JP2000104289A - 回転切削アタッチメント用油圧制御装置 - Google Patents

回転切削アタッチメント用油圧制御装置

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JP2000104289A
JP2000104289A JP10273583A JP27358398A JP2000104289A JP 2000104289 A JP2000104289 A JP 2000104289A JP 10273583 A JP10273583 A JP 10273583A JP 27358398 A JP27358398 A JP 27358398A JP 2000104289 A JP2000104289 A JP 2000104289A
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control valve
pressure
rotary cutting
cutting attachment
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JP10273583A
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English (en)
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Masami Ochiai
正巳 落合
Shuji Ohira
修司 大平
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベルの回転切削アタッチメント用油圧
制御装置において、被切削地盤に対して適切な押圧力を
常に与えることにより、操作者の力量にとらわれず、効
率の良い穿孔、切削作業が行えるようにする。 【解決手段】ブームシリンダ6Aのアクチュエータライ
ン76Aにオーバロード可変圧力制御弁74Aを設け、
反対側のアクチュエータライン77Aに圧力検出器86
を設け、圧力検出器86からの検出信号と切削モードス
イッチ100からの操作信号をコントローラ89に入力
し、このコントローラ89で、アタッチメント切削モー
ドが選択されているときは、棒状回転掘削装置7の押圧
力が適切な値になるようオーバロード可変圧力制御弁7
4Aを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルの回転
切削アタッチメント用油圧制御装置に係わり、特に、棒
状回転掘削装置等の回転切削アタッチメントをフロント
作業機に装着して道路の舗装面等の被切削地盤を穿孔、
切削する油圧ショベルの回転切削アタッチメント用油圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルは、通常は、そのフロント
作業機のアームの先端にバケットを装着し、掘削作業等
を行う機械である。しかし、油圧ショベルのアームの先
端にバケット以外のアタッチメントを取り付け、油圧シ
ョベルを多目的に使用することが行われており、例えば
特開平9−291509号公報や特開平10−1104
48号公報に、油圧ショベルのアームの先端にバケット
に代えてエンドミル装置(棒状回転掘削装置)、ツイン
ヘッダ装置等の回転切削アタッチメントを装着し、舗装
面を穿孔、切削する切削機械としたものが記載されてい
る。以下、回転切削アタッチメントとして棒状回転掘削
装置を用いた場合について説明する。
【0003】棒状回転掘削装置は、アームの先端に装着
されたホルダと、このホルダに固定された油圧モータ
と、油圧モータの出力軸に取り付けられた棒状回転掘削
具とで構成され、棒状回転掘削具は、その下端に掘削ビ
ットを、周面に切削ビットを備えている。
【0004】フロント作業機のブーム用とアーム用の操
作レバーを操作し、ブームシリンダとアームシリンダを
伸縮することでブームとアームを操作し、舗装面に対し
て棒状回転掘削具を垂直にセットし、棒状回転掘削具の
油圧モータを回転させることで、棒状回転掘削具を回転
駆動させる。これと同時に、ブーム用の操作レバーを操
作し、ブームシリンダを縮める方向に作動させブームを
下げ方向に操作すると、棒状回転掘削具は、回転しなが
ら道路の舗装面に対し下方に押圧されることになり、こ
れにより舗装面を穿孔することができる。また、任意の
深さを穿孔した状態で、アーム用の操作レバーを操作し
てアームシリンダを伸長又は収縮し、アームをクラウド
又はダンプさせることにより、棒状回転掘削具は舗装面
と平行に前後方向に移動し、旋回用の操作レバーを操作
し、旋回モータを回転させ旋回を行うことで、棒状回転
掘削具は舗装面と平行に左右方向に移動し、この2つの
操作を組み合わせることで所定の幅で舗装面を切削する
ことができる。
【0005】上記のように回転切削アタッチメントを操
作して穿孔、切削作業を行うには油圧ショベルのブーム
や、アームや、旋回を操作する必要がある。このような
掘削、切削作業に用いる従来の回転切削アタッチメント
用油圧制御装置は、油圧ショベルの一般的な油圧制御装
置をそのまま用いたものであり、操作レバーを操作する
と方向流量制御弁が作動し、油圧ポンプからブームシリ
ンダ、アームシリンダ、旋回モータに供給される圧油の
流れ方向と流量が制御され、それに応じてブームシリン
ダ、アームシリンダ、旋回モータが作動する。各方向流
量制御弁とブームシリンダ、アームシリンダ、旋回モー
タをつなげるアクチュエータラインにはオーバロード圧
力制御弁が設けられ、これにより各アクチュエータの最
大駆動圧力が決まり、最大駆動力が決まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の回
転切削アタッチメント用油圧制御装置では、ブーム、ア
ーム、旋回用の方向流量制御弁を作動させ、ブームシリ
ンダ、アームシリンダ、旋回モータに供給される流量を
制御して棒状回転掘削装置等の回転切削アタッチメント
を地面に押し付け、穿孔、切削をしていた。しかし、過
度の流量をブームシリンダ、アームシリンダ、旋回モー
タに流入させようとすると、各アクチュエータの駆動圧
力はオーバロード圧力制御弁で設定される最大駆動圧力
まで上昇し、棒状回転掘削具は舗装面や地盤の切削面に
対して大きな押圧力を与えることになり、棒状回転掘削
具の回転速度が落ち、効率の良い切削ができないばかり
か、棒状回転掘削具の回転が停止し、切削不能となる状
況となる。従来は、この調節は、操作者の感覚に委ねら
れており、棒状回転掘削具の回転速度が低下するとオペ
レータが操作レバーの操作を加減して押圧力を減らして
おり、効率的な切削には熟練を要していた。
【0007】本発明の目的は、被切削地盤に対して適切
な押圧力を常に与えることにより、操作者の力量にとら
われず、効率の良い穿孔、切削作業が行える回転切削ア
タッチメント用油圧制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、フロント作業機に回転切削アタッ
チメントを装着し、この回転切削アタッチメントを回転
させると同時に、油圧ショベルに備えられる油圧アクチ
ュエータの1つを油圧駆動して回転切削アタッチメント
を被切削地盤に押圧し、被切削地盤を穿孔又は切削する
油圧ショベルの回転切削アタッチメント用油圧制御装置
において、前記油圧アクチュエータとその方向流量制御
弁とを連絡するアクチュエータラインに設けられた可変
圧力制御弁と、通常掘削モードとアタッチメント切削モ
ードのいずれを選択するかを指示するモードスイッチ
と、前記モードスイッチで通常掘削モードが選択された
ときは、前記油圧アクチュエータの駆動力が通常掘削に
適した値を越えないよう前記可変圧力制御弁を制御し、
前記モードスイッチでアタッチメント切削モードが選択
されたときは、前記油圧アクチュエータの駆動力が前記
回転切削アタッチメントの操作に適した、前記通常掘削
時より小さな値を越えないよう前記可変圧力制御弁を制
御する制御手段とを備えるものとする。
【0009】このように可変圧力制御弁とモードスイッ
チと制御手段とを設け、アタッチメント切削モードでは
油圧アクチュエータの駆動力が回転切削アタッチメント
の操作に適した、通常掘削時より小さな値を越えないよ
う可変圧力制御弁を制御することにより、オペレータは
回転切削アタッチメントを被切削地盤に無造作に押し付
けて回転駆動するだけで、被切削地盤に対して常に適切
な押圧力が与えられ、操作者の力量にとらわれず、効率
の良い穿孔、切削作業が行える。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記回転切削アタッチメントの操作時の前記油圧アクチ
ュエータの出側圧力を検出する圧力検出手段を更に備
え、前記制御手段は、前記モードスイッチでアタッチメ
ント切削モードが選択されたときは、前記油圧アクチュ
エータの前記回転切削アタッチメントの操作に適した駆
動圧力に前記圧力検出手段で検出した油圧アクチュエー
タの出側圧力に当該油圧アクチュエータの受圧面積比を
掛けた値を加算して前記圧力制御弁の設定制御圧を算出
し、この設定制御圧になるよう前記可変圧力制御弁を制
御する。
【0011】このように油圧アクチュエータの出口圧力
(背圧)を考慮して圧力制御弁の設定制御圧を算出し、
可変圧力制御弁を制御することにより、油圧アクチュエ
ータの駆動力を背圧に係わらず適正な値に制御できる。
【0012】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記可変圧力制御弁は通常のオーバロード圧力制
御弁を兼ね、前記制御手段は、前記モードスイッチで通
常掘削モードが選択されたときは、前記可変圧力制御弁
を通常のオーバロード圧力制御弁として機能させる。
【0013】これによりバルブの数を増やさずに、上記
(1)で述べた油圧アクチュエータの駆動力の制御がで
きる。
【0014】(4)上記(1)において、前記アクチュ
エータラインに設けられたオーバロード圧力制御弁を更
に備え、前記可変圧力制御弁は前記オーバロード圧力制
御弁と別置きで設けられた弁であっても良い。
【0015】これにより既設のオーバロード圧力制御弁
をいじらずに、上記(1)で述べた油圧アクチュエータ
の駆動力の制御ができる。
【0016】(5)また、上記(1)において、好まし
くは、前記油圧アクチュエータはブームシリンダであ
り、前記可変圧力制御弁は前記ブームシリンダのロッド
側のアクチュエータラインに設けられている。
【0017】これにより回転切削アタッチメントを被切
削地盤に対して下方に押し付けて、穿孔するときの押圧
力を制御できる。
【0018】(6)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記油圧アクチュエータは旋回モータであり、前
記可変圧力制御弁は前記旋回モータの両方のアクチュエ
ータラインに設けられている。
【0019】これにより回転アタッチメントを被切削地
盤に対して左右方向に押し付けて、切削するときの押圧
力を制御できる。
【0020】(7)また、上記(1)において、好まし
くは、前記油圧アクチュエータはアームシリンダであ
り、前記可変圧力制御弁は前記アームシリンダの両方の
アクチュエータラインに設けられている。
【0021】これにより回転アタッチメントを被切削地
盤に対して前後方向に押し付けて、切削するときの押圧
力を制御できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0023】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
4により説明する。
【0024】図1は本実施形態による回転切削アタッチ
メント用油圧制御装置を示す図であり、主ポンプ71は
弁装置10を介して油圧アクチュエータ6A,6B,6
Xに接続されている。弁装置10は、油圧ポンプ71に
接続されたポンプライン72と、ポンプライン72から
分岐した分岐ライン73A,73B,73Xと、これら
分岐ライン73A,73B,73Xに接続された方向流
量制御弁60A,60B,60Xと、これら方向流量制
御弁60A,60B,60Xと油圧アクチュエータ6
A,6B,6Xを連絡するアクチュエータライン76
A,77A,76B,77B,76X,77Xと、アク
チュエータライン76A,77A,76B,77B,7
6X,77X上に設けられ、油圧アクチュエータにかか
る過負荷を防止するオーバロード圧力制御弁74A,7
5A,74B,75B,74X,75Xとを備えてい
る。オーバロード圧力制御弁74A,75A,74B,
75B,74X,75Xのうち、ブームシリンダ6Aの
ロッド側(縮み側)のアクチュエータライン76Aに設
けられたオーバロード圧力制御弁74A以外は通常のリ
リーフ弁であり、オーバロード圧力制御弁74Aはリリ
ーフ設定圧を変更できる可変圧力制御弁(可変リリーフ
弁)である。
【0025】図2は図1に示した油圧制御装置が搭載さ
れる油圧ショベルの外観を示す図であり、下部走行体1
1上に旋回装置12を介して上部旋回体13が設置さ
れ、上部旋回体13の前部に多関節型のフロント作業機
2が支持されている。フロント作業機2は、上部旋回体
13に上下方向に回動可能に支持されたブーム2Aと、
ブーム2Aの先端に上下方向に回動可能に連結されたア
ーム2Bと、アーム2Bの先端に棒状回転掘削装置7が
取り付けられている。棒状回転掘削装置7は、アーム2
Bの先端に前後方向に回動可能に連結されたアタッチメ
ントホルダー5と、アタッチメントホルダー5にフラン
ジ3Bにより固定された油圧モータ3と、油圧モータ3
の出力軸3Aに取り付けられた棒状回転掘削具4とで構
成され、棒状回転掘削具4は、図3に示すような掘削ビ
ット21、切削ビット22を有している。
【0026】図1に戻り、油圧アクチュエータ6Aはブ
ーム2Aを作動させるブームシリンダであり、油圧アク
チュエータ6Bは、アーム2Bを作動させるアームシリ
ンダであり、油圧アクチュエータ6Xは、下部走行体1
1に対し上部旋回体13を旋回させる旋回モータであ
る。旋回モータ6Xは図2に示す旋回装置12内に位置
している。
【0027】ブーム2A,アーム2B,上部旋回体13
のそれぞれに対して操作レバー装置67,68,69が
設けられている。操作レバー装置67は、一対の減圧弁
67a,67bと操作レバー67cを有し、操作レバー
67cの操作方向に応じて減圧弁67a,67bの一方
が作動し、パイロットポンプ70からの圧力に基づいて
操作量に応じたパイロット圧力Pia又はPibを発生
し、これらパイロット圧力Pia又はPibにより方向
流量切換弁60Aが切換操作される。操作レバー装置6
8,69も同様に、それぞれ、一対の減圧弁68a,6
8b及び69a,69bと操作レバー68c及び69c
を有し、操作レバー68c,69cの操作方向に応じて
パイロット圧力Pic又はPid及びPie又はPif
を発生し、これらパイロット圧力Pic又はPid及び
Pie又はPifにより方向流量切換弁60B,60X
が切換操作される。
【0028】操作レバー装置67,68の操作レバー6
7c,68cを操作し、方向流量制御弁60A,60B
を作動させ、ブームシリンダ6Aとアームシリンダ6B
を伸縮することでブーム2A及びアーム2Bを操作し、
舗装面に対して棒状回転掘削具4を垂直にセットし、油
圧ショベルを図2に示すような姿勢とする。次いで、図
示しない操作手段により棒状回転掘削具4の油圧モータ
3を回転させることで、棒状回転掘削具4を回転させる
と同時に、操作レバー67cを操作し、ブームシリンダ
6Aを縮める方向に作動させる。このことにより、棒状
回転掘削具4は、回転しながら地面下方に押圧されるこ
とになり、舗装面を穿孔することができる。また、任意
の深さを穿孔した状態で、操作レバー68cを操作して
方向流量制御弁60Bを作動させ、アームシリンダ6B
を伸長又は収縮することにより、棒状回転掘削具4は舗
装面と平行に前後方向に移動し、操作レバー装置69の
操作レバー69cを操作し、方向流量制御弁60Xを作
動させ、旋回モータ6Xを回転させることで、棒状回転
掘削具4は舗装面と平行に左右方向に移動し、この2つ
の操作を組み合わせることで所定の幅で舗装面を切削す
ることができる。
【0029】オーバロード可変圧力制御弁74Aは比例
電磁弁からなるリリーフ圧可変設定部12を有し、信号
ライン88を介してコントローラ89からの駆動信号が
リリーフ圧可変設定部12に与えられることにより設定
圧力が変化する。
【0030】アクチュエータライン77Aにはブームシ
リンダ6Aのボトム側の圧力(ブームシリンダ6Aの収
縮動作時、即ちブーム下げ時の出口圧力)を検出する圧
力検出器86が設けられ、この圧力検出器86からの検
出信号は信号ライン87を介してコントローラ89に入
力される。また、油圧制御装置をアタッチメント切削モ
ードにするかどうかを選択する切削モードスイッチ10
0が設けられており、この切削モードスイッチ100の
操作信号もコントローラ89に入力される。
【0031】コントローラ89は圧力検出器86からの
検出信号及び切削モードスイッチ100からの操作信号
を入力し、オーバロード可変圧力制御弁74Aに信号ラ
イン88を介して制御信号を出力し、アタッチメント切
削モードが選択されているかどうかに応じてブームシリ
ンダ6Aの駆動力が適切な値になるようオーバロード可
変圧力制御弁74Aを制御する。図4にコントローラ8
9の処理内容をフローチャートで示す。
【0032】まず、切削モードスイッチ100がONか
どうかを判断し(ステップ200)、切削モードスイッ
チ100がONでなければ、通常掘削モードが選択され
ていると判断し、コントローラ89に記憶してある通常
掘削時の設定制御圧力Pdから、オーバロード可変圧力
制御弁74Aの設定制御圧力Pcを、Pc=Pdと設定
し(ステップ201)、その設定制御圧力Pcが得られ
るよう可変圧力制御弁74Aのリリーフ圧可変設定部
(比例電磁弁)12に信号を出力する(ステップ20
2)。これにより、オーバロード可変圧力制御弁74A
は掘削時の設定圧力Pdに設定され、ブームシリンダ6
Aのロッド側の駆動圧力は、掘削時の設定圧力Pdを越
えないように制御される。
【0033】切削モードスイッチ100がONである
と、アタッチメント切削モードが選択されていると判断
し、圧力検出器86の検出信号からブームシリンダ6A
のボトム側の圧力P2を検出し(ステップ203)、こ
の検出した圧力P2と、コントローラ89に記憶してあ
る棒状回転掘削装置使用時の適正制御圧力Pa及びブー
ムシリンダ6Aのロッド側受圧面積をA1としボトム側
受圧面積をA2とした場合の受圧面積比α(=A2/A
1)とから、その適正制御圧力Paを得るための設定制
御圧力Pcを、Pc=Pa+αP2により計算し(ステ
ップ204)、その設定制御圧力Pcが得られるよう可
変圧力制御弁74Aのリリーフ圧可変設定部(比例電磁
弁)12に信号を出力する(ステップ202)。これに
より、オーバロード可変圧力制御弁74Aは設定制御圧
力Pc(=Pa+αP2)に設定され、ブームシリンダ
6Aのロッド側の駆動圧力はPa+αP2を越えないよ
うに制御される。
【0034】以上のように構成した本実施形態において
は、切削モードスイッチ100をOFFしておけば、オ
ーバロード可変圧力制御弁74Aの設定圧力は従来通り
の設定Pdとなり、図2に示した機械をブーム2Bの先
端に通常のバケットを取り付け通常の油圧ショベルとし
て使用するとき、従来通り掘削作業を行える。
【0035】また、図2の如く棒状回転掘削装置7を装
着した切削機械として使用する場合は、切削モードスイ
ッチ100をONすると、上記のようにオーバロード可
変圧力制御弁74Aの設定圧力はPc(=Pa+αP
2)となり、ブームシリンダ6Aのロッド側の駆動圧力
は、Pa+αP2を越えないように制御される。ここ
で、ブームシリンダ6Aのボトム側の圧力P2は、ブー
ムシリンダ6Aを収縮しブーム下げにより棒状回転掘削
具を舗装面に押し付け、穿孔するときのブームシリンダ
6Aの背圧であり、ブームシリンダ6Aのロッド側の駆
動圧力がPa+αP2に制御されたときのブームシリン
ダ6Aの駆動力Faは、 Fa=(Pa+αP2)A1−P2A2 =(Pa+A2/A1P2)A1−P2A2 =A1P1 と計算される。このため、ブームシリンダ6Aのロッド
側の駆動圧力がPa+αP2を越えないように制御され
ることは、ブームシリンダ6Aのブーム下げ時の駆動力
が、棒状回転掘削装置使用時の適正制御圧力Paに対応
した適正な値を越えないように制御されることであり、
これによりブームシリンダ6Aの駆動力は通常掘削時の
駆動力よりも小さな棒状回転掘削装置の操作に適した適
正な値を越えないように制御され、棒状回転掘削具4に
は適正な押圧力が得られ、効率の良い穿孔が可能とな
る。
【0036】以上のように本実施形態によれば、舗装面
に対する穿孔作業で棒状回転掘削具の適正な押圧力が得
られ、操作者の力量にとらわれず、効率の良い穿孔が可
能となり、作業能率の大幅な向上が可能となる。
【0037】また、本実施形態では、オーバロード可変
圧力制御弁74Aを通常の掘削時に用いるオーバロード
圧力制御弁としても兼用するので、バルブの数を増やさ
ずに棒状回転掘削装置使用時の押圧力の制御ができる効
果もある。
【0038】本発明の第2の実施形態を図5及び図6に
より説明する。本実施形態は圧力検出器を用いない、簡
略型としたものである。図5中、図1に示した部材と同
等のものには、同じ符号を付している。
【0039】図5において、アクチュエータライン77
Aには第1の実施形態であった圧力検出器86は設けら
れておらず、コントローラ89Aには切削モードスイッ
チ100の操作信号のみが入力される。
【0040】図6にコントローラ89Aの処理内容をフ
ローチャートで示す。
【0041】切削モードスイッチ100がONでない場
合の処理は、第1の実施形態と同じであり、オーバロー
ド可変圧力制御弁74Aは通常掘削時の設定圧力Pdに
設定される(ステップ200〜202)。
【0042】切削モードスイッチ100がONである
と、設定制御圧力Pcをコントローラ89に記憶してあ
る棒状回転掘削具4の切削面に対し適正な押圧力が得ら
れる適正制御圧力Paに設定し(Pc=Pa)(ステッ
プ204A)、その設定制御圧力Pcが得られるよう可
変圧力制御弁74Aのリリーフ圧可変設定部(比例電磁
弁)12に信号を出力する(ステップ202)。これに
より、オーバロード可変圧力制御弁74Aは棒状回転掘
削具使用時の適正制御圧力Paに設定され、ブームシリ
ンダ6Aのロッド側の駆動圧力は棒状回転掘削具使用時
の適正制御圧力Paを越えないように制御される。
【0043】このように構成した本実施形態でも、一般
に油圧アクチュエータの背圧は小さいことを考慮すれ
ば、ブームシリンダ6Aの駆動力は概ね適正制御圧力P
aに対応した適正な値を越えないように制御されるの
で、棒状回転掘削具4には適正な押圧力が得られ、効率
の良い穿孔が可能となり、作業能率の大幅な向上が可能
となる。また、本実施形態では、圧力検出器を用いない
ので、安価に製造できる。
【0044】本発明の第3の実施形態を図7により説明
する。本実施形態は、オーバロード圧力制御弁とは別置
きで可変圧力制御弁を設けたものである。図中、図1に
示した部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0045】図7において、ブームシリンダ6Aのロッ
ド側(縮み側)のアクチュエータライン76Aに設けら
れたオーバロード圧力制御弁74Aaは、それ以外の圧
力制御弁と同様に通常のリリーフ弁であり、アクチュエ
ータライン76Aにはオーバロード圧力制御弁74Aa
と別に、これと並列に、比例電磁弁からなるリリーフ圧
可変設定部91を有する可変圧力制御弁90が設けられ
ている。
【0046】コントローラ89Aは切削モードスイッチ
100からの操作信号を入力し、アタッチメント切削モ
ードが選択されているかどうかに応じてブームシリンダ
6Aの駆動力が適切な値になるよう可変圧力制御弁90
を制御する。コントローラ89Aの処理内容は、信号の
出力先が可変圧力制御弁90である点を除いて図6に示
す第2の実施形態のものと同じである。
【0047】本実施形態によっても、第2の実施形態と
同様の効果が得られる。
【0048】また、本実施形態では、通常のオーバロー
ド圧力制御弁74Aaとは別置きの可変圧力制御弁90
を設けたので、通常のオーバロード圧力制御弁74Aa
をいじらずに、棒状回転掘削装置使用時の押圧力の制御
ができる。
【0049】本発明の第4の実施形態を図8により説明
する。本実施形態は、アームシリンダ、旋回モータのア
クチュエータラインのオーバロード圧力制御弁も可変圧
力制御弁としたものである。
【0050】図8において、ブームシリンダ6Aのロッ
ド側(縮み側)のアクチュエータライン76Aには、上
記実施形態と同様に、オーバロード可変圧力制御弁74
Aが設けられると共に、アームシリンダの両側のアクチ
ュエータライン76B,77B上及び旋回モータ6Xの
両側のアクチュエータライン76X,77Xにも、それ
ぞれ、比例電磁弁からなるリリーフ圧可変設定部14,
14′,15,15′を有するオーバロード可変圧力制
御弁74Bb,75Bb,74Xb,75Xbが設けら
れている。
【0051】コントローラ89Bは切削モードスイッチ
100からの操作信号を入力し、アタッチメント切削モ
ードが選択されているかどうかに応じてブームシリンダ
6Aの収縮動作時の駆動力、アームシリンダ6Bの収縮
動作及び伸長動作時の駆動力、旋回モータ6Xの両方向
の回転時の駆動力が、それぞれ、適切な値になるようオ
ーバロード可変圧力制御弁74A,74Bb,75B
b,74Xb,75Xbを制御する。
【0052】オーバロード可変圧力制御弁74Aに対す
るコントローラ89Bの処理内容は、図6に示した第2
の実施形態のものと同じである。また、オーバロード可
変圧力制御弁74Bb,75Bb,74Xb,75Xb
に対するコントローラ89Bの処理内容は、適正制御圧
力Paをアームシリンダ6Bの収縮動作及び伸長動作に
よる棒状回転掘削具の適正な押圧力を得る値、旋回モー
タ6Xの両方向回転動作による棒状回転掘削具の適正な
押圧力を得る値とする点を除いて、図6に示したブーム
シリンダ6Aに係わるオーバロード可変圧力制御弁74
Aに対する処理と同じである。
【0053】本実施形態によれば、アームシリンダ6B
及び旋回モータ6Xによる棒状回転掘削具の操作時も、
それぞれの駆動圧力は適正制御圧力を越えないように制
御されるので、舗装面に平行に前後方向、左右方向に切
削するときの押圧力も適正な押圧力に制御され、効率の
良い穿孔、切削が可能となり、作業能率の大幅な向上が
可能となる。
【0054】なお、以上の第3及び第4の実施形態で
は、可変圧力制御弁の設定圧力の制御は圧力検出器を用
いない第2の実施形態と同じとしたが、第1の実施形態
のように圧力検出器を設け、背圧を考慮した制御とする
ことができるのは勿論であり、これにより第1の実施形
態と同様に、正確に押圧力を制御できる。
【0055】また、以上の実施形態では、回転切削アタ
ッチメントとして棒状回転掘削装置荷ついて説明した
が、ツインヘッダ装置等その他の回転切削アタッチメン
トに対しても同様に本発明を適用し、同様の効果が得ら
れる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、被切削地盤に対して常
に適切な押圧力が与えられ、操作者の力量にとらわれ
ず、効率の良い穿孔、切削作業が行え、作業能率の大幅
な向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による回転切削アタッ
チメント用油圧制御装置の油圧回路図である。
【図2】本発明の油圧制御装置を搭載した油圧ショベル
の外観を示す図である。
【図3】図2の棒状回転掘削具及びその油圧モータを含
む棒状回転掘削装置の拡大図である。
【図4】図1のコントローラの処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態による回転切削アタッ
チメント用油圧制御装置の油圧回路図である。
【図6】図5のコントローラの処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態による回転切削アタッ
チメント用油圧制御装置の油圧回路図である。
【図8】本発明の第4の実施形態による回転切削アタッ
チメント用油圧制御装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
2 フロント作業機 2A ブーム 2B アーム 3 油圧モータ 3A出力軸 3B フランジ 4 棒状回転掘削具 5 アタッチメントホルダー 6A ブームシリンダ 6B アームシリンダ 6X 旋回モータ 7 棒状回転掘削装置(回転切削アタッチメント) 10 弁装置 11 下部走行体 12 旋回装置 13 上部旋回体 60A,60B,60X 方向流量制御弁 67〜69 操作レバー装置 71 油圧ポンプ 72 ポンプライン 73A,73B,73X 分岐ライン 74A オーバロード可変圧力制御弁 75A,74B,75B,74X,75X オーバロー
ド圧力制御弁 74Bb,75Bb,74Xb,75Xb オーバロー
ド可変圧力制御弁 76A,77A,76B,77B,76X,77X ア
クチュエータライン 86 圧力検出器 89,89A,89B コントローラ 90 可変圧力制御弁 100 モードスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロント作業機に回転切削アタッチメント
    を装着し、この回転切削アタッチメントを回転させると
    同時に、油圧ショベルに備えられる油圧アクチュエータ
    の1つを油圧駆動して回転切削アタッチメントを被切削
    地盤に押圧し、被切削地盤を穿孔又は切削する油圧ショ
    ベルの回転切削アタッチメント用油圧制御装置におい
    て、 前記油圧アクチュエータとその方向流量制御弁とを連絡
    するアクチュエータラインに設けられた可変圧力制御弁
    と、 通常掘削モードとアタッチメント切削モードのいずれを
    選択するかを指示するモードスイッチと、 前記モードスイッチで通常掘削モードが選択されたとき
    は、前記油圧アクチュエータの駆動力が通常掘削に適し
    た値を越えないよう前記可変圧力制御弁を制御し、前記
    モードスイッチでアタッチメント切削モードが選択され
    たときは、前記油圧アクチュエータの駆動力が前記回転
    切削アタッチメントの操作に適した、前記通常掘削時よ
    り小さな値を越えないよう前記可変圧力制御弁を制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とする回転切削アタッ
    チメント用油圧制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、 前記回転切削アタッチメントの操作時の前記油圧アクチ
    ュエータの出側圧力を検出する圧力検出手段を更に備
    え、 前記制御手段は、前記モードスイッチでアタッチメント
    切削モードが選択されたときは、前記油圧アクチュエー
    タの前記回転切削アタッチメントの操作に適した駆動圧
    力に前記圧力検出手段で検出した油圧アクチュエータの
    出側圧力に当該油圧アクチュエータの受圧面積比を掛け
    た値を加算して前記圧力制御弁の設定制御圧を算出し、
    この設定制御圧になるよう前記可変圧力制御弁を制御す
    ることを特徴とする回転切削アタッチメント用油圧制御
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、前記可変圧力制
    御弁は通常のオーバロード圧力制御弁を兼ね、前記制御
    手段は、前記モードスイッチで通常掘削モードが選択さ
    れたときは、前記可変圧力制御弁を通常のオーバロード
    圧力制御弁として機能させることを特徴とする回転切削
    アタッチメント用油圧制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、前記アクチュエ
    ータラインに設けられたオーバロード圧力制御弁を更に
    備え、前記可変圧力制御弁は前記オーバロード圧力制御
    弁と別置きで設けられていることを特徴とする回転切削
    アタッチメント用油圧制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、前記油圧アクチ
    ュエータはブームシリンダであり、前記可変圧力制御弁
    は前記ブームシリンダのロッド側のアクチュエータライ
    ンに設けられていることを特徴とする回転切削アタッチ
    メント用油圧制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、前記油圧アクチ
    ュエータは旋回モータであり、前記可変圧力制御弁は前
    記旋回モータの両方のアクチュエータラインに設けられ
    ていることを特徴とする回転切削アタッチメント用油圧
    制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の油圧ショベルの回転切削ア
    タッチメント用油圧制御装置において、前記油圧アクチ
    ュエータはアームシリンダであり、前記可変圧力制御弁
    は前記アームシリンダの両方のアクチュエータラインに
    設けられていることを特徴とする回転切削アタッチメン
    ト用油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114354048A (zh) * 2022-01-17 2022-04-15 雷沃工程机械集团有限公司 一种挖掘机回转次数的统计方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114354048A (zh) * 2022-01-17 2022-04-15 雷沃工程机械集团有限公司 一种挖掘机回转次数的统计方法
CN114354048B (zh) * 2022-01-17 2024-04-19 雷沃重工集团有限公司 一种挖掘机回转次数的统计方法

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