JP2000103217A - サスペンション制御装置 - Google Patents

サスペンション制御装置

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JP2000103217A
JP2000103217A JP10275251A JP27525198A JP2000103217A JP 2000103217 A JP2000103217 A JP 2000103217A JP 10275251 A JP10275251 A JP 10275251A JP 27525198 A JP27525198 A JP 27525198A JP 2000103217 A JP2000103217 A JP 2000103217A
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裕之 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの故障検出を通常制御時に行
える簡易な構成のサスペンション制御装置を提供する。 【解決手段】 加速度信号Aが上方向しきい値S1 を越
えたと判定した時点から所定時間t内で加速度信号Aが
下方向しきい値S2 を越えていない場合の判定回数をカ
ウントし、この判定回数が回数基準値を越えた場合、ス
プールが固着したと判定する。ショックアブソーバが減
衰力反転型であり、車体の上下方向の動きに対して、車
体に生じる上下方向の加速度が上方向と下方向で偏り、
かつ同等の偏り状態が継続される傾向があることによ
り、判定回数に基づいてスプールの固着の検出を行え、
サスペンション制御と別個の電流供給が不要となり、走
行中の通常のサスペンション制御を行いつつスプールの
固着の検出を行うことが可能となり、利便性の向上を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のばね上の
揺れを抑えて快適な乗り心地を提供するサスペンション
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサスペンション制御装置の一例と
して、図9に示すように、ソレノイド1及びソレノイド
1を流れる電流に応じて変位するスプール2を有しこの
スプール2の変位に応じて液体3の通過量を調整する比
例ソレノイドバルブ4(アクチュエータ)と、車体(図
示省略)と4つの車輪(図示省略)との間に介装されて
前記通電電流、ひいてはスプール2の変位に応じた大き
さの減衰力を発生するショックアブソーバ5と、車体の
上下方向の加速度等の車両の状態を検出する車両状態セ
ンサSと、ソレノイド1及び車両状態センサSに接続さ
れた装置本体回路6と、ソレノイド1への電流供給を行
うバッテリ7と、から大略構成されている。
【0003】ショックアブソーバ5は、ソレノイド1を
流れる電流が大きくなるのに従い、縮み側の減衰力が小
さい値から大きい値に変化する一方、伸び側の減衰力が
大きい値から小さい値に変化するようになっており(図
2参照)、同等電流値では、伸び側及び縮み側の減衰力
のうち一方が小さいとき他方が大きい(一方が大きいと
き他方が小さい)特性を有する、いわゆる減衰力反転型
のものになっている。
【0004】装置本体回路6は、ソレノイド1への電流
の大きさ等を定めるCPU8と、ベースが補正回路9を
介してCPU8に接続されエミッタがバッテリ7に接続
されコレクタがソレノイド1の一端部に接続されCPU
8からの電流指令に応じてソレノイド1への電流を調整
するソレノイド1用のpnp形のトランジスタ10と、
を備えている。
【0005】補正回路9の入力部は2入力のコンパレー
タ11を介してソレノイド1の他端部に接続されてい
る。コンパレータ11の一方の入力部とソレノイド1と
を接続する線路12に分岐してシャント抵抗13の一端
部が接続されており、シャント抵抗13の他端部は車両
のボディに接地されている。シャント抵抗13の他端部
がコンパレータ11の他方の入力部に接続されている。
【0006】そして、装置本体回路6が、車両状態セン
サSの検出信号に応じてソレノイド1へ供給する電流、
ひいては、比例ソレノイドバルブ4の液体3の通過量を
調整し、これにより車両状態センサSの検出信号に応じ
た大きさの減衰力をショックアブソーバ5に発生させて
車体(ばね上)の揺れを抑え、快適な乗り心地を得られ
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術の装置では、比例ソレノイドバルブ4を組み立て
る際、異物が混入しスプール2がスプール2を取り囲む
ハウジングに対して固着する虞があった。このスプール
2の固着を検出するための一方法として、同出願人が出
願した特願平9−126344号に示すように、比例ソ
レノイドバルブのコイルに電流を流した際、スプールの
固着有無によって電流の波形が異なったものになること
に基づいて、スプールの固着有無を判定する方法があ
る。しかしながら、上記固着検出方法では、比例ソレノ
イドバルブに非磁性領域を設けるための加工を施す必要
がある上、固着検出時には通常の制御時とは異なる波形
の電流が流れることにより通常制御時には固着検出を行
えないという制約があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、アクチュエータの可動体の固着検出すなわち、アク
チュエータの故障検出を通常制御時に行える簡易な構成
のサスペンション制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の車体と
各車輪との間に伸縮自在に介装された減衰力特性可変型
のショックアブソーバと、通電に応じて該ショックアブ
ソーバの減衰力特性を調整するアクチュエータと、前記
ショックアブソーバ毎の上下方向加速度を検出する加速
度検出手段と、該加速度検出手段の検出信号に応じて前
記アクチュエータを駆動して前記ショックアブソーバの
減衰力特性を制御する制御手段とを備えたサスペンショ
ン制御装置において、前記制御手段は、前記加速度検出
手段のうち一の加速度検出手段の検出信号の大きさが他
の加速度検出手段の検出信号に比して継続して異なる場
合に、該加速度検出手段に対応した前記アクチュエータ
が故障していると判定する故障判定手段を備えたことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施の形態の
サスペンション制御装置を図1ないし図6に基づいて説
明する。なお、図9と同等の部材、部分については同等
の符号で示す。
【0011】図1において、このサスペンション制御装
置は、ソレノイド1及びソレノイド1を流れる電流(通
電電流)に応じて変位するスプール(可動体)2を有し
このスプール2の変位に応じて液体3の通過量を調整す
る比例ソレノイドバルブ(アクチュエータ)4と、車体
(図示省略)と4つの車輪(図示省略)との間に介装さ
れて前記通電電流、ひいてはスプール2の変位に応じた
大きさの減衰力を発生する減衰力反転型のショックアブ
ソーバ5と、右側の前輪(FR)、左側の前輪(F
L)、右側の後輪(RR)に対応して車体に設けられて
車体の上下方向の加速度を検出する加速度センサ(加速
度検出手段)16(16FR,16FL,16RR)と、ソレ
ノイド1及び加速度センサ16に接続された装置本体回
路6と、ソレノイド1への電流供給を行うバッテリ7
と、から大略構成されている。
【0012】ショックアブソーバ5は、図2に示すよう
に、ソレノイド1を流れる電流が大きくなるのに従い、
縮み側の減衰力が小さい値から大きい値に変化する一
方、伸び側の減衰力が大きい値から小さい値に変化する
ようになっており、同等電流値では、伸び側及び縮み側
の減衰力のうち一方が小さいとき他方が大きい(一方が
大きいとき他方が小さい)特性を有する、いわゆる減衰
力反転型のものになっている。
【0013】装置本体回路6は、ソレノイド1への電流
の大きさ等を定めるCPU8と、CPU8に接続して設
けられた不揮発性のメモリ17と、ベースが補正回路9
を介してCPU8に接続されエミッタがバッテリ7に接
続されコレクタがソレノイド1の一端部に接続されCP
U8からの電流指令に応じてソレノイド1への電流を調
整するソレノイド1用のpnp形のトランジスタ10
と、を備えている。メモリ17には、後述する判定回数
が更新可能に記憶されている。
【0014】補正回路9の入力部は2入力のコンパレー
タ11を介してソレノイド1の他端部に接続されてい
る。コンパレータ11の一方の入力部とソレノイド1と
を接続する線路12に分岐してシャント抵抗13の一端
部が接続されており、シャント抵抗13の他端部は車両
のボディに接地されている。シャント抵抗13の他端部
がコンパレータ11の他方の入力部に接続されている。
コンパレータ11は前述したように補正回路9の入力部
に接続されているが、この接続線14にはCPU8の出
力線15が分岐接続されており、コンパレータ11から
の信号の補正を行えるようになっている。
【0015】CPU8は、図3に示すように、前記3つ
の加速度センサ16(16FR,16 FL,16RR)からの
検出信号に基づいて、右側の前輪(FR)に対応するス
トラット部分、左側の前輪(FL)に対応するストラッ
ト部分、右側の後輪(RR)に対応するストラット部分
及び左側の後輪(RL)に対応するストラット部分にお
ける車体の上下方向の加速度A(以下、適宜、それぞれ
右前輪側加速度AFR、左前輪側加速度AFL、右後輪側加
速度ARR及び左後輪側の加速度ARLという。)を求め、
求めたこの上下方向の加速度A(右前輪側加速度AFR
左前輪側加速度AFL、右後輪側加速度ARR及び左後輪側
の加速度ARL)を補正回路9及びトランジスタ10を介
して比例ソレノイドバルブ4に通電する主演算部20
と、この主演算部20からの加速度A(右前輪側加速度
FR、左前輪側加速度AFL、右後輪側加速度ARR及び左
後輪側の加速度ARL)に対して予め設定して格納された
上方向しきい値S1 、下方向しきい値S2 とを比較し
て、右側前輪、左側前輪、右側後輪側及び左側後輪側の
比較データを求める比較部21(故障判定手段)と、比
較部21から入力する前記比較データに基づいてスプー
ル2の固着有無の判定を行う判定部22(故障判定手
段)とを、備えている。
【0016】本実施の形態のスプール2の固着検出は、
ショックアブソーバ5が減衰力反転型であり、スプール
2が所定の部分で固着した場合、車体の上下方向の動き
に対して、車体に生じる上下方向の加速度が上方向と下
方向で偏り、かつ同等の偏り状態が継続されることを利
用して行うようにしている。例えば、図2点線23で示
す部分でスプール2が固着した場合、ショックアブソー
バ5は縮み方向の減衰力が大きい(ハード)ので、車体
を突き上げる方向に力が働いて上方向の加速度が大きく
なりやすい。一方、伸び側の減衰力は小さい(ソフト)
ので、路面の穴等に落ち込んだときでも車体に対する衝
撃は少なく下向きの加速度は小さくなる。そして、スプ
ール2が正常に作動している際には、装置本体回路6か
らの電流ひいてはスプール2の変位に応じて上下方向の
加速度A(右前輪側加速度AFR、左前輪側加速度AFL
右後輪側加速度ARR及び左後輪側の加速度ARL)が変化
するのに対し、固着スプール2が固着している場合、上
記特性が継続されることを利用してスプール2の固着有
無の検出を行うようにしている。
【0017】ここで、CPU8の制御内容を図4及び図
5に基づいて説明する。図4に示すように、まず、CP
U8への電流供給によりイニシャライズを行い(ステッ
プS1)、判定回数情報をメモリ17から読出す(ステッ
プS2)。次に、制御周期が経過したか否かの判定をYES
と判定するまで行う(ステップS3)。ステップS3でYES
と判定すると、前制御周期で算出された信号に基づいて
ソレノイド1(ひいては比例ソレノイドバルブ4)を駆
動する(ステップS4)。ステップS4に続いて、ソレノイ
ド1以外の部材、部分(LED等)に出力する(ステッ
プS5)。
【0018】次のステップS6で加速度センサ16(16
FR,16FL,16RR)等の検出値が入力される。続くス
テップS7で、ステップS5で読み込まれた加速度センサ1
6(16FR,16FL,16RR)の検出値に基づいて、車
体の制振に必要な減衰力及びこの減衰力を発生させるた
めに必要な目標電流としての指令電流を求め、この指令
電流を各ソレノイド1へ供給して、比例ソレノイドバル
ブ4の液体3の通過量を調整し、これにより加速度セン
サ16(16FR,16FL,16RR)の検出信号に応じた
大きさの減衰力をショックアブソーバ5に発生させて車
体(ばね上)の揺れを抑え、快適な乗り心地を得る。続
くステップS8のサブルーチンでスプール2の固着検出を
行い、ステップS3に戻る。
【0019】ステップS8のサブルーチン〔CPU8に設
けられた比較部21及び判定部22の処理内容を示
す。〕では、図5に示すように、まず、スプールの固着
があるか否かを判定する(ステップS11 )。YES の場合
は、スプール固着処理を行う(ステップS12 )。このス
プール固着処理では、車両が安全走行可能なように故障
していない車輪に対応するショックアブソーバの減衰力
を制御する。ステップS11でNOと判定した場合は、各車
輪(4輪)の減衰力指示が伸び方向及び縮み方向共にソ
フト/ソフトであるか否かを判定し(ステップS13 )、
YES であった場合は、主演算部20からの4つの加速度
信号値(右前輪側加速度AFR、左前輪側加速度AFL、右
後輪側加速度ARR及び左後輪側の加速度ARL)が上方向
しきい値S1または下方向しきい値S2 を越えているか
否かを判定する(ステップS14 )。ステップS14 でYES
と判定すると、4つの加速度信号Aのうち同等のしきい
値(上方向のしきい値または下方向のしきい値)を越え
ているのが、一つであるか否かを判定する(ステップS1
5 )。
【0020】ステップS15 でYES と判定すると、図6に
示すように、加速度信号AがステップS14 でしきい値
(図6では上方向しきい値S1 )を越えたと判定した時
点から所定時間t内で、加速度信号A(右前輪側加速度
FR、左前輪側加速度AFL、右後輪側加速度ARR及び左
後輪側の加速度ARL)がステップS14 で越えたしきい値
と異なる方の他方のしきい値(図6では下方向しきい値
2 )を越えていないかどうかを判定する(ステップS1
6 。越えていないときYES と判定し、越えているときNO
と判定する)。
【0021】ステップS16 でYES (時間t内で加速度信
号が他方のしきい値を越えていない)と判定すると、ス
テップS15 でYES と判定した〔4つの加速度信号のうち
同等のしきい値を越えているのが、一つである〕一つの
加速度信号に対応する車輪を対象とした判定回数(以
下、便宜上、一つの車輪の判定回数という)を「1」イ
ンクリメントする(ステップS17 )と共にメモリ17に
書き込む。ステップS17 に続いて、前記一つの車輪の判
定回数が予め設定した回数基準値を越えたか否かを判定
する(ステップS18 )。ステップS18 でYES と判定する
と、スプール2が固着したと判定して(ステップS19 )
固着処理を行った後(ステップS20 )サブルーチンを終
了して、図4のメインルーチンに戻る。ステップS18 で
NOと判定すると、ステップS19 及びステップS20 を行わ
ずにサブルーチンを終了して、図4のメインルーチンに
戻る。
【0022】前記ステップS13 ないしステップS16 でNO
と判定すると、サブルーチンを終了する。ステップS16
でNOと判定した場合は、ステップS17 のカウント値のイ
ンクリメント作動を行わずにサブルーチンを終了するよ
うにしたのは、ステップS16 でNOと判定したこと(時間
t内で加速度信号が他方のしきい値を越えていないとの
判定)が、スプール2の固着と結びつかず、むしろ、シ
ョックアブソーバ5が減衰力反転型であることにより、
正常状態である可能性が高いことに基づくものである。
【0023】ステップS15 でNOと判定した(4つの加速
度信号のうち同等のしきい値を越えているのが、二つ以
上である)場合に、サブルーチンを終了するのは、2以
上のスプール2の固着が同時に発生することが極めてま
れであることに基づくものであり、この分、スプール2
の固着検出の精度向上を図るようにしている。
【0024】上述したように、本実施の形態では、スプ
ール2の固着検出のために従来技術で必要とされた比例
ソレノイドバルブへの非磁性領域の設置が不要となり、
その分、簡易な構成とすることができる。また、スプー
ル2の固着検出を、固着検出のための部品を特別に追加
することなく果たしているので、その分、さらに簡易な
構成とすることができる。また、上述した従来技術で
は、通常時にサスペンション制御とは別個に固着検出の
ための電流供給など行わなければならなかったが、これ
に比して、本実施の形態では、走行中の通常のサスペン
ション制御を行いつつスプール2の固着検出を行えるの
で、利便性の向上を図ることができる。
【0025】上記実施の形態では、4つの加速度信号
(右前輪側加速度AFR、左前輪側加速度AFL、右後輪側
加速度ARR及び左後輪側の加速度ARL)のうち同等のし
きい値を越えているのが、一つである場合、すなわち、
一の加速度信号の大きさが他の加速度信号に比して異な
る場合にのみ、ステップS16 (加速度信号は時間t内で
他方のしきい値を越えていないか?)の判定を行う場合
を例にしたが、ステップS15 ,S16 の順番を変えて、2
以上の車輪を対象にした判定回数を求め、2以上の判定
回数が回数基準値を越えたときにスプール2の固着が発
生したと判定するようにしてもよい。
【0026】次に、本発明の第二実施の形態のサスペン
ション制御装置を図7及び図8に基づいて説明する。な
お、前述の第一実施の形態と同等の部分については同等
の符号を示し、異なる部分についてのみ説明する。
【0027】図7に示した第二実施の形態のサブルーチ
ンは、第一実施の形態のサブルーチンのステップS13 に
代えてステップS13Aを実行すること、また、ステップS1
6 を省略したことのみが異なる。
【0028】第二実施の形態は、高い制御効果が得られ
るうねり路制御を行っている時にスプール2の固着を判
定するものである。すなわち、緩やかに波打つような路
面(うねり路)では、ショックアブソーバ5の減衰力調
整が追従しやすく、高い制御効果が得られる(車体の上
下方向の発生加速度を抑えられる)が、スプール2が固
着した場合は減衰力調整が不可能になり制御効果が低下
し、このときの上下方向の加速度の大きさからスプール
2の固着を判定するようにしている。
【0029】ステップS11 でスプール2の固着があるか
否かを判定し、NOの場合はうねり路で制御中であるか否
かを判定する(ステップS13A)。このうねり路制御の判
定は、例えば車体の上下方向の加速度の変化率を演算
し、この変化率が小さい場合にうねり路制御と判定する
ようにする。ステップS13AでYES (うねり路制御中であ
る)と判定すると、4つの加速度信号Aが所定のしきい
値S(上方向S1 、下方向S2 のいずれかを設定すれば
よい)を越えているか否かを判定する(ステップS14
)。ステップS14 でYES と判定すると、4つの加速度
信号Aのうちしきい値を越えているのが一つであるのか
否かを判定する(ステップS15 )。ステップS15 でYES
と判定すると、ステップS17 を処理し、以下、第一実施
の形態と同様の処理を行う。
【0030】前述の第一実施の形態では、減衰力反転型
のショックアブソーバにおいて、4つの車輪に対応する
ショックアブソーバの減衰力指示値が、伸び方向及び縮
み方向共にソフト/ソフトであるときにスプールの固着
を検出するようにしているが、第二実施の形態では、第
一実施の形態と同様の作用効果を奏すると共に、減衰力
がソフトの状態でスプールが固着した場合であっても固
着の判定が可能である。また、減衰力反転型のショック
アブソーバに限らず、図8に示すような減衰力非反転型
のショックアブソーバを備えたシステムにも適用でき
る。
【0031】なお、上記各実施の形態では、上下方向の
加速度によりスプールの固着(アクチュエータの故障)
を判定するようにしているが、上下方向の絶対速度、加
速度変化率によって判定するようにしてもよい。
【0032】なお、上記各実施の形態では、アクチュエ
ータが比例ソレノイドバルブである場合を例にしたが、
これに代えて、シャッタを回動させて流体通路の断面積
を調整するロータリアクチュエータとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、故障判定手段が加速度
検出手段のうち一の加速度検出手段の検出信号の大きさ
が他の加速度検出手段の検出信号に比して継続して異な
る場合に、該加速度検出手段に対応したアクチュエータ
が故障していると判定しており、アクチュエータの故障
検出を図る上で従来技術で必要とされた非磁性領域を設
置することなく、アクチュエータの故障検出を行えるこ
とになり、その分、簡易な構成とすることができる。ま
た、上述した従来技術では、通常時にサスペンション制
御とは別個に固着検出のための電流供給を行わなければ
ならなかったが、これに比して、本発明では、故障判定
手段が加速度検出手段の検出信号に基づいてアクチュエ
ータの故障判定を行うので、走行中の通常のサスペンシ
ョン制御を行いつつアクチュエータの故障検出を行うこ
とが可能となり、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態のサスペンション制御
装置を模式的に示す図である。
【図2】図1のショックアブソーバの減衰力特性を示す
図である。
【図3】図1のCPUの構成を模式的に示す図である。
【図4】図1のCPUの処理内容を示すフローチャート
である。
【図5】図5のスプール判定サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】図1のサスペンション制御装置の作用を説明す
るための波形図である。
【図7】本発明の第二実施形態のスプール判定サブルー
チンを示すフローチャートである。
【図8】減衰力非反転型のショックアブソーバの減衰力
特性を示す図である。
【図9】従来技術の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
2 スプール 4 比例ソレノイドバルブ(アクチュエータ) 5 ショックアブソーバ 8 CPU 21 比較部(故障判定手段) 22 判定部(故障判定手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体と各車輪との間に伸縮自在に
    介装された減衰力特性可変型のショックアブソーバと、
    通電に応じて該ショックアブソーバの減衰力特性を調整
    するアクチュエータと、前記ショックアブソーバ毎の上
    下方向加速度を検出する加速度検出手段と、該加速度検
    出手段の検出信号に応じて前記アクチュエータを駆動し
    て前記ショックアブソーバの減衰力特性を制御する制御
    手段とを備えたサスペンション制御装置において、 前記制御手段は、前記加速度検出手段のうち一の加速度
    検出手段の検出信号の大きさが他の加速度検出手段の検
    出信号に比して継続して異なる場合に、該加速度検出手
    段に対応した前記アクチュエータが故障していると判定
    する故障判定手段を備えたことを特徴とするサスペンシ
    ョン制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013507006A (ja) * 2009-10-01 2013-02-28 ディーアールエス パワー アンド コントロール テクノロジーズ インコーポレーテッド 耐衝撃性を提供するための、リニアアクチュエータの電気的に補助された安全化
CN107444551A (zh) * 2016-03-28 2017-12-08 株式会社昭和 车辆高度调整装置

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