70の上端には頸部
70cが形成されており、該頸部70cの上側には、支
持板77がネジ75によって固定されている。また、頸
部70cの両側には、一対の挟持片82、82が配設さ
れ、該挟持片82、82は、ネジ84により工作物保持
部材80の底部に固定されている。ここで、該工作物保
持部材80側の挟持片82、82が、スライド部材70
の頸部70bを摺動可能に挟持した状態で、スライド部
材70側の支持板77に支持されることで、該工作物保
持部材80は、スライド部材70に対して工作物の搬送
方向に平行移動可能に保持される。
【0025】該昇降部材68には、減速機94を介し
て、上記スライド部材70及び工作物保持部材80を駆
動する第3モータ90が取付られている。第3モータ9
0の出力は、減速機94により減速され、減速機94の
出力軸92に取り付けられたピニオン72を回転させ
る。該ピニオン72には、図4に示すようにスライド部
材70に一体に配設されたラック74と噛合しており
(ラックピニオン機構)、該ピニオン72の回動に伴
い、工作物搬送方向(図4中の左右方向)へスライド部
材70が移送される。
【0026】図4中に示すように工作物保持部材80を
移動させるチェーン64の両端は、昇降部材68に配置
されたチェーン固定部62、62に固定されており、中
央部は、昇降部材68に配置されたチェーンガイド6
6、66に摺動可能に支持されると共に、スライド部材
70の両端に渡されたスプロケット76に掛け渡されて
いる。ここで、該チェーン64に工作物保持部材80が
取り付けられている。このチェーン64は、スライド部
材70に対して倍速倍尺機構を構成し、スライド部材7
0が1cm移動する際に、工作物保持部材80は2cm
移動する。
【0027】本実施形態の搬送装置においては、図2に
示すように制御装置20をベース部30から吊り下げ、
2組のリフト部40A、40B間に配設したため、搬送
装置をコンパクトに形成することができる。また、ベー
ス部30が工作機械(加工ステーション)MA、MBの
ベット140A、140間に渡されている。このため、
該搬送装置をアンカーボルトにより床面へ取り付ける必
要がなく、更に、水平に搬送し得るようにするための調
整作業が不要となるので、搬送装置の据え付けが容易で
ある利点がある。
【0028】また、本実施形態では、一対のリスト部4
0A、40Bにより搬送部60を昇降するようにしたの
で、該搬送部60のオーバハングがなくなり、工作物W
の荷重による搬送部60が撓みが防止され、工作物を正
確に搬送することが可能になる。そして、後述するよう
にリフト部材40A、40Bの第1、第2モータを同期
制御するため、搬送部60を傾かせることなく昇降する
ことができる。さらに、本実施の形態では、搬送装置毎
に独立した制御装置20を備えると共に、中間部材32
の長さを変えるだけで搬送距離の変化に対応し得るの
で、トランスファラインの再編や工程変更に対して容易
に対応することが可能であり、汎用性がある。
【0029】引き続き、制御装置20の構成について、
図6及び図7を参照して説明する。図6は、制御装置2
0の構成を示すブロック図である。制御装置20は、リ
フト部40Aの第1モータ42Aを制御するサーボ制御
装置24Aと、リフト部40Bの第2モータ42Bを制
御するサーボ制御装置24Bと、第3モータ90を制御
するサーボ制御装置24Cと、これらサーボ制御装置2
4A、24B、24Cを制御し、PLC(プログラムロ
ジックコントローラ)を介して工作機械(加工ステーシ
ョン)MA、MB側の制御装置(図示せず)と通信する
多軸コントローラ22と、オペレータからの指示を受け
るオペレーテングボックス26とから構成されている。
【0030】多軸コントローラ22は、入出力を司る入
出力回路22aと、種々の演算処理を行うCPU22b
と、プログラム等を保持するROM22cと、CPU2
2bの作業領域として用いられるRAM22dとからな
る。一方、サーボ制御装置24A、24B、24Cは、
各モータ42A、42B、90に電流指令を与えると共
に、各モータ42A、42B、90のエンコーダ43
A、43B、91により検出された回転値を入力してフ
ィードバック制御を行う。
【0031】このサーボ制御装置24A、24B、24
Cの制御機構のブロックを図7に示す。該サーボ制御機
構は、位置制御部と、速度制御部と、電流制御部とから
なり、図6を参照して上述した多軸コントローラ22側
から、該サーボ制御装置の位置制御部に位置指令値θr
* が与えられると、該位置制御部は、速度指令ωr*
変換して速度指令部に与える。該速度指令部は、速度指
令ωr* を電流指令値ir* に変換して、電流制御部に
与え、電流指令値ir* に応じて該電流制御部がモータ
への電流を制御する。
【0032】モータ42Aの回転を検出したエンコーダ
43Aからの検出値が、Kevc(位置フィードバック
ゲイン)を介して位置制御部の第1ノード101へフィ
ードバックされ、また、S(微分演算子)及びKtg
(速度フィードバックゲイン)を介して、速度制御部の
第3ノード103へフィードバックされる。
【0033】一方、上記多軸コントローラ22側からの
位置指令値θr* が第1ノード101を介してKp(位
置ループフローチング比例ゲイン)に与えられる。ま
た、該Kpからの値が第2ノード102に与えられると
共に、1/Tp・S(Tp:位置ループ積分定数、1/
S:積分演算子)を介して第2ノード102に与えられ
る。また、上記多軸コントローラ22側からの位置指令
値θr* は、Kf・S(Kf:速度フィードフォワード
ゲイン、S:微分演算子)を介して第2ノード102へ
印加される。これにより第2ノード102から速度指令
値ωr* が速度制御部の第3ノード103へ出力され
る。
【0034】該速度制御部の第3ノード103へは、上
述したようにエンコーダ43Aからの速度フィードバッ
ク値が、S及びKtgを介して印加されている。第3ノ
ード103からの値は、Kvp(速度ループフローチン
グゲイン)を介して第4ノード104へ加えられると共
に、1/Ti・S(Ti:速度ループ積分定数、1/
S:積分演算子)を介して第4ノード104へ加えられ
る。該第4ノードからは上述したように電流指令値ir
* が出力され、電流制御部へ印加される。
【0035】ここで、図1に示す搬送装置10Aによる
搬送動作について、図8及び図10(B)を参照して説
明する。図8は、搬送装置の搬送動作を示し、図10
(B)は、この際の搬送軌跡を示している。搬送装置1
0Aは、前工程の工作機械(加工ステーション)MAで
の加工終了まで、図中で示す初期位置で待機している
(なお、以下〜は、説明の便宜上から位置を参照す
る場合と共に、タイミングを示す場合にも用いる点に注
意されたい)。そして、前工程の工作機械MAでの加工
終了のタイミングに合わせて、第3モータ90を駆動し
て工作物保持部80を右進させ、の初期位置からで
示すように前工程の工作機械MAの搬送位置まで送る。
引き続き、第1、第2モータ42A、42Bを同期制御
して搬送部60を上昇させ、で工作物保持部80にて
工作物Wを保持し、更に上昇させる。その後、第3モ
ータ90を駆動して工作物保持部80を左進させ、で
示すように次工程の工作機械MBの搬送位置まで送る。
そして、第1、第2モータ42A、42Bを同期制御し
て搬送部60を下降させ、で工作物保持部80から工
作物Wを開放し、更に下降させる。その後、第3モー
タ90を駆動して工作物保持部80を右進させ、に示
す初期位置まで戻る。
【0036】本実施形態では、搬送装置に、、、
、、の位置(初期位置及び4隅、、、
のティーチングポイント:図10(B)参照)をティー
チングすることにより、ティーチングプレイバックで搬
送を行わしめる。なお、この代わりに、NCプログラム
にて制御することも可能である。
【0037】ここで、搬送部60は、一対のリフト部4
0A、40Bに支持されているが、図8中ので示す
位置及びで示す位置では、該リフト部40A、40
Bからのオーバハングが大きくなる。このため、リフト
部40Aの第1モータ42Aと、リフト部40Bの第2
モータ42Bとの負荷が大きく異なる。この負荷変化を
図9のタイミングチャートを参照して更に詳細に説明す
る。このタイミングチャートでは、横軸に時間を取り、
(a)に第3モータ速度を、(b)に第1モータ速度
を、(c)に第2モータ速度を、(d)に第1モータ負
荷を、(e)に第2モータ負荷を、(f)に第1モータ
ゲインを、(g)に第2モータゲインを表す。ここで、
該タイミングチャート中の時間〜は、図8及び図1
0(B)を参照して上述した位置(タイミング)に相当
することになる。
【0038】第1モータ及び第2モータは、図8中に示
す右端位置(正確にはタイミングt1)において、搬
送部60を上昇させるため回転を開始し、タイミング
にて工作物保持部80にて工作物Wを保持し、更に上昇
させタイミングを過ぎた際に(タイミングt4)で、
回転を停止する。ここで、タイミングにて工作物Wを
保持した際に、リフト部40A側の第1モータの負荷が
急上昇する(図9の(d)参照)。そして、図8中の
に示すように、搬送部60が右端から左端に送られる間
は、第1モータの負荷は徐々に低下し(図9の(d)参
照)、他方、第2モータの負荷は徐々に上昇する(図9
の(e)参照)。そして、図8中の左端位置において
(正確にはタイミングt5)、第1モータ及び第2モー
タは、搬送部60を下降させるため回転を開始し、タイ
ミングにて工作物保持部80にて工作物Wを開放し、
更に下降させタイミングを過ぎた際に(正確にはタイ
ミングt8)、回転を停止する。ここで、時刻にて工
作物Wを開放した際に、リフト部40B側の第2モータ
の負荷が急下降する(図9の(e)参照)。
【0039】上述したように第1、第2モータの負荷が
それぞれ変化するため、通常の制御では、第1、第2モ
ータの同期を保ち、搬送部60をスムーズに昇降するこ
とが出来ない。このため本実施形態の搬送装置では、図
10の(f)及び(g)に示すように、第1モータの負
荷変化(図10の(d))及び第2モータの負荷変化
(図10の(e))に対応させてゲインを調整する。こ
こで、図10の(d)及び(e)に示すように負荷は実
線で表す曲線状に変化するが、鎖線で示すように直線に
て近似し、直線近似値に対応させてゲインを調整する。
【0040】即ち、図9の(d)、(e)中に鎖線で示
す第1、第2モータの負荷変化を求めるには、上記ティ
ーチングポイント→{搬送部上昇時}、→{搬
送部下降時}における負荷値を、該第1、第2モータの
電流値の変化に基づき検出する。そして、図中に示す
→{搬送部次工程への水平移送時}までの間を、上記
上昇時及び下降時の負荷値を直線で結ぶことで求める。
なお、負荷変化をこの実施形態では、モータ電流に基づ
き間接的に求めたが、この代わりに、搬送部60とリフ
ト部40A、40Bとの間に加重センサ等を配設し、直
接測定することも可能である。
【0041】そして、サーボ制御装置42A、42B
は、それぞれ図10の(f)、(g)に示すように負荷
変化((d)、(e))に対応するよう、図7に示す位
置制御部のKp(位置ループフローチング比例ゲイン)
及び速度制御部のKvp(速度ループフローチング比例
ゲイン)の値を調整する。これにより、負荷の不均等に
関わらず、第1、第2モータの同期を保たせ、搬送部6
0を水平を保ちつつ滑らかに昇降することで、工作物を
正確な位置へ搬送することが可能となる。
【0042】なお、ティーチングポイント→{搬送
部次工程への水平移送時}においては、第1、第2モー
タは停止中であるが、停止位置を維持する必要がある。
このため、図9の(f)、(g)に示すように、位置に
対応する負荷(加重)変化に基づき、第1、第2モータ
の制御用サーボのゲイン調整を行う。
【0043】なお、この実施形態では、位置制御部のサ
ーボゲインと速度制御部のサーボゲインとを共に調整し
たが、この一方を調整することで、負荷変化に対応する
ことも可能である。
【0044】更に、本実施形態では、同期制御のため
に、エンコーダ43A、43Bから各第1、第2モータ
42A、42Bへ現在位置をフィードバックした。この
代わりに、第1、第2モータ42A、42Bのいずれか
一方をマスタとし、他方のモータをスレーブとして、マ
スタ側のモータのエンコーダ値を両方のモータのサーボ
制御装置にフィードバックすることで,同期を取ること
も可能である。
【0045】引き続き、本実施形態の搬送装置による搬
送軌跡について説明する。この説明に先立ち、従来技術
の搬送装置の搬送軌跡について説明する。従来技術にお
いては、例えば、特開平9−155681号の公報中の
図5に示されているように、第1テーブル45及び第2
テーブル50による前工程の工作機械側までの右端水平
移動の完了後、昇降フレーム42を上昇させ、工作物を
保持してから上昇を完了する。そして、第1テーブル4
5及び第2テーブル50による次工程の工作機械側まで
の左端水平移動の完了後、昇降フレーム42を下降さ
せ、工作物を開放してから下降を完了する。即ち、図1
0(A)に示すように搬送軌跡が4角形になるように水
平移動と垂直移動(昇降)とを順次行い、4角形の各頂
点で搬送速度が零になるため、搬送に時間がかかってい
た。
【0046】これに対して、本実施形態では、図10
(B)に示すように4角形の各頂点で搬送速度が零にな
らないように搬送することで、搬送速度を高めている。
この搬送方法について、図8及び図9を参照して更に詳
細に説明する。
【0047】(ステップ1)搬送装置10Aは、上述し
たように前工程の工作機械(加工ステーション)MAで
の加工終了まで、図中で示す初期位置で待機してい
る。そして、前工程の工作機械MAでの加工終了のタイ
ミングに合わせて、第3モータ90を駆動して工作物保
持部80を右進させ(図9の(a)参照)、の初期位
置からで示す前工程の工作機械MAの搬送位置まで送
る。
【0048】(ステップ2)上記ステップ1の第3モー
タによる搬送完了(t2)前のタイミング(t1)で、
第1、第2モータ42A、42Bを同期制御して搬送部
60の上昇を開始させ、タイミングで工作物保持部8
0にて工作物Wを保持させ、タイミングt4まで更に上
昇させる。
【0049】(ステップ3)上記ステップ2での工作物
Wの保持後(タイミング)、ステップ2の完了(タイ
ミングt4)前のタイミングt3で、第3モータ90を
駆動して工作物保持部80を左進を開始させ(図10の
(b)参照)、次工程の工作機械MBの搬送位置まで送
る(タイミングt6)。
【0050】(ステップ4)上記ステップ3の完了(タ
イミングt6)前に、第1、第2モータ42A、42B
による搬送部60を下降を開始させ(タイミングt
5)、タイミングで工作物保持部80から工作物Wを
開放し、タイミングt7まで更に下降を続ける。
【0051】(ステップ5)上記ステップ4での工作物
Wの開放後(タイミング)、ステップ4の完了(タイ
ミングt8)前のタイミングt7で、第3モータ90の
駆動を開始して工作物保持部80を右進を開始させ(図
10の(b)参照)、工作物保持部80をに示す初期
位置まで戻る。
【0052】なお、搬送経路の4隅で停止しない上記搬
送方法は、図2に示す機構の搬送装置のみならず、種々
の機構の搬送装置に適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る搬送装置を用いる
生産ラインの概要を示す説明図である。
【図2】実施形態に係る搬送装置の構成を一部切り欠い
て示す側面図である。
【図3】図2中の搬送装置のIII −III 断面図である。
【図4】搬送部の構成を一部切り欠いて示す側面図であ
る。
【図5】図4中のV−V断面図である。
【図6】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】サーボ制御装置の制御機構のブロック図であ
る。
【図8】搬送装置による搬送動作の説明図である。
【図9】各モータの速度と、負荷と、ゲンイとの変化を
示すタイミングチャートである。
【図10】図10(A)は、従来技術の搬送装置による
搬送軌跡を示す説明図であり、図10(B)は、本実施
形態に係る搬送装置による搬送軌跡を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10A、10B、10C、10D 搬送装置 20 制御装置(制御手段) 22A、22B、22C サーボ制御装置(サーボ制御
手段) 30 ベース部 32 中間部材 34 取付部材 40A、40B リフト部 42A 第1モータ 42B 第2モータ 48 ナット 52 ボールねじ 60 搬送部 68 昇降部材 70 スライド部材 80 工作物保持部材 140A、140B ベット MA 加工ステーション(前工程の工作機械) MB 加工ステーション(次工程の工作機械)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 良夫 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 佐藤 昭二 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 青能 敏雄 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C033 BB00 LL08 PP10 PP20 3C042 RA11 RB11 RB18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前工程の工作機械の工作物搬送位置から
    次工程の工作機械の工作物搬送位置へ工作物を搬送する
    搬送装置において、 前記前工程の工作機械と次工程の工作機械との間に配置
    されたベース部と、 前記ベース部のほぼ両端に取り付けられ、モータとボー
    ルねじとナットからなる2組のリフト部材と、 前記2組のリフト部材に取り付けられ、前記2組のリフ
    ト部材により昇降される搬送部と、 前記搬送部に設けられ、工作物搬送方向と平行な方向へ
    移動するスライド部材と、 前記スライド部材上で前記スライド部材の移動方向と同
    一の方向へ移動すると共に、工作物を保持する工作物保
    持部材と、からなることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記2組のリフト部材のモータを同期制
    御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記2組のリフト部材
    間に配設されていることを特徴とする請求項2の搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ベース部材は、前記前工程の工作機
    械のベットと前記次工程の工作機械のベットとの間に掛
    け渡されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1に記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材は、前記リフト部材が取
    り付けられる2組の取付部材と、前記取付部材を連結す
    る中間部材とからなり、該中間部材は、前記前工程の工
    作機械と前記次工程の工作機械との間の距離に応じて選
    択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に
    記載の搬送装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60238251A (ja) * 1984-05-10 1985-11-27 Toyoda Mach Works Ltd 搬送装置
JPH07196292A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Banzai Kogyo Kk 同調式車両用リフト
JPH09155681A (ja) * 1995-11-30 1997-06-17 Nippei Toyama Corp 生産ラインにおける搬送装置の制御方法及びその装置

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