JP2000102831A - ねじ山と螺旋溝を有するねじ軸の転造ダイス - Google Patents

ねじ山と螺旋溝を有するねじ軸の転造ダイス

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JP2000102831A
JP2000102831A JP10277770A JP27777098A JP2000102831A JP 2000102831 A JP2000102831 A JP 2000102831A JP 10277770 A JP10277770 A JP 10277770A JP 27777098 A JP27777098 A JP 27777098A JP 2000102831 A JP2000102831 A JP 2000102831A
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die
spiral groove
forming
thread
dies
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JP10277770A
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English (en)
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Takao Wakai
▲隆▼夫 若井
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Wakai and Co Ltd
Original Assignee
Wakai and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイスを長くすることなくねじ素材の軸部に
長い変形工程を加えることができ、表面が粗れのない仕
上がりとなるねじ軸を効率よく製造できるねじ軸の転造
ダイスを提供する。 【解決手段】 軸部の外周に傾斜角の大きい通常のねじ
山と傾斜角の小さい螺旋溝を対向する転造面で同時に転
造する一組のダイスにおいて、一方ダイス11の転造面
に傾斜角の大きい通常のねじ山を形成する凹凸13を設
け、他方ダイス12の転造面に傾斜角の小さい螺旋溝を
形成する凹凸14を設ける。上記一方ダイス11のねじ
山を形成する凹凸13の途中に、螺旋溝を形成する凹凸
14a、14bを重複するよう混在させて部分的に設
け、他方ダイス12の螺旋溝を形成する凹凸14の途中
には、通常のねじ山を形成する凹凸13a、13bを重
複するよう混在させて部分的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、その軸部に軸線
に対して傾斜角が大きい通常のねじ山と、傾斜角が小さ
い螺旋溝を有する複合ねじ軸を製作する転造ダイスに関
する。
【0002】
【従来の技術】ねじ釘のようなねじ軸の一般的な製法
は、対向する転造面にねじ山を形成する凹凸を連続して
設けた二枚の転造ダイス(金型)を用い、この転造ダイ
ス間に円軸状のねじ素材を挟み込み、転造ダイスの一方
を移動させることにより、軸部の外周にねじ山を転造し
ている。
【0003】この発明の対象とする、軸部の外周に、該
軸部の軸線に対して傾斜角の大きい通常のねじ山と傾斜
角の小さい螺旋溝を複合して設けたねじ軸を製作する従
来の転造ダイスは、例えば、特公昭53−13183号
に開示されているように、二枚の転造ダイスの内、一方
ダイスの転造面に傾斜角の大きい通常のねじ山を形成す
る凹凸を連続して設け、他方ダイスの転造面に通常のね
じ山を形成する凹凸と傾斜角の小さい螺旋溝を形成する
凹凸を交互に連続して設けた構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異なる
傾斜角を有する二つ以上のねじ山や、一つ以上のねじ山
と一つ以上の螺旋溝を有する軸構造のねじ軸を、上記し
た従来の転造ダイスを用いて製造しようとすると、ねじ
素材の軸部を押圧変形してねじ山や螺旋溝を形成するた
めに、ねじ素材の軸部に押圧力を加えねばならないダイ
ス面積が、左右に二分されて変形が十分に完了せず、表
面の粗れたねじ軸となってしまうという問題が生じる。
【0005】そこで、ダイスの長さを長くすることによ
って、長い変形工程を得ることも考えられるが、このよ
うにすると、一本のねじ軸を得るための転造時間が長く
かかり、製造効率が明らかに低下することになる。
【0006】そこで、この発明の課題は、軸部の外周に
傾斜角の大きい通常のねじ山と傾斜角の小さい螺旋溝を
複合して設けたねじ軸の転造が、ダイスを長くすること
なくねじ素材の軸部に十分な押圧力を加えることがで
き、表面が粗れのない仕上がりとなるねじ軸を効率よく
製造できるねじ軸の転造ダイスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、軸部の外周に、該軸部の
軸線に対して傾斜角の大きい通常のねじ山と傾斜角の小
さい螺旋溝を対向する転造面で同時に転造する一組のダ
イスであって、一方ダイスの転造面に傾斜角の大きい通
常のねじ山を形成する凹凸を設け、他方ダイスの転造面
に傾斜角の小さい螺旋溝を形成する凹凸を設け、一方ダ
イスのねじ山を形成する凹凸の途中に、螺旋溝を形成す
る凹凸を重複するよう混在させて部分的に設け、他方ダ
イスの螺旋溝を形成する凹凸の途中に、通常のねじ山を
形成する凹凸を重複するよう混在させて部分的に設けた
構成を採用したものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、両ダイスの各々に設けた螺旋溝を形成する凹凸の凸
山は、通常のねじ山を形成する凹凸の凸山の高さよりも
高くなっている構成を採用したものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、両ダイスのそれぞれに部分的に設けた混在部
を、各々のダイスの両端からやや離れた位置に二箇所設
け、そのうちの一つを仕上げ用とした構成を採用したも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0011】図1は、この発明の対象とする、軸部1の
外周に、該軸部1の軸線に対して傾斜角の大きい通常の
ねじ山2と同傾斜角の小さい螺旋溝3を複合して設けた
ねじ軸4を有するねじ釘5を示し、図2はこのねじ釘を
製作するための上記ねじ軸4を加工する転造ダイスを示
している。
【0012】上記転造ダイスは、軸部1の外周に、該軸
部1の軸線に対して傾斜角の大きい通常のねじ山2と傾
斜角の小さい螺旋溝3を対向する転造面で同時に転造す
る一組のダイス11と12からなり、一方ダイス11の
転造面に傾斜角の大きい通常のねじ山2を形成する凹凸
13を設け、他方ダイス12の転造面に傾斜角の小さい
螺旋溝3を形成する凹凸14を設け、一方ダイス11の
ねじ山2を形成する凹凸13の途中に、螺旋溝3を形成
する凹凸14a、14bを重複するよう混在させて部分
的に設け、他方ダイス12の螺旋溝3を形成する凹凸1
4の途中に、通常のねじ山2を形成する凹凸13a、1
3bを重複するよう混在させて部分的に設けた構造にな
っている。
【0013】なお、図2は、一組のダイス11、12を
対向させる転造面を上下に展開した状態で示し、同図の
下部に位置する一方ダイス11は上下が逆で図示され、
この一方ダイス11が移動側で、他方ダイス12は固定
側となる。
【0014】一方ダイス11の転造面の凹凸13に対し
て螺旋溝3を形成する凹凸14a、14bを部分的に設
けた混在部15、16は、該ダイス11の両端からやや
離れた位置に二箇所設け、転造時の移動方向の前方に位
置する混在部15は螺旋溝3の加工部分となり、同後方
に位置する混在部16は螺旋溝3の仕上げ部分となり、
前方に位置する混在部15の長さL1 に対して後方の混
在部16の長さl1 は短く設定され、少なくとも混在部
16の長さl1 は素材軸の周長よりも長く設定され、ね
じ山2を形成する凹凸13の混在部15より前方の部分
が食いつき部分17になっている。
【0015】また、他方ダイス12の転造面の凹凸14
に対して通常のねじ山2を形成する凹凸13a、13b
を部分的に設けた混在部18、19は、該ダイス12の
両端からやや離れた位置に二箇所設け、転造時の移動方
向の後方に位置する混在部19は、通常のねじ山2の加
工部分となり、同前方に位置する混在部18は通常のね
じ山2の仕上げ部分となり、後方に位置する混在部19
の長さL2 に対して前方の混在部18の長さl2 は短く
設定され、少なくとも混在部18の長さl2 は素材軸の
周長よりも長く設定され、螺旋溝3を形成する凹凸14
の混在部19より後方の部分が食いつき部分20になっ
ている。
【0016】なお、両ダイス11,12において、各々
に設けた螺旋溝3を形成する凹凸14、14a、14b
の凸山は、通常のねじ山2を形成する凹凸13、13
a、13bの凸山の高さよりも高くなっている。また、
通常のねじ山2と螺旋溝3は、一条だけでなく複数条で
あってもよく、両ダイス11,12に設ける凹凸の条件
を設定すれば対応できる。
【0017】この発明の転造ダイスは上記のような構成
であり、両ダイス11、12を転造面が対向するよう配
置し、一方ダイス11が後退位置にある状態で両ダイス
11、12の転造面間に素材軸の軸部1を供給し、一方
ダイス11を前進位置に移動させることにより、軸部1
の外周に軸線に対して傾斜角の大きい通常のねじ山2と
傾斜角の小さい螺旋溝3を同時に転造する。
【0018】即ち、一方ダイス11に設けた凹凸13と
他方ダイス12に設けた混在部18、19が、軸部1に
傾斜角の大きい通常のねじ山2を転造し、他方ダイス1
2に設けた凹凸14と一方ダイス11に設けた混在部1
5、16が、軸部1に傾斜角の小さい螺旋溝3を転造す
ることになる。
【0019】ここで、両ダイス11、12において、一
方ダイス11の転造面の凹凸13に対して螺旋溝3を形
成する凹凸14a、14bを部分的に設け、また、他方
ダイス12の転造面の凹凸14に対して通常のねじ山2
を形成する凹凸13a、13bを部分的に設けたので、
ねじ山2を形成する凹凸の長さは、一方ダイスの全長と
他方ダイス12に設けた二つの混在部18、19の長さ
の合計となり、かつ、螺旋溝3を形成する凹凸の長さ
は、他方ダイス12の全長と一方ダイス11に設けた二
つの混在部15、16の長さの合計となり、従って、通
常のねじ山2を形成する凹凸と螺旋溝3を形成する凹凸
の双方の長さを十分に長くすることができ、従って、ダ
イス11、12の長さを長くすることなく長い変形工程
を得ることが可能になり、このようにすると、一本のね
じ軸を得るための転造時間が短くなり、その分製造効率
が向上する。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、一方
ダイスのねじ山を形成する凹凸の途中に、螺旋溝を形成
する凹凸を重複するよう混在させて部分的に設け、他方
ダイスの螺旋溝を形成する凹凸の途中に、通常のねじ山
を形成する凹凸を重複するよう混在させて部分的に設け
たので、ねじ山を形成する凹凸と螺旋溝を形成する凹凸
の長さを共に十分に長く設定することができ、ダイスの
長さを長くすることなく長い変形工程を得ることが可能
になり、表面が粗れのない仕上がりとなるねじ軸を得る
ことができると共に、一本のねじ軸を得るための転造時
間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸部の外周に傾斜角の大きい通常のねじ山と傾
斜角の小さい螺旋溝を複合して設けたねじ軸を有するね
じ釘の正面図
【図2】一対となる転造ダイスの転造面を展開した正面
【符号の説明】
1 軸部 2 ねじ山 3 螺旋溝 4 ねじ軸 5 ねじ釘 11 一方ダイス 12 他方ダイス 13 凹凸 13a 凹凸 13b 凹凸 14 凹凸 14a 凹凸 14b 凹凸 15 混在部 16 混在部 18 混在部 19 混在部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部の外周に、該軸部の軸線に対して傾
    斜角の大きい通常のねじ山と傾斜角の小さい螺旋溝を対
    向する転造面で同時に転造する一組のダイスであって、
    一方ダイスの転造面に傾斜角の大きい通常のねじ山を形
    成する凹凸を設け、他方ダイスの転造面に傾斜角の小さ
    い螺旋溝を形成する凹凸を設け、一方ダイスのねじ山を
    形成する凹凸の途中に、螺旋溝を形成する凹凸を重複す
    るよう混在させて部分的に設け、他方ダイスの螺旋溝を
    形成する凹凸の途中に、通常のねじ山を形成する凹凸を
    重複するよう混在させて部分的に設けたねじ山と螺旋溝
    を有するねじ軸の転造ダイス。
  2. 【請求項2】 両ダイスの各々に設けた螺旋溝を形成す
    る凹凸の凸山は、通常のねじ山を形成する凹凸の凸山の
    高さよりも高くなっている請求項1に記載のねじ山と螺
    旋溝を有するねじ軸の転造ダイス。
  3. 【請求項3】 両ダイスのそれぞれに部分的に設けた混
    在部を、各々のダイスの両端からやや離れた位置に二箇
    所設け、そのうちの一つを仕上げ用とした請求項1又は
    2に記載のねじ山と螺旋溝を有するねじ軸の転造ダイ
    ス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120632A (ja) * 2001-10-11 2003-04-23 Meidoo:Kk ボルト及び製造ダイス及び該ボルトの製造方法
JP2015064041A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 株式会社大新工業製作所 ねじ構造、ねじ部品、ねじ切りタップ、打込み鋲、ねじ構造の製造方法および転造ダイス

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