JP2000103234A - 自動車ドアのインナーガーニッシュ取付構造 - Google Patents

自動車ドアのインナーガーニッシュ取付構造

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JP2000103234A
JP2000103234A JP10276099A JP27609998A JP2000103234A JP 2000103234 A JP2000103234 A JP 2000103234A JP 10276099 A JP10276099 A JP 10276099A JP 27609998 A JP27609998 A JP 27609998A JP 2000103234 A JP2000103234 A JP 2000103234A
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door
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automobile door
garnish
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JP10276099A
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Hiroyuki Imagama
浩之 今釜
Hiroyuki Masuda
裕之 桝田
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インナーガーニッシュの振動を抑制すると同時
に、インナーガーニッシュの構造を簡素化してコストダ
ウンを図り、併せてインナーガーニッシュの組付性向上
と強度アップを達成する。 【解決手段】本発明に係る自動車ドアのインナーガーニ
ッシュ取付構造は、インナーガーニッシュ15の裏面15a
に、自動車ドア側に設けられた差込孔22に嵌合される差
込クリップ17と、同じく自動車ドア側に設けられた圧入
孔23に圧入される圧入係合部18とを設け、さらに差込ク
リップ17から見て圧入係合部18の反対側に、自動車ドア
側に設けた係合手段(24)に係合してインナーガーニッ
シュ15の少なくとも車内側への動きを規制する係合フッ
ク19を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、自動車ドアのインナーガーニッ
シュ取付構造に関するものである。
【従来の技術】自動車ドアには、サッシュレス形式のも
のを除いてドア本体の上部にドア窓枠が設けられ、この
ドア窓枠にドアガラスがスライド可能に保持される。こ
のような形式の自動車ドア(フロントドア)にドアミラ
ー等が装備される場合は、その取付部を車内側から隠蔽
するためにインナーガーニッシュが取着される。上記イ
ンナーガーニッシュは、2〜3個のクリップにより自動
車ドアに着脱可能に固定される。
【0003】図9は、車体右側のフロントドアに取り付
けられるインナーガーニッシュを裏側から見た図であ
り、図10は図9の X-X線に沿う断面図である。このイン
ナーガーニッシュ101 は合成樹脂等で成形され、その裏
面(車外側の面)に設けられた2つのクリップ102,103
がフロントドアの構造材104 に穿設された差込孔105 に
嵌合されることによってフロントドアに固定されるよう
になっている。
【0004】クリップ102,103 は、差込孔105 から抜け
にくいように中間部が太い形状に形成されているため、
成形金型の都合によりインナーガーニッシュ101 に一体
成形できない。従って、インナーガーニッシュ101 の裏
面にポケット状のクリップ台座106,107 が一体に成形さ
れ、このクリップ台座106,107 にクリップ102,103 が装
着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにクリップ102,103 がインナーガーニッシュ101 に成
形されたクリップ台座106,107 に別部品として取着され
る構造であるため、次のような問題点があった。
【0006】即ち、クリップ102,103 とクリップ台座10
6,107 との間に遊びがあると、インナーガーニッシュ10
1 全体がフロントドアに対して組付方向Aに振動するよ
うになり、不快な異音の発生原因となるおそれがある。
また、2つのクリップ102,103 のどちらか一方に遊びが
あるだけでも、インナーガーニッシュ101 全体が他方の
クリップ(遊びのない方)を中心に回転するように振動
するため、やはり異音の発生原因となるおそれがある。
【0007】しかも、複数のクリップ102,103 が設けら
れるのでインナーガーニッシュ101の構成部品が多い点
と、クリップ102,103 の数量だけクリップ台座106,107
を成形しなければならず、成形金型の構造が複雑になる
点が、インナーガーニッシュ101 のコストを高めてい
た。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、インナーガーニッシュの振動
を抑制すると同時に、インナーガーニッシュの構造を簡
素化してコストダウンを図り、併せてインナーガーニッ
シュの組付性向上と強度アップを達成することのできる
自動車ドアのインナーガーニッシュ取付構造を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る自動車ドアのインナーガーニッシュ取
付構造は、請求項1に記載したように、自動車ドアのド
ア本体と、ドア窓枠と、ドアガラスの前縁をガイドする
サッシュレールとに囲まれた範囲を車内側からカバーす
るようにインナーガーニッシュが取り付けられた自動車
ドアのインナーガーニッシュ取付構造において、上記イ
ンナーガーニッシュの裏面に、上記自動車ドア側に設け
られた差込孔に嵌合されるクリップと、同じく自動車ド
ア側に設けられた圧入孔に圧入される圧入係合部とを設
け、さらに上記クリップから見て上記圧入係合部の反対
側に、自動車ドア側に設けた係合手段に係合してインナ
ーガーニッシュの少なくとも車内方向への動きを規制す
る係合フックを設けたことを特徴とする。
【0010】このように構成すれば、クリップの設置数
が1個になるのでインナーガーニッシュの構造が簡素化
され、しかも圧入係合部および係合フックの係合により
インナーガーニッシュが自動車ドアに堅固に固定される
ので、インナーガーニッシュの振動も抑制される。
【0011】また、本発明に係る自動車ドアのインナー
ガーニッシュ取付構造は、請求項2に記載したように、
前記係合手段を、前記サッシュレールに設けられて前記
ドアガラスに平行するサポート面を有するサポートメン
バーとする一方、前記係合フックを、上記サポート面の
車外側の面に重なる形状に形成した。これにより、非常
に簡素な構造でインナーガーニッシュの車幅方向への動
きや振動を規制することができる。
【0012】さらに、本発明に係る自動車ドアのインナ
ーガーニッシュ取付構造は、請求項3に記載したよう
に、前記インナーガーニッシュの下縁付近に、前記ドア
本体の内側に装着されるドアトリムの上縁に設けられた
突片を把持する把持フックを設けた。こうすれば、特に
インナーガーニッシュの下縁付近における車幅方向への
動きや振動を効果的に規制することができる。
【0013】また、本発明に係る自動車ドアのインナー
ガーニッシュ取付構造は、請求項4に記載したように、
前記圧入孔を円孔とする一方、前記圧入係合部を、前記
インナーガーニッシュの裏面から起立する先細りの軸形
状に形成し、その先端から軸方向に切れ込むスリットを
設けた。これによれば、圧入係合部が圧入孔に対して隙
間なく挿入されるため、インナーガーニッシュの回転方
向へのガタが防止されるとともに、圧入係合部を圧入孔
に挿入し易くなり、インナーガーニッシュの組付性が向
上する。
【0014】さらに、本発明に係る自動車ドアのインナ
ーガーニッシュ取付構造は、請求項5に記載したよう
に、前記インナーガーニッシュの裏面から起立し、前記
クリップが嵌入されるクリップ台座および圧入係合部の
少なくとも一方の基部周面に繋がる補強リブを設け、イ
ンナーガーニッシュを自動車ドアに装着した時に上記補
強リブの先端が自動車ドアに当接してインナーガーニッ
シュの車外方向への動きが規制されるように補強リブの
高さを設定した。こうすれば、インナーガーニッシュを
組み付ける際に補強リブが自動車ドアに当接するまでイ
ンナーガーニッシュを押し込めばよいため、この点でも
インナーガーニッシュの組付性が向上し、インナーガー
ニッシュの強度も高められる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
インナーガーニッシュ取付構造が適用された自動車ドア
の一例を示すもので、右側のフロントドアを内側から見
た図である。
【0016】このフロントドア1は、そのドア本体2の
上部にドア窓枠3が設けられ、このドア窓枠3にドアガ
ラス4が上下スライド可能に保持される。ドア窓枠3の
前部3a(斜めの部分)からはサッシュレール5が下方
に延び、このサッシュレール5にドアガラス4の前縁が
ガイドされる。また、ドア窓枠前部3aとサッシュレー
ル5との間には、図2にも拡大して示すように、板金材
をプレス成形したサッシュブラケット6が補強材を兼ね
て固着されている。
【0017】ドア本体2の内側にはドアトリム8が装着
され、これにアームレスト9、ドアロックノブ10、ドア
インサイドハンドル11、ドアポケット12、ウインド開閉
スイッチ13等のドア周辺設備類が設置される。
【0018】そして、ドア本体2の上縁2aと、ドア窓
枠前部3aと、サッシュレール5に囲まれた略三角形の
範囲、つまりサッシュブラケット6の上端部の範囲を車
内側からカバーする形でインナーガーニッシュ15が取り
付けられる。サッシュブラケット6の上端部には3つの
ミラー固定孔16が穿設されており(図2参照)、ここに
車外側からドアミラー(非図示)がビスで固定される
が、その固定部がインナーガーニッシュ15により車内側
から隠蔽される。
【0019】インナーガーニッシュ15の裏面側には、後
に詳述するクリップ17と、圧入係合部18と、係合フック
19と、把持フック20が設けられており、クリップ17は、
サッシュブラケット6に穿設された円孔状の差込孔22に
嵌合され、圧入係合部18は、同じくサッシュブラケット
6に穿設された円孔状の圧入孔23に圧入され、係合フッ
ク19はサッシュレール5の上端付近に設けらたサポート
メンバー24に係止され、把持フック20はドアトリム8の
上縁に係合される。
【0020】図3は、車体右側のインナーガーニッシュ
15を車外側(裏面側)から見た図であり、図4は図3の
IV矢視によるインナーガーニッシュ15の正面図である。
また、図5(A),(B),(C) は、それぞれ図3の VA-VA線、
VB-VB線、 VC-VC線に沿う断面図である。図5(A),(B),
(C) は、インナーガーニッシュ15の断面をドア窓枠前部
3aやサッシュレール5、サッシュブラケット6の断面
と共に示している。なお、サッシュレール5の内部には
気密保持用にゴム製のガラスラン26が配設されている。
【0021】インナーガーニッシュ15は、合成樹脂等で
成形されており、その裏面15aの下部前方側にクリップ
台座27が一体成形されている。このクリップ台座27は、
車体後方に向かって開口するポケット状に形成されてお
り、クリップ17のベース17aが嵌入される。クリップ17
は、インナーガーニッシュ15のようなカバー部材を固定
するために用いられる従来公知のものである。
【0022】一方、圧入係合部18はクリップ台座27の後
斜め上方に形成されている。圧入係合部18は、図6(A),
(B) に拡大して示すように、インナーガーニッシュ15の
裏面15aから起立する先細りの軸形状に一体成形され、
その先端から軸方向に切れ込むようにスリット18aが設
けられている。スリット18aは、例えば圧入係合部18の
周方向に90゜間隔で4本形成されている。なお、ここで
は圧入係合部18がパイプ状に形成されているが、中実円
柱状に形成してスリットを設けてもよい。
【0023】図6(A) に示すように、圧入係合部18の外
径dは、サッシュブラケット6に形成された圧入孔23の
内径Dよりもやや大きく設定されている。そして、図6
(B)に示すように圧入係合部18が圧入孔23に圧入される
と、4本のスリット18aの間隙が狭まって圧入係合部18
の外径dが縮まるが、合成樹脂材料の弾性によって圧入
係合部18の外径dが圧入孔23内で拡大しようとするた
め、圧入係合部18が圧入孔23から自然抜脱することがな
い。
【0024】他方、係合フック19はインナーガーニッシ
ュ15の後縁上部に設けられている。図3に示すように、
係合フック19はクリップ17から見て圧入係合部18の反対
側付近に位置付けられており、図5(A) に示すようにイ
ンナーガーニッシュ15の後縁から車体外側(ドアガラス
4側)に回り込むラウンド面29の前面から前方に延びる
形状に一体成形されている。なお、係合フック19の車外
側の面とラウンド面29の前面とにかけて上下3枚の補強
リブ30が形成されている。
【0025】サッシュレール5の上端付近に設けられた
サポートメンバー24は、請求項1に記載した係合手段の
一例となる部材であり、図5(A) に示すように、例えば
板金材をL字形に屈曲成形した簡素な形状とされてい
る。このサポートメンバー24には、ドアガラス4に平行
するサポート面24aが設けられている。なお、例えばサ
ポート面24aをサッシュレール5やサッシュブラケット
6等に一体的に設けてもよい。
【0026】インナーガーニッシュ15の係合フック19
は、上記サポート面24aの車外側の面に重なる形状に形
成されている。係合フック19がサポート面24aに係合す
ることにより、インナーガーニッシュ15の車内方向への
動きが規制される。なお、係合フック19をサポート面24
aの内外両面を把持する形状に形成し、インナーガーニ
ッシュ15の車内、車外両方向への動きを規制可能にして
もよい。
【0027】また、把持フック20は、インナーガーニッ
シュ15の下縁後部付近に設けられており、図7に示すよ
うに、インナーガーニッシュ15の裏面15aから延びて裏
面15aとの間に隙間Sを有して下方に延びるように形成
され、その上部には3枚の補強リブ34が形成されてい
る。把持フック20の内面には前後一対の縦リブ35が形成
され、把持フック20に対面する裏面15a側には、図8に
示すように上記前後の縦リブ35の間に位置する縦リブ36
が形成されている。
【0028】ドアトリム8の上縁には突片8aが設けら
れており(図7,8参照)、把持フック20は上記突片8
aを把持し、これによりインナーガーニッシュ15の特に
下縁付近における車幅方向への動きや振動が規制され
る。なお、把持フック20内部の縦リブ35と縦リブ36とに
より、突片8aが遊びなく把持フック20に把持されるた
め、インナーガーニッシュ15の動きや振動が一層効果的
に規制される。
【0029】ところで、図3および図5(C) に示すよう
に、クリップ台座27の基部周面(例えば下面)とラウン
ド面29との間を水平に繋ぐ形で補強リブ38が形成されて
いる。この補強リブ38はインナーガーニッシュ15の裏面
15aから起立するように一体成形され、その中間部分38
aの高さH1 が他の部分よりも高くされている。
【0030】また、圧入係合部18の基部周面にも、その
前部、後部および下部に、それぞれ補強リブ40,41,42
が設けられている。これらの補強リブ40,41,42もイン
ナーガーニッシュ15の裏面15aから起立しており、前側
の補強リブ40はインナーガーニッシュ15の前縁まで延ば
されている。
【0031】補強リブ38の中間部分38aの高さH1 およ
び補強リブ40,41,42の高さH2 (図5(B) 参照)は、
インナーガーニッシュ15がサッシュブラケット6に固定
された時にサッシュブラケット6に当接する高さに設定
されており、これによってインナーガーニッシュ15の車
外方向への動きが規制される。なお、補強リブ38,40,
41,42によってインナーガーニッシュ15の強度(剛性)
が格段に高められる。
【0032】インナーガーニッシュ15をフロントドア1
に取り付ける時は、まず把持フック20をドアトリム8の
突片8aに係合させ、次に係合フック19をサッシュレー
ル5のサポートメンバー24(サポート面24a)の車外側
の面に重ねるように係止し、最後にクリップ17と圧入係
合部18を、それぞれサッシュブラケット6の差込孔22と
圧入孔23に挿入する。
【0033】このインナーガーニッシュ15の取付構造に
よれば、インナーガーニッシュ15に設けるクリップ17の
数量が1個になり、これに伴いクリップ台座27の成形数
も1箇所になるため、インナーガーニッシュ15や、その
成形金型の構造を簡素化してコストダウンを図ることが
できる。
【0034】また、クリップ17の他に、圧入係合部18、
係合フック19、把持フック20といった複数の係合手段に
よってインナーガーニッシュ15が堅固に固定されるた
め、万一クリップ17がクリップ台座27に対して遊びを持
っていても、インナーガーニッシュ15が組付方向や回転
方向に振動するおそれがない。
【0035】ところで、クリップ17がインナーガーニッ
シュ15の車内および車外両方向への動きを規制するもの
であるのに対し、圧入係合部18はインナーガーニッシュ
15の回転ガタを防ぐものである。係合フック19はクリッ
プ17から見て圧入係合部18の反対側に設けられており、
係合フック19はインナーガーニッシュ15の車内方向への
動きを規制するため、圧入係合部18と係合フック19が互
いをフォローする形となっており、クリップ17が1つだ
けでもインナーガーニッシュ15の動き(振動等)を確実
に規制することができる。
【0036】なお、圧入係合部18と係合フック19と把持
フック20が全てインナーガーニッシュ15に一体に成形さ
れる点と、サッシュレール5に設けられたサポートメン
バー24が非常に簡素な形状である点から、インナーガー
ニッシュ15回りのコストが嵩むことがない。
【0037】さらに、圧入係合部18が複数のスリット18
aを有する先細りの軸形状に形成されているため、圧入
係合部18をサッシュブラケット6の圧入孔23に挿入し易
く、この点でインナーガーニッシュ15の組付性が向上し
ている。
【0038】また、インナーガーニッシュ15の組み付け
時には、クリップ台座27と圧入係合部18の基部に形成さ
れた補強リブ38,40,41,42がサッシュブラケット6に
当接するまでインナーガーニッシュ15を押し込めばよ
く、この点でもインナーガーニッシュ15の組付性が向上
している。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
車ドアのインナーガーニッシュ取付構造は、インナーガ
ーニッシュの裏面に、自動車ドア側に設けられた差込孔
に嵌合されるクリップと、同じく自動車ドア側に設けら
れた圧入孔に圧入される圧入係合部とを設け、さらに上
記クリップから見て上記圧入係合部の反対側に、自動車
ドア側に設けた係合手段に係合してインナーガーニッシ
ュの少なくとも車内方向への動きを規制する係合フック
を設けたため、インナーガーニッシュの構造を簡素化し
てコストダウンを図るとともに、インナーガーニッシュ
を自動車ドアに堅固に固定してインナーガーニッシュの
振動を抑制することができる。
【0040】また、本発明に係る自動車ドアのインナー
ガーニッシュ取付構造は、前記係合手段を、前記サッシ
ュレールに設けられて前記ドアガラスに平行するサポー
ト面を有するサポートメンバーとする一方、前記係合フ
ックを、上記サポート面の車外側の面に重なる形状に形
成したため、非常に簡素な構造でインナーガーニッシュ
の車幅方向への動きや振動を規制することができる。
【0041】さらに、本発明に係る自動車ドアのインナ
ーガーニッシュ取付構造は、前記インナーガーニッシュ
の下縁付近に、前記ドア本体の内側に装着されるドアト
リムの上縁に設けられた突片を把持する把持フックを設
けたので、特にインナーガーニッシュの下縁付近におけ
る車幅方向への動きや振動を効果的に規制することがで
きる。
【0042】そして、本発明に係る自動車ドアのインナ
ーガーニッシュ取付構造は、前記圧入孔を円孔とする一
方、前記圧入係合部を、前記インナーガーニッシュの裏
面から起立する先細りの軸形状に形成し、その先端から
軸方向に切れ込むスリットを設けたため、圧入係合部を
圧入孔に隙間なく挿入させてインナーガーニッシュの回
転方向へのガタを防止するとともに、圧入係合部を圧入
孔に挿入し易くしてインナーガーニッシュの組付性を大
きく向上させることができる。
【0043】また、本発明に係る自動車ドアのインナー
ガーニッシュ取付構造は、前記インナーガーニッシュの
裏面から起立し、前記クリップが嵌入されるクリップ台
座および圧入係合部の少なくとも一方の基部周面に繋が
る補強リブを設け、インナーガーニッシュを自動車ドア
に装着した時に上記補強リブの先端が自動車ドアに当接
してインナーガーニッシュの車外方向への動きが規制さ
れるように補強リブの高さを設定したため、インナーガ
ーニッシュの組み付け時には上記補強リブが自動車ドア
に当接するまでインナーガーニッシュを押し込めばよ
く、この点でもインナーガーニッシュの組付性を向上さ
せることができ、併せてインナーガーニッシュの強度ア
ップを達成するとともに、インナーガーニッシュの車外
方向への動きを規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインナーガーニッシュ取付構造が
適用された自動車ドアの一例を示す図。
【図2】図1のII部を拡大して内部構造を示した図。
【図3】車体右側のインナーガーニッシュを車外側から
見た図。
【図4】図3のIV矢視によるインナーガーニッシュの正
面図。
【図5】本発明の一実施形態を示す図で、(A) は図3の
VA-VA線に沿う断面図、(B) は図3の VB-VB線に沿う断
面図、(C) は図3の VC-VC線に沿う断面図。
【図6】圧入係合部と圧入孔を示す図で、(A) は圧入係
合部が圧入孔に挿入される前の状態を示す図、(B) は圧
入係合部が圧入孔に挿入された状態を示す図。
【図7】図3の VII-VII線に沿う断面をドアトリムの突
片と共に示す図。
【図8】図3の VIII-VIII線に沿う断面をドアトリムの
突片と共に示す図。
【図9】従来のインナーガーニッシュの裏面図。
【図10】図9の X-X線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動車ドアとしてのフロントドア 2 ドア本体 3 ドア窓枠 4 ドアガラス 5 サッシュレール 6 サッシュブラケット 8 ドアトリム 8a 突片 15 インナーガーニッシュ 15a インナーガーニッシュの裏面 17 クリップ 18 圧入係合部 18a スリット 19 係合フック 20 把持フック 22 差込孔 23 圧入孔 24 係合手段の一例であるサポートメンバー 24a サポート面 38,40,41,42 補強リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ドアのドア本体と、ドア窓枠と、
    ドアガラスの前縁をガイドするサッシュレールとに囲ま
    れた範囲を車内側からカバーするようにインナーガーニ
    ッシュが取り付けられた自動車ドアのインナーガーニッ
    シュ取付構造において、上記インナーガーニッシュの裏
    面に、上記自動車ドア側に設けられた差込孔に嵌合され
    るクリップと、同じく自動車ドア側に設けられた圧入孔
    に圧入される圧入係合部とを設け、さらに上記クリップ
    から見て上記圧入係合部の反対側に、自動車ドア側に設
    けた係合手段に係合してインナーガーニッシュの少なく
    とも車内方向への動きを規制する係合フックを設けたこ
    とを特徴とする自動車ドアのインナーガーニッシュ取付
    構造。
  2. 【請求項2】 前記係合手段を、前記サッシュレールに
    設けられて前記ドアガラスに平行するサポート面を有す
    るサポートメンバーとする一方、前記係合フックを、上
    記サポート面の車外側の面に重なる形状に形成した請求
    項1に記載の自動車ドアのインナーガーニッシュ取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記インナーガーニッシュの下縁付近
    に、前記ドア本体の内側に装着されるドアトリムの上縁
    に設けられた突片を把持する把持フックを設けた請求項
    1および2に記載の自動車ドアのインナーガーニッシュ
    取付構造。
  4. 【請求項4】 前記圧入孔を円孔とする一方、前記圧入
    係合部を、前記インナーガーニッシュの裏面から起立す
    る先細りの軸形状に形成し、その先端から軸方向に切れ
    込むスリットを設けた請求項1に記載の自動車ドアのイ
    ンナーガーニッシュ取付構造。
  5. 【請求項5】 前記インナーガーニッシュの裏面から起
    立し、前記クリップが嵌入されるクリップ台座および圧
    入係合部の少なくとも一方の基部周面に繋がる補強リブ
    を設け、インナーガーニッシュを自動車ドアに装着した
    時に上記補強リブの先端が自動車ドアに当接してインナ
    ーガーニッシュの車外方向への動きが規制されるように
    補強リブの高さを設定した請求項1および4に記載の自
    動車ドアのインナーガーニッシュ取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100374323C (zh) * 2004-04-21 2008-03-12 株式会社本田阿克塞斯 车门的装饰件安装结构

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