JP2000102932A - ガラス型の洗浄方法 - Google Patents

ガラス型の洗浄方法

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JP2000102932A
JP2000102932A JP10273735A JP27373598A JP2000102932A JP 2000102932 A JP2000102932 A JP 2000102932A JP 10273735 A JP10273735 A JP 10273735A JP 27373598 A JP27373598 A JP 27373598A JP 2000102932 A JP2000102932 A JP 2000102932A
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ether compound
mold
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Takashi Hosoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチック製品の注型ガラス型に付着した、
粘着物、ポリマー及びオリゴマー等を洗浄する際に、従
来のアルカリ型の洗浄剤での洗浄では、汚れは洗浄され
ていたが、超音波やアルカリ成分によってダメージが発
生していた。 【解決手段】該ガラス型をグリコールエーテル系化合物
を主成分とし、水および界面活性剤もしくは炭素数10
〜18の炭化水素を含む洗浄剤中で、超音波洗浄するこ
とによってダメージを発生させず効率よく洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄方法に関する。
更に詳しくは、プラスチック製品の注型成形に用いるガ
ラス型の洗浄において、該ガラス型をグリコールエーテ
ル系化合物を主成分とする洗浄剤中で、超音波洗浄する
ことを特徴とするガラス型の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製品の成形方法として、粘
着テープを用いた方法が知られている。この方法は、図
1(断面図)、図2(側面図)に示すように、一方の面
をレンズ成形面とするガラス型A1とガラス型B2を、
互いの成形面を所定の間隔をもって対向させ、この状態
でモールドの周面にまたがるように粘着テープ3を巻回
して、ガラス型A1とガラス型B2を固定保持させるこ
とにより形成されるキャビティー内に、重合して硬化す
るプラスチック製品の原料液を注入した後、加熱又は紫
外線照射等の手段によって重合硬化させてプラスチック
製品を成形するものである。プラスチック製品の注型成
形において使用するガラス型には、固定保持に使用した
粘着テープ3の粘着剤が成形時の熱や紫外線によりガラ
ス型に転写されやすくなりガラス型に付着する粘着物の
汚れや、プラスチック製品の原料液の注入時にこぼれた
モノマーがガラス型の非成形面上で重合されて出来たポ
リマーや重合途上のダイマー、トリマーのような粘性の
高い汚れが付着している。
【0003】プラスチックの成形に用いるガラス型は、
成形物の精度を良くするため、成形面に精密な研磨を施
しているため、非常に高価である。プラスチック製品の
コストを低減するためには、該ガラス型を製品の品質に
影響を与える欠点等が生じない限り繰り返し使用する必
要がある。上記のようなガラス型を成形に使用すると、
製品への異物の混入、成形精度の不良及び紫外線による
重合での照射斑による内部の光学的歪等が発生する。こ
のため汚れの付着したガラス型の洗浄は必要不可欠の工
程である。ガラス型に付着した粘着物、ポリマー及びダ
イマー、トリマー等の汚れは主に塩素系の有機溶剤を主
成分とした洗浄剤で洗浄を行ってきた。
【0004】しかし近年、塩素系有機溶剤の人体への影
響や、大気放出、地下浸透による環境への影響が取りざ
たされてきており、世界的に廃止する方向に進んできて
いる。塩素系有機溶剤の代替の洗浄剤としては、炭化水
素系の溶剤を用いた炭化水素系洗浄剤や界面活性剤を利
用した水系の洗浄剤がある。炭化水素系の洗浄剤では、
粘着物及びダイマー、トリマーは比較的溶解し、洗浄で
きるがポリマーの剥離において洗浄性が得られない。ま
た、引火点が比較的低く、安全上に問題がある。一方、
水系の洗浄剤で、ガラス型に付着した粘着物、ポリマー
及びダイマー、トリマーを洗浄する場合、洗浄性を向上
させるために、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ケ
イ酸塩類等のようなアルカリ成分を添加して、汚れの分
解及びガラスからの剥離性を良くする。さらに、剥離、
分解を助ける物理力として超音波洗浄が必要である。
【0005】ガラスは、珪素、硼素等ガラス形成酸化物
とアルミニウム、ベリリウム等の中間酸化物、マグネシ
ウム、カリウム、カルシウム、ナトリウム、鉛等の修飾
酸化物から構成される。プラスチック製品の注型用のガ
ラス型は、成型時の変形による割れや繰り返し使用時の
劣化を防ぐためにガラス表面のナトリウムイオンをカリ
ウムイオンに置換し表面の硬度を上げる強化処理を施し
てある。
【0006】しかしながら、水系の洗浄剤中では、超音
波によるキャビテーションの発生が大きく、強化処理を
施してあってもガラス型の表面に亀裂状のキズが生じて
しまう。更に洗浄剤にアルカリ成分を含んでいると、こ
の亀裂をきっかけにして、ガラスの成分の溶出が激しく
なり、容易に白濁(焼けもしくは、潜傷と呼ばれるも
の)として確認できるようになる。
【0007】プラスチック製品の注型用のガラス型をア
ルカリ成分を含んだ洗浄剤によって浸漬洗浄をした場合
もしくは、中性の水系洗浄剤で超音波洗浄した場合であ
れば白濁の発生はほとんど実用上支障のない程度に抑え
られるが、十分な洗浄性は得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような問題点を解決する為の洗浄方法を提案すること
である。すなわち本発明は、従来の洗浄方法により発生
していたガラス型へのダメージを起こさず、ガラス型を
洗浄する洗浄方法を提供するものである。
【0009】本発明の目的は、このようにこれまで解決
されたことのない課題を解決することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、プラスチック製品の
注型ガラス型に付着した、粘着物、ポリマー及びオリゴ
マー等を洗浄する際に、汚れを効率よくかつダメージを
与えないように洗浄するための方法を見出した。
【0011】即ち、本発明の要旨は、プラスチック製品
の注型成形に用いるガラス型の洗浄において、該ガラス
型をグリコールエーテル系化合物を主成分とする洗浄剤
に浸漬した後、超音波洗浄することを特徴とするガラス
型の洗浄方法、グリコールエーテル系の化合物溶剤を含
有し、水を0.1〜50重量%含む洗浄剤に浸漬した
後、超音波洗浄することを特徴とするガラス型の洗浄方
法、および、グリコールエーテル系の化合物を主成分と
する洗浄剤に、界面活性剤もしくは炭素数10〜18の
炭化水素を少量含む洗浄剤中で、超音波洗浄することを
特徴とするガラス型の洗浄方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施例1]洗浄剤の例を挙げて
説明する。花王(株)製の洗浄剤クリンスルーKS−1
000R(グリコールエーテル系化合物を含む)を洗浄
槽に入れ60℃に加温する。この液に汚れの付着したガ
ラス型を浸漬させ、超音波洗浄(超音波条件:周波数2
8KHzまたは40KHz、出力600KW、ワット密
度1.0W/cm2)を行うと、汚れは2分の洗浄で落
とすことが出来る。また、25時間連続で超音波を懸け
つづけてもガラス型へのダメージは見られない。
【0013】[実施例2]上記実施例1の洗浄剤に次の
条件で水を添加し、実施例1の条件で超音波洗浄を行っ
た。添加条件:0.1重量%、20重量%、50重量
%。0.1重量%、20重量%の添加量では、実施例1
と同様、2分の洗浄で汚れが洗浄できた。50重量%の
添加量では、5分の洗浄で同様の洗浄結果となった。ま
た、25時間連続超音波を懸けてもガラス型へのダメー
ジは見られない。
【0014】[実施例3]上記実施例1の洗浄剤に、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたはケイ酸塩類のよ
うなアルカリ成分を含有する界面活性剤系洗浄剤を30
重量%添加して、実施例1の条件で洗浄を行った。2分
の洗浄で汚れが洗浄できたが、実施例1と比較して、ポ
リマーの剥離が早いため、汚れが多くても洗浄効果があ
ると思われる。
【0015】[実施例4]炭化水素系洗浄剤で実施例1
と同等の洗浄を行うと、粘着物の一部とダイマー、トリ
マーは溶解し洗浄できたがポリマーは洗浄できない。し
かし、粘着物やダイマー、トリマーに対する溶解力が大
きいため、実施例1の洗浄剤に添加することで、洗浄性
の向上が考えらる。また、ガラス型への白濁は見られな
かった。 [比較例1]水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたは
ケイ酸塩類のようなアルカリ成分を含有する界面活性剤
系洗浄剤を単独で上記実施例1と同じように超音波洗浄
を行った。汚れは5分以上洗浄しても取れにくいことが
あり、10分間超音波を懸け続けると約5割の確率で曇
りが生じる。1時間ではほぼ全数にダメージが見られ
る。また、薄く曇りの生じたガラス型を、超音波無しで
浸漬しておくと、上記アルカリ成分によってガラスが溶
けだし、曇りが拡大する。
【0016】[比較例2]アルカリ成分を含まないpH
6〜7の中性界面活性剤系洗浄剤にて実施例1と同様に
洗浄を行った。洗浄はほとんど出来なかったが、白濁も
発生しなかった。
【0017】[比較例3]上記実施例1の洗浄剤に水を
80重量%添加して、実施例1と同様の条件で洗浄を行
った。しかし、10分以上洗浄しても、汚れは洗浄でき
なかった。
【0018】具体的な洗浄剤名は、発明の例を説明する
ための物であり、発明の範囲を限定する物ではない。
【0019】
【発明の効果】本発明による方法を用いることにより、
ガラス型に付着した汚れを洗浄性よく、ガラス型にダメ
ージを与えることなく洗浄する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 キャビティーの断面図
【図2】 キャビティーの側面図
【符号の説明】
1 モールドA 2 モールドB Ra@ 粘着テープ Sa@ 成形空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製品の注型成形に用いるガラ
    ス型の洗浄において、該ガラス型をグリコールエーテル
    系化合物を主成分とする洗浄剤中で、超音波洗浄するこ
    とを特徴とするガラス型の洗浄方法。
  2. 【請求項2】前記グリコールエーテル系の化合物を主成
    分とする洗浄剤に、水を0.1〜50重量%添加するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のガラス型洗浄方法。
  3. 【請求項3】前記グリコールエーテル系の化合物を主成
    分とする洗浄剤に、界面活性剤を添加することを特徴と
    する請求項1または2に記載のガラス型洗浄方法。
  4. 【請求項4】前記グリコールエーテル系の化合物を主成
    分とする洗浄剤に、炭素数10〜18の炭化水素を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載のガラス型洗浄方法。
JP10273735A 1998-09-28 1998-09-28 ガラス型の洗浄方法 Withdrawn JP2000102932A (ja)

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