JP2000106334A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000106334A
JP2000106334A JP10273290A JP27329098A JP2000106334A JP 2000106334 A JP2000106334 A JP 2000106334A JP 10273290 A JP10273290 A JP 10273290A JP 27329098 A JP27329098 A JP 27329098A JP 2000106334 A JP2000106334 A JP 2000106334A
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cut
photoresist
semiconductor wafer
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Hatsuo Nakamura
初雄 中村
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Toshiba Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハの周辺カット部分のオーバーハ
ング構造の形成を防止して装置の製造歩留を向上させる
ようにした半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウェハ21上に、それぞれフォト
リソグラフィ工程を経て隣接する下側層の第1の二酸化
シリコン層22と上側層の第1のポリシリコン層25と
を成層し、各フォトリソグラフィ工程でフォトレジスト
層の周辺部を周辺カット装置により全周にわたり周辺カ
ットすると共に、第1の二酸化シリコン層22と第1の
ポリシリコン層25の形成後に弗化アンモニウムを用い
てエッチング加工を行うようにした方法で、第1の二酸
化シリコン層22を成形する際の第1のフォトレジスト
層の周辺部における周辺カット寸法の設定値を、第1の
ポリシリコン層25を成形する際の第2のフォトレジス
ト層26の周辺部における周辺カット寸法の設定値より
大きくし、かつその差を周辺カットする周辺カット装置
の周辺カット精度よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトリソグラフ
ィ工程を経て材質の異なる複層を成層するようにした半
導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図16乃至図20を参照し
て説明する。図16は第1の従来例における第1のフォ
トレジストを周辺カットした状態を示す半導体ウェハの
平面図であり、図17は第1の従来例における要部の断
面図であり、図18は第1の従来例に係るオーバーハン
グ構造の形成を説明するための図で、図18(a)は下
側層がエッチングされる前の要部の断面図、図18
(b)は下側層がエッチングされた後の要部の断面図で
あり、図19は第2の従来例における要部の断面図であ
り、図20は第2の従来例に係るオーバーハング構造の
形成を説明するための図で、図20(a)は下側層がエ
ッチングされる前の要部の断面図、図20(b)は下側
層がエッチングされた後の要部の断面図である。
【0003】先ず、図16乃至図18に示す第1の従来
例において、半導体ウェハ1に、例えば半導体装置を製
造する過程で全面に下側層となる二酸化シリコン層2を
熱酸化により形成した後、第1のフォトリソグラフィ工
程で半導体ウェハ1の上面側の二酸化シリコン層2上に
スピンナ装置を用いて第1のフォトレジスト3の塗布を
行う。そして半導体ウェハ1を取り扱う中でウェハ端部
と治工具類等とが接触し、ウェハ上に塗布した第1のフ
ォトレジスト3が端部で欠けたり、剥げ落ちることによ
るダストの発生がないように、半導体ウェハ1を回転さ
せながら塗布した第1のフォトレジスト3の最外周部分
を有機溶剤によって幅が1〜4mm程度の範囲、例えば
幅1mmにわたり第1の周辺カットを行う。これにより
半導体ウェハ1上の二酸化シリコン層2の上面外周部分
にカット幅が約1mmの第1の周辺カット部4を形成す
る。この後、弗化アンモニウムをエッチャントとしてウ
ェットエッチング加工を行い、半導体ウェハ1の上面の
第1の周辺カット部4、下面及び側面の二酸化シリコン
層2を除去する。続いて、二酸化シリコン層2上の第1
のフォトレジスト3を除去する。
【0004】次に、半導体ウェハ1の上面、第1のフォ
トレジスト3を除去した二酸化シリコン層2の上面等の
全上面に上側層となるポリシリコン層5を積層する。そ
して再び第2のフォトリソグラフィ工程でポリシリコン
層5の上面にスピンナ装置を用いて第2のフォトレジス
ト6の塗布を行い、さらに、同様にダストが発生しない
ように、半導体ウェハ1を回転させながら塗布された第
2のフォトレジスト6の最外周部分を有機溶剤によっ
て、例えば幅1mmにわたり第2の周辺カットを第1の
周辺カットと同幅に行う。これによりポリシリコン層5
の上面外周部分にカット幅が約1mmの第2の周辺カッ
ト部7を形成する。その後、CDE(ケミカルドライエ
ッチング)あるいはRIE(反応性イオンビームエッチ
ング)により第2の周辺カット部7のポリシリコン層5
を除去する。続いて、ポリシリコン層5上の第2のフォ
トレジスト6を除去する。
【0005】しかし、上記のように第1の従来例におい
ては、第1のフォトレジスト3の第1の周辺カットと第
2のフォトレジスト6の第2の周辺カットを、設定値X
として同幅の幅1mmで行っているが、周辺カット装置
の加工精度、装置間のばらつき等から、例えば図17
(a)の要部の断面図のように、二酸化シリコン層2の
最外周部分A1 にポリシリコン層5が積層されていない
状態が生じる。すなわち、周辺カット精度を±0.5m
mとすると、第1の周辺カット部4及び第2の周辺カッ
ト部7のカット幅がそれぞれ0.5〜1.5mmの範囲
にばらつくことになる。さらに、第1の周辺カット部4
のカット幅が周辺カット精度のマイナス側(X−a)
に、第2の周辺カット部7のカット幅が周辺カット精度
のプラス側(X+b)に加工されたとし、その差が最大
となる場合には、第1の周辺カット部4のカット幅が
0.5mmで第2の周辺カット部7のカット幅が1.5
mmとなり、二酸化シリコン層2の最外周部分A1 が幅
1mmにわたりポリシリコン層5が積層されていない状
態となる。
【0006】このような状態が生じると、引き続いて弗
化アンモニウムをエッチャントとしたウェットエッチン
グ加工を行った場合、ポリシリコン層5が積層されてい
ない二酸化シリコン層2の最外周部分A1 と、ポリシリ
コン層5の最外周部分B1 の直下の二酸化シリコン層2
がエッチングされて除去され、図17(b)に示すよう
な断面形状となり、ポリシリコン層5の最外周部分B1
がオーバーハング構造となる。このようなオーバーハン
グ構造は、この最外周部分B1 に治工具類等が接触した
りすると欠けてしまう等する虞があり、欠ける等した場
合には、ポリシリコン層5の欠け落ちた部分がダストと
なる。また、第1の周辺カット部4のカット幅と第2の
周辺カット部7のカット幅が同一寸法に形成された場合
には、二酸化シリコン層2の最外周端面が露出した状態
になるため、弗化アンモニウムによるウェットエッチン
グ加工の際に最外周端面からポリシリコン層5の最外周
部分B1 の直下の二酸化シリコン層2がエッチングされ
て除去され、ポリシリコン層5の最外周部分Bがオーバ
ーハング構造となり、同様にダスト発生の原因となる。
【0007】また、図19及び図20に示す第2の従来
例において、半導体ウェハ1に、第1の従来例の二酸化
シリコン層とポリシリコン層と同様にして、第1、第2
のフォトリソグラフィ工程を経て所定の第1の二酸化シ
リコン層8と第1のポリシリコン層9を積層する。な
お、本従来例では第1の二酸化シリコン層8と第1のポ
リシリコン層9を形成する際に、第1、第2のフォトリ
ソグラフィ工程で実施した第1、第2の周辺カットを同
幅の設定値で行い、周辺カット装置等による加工のばら
つきの点から、図19及び図20に示すように第1の二
酸化シリコン層8の最外周端面が第1のポリシリコン層
9によって覆われた状態となっているものを例に以下の
説明を行う。
【0008】続いて両層8,9が積層されている半導体
ウェハ1上に、さらにCVDにより下側層となる第2の
二酸化シリコン層10を形成した後、第3のフォトリソ
グラフィ工程でウェハ上面にスピンナ装置を用いて図示
しないが第3のフォトレジストの塗布を行う。そして、
同様にダストが発生しないように、半導体ウェハ1を回
転させながら塗布した第3のフォトレジスト3の最外周
部分を有機溶剤によって、例えば幅1mmにわたり第3
の周辺カットを行う。これにより半導体ウェハ1上の第
2の二酸化シリコン層10の上面外周部分にカット幅が
約1mmの図示しない第3の周辺カット部を形成する。
この後、弗化アンモニウムによるウェットエッチング加
工を行い、半導体ウェハ1の上面の第3の周辺カット部
の第2の二酸化シリコン層10を除去する。続いて、第
2の二酸化シリコン層10上の第3のフォトレジストを
除去する。
【0009】次に、半導体ウェハ1の上面、第2の二酸
化シリコン層10の上面等の全上面に上側層となる第2
のポリシリコン層11を積層する。そして第4のフォト
リソグラフィ工程で第2のポリシリコン層11の上面に
スピンナ装置を用いて図示しないが第4のフォトレジス
トの塗布を行い、さらに、ダストが発生しないように、
半導体ウェハ1を回転させながら塗布された第4のフォ
トレジストの最外周部分を有機溶剤によって、例えば幅
1mmにわたり第4の周辺カットを第3の周辺カットと
同幅に行う。これにより第2のポリシリコン層11の上
面外周部分にカット幅が約1mmの図示しない第4の周
辺カット部を形成する。その後、CDEあるいはRIE
により第4の周辺カット部の第2のポリシリコン層11
を除去する。続いて、第2のポリシリコン層11上の第
4のフォトレジストを除去する。
【0010】しかし、上記のように第2の従来例におい
ては、第3のフォトレジストの第3の周辺カットと第4
のフォトレジストの第4の周辺カットを、同幅の幅1m
mを設定値として行っているが、第1の従来例と同様に
周辺カット装置の加工精度、装置間のばらつき等から、
例えば図20(a)の要部の断面図のように、第2の二
酸化シリコン層10の最外周部分A2 に第2のポリシリ
コン層11が積層されていない状態が生じる。すなわ
ち、周辺カット精度を±0.5mmとすると、第3の周
辺カット部及び第4の周辺カット部のカット幅がそれぞ
れ0.5〜1.5mmの範囲にばらつくことになる。さ
らに、第3の周辺カット部のカット幅が装置精度のマイ
ナス側(X−c)に、第4の周辺カット部のカット幅が
装置精度のプラス側(X+d)に加工されたとし、その
差が最大となる場合には、第3の周辺カット部のカット
幅が0.5mmで第4の周辺カット部のカット幅が1.
5mmとなり、第2の二酸化シリコン層10の最外周部
分A2 が幅1mmにわたり第2のポリシリコン層11が
積層されていない状態となる。
【0011】このような状態が生じると、引き続いて弗
化アンモニウムをエッチャントとしたウェットエッチン
グ加工を行った場合、第2のポリシリコン層11が積層
されていない第2の二酸化シリコン層10の最外周部分
2 と、第2のポリシリコン層11の最外周部分B2
直下の第2の二酸化シリコン層10がエッチングされて
除去され、図20(b)に示すような断面形状となり、
第2のポリシリコン層11の最外周部分B2 がオーバー
ハング構造となる。この結果、第1の従来例と同様にオ
ーバーハング構造部分がダスト発生の原因となる。
【0012】なお、第3の周辺カット部のカット幅と第
4の周辺カット部のカット幅が同一寸法に形成された場
合には、第2の二酸化シリコン層10の最外周端面が露
出した状態になるため、弗化アンモニウムによるウェッ
トエッチング加工の際に最外周端面から第2のポリシリ
コン層11の最外周部分B2 の直下の第2の二酸化シリ
コン層10がエッチングされて除去され、第2のポリシ
リコン層11の最外周部分B2 がオーバーハング構造と
なり、同様にダスト発生の原因となる。なおまた、第
1、第2の周辺カット後に第1の二酸化シリコン層8の
最外周端面が第1のポリシリコン層9によって覆われて
いない場合には、第1の二酸化シリコン層8もエッチン
グされ、第1のポリシリコン層9の最外周部分がオーバ
ーハング構造となり、同様にダスト発生の原因となる。
【0013】このように上記の各従来例においては、所
定形状に二酸化シリコン層2とポリシリコン層5、ある
いは第2の二酸化シリコン層10と第2のポリシリコン
層11を形成した後、引き続いて弗化アンモニウムをエ
ッチャントとしてウェットエッチングを行った場合、ポ
リシリコン層5が積層されていない二酸化シリコン層2
の最外周部分A1 、あるいは第2のポリシリコン層11
が積層されていない第2の二酸化シリコン層10の最外
周部分A2 がエッチングされて除去され、ポリシリコン
層5の最外周部分B1 、あるいは第2のポリシリコン層
11の最外周部分B2 がオーバーハング構造となる。こ
のようなオーバーハング構造は、この最外周部分B1
2 に治工具類等が接触したりすると欠けてしまう虞が
あり、欠けた場合には、欠けた部分がダストの原因とな
り、半導体装置の製造歩留を低下させたり、製造装置内
からの除去に多くの手間を要することになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、半導体ウェハに半導体装
置を形成していく過程で、一般に10〜30回のフォト
リソグラフィ工程が繰り返され、さらに各工程で常に行
われるフォトレジストの周辺カットによって周辺カット
部を形成して、上下に隣接する材質の異なる下側層、上
側層を積層した際に、続いて行われるエッチング加工に
よって上側層にオーバーハング構造が作り出され、さら
に、これが欠け落ちる等してダストが発生するのを防止
し、半導体装置の製造歩留を向上させるようにした半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体ウェハ上に、それぞれフォトリソグラ
フィ工程を経て材質の異なる上下に隣接した下側層と上
側層とを成層し、該フォトリソグラフィ工程でフォトレ
ジスト層の周辺部を周辺カット装置により周辺カットす
ると共に、上側層の成層後に下側層をエッチングするエ
ッチャントを用いたエッチング加工を行う半導体装置の
製造方法において、下側層を成形する際のフォトリソグ
ラフィ工程における下側層上に形成された第1のフォト
レジスト層の半導体ウェハの周辺部での周辺カット寸法
の設定値を、上側層を成形する際のフォトリソグラフィ
工程における上側層上に形成された第2のフォトレジス
ト層の半導体ウェハの周辺部での周辺カット寸法の設定
値より大きくしたことを特徴とする方法であり、さら
に、第1のフォトレジスト層の周辺カット寸法の設定値
が、半導体ウェハの全周囲において第2のフォトレジス
ト層の周辺カット寸法の設定値より大きいことを特徴と
する方法であり、さらに、第1のフォトレジスト層の周
辺カット寸法の設定値と、第2のフォトレジスト層の周
辺カット寸法の設定値の差が、該第1のフォトレジスト
層及び第2のフォトレジスト層を周辺カットする周辺カ
ット装置の周辺カット精度よりも大きくしたことを特徴
とする方法であり、さらに、下側層が二酸化シリコン層
であり、エッチャントが弗化アンモニウムであることを
特徴とする方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】先ず第1の実施形態を図1乃至図7により
説明する。図1は第1の工程の断面図であり、図2は第
2の工程の断面図であり、図3は第3の工程の断面図で
あり、図4は第4の工程の断面図であり、図5は第5の
工程の断面図であり、図6は第6の工程の断面図であ
り、図7は第7の工程の断面図である。
【0018】図1に示す第1の工程において、半導体ウ
ェハ21の全面に熱酸化により下側層となる所定厚の第
1の二酸化シリコン層22を形成する。その後、第1の
フォトリソグラフィ工程のフォトレジスト塗布加工を図
示しないスピンナ装置を用いて行い、半導体ウェハ21
の上面側の第1の二酸化シリコン層22上に第1のフォ
トレジスト23の塗布を行う。
【0019】次に、図2に示す第2の工程において、第
1のフォトレジスト23が塗布された半導体ウェハ21
を図示しない周辺カット装置にかけて、第1の周辺カッ
ト加工を行う。第1の周辺カットは、半導体ウェハ21
を回転させながら塗布した第1のフォトレジスト23の
最外周部分を有機溶剤によって幅が2mmより大きい所
定の第1の周辺カット寸法X1 となるよう、例えば2.
2mm幅に行う。これにより半導体ウェハ21上の第1
の二酸化シリコン層22の上面最外周部分にカット幅が
約2.2mmの第1の周辺カット部24を形成する。
【0020】次に、図3に示す第3の工程において、第
1の周辺カット部24が形成された半導体ウェハ21を
図示しないエッチング装置に入れ、弗化アンモニウムを
エッチャントとするウェットエッチング加工を行う。こ
れにより半導体ウェハ21の上面の第1の周辺カット部
24、下面及び側面の第1の二酸化シリコン層22を除
去する。続いて、第1の二酸化シリコン層22上の第1
のフォトレジスト23を除去する。
【0021】次に、図4に示す第4の工程において、半
導体ウェハ21の上面、第1のフォトレジスト23を除
去した第1の二酸化シリコン層22の上面等の全上面に
上側層となる第1のポリシリコン層25を所定の厚さと
なるよう積層する。
【0022】次に、図5に示す第5の工程において、第
2のフォトリソグラフィ工程のフォトレジスト塗布加工
を図示しないスピンナ装置を用いて行い、半導体ウェハ
21上の第1のポリシリコン層25の上面に第2のフォ
トレジスト26の塗布を行う。
【0023】次に、図6に示す第6の工程において、第
2のフォトレジスト26が塗布された半導体ウェハ21
を、第2の工程と同様に図示しない周辺カット装置にか
け第2の周辺カット加工を行う。第2の周辺カットは、
半導体ウェハ21を回転させながら塗布した第2のフォ
トレジスト26の最外周部分を有機溶剤によって、第1
の周辺カット寸法X1 よりも小寸法である第2の周辺カ
ット寸法X2 の幅となるように行う。なお、第2の周辺
カット寸法X2 と第1の周辺カット寸法X1 との間に、
周辺カット装置による周辺カット精度以上の大きさの差
があるように設定する。すなわち、例えば周辺カット装
置の周辺カット精度を±0.5mmとした場合には、第
1の周辺カット寸法X1 を2.2mmとしているので、
第2の周辺カット寸法X2 を1mmとする。これにより
半導体ウェハ21上の第1の二酸化シリコン層22の上
面最外周部分にカット幅が約1mmの第2の周辺カット
部27を形成する。
【0024】次に、図7に示す第7の工程において、第
2の周辺カット部27が形成された半導体ウェハ21を
図示しないエッチング装置に入れ、CDE(ケミカルド
ライエッチング)あるいはRIE(反応性イオンビーム
エッチング)を行う。これにより第2の周辺カット部2
7の第1のポリシリコン層25を除去する。続いて、第
1のポリシリコン層25上の第2のフォトレジスト26
を除去し、所定構成の第1層部28を形成する。
【0025】このように構成しているので、第1層部2
8が形成された半導体ウェハ21に対し、引き続いて弗
化アンモニウムをエッチャントとしたウェットエッチン
グ加工を行った場合、周辺カット装置による周辺カット
精度の限界値を考慮しても、第1の二酸化シリコン層2
2は第1のポリシリコン層25によって最外周端面を含
め全面が覆われているため、エッチングされて除去され
てしまうことがない。そして第1のポリシリコン層25
については、最外周部分がオーバーハング構造とならな
いため、半導体ウェハ21を取り扱う中で治工具類等と
接触して欠けてしまう等する虞がなく、第1のポリシリ
コン層25が欠け落ちたりすることによるダスト発生が
なくなる。その結果、半導体装置の製造歩留は向上し、
また製造装置内からのダスト除去の必要がなくなり、生
産性が向上する。
【0026】次に第2の実施形態を図8乃至図15によ
り説明する。なお、本実施形態は上記の第1の実施形態
で形成された第1層部上に第2層部を形成するもので、
第1の実施形態と同一部位には同符号を付して説明を省
略し、異なる部位について説明する。図8は第1の工程
の断面図であり、図9は第2の工程の断面図であり、図
10は第3の工程の断面図であり、図11は第4の工程
の断面図であり、図12は第5の工程の断面図であり、
図13は第6の工程の断面図であり、図14は第7の工
程の断面図であり、図15は第8の工程の断面図であ
る。
【0027】図8に示す第1の工程において、第1の実
施形態で形成された第1層部28の上に、後述する第2
のポリシリコン層29と共に第2層部30を構成する所
定厚の第2の二酸化シリコン層31をCVDにより形成
する。なお、第2層部30では第2の二酸化シリコン層
31が下側層で、第2のポリシリコン層29が上側層と
なる。
【0028】次に、図9に示す第2の工程において、第
3のフォトリソグラフィ工程のフォトレジスト塗布加工
を図示しないスピンナ装置を用いて行い、半導体ウェハ
21上の第2の二酸化シリコン層31の上面に第3のフ
ォトレジスト32の塗布を行う。
【0029】次に、図10に示す第3の工程において、
第3のフォトレジスト32が塗布された半導体ウェハ2
1を図示しない周辺カット装置にかけて、第3の周辺カ
ット加工を行う。第3の周辺カットは、半導体ウェハ2
1を回転させながら塗布した第3のフォトレジスト32
の最外周部分を有機溶剤によって幅が2mmより大きい
所定の第3の周辺カット寸法X3 となるよう、例えば幅
3.5mmついて行う。これにより半導体ウェハ21上
の第2の二酸化シリコン層31の上面最外周部分にカッ
ト幅が約3.5mmの第3の周辺カット部33を形成す
る。
【0030】次に、図11に示す第4の工程において、
第3の周辺カット部33が形成された半導体ウェハ21
を図示しないエッチング装置に入れ、弗化アンモニウム
をエッチャントとするウェットエッチング加工を行う。
これにより半導体ウェハ21の上面の第3の周辺カット
部24の第2の二酸化シリコン層31を除去する。続い
て、第2の二酸化シリコン層31上の第3のフォトレジ
スト32を除去する。
【0031】次に、図12に示す第5の工程において、
半導体ウェハ21の上面、第3のフォトレジスト32を
除去した第2の二酸化シリコン層31の上面等の全上面
に第2のポリシリコン層29を所定の厚さとなるよう積
層する。
【0032】次に、図13に示す第6の工程において、
第4のフォトリソグラフィ工程のフォトレジスト塗布加
工を図示しないスピンナ装置を用いて行い、半導体ウェ
ハ21上の第2のポリシリコン層29の上面に第4のフ
ォトレジスト34の塗布を行う。
【0033】次に、図14に示す第7の工程において、
第4のフォトレジスト34が塗布された半導体ウェハ2
1を、第3の工程と同様に図示しない周辺カット装置に
かけ第4の周辺カット加工を行う。第4の周辺カット
は、半導体ウェハ21を回転させながら塗布した第4の
フォトレジスト34の最外周部分を有機溶剤によって、
第3の周辺カット寸法X3 よりも小寸法である第4の周
辺カット寸法X4 の幅となるように行う。なお、第4の
周辺カット寸法X4 と第3の周辺カット寸法X3との間
に、周辺カット装置による周辺カット精度以上の大きさ
の差があるように設定する。すなわち、例えば周辺カッ
ト装置の周辺カット精度を±0.5mmとした場合に
は、第3の周辺カット寸法X3 を3.5mmとしている
ので、第4の周辺カット寸法X4 を2.3mmとする。
これにより半導体ウェハ21上の第2の二酸化シリコン
層31の上面最外周部分にカット幅が約2.3mmの第
4の周辺カット部35を形成する。
【0034】次に、図15に示す第8の工程において、
第4の周辺カット部35が形成された半導体ウェハ21
を図示しないエッチング装置に入れ、CDEあるいはR
IEを行う。これにより第4の周辺カット部35の第2
のポリシリコン層29を除去する。続いて、第2のポリ
シリコン層29上の第4のフォトレジスト34を除去
し、所定構成の第2層部30を第1層部28の上に形成
する。
【0035】このように構成しているので、第2層部3
0が形成された半導体ウェハ21に対し、引き続いて弗
化アンモニウムをエッチャントとしたウェットエッチン
グ加工を行った場合でも、第1層部28における場合と
同様に、第2の二酸化シリコン層31は第2のポリシリ
コン層29によって最外周端面を含め全面が覆われてい
るためにエッチングされて除去されてしまうことがな
い。そして第2のポリシリコン層29については、最外
周部分がオーバーハング構造とならず、第1の実施形態
と同様の作用、効果を有する。
【0036】なお、上記の各実施形態において、第1、
第2の二酸化シリコン層22,31の上に第1、第2の
ポリシリコン層25,29を積層したが、窒化けい素層
を積層してもよく、また下側層と上側層との組み合わせ
は上記の組み合わせに限るものではなく、同一エッチャ
ントに対しエッチング速度に大きな差が有る組み合わせ
であればよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればフォトリソグラフィ工程におけるフォトレジス
トの周辺カットによって形成された周辺カット部に、引
き続き行われるエッチング加工によってオーバーハング
構造が作り出されることがなく、これによって半導体ウ
ェハ取扱い時のオーバーハング構造部分の欠落によるダ
ストの発生が防止でき、半導体装置の製造歩留が向上す
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における第1の工程の
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における第2の工程の
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における第3の工程の
断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における第4の工程の
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における第5の工程の
断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における第6の工程の
断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における第7の工程の
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における第1の工程の
断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における第2の工程の
断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における第3の工程
の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における第4の工程
の断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態における第5の工程
の断面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態における第6の工程
の断面図である。
【図14】本発明の第2の実施形態における第7の工程
の断面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態における第8の工程
の断面図である。
【図16】第1の従来例における第1のフォトレジスト
を周辺カットした状態を示す半導体ウェハの平面図であ
う。
【図17】第1の従来例における要部の断面図である。
【図18】第1の従来例に係るオーバーハング構造の形
成を説明するための図で、図18(a)は下側層がエッ
チングされる前の要部の断面図、図18(b)は下側層
がエッチングされた後の要部の断面図である。
【図19】第2の従来例における要部の断面図である。
【図20】第2の従来例に係るオーバーハング構造の形
成を説明するための図で、図20(a)は下側層がエッ
チングされる前の要部の断面図、図20(b)は下側層
がエッチングされた後の要部の断面図である。
【符号の説明】
21…半導体ウェハ 22…第1の二酸化シリコン層 23…第1のフォトレジスト層 24…第1の周辺カット部 25…第1のポリシリコン層 26…第2のフォトレジスト層 27…第2の周辺カット部 29…第2のポリシリコン層 31…第2の二酸化シリコン層 32…第3のフォトレジスト層 33…第3の周辺カット部 34…第4のフォトレジスト層 35…第4の周辺カット部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハ上に、それぞれフォトリソ
    グラフィ工程を経て材質の異なる上下に隣接した下側層
    と上側層とを成層し、該フォトリソグラフィ工程でフォ
    トレジスト層の周辺部を周辺カット装置により周辺カッ
    トすると共に、前記上側層の成層後に前記下側層をエッ
    チングするエッチャントを用いたエッチング加工を行う
    半導体装置の製造方法において、前記下側層を成形する
    際の前記フォトリソグラフィ工程における前記下側層上
    に形成された第1のフォトレジスト層の前記半導体ウェ
    ハの周辺部での周辺カット寸法の設定値を、前記上側層
    を成形する際の前記フォトリソグラフィ工程における前
    記上側層上に形成された第2のフォトレジスト層の前記
    半導体ウェハの周辺部での周辺カット寸法の設定値より
    大きくしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1のフォトレジスト層の周辺カット寸
    法の設定値が、半導体ウェハの全周囲において第2のフ
    ォトレジスト層の周辺カット寸法の設定値より大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1のフォトレジスト層の周辺カット寸
    法の設定値と、第2のフォトレジスト層の周辺カット寸
    法の設定値の差が、該第1のフォトレジスト層及び第2
    のフォトレジスト層を周辺カットする周辺カット装置の
    周辺カット精度よりも大きくしたことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 下側層が二酸化シリコン層であり、エッ
    チャントが弗化アンモニウムであることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
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