JP2000105354A - 光アイソレータ用素子 - Google Patents

光アイソレータ用素子

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JP2000105354A
JP2000105354A JP27690698A JP27690698A JP2000105354A JP 2000105354 A JP2000105354 A JP 2000105354A JP 27690698 A JP27690698 A JP 27690698A JP 27690698 A JP27690698 A JP 27690698A JP 2000105354 A JP2000105354 A JP 2000105354A
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optical
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faraday rotator
thermal expansion
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Gakushi Shoda
学史 庄田
Masahiro Sato
正浩 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光アイソレータ用素子1において、光学特性の
安定化を図り、且つ作製時に発生するクラック等の不具
合を防止する。 【解決手段】ファラデー回転子2および偏光子3,3’
の端部に基板4を接合した光アイソレータ−用素子1に
おいて、基板4とてして非磁性材料であり、熱膨張係数
が95×10-7(1/℃)以上での材料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から出射され
た光を各種光学素子や光ファイバに導入する際に生じる
戻り光を除去するために用いられる光アイソレータ用素
子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光源等の光源から出射した光
は、各種光学素子や光ファイバに入射されるが、入射光
の一部は各種光学素子、光ファイバを透過する際、反射
や散乱を起こす。反射や散乱した光の一部は光源側に戻
るが、この戻り光を遮断するため、光アイソレータが用
いられる。
【0003】従来この種の光アイソレータは、2枚の偏
光子の間に平板状のファラデー回転子を設置し、これら
3つの部品をリング状の磁石内に部品ホルダを介して配
置することによって構成されていた。ファラデー回転子
は飽和磁界強度において所定の波長をもつ光の偏光面を
45゜回転する厚みを持ち、2つの偏光子はそれぞれの
透過方向が45゜回転方向にずれるように回転調整され
て構成されている。
【0004】このような構成の光アイソレータは、製品
ごと別個に回転調整作業が必要であり組立工数が多くか
かる。このため光アイソレータ用素子を以下の(1)乃
至(5)の工程により作製する手法が提案されている。
【0005】(1)1又は2以上の平板状ファラデー回
転子と2以上の偏光子を、仮固定用接着剤を介して積層
する工程。
【0006】(2)前記工程(1)により積層された光
学素子を短冊状にカットする工程。(3)前記工程
(2)によりカットされた光学素子を洗浄し、前記工程
(1)にて塗布された仮固定用接着剤を排除する工程。
【0007】(4)前記工程(3)により短冊状になっ
た1又は2以上の平板状ファラデー回転子と2以上の偏
光子を整列させ、前記工程(2)による切断面に基板を
接着する工程。
【0008】(5)前記工程(4)により一体化された
光学素子、基板をブロック状にカットし光アイソレータ
用素子を複数個切り出す工程。
【0009】上記工程により作製された光アイソレータ
用素子の構成を図6に示す。ここに示すように光アイソ
レータ用素子30は、平板状ファラデー回転子31およ
び偏光子32、32’が基板33上に配置され、接合材
34によって接着されている。上記工程により作製され
た光アイソレータ用素子30においては、大型の光学素
子を光学調整した後、多数個の光学素子に切断するた
め、均一で、優れた特性の光アイソレータ用素子が容易
に多数個作製することができ、組立工数の削減が可能
で、量産性に優れる。
【0010】また基板33として金属平板やガラス平板
などの無機材料を用い、接合材34にも低融点ガラスや
半田などの無機材料を用いると、有機系のアウトガスが
発生しない。そのため半導体レーザーパッケージ内に光
アイソレータ用素子を設置することができ、装置の小型
化および特性の安定化が実現する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光アイソレ
ータに用いられるファラデー回転子を動作させるために
は磁界を印加する必要がある。しかし基板33として金
属材料、特に強磁性体を用いると、ファラデー回転子に
印加される磁界強度の低下、印加方向の変動等が生じ、
所望のファラデー効果が得られず、光アイソレータ光学
特性が劣化するという問題があった。
【0012】また、各光学素子と基板33との接着に際
し、低融点ガラス等の熱処理を必要とする接合材34を
用いる場合、各光学素子および基板33の熱膨張係数の
差異により、光アイソレータ用素子を構成する部材に熱
応力が生じる。特に、光アイソレータ用素子を構成する
部材のなかで、熱膨張係数の大きい部材には引張応力が
生じ、応力が部材の強度より大きくなるとクラックの発
生等の不具合が生じる。
【0013】さらに、一体化された光学素子および基板
33をブロック状にカットし、光アイソレータ用素子を
複数個切り出す工程では、基板33の材料が金属材料で
ある場合、脆性材料である光学素子と塑性材料である基
板33とを同時にカットすることになる。しかし塑性材
料の切断および切削加工では加工端部にバリや微少な変
形が生じ、基板33に直接接合されている光学素子には
これを原因とした応力集中部が生じる。光学素子は脆性
材料であるため、この応力集中部はクラックが生じる原
因となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題に鑑み
てなされたものであり、1又は2以上のファラデー回転
子の両側に2以上の偏光子を配置し、前記ファラデー回
転子および前記偏光子を基板上に衝立することで前記フ
ァラデー回転子および前記偏光子を一体化した光アイソ
レータ用素子において、接合材を低融点ガラスとし、前
記基板として、非磁性材料かつ熱膨張係数が95×10
-7(1/℃)以上の材料を用いることを特徴とするもの
である。
【0015】また、本発明は、上記基板として脆性材料
を用いることを特徴とする。
【0016】即ち、本発明においては、光学素子に接着
される基板として非磁性材料を用いるため、ファラデー
回転子に印加される磁界強度を低下させることも、印加
方向を変動させることがない。従って所望のファラデー
効果を得ることができ、光アイソレータの光学特性が劣
化することもない。
【0017】また、光アイソレータに一般的に用いられ
る光学素子の熱膨張係数は65〜110×10-7(1/
℃)であり、これに対し、本発明では基板として95×
10-7(1/℃)以上と比較的大きな熱膨張係数を持っ
た材料を用いるため、光学素子と基板との接着に際し、
光アイソレータ用素子を構成する部材に熱応力が生じて
も、基板以外の部材、特に光学素子には強い引張応力が
生じることはなく、クラック等の不具合が生じることは
ない。また、基板に引張応力が生じても、基板部材の強
度が十分に得られるならばクラック等の不具合が生じる
ことはない。
【0018】また、接合材である低融点ガラス、基板は
ともに光学素子と同じ脆性材料を用いることにより、一
体化した光学素子、基板をブロック状にカットし光アイ
ソレータ用素子を複数個切り出す工程においても、切断
・切削加工端部にバリや微少な変形が生じることはな
い。したがって基板に直接接合されている光学素子にも
これを原因とした応力集中部は生じず、クラックが生じ
ることもない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0020】図1は本発明の光アイソレータ用素子を示
す斜視図である。図1に示すように光アイソレータ用素
子1は、平板状ファラデー回転子2および偏光子3、
3’が基板4上に配置され、低融点ガラス5によって接
着されている。このように各光学素子が低融点ガラス5
により基板4上に一体化されているため、光アイソレー
タを構成するホルダ等の部品点数を削減することがで
き、光アイソレータの小型化が実現する。
【0021】ファラデー回転子2は、例えばビスマス置
換ガーネット結晶等で、その厚みは入射光線の光軸6方
向の飽和磁界を印加した場合に入射光線の偏光面が45
゜回転する様に設定する。
【0022】2枚の偏光子3、3’は吸収型偏光子、あ
るいは複屈折性偏光子で構成される。吸収型偏光子を用
いた場合、2枚の偏光子3、3’の透過偏光面を光軸6
のまわりに45゜だけずらした構成とすればよい。
【0023】また、本発明の光アイソレータ用素子1は
全て無機材料により構成されるため、アウトガスは発生
しない。一般にGaAs等からなる半導体レーザーチッ
プはわずかな残留酸素によってその表面に酸化膜が形成
され、発振効率の低下が見られる。そこで、半導体レー
ザーチップを設置するパッケージは、窒素ガス等の不活
性ガスで気密封止され、当然封止パッケージ内にはアウ
トガスの発生する部品の設置は不可能である。アウトガ
スは主に有機系の部材より発生するが、本発明の光アイ
ソレータ用素子1は、前述したようにアウトガスの発生
がほとんど無く、また小型であるため、半導体レーザー
チップやレンズと同様に、パッケージ内に設置が可能と
なる。従って、高性能で非常に小型の半導体レーザーモ
ジュールが提供できる。
【0024】なお、光アイソレータ用素子1を使用する
際には、ファラデー回転子2に磁界を印加させるため、
光アイソレータ用素子1を磁石内に配置する必要がある
が、本実施例では磁石および光アイソレータ用素子1を
保持するホルダ等の構成は省略する。
【0025】本発明による光アイソレータ用素子1にお
いては、基板2として非磁性材料を用いるが、これを実
現する材料としてはマルテンサイト系ステンレスやF
e、Mn、Co等の遷移金属元素を含まないセラミック
スが好ましい。これによりファラデー回転子2以外、全
ての部材が非磁性材料となるため、ファラデー回転子2
に印加される磁界強度が低下することも、印加方向が変
動することもない。
【0026】一般に磁界中に強磁性体である媒質がおか
れると、磁界に対して媒質内の磁束密度が増加し、反対
に媒質周囲の磁束密度は減少、従って磁界強度が低下す
る。また、強磁性体である媒質が磁界中におかれると媒
質が磁化し、それ自体が磁界を生じさせる。媒質が十分
大きくない場合、生じる磁界は曲線状になるため、媒質
付近の磁界がひずむ。
【0027】本発明による光アイソレータ用素子1の構
成を考えた場合、基板4が強磁性体であると、その大き
さがファラデー回転子2と同程度であるので、基板4付
近に配置されたファラデー回転子2に印加される磁界強
度が低下したり、印加方向が変動する。ここで、ファラ
デー回転子2が希土類鉄ガーネット結晶である場合、印
加される磁界が飽和磁界強度以下であると、結晶内での
磁区の方向が揃わず、不規則な散乱が生じ、また大きな
ヒステリシスを示すなど制御が困難になる。また、ファ
ラデー回転角は光軸6と印加される磁界のなす角度に依
存しているため、磁界の印加方向が変動すると所望のフ
ァラデー回転角が得られなくなる。
【0028】しかし前述のように、本発明による光アイ
ソレータ用素子においては、ファラデー回転子2以外、
全ての部材が非磁性材料からなるため、ファラデー回転
子2に印加される磁界強度を低下させることも、印加方
向を変動させることもない。従って所望のファラデー効
果を得ることができ、光アイソレータの光学特性が劣化
することもない。
【0029】なお、ファラデー回転子2として自己バイ
アス型のものを用いれば外部から磁界を印加せずとも光
アイソレータは動作するため、磁石は不要となるが、こ
の場合でも基板4を非磁性材料とすることによる上述の
効果により光アイソレータ光学特性は安定する。
【0030】次に上記構成による光アイソレータ用素子
の作製手順を、図2を用いて示す。先ず図2(a)に示
すように、1枚の平板上ファラデー回転子7と2枚の偏
光子8、8’を用意し、各光学素子を仮固定用接着剤9
を介して積層する。2枚の偏光子8、8’に関しては、
重ね合わせた状態でそれぞれの透過偏光方向10、1
0’が45゜ずれた状態になることが望ましい。
【0031】次に図2(b)に示す様に、使用する波長
のレーザ光を光軸11方向に通過させ、透過するレーザ
光の強度、偏光面等確認しながら偏光子8、8’の透過
偏光方向が光軸11に対して45゜相互に回転した位置
となるよう調整する。その後、仮固定用接着剤9を硬化
させ、積層された光学素子12を得る。但し、光アイソ
レータに要求される光学特性が低い場合にはレーザ光を
用いた光学調整を行わず、外観上から各光学素子の配置
を合わせ、仮固定用接着剤9を硬化させても良い。
【0032】続いて図2(c)に示す様に、仮固定用接
着剤によって積層された光学素子12を切断し、短冊状
の光学素子13を得る。図中点線は切断部を示す。その
後光学素子間の仮固定用接着剤9を洗浄・除去し各光学
素子ごとに分離する。
【0033】次に図3(a)に示すように、互いに分離
した短冊状の光学素子14を一定の空隙を設けて整列さ
せる。この時、各光学素子14の配置は前工程における
配置に等しくし、平坦な面15上に切断面を接触させ整
列させる。偏光子8、8’の配置、特に光軸を中心とし
た回転方向の配置に変動が生じると前述の光学調整時で
得られた光学特性と比較して劣化が生じるが、当工程に
より偏光子8、8’の回転方向の配置は正確に再現され
るため、光学特性の劣化は生じない。
【0034】この後、図3(b)に示す様に整列した光
学素子14の一端に低融点ガラス17を用いて基板18
を接着する。光アイソレータに一般的に用いられる光学
素子のうち、偏光子は熱膨張係数が65×10-7(1/
℃)のものが多く用いられている。また、ファラデー回
転子の熱膨張係数は110×10-7(1/℃)程度であ
る。これに対し、本発明で提案する光アイソレーター用
素子に用いる基板18は95×10-7(1/℃)以上と
比較的大きな熱膨張係数を持っているため、光学素子1
4と基板18との接着に際し、光アイソレータを構成す
る部材に熱応力が生じても、基板18以外の部材、特に
光学素子14には強い引張応力が生じることはなく、ク
ラック等の不具合が生じることはない。
【0035】次に図3(c)に示す様に、一体化された
構成部材をブロック状に切断し、光アイソレータ用素子
1を複数個切り出す。図中点線は切断部を示す。この切
断の際、ブロック形状を平行四辺形にするならば、光ア
イソレータ用素子1を使用するにあたり、各光学素子が
入射光線光軸に対して傾斜するため、各光学素子端面か
らの反射戻り光が光源に入射することを防ぐことが出来
る。
【0036】なお、この工程において基板18として金
属材料を用いるならば、脆性材料である光学素子14と
塑性材料である基板18とを同時にカットすることにな
る。塑性材料の切断、切削加工では加工端部にバリや微
少な変形が生じ、基板18に直接接合されている光学素
子にはこれを原因とした応力集中部が生じる。この応力
集中部は脆性材料である光学素子14にクラックが生じ
る原因となる。
【0037】しかし本発明による構成においては接合材
である低融点ガラス17、基板18は共に光学素子と同
じ脆性材料である。そこで一体化した光学素子14、基
板18をブロック状にカットし光アイソレータ用素子1
を複数個切り出す工程においても、切断・切削加工端部
にバリや微少な変形が生じることはない。したがってク
ラック等の不具合が生じることもない。
【0038】なお、基板4をなす熱膨張係数が95×1
-7(1/℃)以上の材料としてはフォルステライトや
ジルコニアなどのセラミックスが挙げられるが、高強
度、高靱性の点でジルコニアセラミックスが好適であ
る。
【0039】ここで図4に示した変形モードを用いて熱
膨張係数と熱応力の関係を説明する。図4(a)及び
(b)は図3(b)における断面A−A及び断面B−B
を示し、さらに上側の図は加熱時を示し、下側は冷却後
の部材変形モードを示す。
【0040】当工程では、偏光子8、ファラデー回転子
7等の光学素子14は低融点ガラス17を介して基板1
8と接着されているが、低融点ガラス17の焼成後、各
部材が冷却されはじめると光学素子14、基板18共に
収縮を始める。ここで偏光子8の熱膨張係数は基板18
の熱膨張係数に比べ小さいため、偏光子8は基板18に
比べ収縮が少ない。従って図4(a)に示すように、偏
光子8の基板18側には部材中央方向にむけて圧縮応力
24が生じ、基板18の偏光子8側には部材外側方向に
むけて引張応力25が生じる。ここで偏光子8は脆性材
料であり引張応力に対しては脆いものの圧縮応力に対し
ては十分強度が得られるためクラック等の不具合が生じ
ることはない。また、基板18としてジルコニア等、十
分に強度が得られるものを選択するならば、基板18に
もクラック等の不具合は生じない。
【0041】さらにファラデー回転子7と基板18の接
合を考えた場合でも、両者の熱膨張係数は同程度である
ため、収縮も同程度となる。よって図4(b)に示すよ
うにどちらの接合面にも応力は生じずクラック等の不具
合は生じない。
【0042】
【実施例】本発明における基板18の熱膨張係数とクラ
ック発生率の相関を確認する実験を行った。図5に今回
の実験に用いた各部材の寸法を示す。基板18としては
その熱膨張係数が47×10-7(1/℃)から115×
10-7(1/℃)までのものを6種選択し、また低融点
ガラス17には熱膨張係数86×10-7(1/℃)、ガ
ラス転移温度が230℃のものを使用した。
【0043】表1に光学素子へのクラック発生率を示
す。表中、基板18として材料Aを用いた接着実験では
偏光子8、ファラデー回転子7に、材料B、Cを用いた
接着実験ではファラデー回転子7にクラックが生じてい
る。クラックが生じた光学素子の熱膨張係数はどれも基
板18の熱膨張係数より小さく、低融点ガラス17を焼
成後、接着面に引張応力が生じクラックが発生した。
【0044】これに対し、基板18として材料Dを用い
た接着実験ではファラデー回転子7の熱膨張係数は材料
Dのそれより大きいもののクラックは生じていない。こ
れはファラデー回転子7と基板18の熱膨張係数が近い
値であり、ファラデー回転子7に生じた引張応力がファ
ラデー回転子7の強度より小さかったためと思われる。
以上の実験により、基板18の熱膨張係数が95×10
-7(1/℃)以上であれば光学素子にクラックが生じる
ことなく作業が進められることが確認できた。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】上述のように本発明による光アイソレー
タ用素子は、基板に非磁性体を用いているため、安定し
た光学特性が得られる。また基板が光アイソレータに一
般的に用いられる光学素子に対し、比較的大きな熱膨張
係数を持っているため、光学素子にクラック等の不具合
が生じることはない。さらに基板部材として脆性材料を
用いるため光学素子に応力集中部は生じず、クラックが
生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光アイソレータ用素子を示す斜視図で
ある。
【図2】(a)〜(c)は、本発明にかかる光アイソレ
ータ用素子の製造手順を示す図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明にかかる光アイソレ
ータ用素子の製造手順を示す図である。
【図4】本発明の光アイソレータ用素子における低融点
ガラスの焼成後、冷却時の変形モードを示す図である。
【図5】本発明の実施例で用いた光アイソレータ用素子
を示す図である。
【図6】従来の光アイソレータ用素子を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1:光アイソレータ用素子 2、7:ファラデー回転子 3、3’、8、8’:偏光子 4、18:基板 5、17:低融点ガラス 6、11:光軸 9:仮固定用接着剤 10、10’:透過偏波方向 14:光学素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、1又は2以上のファラデー回転
    子と、その両側に配置した2以上の偏光子を衝立してな
    る光アイソレータ用素子において、上記各光学素子を低
    融点ガラスで基板に接合するとともに、前記基板が非磁
    性且つ熱膨張係数が95×10-7(1/℃)以上の材料
    からなることを特徴とする光アイソレータ用素子。
  2. 【請求項2】上記基板が脆性材料からなることを特徴と
    する請求項1記載の光アイソレータ用素子。
  3. 【請求項3】上記基板がジルコニアセラミックスからな
    ることを特徴とする請求項2記載の光アイソレータ用素
    子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005122090A (ja) * 2003-09-25 2005-05-12 Kyocera Corp 光アイソレータ
JP2007101652A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Kyocera Corp 光アイソレータ、およびこれを備えた光デバイス

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