JP2015064041A - ねじ構造、ねじ部品、ねじ切りタップ、打込み鋲、ねじ構造の製造方法および転造ダイス - Google Patents
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螺旋状に延びる第一の谷溝と、
前記第一の谷溝と交差する螺旋状に延びる第二の谷溝と、
それぞれ前記第一および第二の谷溝によって囲まれることにより形成されており、前記第一および第二の谷溝を挟んで互いに離間されて互いに不連続となっているが、螺旋状に延びる共通の1条または多条のねじ山を構成する複数の隆起部と、
各前記隆起部に形成されている第一の立ち上がり面、第二の立ち上がり面、第三の立ち上がり面および第四の立ち上がり面とを有してなり、
前記第一の立ち上がり面および前記第二の立ち上がり面は前記第一の谷溝の両側面によって構成されている一方、前記第三の立ち上がり面および前記第四の立ち上がり面は前記第二の谷溝の両側面によって構成されており、
前記4つの立ち上がり面のうちの少なくとも前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面は斜面とされており、
前記隆起部のうちの前記第一の立ち上がり面と前記第三の立ち上がり面との間の部分は前記ねじ山の進行方向に向けて尖った形状をなしているものである。
螺旋状に延びる第一の谷溝を素材に形成する段階と、
前記第一の谷溝と交差する螺旋状に延びる第二の谷溝を前記素材に形成する段階とを有してなり、
前記第一および第二の谷溝の条数、リード角および側面の角度は、複数の隆起部がそれぞれ前記第一および第二の谷溝によって囲まれることにより前記素材に形成され、これらの複数の隆起部は前記第一および第二の谷溝を挟んで互いに離間されて互いに不連続となっているが、螺旋状に延びる共通の1条または多条のねじ山を構成し、前記第一の谷溝の両側面によって各前記隆起部に第一の立ち上がり面および第二の立ち上がり面が構成される一方、前記第二の谷溝の両側面によって各前記隆起部に第三の立ち上がり面および第四の立ち上がり面が構成され、前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面が斜面となり、かつ各前記隆起部のうちの前記第一の立ち上がり面と前記第三の立ち上がり面との間の部分が前記ねじ山の進行方向に向けて尖った形状をなすこととなるように選択するものである。
前記第一の谷溝に対応する第一の突条を有する第一の転造ダイスと、前記第二の谷溝に対応する第二の突条を有する第二の転造ダイスとを有してなり、
前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとを相対的に動かし、前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとの間で素材を転がすことにより、前記第一の谷溝を第一の転造ダイスにより前記素材に転造形成するとともに前記第二の谷溝を前記第二の転造ダイスにより前記素材に転造形成することができるようになっているものである。
B3=(B1−B2)/2 (1)
の関係となる。
B3=(B1+B2)/2 (2)
の関係となる。
3 第二の谷溝
4 隆起部
5 セルフタッピンねじ
8 相手材
10 第一の立ち上がり面
11 第二の立ち上がり面
12 第三の立ち上がり面
13 第四の立ち上がり面
14 固定ダイス(第一の転造ダイス)
14a 固定ダイスのダイス面
15 移動ダイス(第二の転造ダイス)
15a 移動ダイスのダイス面
16 第一の突条
17 第一のダイス溝
19 第二の突条
20 第二のダイス溝
21 素材
22 第一の切削工具または砥石
23 第二の切削工具(または砥石)
24 緩み止め機能付き小ねじ
25 打込み鋲
91 第一の立ち上がり面と第三の立ち上がり面との交差部
92 第二の立ち上がり面と第四の立ち上がり面との交差部
93 第一の立ち上がり面と第四の立ち上がり面との交差部
94 第三の立ち上がり面と第二の立ち上がり面との交差部
B1 第一の谷溝2のリード角
B2 第二の谷溝3のリード角
B3 隆起部群により構成されるねじ山のリード角
Claims (14)
- 螺旋状に延びる第一の谷溝と、
前記第一の谷溝と交差する螺旋状に延びる第二の谷溝と、
それぞれ前記第一および第二の谷溝によって囲まれることにより形成されており、前記第一および第二の谷溝を挟んで互いに離間されて互いに不連続となっているが、螺旋状に延びる共通の1条または多条のねじ山を構成する複数の隆起部と、
各前記隆起部に形成されている第一の立ち上がり面、第二の立ち上がり面、第三の立ち上がり面および第四の立ち上がり面とを有してなり、
前記第一の立ち上がり面および前記第二の立ち上がり面は前記第一の谷溝の両側面によって構成されている一方、前記第三の立ち上がり面および前記第四の立ち上がり面は前記第二の谷溝の両側面によって構成されており、
前記4つの立ち上がり面のうちの少なくとも前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面は斜面とされており、
前記隆起部のうちの前記第一の立ち上がり面と前記第三の立ち上がり面との間の部分は前記ねじ山の進行方向に向けて尖った形状をなしているねじ構造。 - 前記第一の谷溝は2以上の条数とされ、
前記第二の谷溝は前記第一の谷溝より少ない条数、かつ前記第一の谷溝のリード角より小さいリード角とされ、
前記隆起部が構成する前記ねじ山は前記第一の谷溝と同じ巻き方向でかつ前記第一の谷溝のリード角より小さいリード角とされている請求項1記載のねじ構造。 - 前記第一の谷溝の両側面の角度が不等角とされるとともに前記第二の谷溝の両側面の角度が不等角とされており、これにより前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面より前記第二の立ち上がり面および前記第四の立ち上がり面の方が谷底側から急峻に立ち上がっている請求項1または2記載のねじ構造。
- 前記第一の谷溝と前記第二の谷溝とは巻き方向が異なる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のねじ構造。
- 前記第一の谷溝と前記第二の谷溝とは巻き方向が同じである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のねじ構造。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のねじ構造を有するねじ部品。
- 刃部として1乃至5のいずれか1項に記載のねじ構造を有するねじ切りタップ。
- 請求項5に記載のねじ構造を有する打込み鋲。
- 螺旋状に延びる第一の谷溝を素材に形成する段階と、
前記第一の谷溝と交差する螺旋状に延びる第二の谷溝を前記素材に形成する段階とを有してなり、
前記第一および第二の谷溝の条数、リード角および側面の角度は、複数の隆起部がそれぞれ前記第一および第二の谷溝によって囲まれることにより前記素材に形成され、これらの複数の隆起部は前記第一および第二の谷溝を挟んで互いに離間されて互いに不連続となっているが、螺旋状に延びる共通の1条または多条のねじ山を構成し、前記第一の谷溝の両側面によって各前記隆起部に第一の立ち上がり面および第二の立ち上がり面が構成される一方、前記第二の谷溝の両側面によって各前記隆起部に第三の立ち上がり面および第四の立ち上がり面が構成され、前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面が斜面となり、かつ各前記隆起部のうちの前記第一の立ち上がり面と前記第三の立ち上がり面との間の部分が前記ねじ山の進行方向に向けて尖った形状をなすこととなるように選択するねじ構造の製造方法。 - 前記第一の谷溝は2以上の条数とし、
前記第二の谷溝は前記第一の谷溝より少ない条数、かつ前記第一の谷溝のリード角より小さいリード角とし、
前記隆起部が構成する前記ねじ山は前記第一の谷溝と同じ巻き方向でかつ前記第一の谷溝のリード角より小さいリード角とする請求項9記載のねじ構造の製造方法。 - 前記第一の立ち上がり面および前記第三の立ち上がり面より前記第二の立ち上がり面および前記第四の立ち上がり面の方が谷底側から急峻に立ち上がるように、前記第一の谷溝の両側面の角度を不等角とするとともに前記第二の谷溝の両側面の角度を不等角とする請求項9または10記載のねじ構造の製造方法。
- 前記第一の谷溝に対応する第一の突条を有する第一の転造ダイスと前記第二の谷溝に対応する第二の突条を有する第二の転造ダイスとを用意する段階と、
前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとを相対的に動かし、前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとの間で前記素材を転がし、前記第一の谷溝を前記第一の転造ダイスにより前記素材に転造形成するとともに前記第二の谷溝を前記第二の転造ダイスにより前記素材に転造形成する段階とを有してなる請求項9乃至11のいずれか1項に記載のねじ構造の製造方法。 - 前記素材を第一の切削工具または砥石に対し相対的に該素材の軸線回りに回転させるとともに、前記素材の軸線方向に相対的に移動させながら前記第一の切削工具または砥石で前記素材を切削または研削して前記第一の谷溝を形成する段階と、
前記素材を第二の切削工具または砥石に対し相対的に該素材の軸線回りに回転させるとともに、前記素材の軸線方向に相対的に移動させながら前記第二の切削工具または砥石で前記素材を切削または研削して前記第二の谷溝を形成する段階とを有してなる請求項9乃至11のいずれか1項に記載のねじ構造の製造方法。 - 請求項1のねじ構造を製造するための転造ダイスであって、
前記第一の谷溝に対応する第一の突条を有する第一の転造ダイスと、前記第二の谷溝に対応する第二の突条を有する第二の転造ダイスとを有してなり、
前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとを相対的に動かし、前記第一の転造ダイスと前記第二の転造ダイスとの間で素材を転がすことにより、前記第一の谷溝を第一の転造ダイスにより前記素材に転造形成するとともに前記第二の谷溝を前記第二の転造ダイスにより前記素材に転造形成することができるようになっている転造ダイス。
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