JP2000102778A - 灰中ダイオキシンの熱分解方法および装置 - Google Patents

灰中ダイオキシンの熱分解方法および装置

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JP2000102778A
JP2000102778A JP11189561A JP18956199A JP2000102778A JP 2000102778 A JP2000102778 A JP 2000102778A JP 11189561 A JP11189561 A JP 11189561A JP 18956199 A JP18956199 A JP 18956199A JP 2000102778 A JP2000102778 A JP 2000102778A
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heating
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加津也 佐々木
Toru Shimizu
徹 清水
Toshiyuki Okada
利幸 岡田
Kazuo Nomura
和夫 野村
Hirotoshi Shimoda
洋敏 下田
Minoru Hasegawa
稔 長谷川
Kiichi Nagaya
喜一 長屋
Nobuhiro Maeda
信広 前田
Akio Hirotsune
晃生 広常
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灰を効率良く所定の温度まで加熱する。 【解決手段】 熱分解槽1と、熱分解槽1内の上部に設
けられかつダイオキシンを含有する灰Aおよび加熱媒体
Bを受け入れる熱分解処理室8と、熱分解槽1内におけ
る熱分解処理室8の下端に設けられかつ灰Aと加熱媒体
Bとを分離するふるい5と、熱分解槽1内におけるふる
い5の下方に設けられかつふるい5により分離された灰
Aを所定温度に加熱保持する灰保温室9とを備えてい
る。灰Aの加熱に使用されかつふるい5により分離され
た加熱媒体Bを熱分解処理室8の下端部の取出し口10か
ら外部に取出し、熱分解処理室8の上端部の投入口3か
らその内部に投入する加熱媒体循環装置18を備えてい
る。加熱媒体循環装置18により熱分解処理室8の投入口
3から投入される前に、加熱媒体Bをヒータ21により加
熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ焼却設備で
発生する灰、たとえば飛灰中に含まれるダイオキシンを
分解する方法および装置に関する。
【0002】この明細書において、「鉄」という語は純
鉄およびステンレス鋼を除いた鉄系合金を意味するもの
とし、「銅」という語は純銅および銅系合金を意味する
ものとする。また、この明細書において、「球」という
語は、完全な球体の他に、だ円球等の球体に近似した形
状のものも含む意味で用いられる。
【0003】
【従来の技術】飛灰中に含まれるダイオキシンは、飛灰
を、所定の温度、たとえば200〜500℃、好ましく
は300〜400℃、望ましくは350℃程度に加熱す
ることにより熱分解することが知られている。
【0004】従来、飛灰中に含まれるダイオキシンを熱
分解する装置として、金属で形成されかつ両端が閉鎖さ
れるとともに、内部全体が熱分解処理室となされた横型
円筒状の熱分解槽と、熱分解処理室内に設けられかつ熱
分解処理室内に投入された飛灰を攪拌する攪拌機と、熱
分解槽の周壁の周囲に配置されかつ熱分解処理室内の飛
灰を加熱する電気ヒータとを備えたものが考えられてい
る。
【0005】そして、この装置では、熱分解処理室内に
不活性ガス、たとえば窒素ガスを注入して無酸素雰囲気
とし、室内に投入された飛灰を攪拌機で攪拌しつつ、電
気ヒータにより槽外から加熱することによりダイオキシ
ンを熱分解するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置を用いた熱分解方法では、槽内の飛灰を電気ヒータ
により槽外から加熱しているので加熱効率が悪く、飛灰
が所定の温度、たとえば350℃に達するまでに長い時
間を要するという問題があった。
【0007】この発明の目的は、上記問題を解決し、灰
を効率良く所定の温度まで加熱することができ、ダイオ
キシンの熱分解に要する時間を短縮することができる灰
中ダイオキシンの熱分解方法および装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段と発明の効果】請求項1の
発明による灰中ダイオキシンの熱分解方法は、ダイオキ
シンを含有する灰と所定温度に加熱された加熱媒体とを
熱分解処理室に入れ、熱分解処理室内において加熱媒体
により灰を所定温度に加熱することにより、灰に含有さ
れる灰中ダイオキシンを熱分解することを特徴とするも
のである。
【0009】請求項1の発明において、熱分解処理室が
密閉状恒温槽の中に設けられており、熱分解処理室内に
おいて灰と加熱媒体とを攪拌混合することが好ましい。
灰を350℃程度に加熱する場合、たとえば加熱媒体を
400℃に加熱しておき、加熱媒体と灰との体積比を1
以上とすることにより、灰は約10分間程度の短時間で
350℃程度まで昇温させられる。
【0010】請求項1の発明の灰中ダイオキシンの熱分
解方法によれば、灰は、これと一緒に熱分解処理室内に
入れられた加熱媒体によって加熱されるので、従来の装
置に比べて加熱効率が向上し、槽内の灰を比較的短時間
で所定の温度まで加熱することができる。したがって、
灰に含有されているダイオキシンの熱分解に要する時間
を短縮することが可能になる。
【0011】請求項2の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解方法は、請求項1の発明において、ダイオキシン
が熱分解された処理済み灰と加熱媒体とを分離し、分離
された加熱媒体を、熱分解処理室の外部において所定温
度に加熱した後、再度熱分解処理室内に未処理灰ととも
に入れるものである。
【0012】請求項2の発明の灰中ダイオキシンの熱分
解方法によれば、灰に含有されているダイオキシンの熱
分解処理を連続的に行うことができるので、熱分解処理
効率が向上する。
【0013】請求項3の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項2の方法を実施するための装置で
あって、熱分解槽と、熱分解槽内の上部に設けられかつ
ダイオキシンを含有する灰および加熱媒体を受け入れる
熱分解処理室と、熱分解槽内における熱分解処理室の下
端に設けられかつ灰と加熱媒体とを分離する分離手段
と、熱分解槽内における分離手段の下方に設けられかつ
分離手段により分離された灰を所定温度に加熱保持する
灰保温室と、灰の加熱に使用されかつ分離手段により分
離された加熱媒体を熱分解処理室の下端部の取出し口か
ら外部に取出し、熱分解処理室の上端部の投入口からそ
の内部に投入する加熱媒体循環手段と、加熱媒体循環手
段により熱分解処理室の投入口から投入される前の加熱
媒体を所定温度に加熱する加熱手段とを備えているもの
である。
【0014】請求項3の発明の灰中ダイオキシンの熱分
解装置によれば、熱分解槽の熱分解処理室内にダイオキ
シンを含有した灰および所定温度に加熱された多数の加
熱媒体が投入される。そして、灰が加熱媒体により加熱
され、その結果灰中ダイオキシンが熱分解される。処理
済みの灰と加熱媒体とは分離手段により分離され、灰は
灰保温室に溜められてここで所定温度に加熱保持された
後、槽外に排出される。一方、分離手段により分離され
た加熱媒体は、加熱媒体循環手段により熱分解処理室の
下端部の取出し口から外部に取出され、加熱手段により
加熱された後熱分解処理室の上端部の投入口からその内
部に投入される。
【0015】そして、熱分解処理室に投入された灰は、
一緒に投入された加熱媒体により加熱されるので、従来
の装置に比べて加熱効率が向上し、熱分解処理室内の灰
を比較的短時間で所定の温度まで加熱することができ
る。したがって、灰に含有されているダイオキシンの熱
分解に要する時間を短縮することが可能になる。また、
加熱媒体は、分離手段により分離された後、加熱媒体循
環手段により取出し口から外部に取取出されるととも
に、加熱手段により加熱された後、再度熱分解処理室内
に投入されるので、灰中ダイオキシンの熱分解処理を連
続的に行うことができ、その結果ダイオキシンの熱分解
処理効率が向上する。さらに、ダイオキシンの熱分解処
理が行われかつ分離手段により分離された灰は、保温室
で300〜500℃、好ましくは350〜400℃程度
に保持された後に槽外に排出されるので、ダイオキシン
の熱分解効率が高くなる。
【0016】請求項4の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項3の発明において、熱分解処理室
内に、灰および加熱媒体を攪拌する攪拌装置が設けられ
ているものである。この場合、加熱媒体による灰の加熱
効率が一層向上し、その結果ダイオキシンの熱分解に要
する時間の短縮化効果がより優れたものとなる。
【0017】請求項5の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項3または4の発明において、熱分
解処理室の外周に、熱分解処理室からの放熱を防止する
加熱手段が設けられていることがある。この場合、熱分
解処理室からの放熱が防止されるので、加熱媒体による
灰の加熱効率が一層向上し、その結果ダイオキシンの熱
分解に要する時間の短縮化効果がより優れたものとな
る。
【0018】請求項6の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項3〜5のうちのいずれかの発明に
おいて、分離手段が、取出し口に向かって下方に傾斜し
たふるいからなるものである。この場合、分離手段の構
成が簡単なものになる。
【0019】請求項7の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項6の発明において、ふるいを振動
させる加振装置を備えているものである。この場合、ふ
るいの目詰まりを防止することができるとともに、ふる
いによる灰と加熱媒体との分離を効率良く行うことがで
きる。
【0020】請求項8の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求項2記載の方法を実施するための装
置であって、内部全体が熱分解処理室となされ、かつ一
端部に未処理灰および加熱媒体を熱分解処理室内に投入
する投入口が、他端部に処理済み灰および加熱媒体を熱
分解処理室外に取出す取出し口がそれぞれ設けられてい
る熱分解槽と、熱分解処理室内に設けられ、かつ灰およ
び加熱媒体を投入口側から取出し口側に搬送する搬送手
段と、熱分解処理室外に設けられ、かつ処理済み灰と加
熱媒体とを分離する分離手段と、分離された加熱媒体を
投入口側に戻して投入口から熱分解処理室内に送り込む
加熱媒体循環手段と、加熱媒体循環手段により投入口か
ら熱分解処理室内に送り込まれる前の加熱媒体を所定温
度に加熱する加熱手段とを備えているものである。
【0021】請求項8の発明の灰中ダイオキシンの熱分
解装置によれば、熱分解槽の熱分解処理室内にダイオキ
シンを含有した灰および所定温度に加熱された多数の加
熱媒体が投入される。投入された灰および加熱媒体は、
搬送手段により取出し口側に搬送され、この搬送中に、
灰が加熱媒体により加熱され、その結果灰中ダイオキシ
ンが熱分解される。処理済みの灰と加熱媒体とは取出し
口から熱分解槽外に取出された後、分離手段により分離
される。分離手段により分離された加熱媒体は、加熱媒
体循環手段により投入口側に戻され、加熱手段により加
熱された後熱分解処理室の投入口からその内部に投入さ
れる。
【0022】そして、熱分解処理室に投入された灰は、
一緒に投入された加熱媒体により加熱されるので、従来
の装置に比べて加熱効率が向上し、熱分解処理室内の灰
を比較的短時間で所定の温度まで加熱することができ
る。したがって、灰に含有されているダイオキシンの熱
分解に要する時間を短縮することが可能になる。また、
加熱媒体は、分離手段により分離された後、加熱媒体循
環手段により投入口側に戻されるとともに、加熱手段に
より加熱された後、再度熱分解処理室内に投入されるの
で、灰中ダイオキシンの熱分解処理を連続的に行うこと
ができ、その結果ダイオキシンの熱分解処理効率が向上
する。
【0023】請求項9の発明による灰中ダイオキシンの
熱分解装置は、請求湖8の発明において、搬送手段がス
クリューコンベアからなるものである。この場合、搬送
中に加熱媒体と灰とが攪拌混合されるので、加熱媒体に
よる灰の加熱効率が一層向上し、その結果ダイオキシン
の熱分解に要する時間の短縮化効果がより優れたものと
なる。
【0024】請求項10の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項3〜9のうちのいずれかの発明
において、加熱媒体が、ステンレス鋼球、鉄球、銅球、
セラミックス球、ガラス球、および砂利からなる群から
選ばれた少なくとも1種であることを特徴とするもので
ある。
【0025】請求項11の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項2記載の方法を実施するための
装置であって、一端部に未処理灰供給口が、他端部に処
理済み灰排出口がそれぞれ設けられ、かつ内周面が円筒
面となされた熱分解槽と、熱分解槽内に、その内周面と
同軸状にかつ軸線の周りに回転自在に配置されるととも
に、内部が熱分解処理室となされた中空円筒状回転ドラ
ムと、回転ドラムを回転させる駆動手段と、熱分解槽内
に、熱分解処理室の内外で循環するよう入れられた多数
の球状加熱媒体と、熱分解槽の外側に配置され、かつ槽
内の加熱媒体を加熱する加熱手段とを備えており、熱分
解槽の処理済み灰排出口の大きさが加熱媒体が通過しな
いような大きさとなされ、回転ドラムの未処理灰供給口
側の端部に、熱分解槽内の加熱媒体および未処理灰供給
口から熱分解槽内に送り込まれた未処理灰を熱分解処理
室内に投入する投入口が、他端部に、処理済み灰および
加熱媒体を熱分解処理室外に取出す取出し口がそれぞれ
設けられ、回転ドラムの外周面に加熱媒体が嵌まるねじ
溝が形成され、処理済み灰は、回転ドラム内から取出し
口および処理済み灰排出口を通って熱分解槽の外部に排
出するようになされ、加熱媒体は、回転ドラム内から取
出し口を通って熱分解槽内に取出されるとともに、回転
ドラムが回転することによりねじ溝の働きによって投入
口側に送られて投入口から熱分解処理室内に投入される
ようになされ、加熱手段は、取出し口から取出された加
熱媒体が投入口から投入される前に加熱媒体を加熱する
ようになされているものである。
【0026】請求項11の発明の灰中ダイオキシンの熱
分解装置によれば、未処理灰供給口から熱分解槽内に供
給されたダイオキシンを含有する未処理灰は、投入口か
ら回転させられている回転ドラムの熱分解処理室内に投
入される。一方、加熱媒体は、回転している回転ドラム
のねじ溝の働きによって、加熱手段により加熱された後
投入口から熱分解処理室内に投入される。そして、熱分
解処理室内において、灰は加熱媒体により加熱され、そ
の結果灰中ダイオキシンが熱分解される。処理済みの灰
は、取出し口および処理済み灰排出口を通して槽外に排
出される。加熱媒体は、取出し口を通して熱分解処理室
から取出され、回転ドラムが回転することによりねじ溝
の働きによって投入口側に送られ、加熱手段により再度
加熱された後投入口から熱分解処理室内に投入される。
【0027】そして、熱分解処理室内に投入された灰
は、一緒に投入された加熱媒体により加熱されるので、
従来の装置に比べて加熱効率が向上し、熱分解処理室内
の灰を比較的短時間で所定の温度まで加熱することがで
きる。したがって、灰に含有されているダイオキシンの
熱分解に要する時間を短縮することが可能になる。ま
た、回転ドラムの熱分解処理室内に投入された灰と加熱
媒体とは、回転ドラムが回転することにより攪拌混合さ
れるので、加熱媒体による灰の加熱効率が一層向上し、
その結果ダイオキシンの熱分解に要する時間の短縮化効
果がより優れたものとなる。さらに、加熱媒体は、回転
ドラム内から取出し口を通って熱分解槽内に取出され、
回転ドラムが回転することによりねじ溝の働きによって
投入口側に送られるとともに、加熱手段により加熱され
た後、再度熱分解処理室内に投入されるので、灰中ダイ
オキシンの熱分解処理を連続的に行うことができ、その
結果ダイオキシンの熱分解処理効率が向上する。
【0028】請求項12の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項11の発明において、球状加熱
媒体が、ステンレス鋼、鉄、銅、セラミックスおよびガ
ラスからなる群から選ばれた少なくとも1つの材料で形
成されているものである。
【0029】請求項13の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項2記載の方法を実施するための
装置であって、内部に熱分解処理室およびこれと平行な
チェーン加熱室が設けられ、かつ一端部に未処理灰投入
口が、他端部に処理済み灰取出し口がそれぞれ熱分解処
理室と通じるように設けられた熱分解槽と、熱分解槽内
の両端部に配置された1対のスプロケットに掛け渡さ
れ、かつ熱分解処理室内およびチェーン加熱室内を循環
走行する無端状加熱用チェーンと、熱分解処理室の外部
に配置され、かつチェーン加熱室内を走行する加熱用チ
ェーンを加熱する加熱手段とを備えているものである。
【0030】請求項13の発明の灰中ダイオキシンの熱
分解装置によれば、未処理灰投入口から熱分解槽内に供
給されたダイオキシンを含有する未処理灰は熱分解処理
室内に入り、ここでチェーン加熱室で所定温度にまで加
熱されかつ熱分解処理室内を走行する加熱用チェーンに
よって、加熱されつつ処理済み灰取出し口側に向かって
搬送され、その結果灰中ダイオキシンが熱分解される。
処理済み灰は取出し口から槽外に取出される。加熱用チ
ェーンは、チェーン加熱室内に入り、この室内を走行す
る間に加熱手段により加熱された後、再度熱分解処理室
内に入る。
【0031】そして、熱分解処理室に投入された灰は、
この室内を走行する無端状チェーンにより加熱されるの
で、従来の装置に比べて加熱効率が向上し、熱分解処理
室内の灰を比較的短時間で所定の温度まで加熱すること
ができる。したがって、灰に含有されているダイオキシ
ンの熱分解に要する時間を短縮することが可能になる。
また、熱分解処理室内の灰は、走行する加熱用チェーン
により攪拌されるので、加熱用チェーンによる灰の加熱
効率が一層向上し、その結果ダイオキシンの熱分解に要
する時間の短縮化効果がより優れたものとなる。さら
に、加熱用チェーンは、熱分解処理室とチェーン加熱室
との間で循環走行し、チェーン加熱室で加熱手段により
加熱された後熱分解処理室に入ってダイオキシンの熱分
解に供されるので、灰中ダイオキシンの熱分解処理を連
続的に行うことができ、その結果ダイオキシンの熱分解
処理効率が向上する。
【0032】請求項14の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項13の発明において、無端状加
熱用チェーンが、ステンレス鋼、鉄、銅およびセラミッ
クスからなる群から選ばれた少なくとも1つの材料で形
成されているものである。
【0033】請求項15の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解方法は、ダイオキシンを含有する灰を熱分解処
理室に入れ、所定温度に加熱された加熱媒体を熱分解処
理室内で移動させながら、加熱媒体により灰を所定温度
に加熱することにより、灰に含有される灰中ダイオキシ
ンを熱分解することを特徴とするものである。
【0034】請求項15の発明の灰中ダイオキシンの熱
分解方法によれば、灰は、所定温度に加熱され、かつ熱
分解処理室内で移動する加熱媒体により加熱されるの
で、従来の装置に比べて加熱効率が向上し、熱分解処理
室内の灰を比較的短時間で所定の温度まで加熱すること
ができる。したがって、灰に含有されているダイオキシ
ンの熱分解に要する時間を短縮することが可能になる。
【0035】請求項16の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項15記載の方法を実施するため
の装置であって、内部全体が熱分解処理室となされ、か
つ一端部に未処理灰を熱分解処理室内に投入する投入口
が、他端部に処理済み灰を熱分解処理室外に取出す取出
し口がそれぞれ設けられている熱分解槽と、熱分解処理
室内に設けられた回転軸と、回転軸を回転させる駆動手
段と、回転軸に固定された複数の放射状アームと、各ア
ームの先端に取付けられ、かつ熱分解処理室の内周面に
接触しうる線状加熱媒体と、熱分解槽の外部に配置さ
れ、かつ熱分解処理室の内周面に接触した線状加熱媒体
を加熱する加熱手段とを備えているものである。
【0036】請求項16の発明の灰中ダイオキシンの熱
分解装置によれば、投入口から熱分解槽の熱分解処理室
内にダイオキシンを含有した灰が投入される。そして、
灰が回転している回転軸のアーム先端に取付けられた線
状加熱媒体により加熱され、その結果灰中ダイオキシン
が熱分解される。処理済み灰は取出し口から熱分解槽の
外に取出される。
【0037】そして、熱分解処理室に投入された灰は回
転している回転軸のアーム先端に取付けられた線状加熱
媒体により加熱されるので、従来の装置に比べて加熱効
率が向上し、熱分解処理室内の灰を比較的短時間で所定
の温度まで加熱することができる。したがって、灰に含
有されているダイオキシンの熱分解に要する時間を短縮
することが可能になる。また、線状加熱媒体は、熱分解
処理室の内周面に接触した状態で加熱手段により加熱さ
れるので、加熱手段による加熱媒体の加熱効果が優れて
いる。
【0038】請求項17の発明による灰中ダイオキシン
の熱分解装置は、請求項16の発明において、線状加熱
媒体が、ステンレス鋼、鉄、銅およびセラミックスから
なる群から選ばれた少なくとも1つの材料で形成された
チェーンからなるものである。
【0039】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一
物および同一部分には同一符号を付す。
【0040】実施形態1 この実施形態は図1に示すものである。
【0041】図1において、熱分解装置は、上下両端が
閉鎖され、かつ内部全体が熱分解処理室(101)となされ
た垂直筒状熱分解槽(100)を備えている。熱分解槽(100)
は鉄筋コンクリート製である。熱分解槽(100)の周囲
は、断熱材で覆われていてもよい。熱分解槽(100)の頂
壁には飛灰(A)および加熱媒体(B)を熱分解処理室(101)
内に投入する投入口(104)が形成され、底壁には飛灰(A)
および加熱媒体(B)を取出す取出し口(105)が形成されて
いる。投入口(104)および取出し口(105)には、それぞれ
開閉自在な蓋(106)(107)が設けられている。
【0042】この熱分解装置を用いての灰中ダイオキシ
ンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0043】すなわち、熱分解処理室(101)内に不活性
ガス、たとえば窒素ガスを注入して無酸素雰囲気とした
後、ダイオキシンを含有した飛灰(A)と所定温度に加熱
した多数の球状加熱媒体(B)との混合物を投入口(104)か
ら熱分解処理室(101)内に投入した後、投入口(104)を蓋
(106)で閉鎖する。飛灰(A)は、たとえばかさ密度が0.
4g/cmであり、比熱が1.8である。また、熱分
解処理室(101)に投入する前の飛灰(A)の温度は25℃で
ある。球状加熱媒体(B)としては、ステンレス鋼、鉄、
銅、セラミックス、ガラスおよび砂利からなる群から選
ばれた少なくとも1つの材料で形成されたものを用いる
ことが好ましい。また、加熱媒体(B)の直径は5〜20
mm、好ましくは10mm程度である。ここでは、密度
が7.8g/cmであり、比熱が0.5である直径1
0mm程度のクロム鋼からなる鉄球を用いる。 そし
て、この加熱媒体(B)を、予め400℃に加熱してお
く。
【0044】熱分解処理室(101)内に飛灰(A)および加熱
媒体(B)を投入し、所定時間、たとえば1時間程度保持
すると、飛灰(A)はこれと一緒に熱分解処理室(101)内に
投入された加熱媒体(B)によりダイオキシンを分解しう
る温度、たとえば350℃程度に加熱され、飛灰(A)中
のダイオキシンが熱分解される。
【0045】その後、飛灰(A)と加熱媒体(B)との混合物
を、取出し口(105)を通して取出し、これをふるい等の
分離手段によって処理済み飛灰(A)と加熱媒体(B)とに分
離する。分離した加熱媒体(B)は、再度利用する。
【0046】飛灰(A)および加熱媒体(B)として、上述し
た具体的性質を有するものを用いた場合、加熱媒体(B)
により加熱される飛灰(A)の温度は、加熱媒体(B)と飛灰
(A)との容積比によって変化するが、その関係を検討し
たので、その結果を表1に示す。なお、加熱媒体(B)の
総容積をVcとし、飛灰(A)の総容積をVaとする。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示すように、容積比Vc/Vaを4
種類のケースに設定し、各ケースについて、飛灰(A)の
温度の実験値と計算値とを求めた。実験値は、熱分解処
理室(101)内に25℃の飛灰(A)と、鉄球からなる400
℃の加熱媒体(B)との混合物を投入した後、10分間経
過したときの実測値であり、計算値は、熱量のバランス
から求めた理論値である。実験値は、計算値より若干低
くなっているが、これは槽(100)外への放熱によるもの
と考えられる。また、表1の結果をまとめたグラフを図
2に示す。図2において、曲線は計算値を示し、○印は
実測値を示す。これらの結果から、容積比Vc/Vaを
1以上にすると、飛灰(A)を効率良く短時間で加熱しう
ることがわかる。
【0049】実施形態2 この実施形態は図3に示すものである。
【0050】図3において、熱分解装置は、両端が閉鎖
された垂直筒状の熱分解槽(1)を備えている。熱分解槽
(1)の頂壁(1a)には未処理灰投入口(2)および加熱媒体投
入口(3)が形成されている。熱分解槽(1)の底壁(1b)には
処理済み灰排出口(4)が形成されている。熱分解槽(1)内
は、ふるい(5)(分離手段)により上下2室に仕切られ
ており、ふるい(5)よりも上方の室がダイオキシンを含
有した未処理飛灰(A)および加熱媒体(B)を受け入れかつ
高温に加熱された加熱媒体(B)により飛灰(A)を200〜
500℃、好ましくは300〜400℃、望ましくは3
50℃程度に加熱する熱分解処理室(8)、下方の室が処
理済みでかつふるい(5)により分離された飛灰(A)を所定
の温度、たとえば300〜500℃、好ましくは350
〜400℃に加熱保持する灰保温室(9)となされてい
る。
【0051】熱分解処理室(8)の下端部において、熱分
解槽(1)の周壁(1c)に加熱媒体取出し口(10)が形成され
ている。ふるい(5)は、加熱媒体取出し口(10)に向かっ
て、すなわち図1の左方に向かって下方に傾斜してお
り、ふるい(5)上の加熱媒体(B)(1)は取出し口(10)に向
かって転がるようになっている。熱分解槽(1)の周壁(1
c)外面に、ふるい(5)に、図1の矢印で示す方向の振動
を与える加振装置(17)が取付けられている。熱分解処理
室(8)の外周に、熱分解処理室(8)からの放熱を防止する
ヒータ(11)(加熱手段)が設けられている。灰保温室
(9)の外周に、飛灰(A)を所定温度に加熱保持するヒータ
(12)が設けられている。
【0052】熱分解処理室(8)内に攪拌装置(13)が配置
されている。攪拌装置(13)は熱分解槽(1)の頂壁(1a)に
垂下状に支持された回転軸(14)と、頂壁(1a)の上方に配
置された回転軸駆動モータ(15)と、回転軸(14)に放射状
に取付けられた複数の攪拌パドル(16)とよりなる。
【0053】熱分解槽(1)の外部に、飛灰(A)の加熱に使
用されかつふるい(5)により分離された加熱媒体(B)を熱
分解処理室(8)の下端部の取出し口(10)から外部に取出
し、加熱媒体投入口(3)から内部に投入する加熱媒体循
環装置(18)(循環手段)が設けられている。循環装置(1
8)は、循環路(19)と、循環路(19)内に配置された搬送装
置、たとえばバケットコンベア(20)とからなる。循環路
(19)の加熱媒体投入口(3)側の端部の外周に、熱分解処
理室(8)に投入される前の加熱媒体(B)を加熱するヒータ
(21)(加熱手段)が設けられている。
【0054】上記構成の熱分解装置を用いての灰中ダイ
オキシンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0055】すなわち、熱分解槽(1)内に不活性ガス、
たとえば窒素ガスを注入して無酸素雰囲気とした後、ダ
イオキシンを含有した飛灰(A)を灰投入口(2)から熱分解
処理室(8)内に投入するとともに、ヒータ(21)により高
温、たとえば500℃に加熱された多数の加熱媒体(B)
を加熱媒体投入口(3)から熱分解処理室(8)内に投入す
る。飛灰(A)と加熱媒体(B)との容積比率は0.5〜1
0:1が好ましい。そして、攪拌装置(13)により飛灰
(A)と加熱媒体(B)とを攪拌する。なお、ヒータ(11)によ
り熱分解処理室(8)内を加熱するとともに、ヒータ(12)
により灰保温室(9)内を加熱しておく。すると、飛灰(A)
が加熱媒体(B)の有する熱により350℃程度に加熱さ
れ、飛灰(A)中のダイオキシンが熱分解される。
【0056】ついで、加振装置(17)によりふるい(5)を
振動させることによって、ダイオキシンが熱分解された
飛灰(A)と加熱媒体(B)とを分離する。飛灰(A)は灰保温
室(9)に落下し、ヒータ(12)により300〜500℃、
好ましくは350〜400℃程度に加熱保持された後、
灰排出口(4)から外部に排出される。また、加熱媒体(B)
はふるい(5)上に残り、ふるい(5)が傾斜していることに
より加熱媒体取出し口(10)に向かって転がり、取出し口
(10)から循環路(19)へ取出される。加熱媒体(B)の有す
る熱により飛灰(A)を加熱したので、循環路(19)へ取出
される加熱媒体(B)の温度は350℃程度まで下がって
いる。循環路(19)に入った加熱媒体(B)はバケットコン
ベア(20)により加熱媒体投入口(3)に向かって搬送さ
れ、ヒータ(21)により再度500℃程度に加熱された
後、投入口(3)から熱分解処理室(8)内へ投入される。こ
うして、ダイオキシンを含有した飛灰(A)が連続的に処
理される。
【0057】実施形態3 この実施形態は図4に示すものである。
【0058】図4において、熱分解装置は、両端が閉鎖
された円筒状で、かつ左下がり傾斜状の熱分解槽(25)を
備えている。熱分解槽(25)は、その内部全体が熱分解処
理室(26)となされている。熱分解槽(25)の周壁における
傾斜下端部の上側部分には、未処理飛灰(A)および加熱
媒体(B)を投入する投入口(27)が形成され、同じく傾斜
上端部の下側部分には、処理済み飛灰(A)および加熱媒
体(B)を取出す取出し口(28)が形成されている。熱分解
槽(25)の投入口(27)には未処理飛灰供給路(29)が接続さ
れ、同じく取出し口(28)には処理済み飛灰排出路(30)が
接続されている。
【0059】熱分解槽(25)の熱分解処理室(26)内には、
飛灰(A)および加熱媒体(B)を投入口(27)側から取出し口
(28)側に搬送するスクリューコンベア(31)(搬送手段)
が配置されている。スクリューコンベア(31)は、槽(25)
外に配置された駆動モータ(32)により駆動される。
【0060】熱分解槽(25)の取出し口(28)に接続された
処理済み灰排出路(30)の途中に、ふるい(33)(分離手
段)が設けられている。ふるい(33)は、処理済み飛灰排
出路(30)の外部に設けられた加振装置(34)によって、図
4の矢印で示す方向に振動させられる。また、処理済み
飛灰排出路(30)におけるふるい(33)よりも取出し口(28)
側の部分に、加熱媒体循環路(35)(加熱媒体循環手段)
の一端が接続されている。加熱媒体循環路(35)の他端
は、未処理飛灰供給路(29)の投入口(27)側の端部に接続
されている。ふるい(33)は、加熱媒体循環路(35)との連
通口(36)側、すなわち図4の左側に向かって下方に傾斜
している。また、加熱媒体循環路(35)は、処理済み飛灰
排出路(30)側から未処理灰供給路(29)側、すなわち図4
の左側に向かって下方に傾斜している。したがって、熱
分解処理室(26)内から取出し口(28)を通して処理済み飛
灰(A)とともに取出された加熱媒体(B)は、ふるい(33)に
より処理済み飛灰(A)から分離され、加熱媒体循環路(3
5)を通って投入口(27)から熱分解処理室(26)内に投入さ
れる。
【0061】加熱媒体循環路(35)の下方に、加熱媒体循
環路(35)内を通る加熱媒体(B)を加熱するヒータ(37)が
設けられている。このヒータ(37)は、熱分解処理室(26)
の投入口(27)近傍の温度を検出するセンサ(38)の検出値
に基づいて、制御装置(39)により制御されようになって
いる。
【0062】上記構成の熱分解装置を用いての灰中ダイ
オキシンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0063】すなわち、熱分解槽(25)の熱分解処理室(2
6)内に不活性ガス、たとえば窒素ガスを注入して無酸素
雰囲気とした後、ダイオキシンを含有した未処理飛灰
(A)を投入口(27)から熱分解処理室(26)内に投入すると
ともに、ヒータ(37)により高温、たとえば500℃に加
熱された多数の加熱媒体(B)を投入口(27)から熱分解処
理室(26)内に投入する。飛灰(A)と加熱媒体(B)との容積
比率は0.5〜10:1が好ましい。
【0064】そして、スクリューコンベア(31)により飛
灰(A)と加熱媒体(B)とを混合しながら取出し口(28)側に
搬送する。この搬送中に、飛灰(A)が加熱媒体(B)の有す
る熱により350℃程度に加熱され、飛灰(A)中のダイ
オキシンが熱分解される。処理済み飛灰(A)および加熱
媒体(B)は取出し口(28)から取出されて、処理済み飛灰
排出路(30)をふるい(33)に向かって送られる。ここで、
加振装置(34)によりふるい(33)を振動させることによっ
て、処理済み飛灰(A)と加熱媒体(B)とを分離する。処理
済み飛灰(A)は、処理済み飛灰排出路(30)を通って外部
に排出される。一方、加熱媒体(B)はふるい(33)上に残
り、ふるい(33)が傾斜していることにより連通口(36)に
向かって転がって加熱媒体循環路(35)に入る。循環路(3
5)に入った加熱媒体(B)は、循環路(35)内を転がる間に
ヒータ(37)により加熱され、所定温度に達した後、再度
熱分解処理室(26)内に投入される。こうして、ダイオキ
シンを含有した飛灰(A)が連続的に処理される。
【0065】実施形態4 この実施形態は図5に示すものである。
【0066】図5において、熱分解装置は、両端が閉鎖
された円筒状で、かつ右下がり傾斜状の熱分解槽(40)を
備えている。熱分解槽(40)の傾斜上端の閉鎖壁(40a)に
ダイオキシンを含有した未処理飛灰(A)の供給口(41)が
形成されている。また、熱分解槽(40)の周壁における傾
斜下端部の下側部分に処理済み飛灰(A)を排出する排出
口(42)が形成されている。
【0067】熱分解槽(40)内には、軸線の周りに回転自
在な中空円筒状回転ドラム(43)が、熱分解槽(40)と同軸
状に配置されており、槽(40)外に配置されたモータ(44)
により回転させられるようになっている。回転ドラム(4
3)の内部が熱分解処理室(45)となされている。回転ドラ
ム(43)は、その傾斜上端が開口するとともに傾斜下端が
閉鎖されており、傾斜上端側開口が、未処理飛灰(A)お
よび加熱媒体(B)を投入する投入口(46)となされてい
る。また、回転ドラム(43)の周壁における傾斜下端部に
処理済み飛灰(A)および加熱媒体(B)を熱分解処理室(45)
から取出す取出し口(47)が形成されている。回転ドラム
(43)の周壁外周面に、ねじ溝(48)が形成されている。
【0068】熱分解槽(40)内には、熱分解処理室(45)の
内外で循環するように多数の球状加熱媒体(B)が入れら
れている。加熱媒体(B)の直径は、取出し口(47)よりも
小で、かつ処理済み飛灰排出口(42)よりも大であり、し
かもねじ溝(48)に嵌まるような大きさとなされている。
そして、回転ドラム(43)が回転すると、加熱媒体(B)
が、ねじ溝(48)の働きにより熱分解槽(40)の内周面の下
側部分に沿って傾斜上端側に搬送され、閉鎖壁(40a)に
おける未処理飛灰供給口(41)の下側部分に設けられた反
転ガイド部(49)に案内されて投入口(46)から熱分解処理
室(45)内に投入され、さらに熱分解処理室(45)内を転が
って取出し口(47)から取出されるようになっている。
【0069】熱分解槽(40)の外部における下側部分に、
取出し口(47)側から投入口(46)側に搬送される加熱媒体
(B)を加熱するヒータ(37)が設けられている。
【0070】上記構成の熱分解装置を用いての灰中ダイ
オキシンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0071】すなわち、熱分解槽(40)内に不活性ガス、
たとえば窒素ガスを注入して無酸素雰囲気とした後、ダ
イオキシンを含有した未処理飛灰(A)を供給口(41)から
投入口(46)を経て熱分解処理室(45)内に投入するととも
に、回転ドラム(43)を回転させることにより、ヒータ(2
1)により高温、たとえば500℃に加熱された多数の加
熱媒体(B)を投入口(46)から熱分解処理室(45)内に投入
する。熱分解処理室(45)内の飛灰(A)と加熱媒体(B)との
容積比率は0.5〜10:1が好ましい。
【0072】すると、飛灰(A)と加熱媒体(B)とは、回転
ドラム(43)の回転により混合させられながら取出し口(4
7)側に移動し、この移動中に、飛灰(A)が加熱媒体(B)の
有する熱により350℃程度に加熱され、飛灰(A)中の
ダイオキシンが熱分解される。処理済み飛灰(A)および
加熱媒体(B)は取出し口(47)から取出される。処理済み
飛灰(A)は、処理済み飛灰排出口(42)から熱分解槽(40)
外に排出される。一方、加熱媒体(B)は回転ドラム(43)
の回転により、ねじ溝(48)の働きによって投入口(46)側
に搬送され、この搬送中にヒータ(37)より加熱され、所
定温度に達した後、再度熱分解処理室(45)内に投入され
る。こうして、ダイオキシンを含有した飛灰(A)が連続
的に処理される。
【0073】実施形態5 この実施形態は図6に示すものである。
【0074】図6において、熱分解装置は、両端が閉鎖
された左右方向に長い水平筒状の熱分解槽(50)を備えて
いる。熱分解槽(50)の内部には両端が閉鎖された左右方
向に長い水平筒状体(51)が配置され、この筒状体(51)よ
りも下方の部分が熱分解処理室(52)となされるととも
に、上方の部分がチェーン加熱室(53)となされている。
また、熱分解槽(50)の左右両端部にはそれぞれスプロケ
ット(54)が配置され、これらのスプロケット(54)に無端
状加熱用チェーン(55)が掛け渡されている。右側のスプ
ロケット(54)が槽(50)外に配置されたモータ(56)により
ベルト伝動機構(57)を介して駆動される。加熱用チェー
ン(55)は、熱分解処理室(52)とチェーン加熱室(53)との
間を循環走行するようになされており、熱分解処理室(5
2)では左方から右方に、チェーン加熱室(53)では右方か
ら左方に走行するようになされている。
【0075】熱分解槽(50)の周壁における左端部の上側
部分にダイオキシンを含有した未処理飛灰(A)を熱分解
処理室(52)に投入する投入口(58)が形成され、同じく右
端部の下側部分に処理済み飛灰(A)を熱分解処理室(52)
から取出す取出し口(59)が形成されている。
【0076】筒状体(51)内に、チェーン加熱室(53)内を
走行する加熱用チェーン(55)を加熱するヒータ(37)が配
置されている。
【0077】上記構成の熱分解装置を用いての灰中ダイ
オキシンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0078】すなわち、熱分解槽(50)内に不活性ガス、
たとえば窒素ガスを注入して無酸素雰囲気とした後、ダ
イオキシンを含有した未処理飛灰(A)を投入口(58)から
熱分解処理室(52)内に投入する。一方、無端状加熱用チ
ェーン(55)を走行させる。加熱用チェーン(55)はチェー
ン加熱室(53)内を走行する間に、ヒータ(37)により高
温、たとえば500℃に加熱された後熱分解処理室(52)
内に入る。
【0079】そして、未処理飛灰(A)は、熱分解処理室
(52)内を走行する加熱用チェーン(55)により、取出し口
(59)側に搬送されるとともに、この搬送中に加熱用チェ
ーン(55)の有する熱により350℃程度に加熱され、飛
灰(A)中のダイオキシンが熱分解される。処理済み飛灰
(A)は取出し口(59)から熱分解槽(50)の外部に取出され
る。一方、加熱用チェーン(55)は熱分解処理室(52)から
チェーン加熱室(53)内に入り、チェーン加熱室(53)内を
走行する間にヒータ(37)により加熱され、所定温度に達
した後、再度熱分解処理室(52)内に入る。こうして、ダ
イオキシンを含有した飛灰(A)が連続的に処理される。
【0080】実施形態6 この実施形態は図7および図8に示すものである。
【0081】図7および図8において、熱分解装置は、
両端が閉鎖された円筒状で、かつ右下がり傾斜状の熱分
解槽(60)を備えている。熱分解槽(60)の内部全体が熱分
解処理室(61)となされている。熱分解槽(60)の周壁にお
ける傾斜上端部の上側部分に、熱分解処理室(61)内にダ
イオキシンを含有した未処理飛灰(A)を投入する投入口
(62)が形成されている。また、熱分解槽(60)の周壁にお
ける傾斜下端部の下側部分に、処理済み飛灰(A)を槽(6
0)外に取出す取出し口(63)が形成されている。
【0082】熱処理室(61)内には、これと同軸状に回転
軸(64)が配置されており、槽(60)外に配置されたモータ
(65)により回転駆動されるようになされている。長さ方
向に間隔をおいた複数箇所において、回転軸(64)には、
周方向に等角度間隔をおいて複数のアーム(66)が放射状
に設けられている。各アーム(66)の先端部には、加熱用
チェーン(67)が取付けられている。熱分解槽(60)の下側
部分では、加熱用チェーン(67)の先端部はその周壁内周
面に接触するようになされている。
【0083】熱分解槽(60)の外部の下側部分に、熱分解
槽(60)の周壁内周面に接触した加熱用チェーン(67)を加
熱するヒータ(37)が配置されている。
【0084】上記構成の熱分解装置を用いての灰中ダイ
オキシンの熱分解処理は、次のようにして行われる。
【0085】すなわち、熱分解槽(60)の熱分解処理室(6
1)内に不活性ガス、たとえば窒素ガスを注入して無酸素
雰囲気とした後、ダイオキシンを含有した未処理飛灰
(A)を投入口(62)から熱分解処理室(61)内に投入し、モ
ータ(65)によって回転軸(64)を回転させる。各アーム(6
6)の先端に取付けられたチェーン(67)は、熱分解処理室
(61)内の下側部分を通過する間に、熱分解槽(60)の周壁
に接触した状態でヒータ(37)により高温、たとえば50
0℃に加熱される。
【0086】そして、未処理飛灰(A)は、熱分解処理室
(61)内で旋回するチェーン(67)の有する熱により350
℃程度に加熱され、飛灰(A)中のダイオキシンが熱分解
される。処理済み飛灰(A)は取出し口(63)から熱分解槽
(60)の外部に取出される。こうして、ダイオキシンを含
有した飛灰(A)が連続的に処理される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱分解装置の実施形態1を示す垂直
縦断面図である。
【図2】実施形態1の装置を用いて灰を加熱した場合の
灰と加熱媒体との容積比と、灰の温度との関係を示すグ
ラフである。
【図3】この発明の熱分解装置の実施形態2を示す垂直
縦断面図である。
【図4】この発明の熱分解装置の実施形態3を示す垂直
縦断面図である。
【図5】この発明の熱分解装置の実施形態4を示す垂直
縦断面図である。
【図6】この発明の熱分解装置の実施形態5を示す垂直
縦断面図である。
【図7】この発明の熱分解装置の実施形態6を示す垂直
縦断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII線断面図である。
【符号の説明】
(1)(25)(40)(50)(60)(100):熱分解槽 (3):加熱媒体投入口 (5)(33):ふるい(分離手段) (8)(26)(45)(52)(61):熱分解処理室 (9):灰保温室 (10):加熱媒体取出し口 (11):ヒータ(加熱手段) (13):撹拌装置 (17):加振装置 (18):加熱媒体循環装置(加熱媒体循環手段) (21)(37):ヒータ(加熱手段) (27)(46):投入口 (28)(47):取出し口 (31):スクリューコンベア(搬送手段) (35):加熱媒体循環路(加熱媒体循環手段) (41):未処理飛灰供給口 (42):処理済み飛灰排出口 (43):回転ドラム (44):モータ(駆動手段) (48):ねじ溝 (53):チェーン加熱室 (54):スプロケット (55):無端状加熱用チェーン (58):未処理灰投入口 (59):処理済み灰取出し口 (62):投入口 (63):取出し口 (64):回転軸 (65):モータ(駆動手段) (66):アーム (67):加熱用チェーン(線状加熱媒体) (A):飛灰 (B):球状加熱媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 利幸 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 野村 和夫 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 下田 洋敏 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 長谷川 稔 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 長屋 喜一 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 前田 信広 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 広常 晃生 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオキシンを含有する灰と所定温度に
    加熱された加熱媒体とを熱分解処理室に入れ、熱分解処
    理室内において加熱媒体により灰を所定温度に加熱する
    ことにより、灰に含有される灰中ダイオキシンを熱分解
    することを特徴とする灰中ダイオキシンの熱分解方法。
  2. 【請求項2】 ダイオキシンが熱分解された処理済み灰
    と加熱媒体とを分離し、分離された加熱媒体を、熱分解
    処理室の外部において所定温度に加熱した後、再度熱分
    解処理室内に未処理灰とともに入れる請求項1記載の灰
    中ダイオキシンの熱分解方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法を実施するための装
    置であって、熱分解槽と、熱分解槽内の上部に設けられ
    かつダイオキシンを含有する灰および加熱媒体を受け入
    れる熱分解処理室と、熱分解槽内における熱分解処理室
    の下端に設けられかつ灰と加熱媒体とを分離する分離手
    段と、熱分解槽内における分離手段の下方に設けられか
    つ分離手段により分離された灰を所定温度に加熱保持す
    る灰保温室と、灰の加熱に使用されかつ分離手段により
    分離された加熱媒体を熱分解処理室の下端部の取出し口
    から外部に取出し、熱分解処理室の上端部の投入口から
    その内部に投入する加熱媒体循環手段と、加熱媒体循環
    手段により熱分解処理室の投入口から投入される前の加
    熱媒体を所定温度に加熱する加熱手段とを備えている灰
    中ダイオキシンの熱分解装置。
  4. 【請求項4】 熱分解処理室内に、灰および加熱媒体を
    攪拌する攪拌装置が設けられている請求項3記載の灰中
    ダイオキシンの熱分解装置。
  5. 【請求項5】 熱分解処理室の外周に、熱分解処理室か
    らの放熱を防止する加熱手段が設けられている請求項3
    または4記載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  6. 【請求項6】 分離手段が、取出し口に向かって下方に
    傾斜したふるいである請求項3〜5のうちのいずれかに
    記載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  7. 【請求項7】 ふるいを振動させる加振装置を備えてい
    る請求項6記載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の方法を実施するための装
    置であって、内部全体が熱分解処理室となされ、かつ一
    端部に未処理灰および加熱媒体を熱分解処理室内に投入
    する投入口が、他端部に処理済み灰および加熱媒体を熱
    分解処理室外に取出す取出し口がそれぞれ設けられてい
    る熱分解槽と、熱分解処理室内に設けられ、かつ灰およ
    び加熱媒体を投入口側から取出し口側に搬送する搬送手
    段と、熱分解処理室外に設けられ、かつ処理済み灰と加
    熱媒体とを分離する分離手段と、分離された加熱媒体を
    投入口側に戻して投入口から熱分解処理室内に送り込む
    加熱媒体循環手段と、加熱媒体循環手段により投入口か
    ら熱分解処理室内に送り込まれる前の加熱媒体を所定温
    度に加熱する加熱手段とを備えている灰中ダイオキシン
    の熱分解装置。
  9. 【請求項9】 搬送手段がスクリューコンベアからなる
    請求項8記載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  10. 【請求項10】 加熱媒体が、ステンレス鋼球、鉄球、
    銅球、セラミックス球、ガラス球、および砂利からなる
    群から選ばれた少なくとも1種からなる請求項3〜9の
    うちのいずれかに記載の灰中ダイオキシンの熱分解装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の方法を実施するための
    装置であって、一端部に未処理灰供給口が、他端部に処
    理済み灰排出口がそれぞれ設けられ、かつ内周面が円筒
    面となされた熱分解槽と、熱分解槽内に、その内周面と
    同軸状にかつ軸線の周りに回転自在に配置されるととも
    に、内部が熱分解処理室となされた中空円筒状回転ドラ
    ムと、回転ドラムを回転させる駆動手段と、熱分解槽内
    に、熱分解処理室の内外で循環するように入れられた多
    数の球状加熱媒体と、熱分解槽の外側に配置され、かつ
    槽内の加熱媒体を加熱する加熱手段とを備えており、熱
    分解槽の処理済み灰排出口の大きさが加熱媒体が通過し
    ないような大きさとなされ、回転ドラムの未処理灰供給
    口側の端部に、熱分解槽内の加熱媒体および未処理灰供
    給口から熱分解槽内に送り込まれた未処理灰を熱分解処
    理室内に投入する投入口が、他端部に、処理済み灰およ
    び加熱媒体を熱分解処理室外に取出す取出し口がそれぞ
    れ設けられ、回転ドラムの外周面に加熱媒体が嵌まるね
    じ溝が形成され、処理済み灰は、回転ドラム内から取出
    し口および処理済み灰排出口を通って熱分解槽の外部に
    排出するようになされ、加熱媒体は、回転ドラム内から
    取出し口を通って熱分解槽内に取出されるとともに、回
    転ドラムが回転することによりねじ溝の働きによって投
    入口側に送られて投入口から熱分解処理室内に投入され
    るようになされ、加熱手段は、取出し口から取出された
    加熱媒体が投入口から投入される前に加熱媒体を加熱す
    るようになされている灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  12. 【請求項12】 加熱媒体が、ステンレス鋼、鉄、銅、
    セラミックス、ガラスおよび砂利からなる群から選ばれ
    た少なくとも1つの材料で形成されている請求項11記
    載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  13. 【請求項13】 請求項2記載の方法を実施するための
    装置であって、内部に熱分解処理室およびこれと平行な
    チェーン加熱室が設けられ、かつ一端部に未処理灰投入
    口が、他端部に処理済み灰取出し口がそれぞれ熱分解処
    理室と通じるように設けられた熱分解槽と、熱分解槽内
    の両端部に配置された1対のスプロケットに掛け渡さ
    れ、かつ熱分解処理室内およびチェーン加熱室内を循環
    走行する無端状加熱用チェーンと、熱分解処理室の外部
    に配置され、かつチェーン加熱室内を走行する加熱用チ
    ェーンを加熱する加熱手段とを備えている灰中ダイオキ
    シンの熱分解装置。
  14. 【請求項14】 無端状加熱用チェーンが、ステンレス
    鋼、鉄、銅およびセラミックスからなる群から選ばれた
    少なくとも1つの材料で形成されている請求項13記載
    の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
  15. 【請求項15】 ダイオキシンを含有する灰を熱分解処
    理室に入れ、所定温度に加熱された加熱媒体を熱分解処
    理室内で移動させながら、加熱媒体により灰を所定温度
    に加熱することによって、灰に含有される灰中ダイオキ
    シンを熱分解することを特徴とする灰中ダイオキシンの
    熱分解方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の方法を実施するため
    の装置であって、内部全体が熱分解処理室となされ、か
    つ一端部に未処理灰を熱分解処理室内に投入する投入口
    が、他端部に処理済み灰を熱分解処理室外に取出す取出
    し口がそれぞれ設けられている熱分解槽と、熱分解処理
    室内に設けられた回転軸と、回転軸を回転させる駆動手
    段と、回転軸に固定された複数の放射状アームと、各ア
    ームの先端に取付けられ、かつ熱分解処理室の内周面に
    接触しうる線状加熱媒体と、熱分解槽の外部に配置さ
    れ、かつ熱分解処理室の内周面に接触した線状加熱媒体
    を加熱する加熱手段とを備えている灰中ダイオキシンの
    熱分解装置。
  17. 【請求項17】 線状加熱媒体が、ステンレス鋼、鉄、
    銅およびセラミックスからなる群から選ばれた少なくと
    も1つの材料で形成されたチェーンからなる請求項16
    記載の灰中ダイオキシンの熱分解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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