JP2000103101A - 熱転写記録方法および熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写記録方法および熱転写プリンタ

Info

Publication number
JP2000103101A
JP2000103101A JP27781498A JP27781498A JP2000103101A JP 2000103101 A JP2000103101 A JP 2000103101A JP 27781498 A JP27781498 A JP 27781498A JP 27781498 A JP27781498 A JP 27781498A JP 2000103101 A JP2000103101 A JP 2000103101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink ribbon
base
thermal transfer
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27781498A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Owada
功 大和田
Osamu Ogiyama
理 荻山
Noriko Takigawa
乃理子 滝川
Yoshiyuki Asabe
喜幸 浅部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP27781498A priority Critical patent/JP2000103101A/ja
Priority to EP99304496A priority patent/EP0965454A3/en
Priority to US09/333,826 priority patent/US6250824B1/en
Publication of JP2000103101A publication Critical patent/JP2000103101A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の特性に応じて下地処理の回数を制御
するとともに、各下地行の境界部分と各記録行の境界部
分とが重ならないようにすることにより高品質の記録画
像を得ることができる熱転写記録方法および熱転写プリ
ンタを提供すること。 【解決手段】 下地処理を記録紙の特性に応じて1回あ
るいは複数回重ねて行なうとともに、前記下地処理を複
数回行なう場合は、行方向に相互に隣位する下地行の境
界部分が各下地処理層で互いに重ならないようにするこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写記録方法およ
び熱転写プリンタに係り、特に、下地処理用インクを記
録紙に熱転写して記録紙上に下地処理を施した後に、こ
の記録紙上に記録用のインクを熱転写して熱転写記録を
行なう熱転写記録方法および熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写プリンタは、一般にプラテ
ンの前方に記録紙を支持するとともに、キャリッジに複
数の発熱素子が形成されたサーマルヘッドを搭載し、こ
れらのサーマルヘッドとプラテンとの間にインクリボン
と前記記録紙とを挟持し、サーマルヘッドをキャリッジ
とともにプラテンに沿って往復動させながら前記サーマ
ルヘッドの各発熱素子を記録データに基づいて選択的に
発熱させることにより、前記インクリボンのインクを記
録紙上に熱転写して所望の文字などの画像の記録を行な
うようになっている。このような熱転写プリンタは、高
記録品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性な
どの理由により、コンピュータ、ワードプロセッサなど
の出力装置として多用されている。
【0003】このような従来の熱転写プリンタおいて
は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などを基体
とした樹脂フィルムに熱溶融性インクが塗布されたイン
クリボン(熱溶融性インクリボン)を用いて記録紙に記
録を行なうものや、基体に熱昇華性インクが塗布された
インクリボン(熱昇華性インクリボン)を用いて記録紙
に記録を行なうものがよく知られている。
【0004】このうち前記熱昇華性インクリボンによる
記録を行う場合には、サーマルヘッドに付加するエネル
ギを制御することにより、熱昇華性インクの昇華量を調
整して記録紙に転写するインクの量を制御し、記録紙に
記録する画像の濃度を調節するようになっており、記録
紙として表面処理が施された専用紙を用いることにより
銀塩写真に匹敵する高画質のフルカラー画像を得ること
ができる。
【0005】ところで、近年、このような熱昇華転写記
録による高画質のフルカラー画像を熱昇華転写記録の専
用紙ではなく、葉書や普通紙等の一般的な記録紙に対し
て手軽に施したいとの要望が高まっていた。しかしなが
ら、葉書や普通紙になんら表面処理を施すことなく熱昇
華転写記録を行った場合には、熱昇華インクが転写され
ず、良好な記録画像が得られなかった。また、熱溶融性
インクリボンによる記録においても、普通紙に印刷可能
ではあるものの、高画質のフルカラー画像を得ようとす
る場合は、表面に凹凸がある普通紙ではなく、表面が平
滑な専用紙を使用する必要があった。
【0006】このような問題を解決するために、葉書や
普通紙等の表面に予め熱昇華転写記録用の下地処理を施
してから所望の熱昇華性インクによる熱昇華転写記録あ
るいは熱溶融性インクによる熱溶融転写記録を施すこと
が行なわれてきた。
【0007】すなわち、下地処理用の下地処理インクを
PETなどを基体とした樹脂フィルムに塗布して下地処
理インクリボンとして形成し、この下地処理インクリボ
ンをシリアルプリンタなどの熱転写プリンタにセットし
て前記葉書等に対して熱転写すると、全体として熱昇華
転写記録あるいは熱溶融転写記録に好適な表面を有する
葉書等が作製されることとなる。このような表面処理を
施した葉書等に熱昇華転写記録を行えば、専用紙を使用
したものと同等の高品質の記録画像を得ることができ
る。
【0008】しかし、このような熱転写プリンタによる
下地処理方法においては、サーマルヘッドの行方向に配
列された各発熱素子に付与するエネルギの大きさが、そ
れぞれ全て同じ大きさとなるように制御されていたた
め、熱転写された前記下地処理インクリボンの上下端部
が十分転写されない場合があった。
【0009】すなわち、前記下地処理インクリボンは、
インクが硬いため、特にインクの端部では転写がされに
くくなり、行方向に相互に隣位する各下地行の境界部分
が転写後に剥離してしまって画像が崩れたり、その部分
が白い筋となって画像に現われたりしてしまう場合があ
った。
【0010】そこで、このような不都合を防ぐために、
下地処理用インクリボンの各下地行の改行部位において
下地処理用インクリボンの端部を相互に重なるように改
行して転写することが行なわれていた。そして、前記下
地処理用インクリボンによって下地処理が施された記録
紙に熱昇華性のインクリボンを用いて1行ずつ熱昇華印
刷させあるいは熱溶融性のインクリボンを用いて1行ず
つ熱溶融印刷させることによって、高品質のフルカラー
記録画像を得ることが可能とされていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱転写
記録方法および熱転写プリンタにおいては、下地処理の
際の改行位置と記録の改行位置とが等しかったため、下
地処理用インクリボンによって下地処理が施された記録
紙に熱昇華性あるいは熱溶融性のインクリボンによる記
録を形成する際に、行方向に相互に隣位する各記録行の
境界部分が、行方向に相互に隣位する各下地行の境界部
分と重なってしまっていた。このため、前記記録用イン
クリボンによる各記録行の境界部分には、画質を良好に
保つ観点からこの境界部分を目立たなくするための種々
の処理がなされていたが、各記録行の境界部分が各下地
行の境界部分の上層に重なってしまうと、その重なった
部分の記録の濃度が周辺の記録の濃度と異なってしまう
ことから、各記録行の境界部分を目立たなくするための
処理が台無しになり、下地処理を行なっても画像品質を
向上させることができないとった問題が生じていた。
【0012】さらに、従来の熱転写記録方法および熱転
写プリンタにおいては、記録紙の種類によらず、すべて
の記録紙に対して下地処理を同じ回数ずつ行なっていた
ため、各記録紙の特性に応じた下地処理を施すことがで
きず、記録の際に、下地処理が施された記録紙に記録用
インクリボンを適正に転写させることができないといっ
た問題も生じていた。
【0013】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、記録紙の特性に応じて下地処理の回数を制御
するとともに、各下地行の境界部分と各記録行の境界部
分とが重ならないようにすることにより高品質の記録画
像を得ることができる熱転写記録方法および熱転写プリ
ンタを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項に係る熱転写記録方法の特徴は、下地処
理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数回重ねて行
なうとともに、前記下地処理を複数回行なう場合は、行
方向に相互に隣位する下地行の境界部分が各下地処理層
で互いに重ならないようにする点にある。
【0015】そして、このような方法を採用したことに
より、記録紙の特性に応じて適正な下地処理を施すこと
ができるとともに複数回の下地処理を行なう際に各下地
処理層の下地行の境界部分が重ならないように下地処理
を行なうことができる。
【0016】本発明の請求項2に係る熱転写記録方法の
特徴は、下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは
複数回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行なう際
の行方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記録を行
なう際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分と重
ならないようにする点にある。
【0017】そして、このような方法を採用したことに
より、記録を行なう際に記録行の境界部分と下地行の境
界部分とが重ならないように記録を行なうことができ
る。
【0018】本発明の請求項3に係る熱転写記録方法の
特徴は、請求項1において前記下地処理を記録紙の特性
に応じて1回あるいは複数回重ねて行なうとともに、前
記下地処理を行なう際の行方向に相互に隣位する下地行
の境界部分が記録を行なう際の行方向に相互に隣位する
記録行の境界部分と重ならないようにする点にある。
【0019】そして、このような方法を採用したことに
より、記録を行なう際に記録行の境界部分と下地行の境
界部分とが重ならないように記録を行なうことができる
とともに、下地処理を複数回行なう場合は各下地処理層
の下地行が重ならないように下地処理を行なうことがで
きる。
【0020】本発明の請求項4に係る熱転写記録方法の
特徴は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項におい
て、下地処理を複数回行なうとともに複数種類の記録用
インクリボンのインクを積層させて記録を行なう場合、
最上部に形成される下地処理層の下地行の境界部分が、
少なくともこの下地処理層の上層に第1番目に形成され
る記録層の記録行の境界部分と重ならないようにする点
にある。
【0021】そして、このような方法を採用したことに
より、少なくとも最上部の下地処理層の各下地行の境界
部分とこの最上部の下地処理層に直接積層される記録層
の各記録行の境界部分とが相互に重ならないようにする
ことができるため、画像品質を良好に保ちつつ下地処理
および記録の際の制御を必要最小限に簡素化することが
できる。
【0022】本発明の請求項5に係る熱転写記録方法の
特徴は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項におい
て、複数種類の記録用インクリボンのインクを積層させ
て記録を行なう場合、各記録層の記録の際にこれらの各
記録行の境界部分が重ならないようにする点にある。
【0023】そして、このような方法を採用したことに
より、各種類の記録用インクリボンによる各記録の際
に、それぞれの記録層の記録行が上下で互いに重ならな
いように記録を行なうことができる。
【0024】本発明の請求項6に係る熱転写記録方法の
特徴は、前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回ある
いは複数回重ねて行なうとともに、記録用インクリボン
として少なくともシアン、マゼンダ、イエローの複数色
のインクリボンを用いる場合、下地処理層の行方向に相
互に隣位する下地行の境界部分がイエローの記録用イン
クリボンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位す
る記録行の境界部分と重なるようにする点にある。
【0025】そして、このような方法を採用したことに
より、下地行の境界部分をインクの色の濃淡が比較的目
立たないイエローの記録行の境界部分と重ね合わせるよ
うにするため、画像品質を良好に保ちつつ下地処理およ
び記録の際の制御を簡素化することができる。
【0026】本発明の請求項7に係る熱転写記録方法の
特徴は、請求項6において、下地処理を複数回行なう場
合、最上部に形成される下地処理層の行方向に相互に隣
位する下地行の境界部分がイエローの記録用インクリボ
ンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位する記録
行の境界部分と重なるようにするとともに、前記最上部
の下地処理層への第1番目の記録をイエロー以外の記録
用インクリボンにより行なう点にある。
【0027】そして、このような構成を採用したことに
より、下地処理を複数回行なう場合においても画像品質
を良好に保ちつつ下地処理および記録の際の制御を簡素
化することができる。
【0028】本発明の請求項8に係る熱転写記録方法の
特徴は、請求項7において前記記録用インクリボンとし
てシアン、マゼンダおよびイエローに加えてブラックの
記録用インクリボンを用いて記録を行なうとともに前記
下地処理を複数回重ねて行なう場合、前記最上部の下地
処理層の下層側に形成される下地処理層の行方向に相互
に隣位する下地行の境界部分がブラックの記録用インク
リボンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位する
記録行の境界部分と重なるようにする点にある。
【0029】そして、このような方法を採用したことに
より、記録量の最も少ないブラックの記録行の境界部分
と下地行の境界部分とが重なるようにすることで、複数
回の下地処理を行なう場合においても画像品質を良好に
保ちつつ下地処理および記録における制御をさらに簡素
化することができる。
【0030】本発明の請求項9に係る熱転写プリンタの
特徴は、下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは
複数回重ねて行なうように制御するとともに前記下地処
理を複数回行なう場合は行方向に相互に隣位する下地行
の境界部分が各下地処理層で重ならないように制御する
制御手段を有する点にある。
【0031】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段の制御により、記録紙の特性に応じ
て適正な下地処理を施すことができるとともに複数回の
下地処理を行なう際に各下地処理層の下地行の境界部分
が重ならないように下地処理を行なうことができる。
【0032】本発明の請求項10に係る熱転写プリンタ
の特徴は、前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あ
るいは複数回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行
なう際の行方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記
録を行なう際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部
分と重ならないように制御する制御手段を有する点にあ
る。
【0033】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、記録を行なう際に記録行の
境界部分と下地行の境界部分とが重ならないように記録
を行なうことができる。
【0034】本発明の請求項11に係る熱転写プリンタ
の特徴は、請求項9において、前記下地処理を記録紙の
特性に応じて1回あるいは複数回重ねて行なうととも
に、前記下地処理を行なう際の行方向に相互に隣位する
下地行の境界部分が記録を行なう際の行方向に相互に隣
位する記録行の境界部分と重ならないように制御する制
御手段を有する点にある。
【0035】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、記録を行なう際に記録行の
境界部分と下地行の境界部分とが重ならないように記録
を行なうことができるとともに、下地処理を複数回行な
う場合は各下地処理層の下地行が重ならないように下地
処理を行なうことができる。
【0036】本発明の請求項12に係る熱転写プリンタ
の特徴は、請求項9乃至請求項11のいずれか1項にお
いて、前記制御手段は、下地処理を複数回行なうととも
に複数種類の記録用インクリボンのインクを積層させて
記録を行なう場合に最上部に形成される下地処理層の下
地行の境界部分が少なくともこの下地処理層の上層に第
1番目に形成される記録層の記録行の境界部分と重なら
ないように制御する点にある。
【0037】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、少なくとも最上部の下地処
理層の各下地行の境界部分とこの最上部の下地処理層に
直接積層される記録層の各記録行の境界部分とが相互に
重ならないようにすることができるため、画像品質を良
好に保ちつつ下地処理および記録の際の制御を必要最小
限に簡素化することができる。
【0038】本発明の請求項13に係る熱転写プリンタ
の特徴は、請求項9乃至請求項12のいずれか1項にお
いて、前記制御手段は、複数種類の記録用インクリボン
のインクを積層させて記録を行なう場合に各記録層の記
録の際にこれらの各記録行の境界部分が重ならないよう
に制御する点にある。
【0039】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、各種類の記録用インクリボ
ンによる各記録の際に、それぞれの記録層の記録行が上
下で互いに重ならないように記録を行なうことができ
る。
【0040】本発明の請求項14に係る熱転写プリンタ
の特徴は、前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あ
るいは複数回重ねて行なうとともに、記録用インクリボ
ンとして少なくともシアン、マゼンダ、イエローの複数
色のインクリボンを用いる場合に下地処理を行なう際の
行方向に相互に隣位する下地行の境界部分がイエローの
記録用インクリボンによる記録を行なう際の行方向に相
互に隣位する記録行の境界部分と重なるように制御する
制御手段を有する点にある。
【0041】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、下地行の境界部分をインク
の色の濃淡が比較的目立たないイエローの記録行の境界
部分と重ね合わせるようにするため、画像品質を良好に
保ちつつ下地処理および記録の際の制御を簡素化するこ
とができる。
【0042】本発明の請求項15に係る熱転写プリンタ
の特徴は、請求項14において、前記制御手段は、下地
処理を複数回行なう場合に最上部に形成される下地処理
層の行方向に相互に隣位する下地行の境界部分がイエロ
ーの記録用インクリボンによる記録を行なう際の行方向
に相互に隣位する記録行の境界部分と重なるように制御
するとともに、前記最上部の下地処理層への第1番目の
記録をイエロー以外の記録用インクリボンにより行なう
ように制御する点にある。
【0043】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、下地処理を複数回行なう場
合においても画像品質を良好に保ちつつ下地処理および
記録の際の制御を簡素化することができる。
【0044】本発明の請求項16に係る熱転写プリンタ
の特徴は、請求項15において、前記制御手段は、前記
記録用インクリボンとしてシアン、マゼンダおよびイエ
ローに加えてブラックのインクリボンを用いて記録を行
なうとともに下地処理を複数回重ねて行なう場合、前記
最上部の下地処理層の下層側に形成される下地処理層の
行方向に相互に隣位する下地行の境界部分がブラックの
記録用インクリボンによる記録を行なう際の行方向に相
互に隣位する記録行の境界部分と重なるように制御する
点にある。
【0045】そして、このような構成を採用したことに
より、前記制御手段により、記録量の最も少ないブラッ
クの記録行の境界部分と下地行の境界部分とが重なるよ
うにすることで、複数回の下地処理を行なう場合におい
ても画像品質を良好に保ちつつ下地処理および記録にお
ける制御をさらに簡素化することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱転写記録方
法を適用した熱転写プリンタ1の第1実施形態を図1乃
至図16を参照して説明する。
【0047】本実施形態における熱転写プリンタ1は、
図示しないフレームの所望の位置に記録面がほぼ垂直と
されたプラテン2を有している。前記プラテン2の前側
下方には、このプラテン2と平行なキャリッジシャフト
3が配設されており、このキャリッジシャフト3には、
上キャリッジ4aおよび下キャリッジ4bからなるキャ
リッジ4が、前記プラテン2に沿って往復動可能に取付
けられている。前記上キャリッジ4aの前記プラテン2
に対峙する位置には、複数個の発熱素子が整列配置され
たサーマルヘッド5が配設されている。前記上キャリッ
ジ4aの上面には、巻取りコア7aおよび送り出しコア
7bにインクリボン6を巻回して収容したリボンカセッ
ト8を装着するためのカセット装着面9が形成されてお
り、このカセット装着面9には、前記リボンカセット8
の巻取りコア7aおよび送り出しコア7bに係合し、こ
れらのコアに巻回された前記インクリボン6を巻取り駆
動するための巻取りボビン11および送り出しボビン1
2が回転自在に配設されている。前記カセット装着面9
の一隅には、リボンカセット8の種類を識別するための
フォトセンサ13が設けられている。また、前記下キャ
リッジ4bと前記上キャリッジ4aとの間には、この上
キャリッジ4aを上方に移動させることによってカセッ
ト装着面9に所望の種類のリボンカセット8を受け取る
ための図示しないカセット受け取り機構が設けられてい
る。
【0048】そして、前記キャリッジ4の上方には、前
記リボンカセット8を保持するカセット保持板14が前
記キャリッジ4と対向するように配設されており、この
カセット保持板14には、リボンカセット8を収納する
ための図示しないカセット収納機構がキャリッジ4の移
動方向に複数個並設されている。前記カセット収納機構
は、それぞれリボンカセット8を2個ずつ収納できるよ
うになっており、これらのカセット収納機構には、シア
ンC、マゼンダM、イエローY、ブラックBKの熱昇華
性の記録用インクリボン6がそれぞれ巻回収納された4
種類の記録用リボンカセット8と、下地処理用インクリ
ボン6Uが巻回収納された下地処理用リボンカセット8
Uとが重積されて収納されている。前記各リボンカセッ
ト8のカセットケースの側面には、各リボンカセット8
の種類を指示するための反射フィルム等のマーカー15
が施されており、前記フォトセンサ13は、このマーカ
ー15から反射光を検出することによりリボンカセット
8の種類を識別するようになっている。
【0049】一方、前記プラテン2の前方には、一対の
プーリ16に巻回された駆動ベルト17が配設されてお
り、この駆動ベルト17の一端は前記キャリッジ4に固
着されている。また、前記プーリ16の一方には、ステ
ッピングモータであるキャリッジモータ18が接続され
ており、このキャリッジモータ18の駆動力が前記プー
リ16を介して駆動ベルト17に伝達されるようになっ
ている。
【0050】前記プラテン2の下方には、このプラテン
2と前記サーマルヘッド5との間に記録紙Pを搬送する
ための搬送ローラ19が回転自在に配設されている。前
記搬送ローラ19の外周面には、この搬送ローラ19と
ともに記録紙Pを挟持しつつ搬送するための圧接ローラ
21が圧接されている。また、前記搬送ローラ19の回
転軸22の一側(左側)には、搬送ローラギア23が配
設されており、この搬送ローラギア23は、複数個の伝
達ギア24を介して駆動源としての紙送りモータ25に
接続されている。
【0051】そして、前記熱転写プリンタ1は、下地処
理および記録の際に種々の制御を行なうための制御手段
としての制御部26を有している。
【0052】前記制御部26は、図2に示すように、下
地処理の制御を行なうための下地処理制御部27を有し
ている。前記下地処理制御部27には、下地処理が施さ
れる記録紙Pの種類をユーザーが入力するための記録紙
モード入力スイッチ28が接続されている。前記下地処
理制御部27は、前記記録紙モード入力スイッチ28か
らの入力信号を受信して記録紙Pの種類に応じた下地処
理の回数を決定するようになっている。前記下地処理制
御部27は、下地処理用リボンカセット8Uの受け取り
をキャリッジ4のカセット受け取り機構に指令するよう
になっており、また、キャリッジ4上に下地処理用リボ
ンカセット8Uが搭載された後、前記サーマルヘッド5
に下地処理用リボンカセット8U内の下地処理用インク
リボン6Uを記録紙Pへ発熱転写させるための制御命令
を出すようになっている。また、前記下地処理制御部2
7は、1行分の下地処理が完了して記録紙Pを改行する
際に、行方向に隣位する各下地行の端部が互いに数ドッ
ト分だけ重なるように記録紙Pの搬送量を制御するよう
になっている。さらに、前記下地処理制御部27は、下
地処理を複数回行なう場合は、各下地処理層の下地行の
境界部分が重ならないように、各層の下地処理を行なう
際に記録紙Pの搬送量を他の下地処理層とずらすように
なっている。
【0053】前記下地処理制御部27には、下地処理を
複数回行なう場合に各下地処理層の下地処理の開始位置
および終了位置においてサーマルヘッドの発熱範囲を補
正するための下地用エッジ補正部29が接続されてい
る。
【0054】前記制御部26は、サーマルヘッドによる
熱転写記録の制御を行なうための記録制御部30を有し
ている。
【0055】前記記録制御部30は、記録用リボンカセ
ット8の受け取りをキャリッジ4のカセット受け取り機
構に指令するようになっており、また、キャリッジ4上
に記録用リボンカセット8が搭載された後、前記サーマ
ルヘッド5に記録用インクリボン6を記録紙Pへ発熱転
写させるための制御命令を出すようになっている。さら
に、前記記録制御部30は、1行分の記録が完了して記
録紙Pを改行する際に行方向に隣位する各記録行の端部
が互いに数ドット分だけ重なるように記録紙Pの搬送量
を制御するようになっている。なお、本実施形態では、
シアンC、マゼンダM、イエローY、ブラックBKの各
種の記録用インクリボン6を順次積層させて記録を行な
うが、前記記録制御部30は、各インクリボン6により
記録層を形成する際に、各記録行の境界部分が上下で重
ならないように記録紙Pの搬送量を各記録層の記録ごと
にずらす制御を行なうようになっている。
【0056】また、前記記録制御部30には、シアン
C、マゼンダM、イエローY、ブラックBKの各記録層
の記録の開始位置および終了位置においてサーマルヘッ
ドの発熱範囲を補正するための記録用エッジ補正部31
が接続されている。
【0057】次に、前記第1実施形態の熱転写プリンタ
による熱転写記録方法について説明する。
【0058】まず、前記記録紙モード入力スイッチ28
に、記録を行なう記録紙Pの種類(例えば葉書など)を
入力する。そして、この入力結果が前記下地処理制御部
27に出力され、この下地処理制御部27によって前記
記録紙Pに最も適した下地処理の回数が決定される。な
お、本実施形態では、下地処理を2回行なうことにす
る。
【0059】次に、前記下地処理制御部27の制御によ
り前記キャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4を
プラテン2に沿って移動させ、前記フォトセンサ13が
下地処理用リボンカセット8Uを検出したらキャリッジ
モータ18を停止する。このときキャリッジ4の上方に
は、下地処理用リボンカセット8Uを収納したカセット
収納機構の1つが位置している。そして、前記下地処理
制御部27の制御により前記キャリッジ4のカセット受
け取り機構を駆動して上キャリッジ4aを上方に移動さ
せ、前記下地処理用リボンカセット8Uをカセット装着
面9に装着させる。
【0060】次に、前記紙送りモータ25を駆動して搬
送ローラ19を回転させ、下地処理が行なわれる記録紙
Pの第1行目をプラテン2とサーマルヘッド5との間に
搬送する。そして、記録紙Pの搬送が完了すると、サー
マルヘッド5を下地処理用インクリボン6Uおよび記録
紙Pを介してプラテン2に圧接させつつキャリッジモー
タ18を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移
動させる。このとき前記下地処理制御部27は、前記サ
ーマルヘッド5の1行分の範囲の発熱素子を発熱させて
下地処理用インクリボン6Uのインクを記録紙P上に熱
転写させる。これによって、記録紙Pの第1行目に1行
分の下地行が形成される。
【0061】そして、第1行目の下地行が形成される
と、前記紙送りモータ25を再び駆動して前記搬送ロー
ラ19を回転させ、記録紙Pの第2行目をプラテン2と
サーマルヘッド5との間に搬送する。このとき、前記下
地処理制御部27により1行目の下地行の下端部と2行
目の下地行の上端部が数ドット分だけ重なるように記録
紙Pの搬送量が制御される。そして、前記サーマルヘッ
ド5を下地処理用インクリボン6Uおよび記録紙Pを介
してプラテン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ1
8を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動さ
せる。そして、前記サーマルヘッド5の発熱素子を発熱
させて下地用インクリボン6のインクを記録紙P上に熱
転写させる。これによって、第1行目の下地行の下端部
と第2行目の下地行の上端部とが数ドット分重なるよう
に第2行目の下地行が形成される。この操作を行方向に
繰り返すことにより、図3に示すように行方向に相互に
隣位する各下地行の境界部分において各下地行の端部が
上下で互いに重なるようにして記録紙Pへの第1回目の
下地処理が完了する。
【0062】前記記録紙Pへの第1回目の下地処理が完
了すると、前記紙送りモータ25を駆動して記録紙Pを
搬送方向とは逆方向に搬送して第1行目の下地行が形成
された記録紙Pの部位をサーマルヘッド5とプラテン2
の間に戻す。そして、前記サーマルヘッド5を下地処理
用インクリボン6Uおよび記録紙Pを介してプラテン2
に圧接させつつ前記キャリッジモータ18を駆動してキ
ャリッジ4をプラテン2に沿って移動させる。このと
き、前記下地処理制御部27は、前記サーマルヘッド5
の所定範囲の発熱素子を発熱させて下地用インクリボン
6のインクを記録紙P上に熱転写させる。この場合の発
熱素子の発熱範囲は、前記下地用エッジ補正部29の補
正によって、例えば、1/6行分の範囲に補正される。
これによって、図4に示すように1回目の下地処理の第
1行目の上に、図4における左端部から1/6行分の範
囲にかけて下地処理用インクが発熱転写される。
【0063】そして、前記下地処理制御部27の制御に
より前記紙送りモータ25を駆動して前記搬送ローラ1
9を回転させ、記録紙Pを1/6行分よりも数ドット分
だけ少なめに搬送する。そして、前記サーマルヘッド5
を下地処理用インクリボン6Uおよび記録紙Pを介して
プラテン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ18を
駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させる
とともに、前記サーマルヘッド5を発熱させて記録紙P
に下地処理用インクを発熱転写する。これにより、第1
行目の下地行の下端部と第2行目の下地行の上端部とが
数ドット分だけ重なるように第2行目の下地行が形成さ
れる。次に、前記下地処理制御部27により前記紙送り
モータ25を駆動して記録紙Pを1行分よりも数ドット
分だけ少なめに搬送して下地処理を行なうことによっ
て、第2行目の下地行の下端部と第3行目の下地行の上
端部とが重なるようにして第3行目の下地行が形成され
る。そして、これ以降は、記録紙Pを1行分より数ドッ
ト分だけ少なめに搬送する操作を繰り返し、1行分の下
地行を行方向に順次形成する。そして、記録紙Pの最終
行がサーマルヘッド5とプラテン2の間に搬送される
と、前記下地用エッジ補正部29によりサーマルヘッド
5の発熱範囲が5/6行分の発熱範囲に補正され、下地
の最終行として5/6行分の下地行が形成される。
【0064】これにより、図5に示すように、第1回目
の下地処理層の下地行の境界部分と第2回目の下地処理
層の下地行の境界部分とが1/6行ずれるようにして第
2回目の下地処理が完了する。なお、このとき第1回目
の下地処理層と第2回目の下地処理層とは、下地処理の
開始位置と終了位置が揃った状態になっている。
【0065】次に、前記下地処理用インクリボン6Uに
より2回の下地処理が施された記録紙Pに記録を行なう
場合について説明する。なお、本実施形態では、シアン
C、マゼンダM、イエローY、ブラックBKの各記録層
を各記録行の境界部分がそれぞれ1/6行ずつずれるよ
うに記録を行ない、また、記録の順番をシアンC、マゼ
ンダM、イエローY、ブラックBKの順番とする。
【0066】まず、前記記録制御部30の制御により前
記キャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4をプラ
テン2に沿って移動させ、前記フォトセンサ13がシア
ンCの記録用リボンカセット8を検出したらキャリッジ
モータ18を停止する。このときキャリッジ4の上方に
は、シアンCの記録用リボンカセット8を収納したカセ
ット収納機構の1つが位置している。そして、前記キャ
リッジ4のカセット受け取り機構を駆動して上キャリッ
ジ4aを上方に移動させて前記シアンCの記録用リボン
カセット8をカセット装着面9に装着させる。
【0067】次に、前記紙送りモータ25を駆動して搬
送ローラ19を回転させ、前記記録紙Pの第1行目をプ
ラテン2とサーマルヘッド5との間に搬送する。そし
て、記録紙Pの搬送が完了すると、サーマルヘッド5を
シアンCの記録用インクリボン6および前記記録紙Pを
介してプラテン2に圧接させつつキャリッジモータ18
を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させ
る。このとき前記記録制御部30は、前記サーマルヘッ
ド5の所定範囲の発熱素子を発熱させてシアンCの記録
用インクリボン6のインクを記録紙P上に熱転写させ
る。このときの発熱素子の発熱範囲は、前記記録用エッ
ジ補正部31の補正によって、2/6行分の範囲に補正
される。これによって、図6に示すように、第2回目の
下地処理層の上に、図6における左端部から2/6行分
の範囲にかけてシアンCの記録用インクが発熱転写され
る。
【0068】そして、前記記録制御部30の制御により
前記紙送りモータ25を駆動して前記搬送ローラ19を
回転させ、記録紙Pを2/6行分よりも数ドット分だけ
少なめに搬送する。そして、前記サーマルヘッド5を前
記記録用インクリボン6および記録紙Pを介してプラテ
ン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ18を駆動し
てキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させる。そし
て、前記サーマルヘッド5の発熱素子を発熱させて記録
用インクリボン6のインクを記録紙P上に熱転写する。
これにより、第1行目の記録行の下端部と第2行目の記
録行の上端部とが互いに重なるように第2行目の記録行
が形成される。次に、前記記録制御部30の制御により
前記紙送りモータ25を再び駆動して記録紙Pを1行分
よりも数ドット分だけ少なめに搬送して記録を行なうこ
とにより、第2行目の記録行の下端部と第3行目の記録
行の上端部とが数ドット分だけ重なるように第3行目の
記録行が形成される。そして、これ以降は、記録紙Pを
1行分よりも数ドット分だけ少なめに搬送する操作を繰
り返し、1行分の記録行を行方向に順次形成する。そし
て、記録紙Pの最終行がサーマルヘッド5とプラテン2
の間に搬送されると、前記記録用エッジ補正部31によ
り、サーマルヘッド5の発熱範囲が4/6行分の発熱範
囲に補正され、記録の最終行として4/6行分の下地行
が形成される。
【0069】これにより、図7に示すように第2回目の
下地処理層の下地行の境界部分とシアンCによる記録層
の記録行の境界部分とが1/6行ずれるようにしてシア
ンCによる記録が完了する。
【0070】なお、マゼンダM、イエローY、ブラック
BKによる記録を行なう際にも、記録用エッジ補正部3
1によるサーマルヘッド5の発熱量の補正および記録制
御部30による搬送量の制御を同様に行ない、各記録層
の記録行の境界部分が1/6行ずれるように記録を行な
う。
【0071】従って、前記第1実施形態によれば、下地
処理の回数を記録紙Pの種類に応じて変えることがで
き、また、各下地処理層の下地行の境界部分が互いに重
ならないようにすることができ、さらに、各下地処理層
の各下地行の境界部分と各記録層の各記録行の境界部分
とが重ならないようにすることができるため、高品質の
記録画像を得ることができる。
【0072】なお、本実施形態では、各下地行の境界部
分と各記録行の境界部分をすべてずらすようになってい
るが、これに限る必要はなく、少なくとも最上部の下地
処理層の各下地行の境界部分と、この最上部の下地処理
層に第1番目に形成される記録層の各記録行の境界部分
とが重ならないようにするだけでも、記録画像の品質を
充分良好にすることができる。
【0073】次に、本発明に係る熱転写プリンタの第2
実施形態について説明する。
【0074】本第2実施形態における熱転写プリンタ3
3は、基本的な構成について第1実施形態における熱転
写プリンタと異ならないため、同一の構成要素について
は同一の符号を用いて説明する。
【0075】本第2実施形態における熱転写プリンタ3
3の制御部34は、図8に示すように前記第1実施形態
における制御部26の構成要素に加えて、下地処理の際
の記録紙Pの搬送量および下地処理用エッジ補正部29
によるサーマルヘッド5の発熱範囲の補正量(以下、エ
ッジ補正量とする)を記憶するためのメモリ35を有し
ている。前記メモリ35は、下地処理を1回行なう場合
はこの下地処理の際の記録紙Pの搬送量を記憶するよう
になっている。さらに前記メモリ35は、下地処理を複
数回行なう場合は、最上部およびこの最上部の下層の下
地処理を行なう際の記録紙Pの搬送量およびエッジ補正
量を記憶するようになっている。そして、前記記録制御
部30は、イエローYの記録用インクリボン6を用いて
記録を行なう際に、このメモリ35から最上部の下地処
理の際の記録紙Pの搬送量を読み出してこの読み出した
搬送量の回転を前記紙送りモータ25に行なわせるよう
になっており、また、前記メモリ35から最上部の下地
処理の際のエッジ補正量を読み出してこの読み出したエ
ッジ補正量に相当する発熱範囲の発熱をサーマルヘッド
5に行なわせるようになっている。また、前記記録制御
部30は、最上部に形成される下地処理層への第1番目
の記録がイエローY以外になるように各記録用インクリ
ボン6による記録の順番を制御するようになっている。
さらに、前記記録制御部30は、ブラックBKの記録用
インクリボン6を用いて記録を行なう際に、前記メモリ
35から最上部より下層の下地処理の際の記録紙Pの搬
送量を読み出してこの読み出した搬送量の回転を前記紙
送りモータ25に行なわせるようになっており、また、
前記メモリ35から前記下層の下地処理の際の各下地行
におけるエッジ補正量を読み出してこの読み出したエッ
ジ補正量に相当する発熱範囲の発熱をサーマルヘッド5
に行なわせるようになっている。
【0076】次に、前記第2実施形態における熱転写プ
リンタ33による熱転写記録方法について説明する。
【0077】まず、前記記録紙モード入力スイッチ28
に、記録を行なう記録紙Pの種類(例えば普通紙など)
を入力する。そして、この入力結果が前記下地処理制御
部27に出力されて、この記録紙Pに施す下地処理の回
数が決定される。なお、本実施形態では、下地処理を2
回行なうことにする。
【0078】次に、前記下地処理制御部27の制御によ
り前記キャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4を
プラテン2に沿って移動させ、前記フォトセンサ13が
下地処理用リボンカセット8Uを検出したらキャリッジ
モータ18を停止する。このときキャリッジ4の上方に
は、下地処理用リボンカセット8Uを収納したカセット
収納機構の1つが位置している。そして、前記キャリッ
ジ4のカセット受け取り機構を駆動して上キャリッジ4
aを上方に移動させて前記下地処理用リボンカセット8
Uをカセット装着面9に装着させる。
【0079】次に、前記紙送りモータ25を駆動して搬
送ローラ19を回転させ、下地処理が行なわれる記録紙
Pの第1行目をプラテン2とサーマルヘッド5との間に
搬送する。そして、記録紙Pの搬送が完了すると、サー
マルヘッド5を下地処理用インクリボン6Uおよび記録
紙Pを介してプラテン2に圧接させつつキャリッジモー
タ18を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移
動させる。このとき前記下地処理制御部27は、前記サ
ーマルヘッド5の1行分の範囲の発熱素子を発熱させて
下地処理用インクリボン6Uのインクを記録紙P上に熱
転写させる。これによって、記録紙Pの第1行目に1行
分の下地行が形成される。
【0080】そして、第1行目の下地行が形成される
と、前記下地処理制御部27の制御により前記紙送りモ
ータ25を駆動して前記搬送ローラ19を回転させ、記
録紙Pを1行分よりも数ドット分だけ少なめに搬送して
記録紙Pの第2行目をプラテン2とサーマルヘッド5と
の間に移動させる。そして、前記サーマルヘッド5を下
地処理用インクリボン6Uおよび記録紙Pを介してプラ
テン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ18を駆動
してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させるとと
もに、前記サーマルヘッド5の所定範囲の発熱素子を発
熱させて下地用インクリボン6のインクを記録紙P上に
熱転写する。これによって第1行目の下地行の下端部と
第2行目の下地行の上端部とが数ドット分重なるように
して第2行目の下地行が形成される。この操作を行方向
に繰り返すことにより、図9に示すように各下地行の境
界部分において各下地行の端部が上下で数ドット分互い
に重なるようにして記録紙Pへの第1回目の下地処理が
完了する。
【0081】なお、前記メモリ35は、第1回目の下地
処理の際の記録紙Pの搬送量を記憶する。
【0082】そして、前記記録紙Pへの第1回目の下地
処理が完了すると、前記紙送りモータ25を駆動して記
録紙Pを搬送方向とは逆方向に搬送して第1行目の下地
行が形成された記録紙Pの部位をサーマルヘッド5とプ
ラテン2の間に戻す。そして、前記サーマルヘッド5を
下地処理用インクリボン6Uおよび記録紙Pを介してプ
ラテン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ18を駆
動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させる。
このとき、前記下地処理制御部27は、前記サーマルヘ
ッド5の所定範囲の発熱素子を発熱させて下地用インク
リボン6のインクを記録紙P上に熱転写させる。このと
きの発熱素子の発熱範囲は、前記下地用エッジ補正部2
9の補正によって、例えば、1/4行分の範囲に補正さ
れる。これによって、図10に示すように1回目の下地
処理の第1行目の上に、図10における左端部から1/
4行分の範囲にかけて下地用インクが発熱転写される。
【0083】そして、前記下地処理制御部27の制御に
より前記紙送りモータ25を駆動して前記搬送ローラ1
9を回転させ、記録紙Pを1/4行分よりも数ドット分
だけだけ少なめに搬送方向に搬送する。そして、前記サ
ーマルヘッド5を下地処理用インクリボン6Uおよび記
録紙Pを介してプラテン2に圧接させつつ前記キャリッ
ジモータ18を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿
って移動させるとともに、前記サーマルヘッド5の発熱
素子を発熱させて記録紙Pに下地処理用インクを発熱転
写する。これにより、第1行目の下地行と第2行目の下
地行の境界部分において各下地行の端部が上下で数ドッ
ト分重なるようにして第2行目の下地行が形成される。
次に、前記下地処理制御部27の制御により前記紙送り
モータ25を駆動して記録紙Pを1行分よりも数ドット
分少なめに搬送して下地処理を行なうことにより、第2
行目の下地行の下端部と第3行目の下地行の上端部が重
なるようにして第3行目の下地行が形成される。そし
て、これ以降は、記録紙Pを1行分よりも数ドット分だ
け少なめに搬送する操作を繰り返し、1行分の下地行を
行方向に順次形成する。そして、記録紙Pの最終行がサ
ーマルヘッド5とプラテン2の間に搬送されると、前記
下地用エッジ補正部29により、サーマルヘッド5の発
熱範囲が3/4行分の発熱範囲に補正され、下地の最終
行として3/4行分の下地行が形成される。
【0084】これにより、図11に示すように1回目の
下地処理層の下地行の境界部分と2回目の下地処理層の
下地行の境界部分とが1/4行ずれるようにして第2回
目の下地処理が完了する。このとき第1回目の下地処理
層と第2回目の下地処理層とは、下地処理層の開始位置
と終了位置が上下で揃った状態になっている。
【0085】なお、前記メモリ35は第2回目の下地処
理の際の記録紙Pの搬送量およびエッジ補正量を記憶す
る。
【0086】次に、前記下地処理用インクリボン6Uに
より2回の下地処理が施された記録紙Pに記録を行なう
場合について説明する。
【0087】なお、前記記録制御部30の制御により、
第1回目の記録はイエローY以外の記録用インクリボン
6を用いて行なう。本実施形態では、記録の順番として
シアンC、マゼンダM、イエローY、ブラックBKの順
に記録を行なうこととする。
【0088】まず、前記記録制御部30の制御により前
記キャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4をプラ
テン2に沿って移動させ、前記フォトセンサ13がシア
ンCの記録用リボンカセット8を検出したらキャリッジ
モータ18を停止する。このときキャリッジ4の上方に
は、シアンCの記録用リボンカセット8を収納したカセ
ット収納機構の1つが位置している。そして、前記キャ
リッジ4のカセット受け取り機構を駆動して前記シアン
Cの記録用リボンカセット8をカセット装着面9に装着
させる。
【0089】次に、前記紙送りモータ25を駆動して搬
送ローラ19を回転させ、前記記録紙Pの第1行目をプ
ラテン2とサーマルヘッド5との間に戻す。そして、記
録紙Pの搬送が完了すると、サーマルヘッド5をシアン
Cの記録用インクリボン6および前記記録紙Pを介して
プラテン2に圧接させつつキャリッジモータ18を駆動
してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動させる。こ
のとき前記記録制御部30は、前記サーマルヘッド5の
所定範囲の発熱素子を発熱させてシアンCの記録用イン
クリボン6のインクを記録紙P上に熱転写させる。な
お、このとき、発熱素子の発熱範囲は、前記記録用エッ
ジ補正部31の補正によって、例えば、1/2行分の範
囲に補正される。これによって、図12に示すように第
2回目の下地処理層の上に、図12における左端部から
1/2行分の範囲にかけてシアンCの記録用インクが発
熱転写される。
【0090】そして、前記記録制御部30の制御により
前記紙送りモータ25を駆動して前記搬送ローラ19を
回転させ、記録紙Pを1/2行分よりも数ドット分だけ
少なめに搬送方向に搬送する。そして、前記サーマルヘ
ッド5を前記記録用インクリボン6および記録紙Pを介
してプラテン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ1
8を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動さ
せるとともに、前記サーマルヘッド5の発熱素子を発熱
させて記録用インクリボン6のインクを記録紙P上に熱
転写する。これによって第1行目の記録行の下端部と第
2行目の記録行の上端部とが数ドット分重なるようにし
て第2行目の記録行が形成される。次に、前記記録制御
部30の制御により前記紙送りモータ25を再び駆動し
て記録紙Pを1行分よりも数ドット分だけ少なめに搬送
してから記録を行なうことにより、第2行目の記録行の
下端部と第3行目の上端部とが数ドット分重なるように
して第3行目の記録行が形成される。そして、これ以降
は、記録紙Pを1行分よりも数ドット分だけ少なめに搬
送する操作を繰り返し、1行分の記録行を行方向に順次
形成する。そして、記録紙Pの最終行がサーマルヘッド
5とプラテン2の間に搬送されると、前記記録用エッジ
補正部31により、サーマルヘッド5の発熱範囲が1/
2行分の発熱範囲に補正され、下地の最終行として1/
2行分の下地行が形成される。
【0091】これにより、図13に示すように第2回目
の下地処理層の下地行の境界部分とシアンCによる記録
層の記録行の境界部分とが1/4行ずれるようにしてシ
アンCによる記録が完了する。
【0092】なお、次のマゼンダMによる記録を行な際
にも、記録用エッジ補正部31によるサーマルヘッド5
の発熱量の補正および記録制御部30による搬送量の補
正を同様に行ない、記録層の記録行の境界部分がシアン
Cの記録層と1/4行ずれるように記録を行なう。
【0093】そして、マゼンダMによる記録が完了する
と、前記紙送りモータ25を駆動して記録紙Pを搬送方
向とは逆方向に搬送して記録紙Pの第1行目をサーマル
ヘッド5とプラテン2の間に戻す。そして、キャリッジ
4上にイエローYの記録用リボンカセット8を装着した
後、前記サーマルヘッド5をイエローYの記録用インク
リボン6および記録紙Pを介してプラテン2に圧接させ
つつ前記キャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4
をプラテン2に沿って移動させる。
【0094】このとき、前記記録制御部30は、前記メ
モリ35から最上部の下地処理層である第2回目の下地
処理の際の記録紙Pの搬送量およびエッジ補正量を読み
出す。そして、前記記録制御部30は、前記メモリ35
から読み出した第1行目のエッジ補正量に相当する範囲
の発熱素子を発熱させて、図14に示すようにマゼンダ
Mの記録層の上に、図14における左端部から1/4行
分の範囲にかけてイエローYの記録用インクを発熱転写
する。
【0095】そして、前記記録制御部30は、前記メモ
リ35から読み出した搬送量の回転を紙送りモータ25
に行なわせて、記録紙Pを1/4行分よりも数ドット分
だけ少なめに搬送方向に搬送する。そして、前記サーマ
ルヘッド5を前記イエローYの記録用インクリボン6お
よび記録紙Pを介してプラテン2に圧接させつつ前記キ
ャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4をプラテン
2に沿って移動させる。そして、前記サーマルヘッド5
の1行分の範囲の発熱素子を発熱させてイエローYのイ
ンクリボン6のインクを記録紙P上に熱転写する。これ
によって第1行目の記録行の下端部と第2行目の記録行
の上端部とが数ドット分重なるようにして第2行目の記
録行が形成される。次に、前記記録制御部30がメモリ
35から読み出した搬送量に従って前記紙送りモータ2
5を駆動し、記録紙Pを1行分よりも数ドット分少なめ
に搬送して記録を行なうことにより、第2行目の記録行
の下端部と第3行目の記録行の上端部が数ドット分重な
るようにして第3行目の記録行が形成される。そして、
これ以降は、前記記録制御部30がメモリ35から読み
出した搬送量に従って記録紙Pを1行分よりも数ドット
分少なめに搬送させる操作を繰り返すことにより、1行
分の記録行が行方向に順次形成される。そして、記録紙
Pの最終行がサーマルヘッド5とプラテン2の間に搬送
されると、前記記録制御部30がメモリ35から読み出
した下地処理の最終行におけるエッジ補正量に従ってサ
ーマルヘッド5の発熱範囲を3/4行分の発熱範囲に制
御することにより、イエローYの記録の最終行として3
/4行分の記録行が形成される。
【0096】これにより、図15に示すように、2回目
の下地処理における下地行の境界部分とイエローYの記
録における記録行の境界部分とが重なるようにしてイエ
ローYの記録が完了する。このとき、イエローYのイン
クの色の濃度変化は、シアンCやマゼンダMと比較して
人間の視覚で感知しにくいため、イエローYによる記録
行の境界部分と下地処理の下地行の境界部分とが上下で
重なることによって記録画像に与える影響はほとんどな
い。また、イエローYの記録の際にメモリ35に記憶さ
せた下地処理の際の記録紙Pの搬送量およびサーマルヘ
ッド5の発熱範囲をそのまま用いることができるので制
御が簡易になる。
【0097】そして、イエローYの記録用インクリボン
6による記録が完了すると、前記紙送りモータ25を駆
動して記録紙Pを搬送方向とは逆方向に搬送して記録紙
Pの第1行目をサーマルヘッド5とプラテン2の間に戻
す。そして、キャリッジ4上にブラックBKの記録用リ
ボンカセット8を装着した後、前記サーマルヘッド5を
ブラックBKの記録用インクリボン6および記録紙Pを
介してプラテン2に圧接させつつ前記キャリッジモータ
18を駆動してキャリッジ4をプラテン2に沿って移動
させる。
【0098】このとき、前記記録制御部30は、前記メ
モリ35から最上部よりも下層の下地処理層である第1
回目の下地処理の際の記録紙Pの搬送量を読み出す。そ
して、前記記録制御部30は、サーマルヘッド5の発熱
素子を発熱させて、イエローYの記録層の上に1行分の
ブラックBKの記録用インクを発熱転写する。
【0099】そして、前記記録制御部30の制御により
前記メモリ35から読み出した搬送量の回転を紙送りモ
ータ25に行なわせて記録紙Pを1行分よりも数ドット
分少なめに搬送方向に搬送する。そして、前記サーマル
ヘッド5を前記ブラックBKの記録用インクリボン6お
よび記録紙Pを介してプラテン2に圧接させつつ前記キ
ャリッジモータ18を駆動してキャリッジ4をプラテン
2に沿って移動させ、ブラックBKのインクリボン6の
インクを記録紙P上に熱転写する。これにより、第1行
目の記録行の下端部と第2行目の記録行の上端部とが数
ドット分だけ重なるようにして第2行目の記録行が形成
される。そして、これ以降は、メモリ35から読み出し
た記録紙Pの搬送量に従い、記録紙Pを1行分よりも数
ドット分少なめに搬送する操作を繰り返して1行分の記
録行を行方向に繰り返し形成する。
【0100】これにより、ブラックBKの記録用インク
リボン6による記録が完了する。このとき、図16に示
すように第1回目の下地処理における下地行の境界部分
とブラックBKによる記録行の境界部分とが複数の記録
層および下地処理層を介して重なった状態になってい
る。
【0101】前記ブラックBKのインクリボン6による
記録の範囲は、シアンCやマゼンダMと比較して少ない
ため、記録画像に及ぼす影響も極めて少ない。また、ブ
ラックBKの記録を行なう際に、メモリ35に記憶させ
た下地処理の際の記録紙Pの搬送量およびエッジ補正量
をそのまま用いることができるため、制御が簡易にな
る。 従って、前記第2実施形態によれば、下地処理の
回数を記録紙Pに応じて変えることができるとともに、
下地処理の下地行の境界部分がイエローYおよびブラッ
クBKの境界部分のみと重なるようにすることができる
ため、画像品質を良好に保ちつつ下地処理および記録の
際の制御を簡素化することができる。
【0102】なお、本発明は前記第1実施形態および前
記第2実施形態のものに限定されるものではなく、必要
に応じて種々変更することが可能である。
【0103】例えば、前記第1実施形態および前記第2
実施形態においては、各下地行あるいは各記録行の端部
が上下で数ドット分重なるように記録紙Pの搬送量を制
御するようになっているが、これに限る必要はなく、例
えば、行方向の発熱素子の形成範囲が記録の1行分より
も広くとられたサーマルヘッドを使用する場合に、記録
紙Pの搬送量を一定に制御しつつサーマルヘッドの発熱
範囲を制御することによって各下地行あるいは各記録行
の端部を上下で数ドット分重ねるようにしてもよい。
【0104】さらに、前記第1実施形態および前記第2
実施形態では、各下地行あるいは各記録行の端部が上下
で互いに重なるように記録紙Pの搬送量を制御している
が、これに限る必要はなく、記録紙Pの種類や記録情報
に基づいて、適宜これら各下地行あるいは各記録行の端
部が上下でわずかに離間するように記録紙Pの搬送量あ
るいはサーマルヘッド5の発熱範囲を制御してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に係
る熱転写記録方法および請求項9に係る熱転写プリンタ
によれば、記録紙の特性に応じて下地処理の回数を制御
することができるとともに各下地処理の下地行の境界部
分が重ならないように制御することができるため、高品
質の記録画像を得ることができる等の効果を奏する。
【0106】本発明の請求項2に係る熱転写記録方法お
よび請求項10に係る熱転写プリンタによれば、記録の
際の記録行の境界部分と下地処理の際の下地行の境界部
分をずらすことができるため、高品質の記録画像を得る
ことができる等の効果を奏する。
【0107】本発明の請求項3に係る熱転写記録方法お
よび請求項11に係る熱転写プリンタによれば、下地処
理を複数回行なう場合は各下地処理層の下地行が重なら
ないように下地処理を行なうことができるため、請求項
1に係る熱転写記録方法および請求項9に係る熱転写プ
リンタの効果に加え、下地処理を複数回行なう場合でも
記録紙に良好な精度の記録を行なうことができる等の効
果を奏する。
【0108】本発明の請求項4に係る熱転写記録方法お
よび請求項12に記載の熱転写プリンタによれば、少な
くとも最上部の下地処理層の各下地行の境界部分とこの
最上部の下地処理層に直接積層される記録層の各記録行
の境界部分とが相互に重ならないようにすることができ
るため、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る熱
転写記録方法および請求項9乃至請求項11のいずれか
1項に係る熱転写プリンタの効果に加え、画像品質を良
好に保ちつつ下地処理および記録の際の制御を簡素化す
ることができる等の効果を奏する。
【0109】本発明の請求項5に係る熱転写記録方法お
よび請求項13に係る熱転写プリンタによれば、各種類
の記録用インクリボン6による各記録の際に、それぞれ
の記録層の記録行が上下で互いに重ならないように記録
を行なうことができるため、請求項1乃至請求項4のい
ずれか1項に記載の熱転写記録方法および請求項9乃至
請求項12のいずれか1項に記載の熱転写プリンタの効
果に加え、記録画像の品質をさらに向上させることがで
きる等の効果を奏する。
【0110】本発明の請求項6に係る熱転写記録方法お
よび請求項14に係る熱転写プリンタによれば、下地行
の境界部分をインクの色の濃淡が比較的目立たないイエ
ローの記録行の境界部分と重ね合わせるようにするた
め、画像品質を良好に保ちつつ下地処理および記録の際
の制御を簡素化することができる等の効果を奏する。
【0111】本発明の請求項7に係る熱転写記録方法お
よび請求項15に係る熱転写プリンタによれば、請求項
6に係る熱転写記録方法および請求項14に係る熱転写
プリンタの効果に加え、下地処理を複数回行なう場合に
画像品質を良好に保ちつつ下地処理および記録の際の制
御を簡素化することができる等の効果を奏する。
【0112】本発明の請求項8に係る熱転写記録方法お
よび請求項16に係る熱転写プリンタによれば、請求項
7に係る熱転写記録方法および請求項15に係る熱転写
プリンタの効果に加え、記録量の最も少ないブラックの
記録行の境界部分と下地行の境界部分とが重なるように
するため、画像品質を良好に保ちつつ下地処理および記
録における制御をさらに簡素化することができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
を示す斜視図
【図2】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
において下地処理および記録の制御手段を示すブロック
【図3】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
において1回目の下地処理の完了状態を示す図
【図4】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
において2回目の下地処理の第1行目の形成状態を示す
【図5】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
において2回目の下地処理の完了状態を示す図
【図6】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
においてシアンの記録用インクリボンによる第1行目の
形成状態を示す図
【図7】 本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態
においてシアンの記録用インクリボンによる記録の完了
状態を示す図
【図8】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形態
において下地処理および記録の制御手段を示すブロック
【図9】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形態
において1回目の下地処理の完了状態を示す図
【図10】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態において2回目の下地処理の第1行目の形成状態を示
す図
【図11】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態において2回目の下地処理の完了状態を示す図
【図12】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態においてシアンの記録用インクリボンによる第1行目
の形成状態を示す図
【図13】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態においてシアンの記録用インクリボンによる記録の完
了状態を示す図
【図14】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態においてイエローの記録用インクリボンによる第1行
目の形成状態を示す図
【図15】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態においてイエローの記録用インクリボンによる記録の
完了状態を示す図
【図16】 本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形
態においてブラックの記録用インクリボンによる記録の
完了状態を示す図
【符号の説明】
1,33 熱転写プリンタ 26,34 制御部 27 下地処理制御部 28 記録紙モード入力スイッチ 29 下地用エッジ補正部 30 記録制御部 31 記録用エッジ補正部 35 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝川 乃理子 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 浅部 喜幸 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2C062 AA24 KA05 2C065 AA02 AB03 AB10 CJ01 CJ03 CJ08 DC10 DC18 DC33

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の発熱素子が形成されたサーマル
    ヘッドを下地処理用インクリボンおよび記録紙を介して
    プラテンに圧接させつつこのプラテンに沿って移動させ
    るとともに前記発熱素子を発熱させて前記記録紙に前記
    下地処置用インクリボンのインクを熱転写する下地処理
    を行方向に繰り返し行なった後に、前記下地処理が行な
    われた記録紙に前記サーマルヘッドを記録用インクリボ
    ンを介して圧接させつつ前記発熱素子を記録情報に基づ
    いて選択的に発熱させて記録紙に前記記録用インクリボ
    ンのインクを熱転写する熱転写記録を行方向に繰り返し
    行なう熱転写記録方法であって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、前記下地処理を複数回行なう
    場合には、行方向に相互に隣位する下地行の境界部分が
    各下地処理層で互いに重ならないようにすることを特徴
    とする熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 複数個の発熱素子が形成されたサーマル
    ヘッドを下地処理用インクリボンおよび記録紙を介して
    プラテンに圧接させつつこのプラテンに沿って移動させ
    るとともに前記発熱素子を発熱させて前記記録紙に前記
    下地処置用インクリボンのインクを熱転写する下地処理
    を行方向に繰り返し行なった後に、前記下地処理が行な
    われた記録紙に前記サーマルヘッドを記録用インクリボ
    ンを介して圧接させつつ前記発熱素子を記録情報に基づ
    いて選択的に発熱させて記録紙に前記記録用インクリボ
    ンのインクを熱転写する熱転写記録を行方向に繰り返し
    行なう熱転写記録方法であって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行なう際の行
    方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記録を行なう
    際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分と重なら
    ないようにすることを特徴とする熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】 複数個の発熱素子が形成されたサーマル
    ヘッドを下地処理用インクリボンおよび記録紙を介して
    プラテンに圧接させつつこのプラテンに沿って移動させ
    るとともに前記発熱素子を発熱させて前記記録紙に前記
    下地処置用インクリボンのインクを熱転写する下地処理
    を行方向に繰り返し行なった後に、前記下地処理が行な
    われた記録紙に前記サーマルヘッドを記録用インクリボ
    ンを介して圧接させつつ前記発熱素子を記録情報に基づ
    いて選択的に発熱させて記録紙に前記記録用インクリボ
    ンのインクを熱転写する熱転写記録を行方向に繰り返し
    行なう熱転写記録方法であって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行なう際の行
    方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記録を行なう
    際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分と重なら
    ないようにすることを特徴とする請求項1に記載の熱転
    写記録方法。
  4. 【請求項4】 下地処理を複数回行なうとともに複数種
    類の記録用インクリボンのインクを積層させて記録を行
    なう場合、最上部に形成される下地処理層の下地行の境
    界部分が、少なくともこの下地処理層の上に第1番目に
    形成される記録層の記録行の境界部分と重ならないよう
    にすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の熱転写記録方法。
  5. 【請求項5】 複数種類の記録用インクリボンのインク
    を積層させて記録を行なう場合、各記録層の記録の際に
    これらの各記録行の境界部分が重ならないようにするこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の熱転写記録方法。
  6. 【請求項6】 複数個の発熱素子が形成されたサーマル
    ヘッドを下地処理用インクリボンおよび記録紙を介して
    プラテンに圧接させつつこのプラテンに沿って移動させ
    るとともに前記発熱素子を発熱させて前記記録紙に前記
    下地処置用インクリボンのインクを熱転写する下地処理
    を行方向に繰り返し行なった後に、前記下地処理が行な
    われた記録紙に前記サーマルヘッドを記録用インクリボ
    ンを介して圧接させつつ前記発熱素子を記録情報に基づ
    いて選択的に発熱させて記録紙に前記記録用インクリボ
    ンのインクを熱転写する熱転写記録を行方向に繰り返し
    行なう熱転写記録方法であって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、記録用インクリボンとして少
    なくともシアン、マゼンダ、イエローの複数色のインク
    リボンを用いる場合、下地処理層の行方向に相互に隣位
    する下地行の境界部分がイエローの記録用インクリボン
    による記録を行なう際の行方向に相互に隣位する記録行
    の境界部分と重なるようにすることを特徴とする熱転写
    記録方法。
  7. 【請求項7】 下地処理を複数回行なう場合、最上部に
    形成される下地処理層の行方向に相互に隣位する下地行
    の境界部分がイエローの記録用インクリボンによる記録
    を行なう際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分
    と重なるようにするとともに、前記最上部の下地処理層
    への第1番目の記録をイエロー以外の記録用インクリボ
    ンにより行なうことを特徴とする請求項6に記載の熱転
    写記録方法。
  8. 【請求項8】 前記記録用インクリボンとしてシアン、
    マゼンダおよびイエローに加えてブラックの記録用イン
    クリボンを用いて記録を行なうとともに前記下地処理を
    複数回重ねて行なう場合、前記最上部の下地処理層より
    も下層側に形成される下地処理層の行方向に相互に隣位
    する下地行の境界部分がブラックの記録用インクリボン
    による記録を行なう際の行方向に相互に隣位する記録行
    の境界部分と重なるようにすることを特徴とする請求項
    7に記載の熱転写記録方法。
  9. 【請求項9】 複数個の発熱素子が形成されたサーマル
    ヘッドをプラテンに対向するようにキャリッジ上に搭載
    し、前記サーマルヘッドを下地処理用インクリボンおよ
    び記録紙を介して前記プラテンに圧接させつつ前記キャ
    リッジをプラテンに沿って移動させるとともに前記発熱
    素子を発熱させて前記記録紙に前記下地処置用インクリ
    ボンのインクを熱転写する下地処理を行方向に繰り返し
    行なった後に、前記下地処理が行なわれた記録紙に前記
    サーマルヘッドを記録用インクリボンを介して圧接させ
    つつ前記発熱素子を記録情報に基づいて選択的に発熱さ
    せて記録紙に前記記録用インクリボンのインクを熱転写
    する熱転写記録を行方向に繰り返し行なう熱転写プリン
    タであって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうように制御するとともに前記下地処理を
    複数回行なう場合には行方向に相互に隣位する下地行の
    境界部分が各下地処理層で重ならないように制御する制
    御手段を有することを特徴とする熱転写プリンタ。
  10. 【請求項10】 複数個の発熱素子が形成されたサーマ
    ルヘッドをプラテンに対向するようにキャリッジ上に搭
    載し、前記サーマルヘッドを下地処理用インクリボンお
    よび記録紙を介して前記プラテンに圧接させつつ前記キ
    ャリッジをプラテンに沿って移動させるとともに前記発
    熱素子を発熱させて前記記録紙に前記下地処置用インク
    リボンのインクを熱転写する下地処理を行方向に繰り返
    し行なった後に、前記下地処理が行なわれた記録紙に前
    記サーマルヘッドを記録用インクリボンを介して圧接さ
    せつつ前記発熱素子を記録情報に基づいて選択的に発熱
    させて記録紙に前記記録用インクリボンのインクを熱転
    写する熱転写記録を行方向に繰り返し行なう熱転写プリ
    ンタであって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行なう際の行
    方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記録を行なう
    際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分と重なら
    ないように制御する制御手段を有することを特徴とする
    熱転写プリンタ。
  11. 【請求項11】 複数個の発熱素子が形成されたサーマ
    ルヘッドをプラテンに対向するようにキャリッジ上に搭
    載し、前記サーマルヘッドを下地処理用インクリボンお
    よび記録紙を介して前記プラテンに圧接させつつ前記キ
    ャリッジをプラテンに沿って移動させるとともに前記発
    熱素子を発熱させて前記記録紙に前記下地処置用インク
    リボンのインクを熱転写する下地処理を行方向に繰り返
    し行なった後に、前記下地処理が行なわれた記録紙に前
    記サーマルヘッドを記録用インクリボンを介して圧接さ
    せつつ前記発熱素子を記録情報に基づいて選択的に発熱
    させて記録紙に前記記録用インクリボンのインクを熱転
    写する熱転写記録を行方向に繰り返し行なう熱転写プリ
    ンタであって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、前記下地処理を行なう際の行
    方向に相互に隣位する下地行の境界部分が記録を行なう
    際の行方向に相互に隣位する記録行の境界部分と重なら
    ないように制御する制御手段を有することを特徴とする
    請求項9に記載の熱転写プリンタ。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、下地処理を複数回行
    なうとともに複数種類の記録用インクリボンのインクを
    積層させて記録を行なう場合に最上部に形成される下地
    処理層の下地行の境界部分が少なくともこの下地処理層
    の上に第1番目に形成される記録層の記録行の境界部分
    と重ならないように制御することを特徴とする請求項9
    乃至請求項11のいずれか1項に記載の熱転写プリン
    タ。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、複数種類の記録用イ
    ンクリボンのインクを積層させて記録を行なう場合に各
    記録層の記録の際にこれらの各記録行の境界部分が重な
    らないように制御することを特徴とする請求項9乃至請
    求項12のいずれか1項に記載の熱転写プリンタ。
  14. 【請求項14】 複数個の発熱素子が形成されたサーマ
    ルヘッドをプラテンに対向するようにキャリッジ上に搭
    載し、前記サーマルヘッドを下地処理用インクリボンお
    よび記録紙を介して前記プラテンに圧接させつつ前記キ
    ャリッジをプラテンに沿って移動させるとともに前記発
    熱素子を発熱させて前記記録紙に前記下地処置用インク
    リボンのインクを熱転写する下地処理を行方向に繰り返
    し行なった後に、前記下地処理が行なわれた記録紙に前
    記サーマルヘッドを記録用インクリボンを介して圧接さ
    せつつ前記発熱素子を記録情報に基づいて選択的に発熱
    させて記録紙に前記記録用インクリボンのインクを熱転
    写する熱転写記録を行方向に繰り返し行なう熱転写プリ
    ンタであって、 前記下地処理を記録紙の特性に応じて1回あるいは複数
    回重ねて行なうとともに、記録用インクリボンとして少
    なくともシアン、マゼンダ、イエローの複数色のインク
    リボンを用いる場合に下地処理を行なう際の行方向に相
    互に隣位する下地行の境界部分がイエローの記録用イン
    クリボンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位す
    る記録行の境界部分と重なるように制御する制御手段を
    有することを特徴とする熱転写プリンタ。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、下地処理を複数回行
    なう場合に最上部に形成される下地処理層の行方向に相
    互に隣位する下地行の境界部分がイエローの記録用イン
    クリボンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位す
    る記録行の境界部分と重なるように制御するとともに、
    前記最上部の下地処理層への第1番目の記録をイエロー
    以外の記録用インクリボンにより行なうように制御する
    ことを特徴とする請求項14に記載の熱転写プリンタ。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記記録用インクリ
    ボンとしてシアン、マゼンダおよびイエローに加えてブ
    ラックのインクリボンを用いて記録を行なうとともに下
    地処理を複数回重ねて行なう場合、前記最上部の下地処
    理層よりも下層側に形成される下地処理層の行方向に相
    互に隣位する下地行の境界部分がブラックの記録用イン
    クリボンによる記録を行なう際の行方向に相互に隣位す
    る記録行の境界部分と重なるように制御することを特徴
    とする請求項15に記載の熱転写プリンタ。
JP27781498A 1998-06-16 1998-09-30 熱転写記録方法および熱転写プリンタ Withdrawn JP2000103101A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27781498A JP2000103101A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 熱転写記録方法および熱転写プリンタ
EP99304496A EP0965454A3 (en) 1998-06-16 1999-06-09 Thermal transfer recording method and thermal transfer printer
US09/333,826 US6250824B1 (en) 1998-06-16 1999-06-15 Thermal transfer recording method and thermal transfer printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27781498A JP2000103101A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 熱転写記録方法および熱転写プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000103101A true JP2000103101A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17588648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27781498A Withdrawn JP2000103101A (ja) 1998-06-16 1998-09-30 熱転写記録方法および熱転写プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000103101A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160852A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Canon Inc 熱転写記録装置及びその記録制御方法
JP2013099955A (ja) * 2013-01-15 2013-05-23 Seiko Epson Corp 記録装置、記録装置の制御方法及び制御プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160852A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Canon Inc 熱転写記録装置及びその記録制御方法
JP2013099955A (ja) * 2013-01-15 2013-05-23 Seiko Epson Corp 記録装置、記録装置の制御方法及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100453369B1 (ko) 인화장치,인화방법,화상형성장치및화상형성방법
US6064414A (en) Thermal transfer recording method and thermal transfer printer
US6411317B1 (en) Thermosensitive color printing method and thermosensitive color printer
JP2000103101A (ja) 熱転写記録方法および熱転写プリンタ
US20050162503A1 (en) Thermal image forming apparatus and method
JPH085235B2 (ja) 熱転写記録装置
JP3723096B2 (ja) 熱転写ラインプリンタ
JP2008012709A (ja) サーマルプリンタ及び画像形成方法
JP2004188694A (ja) 画像印画装置用のインクシート並びにラミネートシート、及び画像印画装置
JPH07156487A (ja) 感熱転写記録装置
JPH10202926A (ja) 記録装置
JP3352339B2 (ja) 熱転写記録方法
JP4238466B2 (ja) カラー印刷方法およびカラー印刷装置
JP2918702B2 (ja) 画像出力装置
JP3593258B2 (ja) 熱転写記録方法
JP2794739B2 (ja) サーマルプリンタ及びサーマルプリント方法
JP3075885B2 (ja) カラー熱記録方法
JPH10315515A (ja) 熱転写プリンタの記録方法
JP3298790B2 (ja) 熱転写記録方法
JP2005161824A (ja) 中間転写型熱転写印刷装置
JP2003034086A (ja) 転写材シート、熱転写記録装置および熱転写記録方法
JPH1058732A (ja) 印写装置のシリアルヘッド駆動装置
AU722424B2 (en) Thermal transfer recording method and thermal transfer printer
JP2003034046A (ja) 熱転写記録装置およびインクシート
JP2021028129A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110